北惣門橋

▲以前の「北惣門橋」

  「北惣門橋」(きたそうもんばし)は、松江城の東側のお濠に架かっている橋です。松江城の敷地へと通じる橋です。江戸時代には、内堀の東側にあった家老屋敷と場内とを結ぶ重要な橋だったそうです。明治時代になってから石造りのアーチ橋へと架け替えられたのですが、平成になってから昔の姿へと戻そうと、木造の橋へと復元されました。明治以来の伝統を壊して、江戸時代の伝統を復活させたのでした。「伝統を造るために伝統を壊した」のです。松江城の東側には松江藩の家老職をつとめる武家屋敷があったそうで、そういった理由で重要な橋という位置づけだったようです。それもあって木造へと架け替えられたのでしょう。木造なのでいい雰囲気がある橋でした。松江城の入り口にふさわしい道路橋として、乗用車がそろ~りそろ~りと渡っていました。ただ近年は老朽化がかなり進み、架け替えられることになり、ずっと大がかりな工事が行われていました。

 松江城山公園松江歴史館前を結ぶ木造の「北惣門橋」が、老朽化に伴う架け替え工事が終わり、2022年9月1日から通行できるようになりました。従来は、一般車両も通行可能でしたが、新しい橋では、歩行者の安全確保と橋の長期保全のため、一部を除いて禁止とします。

▲新しく架け替えられた「北惣門橋」

▲新しい木の香りが漂う

 内堀に架かり、歴史館付近にあった家老屋敷と城内をつないでいた橋はかつて、アーチ状だったことから「眼鏡橋」(めがねばし)とも呼ばれていました。江戸時代は木造橋、明治時代以降は石橋へと変遷し、直近では、江戸時代の絵図や発掘調査を参考に、ヒバ材を使って1994年に復元した木造橋でした。長年の風雨で橋脚は腐食するなど老朽化が激しく、市は2022年5月から通行止めにし、約1億5千万円をかけて架け替えました。新しく完成した橋は、島根県産のスギとヒノキを使った全長19メートル、幅4・6メートルで、9月1日に開通しました。新しい橋は木の香りが漂い、実に気持ちがいいですね。通行は歩行者と自転車のほか、緊急車両、許可車両(城山内居住者ら)に限定します。バイクは手押しで渡ることができます。♥♥♥

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