「人のいく裏に道あり花の山」

 「人のいく裏に 道あり 花の山」という相場の世界ではとても有名な格言があります。その後には、「いずれを行くも 散らぬ間に行け」という言葉が続きます。「茶聖」と呼ばれた千利休(せんのりきゅう)が詠んだ句という説もあります。「きれいな花を求めて山に行くのなら、誰も行かない裏道を行ったほうがよい。しかも、きれいな花が散らない間に行くのがよい」という意味です。これは投資の世界では有名な格言で、他人と同じ売買を行っている限り、利益は得にくい。むしろ、他人と逆の行動を素早く取ることが大事だという教訓です。みんながこれは買いだと思って一斉に買いに走ったら売ることを考え、逆に、流れが売りに向かい全体が悲観的な様相を見せているときには買い場を探る。投資で利益を得るには、人と同じような発想をしていてはダメだ、という経済世界の一つの教訓です。私もこの言葉を念頭に置きながら、英語指導の世界で努力を重ねてきました。常に人のやらないことを心がけてきたつもりです。かつて、島根県の出雲市を日本一の街に育てた岩国哲人(いわくにてつんど)元出雲市長を、松江南高校にお招きして講演をしていただいたときに、自分は若いときから心がけてきたこととして、①人より多く、②人より早く、そのいずれもできない時は、③人と違ったやり方で、いい仕事をしてみせると公言しておられました。これも同じ趣旨の言葉ですね。

 尊敬する丹羽宇一郎(にわういちろう)さんの最新刊『人間の器』(幻冬舎新書、2021年4月)でも、このことに触れ、注意喚起をしておられました。この本、実に内容のあるいい本です。みなさんにオススメしておきます。

 

 安心だからといって人と同じような道を選んだり、ことあるごとに人の真似を
したりするような生き方では、その人自身の人生を生きているとはいえないでし
ょう。

 そもそも皆が皆、人と同じことをいつもしていたら、人間に進歩はありませ
ん。科学の発明も、新しい文化も、社会を変えるようなビジネスも生まれませ
ん。人とは違うことをやるから、常に新しいことが生まれ、社会は発展してい
くわけです。

 人間として生まれたからには、ときには自分にしかできないことを見つけて、
実行してみる。それくらいの気概があってこそ、その人らしい人生になってい
くのではないでしょうか。

 イギリス在住のコラムニストで保育士のブレイデイみかこさんは、保育士の
重要な仕事は、子どもが皆と違うことをやり始めたら、それを止めないことだ
とおっしゃっています。こうした行動がクリエイティビティの発芽になるから
です。(pp.19-20)

 成功した経営者は、例外なく、人とは違うことをやっておられます。私が聞いた例を一つだけご紹介してみましょう。女性下着のメーカーにワコールという会社があります。塚本幸一社長さんの話です。昭和47・48年に、日本中がオイル・ショックに見舞われたとき、同系企業はみな便乗値上げに走りました(昨年のマスクのことを思い出してください)。繊維産業だけでなく、日本中の企業が、このときとばかりにこぞって大幅な値上げの大合唱となりました。ところが、そんなときワコールだけは、塚本社長の判断で便乗値上げをしませんでした。「今使っている原材料は、安いときに仕入れたもんや。それなら、これまでの値段で売ってもええやないか」もちろん単なる同情論や正義感だけからの行動ではありません。塚本社長にはそれなりの勝算がありました。日本中の企業が便乗値上げに走る中で、ただ一社だけ値上げをしないことによるメリットをちゃんと計算していたのです「わが社は便乗値上げを致しません。なぜなら、原材料は安いときに仕入れたものですから、値上げしなくても適正利潤は上がっているからです。これが、他社と違うわがワコールの企業姿勢です」―PR戦略でこう打ち出した結果、世間の人気、消費者の目は確実に「ワコール」という商品ブランドに吸い寄せられていきました。むしろマスコミは、便乗値上げを拒否した勇気ある企業―ということで、テレビ・新聞・雑誌がいっせいにニュースとして取り上げたのです。ニュース報道ですから、経費は一切かかりません。労せずしてワコールの大宣伝をしてくれたのです。企業の信用と知名度のアップ、塚本社長は、目先の小利を捨てて大利を得ました。オイルショック後も、ワコール製品の売り上げは落ちず、むしろ新しい客層の開拓に成功しました。そして現在の繁栄があります。塚本社長は、人の行かない裏道を行って成功したのですね。まさに「人のいく裏に 道あり 花の山」です。♥♥♥

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気をつけたいこと

 勝田ケ丘志学館の最初の英語の授業で、hobby=「趣味」、almost=「ほとんど」、sufficient =「十分な」ではないことを話しました。単語訳語を一対一対応で覚えてしまうと危険なことが多いんです。受験ではそれで通用するかもしれませんが、私の目標は大学に入れることではないので、上のような安易な指導はしたくありません。ほとんどの単語集(一番売れている『ユメタン』も)に満足できないのは、こんなところです。私が唯一高い評価をしている単語集は、竹岡広信先生『必携単語LEAP』(数研出版)です。そういうことに気がついてくると、米子東高校は、今まで『ユメタン』(アルク)を採用していましたが、今年から『LEAP』に採択替えになりました。松江北高(『音読英単語』(Z会)も新しい学年から検討中です。一語一語の単語に添えられた訳語を吟味してみると、両者には雲泥の差があることに気がつきます。学問的レベルが全く異なるのです。私は上記の単語などの抱える問題点を、このブログでその都度報告してきました。hobbyは決して「趣味」ではありません。よく高校生がhobbyは音楽鑑賞・読書などを挙げますが、とんでもない話です。⇒私の解説「「趣味」はhobbyではない!」コチラをご覧ください。almostは、今年の「共通テスト(リスニング)」に出題されましたね。センター試験・試行テストで短い期間に計4回も出題され、私が各所で注意喚起を行っていた単語です。⇒私の「「文法はやらなくてよい」か?!」をご覧ください。コチラです  同様にsufficientも「十分」とはズレています。私たちの『ライトハウス英和辞典』(研究社)が、次の用例を「彼の収入は家族を養うのには十分だった」とはせずに、「彼の収入は家族を養うにはどうにか足りた」としていることに注意してください。そのニュアンスに関しては、詳しくはコチラをご覧ください。

      His income was sufficient to support his family.

ここで、sufficientを「十分な」と訳してしまうと、まるであり余るくらいの収入があるかのように聞こえます。この英文はそういう意味ではないと、私たちの編集委員のM.アルトハウス(M.Althaus)先生(津田塾大学)から教えていただきました。

  Here, 「十分な」seems to have too positive a nuance. “His income was sufficient to ~” doesn’t really mean that it was plenty. “Sufficient” suggests that his income has enough for his family to get by on, even if they could not save much of anything, or live well.

 relative「親戚、親類」とするのも同様の誤りです。竹岡先生「(家族も含めて)親戚」としておられることの意味をよく考えなくてはいけません。⇒私の解説はコチラです

 上記に関連して、私の「趣味」を取り上げてみましょう。私はhobbyを、<ひとが長年にわたって時間をかけ、また費用もかけて楽しみながら励んだ結果習得したものごと>と定義しています(条件は、①期間 ②費用 ③技術)。ちなみに、そんな私のhobbyの一つが「マジック」です。正式には換算したことはありませんが、もう長年収集を続けており、6,000万円以上のマジック道具が自宅の「蔵」に眠っています!(家がもう一軒建ったじゃないか!)。今日(4月17日)も、3つのショップから、マジックの新商品が数多く届けられました(写真下)。今日支払った金額は全部で、51,057円でした。こういうものを、英語でhobbyと言うのです。ちなみに、私の他のhobbyは、全国の特急列車を制覇すること全国の水族館を制覇すること全国の鉄道博物館を制覇することプロレスを観戦することお気に入りの文房具を収集すること特定の作家の作品を全部読み漁ること特定の歌い手の応援をすること、などが挙げられます。でも、中でも一番の趣味は、「英語」なんですけどね。♥♥♥

▲最新マジック商品が届けられた!こうして集めているんです。これで51,057円也

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「天ぷらつな八」

◎週末はグルメ情報!!今週はてんぷら

 老舗「天ぷら新宿つな八」は、大正13年、新宿角筈の地に店を構えて以来、お客様のご愛顧に支えられ、新宿のほか首都圏、さらには札幌、富山、名古屋、京都、大阪と全国に26店舗(令和2年1月末現在)のレストラン店を展開しています。「天ぷらは、揚げの技と食財が命、「 おいしさに真心をそえて 」を社是に、伝統の技と厳選した食財にこだわり、さらに心のこもったおもてなしで、お客様にご満足いただける天ぷらを提供できるよう日々精進を重ねております。」とHPにはあります。さらには、90年以上受け継がれてきた天ぷらの伝統の技を守りながらも、食へのこだわりを持ち続け、常に新しいことに挑戦し続けています。

 ラストオーダーぎりぎりの夜の8時前に、東京駅「大丸デパート」の12階にある「てんぷらつな八」に入ってみました。沢山のお客さんが入っておられて賑わっています。頼んだのは天丼です。アッサリして、ほの甘いんです。ひと口目の印象から、中盤、終盤と、徐々に上手くまとまっていく感じです。タレの濃淡の淡さと、タレの状態の水分量だろうか、ご飯の方へ、そのタレがしみ込むにしたがい、全体が何とも良いバランスになっていく感じがします。この天丼は、ガッついて、早食いするべき天丼でなく、ゆっくりと焦らしながら食べるべき天丼のような気もしてきます。天丼は、海老2尾・魚介・野菜・穴子・かき揚げという内容で、魚介は白身魚のメゴチで、野菜は丸茄子だったと思います。また、かき揚げは、小海老メインのかき揚げでした。他に、お刺身、味噌汁、香の物が付いてきます。上品に、ほの甘く美味なる天丼です。上品な味で、美味しかった。やはり都会は違いますね。♥♥♥

▲実に美味な天丼

 

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アゴアシ

 今ではあまり使われることがなくなりましたが、かつては「アゴアシ」という言葉がありました。私たちの世代には実になじみの深い言葉です。今日は日帰りできるので、出演料と「アゴアシ」だけでいいです」といった風に使います。これは何を意味するものでしょうか?実際の使用例を挙げます。

「栢さん、ぼくは観光ですよ」
「そうでした。でも、ぼくの仕事を手伝ってくれませんか。今度はぼくが日当
を払います。それだけの金は預かってきていいますから」
「栢さんにそう言われては、断るわけにはいきませんね。 ただし、日当はい
りません」
「では、せめてアゴアシだけでも
アゴアシってなんですか
「めし代、宿泊代、それに交通費」
「それはやめましょう。ヒマなときには、勝手に出かけますから、明日はあの
平戸城に行ってみたい」  ―峰 隆一郎『長崎・平戸連続殺人』(廣済堂)

「酒井さん、もしかしたら証人として東京に来てもらうことになるかもしれま
せん。そのときにはよろしくお願いします」
もちろん、アゴアシつきでしょうな
「そうします」  ―峰 隆一郎『殺人新幹線「あさひ2号」』(集英社)

 「アゴアシ」というのは、交通費」食事代」のことを指すんです。アゴというのは、食べ物を食べる「アゴ」(顎)を指していて、「アシ」というのは移動にかかる「足」を指しています(バブル期に、車で出迎え、送ってくれる人のことを「アッシーくん」と呼んでいましたね)。仕事のギャラとは別に、アゴアシ」も付くよ、と言います。これは、芸能人や歌手を地方に呼ぶ興業の世界では、よく使われている言葉です。地方へ営業へ向かう出演料のギャラとは別に、経費がどれくらい出るか、ということを示したものです。

 さらにもう一つ、「アゴアシ」とともに重要な要素として、「マクラ」があります。これは言わずもがな宿泊代ということです。アゴアシ」はつくけれども、マクラ」は別というところも多くあります。今では飛行機や新幹線などが発達していますから、場合によっては日帰りということも可能になってきました。ですが、当時はそういったことはできませんから、宿泊費を自分たちで負担するか、もしくは、夜行列車や夜行バスで移動するといったことも行われていたようです。

●アゴ・・・食べるときに顎(あご)で噛み砕くことから[アゴ=食事代]

●アシ・・・移動するときに足(あし)を使うことから[アシ=交通費]

●マクラ・・・寝るときに枕(まくら)を使うことから[マクラ=宿泊費]

 昔、大学で米文学を教えて頂いていたサンフォード・マロヴィッツ先生から、めくじらをたてる」という言葉は「くじら」と何の関係があるのか?と聞かれて、答えに窮したことがあります。言葉を教える立場の者として、こういったことにも日頃から興味を持っていないといけない、と感じたことでした。♥♥♥

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櫻井 寛の名列車

 最近、私が毎日のように眺めているのが、新刊の櫻井 寛『櫻井寛のFavorite Trains ぞっこん! 愛しの名列車』(天夢人、2021年3月)です。フォトジャーナリストの櫻井 寛(さくらいかん)さんが日本中を旅して乗ってまわった、豪華列車、観光列車、特急列車から、感動モノの列車を選りすぐって掲載・解説した1冊です。世界中の鉄道を乗り歩いた櫻井さんの目で見た日本の列車シーンはどのように見えたのでしょうか?著者の大きな鉄道愛をしっかりと感じることのできる1冊です。「ななつ星in九州」、「ゆふいんの森」、「ザ・ロイヤルエクスプレス」、「或る列車」、「伊予灘ものがたり」、「えちごトキめき鉄道 雪月花」、「チャギントン電車」など、櫻井さんが乗って感動した、クルーズトレイン、観光列車などを中心に26列車を選りすぐって掲載しています。鉄道・列車好きの私にとっては溜まらない一冊なんです。

 いずれの列車の写真も、ド迫力、臨場感にあふれ、美しく、惹きつけますね。実際に櫻井さんが乗って、撮影して、楽しんだ列車の数々。臨場感あふれる乗車記とともに、列車へのあふれんばかりの想いを綴っています。さすがにプロのカメラマンの撮る鉄道列車の写真は視点もアングルも構図も違うなあ、と感心しながら眺めています。こんな写真が撮りたいなあ~。

 著者の櫻井 寛(さくらい・かん)さんは、1954年生まれで、子供の頃より旅と鉄道を何よりも好み、鉄道員を目指し昭和鉄道高校に入学したが在学中に、鉄道写真の魅力にとりつかれ写真家に転向、日本大学芸術学部写真学科卒。出版社写真部勤務の後、1990年にフォトジャーナリストとして独立し現在に至ります。第19回交通図書賞受賞。2007年フランス政府観光局広報大使。2019年、外務省「日本ブランド発信事業」で渡米。海外取材は95か国。著書も100冊を超えます。日本写真家協会、日本旅行作家協会会員で、東京交通短期大学客員教授です。

 今回の書籍で一つだけ物足りなく感じることがあります。これだけ豪華絢爛で素敵な観光列車が数々取り上げられているにもかかわらず、金沢~和倉温泉を走っている観光列車「花嫁のれん」が漏れている点です。あれだけきらびやかな列車を私は知りません(⇒私の紹介記事はコチラ)。いの一番に取り上げる列車だと感じているのは私だけでしょうか?♥♥♥

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さよなら、185系!

 旧国鉄の185系は、それまで東海道本線などで急行から通勤用まで幅広く運用されていた153系急行形電車の置き換えを目的として、1981年3月に華々しく登場しました。従来の特急形と異なり窓は開閉式で、普通車はドアを1両当たり2カ所設置し、通勤列車としての運用時に乗降がスムーズになるようドア幅も広くしました。汎用性の高さを生かし、185系は当初から東海道線の通勤・通学用の普通、快速などにも使われ、特急形でありながら普通列車にも運用できるという設計思想の車両は、国鉄で初めてでした。185系は鉄が使われている車両で、鉄橋を渡る時、ガガン、ガガン、ガガン、ガガン…という響きがして体に伝わってきます。カーブを曲がる時も、車両とレールがすれてキィィィーンという響がします。ステンレス車両では決して味わうことのできない経験でした。私も湯河原からこの電車に乗った時の想い出は鮮明に覚えています。

「踊り子」号▼の国鉄マークが懐かしいですね

 185系といえば代表的な列車は、白いボディラインにグリーンのストライプの入った特急「踊り子」号でしょう。⇒私の乗車レポートはコチラ  この列車は1981年10月に、東京―伊豆急下田・修善寺間を東海道本線・伊東線・伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線経由で運行する特急として運転が開始されました。今日東京駅のホームに上がってみますと、下田行きの特急「踊り子」号が発車を待っていました。引退が決まっている列車らしく、たくさんのアマチュアカメラマンや鉄道ファンが写真を撮っていました。JR東日本のこの3月13日のダイヤ改正で、定期列車としての運用を終え、第一線を退き、約40年にわたり活躍した車両を、鉄道ファンらが温かく拍手で見送りました。『旅と鉄道』増刊3月号(2021年)~「ありがとう185系」という特集です(写真下)。お疲れ様、185系、そしてありがとう!

