私は松江北高で現役時代からずっと、生徒をじっくり観察していて、英語の学力が飛躍的に伸びる生徒には「共通点」があることに気づきました。全国の講演の度に、いたるところでお話してきたことですが、次の6つでした。
①自分なりの「勉強の仕方」を確立している生徒 (これが最も重要)
②「基礎・基本」を大切にしている生徒 (基本の「キ」)
③「英単語力」のある生徒 (英語学習の8割までは単語!)
④「時間の使い方」のうまい生徒 (24時間は誰にも平等!)
⑤「素直な」生徒 (先生の雑談を面白そうに聞く、アドバイスに耳を傾ける)
⑥「読書好き」な生徒 (図書館の常連)
「~でした」と過去形で話したのには訳があるんです。今までずっとこのように生徒たちに話していたんですが、去年の苦い経験から「⑦「休まない」生徒」を付け加える必要を感じたのです。昨年の松江北高補習科の生徒たちは、それはもうよく休みました。その休んだ生徒たちがことごとく志望校の受験に失敗しています。勝田ケ丘志学館の生徒たちも、設立当初は休む生徒などはほとんどいませんでした。当然高い志望校を掲げ、それに見事に合格していきました。しかし昨年はひどかった。まともに全員が揃った授業はほとんどありません。毎回3人~5人の欠席が目立ちました。これで難関大学が通るほど世の中は甘くありません。かなりの生徒が不合格になりました。やはり休まないで、「1時間の授業を大切にする」ことの重要性をひしひしと感じたことでした。コロナの影響もあって、休むことに対する抵抗が少なくなっているのも要因の一つだと思いますが、「家でやった方がはかどるので」などという信じられない考え方の生徒が目につきました。そこで今年度は⑦を付け加えて、授業の冒頭で「休まずに1時間の授業を大切にしよう!」と呼びかけることから指導を始めています。が、残念ながらもうすでにこれは崩れ始めています。