寝台特急「サンライズ」

 「サンライズ出雲」は、東京駅~出雲市駅間を運行する285系寝台特急列車です。「日本で唯一の寝台特急列車」です。1998年(平成10年)7月に、客車寝台特急だった東京~高松間の「瀬戸」と、東京~出雲「出雲1・4号」をそれぞれ置き換え、「サンライズ瀬戸・出雲」としてデビューしました。東京~岡山間は「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」の併結で走り、岡山駅で切り離されます。東京~出雲間は12時間かけて走り、1日1往復しています。各地で新幹線網の整備や飛行機の普及、車両の老朽化で、次々と廃止になった寝台特急ですが、「サンライズ出雲」は、現在JR路線で唯一残る定期寝台特急列車です。週末には乗車率99%になることも珍しくないそうです。またもう1つの特徴として、女性客が70%ほどになることも多いという女性に人気の列車なんです。出雲大社「縁結び祈願」旅行が若い女性に受けていますからね。正面から見ると2階建てで、車体の高さが目立ちますね。私はかつて一度だけ、この寝台列車に乗って東京へ出かけましたが、残念ながら夜一睡もできなかったので、以来利用していません。今はもっぱら新幹線です(飛行機嫌いなんです)。この寝台特急列車の「寝心地」に関しての最近の面白い調査記事が目に留まりました。⇒★コチラです

 羽田からの飛行機の最終便のずっと後に東京駅を出発して、翌朝の新幹線や飛行機の初便到着の前に岡山や高松に着くことができるのです。米子や出雲へは、翌日の飛行機でちょっとだけ先に着くこともできますが、なにより早朝の6~7時台に羽田空港へ行くのは大変ですし、さらには搭乗前後の余裕時間も必要です。実は、「サンライズ出雲・瀬戸」は観光にもビジネスにも時間を有効に使うことdsc09731ができる、とても便利な列車なのです。深夜でも町の灯りが絶えない東海道沿線を走り抜け、目覚めれば「サンライズ出雲」は中国山地の山あいを抜けて、宍道湖畔の美しい風景が車窓を彩ります。「サンライズ瀬戸」はなんといっても瀬戸大橋を渡る雄大な風景が圧巻です。フリースペースのミニロビー(3・10号車)から車窓を楽しむのもいいですね。

 この列車は、基本設計をインテリアデザイナーの剣持 勇(けんもちいさむ)さんが行い、個室の設計には住宅メーカー大手のミサワホームが参画して誕生した、居住性の高い車内設備を誇ります。内装はまるでホテルの室内のようです。飛行機の最終便の後に出発するダイヤが組まれ、上質な車内空間にこだわった点が高く評価された寝台列車です。色も、寝台列車の定番であった夜をイメージした従来のブルーではなく、一変、朝をイメージした明るいベージュと赤で塗色されている点も、人気の理由の一つです。1998年に「グッドデザイン金賞」「ブルネル奨励賞」、1999年に「第42回鉄道友の会ブルーリボン賞」を受賞しています。

 この寝台列車は、ゴールデンウィークもお盆も「上下全列車満席」で、乗車率はコロナ禍前と比較しても、ゴールデンウィークが103%、お盆が107%と、利用を伸ばしています。他の特急列車が50~70%と低迷する中、個室寝台を中心とした接客設備で安心感があることも、利用増の原因でしょう。飛行機などのなくなったな時間帯に出発し、朝早く目的地に着くことができるというダイヤの魅力も人気の一因です。米子へ通勤する際に、いつもこの寝台列車とすれ違うんですが、ほぼ満席です。特に女性の姿が目につきますね。使われている285系電車は登場から24年が経ちました。そろそろ後継車両が出てきてもよい頃と思いますが、今のところそのような話は聞きません。おそらくは、この寝台列車の「収益性」が影響しているのでしょう。特急列車と比較して「定員が少ない」「1日に1回しか運行できず切符は1回しか売れない」列車なので、収入が少なくなりがちです。「サンライズ出雲」の場合は、JR東日本、JR東海、JR西日本「サンライズ瀬戸」の場合には、さらにJR四国にまたがって走るので、車両を保有するJR東海JR西日本にそのまま収入となる訳ではないのです。ここら辺がJRの苦しいところです。

 長く続いたTBS系列の十津川警部シリーズの最後の作品となったのが、この寝台特急を舞台にした「寝台特急サンライズ出雲の女」でした。主演の渡瀬恒彦さんの顔色があまりにも悪いので心配していたところ、時を置かずしてお亡くなりになり、残念でした。十津川&亀井コンビとして最強と感じていたのが、渡瀬恒彦&伊東四朗だっただけに、喪失感は埋めることができませんでした。♥♥♥

★松江は大雪だ!!

 松江はとんでもない量の雪が降りました。今は股関節のリハビリ中でどこへ行くにもタクシーを利用しているんですが、早朝はタクシーの予約ができません(原発社員のために全部押さえられている)。今日は近所の方に学校まで送ってもらいました。授業を終えた後、タクシーでコロナワクチン(オミクロン)を打ちに近所の内科まで。歩いて家に帰ったあたりから、雪がどんどん降り始めました。今日は夕方から山口整形にリハビリの日です。迎えのタクシーに乗って向かいましたが、正面が雪の吹雪で全く見えません。完全なホワイトアウトです。帰りのタクシーが心配です。リハビリは順調で日に日に筋力が戻ってきています。受付でタクシーを頼んでおいたんですが、リハビリを終えて受付に行くと、もうどこの会社もタクシーは帰ってしまっていて頼むことができなかったとのこと。さて困りました。今日はワクチンも打っているので、寒い雪の中を歩くことも避けたい。困り果てていると、親切な受付スタッフのみなさんが一畑バスに確認を取って下さって、バスはまだ動いている、医院の真ん前が一畑バス本社だから、今から出てもらえば10分したら松江駅方面のバスが出るから、それに乗ってください、とのこと。お礼を言って吹雪の中を道路を横切ってバス停に来ました。10分ぐらい遅れてやって来ました。松江駅経由の美保関行きです。何とか松江駅に辿り着けば、タクシーがあるだろうと思っていましたが、駅前には見事なくらい1台もタクシーがいません。仕方がないので、市営バス循環線で帰ろうと思ったら、大幅な遅延で30分遅れの表示が。寒い中を待って、何とか市営バスに乗り込みました。市内は大渋滞で全く前に進みません。19時には「市営バスも運行中止」になるとのアナウンスが流れています。遅れに遅れ、淞北台団地入り口まで辿り着きました。ここから自宅まで、足下を大雪にズボリズボリ埋もれながら家に到着。ホッとしました。クタクタになった一日でした。朝起きてみると家の前はものすごい積雪です。今日は一日JRもバスも運休です。北高も志学館も休校です。

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