 残念な話を。東京駅と静岡県・伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」などで使われ、引退する旧国鉄時代の車両「185系」で、行き先表示幕などの備品の紛失が相次いだことがJR東日本より発表になりました。業務中になくすことは考えづらく、盗まれた疑いがあるとして、JR東日本は警察に被害届を提出しています。JR東日本によると、昨年末以降、185系の車両側面にある行き先表示幕や、号車札といった備品の紛失が判明しました。駅や車両基地に停車中の列車から収集や転売目的で備品が盗まれる事例は後を絶たないとしています。「もし盗難なら、悲しく残念だ」としている。こういう人たちはもう鉄道ファンとは呼べませんね。♠♠♠

 雑誌『鉄道ファン』最新5月号(2021年4月)は、「特集:踊り子ものがたり」を組んでおり、この列車の現在に至るまでの詳しい歴史を学ぶことができ、有益な記事でした。 ♥♥♥

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「四隅の時間」

 尊敬する故・渡部昇一先生(上智大学名誉教授)が翻訳して日本に紹介されたアーノルド・ベネットの名著『自分の時間』(How to Live on 24 Hours a Dayの中に「四隅の時間」という言葉が出てきます。これは私なりに簡単に要約すると、トランクが荷物でいっぱいであると思っても、実際には四隅にわずかにすき間が生じており、小さなものなら押し込むことが可能なように、一分、一秒を大切にする気持ちがあれば、「1日」というトランクにも、小さな仕事をやる時間はいくらでもあるということです。そしてそれを実践するかしないかで、同じ24時間でも違った結果となって現れるということです。

 ベネットは、イギリスの小説家、作家、劇作家、評論家。20世紀初頭のイギリスで人気を博した小説家であり、『二人の女の物語』やクレイハンガー三部作などの「5つの町」シリーズの著者の他、フランス的な自然主義的作風でも知られています。また、小説以外にも人生啓発書なども発表しており、そのほかにも戯曲や映画のシナリオ等も手掛けました。

 この「四隅の時間」を意識するだけで、生活がずいぶん変わってくるというのが、私の実感です。私は朝ご飯を食べると、学校に行くまでテレビを見たり、なんかダラダラして過ごすのが嫌なので、「めざましテレビ」の大好きなお天気お姉さんのかやちゃん(阿部華也子)の天気・ファッション・ショー(?⇒私の紹介記事はコチラ)を見たら、その足で学校に向かいます。6時半から始業の8時半近くまで、誰もいない静かな学校の中で、教材の準備や計画作成に充てています。その間は必ず研究室にいることがわかっているので、生徒たちは質問や添削にやって来ます。月・水・金米子東高校にある予備校にバス・電車通勤しているのですが、ちょっと早めに自宅を出て、電車の時間まで30分から1時間を喫茶店でコーヒーを飲みながら、仕事に充てています。私が作る教材や本はすべてこうしたすき間時間を利用して作られたものなんです。電車も8時35分発は満員なので、10分遅い8時45分発のガラガラの電車の中で(⇒8時35分と8時45分の怪?」コチラ)、のんびりと新聞を4紙読むのが恒例です。早朝家で3紙読んで来るので、1日に7紙を読んで、気になった記事を切り抜いて保存しています。読み終えたら、趣味のカード(トランプ)を取り出して、指の動きがなまらないように訓練しています。エルムズレイカウント・ハーマンカウント・ジョーダンカウントなど、練習しないとすぐになまってしまうんです。ボケ防止にもなっていますかね。ちょっとしたすき間時間を利用することで、結構なことができるものです。今日の帰りの電車の中では、生徒の答案を採点していました。休みの日も、田和山の今井書店センター店まで電動自転車で行くのが恒例なのですが、10時開店前のちょっと早めに出かけて、喫茶店でコーヒーを飲みながら、抱えている仕事を片付けます。若い頃に故・竹内 均先生(東京大学名誉教授)から、15分のすき間時間の活用法(⇒私の解説はコチラ)を教えてもらったので、ちょっとした時間があるたびごとに、パソコンに向かってこのブログの下書きを打ち込んでおきます。今見たら1,251本の下書き原稿が打ち込まれていました。向こう約3年分のネタが打ち込んであるということです。すき間時間、恐ろしや!

 上で紹介したベネットの本を読んだときに、私の心に刺さった言葉が幾つかありました。さまざまな分野の知識を幅広く手あたり次第に吸収する時期をもったほうがよい。そうすれば、やがて内なる声が進むべき方向を自然に示してくれる」▶「もし原因と結果が両方ともどうしようもないことで、しかもあなたに責任がなければ、それをくよくよと悩むのは幼稚であり無益なことである。それを甘んじて受け入れ、めげることなく最善をつくすべきである」▶「それはもう、とにかく始めればいいのだ。魔法のような始め方など存在しないのだから」▶「ささやかなことから始めよう」▶「朝の1時間は夜の2時間以上の価値がある」▶「時間は無限の富を生む、実に不思議な宝物」▶「時間があれば金は稼げるが、金があっても時間は買えない」 良書はいろいろなことを教えてくれますね。♥♥♥

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タイガー・ジェット・シン

 私は学生時代から熱狂的なプロレス・ファンで、ジャイアント馬場さんをこよなく尊敬していました。このブログでも数々の名レスラーを取り上げてきています。今日取り上げるのは「インドの狂える虎」タイガー・ジェット・シンです。彼は日本では、1973年に新日本プロレスに初来日して以降、長年にわたり悪の限りを尽くしてきた悪役レスラー(ヒール)です。その一方で、カナダの地元トロントでは、さまざまな事業を展開する実業家であり、1980年代から子供や医療機関に対する慈善活動を続けてきた慈善家としても知られています。地元にはシンの名前を冠した学校まであるくらいです(2005年オンタリオ州ミルトンのタイガー・ジェット・シン・パブリック・スクール)。「ヒールは人格者が多い」とは、プロレス界で昔からよく言われることですが、まさにそれを象徴する人物でしょうね。

 しかしながら、シンのそういった“素顔”は、日本では長年の間伏せられてきました。シンのヒールとしてのプロ意識は徹底しており、長年、ファンに対して写真やサインはおろか、笑顔を見せることすら一切なく、目が合った人間はお客さんであろうと誰でも襲って殴りかかるという“狂人”ぶりを完璧に演じていました。目の前にいる人間すべてが攻撃対象で、場外乱闘になると観客がイスごとなぎ倒されることも度々でした。入場時に手にしている凶器のサーベル。誰彼構わずあのサーベルを振り回す無法者でした。実はあのサーベル、本物ではなく、フェンシングで使う「サーブル」の模造品です。刃の部分も切れないようにできていて、いわば見せるための凶器です。だから噛んでも大丈夫ですし、触っただけで手が切れることもありません。シンにサーベルを持たせるという発案をしたのは、他ならぬアントニオ猪木自身です。来日する前のナイフをくわえたシンの写真を見た猪木さんは、史上最強の猛獣サーベルタイガーを連想し、「タイガーというなら、ナイフじゃなくサーベルでもくわえさせてみろ」と言ったのが、そのまま採用されました。新日本プロレスのリング屋さんが購入調達してきたものを、いつも巡業バスの中に「小道具」として保管、シンが来日するシリーズだけ活躍するというわけです。試合で時々曲がったり破損したりすると、その度に新しいものと交換していたそうです。このことは、オフシャル・レフリーのミスター高橋『知らなきゃよかった プロレス界の残念な伝説』(宝島社、2018年)で暴露するまでは知らなかったので、当時のシンは怖くてまともに見ることも出来ないくらいでした。

 かつての猪木の右腕であり、新日本プロレスの取締役営業本部長だった“過激な仕掛け人”こと新間 寿さんは、シンをこう語っています。「猪木とシンの試合のときは、我々、会社の背広組もマスコミも震え上がるくらいだった。シンなんて、お客の前では記者だろうが誰だろうが、本気で襲ってくるからね。シンという男は、普段は紳士なんだけど、あのコスチュームを身につけた瞬間、身も心も“狂える虎”になれた男だったね」 彼はどうやったら観客が興奮するかだけを真剣に追い求めたプロ中のプロでした。その真骨頂が、1973年11月の有名な「猪木夫妻、新宿伊勢丹前襲撃事件」でしょう。新宿の伊勢丹デパートから、当時の倍賞美津子夫人と出てきたアントニオ猪木を襲撃して血だるまにして、警察も出動するほどの大騒ぎとなったあの事件です。もちろんこの事件を仕掛けたのも、猪木自身のやらせであったことを、ミスター高橋は暴露しています。こうやってシンが持っていた独特の狂気を引き出すことに成功したのです。

 それだけヒールに徹していたシンだけに、悪の仮面を脱ぎ、本音で語るようなインタビューはこれまでほとんどありませんでした。東日本大震災が起きた2011年の8月27日、アントニオ猪木が主宰していた団体IGFが両国国技館で『INOKI GENOME』という復興支援チャリティイベントを開催し、タイガー・ジェット・シンも参戦しました。そのイベントの翌日、シンは、こんなことを語っていました「人間タイガー・ジェット・シン」の素顔が垣間見れる貴重なインタビューです。


 東日本大震災のニュース映像をテレビで見たときは、あまりのショックで全身に鳥肌が立ったよ。いまでも映像を思い出したら泣きそうだ。あんな映像は人生で一度も見たことがない。最初は『映画じゃないのか?』というような感じでいたが、まぎれもなく実際に起こっていることだった……。

 とにかく金縛りにあったような感じになって、涙が止まらなかった。この私、タイガー・ジェット・シンが赤子のように泣いていたんだからね。私は数えきれないほど日本に来ているから、仙台や福島にも友人がたくさんいて、あのニュース映像を見たあとすぐに日本に連絡したんだよ。しかし、まったく連絡が取れなくてね。後日、何人もの友人が亡くなったのを知ったんだ……。もう何日も眠れない夜が続いたよ」

 じつは私自身、今回のイベントにミスター・イノキが招待した東北地方の人に被災地の写真を見せてもらってね。その際、学校にいた生徒みんなが津波に流された話や、たくさんの子供たちが亡くなったという話も聞いた。そんな話を聞いたら胸が詰まって写真も途中までしか見られなかった。

 子どもというのは本当に神様の子なんだよ。私自身、子どもがいるし、もう孫もいる。その子たちがちょっとケガをしただけでも大騒ぎしてるのに、日本では何千人もの子どもたちが亡くなったわけだからね……。だから、あらゆる団体にリクエストしたい。興行収益の1割でも2割でもいいから、なんとか被災者のために寄付してほしいと思う。

 復興のためには昨日のようなチャリティイベントが大事になってくるし、今回ミスター・イノキがやったことは本当に意義深いと思っている。私自身も人間は皆平等で人種なんか関係ないと思ってるから、私ができるすべてのことでサポートしたいと思ってるよ。たとえば、今回の震災のために、タイガー・ジェット・シン基金で日本のために募金活動を行ってるんだ。

 この基金はカナダにあるカンパニーなんだが、ぜひウェブサイトでチェックしてみてくれ。そこで我々は、多くの学校や子供たちを支援しているんだ。今回、日本の被災者のためにも基金を募っていて、手首につけるバンドを5ドルで売ってお金を集めてるんだよ。復興には時間がかかるはずだ。だから我々の財団では、今後も継続して支援活動をしていきたいと思っている。プロレス業界も一丸となって、売り上げの一部を寄付するとか、そういう支援を続けてほしい。本当にそう思うよ。 


 このインタビュー後、シンの財団はトロント周辺の学校などで、募金活動やチャリティプロレス興行を行い、2万5000カナダドル(約200万円)の支援金と、カナダの子供たちから日本の子供たちへの励ましのメッセージ映像などを送ったといいます。そしてその後も被災地支援活動を続け、今年も震災で被害を受けた子どもたちに2万カナダドル(約170万円)を寄付すると表明しました。このような人物が、いざリングに上がれば悪の限りを尽くすのだから、プロレスは底が知れませんよね。狂虎」「慈善家」という極端に異なる顔を持つタイガー・ジェット・シンは、プロレスの「奥深さ」を象徴するレスラーと言えるでしょうね。

 プロレスラータイガー・ジェット・シンが主宰するカナダの「タイガー・ジェット・シン財団」が、2月25日、日本の駐トロント総領事から在外公館長表彰を受けました。これは東日本大震災で被災した子供たちへの支援活動をはじめとした、日本との友好親善への多大なる貢献が評価されたものです。彼は地元トロントでは、一貫してベビーフェイス(善玉)の人気レスラーでした。日本での稼ぎを元手に、実業家としても大成功しました。カナダ国内にはホテルを含む10棟以上のビルを所有し、トロント郊外には広大な敷地に大豪邸があります「俺と猪木の違いはどこかというと、猪木はビジネスで失敗したけど、俺は成功した」と。ずっと以前から自ら設立した財団で社会貢献活動を続けていましたが、それを日本では一切口外しませんでした。ヒールとしての徹底したプロ意識からでしょう。♥♥♥

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『四国土讃線を旅する女と男』

 念願目標だった635冊を突破された国民的作家・西村京太郎先生の最新刊『十津川警部 四国土讃線を旅する女と男』(小学館、2021年3月)を読みました。元々は小学館発行のPR誌『本の窓』(小学館)「四国まんなか千年ものがたり 四国土讃線を旅する男と女」(2019年8月号~2020年12月号)というタイトルで連載された作品に、加筆修正されて出版されたものです。最後のどんでん返しも面白かった。あらすじは次の通りです。


 四国土讃線を走る人気観光列車「四国まんなか千年ものがたり」で起きた謎の死亡事件と国際先端技術開発の闇を十津川警部が追う!技術力で世界に知られた緒方精密電気。その課長補佐である神崎には社長の緒方から受けた密命があった。それは緒方が国際会議でホノルルへ行っている間、才色兼備の秘書・高見沢愛香の四国へのプライベートな旅行に同行することだった。緒方は愛香との結婚も考えており、神崎に慎重で綿密なスケジュールを組ませ、愛香の身の安全を求めた。二人が徳島の祖谷渓を訪ねた日、名所かずら橋から若い女性が転落死する。女性の背格好や服装が愛香に似ていると知った神崎は、愛香と間違えて殺されたのではと疑う。そして「四国まんなか千年ものがたり」の車内で突然の爆発事故が起きる。血まみれの車内で愛香の運命は!?これは緒方精密電気の技術を狙ったテロなのか……。国際的な先端技術開発と複雑な人間関係の裏側に迫る十津川警部が探り出した驚愕の真実とは!  (小学館ホームページより)


 この本のモチーフとなっているのは、JR四国の新しい観光列車「四国まんなか千年ものがたり」です。本文の中には何度も登場します。

「最近、四国で面白い列車が走っているだろう?確か名前は『四国まんなか千年ものがたり』という今流行の観光列車だ。それも土讃線を走っているはずだから、それに乗せてやったら彼女、喜ぶんじゃないかな。それはスケジュールに入れてないのか?」(p.11)

「ここから、いよいよ、緒方社長推薦の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗るのである。たった三両の編成だが、全てグリーン車である。(pp.71-72)

 確かに、車内は、広々として、贅を尽くしていた。シートは、さまざまな形が用意されている。ボックスシートもあれば車窓の景色を楽しむために窓向きのシートもある。(p.73)

 私は、2017年より運行を開始したこの素敵な観光列車「四国まんなか千年ものがたり」を、昨年末に偶然「JR琴平駅」で見ています。この列車は、日本経済新聞社が行う「日経優秀製品・サービス賞2017」にて「日経MJ賞」を受賞しました。香川県の多度津駅(たどつえき)から徳島県の大歩危駅(おおぼけえき)間を結ぶ観光列車です。「四国まんなか千年ものがたり」は3両編成です。外装は車両ごとに日本の四季をイメージしたカラーリングが施され、車内のインテリアは統一されていて木の温かみを感じることが出来る造りになっています。2017年3月16日、国内最大規模の大型観光キャンペーン「四国デスティネーションキャンペーン」を記念してリニューアルされた「JR琴平駅」に、新観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の乗客専用ラウンジ「TAIJU」が新設されました。駅員さんのご好意で中を見せていただきました。その入口の扉を開くと真正面に見えるのが『こんぴらさん』の巨大社紋。この巨大社紋は、金刀比羅宮のご社紋というだけではなく、門前町琴平、神都琴平のシンボルでもあります。金色に輝くビッグなご社紋が、琴平を訪れる多くの人々を優しくお迎えすることでしょう。こんな風に、私はこの列車に若干の予備知識があるので、余計に思い入れを持ってこの本を読むことができました。

 また、この本の中には次のような、松山市内の記述が出てきます。私は2015年に、松山を訪れたときに、駅や街の至る所に、またホテルの中にも「俳句ポスト」「投句用紙」が置かれているのを目撃しているので、よく理解できるんです。

「この松山は、俳句が有名で、観光客のために、市内に何か所も投句のポストが置かれているんです。一か月に二回、その審査会があるんですが、今日がその日で、審査の模様を見てきました」と、愛香が楽しそうに、報告する。(p.150)

▲松山駅の俳句ポスト

 予備知識を持っていると、このようにある種の思い入れを持って本を読むことができます。今年初めての「共通テスト」の問題に出題された「天橋立」「ワンガリ・マータイ」さん、「人工甘味料」「アメリカンフットボール」なども、訪れたり、本で読んだりして知っていた人には、特別な思いが湧いたはずですね。♥♥♥

★予備知識が思い入れに★

 

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「大はかや」のうなぎ

◎週末はグルメ情報!!今週はウナギ

 心臓の検査も無事に終了し、新学期が始まるまでのわずかなお休みを有効に使おうと思案してみました。でも今はコロナがどんどん拡大していっており、遠出をする訳にもいきません。仕方がないので、近場で我慢することにしました。そうだ!ご縁電車しまねっこ号Ⅱ」(写真上)がリニューアルしたと報道があったので(※詳しくは近くブログで報告予定)、これに乗って「松江イングリッシュガーデン」でお花でも見てこようと思って出かけました。一畑電車の「松江イングリッシュガーデン前駅」で降りて、歩いて「イングリッシュガーデン」に向かいます。あれ、国道を渡るためのいつものエスカレーターが動いていない。入り口にはロープまで張って入れないようになっています。おかしいなと思って国道を渡ったところ、「リニューアルのため休園中」という掲示が!ガーン、知りませんでした。家に帰って調べてみたら、「松江イングリッシュガーデン」は民間業者(ウェディング業者)に売却されたそうです。売却に当たっては、募集要項上でイングリッシュガーデン(庭園部分)の向こう10年間の継続を条件の上、庭園や親水空間の利活用をポイントとして選定されたとのこと。今までは無料で入園できましたが、リニューアルオープン後は、入園方法や入園料については条件を付していないため、有料化される場合も考えられます。あー、思い出した。松江南高校で担任した目次博明(めつぎひろあき)くんが、この庭園の管理責任者をやっていて、よくここで出会ったんですが、「先生、管理・維持が大変で、有料になるかもしれません」と言っていたのはこういうことだったんですね。⇒コチラに訪ねた時の「ローズフェスティバル」の様子が。綺麗ですよ。

