「地獄めぐり」

▲「地獄めぐり」定期観光バス

 別府観光といえば「地獄めぐり」ですね。今まで何回か別府を訪れたことはあったんですが、なかなか時間が取れなくて、今回初めて「地獄めぐり」を体験してきました(約3時間)。「亀の井定期観光バス」で巡ったんですが、「海地獄」の駐車場に降りてから、そのままぐるーっと5つの地獄を巡り60分も歩かされました(最後は急な坂道!)。足の不自由な私にはこちらの方が「地獄」でした〔笑〕。千年以上も昔から噴気・熱泥・熱湯が地中深くから噴出する様子はまさに地獄そのものです。その迫力に惹かれるものがありました。

 「別府地獄めぐり」といえば、「海地獄」「鬼坊主地獄」「かまど地獄」「白池地獄」「鬼山地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」の7つを巡るコースをいいます(もう一つの重要な地獄がある、と帰りのタクシーの運転手はおっしゃっておられましたが)。

①「海地獄」からスタート

 まず地獄めぐりのおすすめコースは「海地獄」からスタートします。「海地獄」は別府の地獄の中でも最大規模を誇る地獄で、その池の色はコバルトブルーをしています。まるで絵の具を流し込んだかのようなこのコバルトブルーの色は、温泉に硫酸鉄が溶け出ているからです。温度はなんと98℃もあり、お湯が湧き出る泉脈までの深さは200mとも言われています。今から1200年前に鶴見岳が爆発したことを起因にできたものです。「海地獄」のもう一つのおすすめのスポットは、園内にある熱帯性睡蓮です。

②坊主頭に似てる?「鬼石坊主地獄」

 次のコースは「坊主地獄」として明治時代より親しまれてきた「鬼石坊主地獄」です。灰色の熱泥がグツグツと沸騰する様子が坊主頭に似ていることから名付けられました。源泉はナトリウム、一塩化物泉です。1950年代後半にいったん閉鎖されましたが、復活を願う声に応えて、2002年にリニューアル・オープンしています。派手さはありませんが、絶え間なくボコボコと湧いてくる灰色の泥を見ていると、自然と心が落ち着きます。

③噴気でご飯を炊いた歴史も!「かまど地獄」

 別府「地獄めぐり」のコースにある「かまど地獄」は源泉90℃で古来より氏神の竈門八幡宮の大祭に、地獄からの噴気で供養飯を炊いたことがその名の由来となっています。「かまど地獄」は敷地内に1丁目から6丁目までそれぞれ特徴のある湯の池があります。その特徴は3丁目は乳白色、4丁目はトロトロの泥、5丁目はお湯の色がグリーンやブルーに変化するお湯です。

④別名ワニ地獄「鬼山地獄」

 「地獄めぐり」のコースの中では異色の「鬼山地獄」は別名「ワニ地獄」とも呼ばれて親しまれています。その歴史は古く、大正12年に日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を始めたのです。土・日曜には餌付けが行われ、肉塊めがけて、水しぶきをあげながらワニたちが一斉に飛びついてくる様子には圧倒されます。

 

 

 

 

⑤色が変わる「白池地獄」

 地獄めぐりのコースの中で「白池地獄」は、和風庭園が特徴で青みがかった池がたたずみます。噴出時透明な湯が池に落ちた瞬間に、温度と圧力の低下で青白く変色し、この美しい光景が生み出されるのだそうです。おすすめは園内の熱帯魚館やピラルク館で、アマゾンに生息する珍しい魚など約20種類を観察することができます。趣たっぷりの美しい庭園と獰猛な巨大魚たちが暮らす熱帯魚館。相反する魅力がそこにはあります。

⑥由来は色から「血の池地獄」

 「血の池地獄」は日本最古の天然地獄です。なんと1300年以上前から存在しています。泉温78℃で化学反応した酸化鉄や酸化マグネシウムなどが含まれた赤い熱泥が地層から噴出、堆積して池一面が真っ赤に染まるのです。「血の池地獄」はかつてはたびたび爆発を繰り返し周囲に被害を及ぼしていました。その後、爆発を防ぐために池のかくはん作業を行うことで爆発が治ったのです。

 ガイドさんのおすすめは「血の池地獄」から湧き出る粘土から作られた、皮膚病に効能があるとされる「血の池軟膏」でした。そしてここ「血の池地獄」には、「地獄めぐり」で最も大きなみやげものショップがあります。みなさんここでたくさんのお土産を買っていかれます。

▲最大のお土産ショップ

⑦間欠泉が名物「龍巻地獄」

 「龍巻地獄」は別府の地獄として国の名称にも指定された間欠泉です。「地獄めぐり」のコースの中で雄大な温泉ともいえます。地中では150℃にもなる高温の温泉ですが、噴き出す瞬間は105℃になります。現在は安全性を考えて噴き出す熱湯を遮る屋根や石垣がありますが、その昔は50mも高く噴き上げていたそうです。噴出する間隔は30~40分に1回、約5分間程度です。吹き出しのタイミングはスタッフが教えてくれるので、先にお隣の「血の池地獄」を見学して時間調整をすると効率的です。♥♥♥

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