「やりっ放し」!

 以下は、今から7年前の10月に下書きしていて、そのままになっていた原稿です。新聞記事も当時のものです。

 模試が終わっても、見直そうともせずに「やりっ放し」にしている生徒が今の北高にいかに多いことか?当時学期の中間試験に、先日の模試で全く白紙状態であった問題をそのまま出題してみましたが、きちんと書いているのは最も優秀な(と言われている)クラスでたったの9人でした。これでは勝てる訳がありません。その日の授業でやったことを、その日のうちに復習して自分のものにしておけば、試験前に長時間勉強する必要もありません。私の高校時代は、そうやっていつも高得点(90点以下は点ではないと思っていましたから)を取っていたと記憶しています。当時は、試験の前日に徹夜して大した点も取ることができない同級生がいっぱいいましたが(学年で国立大学に合格したのはたった二人でした)、今の北高もそういう人だらけです。力がつくわけがありません。「勉強の仕方」が間違っています。学校全体の成績が右肩下がりで落ちていくのには、ちゃんと理由があるのでした。英語の力というのは「復習」でつくことを忘れてはなりません。「復習、復習」です。

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 『山陰中央新報』(9月21日付)で、島根県が、中四国9県比較でセンター試験700点以上者の割合が10年連続最下位であったことが報道されて、教育現場は再び格好の餌食となっています。非常に腹の立つ記事です。これでもかと具体的に数字を挙げながら、危機感を煽っています。ベネッセのセンター試験自己採点データが、このような形で比較に使われることを、当のベネッセはどう考えているんでしょうね。これが本来の使い方ではないはずです。データの性質もよく把握しないまま、マスコミの都合のいいように使われていることが明らかです。最近ではベネッセ『データネット』冊子には、「掲載している数値は、都道府県ごとの学力格差の実態や学力の順位を表すものではありません。これらの目的でお使いになることは固くお断りします。また、学校外へ提供されることのないようお願いします。」とあります。ではそもそもどこからこのデータを入手しているのか?記事の最後には「…なので一概に比較できない点がある」と巧妙な逃げ道を作っていますが、それなら最初から比較するな、と言いたい。悪意のある記事です。

 この記事の中で、かつて松江北高の同僚であった冨田一志先生(当時横田高校進路部主任、数学指導の神様のような先生でした。北高時代、東大の理Ⅲにも担任された生徒が合格しました)の言葉が引用されています。模試の結果を分析して活用する能力をはじめ、教員の指導力が低下し、上位層を伸ばしきれていない」 これはまさに本当です。もしかしたら北高のことを言っているような文章ですね。確かに「…の分析」として会議に出てくる資料のそれはお粗末なこと。業者の提供するデータをそのまま載せて「分析」と呼んでいるようです。進路指導部のみんなで話し合って、どこに問題点があり、その原因は何であり、それを打開するためにはどういう手が有効か、次年度に備えて何をしておけばよいか、といったことを客観的に全職員に提示するのが、私の考える「分析」です。「成績が悪い」「上位層が薄い」といった言葉の羅列は、私は「分析」とは呼びません。そんなことぐらい一目見れば分かります。現場で一番大切なはずの生徒の学力の話が、職員会議では隅っこに追いやられているのも情けない話です。私が松江南高時代には、故・石賀 昇校長先生に、模試状況をご説明するために必死で分析をしたものです(校長先生ご自身でも分析資料を作っておられる方でしたから)。私は進路部長時代、職員会議に提出する模試分析を、当時教頭だった南場俊一先生(あの竹内まりあさんの担任の先生です)にずいぶんご指導いただきました。数字をしっかり読め!」とダメ出しされて、一生懸命で進路資料作りに精を出したものです。あの時の経験が、今のベースになっているようです。お二人には今でも心から感謝しています。

 この記事に挙げられた、県の教育委員会のコメントもトンチンカンなものでした。危機感は持っている。教科を超えた教師間連携と指導を進める」 じゃあ、そのためにどんな打開策を打ち、効果を上げているんですか、と問いたい気分です。やらなくてはいけないことのピントが全くズレています。私が若い頃は、島根県はセンター試験の成績も上位に入っていたんです。それがどうしてこうなってしまったのか、その原因を真摯に「分析」しておられるんでしょうかね。はなはだ疑問です。今何を一番しなければいけないかが、分かっておられるようにはおよそ思えません。当分はこの状態が続くことは容易に予想することができます。

 ということで、原点に戻って、一度失敗したことは、しっかりと反省して次に生かすという基本姿勢を取り戻す必要がありそうです。取りあえずは、生徒も教師も模擬試験への取り組みをベースに、その姿勢を改めたいところです。♥♥♥

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