 仕方がないので、お隣のウナギの名店「大はかや」に入ります。宍道湖の畔にある鰻屋さんです。松江でウナギといえば、誰もが一番に挙げる、昭和22年創業の老舗名店です。松江北高では、毎年高校入試の日に、英語科のみんなでここのウナギを食べて採点に精を出すのが恒例でした。私は、よく自宅で先生方に来ていただいて、学年会や校務部会をやっていましたが(北高のすぐ近くなんです)、いつもこのお店から「重ね二段」(底から順番にご飯・鰻・ご飯・鰻と重層になっている鰻丼)を配達してもらっていました。今は人手不足ということで配達はしてくれません。値段も高騰して当時の倍以上になっています。でもここのウナギだけは、値段の価値はありますよ。有名人もたくさん来店していて、サインが飾られています。今日も朝早くから超満員でした。

 ウナギを一切れ摘まみあげると、かなりの肉厚で、背開きになっています。口に含むとジュワッーと脂とともに炭火の芳ばしさが広がります。タレも美味しい。「ウナギ・タレ・ごはんが三拍子揃ってはじめて美味しいうな重となる」のです。肝吸いもいい味です。食べ進んでいくうちに、口の周りが脂でシットリしてくる。まるでステーキ丼を食べているような感じですね。帰りの電車の時間まで、お店の中で抱えている仕事の校正をやっていました。いよいよ新学期が始まります。♥♥♥

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「努力の壺」

 私の自宅のお隣が「松江市立城北幼稚園」、そのお隣が「松江市立城北小学校」です。毎日可愛らしい子どもたちが、私の家の前を通って通学していきます。ただ残念なことに挨拶をする子どもはほとんどいません。聞いたところでは、知らない人には声をかけないようにという教育が行われているのだそうです。オカシナ教育だと感じています。そんな中で本当にまれに、おはようございます!!」と大きな声で挨拶してくれる子どもがいます。思わず抱きしめたくなるくらいで、私も大きな声で返します。その城北小学校「校長室だより」(2019年2月号)に、校長先生が全校朝礼でお話しをされた「努力の壺」という話題が掲載されていました。


◇全校朝礼の話より(抜粋)
…今日は、最後のもうひとがんばりについてお話をします。みんなには、夢や目標を持って、それに向かって努力しよう。そんなお話を三学期の始業式でもしました。
 「テストで百点を取る」「逆上がりができるようになる」「縄跳びの二重跳びを五十回跳ぶ」などなど。みんなもいろんな目標を持つと思います。どんな目標でもいい、目標を持った時、人はそれぞれある物をもらうのだそうです。それは、「努力の壺」です。
 その大きさは人によって、また目標によって全部違うのだそうです。難しい目標の時は、壺はやっぱり大きいですし、そんなに難しくない目標の時は、壺は小さいのだそうです。
…この努力の壺の中には、水ではなくみんなの努力が貯まっていきます。少しずつ、努力した分だけ、きちんと貯まっていきます。そしていつか、貯めていた努力が壺から溢れる時。その時こそ、できなかったことができるようになる瞬間、目標達成の時です。逆上がりだって同じです。練習を重ねて重ねて、ある瞬間、それは突然できるようになるものです。
 ですから、休まず努力を続けて、壺の中に貯めていけば、いつか必ず出来るようになる時がやってきます。
 でも実は問題があるのです。この壺にはどれだけ努力が貯まっているのか、自分で見て確かめることが出来ないのです。だから、自分はこれだけ努力したのになぜ出来るようにならないのだろう。そんなふうに思う時もあると思います。そんな時、もしかしたら、あとほんの少し努力をすれば、壺は努力で一杯になるのかも知れません。それが、最後のひとがんばりになるのかもしれません。
 でもそこであきらめて、努力を止めてしまったら。それまでの努力は、全て無駄になってしまいます。
 あきらめてはいけません。それまでの努力は、間違いなく努力の壺の中に貯まっています。あきらめずに努力を続ければ、壺の中に努力を貯めていけば、いつか必ず溢れる時はやってきます…


 ネット検索してみますと、小学校ではこのお話は有名な鉄板ネタのようです。全国各地の小学校の記事が出てきます。大切なことは、1)この壺は、人によっても大きさが違うこと、(2)壺の中を自分では分からないのでどれだけ頑張ればいいか、知ることができない、ということです。したがって、あきらめずにコツコツと努力を惜しまずに続けることが大切です。努力の壺」というのは、決して消えたり,無くなったりはしません。あと1日で出来るようになるかもしれないのにあきらめたら,もったいないですよね。これまで苦労して頑張っている努力の分は間違いなく、その壺にたまっています。少しずつですが,水がたまっていくのように、確実にたまっているのです。ですから、あきらめずに、休まずに、壺の中に努力を入れていけば、いつか必ず、あふれる瞬間が来るのです。先の城北小学校の挨拶に関する指導は、はなはだ疑問に思いますが、この「努力の壺」の指導は大切なことだと感じます。

 先日もここで書いたことですが、ただ努力すればよいではなく、「正しい努力」を積み重ねること、そして努力には即効性はないことを承知しておくこと、この二点が大切です。♥♥♥

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一太郎禁止令?

 私も愛用するワープロソフト「一太郎」が、とんだとばっちりで、ニュースを賑わしています。農水省が、省内で「ワード使用を原則化」する通知を出しました。通知では、「対外的にやむを得ない場合を除き、ワード」使用を徹底」するよう書かれ、事実上の「一太郎」使用禁止令となっています。農水省は、これまで法案作成業務には、ミスを防ぐのに適しているとして「一太郎」も使ってきた一方、民間企業(特に外国の?)との円滑なやりとりを進めるために「ワード」の使用を原則化していました。そうした中で、農林水産省が中央省庁の相次ぐ法案ミスを受けて、「一太郎」を原則として省内で使用しないよう通知を出したと報じられました。事実上の「一太郎」禁止令です。FNNが3月30日に報じたところによると、一太郎」は互換性の問題から法案の条文ミスを招くだけでなく、民間企業とファイルをやりとりする際に不便だという理由で「事実上の一太郎使用禁止令」が出たとのことです。しかし、農水省広報担当者は「法案ミスを受けての通知ではありません」と説明しています。しかし今回、一般から政府に寄せられた意見を受け、あらためて「ワード」の徹底を呼びかけた形です。ただ、今後も法案作成業務の一部では、一太郎」の使用を続けるといいます。

▲今年の最新「一太郎2021」私は毎年バージョンアップしています

 今やワープロソフトといえばマイクロソフト社の「ワード」が一般的ですが、かつて国内では「一太郎」を使う人も多かったんです。現在でも一部の省庁や企業で使われていますが、ほとんど見かけなくなっています。中央省庁では、ワープロソフトとして「ワード」を使うのが主流、一部で、国産の「一太郎」が使われています。ただ、ソフトの互換性の問題から相次ぐ法案の条文ミスの理由とされたり、民間企業とのやり取りで不便が生じ、政府内で「一太郎」の使用を問題視する声が上がっているのです。 

 一部の官公庁や自治体ではワープロソフトに「一太郎」を採用しており、行政で扱う文書の作成に使いやすいという根強い声があります。官公庁向けに、ジャストシステムでは、専用バージョン「一太郎Government」を提供しているほどに頑張っています。一方で、「ワード」に統一すべきという議論は、何年も前から続いており、今回、農水省が出した通達も、こうした経緯を踏まえたものと考えられます。背景として、官公庁にも「ワード」に慣れた職員が増えており、一太郎」の操作を間違いやすいことがミスを生んでいるとの認識があるようです。  

▲「一太郎」上級者向けにはこんな参考書も出ていますが

 「一太郎」を使っているから法案ミスが発生したんだ、という理屈が分かりません。文書作成なので、どんなアプリを使おうとも、その文章を打ち込んだ担当者の能力の問題とチェック体制の甘さが全てのはずです。特に法令の文章は、ワープロ機能に左右されるような造りではないはずです。当然のことながら再発防止策は、「若手職員に一太郎の研修を徹底する」が正解なのに、なぜ「一太郎禁止」などとなるのでしょうか。まったくもって不可解なり!!😢😢😢

 私は何十年来の「一太郎」「花子」愛用者で、どんな入り組んだ文書・図表も思うように作ることができます。罫線や表組み、文字調整、飾りに関しては「ワード」の比ではありません。♥♥♥

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努力は必ず報われる?

 白血病から復帰した競泳女子の池江璃花子選手(20歳)が、日本選手権」において100メートルバタフライで奇跡の優勝を遂げたことが、大々的に報じられました。全てのマスコミが揃って取り上げたのが、池江選手「努力は必ず報われる」という言葉でした。

 「勝てるのはずっと先のことだと思っていたんですが、本当にもう言葉にできない。つらくて、しんどくても努力は必ず報われるんだな」とまた泣いた。

 「自分が勝てるのは、ずっと先のことだと思ってたんですけど、勝つための練習もしっかりやってきましたし、最後は『ただいま』って気持で入場してきたので、自分がすごく自信なくても、努力は必ず報われるんだなという風に思いました」

 マスコミの悪い癖で、一カ所を切り取ってそこばかり報じる、何も分からない人はそれを鵜呑みにして信じてしまう。今回の「努力は必ず報われる」も、この言葉だけが一人歩きを始めています。今日私が教えに行っている「勝田ケ丘志学館」の入学式でも、山根館長さん、坂口理事長さんが共に、この言葉を引いて生徒諸君に激励の言葉を投じておられました。

 この言葉では、二つの点で注意が必要です。やみくもにいくら努力してもいい結果は生まれないことは、私が毎年悪銭苦闘している受験の世界では日常茶飯事のことです。努力すれば必ず結果が出る、などと安易な思い込みで受験生活を送って見ても、思うような結果が得られない人は山のように見てきました。この言葉には但し書きが必要で「正しい努力をコツコツと積み重ねれば努力は必ず報われる」としなければいけません。間違った努力をいくら続けても、効果はありません。したがって、今回の池江選手の快挙には、日常生活に復帰するだけでも大変なことなのに、それを日本選手権で優勝するまでに自分を追い込んだ正しい努力・練習を積み上げた彼女の姿に拍手を贈らなければいけません。そしてそれを陰で支えた医療関係者、コーチ、同僚、スタッフの正しい導きも忘れてはなりません。努力は必ず報われる」などと安易な言葉で総括して欲しくはありません。努力逆転の法則」(エミール・クーエの法則)というのもあるくらいですから。⇒私の紹介記事はコチラです   これは、簡単に言うと、頑張れば頑張るほど、その努力とは反対の結果になってしまうという法則です。「あがらないように、あがらないように」と思うと余計にあがる、好きな人の前で普通にふるまおうとすればするほど動作や態度がぎこちなくなる、平均台で落ちないようにしようとすればするほどふらついてしまう、翌日への緊張で眠れないときに、無理に寝ようとすればするほど目がさえて余計に眠れなくなる、などがこの法則に当てはまりますね。長い間教員をやっていますと、これだけ頑張っているのに結果が出なくて悩んでいます、という相談をよく受けます。努力にこだわりすぎると、それが結果に反映されないどころか、逆効果さえ生んでしまうこともあります。これはなぜでしょうか?「自己暗示」の結果です。自己暗示には「意思と想像が争った時、常に勝利を収めるのは想像」という法則があるのです(エミール・クーエの法則)。「あがってはいけない」(意思)より「あがるだろうな」(想像)の方が強いということです。こういう時は発想を転換して、意思を「あがってもいい」と思うことで、心が落ち着きますよ。いずれにしても正しい努力を積み重ねることが大切です。受験勉強でも、模試を沢山受けて受けっぱなし、問題集・参考書に次から次から手を出してはいずれも途中で放り出す、点さえ取れればそれでいいという姿勢、定期考査・課題テスト・対外模試・毎日の小テストを「やりっ放し」にする、読解の予習は訳して終わり、問題集をたくさんやれば力がつくのだ、これらをいくら続けても成果にはつながりません。こういった生徒を毎年山のように見てきました。

 二つ目の注意事項です。努力には即効性はない」という点です。頑張っても結果が出ないとすぐに諦めて放り出してしまう。受験生にもたくさん見られます。すぐに結果が出るはずもありません。受験勉強では、最低でも3ヶ月は頑張り続けないと結果は現れ始めません。このことをよく理解して、根気強く努力を続けることが大切です。成功の秘訣は成功するまでやること」と喝破したのは、尊敬する松下幸之助さんでした。

 この二つの注意事項を頭に入れて、池江選手の快挙を祝福したいと思います。間違っても、努力は必ず報われる」などと安易な思い込みに走らないことが重要だと思います。しかしそういった報道は、今回一切見ることがありませんでした。♥♥♥

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『基礎と完成 新英文法』復刊!

 朗報です!私の恩師である故・安藤貞雄先生(広島大学名誉教授)1976年市河賞、2006年英語語法文法学会賞、2008年瑞宝中綬章〕の名著『基礎と完成 新英文法』(初版1984年、改訂版1987年、数研出版)が復刊されることになりました。この本は安藤先生が、高校生向けの文法参考書として書かれたものです。若い頃に私も協力をさせていただいた、思い入れの強い学習参考書なんですが、その「前書き」に私のことを「若い友人」と書いて頂き感激したのを覚えています(詳しいご紹介は⇒コチラをご覧ください)。他書にはないキラリと光る説明が随所に見られる、八幡イチオシの文法書です。現場の先生方の間でも、非常に評価の高かった学習文法書です。ただ残念なことに、版元の数研出版では絶版となっており、入手することができませんでした。私が米子東の「勝田ケ丘志学館」で教えていた女生徒二人は、どうしてもこの参考書を手に入れたいと思い、アマゾンで5,000円近くも出して手に入れたくらいです。二人とも本番試験ではいい点を取り、志望校に合格しました。この参考書が、4月26日【新装版】として、開拓社より発売になります。安藤先生の息子さんから連絡があり教えて頂きました。

 英文法を体系的かつ合理的にとらえ、著者の“考える英文法”の視点が全巻に一貫して流れている本です。安藤先生はこの本の後に、大著『現代英文法講義』(2005年、開拓社)を上梓されています。その内容が凝縮されているとも言える本書は、高校生用に書かれた学習参考書ではありましたが、大学生、英語教師、本気で英語を学び直したい社会人に最適な英文法書と言えるでしょうね。高校生向きの学習参考書とはなっていますが、 どうしてどうして、専門書の趣もある参考書です。ここら辺が他の学習参考書とは一線を画している点です。安藤先生の本らしく、現場の先生方には新しい知見が山のように詰まった、他のものとは一線を画する素晴らしい文法参考書なんです(今私の手元にある現物には第18刷とありますから、よく売れたことが分かります) 。たとえば、「なぜ綴り字yをiに変えるのか」「なぜ母音字+yの場合はyをiに変えないのか」「なぜ<短母音+子音字>ではなぜ子音を重ねるのか」「ではthickはなぜ子音を重ねずそのまま-erを付けるのか」、高校生が暗記に苦労する「no more than, not more than, no less than, not less thanなどの意味のいわれ」「ifとunlessの違い」「a friend of mineとmy friend の違い」などがサラリと分かりやすく書かれています。教員が読んでもずいぶん勉強になる本です。deersheepといったいわゆる「単複同形」の単語を、「これらの動物は、群をなして生活しているので、集団として、いわば”量的”にとらえられるので複数形をもたないのである。cows(牛)、hens(めんどり)、monkey(さる)などは、”個性”を認められて、-sをとる」といった具合です。この本がいよいよ再刊されます。復刊されたら、是非ご覧になってみてくださいね。

 いまここに、会誌』第20号(愛媛県高等学校教育研究会英語部会、1983年)のコピーがあります。今から30年以上も前の会誌です。ここに恩師の安藤貞雄先生(文学博士、広島大学名誉教授)が、英語教師の文法研究」と題して講演をなさった記録が収録されているのです。その講演の中で、 安藤先生は私のことに触れてくださっておられます。


 英語の研究法ということでは、まず、私の島根大学時代の教え子のY君のことをお話ししたいと思います。彼は、まだ29歳の若さですが、既に英語語法関係の論文を十数編書いており、東京外語大の竹林教授に認められて色々と辞書の項目を執筆しています。Y君の勉強ぶりは本格的なもので、そのことは、外国の学会の会員になったり、海外の学術誌に載る第一次論文にもよく目を通していること、内外に多くの学問上の知己を持っていることなどで窺えると思います。彼はまた良い教師でもあります。Y君はよくAsahi Evening News のAnn Landersをcorpusとして利用していますが、あそこへ投書する人の英語が必ずしも良いとは限らないということを承知の上で、あれを一月分位集めるとかなりの資料になると思います。それを(パソコンでも利用して)あらゆる角度から分析していけば、平均的なアメリカ人の日常英語の生態が浮かび上がって来るかもしれません。(p.4)


 これを読ませていただいた当時、飛び上がって喜んだのを思い出します。そして、この講演の最後を、安藤先生の描く「理想の英語教師像」で結んでおられます。私の講演でも、時々紹介させていただいていますが、この言葉を肝に銘じて、今まで一生懸命にこれを実践しようと頑張ってきました。残念ながら足元にも及びませんでした。これからの若い先生方に託したいと思います。


a.  教え方が上手であること―これは大切である。日本語も英語も、いい発音で明快に教えないと生徒に十分理解させることができないからである。

b.  生徒にえこひいきしないこと。

c.  叱るべき時には叱る(怒るのではない)が、意地の悪い叱り方をしないこと。

d.  生徒に親切で思いやりがあること。

e.  生徒の質問にごまかさずに誠実に答えること。自信をもって答えられない場合は、十分に調べた上、のちほど報告すること。(生徒に誠実でありたいと思うならば、このような措置は当然であろう。)

f.  時には生徒と平等の立場(footing)に立つこと―教師は生徒を教え指導する立場では、権威をもって、生徒より一段高い位置に立って差し支えないが(そのためには時には礼儀も敬語の使い方も教えなければならないことがあろう)、生徒が何かcriticalな状況にある時は、教師は「教師」であることをやめて、生徒と同じ(恐らくは「人間同士」という)footingに立って、“まごころ”をもって生徒の悩みと付き合う用意がなければならない。

g.  last but not leastには、教師は肝の奥底に何かゆるぎない信念を持っていなければならない―その信念が恐らくその人の人格を統一しているのであろうが、それが何であるかは、人によって異なっていてもいいのではないか。ただ、それは狂信的でない、理性と普遍性に裏打ちされたものであることが望ましい。(私の場合は、それは「生命の尊厳」という言葉で言い表せるように思われる。〔そこから、平和への決意も、ヒューマニズムも生じてくる。〕

