大堀精一さん、言わずと知れた『学研・進学情報』誌の編集長。この冊子は、高校現場で現在最も内容の充実した読み応えのある情報誌です。小論文の日本を代表する指導者としても定評があり、講演に全国各地を飛び回っておられます。大堀さんのすごさは、手持ちの資料の豊富さだけではなく、誰も知らない貴重な情報を、持ち前のネットワークの広さと、足で歩いてたくさん持っておられることです。
島根県立大田高等学校の進路部長を務めていた頃、大堀さんを「小論文講演会」にお招きした時のことです。入試問題の傾向やそれに取り組む姿勢など、「小論文では何が問われるのか?」、与えられたテーマをどう理解し、それに対しての自分の立場をどのように決め、自分が主張する根拠を明確にすることが大事で、そのためには日ごろからの社会への関心を高め、豊富な知識を得ておくことが必要だ、とお話しをされました。その講演会が終わってからがすごかったんです!お茶を飲んでいただいている進路指導室前に、とてつもなく長い生徒の行列ができた。「○○についてもう少し教えてもらえませんか?」その質問に一つ一つ丁寧にお答えいただき、物によってはすぐ学研の本部に電話をかけられ、必要な資料がどんどんファックスで送られてくる。生徒達は大感激です。長い間教員をやっていますが、講演の後にこれだけ長い行列ができたのは、先にも後にもこの時だけです。この年に国公立大学合格者が倍増したのも、このことと無縁ではないでしょう。


