internet or Internet?

 固有名詞の場合、先頭の文字は大文字になり、一般名詞の場合は小文字になります。AP Style (アメリカで採用されている記事を書く際の基準)によると2015年までは、「Internet」は固有名詞と見なされていましたが、インターネットの普及が進み、2016年からは一般名詞と見なされるようになりました(『APスタイルブック』(The Associated Press Stylebook)。従って、現在では小文字の「internet」が一般的に使用されます。中学校の英語教科書でも小文字になっています。

About 3 billion people all over the world use the Internet now. (2015年まで)

About 3 billion people all over the world use the internet now. (2016年から)  現在、世界中で約30億人がインターネットを使用している。

 元々、この語はinternetworkの略語として使われ始めたもので、商標でも固有名詞でもありません。大文字が使われたのは、「新語だから」というのが一番の理由でした。

 『AP Stylebook』は、多くの新聞やWebサイト(一つの単語‘website’になる?)が、自分たちの表記法の参考にしている拠り所です。多くのマスコミがこれに準じる言葉を使用しています。それは、インターネットをこう定義しています: 「お互いにコミュニケートできるコンピュータの全世界的な分散ネットワーク」。それは相当に大きな定義だから、大文字のIがふさわしかったのでしょう。しかし、それも終わりです。それだけではなく、AP Stylebookは、2016年から”Web”も小文字の”web”にすると決めたのです。

 学者たちも、インターネットが日々の生活に浸透したら、大文字ではなく小文字を使うべきではないかと主張しました(Phonograph(蓄音機)も最初は大文字だったのが、広く使われる様になってからは小文字となりました)。

 かつて、北高で中間試験の英語の問題を作っていて、英問英答をセンター試験の形式に添って作ったことがあります。段落内容に関する設問が、そして最後に要旨をまとめる問題で、2016年度のセンター試験を意識しながら作成しました。英語研究室に常駐していたアメリカ人ALTのチェルシー先生に、その英語をチェックしてもらいました。ネットの危険性を扱った課で、Internetという単語が何度も登場します。その英語についてこんなコメントをいただきました。“Recently, both “Internet” and “internet” are acceptable, even though dictionaries may only show Internet. Younger people prefer internet.” 大文字と小文字表記に関して、ネイティブスピーカーならではの観察ですね。学習英和辞典もこのことを銘記するべきです。チェルシー先生と毎日話していると、こういった新しい発見がいっぱいあったことを懐かしく思い出します。彼女は北高を去った後に、コロンビア大学の大学院に入学されました。♥♥♥

▲松江北高のALTだったチェルシー先生。才女でした。

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