 以上のような資質を兼ね備えた教師が私の「理想の教師像」です。それは、私にとっては、恐らく生涯かけても到達し得ない、にも拘らず、志向することをやめてはならないイデーなのです。


 思い起こしてみるに、安藤先生の教師としてのモットーは、一言で言えば、“a severe teacher and a kind friend”ということでした。当時の厳しかった授業風景を懐かしく思い出しますね。教員になってからも、先生にはずいぶん面倒を見ていただきました。本当に感謝しています。今私の手元には、安藤先生の博士論文 A Descriptive Syntax of Christopher Marlowe’s Language (東京大学出版、1976年)があるのですが、大学生のとき、この本が出ると同時に安藤先生の研究室を訪ね、サインをしていただきました。こんな高い本をよく買ってくれたね」と、喜んで下さったことを今でもはっきり覚えています。あの当時14,000円しました。このサイン本は今でも私の宝物です。♥♥♥

▲安藤貞雄先生の息子さんに提供していただきました

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マーク・ピーターセン先生の英語本

ma-ku 9784797673203 英語でバージン・ロード(virgin road)は「完成したての道路」! 読書はhobbyとは言えない!! 「リベンジ」(revenge)は“取り扱い注意”のカタカナ英語だ!!!などなど発見の多い本です。ミリオンセラー・シリーズ『日本人の英語』マーク・ピーターセン先生の書き下ろしが、『なぜ、その英語では通じないのか?』(集英社インターナショナル)です。「苦手」「知る」「思う」「がんばる」「甘い」を英語でどう表すか?There is~, such as~, never, also, some, butなど、基本的な英語を使いこなせているか?日本人が陥りやすい基本的文法の間違い、カタカナ英語・和製英語の悪影響など、「通じる英語を使いこなすために、覚えておきたいツボとコツ」について、豊富な実例を交え、分かりやすく詳細に解説しています。英語を使いこなそう、真剣に学ぼうと思っている、高校・大学生、ビジネスマンに最適の1冊です。実用例文もたっぷり収録されています。ここで取り上げられた項目をいくつか見て見ましょう。


(「もくじ」より抜粋)
●revengeの用法―リベンジ(復讐)好きの日本人
●“カタカナ英語”を考える―バージン・ロードは英語なのか?
●「趣味」を英語でどう表すか?―読書はhobbyではありません
●「知る」=knowなのか?―意外と知らないknowの用法
●「ほとんど」を表すには―almostは「ほとんど」にあらず
●「~など」をどう表すか―“such (~) as ~”を使いこなす
●“never”の意味―「絶対」ではないnever
●「willの意味」―willが起こす勘違い
●noとnotを使わない否定文―見かけは肯定文の否定文
●副詞と前置詞の組み合わせ―謎の「動詞+副詞+副詞+前置詞」
●関係代名詞とコンマ―コンマで決まる関係詞節の意味


  マーク・ピーターセン先生は、1946年、アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。明治大学政治経済学部教授。1980年に来日して以来、英語、欧米の文化、日本の文化などについて日本語で執筆を続ける。『日本人の英語』『続・日本人の英語』(以上岩波新書)、『日本人が誤解する英語』(光文社知恵の森文庫)、『表現のための実践ロイヤル英文法』(共著/旺文社)、『日本人の英語はなぜ間違うのか?』(集英社インターナショナル)など数多くの著書があります。この本に対して、木村達哉先生(今春、灘中学・高校をご退職)「英語表現を磨くなら、この1冊を徹底的に読みつぶせ!」という推薦の言葉を書いておられます。

 今日4月5日(月)は、「勝田ケ丘志学館」の入学式でした。式後、早速今年最初の授業です。hobby「趣味」ではないという話からスタートしました。音楽鑑賞読書hobbyではありません。詳しくは「「趣味」はhobbyではない!」をご参照ください。⇒コチラです ♥♥♥

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はだいろ?

 ファミリーマートでは、3月23日に発売したプライベートブランドの女性向けショーツなど3種類(各2サイズ)に、「はだいろ」と表記していたのは不適切だったとして、商品を店頭から自主回収しました。回収したのは、「コンビニエンスウェア」のブランド名で売り出した商品のうち、女性向けのキャミソールショーツタンクトップの3種類(サイズはMとL)。関西地区での潜行販売時には、「ベージュ」としていましたが、全国展開の際に、「はだいろ」に変更。担当者がひらがなにすることにより、幅広い世代に買ってもらおうと考えたためだったと言います。

 これに対して、人種や個人などで肌の色が異なるのに、特定の色を「はだいろ」とすることは不適切ではないか、という声が社員や加盟店から寄せられたために、出荷していた約22万5000枚を回収したとのことです。ファミリマートでは回収後、表記を「ベージュ」に戻して再び発売する予定だとか。同社の広報部は、「社内の認識不足があった。再発防止とチェック体制の強化に取り組む」と説明しています。

 私の世代では、子どもの頃、色鉛筆・クレパスや絵の具で「はだいろ」に塗るのはごくごく普通のことでした。ところが、1998年頃から「人種差別につながる」「肌の色とはこういう色なんだ」という先入観を子どもたちに与えかねない、などとして、見直しが始まりました。文具メーカーの「ぺんてる」では、同秋から「ペールオレンジ」に変更。「ペール(pale)」というのは、色について「薄い」や「淡い」を表す形容詞です。したがって、薄いオレンジ色を指します。三菱鉛筆、サクラクレパス、トンボ鉛筆では、2000年に「うすだいだい」としました。最近、日本語倶楽部(編)『その言葉、もう使われていませんよ』(KAWADE夢文庫、2021年3月)という、もはや旧く「死語」になった日本語(例:助教授・看護婦・スチュワーデス・父兄など)を数多く取り上げ、その背景を解説した面白い本が出ました。この本の中にも、この「はだいろ」が取り上げられています。

 さてそれでは、英語では「はだいろ」のことは一体何と言うんでしょうか?クレヨンや色鉛筆にある定番色の「肌色」なら、beige、flesh color、peachなどの呼び方があります。beigeは「ベージュ」ですね。一般に日本人が想像する「肌色」と比較すると、やや茶色っぽいかもしれません。fleshは元来は「肉」の意味で、flesh colorは「肉の色」、語源からすると肌色に一番近い表現ですが、欧米人(白人)の肌の色ですので、日本人が想像する肌色よりはやや薄くて赤みが強いです。ちなみに日本でも「肌色」という呼称が使われなくなったように、flesh colorという呼び名も差別的だという批判があったりするようで、最近は使わない傾向にあるようですね。peach colorという言い方もします。peachというとピンク色を思い浮かべてしまいますが、果肉の色です。もしかするとこの色が一番「肌色」のイメージに近いかもしれませんね。♥♥♥

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「トンカツ キッカワ」

◎週末はグルメ情報!!今週はトンカツ 

 昨年5月に移転した「中華蕎麦 奨」津田店「塩つけ麺」をはじめファンも多い松江の人気ラーメン店のひとつですが(私はそれほど好きではありません)、その「中華蕎麦 奨」の中に新たに3店舗が仲間入りして、10月にリニューアル・オープンしました。トンカツ&ラーメン&海鮮丼が1店舗で味わえるその名も『社中ダイニング』です。ラーメン店に加え、低カロリー・低コレステロール・低脂肪のヘルシーポークとして知られる「ケンボロー豚」を使ったトンカツ、鳥取県境港港直送の魚を使った鮮魚料理など、ジャンルの異なる顔ぶれが揃いました。店内はきれいで広々としており、“本格的な料理を気軽に味わえるフードコート”といったところでしょうか。各自がそれぞれ好きなジャンルの料理を選べるし、ドリンク飲み放題があったり、キッズメニュー、子ども用イスも用意されているので、家族連れのランチにもオススメです。

 とんかつ好きな私は、新しく仲間入りをしたケンボロー専門店「トンカツ キッカワ」をお目当てに出かけました。「トンカツ キッカワ」は、松江でケンボロー芙蓉ポークが頂ける唯一のお店です。ケンボロー芙蓉ポークと言えば浜田市の「レストレン ケンボロー」、金城町でケンボロー芙蓉ポークを生産する島根ポークの直営レストランで上質で美味いトンカツが頂けるお店です。若い頃から、浜田市へ行く機会にはお邪魔することがありますが(前回訪れたのは、松江北高二年生小川綾音(おがわあやね)さんを連れて、「第8回島根県「高校生の主張」英語スピーチコンテスト兼第9回全国高等学校英語スピーチコンテスト中国ブロック県予選」浜田高校に出張した時です。ゲンを担いで、浜田駅前の「ケンボロー」でトンカツを食べてから会場入りしました。効果てきめん、幸い優勝しましたよ。⇒コチラに詳しいレポートが)。そんなケンボロー豚が身近で頂けるのは、実にありがたいですね。浜田市のトンカツ専門店「ケンボロー」の自社農場で育った「ケンボロー芙蓉ポーク」を直接仕入れ、トンカツやステーキを味わうことができるんです。お肉をおいしく食べるのに、肉の切り方や油の残し方など、「ケンボロー」から直接指導を受けたというくらいですからその味は間違いないでしょう。ヘルシーな豚肉と聞けば、罪悪感なくパクパク食べられちゃうかもしれませんね。専用の卓上タブレットで好きなジャンルの食べたい料理を注文するようになっています。各テーブル、カウンターにも1台ずつセットしてあり、タブレット画面の左に表示される店舗名から、どのお店にするか選択します。例えば『トンカツ キッカワ』を選択するとこのような画面に。私は「ロースカツ定食」(1560円)を注文しました。注文を送信したら、出来上がると、机上のブザーが鳴って知らせてくれ、カウンターのところまで料理を取りに行きます。こんな定食です。とんかつの味は浜田の方が美味しかったような気がします。ただ「しじみ汁」の味だけは絶品でした。こんな美味しい「しじみ汁」は、大阪阪急デパート梅田の「本かつ喜」以来かな(⇒私の食レポはコチラ)。いずれにしても、松江でのとんかつの選択肢が増えるのは、嬉しいことです。ちなみに私のベスト4(「松江トンカツ四天王」?)は、①かつふじ(⇒私の食レポートはコチラ、②でん助(⇒私の食レポートはコチラ)、③とんかつたていし(⇒私の食レポートはコチラ、④トンカツ一番(⇒私の食レポートはコチラ)でしょうか。

 このお店では、他にも『山陰海鮮丼 彩』『うまい奥出雲』が仲間入りをしています。♥♥♥

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「サラサ R」

 

 ゼブラから、 濃くあざやかに書けるインクのジェルボールペン「サラサR」が、2021年3月22日に発売されました。使い切りタイプのボールペンで、商品名のの由来は、「濃い、あざやか」という英語のRichの頭文字から来ています。価格は税込110円です。ボール径0.4㎜(黒・赤・青インクのみ0.5㎜も)で、全14色(上写真左から:白軸・黒、ブルーブラック、青、スカイブルー、緑、フレッシュグリーン、オレンジ、赤、ピンク、マゼンタ、バイオレット、ブルーグレー、グリーンブラック、レッドブラック、黒軸・)。私もこの中から3本ほど購入しました。確かに普通のボールペンよりも、インクが鮮やかに出るので、書類の校正に役立ちそうです。

 学生の間では、ノートに書くときに重要なところを濃い色で目立たせたいニーズがあることから、「サラサ R」はさらさらとした書き心地はそのままにして、従来品より27%(2020年同社試験結果、同社従来品と黒インクの濃さを比較した数値)濃く書けるインクを採用し、きれいで見やすいノートに仕上げることができます。インク色は全14色。教科や書く内容に合わせてカラーを使い分けることで、 重要なところを目立たせることができます。赤、オレンジ、ピンクは赤シートを重ねると文字が隠れるので、暗記に使うこともできますね。また、白を基調としたボディで、他の勉強アイテムと合わせやすいシンプルなデザインとなっています。ノック部分とクリップの一部にインク色を表現し、筆箱の中やペン立てでも見分けやすくしています。ノートにも挟める、バインダークリップを搭載しています。また真上から見ても、インク色がすぐにわかるようになっています。

 学生はノートを取るときに、こだわりの色を使う傾向があることから、今回の「サラサR」の中から、教科別の勉強におすすめの5色を勉強セットとして数量限定で発売しています。インク色をカラーコーディネーターが診断し、それぞれの教科で前向きな気持ちで勉強できるような色の組み合わせにしました。♥♥♥

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April Fool’s Day(エイプリルフール)

 4月1日「エイプリルフール」に関して、以前、以下のような文章をブログに書きました。 事情は当時と変わっていないと思われますので、再掲しておきます。


 毎年4月1日が来ると、いつも思うことがあります。「四月バカの日」(エイプリルフール)に相当する英語表現には「揺れ」が見られるのです。今からもう30年以上も前のことになりますが、我が国の英和・和英辞典の圧倒的多数が、April Fools’ Dayを(複数形)見出し語にたてていました。便宜上、これを[A型]としておきましょう。ところが、当時私が、英米の新聞や百科事典を見ていると、[B型] April Fool’s Dayが(単数形)よく使われていたのです。教員になりたての頃に、このことに気がついた私は、ずいぶんこの問題を追いかけたことがあります。「(株)海外新聞普及」から、4月1日付けのアメリカ・イギリスの新聞を片っ端から取り寄せて、細かく検討した時期がありました。その問題点をまとめたのが、八幡成人  「語法ノート:April Fool’s Day」  Lexicon, No.17(1988)(岩崎研究会)でした。今からもう30年も前のことです。しかしそこで指摘した問題点に関しては、今も事情は変わりません。この論考を「ダウンロードサイト」に登録しておきますので、興味のある方はお読み下さい。1984年にフィラデルフィアに滞在中であった三木悦三教授(熊本女子大学)のご好意で、少なくともアメリカでは、両方の形が意味の差なしに使われていることを確認していただいています。我が国の主な辞典の扱いは下記の通りです。

◎April Fools’ Day ―  『和英大辞典』(研究社) 『新英和中辞典』(研究社)『ルミナス和英辞典』(研究社) 『ライトハウス和英辞典』(研究社) 『アドバンスドフェイバリット和英辞典』(東京書籍) 『エースクラウン英和辞典』(三省堂) 
◎April [All] Fools’ Day ― 『オーレックス和英辞典』(旺文社) 『新和英中辞典』(研究社)
◎April Fools’ [Fool’s] Day ―  『グランドセンチュリー和英辞典』(三省堂) 『英和大辞典』(研究社) 『リーダーズ英和辞典』(研究社) 『E-ゲート英和辞典』(ベネッセ) 
◎April Fool’s [Fools’] Day ― 『ジーニアス和英辞典』(大修館) 『フェイバリット英和辞典』(東京書籍) 『スーパーアンカー英和辞典』(学研) 『ウィズダム英和辞典』(三省堂) 『ライトハウス英和辞典』(研究社)  『コンパスローズ英和辞典』(研究社)

  当時、私たち『ライトハウス英和辞典』の編集顧問のロバート・イルソン博士(ロンドン大学)に調べてもらったところでも、イギリスでは両型が見られるとのことでした。ブリティッシュ・カウンシルが使っているのも[B型]です。アメリカ辞典界の老舗メリアム・ウェブスター社ミッシュ編集長(当時)によれば、同社編集部の用例ファイルでは、[A 型][B型]の比率は3:1だということでした(ただし用例が少々古いので現代英語を反映しているかどうかは疑問だ、と断っていらっしゃいましたが)。1987年に、八幡がアメリカの4月1日付けの新聞13紙を調べたところでは、逆に2:3で[B型]の方が多かったんです。私たちの編集顧問・故ボリンジャー博士(ハーバード大学名誉教授)ご自身の好みも[B型]だということでした。で、博士は、地元新聞(Palo Alto)の編集者たちに聞いてくださったんですが、やはり同様の結果が得られました。句読法の研究で知られるCharles F. Meyer教授(マサチューセッツ大学)にご協力をいただいて(1987年12月)、先生のクラスの学生の反応を調査してもらいました。[B型]を好む者13名、[A型]を好む者が8名、ということでした。[B型]の方が一般的のようです。少なくとも、[B型]が無視できなくなっていることは、次の記述からも分かりますね。

 The occasion celebrated on the first day of April is officially called April Fools’ Day in the United States. Each word of the titled is capitalized and the fool is plural possessive. The singular fool’s is listed as a variant spelling. However, this is not standardized and the main listing seems to vary from dictionary and dictionary (i.e., whether the plural or the singular is listed as the main spelling). Actual usage seems to support this non-preference, with both spellings being used about the same frequency. (Grammaristより、下線は八幡)

 私は今、間違いなくApril Fool’s Dayの綴りの方が優勢だと思っています。この件については、あまり英米の辞書は役に立たないのですが(私が英語研究で最も頼りにしているロングマンもApril Fools’ Dayだけです。ところがそのアメリカ版であるLongman Dictionary of American EnglishではApril Fool’s Dayとなっています ね)。Oxford Advanced Learner’s Dictionary (9th ed. 2015)では、見出しがApril Fool’s Dayとなっていました。グーグルで検索してみても(Google Ngram Viewer)、やはり[B型]の方が[A型]よりも優勢となっています。グーグルに出現する頻度を比較してもやはり[B型]の方が[A型]よりも圧倒的優勢となっています。私はこのような実態を受けて、『ライトハウス英和辞典』(第6版)『コンパスローズ英和辞典』では、上記のように、[B型]を主見出しとして扱いました。

