「快速エアポート」

 1988年3月に「新千歳空港」が開港したのを機に、空港アクセス用として、千歳空港駅・苫小牧駅―札幌駅間で運転開始された快速「空港ライナー」が、今日取り上げる「快速エアポート」の前身に当たります。1992年7月には、新千歳空港ターミナルビルの完成に合わせて千歳空港駅 ― 新千歳空港駅間が延伸開業したため、新千歳空港駅への乗り入れを開始し、大幅な増発の上、列車名も「エアポート」に改称されました。当初は「快速列車」のみの設定でしたが、2020年3月のダイヤ改正により、混雑緩和を目的として、朝夕に「特別快速」が設定されました。

 2014年に登場した、6両編成の733系3000番台です。札幌駅・小樽駅~新千歳空港駅間を結んで走ります。最高速度120km/h、所要33分~39分(早朝・夜間の一部列車を除く)で結び、新千歳空港発8―20時台、札幌発8―19時台はおおむね12分間隔で頻繁に運転されています。空港利用客に限らず、全区間を通して沿線の都市から札幌への通勤・通学者にも幅広く利用されています。

 特に「Uシート」(840円)は、ゆったりした座席で、フリーWi-Fiもあり、仕事や読書もはかどります。この席の指定料金が2022年4月1日から、¥530から¥840に1.5倍も値上げされて、利用客からごうごうと非難を浴びました。コロナ禍で国内外への航空需要が急減し、エアポートの利用客が激減したために、経営の苦しいJR北海道は値上げせざるを得なかったんでしょう。ソーシャルディスタンスを確保することもできます。「ゆとりやなごみの感じられる空間」をコンセプトに、シートと内装を落ち着きのある木目調とアースカラーでまとめ、ゆったりとくつろげるように座席下のスペースを広くしています。車内改札を気にせず休んでいただけるよう、チケットホルダーを設置し、テーブルもより大きいものを設けています。大きなトランクケース等を置くことのできる特別スペースもあるので、座席スペースを広々と使うことができます。733系は普通席をロングシートとし、混雑緩和を図ります。乗降口のステップをなくしてバリアフリー化を推進しています。

▲「エアポート」Uシート

 新千歳空港へのアクセス電車として人気の高い「快速エアポート」は、飛行機に乗る人を輸送する空港アクセス鉄道としての役割だけではなく、通勤・通学用の生活路線としての一面も併せ持つため、その混雑ぶりは年々激しくなっています。しかし、その分かりやすさと便数の便利さから、使い勝手が実にいいのもまた事実。便利で快適なこの電車に乗れば、あっという間に新千歳空港に到着です!♥♥♥

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