走るな!走れ!

 私は若い頃からずっと熱狂的な巨人ファンですから、どんなに仕事が忙しくても巨人の試合だけはテレビ中継を見ています。ただ今年はあまりに頭に来る試合運びに、スイッチを切りたくなることが度々あります。一番得点を取っていて、一番ホームラン数を記録しているチームでありながら、中日と最下位争いをしています。すべては「守り」にほころびが目立つからです。先発陣もリリーフ陣も防御率はダントツで最低です。今首位を走っている横浜阪神とは投手陣が全く違います。

 そんな中、目に余るプレーをするのがルイス・ブリンソン(28歳)という助っ人外国人です。5月3日、5点を追う3回1死、ヤクルト高梨から左翼線への二塁打でチーム初安打を放ちます。ところが、代打門脇の平凡なセンターフライに、ハーフウエーではなく、三塁ベースを回ってしまいます。三塁コーチの川相総合コーチの指示で慌てて帰塁。それでも間に合わず悠々アウトでチャンスを手放す形となりました。ブリンソンは二塁ベースで頭をかかえてうなだれるように倒れ込み、ゆっくりとベンチに戻っていきました。原監督も驚いたような表情で、思わず帽子をとって頭をかいていました。信じられないボーンヘッドです。アウトカウントを間違えたのでしょう。

 ところがこのブリンソン、前にも4月6日のDeNA戦(横浜)でアウトカウントを間違える凡ミスを犯しています。2回1死一塁、左中間を真っ二つに割る長打を打ち、一走・岡本和が三塁を回ったところでストップ(本来なら本塁まで帰ってこないといけません。足が遅いんです)、しかし、前のランナーを見ていないブリンソンは三塁めがけて走り続けて、岡本和は本塁へ再びスタートを切らざるを得なくなり、本塁憤死となってしまいました。ここまでならまだ許せる。三塁に進塁したにもかかわらず、アウトカウントを間違え、チェンジだと勘違いして、ヘルメットを脱ぎベースを離れて天を仰いでいます。その間に、DeNA三塁・宮崎にタッチアウトされました。万事休す。走塁で止まっていれば、1死二、三塁のビッグチャンスが一転、併殺に終わり先制の機会を逸してしまいました。明らかに初歩的ミスで、もうこうなれば、欠陥商品と言われてもおかしくありません。『走るな!!』と、相当お灸をすえられたに違いありません。これがまた大チョンボへの引き金となるのです。

 5月4日ヤクルト戦、6-6の同点で迎えた七回、1死一、二塁で代打・大城が左翼手・青木の頭上を大きく越える勝ち越し打を放ちました。必死で走らないといけません。普通なら二塁打で、なお1死二、三塁の好機になるところが(他チームだったら間違いなく本塁まで帰ってきます。巨人には走力が欠けている)、オイオイ、なぜか一塁走者のブリンソンは、一塁に戻ろうとしてタッチアップしようとしています。何を見ているんでしょうか?前回『走るな!!』とお灸をすえられていたのがこたえていたのか、じっと見ています。信じられないプレーです。普通に走ってさえいれば、あの鈍足の大城の足でもツーベースとなっていて、1死一、二塁となり、続く門脇の二遊間へのゴロは、ヤクルトが前進守備を敷いていれば抜けて2点タイムリーになっているところでした。一塁コーチが英語で大声で『走れ!!』と言っていれば、何の問題もないプレーでした。ここら辺の当たり前のことができていないチームだから弱いのです。送りバントができない。ピッチャーがストライクが入らない。無駄な四球を出す。盗塁数はリーグ最低。ヒットを打っても帰ってこれない。「勝負の神は細部に宿る」のです。

 巨人にやって来る外国人選手はほとんど当たりがいません。活躍したのはマイコラスぐらいしか思いつきません(彼はアメリカに帰ってからも主力ピッチャーとして大活躍しています)。去年のあのウォーカーの守備は一体何だ!!高校生以下でしたよね。駐米スカウトの見る目がないということでしょう。♥♥♥

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