 現在優勢なはずのApril Fool’s Dayという綴りが、英和・和英辞典からすっぽりと抜け落ちているのは一体どうしたわけなんでしょうか?他辞典の「孫引き」ではなく、自ら裏付けを取ることの重要性を忘れてはなりません。この語の起源に関しては、諸説があって定かではありません(Morris & Morris(1962),  Ciardi(1980), Hendrickson(1987)参照)。どうしてこのような異形が生まれてきたかについての歴史的背景や、そして優勢になる訳については、コチラ“What’s the correct spelling of April Fool’s Day?”という優れた解説が出ていますので、興味のある方はご覧ください。❤❤❤

・八幡成人「語法ノート:April Fool’s Day」 LEXICON No.17, 1988  岩崎研究会 ⇒コチラ


    このように、私が日頃英語を読んでいる際に、「英語語法」に関して気づいたことを、今までこのブログで書き溜めてきました。ご興味のある先生方は、 右の「アーカイブ」の下にある「カテゴリー」という書庫の中の「英語語法」をクリックしてみてください。辞典編集に関わるこぼれ話のリストが出てきます。興味を引いた項目をお読みください。♥♥♥

▲新学期を迎え松江・今井書店学園店の辞典売り場

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日赤で検査

 15年前に心筋梗塞日赤で手術を受けました。以来、定期的に日赤に入院して検査をしてもらっています。ちょうど5年前に検査入院をしてカテーテルで心臓の異常がないかを確認しました。解放されるとその足で、大分に向かい、水戸岡鋭治先生のプロデュースした素敵なホテル「ブロッサム大分」に泊まっています。⇒私の宿泊レポートはコチラです  ちょうどあれから5年。再び検査してもらってくるように主治医の須山先生日赤の心臓外科部長をなさっておられた先生です)から言われ、予約を取ってもらいました。またカテーテルだな、あー憂鬱だなと思って、長蛇の列の朝の日赤を訪れました。まず通常の検査(血液検査、心電図、エコー検査、レントゲン検査)に各階を回りました。行く先々で、私が松江南高校時代に教えた生徒が担当してくれ、当時の懐かしい想い出を語ってくれました。どこでお世話になるかわかりませんね。採血してくれた女性は、私に英語検定の面接を担当してもらったとのことで、2級に合格できて嬉しかった、と話してくれました。心電図・エコー検査の受付には、私が担任した生徒がいます。子どもさんは北高を卒業しており、今年は下のお子さんが3年生になりますからよろしくとのことでした。

 診察室に入ると、主治医の石井先生から、「自覚症状がない患者さんには負担の大きいカテーテル検査はやらない方向で動いています。今日の検査では特に異常は見当たりませんでしたが、今回は日を改めて「心筋シンチ」を受けてもらいます」とのことでした。カテーテルをやらないだけでホッと一安心です。あの血管に細い管を入れて調べる検査だけは憂鬱のタネでした。

 「心筋シンチ」というのは、血流や代謝、交感神経機能などの心臓のはたらきに応じて、心臓に行きわたる放射性医薬品(アイソトープ)を静脈から投与し、その分布を専用のカメラで撮像する検査です。心臓のどの部分の血流(もしくは代謝、神経機能など)が低下しているのかを画像から知ることができます。狭心症、心筋梗塞の有無や重症度を診断するなど各種心疾患の診断目的で行われます。心臓の血管(冠状動脈)が詰まっていたり、詰まりかけている場合、その先の心筋細胞に流れ込む血液量が減少し、栄養と酸素が十分に届かなくなります。すると、心臓の動きが悪くなったり、不整脈が出たり、場合によっては心臓の細胞が死んでしまうこともあります。アイソトープ自体には副作用はありませんが、心筋の血流を増やすために負荷をかけて行う検査の場合には負荷にともなうリスクが多少あるので、検査当日までに説明書をよく読んで同意書を提出してくださいとのことでした。同意書を持って日赤です。地下の放射線科へ降りていきます。まず放射性医薬品を左手に注射されます。このお世話をしてくださったのも南高の教え子でした。30分くらい待って、1回目の撮影です。MRIのような機会の中に入っていき、いろいろな角度から心臓を20分間撮影されました。今度は2時間待たされて(本が1冊読めました)、再び注射、第2回目の撮影(20分間)へと続きました。

 今日、その検査結果を主治医の先生に聞きにいってきました。特に異常は認めない、とのことでホッと一安心。毎日働いても大丈夫でしょうか?」とお尋ねすると、ここ日赤にはあなたの教え子さんがたくさんいます。これからも英語の真髄を生徒さんに伝えていってください」とおっしゃっていただきました。有り難い言葉でした。ということで、今日から4月5日まで一週間だけ完全に春休みを迎えます。気持ちよくダラダラと過ごしてリフレッシュしたいと思います。いっぱい溜まった本も読みます。♥♥♥

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第2日程の新傾向問題

 センター試験時代の話です。大学入試センター「試験問題評価委員会報告書」というものを公表しています。以前は、分厚い白表紙の冊子で配られていたものですが、最近はネットで簡単に読めるようになりました。次年度のセンター試験の内容を予想する上で、これは本当に貴重な資料でした。それともう一つ「追試験」の問題も、必ず隅から隅までチェックしておかなければいけません。新傾向の問題が登場する際には、その前年の「追試験」で予告リハーサルが行われることは、私たち英語教師なら誰でも知っていることです(一例を挙げるならば、「追試験」の第5問に「物語文」が取り上げられた翌年の「本試験」には、2007年度以来消えていた「物語文」が復活したのでした)。詳しくは、コチラをご覧ください。

 今年の「大学入学共通テスト」第1日程「本試験」第2日程「追試験」と想定してみましょう。問題数とマーク数は第1日程と同じで、総語数もほぼ第1日程並みでした。①すべてが読解問題となり、全体の語数も大幅に増加した。 ②メールやウェブサイト、プレゼン用のスライド作りなど、ありとあらゆる素材文が登場した。 ③文字情報と図表などの情報を組み合わせて答える問題が大きく増加した。 ④「事実」と「意見」の区別を問う設問が導入された。 ⑤ふさわしい選択肢を2つ選ばせる問題が登場した。 ⑥間接的に文法を問う問題も見られた。  ⑦イギリス英語が出題された。という第1日程の特徴は、第2日程でも同様に見られました。ただその中でも、二つほど新傾向の問題が見られました。

 第2日程第2問Aでは、いわゆる「本文」がなく、ある調査の三つの質問に対する答えを表で示し、設問が続く問題が出題されています。これは、第1日程でも、「共通テスト」「試行調査」でもなかった新しい形式でした。また同じく、第6問Aでは、「多様性を採り入れようとする劇団」について紹介したオンライン雑誌の記事を読んで問いに答える問題では、記事本文を要約する文章の空欄を埋めるという新傾向の問題が出題されました。「センター試験」時代のことを思い起こしてみるに、この二つの問題は来年度注意をしておく必要があります。「センター試験」時代の問題作成者の任期は、2年と言われていました。「共通テスト」初年度の今年と2年目は同じ作成委員が担当することになるでしょう。初年度に出た傾向を大幅に変えることはまずないでしょうから、今年の第1日程第2日程の問題形式はしっかりと確認しておくことが大切です。

 去る2月27日(土)に配信された、私のオンライン講演「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(東京多摩センターより)でも、このことを指摘しました。この講演は、録画で現在でも申し込んでいただくと視聴可能です(~2021年5月23日(日))。まだご覧になっていない先生方はぜひご覧ください。ついでながら過去「共通一次試験」の時も「センター試験」の時も2年目はずいぶん平均点が下がっています。来年は難度が上がるというのが私の予想です。♥♥♥

⇒「録画」視聴のお申し込みはラーンズのホームページ「研究会情報」から コチラです

 

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「成功するために」

 まだ40代の頃、島根県立大田高等学校で進路部長を3年間務めました。理解のある管理職(校長・教頭)のおかげと、熱意・バイタリティのある若い先生方のご協力で、さまざまな改革を行い進路指導体制を少しずつ変えていきました。幸い、例年40~60人程度の国公立大学合格者数も103人にまで増え、全国から学校訪問が相次ぎました。「どうやったらこんなに伸びるんですか?」に対する解答が、訪問の大きな目的でした。その集大成は、当時まだ珍しかった「進路指導シラバス」(2001年)を作成して、入学1年次の4月から卒業3年次の3月までの3年間を、各月別に担任業務や進路指導のポイント(「時期のポイント」「進路指導のポイント」「学習指導のポイント」「生徒の内面の動き」「参考にしたい資料」)などを詳細に記述したものでした。私の進路指導観が克明に盛り込まれた一冊でした。全国各地から学校訪問にお越しになった先生方には、これをおみやげに差し上げてずいぶん喜ばれたものです。(後に松江北高に戻って、学年主任として改訂したものの一部(1年生版)が、「ダウンロードサイト」に登録してありますので、ご興味のある先生はご覧ください。⇒コチラで読むことができます)

 その進路部長1年目を終わる際に、私は「成功するために」と題して「学校だより」第57号(2000年 島根県立大田高等学校)に寄稿しています。若い頃はこんなことを考えていたんだな、と懐かしく思いだし、引っ張り出してみました。♥♥♥


         成功するために

                     進路指導部長 八幡成人

 学生時代、渡部昇一『知的生活の方法』を読んで震えが止まりませんでした。以来先生の書くものは雑文まで全て追いかけています(近著『知的生活を求めて』は先生の集大成本です)。『ライトハウス』を出版した時に、先生から推薦文をいただき涙しました。ホテルの一室でお会いし握手していただいた時の手のぬくもりは忘れること示できません。憧れの先生に少しでも近づきたい、という思いで必死で勉強してきました。そして夢は叶えられました。
 皆さんは「どうせ自分なんか」と諦めていませんか。できないのではなく、やろうとしていないだけではありませんか。「忙しくて本が読めない」とこぼす人のカバンには一冊の本も入っていません。時間がないからではなくて、読もうという努力を怠っているだけなのです。ガンバろうとしてガンバれなかった人にはもう一度チャンスが訪れます。でもガンバらなかった人にはチャンスは二度とないことを覚えておきましょう。
 歴史に学ぶことも大切です。尊敬する小室直樹先生の『日本の敗因~歴史は勝つために学ぶ』も参考になるでしょう。受験でも全く同様なのです。先輩達の体験や失敗談に学ぶという姿勢が重要です。(「合格わが道」参照)。例えば、ものすごい競争率となった新設の島根県立大学も、先行する岩手県立大学、長崎シーボルト大学、青森県立保健大学の「歴史」をじっくり観察することによって、その入試の中身がはっきりと見えてきます。
 成功する人と失敗する人の差は紙一重と言ってもよいでしょう。全員が当落線上にいるのに、成功する人はそもそも大きく違うと諦めてしまう人が失敗組に回るだけなのです。そしてその失敗もやり方を変えるべきだというサインと考えたいものです。岩国哲人前出雲市長は、①人より多く、②人より早く、そのいずれもできない時は、③人と違ったやり方で、いい仕事をしてみせると公言しておられました。ダイアー『どう生きるか、自分の人生』、シュラー『いかにして自分の夢を実現するか』、トッド『自分を鍛える』、エプスタイン『今日から奇跡が起こる120の法則』を読みながら、新米進路部長一年目を振り返り、こんなことを考えてみました。
 人は右手に元気、左手に勇気を持って生まれて来ると、さだまさしがコンサートの締めに語ります。そしてこの二つは使い込むほどにどんどん大きくなる、という共通点を持っています。「勇気」という消しゴムで「不可能」というたった一つの言葉を即刻消してみませんか。


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イオン郵便局

 2020年10月26日に、松江市東朝日町の「イオン松江ショッピングセンター」の中に、イオン松江SC内郵便局」が開局しました。商業施設内の郵便局開局は、島根県で初めてです。実は、新規開局ではなくて「移転&改称」で、朝日公民館の斜向かいにあった「松江東朝日郵便局」が、イオン松江SC内へ移転&改称されたのです。以前の「松江東朝日郵便局」は車が停めにくかったので、これで便利になりますね。

 店舗店頭には、島根県観光キャラクター「しまねっこ」をあしらったポストが設置され、県の観光パンフレットなどを並べたコーナーもあります。日本郵便中国支社長「地域の方に愛される郵便局になればいい」丸山県知事「工夫を凝らした店舗で注目は高い。生活の利便性を高めてくれるのでは」と話しました。

 取扱業務は、郵便・貯金・為替・振替・生命保険・ATMと、変わりはないようですが、郵便窓口は土・日も営業されています(9時~17時)。これは有り難いですね。もっとも、すぐ近くに松江中央郵便局」があるので、そちらで済ますこともできますが、買い物がてらに立ち寄るには実に便利です。お隣には「タリーズコーヒー」が店を構えていますから、郵便を出した後にお茶をすることもできますね。♥♥♥

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マミーズ・アン・スリール

◎週末はグルメ情報!!今週はアップルパイ🍎

 東京駅大丸デパート」の地下に「マミーズ・アン・スリール」というアップル・パイの専門店があります。下町から大手百貨店まで、幅広く出店している「マミーズ・アン・スリール」ですが、実は『関東の手みやげランキング第1位』『BESTスイーツ』(某グルメサイト)を獲得し、女優の仲間由紀恵さんをして「ぜひ食べてみたい!」と言わしめるほどの超大人気のお店なのです。その人気から、TVや雑誌にも多く取り上げられています。

 私はアップルパイには目がなくて、全国の美味しいアップルパイを食べ歩いています。今の所、私の味覚でナンバーワンは、博多駅阪急デパートの地下にある「アンジェココ」のものですした。⇒私のレポートはコチラです(残念ながら博多のこのお店は閉店したそうです。博多に行く楽しみが一つなくなった!)  東京駅のこのお店のアップルパイには5つのこだわりがある、とホームページには出ていました。


①素材へのこだわり  厳選した果物・卵・小麦粉・バターを使用。りんごは季節ごとに5種類以上を使い分けています。主役となる果物を厳選するのは言うまでもありませんが、焼き上がった生地が黄金色に輝く青森産の卵や、パイ生地との相性が良い小麦粉などすべての材料を選び抜いております。また、りんごは種類によって季節ごとに味が大きく変わってきます。そのためマミーズでは、その時期に一番新鮮で美味しい旬のりんごを選んで使用しております。

②手作りのこだわり  パイ生地やクリーム作りにも一切手を抜きません。合成着色料・保存料ゼロで、小さなお子さまも安心。一般的に使用される出来合いの生地やクリームは、日持ちさせるために保存料などの添加物が入っています。マミーズでは、小さなお子さまでも安心して食べていただけるように生地やクリームも手作りで仕上げています。卵を使うだけでも、大量の殻を割り白身と黄身を分けていく作業が毎日深夜まで続きます。素材の原価が高く、大きな手間もかかりますが、この地道な作業がマミーズの味を支えています。

③焼き方のこだわり  熟練のオーブン職人の匠の技“マミーズ焼き”輝く黄金色、食欲をそそる香ばしい香り、サクサク7割しっとり3割の食感。黄金色に焼き上がり、香ばしい香りとサクサクした食感を醸し出すパイ生地は、マミーズのアップルパイの大切な魅力のひとつです。オーブンによって焼け方が微妙に違いますし、毎日の天候や気温によっても焼き上がりが変わってきますので、完ぺきに焼き上げることは非常に難しく、熟練した職人でも毎回緊張する作業です。

④甘さひかえめで素朴な優しい味わい   アップルパイが苦手な人でもハマってしまう“黄金のバランス”一度知ったらまた会いたくなる母の味です。マミーズが目指すのは、誰でも何度でも食べたくなる味。果物の味を極限まで発揮させるため、長い年月の中で改良を重ねてまいりました。そのまま食べても絶品の新鮮な果物と甘さ控えめなクリーム、少なめでほのかに感じさせるシナモンの香り、それらを包み込むしっとりサクサクのパイ生地…。これらの絶妙なバランスが、マミーズの懐かしくて優しい味わいを引き出しています。

⑤豊富な種類   素材にこだわった20種類以上の手作りパイ。アップルパイを超える根強いファンを持つ商品も。アップルパイのイメージが強いですが、実はマミーズファンの多くは、アップルパイ以外の商品もそれと同じかそれ以上に愛していただいております。バナナパイ、レモンパイ、サワークリームアップルパイ、ピーチパイ、ブルーベリーパイ、チェリーパイ、クリームチーズアップルパイ、パンプキンパイ、きのこのキッシュ…etc。定番商品から季節限定商品まで20種類以上を取り揃えております。もちろん、素材へのこだわりは変わりませんので、ぜひ季節や気分によってお楽しみください。


 数あるアップルパイの中から、「ふじ」のアップルパイ(500円税込)をいただきました。ホテルに帰って食べましたが、ちょっと甘すぎる。ゴロリと大きくカットしたリンゴはザクザクと山のように入っているんですが、カスタードクリームと重なってちょっと重たすぎるという感じです。私の好みはもうちょっとあっさりした味がいいんです。♥♥♥ 

 最近、美味しかったと思うのは、京都「イノダコーヒ」「アップルパイ」でしたね。リンゴのコンポートがぎっしり敷き詰められています。薄切りのリンゴが何層にも重なり合っていますね。カスタードクリームはなく、パイとリンゴだけのシンプルなアップルパイです!パイはどちらかというともっちりしていて、切ってもバラバラにならないのでリンゴと一緒にしっかりと味わうことができます。噛みしめるとバターの風味とリンゴそのままの甘さが口の中に広がって、幸福感が染み渡っていきます。一口食べたらもう止まりません。さらには、くるみとシナモンが入った松江・田和山「ウィーンの森」のものが松江のイチオシです。♥♥♥

