8カードブレインウェイブ

▲故・ニック・トロスト氏

 マジシャンは、8枚のカード(トランプ)を表向きで観客に示します。その中から、全く自由に1枚のカードを観客に選んでもらい、それを抜き出してテーブル上に置きます。マジシャンは、選ばれなかった他の7枚のカードを、裏・表を検めながらゆっくりと観客に順次示していきます。最後に、選ばれたテーブル上のカードを裏向きにすると、なんと!その選ばれたカードだけが、裏の色が違っているではありませんか!観客は、知らず知らずのうちに、1枚だけ裏の色の違うカードを選んでしまっていたのです!この「8 Card Brain Wave」の考案者は、私の大好きな天才クリエーターの故・Nick Trost(ニック・トロスト)さんです。すでに古典として定着している歴史的な超名作です。彼は「パケット・トリックの帝王」と言ってもよい巨匠です。これを知らない方は「モグリ」だと言われても仕方がないほどの作品ですね。私はニック・トロストさんの作品は、トリックカード、レクチャーノート、書籍に至るまで、片っ端から集めています。⇒コチラです

 名作中の名作であるため、ご存じの方も多いとは思います。習いたての頃はもちろん実際に試されただろうと思いますが、ちょっと特殊なセットが必要なため、わざわざ自分で仕込んでまで持ちネタとして演じ続けている方は、そう多くはないものと思います。そうです。この手のネタは、ある意味、レギュラーでできるとは言っても、実際には売り物のパケット・トリックなどと同様に「専用の用具」を作っておくのが正解。私はちょっと裏模様の変わったデザインのカードで、自分専用のパケット(マイパケット)を作って演じています。

 テクニックらしいテクニックも使わず(オーラム・サトルティのみが必要ですが)、ごくごく簡単に行えて、(知らない人に対しては)めっぽう不思議、という強力なレパートリーが手に入ります。やさしくできて効果絶大だからこそ、天下の名作と謳われ、歴史に残ってきたわけでしょう。最近では、東京のマジックショップ・オフィス・マジックファンタジアから、ニックさんのパケットの秀作数点が、廉価で売り出されていますね。⇒コチラです♠♣♥♦

 最近、上のトリックを世界各国の観光地に応用した「ファイナルデスティネーション」というマジックが、オフィス・マジックファンタジアより発売になりました(660円)。自由に選んだ名所が予言されています!様々な世界の名所がカラーで描かれたカードを示します。観客に全く自由に1枚のカードを選んでもらいます。選んだカードをテーブルに出します。そして、残りのカードの裏・表を全て見せていきます。すると、残りのカードの裏は全て「赤」です。観客の選んだ1枚のカードの裏だけが「黒」になっているのです。オイ、オイ!いったいどうなっているんだ?♠♣♥♦

●フォースは一切使いません。
●どのカードが選ばれても大丈夫です。
●難しいテクニックは一切使いません。
●とっても簡単にできます。

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