▲京都「イノダコーヒ」のアップルパイ

▲松江・田和山「ウィーンの森」のアップルパイ

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お花見

 今日3月26日は、「勝田ケ丘志学館」の入学試験があり、採点に出かけてきました。あまりにポカポカ陽気で天気がいいので、帰りに城山に立ち寄って、お花見をしてきました。春休みに入ったせいか沢山の観光客が登っておられましたね。今年は暖かいせいで、例年よりも満開になるのが早いみたいですね。松江市内は3月14日(日)に桜が開花しました。平年より17日、昨年より9日早く開花しています。開花してからは足踏み状態が続いていますが、七分咲きといったところでしょうか。黒色のお城と桜のコントラストがきれいですね。

 「松江城山公園」は、島根県・松江市にある松江城跡を整備した歴史公園です。松江城は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三代に仕えた堀尾吉晴・忠氏の親子によって築城されましたが、明治時代の廃城令により、天守を除く建物は全て撤去されてしまいました。その際、天守も売却されることになったのですが、元藩士など地元有志の強い働きかけで買い戻され保存が行われたことにより、現存天守として今もなお当時の天守を見ることができる数少ないお城となっています。平成27年7月には、国宝に指定されました。そんな松江城を望める「松江城山公園」は、全国で「さくらの名所100選」にも選ばれており島根県随一の桜の名所となっています。園内には、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラなど約200本の桜があります。開花期間中は、ボンボリが点灯し、桜のライトアップが実施されており、夜桜を楽しみに毎年多くの人が賑わいます。ただ今年はコロナの影響で、桜の下で飲食・宴会は禁止となっています。♥♥♥

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園山俊二オブジェ

  松江市出身の漫画家・園山俊二(そのやましゅんじ)さん(1935~1993年)の代表作、ギャートルズ」に登場するマンモスの肉を再現したオブジェが、松江市の商店街・末次本町広場に設置されお披露目されました。松江京店商店街協同組合と園山さんの顕彰団体「園山俊二の会」が企画。園山さんの功績を再認識してもらい、ゆかりの商店街として新たな需要を取り込もうと、国の補助事業の支援を得て広場に設置しました。オブジェは、松江市の京店商店街が地元の活性化につなげようと設置したもので、3月21日に、商店街の関係者など50人が参加して除幕式が行われました。式では、松江京店商店街協同組合の松崎治郎理事長が、「園山さんのキャラクターの世界観を地域の活性化に活用したいと思い、オブジェを制作しました。観光などに、今後、活用していきたいです」と挨拶しました。続いて関係者が除幕をしてオブジェが姿を現すと、集まった人々から大きな拍手が起きました。オブジェは、作品の中に出てくるおなじみのマンモスの肉を再現したものや、大きな足跡をデザインしたもの3体です。訪れた47歳の男性は「リアリティーのあるオブジェだったのですごかったです。多くの人に訪れて欲しいです」と話していました。松崎理事長「今回の取り組みはゴールではなく、あくまでもスタート地点だと思っています。これを機に観光客が増えるとともに地元の方に園山さんを知って欲しいです」と話していました。同会の原田康行会長は、「観光客に『これ何なの』と、目にとめてもらえたら。オブジェを一歩として、意味のある広場にしていきたい」と笑顔で語りました。

 京店商店街では、松江市出身の漫画家・園山俊二さんの功績を広く伝えるとともに、キャラクターを活用した商店街として新たな客を呼び込もうと、国から約800万円の補助を受け総額約1400万円をかけて、オブジェの制作と街路灯の整備を行ったそうです。京店商店街では園山俊二のキャラクター商店街として、今後オリジナルグッズとメニューの開発にも取り組むことにしているそうです。写真を撮りに行ってきました。♥♥♥

 

 

 

 

 

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「グランドパレス」半世紀の歴史に幕!

▲若い頃竹林 滋先生と

 20代の頃、生まれて初めて東京に行きました。研究社『ライトハウス英和辞典』の編集のお手伝いをすることになった打ち合わせに、飯田橋にある(株)研究社、そして東京外国語大学竹林 滋先生の研究室を訪ねました。この時に初めて泊めていただいたのが、九段下の高級老舗ホテル「グランドパレス」でした(1972年開業)。こんな高級なホテルに泊まったことなどなかった田舎者の私には、見るものすべてが驚きでした。当時で朝食が3,000円だったと思います。外国人のお客さんが多かったように記憶していますが、レストランでは、ウェイターさんが注文を取りに回る際に英語、フランス語、ドイツ語を駆使しておられる姿は驚きでした。松江ではおよそ考えられない光景でした。立地もよく、靖国神社・日本武道館・東京ドームもすぐすばにあります。周辺には大学も多く、専修大学、日本大学、二松学舎大学、法政大学、東京理科大学、日本歯科大学、東京家政大学、大妻女子大学、共立女子大学は、歩いて行けます。

 その「グランドパレス」が、6月いっぱいで営業を終了するといいます。新型コロナウイルスによる利用者減で、2020年12月末に、2021年6月末での営業休止を公表しましたが、2度目の緊急事態宣言などで予約キャンセルが相次いだうえ、感染の長期化で業績回復も不透明なことから営業終了を判断したとのことです。半世紀にわたるホテルの歴史に幕が下ろされることになりました。エーッ、あの老舗ホテルが…?、とショックな報道でした。新型コロナウィルスの影響はこんなところにも出ているんですね。

▲ホテル「グランドパレス」の入り口にはこんな滝が流れている

 1月はホテルの稼働率が1割弱に落ち込んでいました。今後、老朽化施設の改修が必要なことも重荷になりました。ホテル「グランドパレス」では、これまで長年にわたって多くのお客様にご愛顧いただいてきたホテルの営業を終了することは大変残念ではございますが、過去に類を見ない経営環境に陥っていること等諸事情をご賢察の上、何卒ご理解くださいますようお願いいたします」とコメントを発表しています。

 「グランドパレス」と言えば、私には思い出すことが二つあります。一つは、1976年~1988年&1996年と計14回にわたって、プロ野球新人選手選択会議「ドラフト会議」の会場に使われていたことです。大の巨人ファンの私も、毎年テレビ中継で見ていました。あのパンチョ伊東さん(当時はパリーグ職員)が司会を担当して、例の張りのある声で「読売 第1回選択希望選手…」と発すると、会場にはピーンと張り詰めた空気が漂っていたことを覚えています。そしてもう一つは、このホテルで起きた大事件「金大中拉致事件」です。1973年8月8日、韓国の民主活動家・政治家で後に大統領になる金大中氏が、当時の韓国中央情報部(KCIA)にエレベータで拉致されて、神戸から船で運ばれて、ソウルで軟禁状態に置かれ5日後にソウル市内の自宅付近で発見された、あの有名な事件です(不透明な政治決着で処理されましたね)。このことを知っていた私は当時、何度もそのエレベータで上ったり、下ったりしましたが、誰も誘拐してくれませんでした〔笑〕。この「グランドパレス」には、時代の歴史が詰まっていることを感じながら、営業終了のニュースをかみしめていました。😢😢😢

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樹齢350年のしだれ桜

 毎年この時期になると、松江北高のそばにある石橋町の「千手院」(せんじゅいん)の見事なしだれを見に行きます。私の恒例行事です。このお寺の歴史に関しては、以前にこのブログで詳しく取り上げたことがあります。⇒コチラです  今年は暖かい日が続いたせいでしょうか、開花が例年になく早いようですね。私が上がった時には、もうだいぶん散っていました。樹齢350年以上とされるしだれ桜の老木は高さ約6メートルの重要文化財です。古い枝を剪定したために花の数は減りましたが、枝が勢いを取り戻したといいます。大北勝圓住職は、「老木が頑張っている姿を見て、少しでも癒されて欲しい」と話しておられます。

 「千手院」のホームページも是非ご覧ください。⇒コチラです

 ここからは松江市街が一望できるのも魅力です。遠くには松江城も見えていますね。♥♥♥

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ショーを止めるな!

 アメリカに「The  show must go on!」という言葉があります。「ショーを止めるな!」と訳されます。元々は演劇のための言葉で、「劇が始まったら、何があっても最後までやり通せ」という意味で、後に「始めたことは最後までやれ!」という意味で使われるようになりました。あの辣腕プロデューサーの故・ジャニー喜多川さんのモットーがこれでした。

 昨年5月に2年ぶりのオリジナルアルバム『存在理由〜Raison d’être〜』をリリースし、9月からいち早く観客を入れてのライブを再開したさだまさしさん。コロナ禍の中、約7ヶ月ぶりに有観客ライブを始めるにあたっては、かなりの勇気と決断が必要でした。以来現在まで41回のコンサートを開催しておられますが、今まで1人の感染者も出していません。

 音楽は「平和」の象徴ですから、音楽が止まるということは、とりもなおさず「平和」が止まるということです。一刻も早く再開するために、感染症研究の権威の方々にも相談し、7ヶ月かかりましたが、ツアーを始めることができました。重いペダルでもこげば前に進むんだな、とさださんは思いました。ツアーが始まりお客さんの笑顔を見て、その決断が間違っていなかったと確信しました。

 2月7日に島根県民会館で行われたさだまさしコンサート」では、感染症対策が徹底していましたね。入場の際にはお客様に「検温」とアルコールによる「手指消毒」、消毒液による「靴底の消毒」、さらにはマスクの常時着用大声を出さない立ち上がらない、「密」を防ぐために終演後は規制退場です。客席をブロック毎に小分けして、少人数ずつ帰っていくのです。入場前には、「健康チェックシート」を記入して連絡先を書き入れました。感染者が出た場合には速やかに連絡がとれるようにしています。個人情報ですから、大切に保管して1ヶ月後に何もなければ焼却されました。こんなに面倒なことを乗り越えて、「命懸けで」歌を聞きに来てくださるお客さんに、サービス精神最高に歌でもてなしてくれました。感染防止のために、コンサートの時間も短縮する必要があり、歌かトークかのどちらかを削ることになり、苦渋の選択となりましたが、トークを削ることにして〔笑〕、約2時間でコンサートを終えることになりました(いつもは3時間以上)。⇒私の詳細なコンサートレポートはコチラをご覧ください

 私は2月7日の島根県民会館のコンサートに出かけてきましたが、50%以下のお客さん人数制限の中で、さださんは、これは「音楽の神様」からのお教えだと思う、とおっしゃっておられましたね。ここ数年、さだまさしコンサートのチケットはあっという間に売り切れることが多く、プラチナチケットと言われていました。「完売」に自惚れるな、デビュー当時の歌い始めた頃を思い出しなさい、一つ一つの空席にお客様が戻って下さるように、初心に返って頑張りなさい、と「音楽の神様」からお諭しいただいていると感じる、とおっしゃっておられたのが印象的でした。こういうところがさださんの魅力でもあります。

 そんなさださんの新型コロナ戦記が、最近緊急出版されました。『緊急事態宣言の夜に』(幻冬舎、2021年2月、1200円+税)ミュージシャンの思いと行動の記録です。面白かった!!♥♥♥

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『大学入試共通テスト徹底分析』

 初めて行われた「大学入学共通テスト」における、「センター試験」からの主な変更点は次の通りです:①すべてが読解問題となり、全体の語数も約1200語増加した。 ②メールやウェブサイト、プレゼン用のスライド作りなど、ありとあらゆる素材文が登場した。 ③文字情報と図表などの情報を組み合わせて答える問題が大きく増加した。 ④「事実」と「意見」の区別を問う設問が導入された。 ⑤ふさわしい選択肢を2つ選ばせる問題が登場した。 ⑥イギリス英語が出題された。

 今回の「大学入学共通テスト」(リーディング&リスニング)に関して、私は2月27日(土)に行われたオンライン講演「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(ラーンズ主催)において、こんなことを述べました。

 今回の「共通テスト」リーディング・リスニング全ての問題を通じて、最も難しかった問題を取り上げてみましょう。誰が何と言おうと、間違いなくこのリスニング第6問Bが最も難しかったと思います。私が教えている生徒でいつも満点を取る女生徒がいますが、彼女もここを間違えて100点を取ることができませんでした。4人の会話を聞いて「レシートの電子化」に賛成した人数を答える問題です。ここで音声を聞いてみましょうか。―音声― 4人が入れ代わり立ち代わり何度も発言する、誰が誰なのかが分かりづらい、スピードについていけずにメモを取ることができなかった、英語が聞きづらい面があった(おそらく日本人の英語だと思います)、そして1回しか読まれないので、といった要素が重なってみんな間違えたのだと思います。センター試験、試行テストでは登場人物は3人まででしたから、人数が多くなった会話の聞き取りも視野に入れて対策していくことが必要でしょう。こういった入り組んだ会話では、与えられたメモ欄を上手に活用することも練習しておきたいですね。

 3月になって、ベネッセコーポレーションから『2021年度大学入試共通テスト徹底分析』という冊子が届けられました。私は毎年この冊子が届く度に、センター試験の自校の問題別正答率と照らし合わせながら、生徒の強みと弱みを分析していました。それによって次年度の課題が浮き彫りになってくるのです。今回のこの問題に関しては、この冊子によれば全国の正答率は、A層(上位層)17.9%、B層(中位層)9.3%、C層(下位層)7.4%で、全体ではわずか11.2%、上位層でも正解率が低かったことが分かります。私が予想したように、次々と繰り広げられる会話を基に情報を整理し、要点を把握するという難しい作業が求められたために、このような低い正答率になったのです。

   さらに、私はこんなことを言っています。

 今回の「共通テスト」のリスニングのNo.5の問題でalmostの用法が問われました。「バス停にいるalmost everyoneが帽子をかぶっている」という文章です。選択肢の①は5人全員が帽子をかぶっている、②は5人中4人が帽子をかぶっている、③は5人中1人が帽子をかぶっている、④は誰も帽子をかぶっていません。almostという単語は「もうちょっとで~になる」けれどもちょっとだけ足りない、という意味です。選択肢の絵を見ると、5人中1人だけ帽子をかぶっていない人がいる②の絵が正解になります。「もうちょっとで全員になる」という感じですね。実は、2019年のセンター本試験、2回行われた試行テストで計4回もこのalmostが出題されていました。私はこれは大学入試センターからのメッセージであるとして、そこら中で何度も注意を喚起してきました。今回はからずもその予言が的中したわけです。こういった基本単語の理解も重要であることを教えてくれた出題でした。

 この問題も上位者との差が顕著についた問題でした。全国の正答率は、A層(上位層)93.8% B層(中位層)70.7% C層(下位層)23.4% 全体71.3%と、上中位層と下位層とで大きく差がついていることが分かります。このように、

 今回の「共通テスト」の自己採点用紙を回収して、設問ごとの正答率を出してみますと、みんなが共通して間違えている問題があることが分かってきます。その問題をここにリストしておきました。それぞれの問題には間違える理由が必ずあります。それを分析するのです。間もなくベネッセから、設問ごとの正答率、誤答分析をした冊子が届くと思いますが、これと照らし合わせながらみなさんの学校独自の分析をお願いします。(オンライン講演より)

★「やりっ放し」にしない!!

 この冊子をご覧いただくと、私のリストした問題が、軒並み低い正答率になっていることが読み取れます。 オンライン講演でもお話した通り、ヨマイの法則」で、ミトリ(=分析)⇒ナビ(=学習)⇒カシ(=活用)」の原則に沿った評価を行っていけば、次なる改善につながっていきます。生徒も教員も決して「やりっ放し」にしないことです。⇒私の解説「やりっ放しは御法度」コチラです  この冊子を有効に活用して、自校の分析に活かしたいですね。私は毎年こうやって、反省と次年度への課題を積み上げているんです。

 最新の『蛍雪時代』4月号は、特集「大学入学共通テスト全容解明」を組んでおり、「出題分析&2022年最速予想」の記事が参考になります。中でも、尊敬する竹岡広信(たけおかひろのぶ)先生(駿台予備校・学研プライムゼミ)の分析記事が特に勉強になります。先生方はぜひお読みください。♥♥♥

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「坂内食堂多摩」

◎週末はグルメ情報!!今週はラーメン

 昨年11月、東京・多摩センターで初めて「サンリオピューロランド」を見学してから、宿泊先の「京王プラザホテル」へ帰ろうしていると、多くの飲食店が立ち並ぶ賑やかな通りに「喜多方ラーメン 坂内」の文字を発見しました!まさか多摩までやって来て、喜多方ラーメンが食べられるとは至福の限りです。この「坂内食堂」は昔から私のお気に入りのお店で、以前は、博多・キャナルシティにあった「ラーメンスタジアム」で、現在は、京都駅「拉麺小路」で、坂内食堂」「肉そば」をいただいています。坂内のチャーシューは最高ですから。でも最近ではさすがにあれだけ大量のチャーシューを食べきれなくなってきました〔笑〕。今回は、普通の「ラーメン」「チャーシュー飯」を注文しました。あっさりしたあの味です。

 今回2回目の訪問では、店の前の看板にあった期間限定 「ピリ辛香ばし塩ラーメン焦がしネギ風味」「チャーシュー飯」をいただきました。ピリ辛ながらさっぱりとした塩スープにたっぷりの青菜、とろとろのチャーシューのコントラストが楽しめる一杯です。透き通ったスープはほどよい辛味とすっきりしたうまみ。自家製の香味ラー油で、味をきゅっと引き締めているのが特徴。とはいえ、辛味よりも透き通った塩スープのさっぱり感と、生のミズナやネギの歯ざわり、火を通したキャベツのほどよいやわらかさなど、野菜の存在感が際立ちます。生のミズナ、火の通ったキャベツなどがどさっと入っています。丼をおおいつくすような青菜の下には、坂内定番のチャーシューが何切れも入っていて、こちらは食べると舌がとろけるよう。豚肉のうまみも強く、さっぱりすっきりしたスープとは好対照です。一番下にあるのはコシがあってツルツルした手もみの縮れ麺。野菜やチャーシュー、香味ラー油を巻き込んでたぐると満足度が高い食べごたえです。喜多方ラーメン坂内「ピリ辛香ばし塩ラーメン 焦がしネギ風味」縮れ麺はスープにも野菜にもからむ!青菜のどっさり入った麺を食べたいという人にぴったり。がっつり系のタンメンや野菜マシとは違った味がほしくなったらお試しを。

 「坂内の焼豚」も単品で1本売りで販売しておられました。もうちょっと近ければ、家に買って帰るところなんですが、とても松江までは持ちませんから断念!(昨日、通販でも買えるようになったと案内が来ていました)

 お邪魔したのは金曜日の午後5時を回っていましたが、店内は結構混んでいましたね。サンリオピューロランド」の近くなので家族連れが多いかと思いきや、どうしてどうして、サラリーマンやご年配の方や女性もたくさん入っておられました。まぁ「坂内食堂」のラーメンは優しい味なので誰でも食べたくなりますよね。店内はけっこう広めで、白と黒を基調とした明るめの雰囲気です。壁際にカウンター席やテーブル席、中央にもテーブル席がいくつかあります。バッグを床に置こうとしたときに、男性の店員さんからすかさずこちらの荷物入れをお使いくださいとカゴを差し出され、お茶がなくなりかけて頼もうかなと思っていると、すぐにつぎに来てくれる、サービスについても高得点ですね。味」「サービス」、この二つがカギなんです。

 お客さんが来ないと嘆いているお店は、まず味がどうこうだけではなく、今提供しているサービスが果たしてお客様に最適なのか、お客様が考えるであろうことを事前に考え、先に行動することができているかどうかを点検してみることが大切でしょう。長く繁盛しているお店はみーんなこういう気配りがきちんと出来ているという印象です。最近松江で嫌だなと感じているのは、お店のアルバイト従業員が大声で私語をしているお店が結構多いんです。どうしても耳に入ってくるので、食べながら不快な気分になってきます。きちんと教育して欲しいですね。うるさいことを言うと、すぐ辞めてしまうのが昨今の大学生なんだそうです。単なる金稼ぎではなく、誇りを持って仕事に打ち込んで欲しいなと感じています。♥♥♥

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新幹線新型車両N700Sに再び乗った!

▲N700Sのロゴマーク

 昨年11月に、初めて新幹線新型車両N700S(2020年7月より投入。13年ぶりのフルモデルチェンジ)に乗ったんですが、あまりにも乗り心地がよくいっぺんで気に入りました。そこで今回も東京から新大阪まで帰る際に、新型車両の時間を調べて乗ってきました。JR東海テレフォンセンター(050-3772-3910)に前日の夕方5時以降に電話すると教えてもらえます。私は夕方、東京駅「みどりの窓口」で教えてもらいました。実に親切な駅員さんで、新型車両の一番乗り心地の良い座席(12号車)を取ってくださいました。3月以降は時刻表にも掲載され、新型車両の発着時刻がすでに発表になっています。⇒コチラです  その特徴については、前回の私のグリーン車乗車レポート(⇒コチラ)をお読み頂くとして、今回は普通車のいくつかに絞って取り上げてみようと思います。

 「N700S」のSは「Supreme」(最高の)の頭文字Sです。N700系シリーズ中、最高の新幹線車両であるとの自負を込めて命名されています。先頭車両の青帯でそのSの文字をロゴ表現しています。N700Aよりも左右両サイド(ライト周り)のエッジ(縁)を立てた形状(デュアルスプリームウィング)で、走行風を整え、微気圧波・車外騒音・走行抵抗・最後尾車動揺を低減しており、トンネル突入時の騒音を減らしています。N700系よりもシャープになったフロントマウスは、全て機械ではなく、日本車輌の5人しかいない達人の手で溶接されていることを、先日のTV番組「知られざるガリバー」が伝えていました。前照灯は20%大きくなって、LEDライトを新幹線で初めて採用して視認性を向上させています。車内の天井はLEDの間接照明で、停車駅に近づくと、荷棚周りの照度が上がり、より明るくなって、乗客に荷棚にある荷物への注意を促すようになっています。停車駅に近づく度にじっくり観察してみましたが、確かにボーワーっと明るくなる様子がはっきりと見て取れました。忘れ物対策ですね。車内のテロップは、今までのフルカラーLEDからフルカラー液晶に進化しており、画面サイズも50%アップしています。車内スピーカーも、車内テロップ装置の横にフラットパネルのものを搭載していました。特大荷物コーナーが新設され、車椅子スペースが増設されました。N700Sでは、普通車でも窓側だけでなく、全座席にモバイル用コンセントを装備しており、肘掛けの先端に付いていて便利です。普通車も座席リクライニングが背もたれ・座面連動型になり、座り心地が格段にアップしました。今までの乗り心地とは段違いですよ。

 車内では、この「N700S」を記念して、記念グッズが数多く販売されていました。販売員の女性とデッキで親しくお話させていただく中で、たくさんの記念グッズを見せていただきました。私が購入したのは、「N700Sポーチセット」(N700S定規・車両販売限定N700Sカード・行き先表示ボ-ルペン・ばんそうこう・ポーチ)、「N700Sアルミアイスクリームスプーン」(手から伝わる体温でアイスクリームを程よく溶かしながらすくうことができます)、「クリアファイル(3枚セット)」でした。♥♥♥

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「大学合格蛍雪手帳」

▲今年の「合格蛍雪手帳」私は痛まないようにビニールのカバーをかけて使います

 『蛍雪時代』の今月4月号には、特別付録として、和田秀樹(監修)「大学合格蛍雪手帳」が付いています。私はこれを、去年一年間の授業予定・記録用に利用しました。とても便利でした。受験生のみなさんは、この手帳を利用した具体的な「受験勉強術」がpp.124-127に解説されていますので参考にして下さい。私は昨年、こんな風に使っていました。昨年の一年間を振り返るに実に便利ですね。これ、使えますよ。

  ここで、旺文社の創業者・赤尾好夫さん(1907-1985)、高校生・大学受験生のために自ら創造し贈った「勉強十戒」をご紹介します。次代を担う若人に向けて作られてから、半世紀以上経ち社会が変化した今日でも、決して色あせることのない名言だと私は思います。将来の夢の実現をめざし頑張る生徒たちに、教室でもぜひ紹介したい言葉ですね。今も旺文社の印刷物に掲載されています。

 赤尾さんは、旺文社を設立されただけでなく、文化放送やテレビ朝日、放送大学、実用英語技能検定の設立にも貢献された偉大な出版人・放送人です。また、射撃では全日本選手権で優勝、世界選手権でも銀メダルを獲得するほどの腕前でした。私も高校時代は、赤尾さんの『英語基本単語集』通称「赤尾の豆単」で勉強したものです。それでは「勉強十戒」です。こんなことを頭に置きながら、受験勉強をスタートさせたいですね。♥♥♥

        勉強十戒        赤尾好夫 作

一、学習の計画を立てよう   計画のないところに成功はない
二、精神を集中しよう   集中の度合が理解の度合である
三、ムダをはぶこう   戦略の第一は時間の配分にある
四、勉強法を工夫しよう   工夫なき勉強に能率の向上はない
五、自己のペースを守ろう   他をみればスピードはおちる
六、断じて途中でやめるな   中断はゼロである
七、成功者の言に耳をかたむけよ   暗夜を照らす灯だ
八、現状に対し臆病になるな   逃避は敗北だ
九、失敗を謙虚に反省しよう   向上のクッションがそこにある
十、大胆にして細心であれ   小心と粗放に勝利はない
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オンライン講演への質問事項

 2月27日(土)に行われた私のオンライン講演「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(ラーンズ主催)に対して、チャットで質問事項が寄せられました。ご覧になった先生方のご参考になるかもしれませんので、私の回答を公開しておきますね。

(Q1)質問なのですが、新指導要領における主体的・対話的で深い学びを受験指導とどのように折り合いをつけているのかということ、また場面や状況を設定した読みをどのように実践されているのかということについて、具体的なアドバイスをいただけると幸いです。

 各県におけるエキスパート教員の実践授業を見に行かれたり、販売されている授業のビデオなどが参考になるでしょう。私は景山浩之先生(鳥取県立米子東高校)の、新しい指導観と受験指導の融合した授業を見せていただいて衝撃を受けました。福島卓也先生(鳥取県教育委員会)も新指導要領を生かしたチャレンジングな授業を展開されます。ただ最近の若い先生方の授業を見ていて気になることは、新指導要領で強調される形式を真似るだけで、肝心の英語の力がついていないことです。「一体今日の授業でどんな力がついたの?」と感じることが多いです。今後は、異なる場面、異なるジャンルの英文、資料・データの考察を伴う問題を読むことが対策となるでしょう。

 詳細な場面設定に関しては、「共通テスト」で新しく盛り込まれた特徴ですので、私もこれから考えなければいけません。ただセンター試験(本試・追試)時代から、問題の始めにリード文で場面設定が行われる問題もありましたので、そこをしっかり読むことでヒントが与えられることがありました。今回の「事実」と「意見」を区別する問題、本文の情報に基づいてその「先」を推測する問題、時系列でまとめる問題、メール、メッセージ、チラシ、ウェブサイト、掲示板、SNS、プレゼンのスライド・ポスターなどの問題は、現代の私たちの生活に身近な場面を想定した出題です。こうした問題をたくさん解くことになりそうです。討論したり、意見を書かせたりする発信型の授業、ディベート活動も同様です。コミュニケーション活動を念頭においた授業展開に関しては、白畑知彦・中川右也『英語のしくみと教え方 こころ・ことば・学びの理論をもとにして』(くろしお出版、2020年)が参考になります。

(Q2)ベネッセの方の説明ですと語数は2800→4200となっていましたが、先生の説明ですと4300→5500でした。どちらが正しいのでしょうか?

 本文のみをカウントしたものか、設問・選択肢の語数まで含めてカウントしたものかの違いです。重要なことは、どちらにしても1,000語以上(ほぼ長文2題分)の大幅な増加が見られるということです。読みの相当のスピードアップが必要です。「正確に」と「素早く」がキーワードとなります。

(Q3)「多種多様な文章や資料」に関して、英字新聞以外の「使える」資料にはどのようなものがあるでしょうか。投げ込みでの素材の確保に苦慮しています。

 講演中にも触れましたが、リトールドされた英語の読み物を図書館にたくさん揃えておき、できる生徒や興味を抱く生徒のプラスアルファの勉強に充てることも大切です。英検(英語検定協会のHPで3年分問題公開中)やGTEC(ベネッセ)の問題も役に立つでしょう。また、各年のセンター試験問題(本試・追試)や大学入試問題(国公立&私立)が宝庫です。センター試験の過去問は今回の「共通テスト」と非常に類似性の高い問題設定となっています。『大学入試問題正解』(旺文社)で気に入った入試問題を選び、それを『センターTEN』や『イグザム』(ジェイシー教育研究所)などのソフトで加工してストックしておくとよいと思います。私はこれらのソフトが登場する何十年も前からOCRを使って気に入った素材文をデータ化しており、数百本の読解素材のストックがありますので、これを使い回しています。その場しのぎではなくて、長い先を見通してこうした努力を続けていかれるとよいと思います。講演でも触れましたが、「伝記」ジャンルですと、Biography ONLINE(https://www.biographyonline.net/people.html)に素材文はゴロゴロと転がっています。これから出版される「共通テスト」の問題集も活用したいですね。

(Q4)センター時代は、全部読まなくても解ける問題があるけど、できるだけ一読はするように指導していました。2回は読む時間はないけれど。でも、今回、スキミング、スキャニングが必要かなぁと感じました。あるいは、スピードに慣れるため、TOEICを使ってみるとか。でもやはり集中して一読はすべきでしょうか?

 「共通テスト」の問題を見る限り、読まずに解くという考え方は危険です。スキミング&スキャニングを能率良く行うために「読みに強弱」をつけて読ませる指導が大切だと思います。そのためにも圧倒的な「語彙力」が必要です。多種多様な素材が出るということで、TOEICの問題集をやらねばならない、という動きがありますが、あまりオススメできません。テストの目的も質も異なりますから。時間が足りないから、小手先のテクニックで「問題を解く順番を変えれば何とかなる」という考えも甘すぎます。とにかく「語彙力」を鍛えて、読みのスピードアップを図ることが重要です。速読教材や、今後各出版社や模試会社から出てくる問題集を効果的に使いたいですね。

(Q5)「年間を通じた単語の演習」とは、具体的にどのような活動をどれくらいの頻度で行っていましたか。

 『音読英単語』(Z会)を用いて、毎時間授業の冒頭の5分間を使って小テスト(10問)を繰り返していました。「やりっ放し」ではなくて、「反復」が重要です。1回目は、見開き4ページを英単語の意味だけ聞く。8割(クラスによっては7割)取れない者は追試。得点を記録しておくことで、指導の目安になります。2回目のローテーションでは、英⇒日、日⇒英を聞く。綴りに関しては基本語・重要語のみを聞き、過去のデータから生徒たちが綴りを間違い易い単語のリストができているので、これを中心に聞く。3回目は範囲を1章に増やして意味だけを聞く。4回目は3章ずつに増やして意味だけを聞く。最後は全範囲にして聞く。こうやって何度も何度も繰り返しながら定着を図っていました。授業の中では、出てきた単語1つを取り上げて、重要な語根や接頭辞・接尾辞の意味にチョコッと触れておいてやります。後に同じ語根を含む単語が出てきた時に注意を喚起します。これを毎回続けていると3年間で相当の語彙力が身についていきます。もちろん3年間でどのようなアタマ・オナカ・シッポを指導するかは、計画表にしたがって1つずつ潰していきます。私の『英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(2011年、自費出版)がその実践版です(データご希望の先生は私に直接メールでお申し込みください)。「ビンゴ」や「スクラブル」やその電子版「スクラブルフラッシュ」、あるいは「ダブレット」のような単語ゲームも折に触れて使ったりもしていました。最近出版された原島広至『英語解剖図鑑』(KADOKAWA、2021年)も、授業の単語ネタには格好の本だと思います。

(Q6)単語の小テストはどのようにされていますか?小テストの頻度とどんな問題で聞かれているかを教えていただきたいです。

 上で述べたような単語小テストを毎時間やっておりました。最初は意味だけ分かればそれでOK。習熟していくにつれて、綴りも聞く。ただし綴りを聞く単語は、生徒が間違い易い基本語に限る。そのために過去の単語小テストで生徒たちが間違えることが多かった単語のデータベースを作っておいて、その中から出題する。単語集に付属しているソフトで機械的に問題を作るのではなく、教師の目を加えて問題作成をすることも重要です。一度ひな形を作っておけば、アレンジしながら使い回すことができますよ。重要な点は、何度も繰り返すことで定着を図ることです。成果の出ない学校の共通点は、1回の「やりっ放し」で終わっている傾向が見られます。しつこく何度も何度もやることです。ある程度力がついてきたら、小テストではなく、授業の冒頭で全員を起立させ、教師が英単語を出題する。意味の言えた者から着席していく。全員が座ったところで、テキストに入る。これはクラスが盛り上がって効果絶大でした。

(Q7)質問ではなく私の悩みになりますが、ReadingのRewriteの時間が十分に取れないことにいつも苦労しています。恐らく学期のシラバス作成時の甘さにあると思うのですが・・・いいバランスを取れるようにまた工夫したいと思います。

 どこまでの力をつけたいのかという目標にもよるでしょうね。私は難関大学を目指す生徒を毎年指導しているので、授業ではReadingとListeningを相互に乗り入れながら、精読と「要約練習」までを要求しています。その場しのぎではなく、年間計画での位置づけが大切でしょうね。次の段取りで進めるよいでしょう。

本文の内容理解(要点)⇒音読による内在化(語彙・文法)⇒発話情報の選定⇒英語への変換(要約・自分の意見やその続きも書く)⇒発表

(Q8)リスニング⇔リーディングの効果的な指導法をもう少し詳しくお聞きしたいです。

 私は読解演習の総仕上げには、毎年数研出版の『Make Progress』という長文問題集を使っています。これはもともと東大寺学園で作られ、洛南高校で編纂された上級編の読解問題集です。英文読解に必要なスキルは全てこの問題集の問題を解くことで身につけさせることができるので気に入っているんです。かなり歯ごたえのある長文が取り上げられていますので、これをきちんと精読させ、英語を読むというのはどういうことなのかを身を以て生徒たちに示しています。筆者の思いの理解にまで踏み込むためには、「つなぎ語」や「句読法」(引用符やコロン、セミコロンなどの意味)まで指導しておきます。授業では、まず最初に音声を聞かせ、予習段階で自分が分からなかった英文を意識させながら聞きます。生徒がつまづいた部分に注意しながら、解説を加え、読み終えると、この読んだ英文を100字の日本語で要約をさせます。「要約」というのは最高の読解問題だというのが私の持論です。そして最後に出てきた重要単語・熟語を整理したプリントを配布して、生徒たちに確認をさせます。ここで終わりません。もう一度音声を聞かせ、自分が読めなかった箇所の英語が理解できたかを確認させます。意味の分からない英文をいくら聞いてもリスニングの力はつきませんが、いったん意味の分かったものを聞くと頭に入ってくるんです。内容のポイントをQuestion & Answerで再確認することもあります。そして最後に、英文に穴のあいたデクテーション用紙を配布して、聞き取りながら穴を埋めていきます。全部終わった後で、実際の入試問題の原典をやってみてもよいでしょう。私は長年この問題集を使っていますので、これらの活動に必要なワークシートを全て手作りして準備してありますので、毎年少々アレンジして使い回しています。教材は作るときには大変ですが、いったん作っておけば、次年度から簡単に使い回すことができますから楽チンですよ。

 今回の「共通テスト」のリスニング問題で言えば、第4問A,Bと第5問のワークシートを用いた問題などは、聞き取った情報をイラストや図表と関連づけてもう一度整理するという情報処理が求められていて、リーディングやライティングの指導とも関わってくるので、活用できるでしょう。

 与えられた情報を統合して答えを導き出すというプロセスは、リーディング、リスニング共に共通して求められている力ですから、リーディングの演習がリスニング対策に繋がる部分も大いにあると思います。読解は読解、リスニングはリスニング、という授業ではなく、こんな形で、相互に乗り入れる形態の授業が力がつくようです。私の43年間の経験に基づく観察です。

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「高輪ゲートウェイ駅」  

 今回東京に出かけた際には、ぜひ話題の「高輪ゲートウェイ駅」を見ておきたいと思いました。2018年6月、駅名の公募に対して6万件を超える応募があったにもかかわらず、130位に入った名前を選んだことから批判が集まったあの新しい駅です(得票数上位は、一位 高輪 二位芝浦 三位芝浜)。命名の理由は、①この地域は古来より街道が通じ、江戸の玄関口として賑わい、明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒ある歴史的背景をもつこと、②新しい街は世界中から新進的企業・人材が集う国際交流拠点化を目指すこと、③新駅が過去と未来、日本と世界、そして多くの人々とをつなぐ結節点として街全体に寄与するようにとの思いから、でした。

▲木の温もりの感じられるホーム

 駅の周辺にはマジで何もない、「今日行ってきたけどマジで駅以外何もないよ」「周辺はまだ何もないから、これからだね」といった声も出ていましたから、ここら辺の真偽についても確かめておきたいと思ったのです。確かに駅周辺は開発中、本当にお店一軒ありません。工事現場に、遠くにビル群が見えます。これからどんどん開けていくんでしょうね。品川車両基地跡の周辺一帯は、将来的には13ヘクタールもの土地に新たな街の「グローバルゲートウェイ品川」が整備され、2024年には国際交流拠点としての街開きが予定されています。建物の高さは約30m、大屋根は長さが110m、幅35mというスケールで、屋年の骨組みや壁の柱の建材として福島産のスギが用いられています。

 斬新なデザインと環境に配慮した駅舎がひと際目を引きます。デザインは東京大学教授で世界的建築家である隈 研吾(くまけんご)さんが手掛けており、「折り紙」をモチーフにした大屋根は造形が美しく、「和」をイメージした柔らかな外観が印象的だ。そのほかでは、省エネルギー、再生可能エネルギーなど、さまざまな環境保全技術を駅に採り入れた「エコステ」にも取り組んでいる点が注目すべきポイントになっています。「高輪ゲートウェイ駅」がオープンした時に、駅名に明朝体を用いたことが話題になっていました。しかしこの表示は駅の2カ所だけで、ホームの駅名標などは、JR東日本の一般的なゴシック書体を使っていました。 駅舎の内部は折り紙をモチーフにした大屋根、ホームに到着する電車が見える吹き抜け、周辺が見渡せる大きなガラスなどが特徴になっています。もっとも吹き抜けやガラス張りは他の駅でも採用しており、熱反射率が高く光を透過する膜屋根の採用による電力量の削減、東北地方で取れた木材を使うことによる環境配慮など、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みのほうに好感を抱きます。照明デザインは、東京駅丸の内駅舎のライトアップを担当した照明デザイナーの面出 薫さんです。柔らかな光に包まれたコンコースを演出しています。

 それ以上に斬新だと思ったのは、案内や警備、清掃にロボットを導入するとともに、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」を設置したことでしょう。後者は、大宮駅・赤羽駅で実証実験の経験はあるものの、常設店舗は初になります。店内には50台のカメラやセンサーが取り付けられており、人の認識や動作、商品の移動などを絶えず管理することで、商品を購入するまで店員が携わらないような仕組みになっています。店内は一般的な駅のコンビニと同程度の広さであり、パンや弁当、飲料水など、約600アイテムが陳列されていました。こういった事に慣れない私は、店内でとまどってしまいましたけどね。さらに、自動改札機は新宿駅南口ともども、タッチの部分を斜めに傾けて使い勝手に配慮した新型が導入されました。こちらはQRコードによる実証実験にも対応した作りになっています。 3階にある「スターバックス」のお店にも入ってみましたが、現金は使えません。コーヒーを飲むのにもすべてカード決済です。「日本初のキャッシュレス特化型店舗」なんだそうです。ホームからはお店に入ることはできません。一度改札を出てから、エレベーターで上がります。ちょっと不便ですね。木とグレイッシュな壁を採用し、建築家の隈 研吾さんがデザインした高輪ゲートウェイ駅の木の温もりが感じられます。「スマートラウンジ(SMART LOUNGE)」は、多様なニーズや利用シーンに応える店舗空間で、同店舗には移動中や商談前後などの隙間時間に1人で集中して作業に打ち込める空間や、複数人での打ち合わせなどでの利用を想定したビッグテーブルを設置。半個室席×6席とテラス沿いのパーソナルなスペースを区切ったカウンターテーブルの全席に電源を配置するとともに、無線LANも完備しています。店舗デザインに、高輪ゲートウェイ駅の木の温もりが感じられるデザインに馴染む素材や色合いを取り入れており、店舗へのアプローチには段差をなくすことで、駅と一体化するシームレスなつながりを意識した造りとしています。メインバーの天井部分は、折り紙をモチーフとした高輪ゲートウェイ駅・駅舎の大屋根をイメージしています。全席数は43席。営業時間は7~21時です。

 改札にあるトイレも実にきれいです。明るくて開放感があり、植物まで置いてあり、まるでカフェのトイレです。入り口の鏡には世界各国の言葉であいさつ言葉が浮かび出ていました。駅舎のデザインを引き継いだナチュラルな設えで、カフェのようなすっきりした雰囲気でした。

 イスもちょっと変わった形状です(写真下)。を忘れた人たちのための親切なレンタル傘のシェアリングサービスコーナーもありました。必要な時に駅で傘をレンタルすることで、電車内に傘を持ち込まずに済み、また使い捨てビニール傘や置き忘れ傘を削減できますね。新規設置駅は、池袋、新宿、目黒、大崎、品川、高輪ゲートウェイ、浜松町、神田、秋葉原の9駅。加えて、上野駅に増設した。山手線内では2019年より、上野、御徒町、東京に設置されており、合計12駅となります。「アイカサ」の利用料金は1日(24時間)70円です。♥♥♥

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澤田社長のスピード

 長崎県佐世保市の大型テーマパーク「ハウステンボス」、1992年バブルの崩壊が始まる頃に開園。以来一度として黒字を計上したことがありませんでした。大手ファンドが再建を諦め、地元の財団に引き継がれたものの大赤字。ところがここで大手格安旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)澤田秀雄(さわだひでお)さんが経営を引き受けるや、わずか半年で3億円の黒字に転換。誰がやってもダメだったものが、この経営者の手にかかるや再建どころか、大きく飛躍成長することになりました。

 ハウステンボスの中にある最高級ホテル「ホテルヨーロッパ」に泊まった時のあの感動は今でも忘れることができません。⇒そのときの宿泊レポートはコチラです  スタッフの方々も笑顔でとても親切で、高級ホテルらしくきびきびと対応してくださいます。翌日のチェックアウトの際も、早朝の早い時間で園外に出る交通手段も動いていなかったんですが、支配人さんが私のために車で駅まで送ってくださいました。こんな気配りも有り難いと思いました。さすが一流ホテルです。車内で、当時のハウステンボスの変わり様を詳しく伺うことができました。ちょうどその頃園内では、温泉「やすらぎの館」(⇒その後私の訪問レポートはコチラです)がオープンの最終段階を迎えており、はずれには新しい話題のホテル「変なホテル」が工事中でした(⇒その後私の宿泊レポートはコチラです)。支配人によれば、HIS澤田秀雄社長になって、事業のスピードが速くなり、変化が素早い、撤退も素早い、これが今までとの大きな違いだとおっしゃっておられたのが印象的でしたね。

 澤田社長『変な経営論~澤田秀雄インタビュー』(講談社現代新書、2017年)において、次のように答えておられましたね(pp.60-61)。

 昔からいる社員に聞くと、かつてのハウステンボスでは会議が非常に多かったという。イベントを一つ提案するのに100ページもの企画書を作ったと聞いて、驚いた。せっかくのアイデアも途中で潰されてしまうだろうし、やる気をなくしてしまう人も多かったのではないだろうか。

 私は会議なんてムダなものはやらない。担当者とその上司と私の3人で立ち話して、その場で即決してしまうことも多い。ビジネスにはスピードが不可欠だからだ。会議では時間を無駄にしているあいだに、チャンスは遠くに去ってしまう。

 早く始めれば、それだけ早く結果がわかる。決断の前提になった仮説が間違っていた場合も、早く気付いて修正することができる。何事も早いほうがいいのだ。このわずかな時間のズレが、他社との競争のなかでは大きな差になって表れるのだから。リーダーには決裁を早くする義務があると思う。

 ジャパネットたかたの創業主高田 明(たかたあきら)さんによれば、リーダーに必要な資質は、「ミッション」「パッション」「アクション」の三つの「ション」だと言います。

 私は会社を成長させる中で、「ミッション」「パッション(情熱)」「アクション」の3つのションを大事にしてきました。何のために事業をやっているのか、理念をしっかり共有しようと社員にも常日頃から話してきました。ミッションに向かうパッションを持つことは、自分を成長させる大きなエネルギーで、上に立つ人間は部下に伝えていかなければなりません。口先だけでなくアクションに落とし込んでいくことが大事で、私自身を感じて学んでもらうしかありませんでした。

 その「アクション」の中で最も大切なのが、スピードだということです。思い起こしてみるに、教育現場でも、毎日どうでもいいようなつまらない会議が多かった記憶があります。自分だったら10分で終わるような内容を、1時間も2時間もやられると辟易してきます。もちろん集団に重要な議題は何時間かかっても徹底的に議論する必要があります。要はそのメリハリがついているかどうかです。慣例だからやるではなく、常にその必要性を見直すことが肝要でしょう。中でもスピード、これを肝に銘じておきましょう。♥♥

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稲盛和夫さんの哲学

 私の尊敬する人に稲盛和夫(いなもりかずお)さんがおられます。稲盛さんは鹿児島市の城西町に生まれました。1945年、13歳のときに結核に襲われます。当時結核といえば、恐怖の病であり、長年の療養を要する難病中の難病でした。この年の三月に、鹿児島第一中学の入試に再度失敗しておられます。仕方がないので、私立鹿児島中学に入りました。次に高校進学を目指しますが、「学校へはやれん。うちは苦しいのだからお前は働け」と父に反対されます。何度か説得して高校へ進学します。勉強だけでなく、アルバイトや家の手伝いもすることになりました。次は大学進学です。やはり父は反対しますが、数学の先生がわざわざ家を訪ねてくださり、説得してくださり、奨学金とアルバイトで学費を賄うことを条件に大学進学が許されます。まずは大阪大学を受験しますが、不合格。当時駅弁大学と言われていた、鹿児島大学の工学部に進みます。専門は応用化学です。就職試験も帝国石油の入社試験を受けますが、不合格。いくつかの会社に挑戦しますがいずれも不合格。ようやく就職したのが、京都の松風工業という電線に使う碍子を作る会社。当時は第一銀行から社長を派遣されるほど業績が悪化しており、給料の遅延も度々でした。「こんな会社だからこそ、三流大学のオレを採ってくれたのか」と嘆きます。稲盛さんは、松風工業で弱電洋セラミックスの研究と製造に当たり、それなりの業績を上げていましたが、入社四年後の1959年、「お前さんの頭ではもう無理だ。外の技術を導入してセラミック真空管の開発を行う」という新任上司の心ない一言が契機となり、「では会社を辞めます」と申し出ます。ところが、会社にいて稲盛さん(当時27歳)の可能性を見抜いていた青山政次さん(56歳)が「新しい会社を作りたまえ。応援する」と言ってきます。周囲は反対しますが、青山さんの熱意と稲盛さんの人物に動かされ、協力して稲盛さんの支援をすることになりました。ここに誕生した会社が「京都セラミック」(京セラ)でした。その後の京セラの発展はご承知の通りです。そしてKDDIを成功に導き、日本航空の奇跡の復活を成し遂げたのです。

 ここで肝に銘じたいことは、たとえ三流だとバカにされても、落後しても、劣悪な条件が重なっても、本人に志さえあれば、大成できるということです。

 私が愛読している月刊『致知』(致知出版)の今月4月号は、「稲盛和夫に学ぶ人間学」という特集です。山中伸弥さん(京都大学iPS細胞研究所所長)、永守重信さん(日本電産会長)など、稲盛さんに影響を受けた数多くの人が寄稿しておられます。意外だったのはシンガーソングライターの長渕 剛さんでした。稲盛さんの「利他の心」「動機善なりや、私心なかりしか」「思いは必ず実現する」「人間として何が正しいか」といった哲学に引き寄せられた人たちばかりです。稲盛さん自身の人生の要諦を説いた言葉です。⇒コチラに私の稲盛人間学解説が

 災難や苦難に遭ったら、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、ひたすら前向きに明るく努力を続けていく。これから将来、よいことが起きるためにこの苦難があるのだと耐え、与えられた苦難に感謝すること。よいことが起きれば、驕らず、偉ぶらず、謙虚さを失わず、自分がこんなよい機会に恵まれていいのだろうか、自分にはもったいないことだと感謝する。これが素晴らしい人生を生きるための絶対の条件です。(稲盛和夫)

【追記】 あのスプーン曲げで一時代を画したユリ・ゲラーさんが来日したとき、東海大学の大型電子計算機を念力で止めるという無謀な挑戦にトライしました。最初の日、彼は東海大学の電算機室に入り、三時間頑張りました。しかし、電算機は止まりませんでした。翌日、もう一度行き、もう三時間粘りました。そして二日目の二時間五十九分が過ぎたときに、大型計算機は、ついにストップしたのです。信念を持って諦めずに忍耐することの大切さを教えてくれる実話です。最大の成果は、しばしば最後の最後の瞬間に出現するのです。

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「担々麺ほうさい」

◎週末はグルメ情報!!今週は担々麺

 昨年11月に、松江市役所近くのかつて「伝七ラーメン」があった跡に、担々麺の専門店「ほうさい」ができました(松江市芋町)。カウンター6席だけの小ぶりなお店です。いつもお昼時は席が埋まり満員になっているので、ちょっと時間帯をはずしてお邪魔してきました。店内はきれいにリニューアルされています。メニューはもちろん「担々麺」のみ、あとはライスに追加トッピングなど。辛さは0から5辛が無料、6辛以上は+¥100。中には「ひきわり納豆」「大葉」「オクラ」「温泉卵」など珍しい追加トッピングもあり興味をそそられますが、今回は初めてなので、店長さんと相談して基本のままで2辛でお願いしました。

 注文すると、フライパンでひき肉とこぶし大の玉ねぎ半分を炒め、旨味を十分に引き出し、スープと研究を重ねた秘伝のたれを絡ませます。見た目は、赤く染まるスープに、炒めたゴロッとした大きめのミンチ肉に玉ネギが浮かんで、センターにニラがトッピングされています。ベースのスープは鶏ガラ魚介系の澄んだ清湯系で、一口飲むと、ふわっと香辛料が香り、シッカリとした肉と玉ネギの旨味に酸味が加わる。ベーススープの旨味も相乗して奥深い味わい。ニラの香りも良いアクセントになっていました。札幌東京での修行経験があり、東京での修行先の味を自分なりにアレンジして作り上げた創作系オリジナルだそうです。麺は中細の低加水ストレート麺。店頭の暖簾に「札幌市 円山製麺」と書かれていましたが、シコっとした食感とのどごしも良く、スープとのバランスが取れた麺。低加水だそうだが、案外にダレ難くて良い麺です。スルスルと頂いて、最後は丼から直接スープを飲み干して完食させて頂いた(麺も札幌での修行経験から縁があった製麺所だそうです)。

 鳥取市出身の店主の高塚憲太郎さん(45歳)が、一人で切り盛りしておられます。北海道産にこだわるのには、理由があって、馬好きだった高塚さんは高校卒業後、北海道の競走馬育成牧場の門をたたき、GIを目指す馬の育成に寄り添いたいと思っていた矢先に落馬し、大ケガを負います。30歳でライダーを引退しました。その情熱は、その後旭川ラーメンの修業に注がれ、上京後、担々麺専門店で腕を磨きました。唯一無二の創作系担々麺が食べられるお店です。♥♥♥

【追記】 ただ私は担々麺は田和山「壱龍」のほうが好きですね。

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「修二会」の想い出

 奈良市・東大寺二月堂修二会」(お水取り)は、奈良で最もよく知られた年中行事ですね。3月1日からの2週間、「修二会は、奈良時代の天平勝宝4年(752年)に始められて以来、さまざまな危機を乗り越えて、以来一度の中断もなく続けられており、今年はなんと1270回目を迎えることとなりました。

 まず、ご存知かもしれませんが「修二会(しゅにえ)」は、東大寺で行われる一連の法会のことです。錬行衆という11人の僧侶が、二月堂の十一面観音に、 社会や人々が犯した罪を懺悔し、五穀豊穣や天下泰平を祈念する儀式です。その中で最も有名なのが3月に行われるお水取り」お松明」(たいまつ)です。松明(10本、長さ6m 重さ約40キロ)はもともとは堂に籠もる僧侶・練行衆の足元を照らす目的でしたが、今はこれを一番の目当てに見に来る人が一番多いようです。ニュースなどでもこの場面がよく報道されますね。私も三年前に、たいまつが二月堂の舞台に次々とあがり、舞台の欄干から突き出したり、回転させたりして、火の粉が舞う、これをお目当てに手を合わせて祈ってきました。多い日には1日1万人以上が訪れます。⇒私の「修二会」レポートはコチラです

 大好きなさだまさしさんの名曲にこの行事を歌った「修二会」があります(上の映像は東大寺コンサート)。「お水取り」錬行衆の中でも選ばれた者のみが、二月堂の階段を下って井戸に水を汲みに行く儀式です。また、二月堂に入った僧が走る沓音もドンドンと響き渡ります。 「五体投地」「達陀」も儀式の一つです。達陀は二月堂の内陣で松明を地面にたたきつける儀式です。「青衣の女人」は、昔修二会で過去帳(東大寺に縁のある人の名が書かれたもの)を読み上げていた時に、「なぜ私の名を読み上げてくれないのか」と現れたと言われる、青い服をまとった謎の幽霊のことです。さだまさしさん「修二会」は、寒い中行われる修二会の荘厳な雰囲気と感動、それに絡めて女性(思いを寄せているのか、特別な存在の女性?)の神秘的な様子を表現した歌だと思います。

 今年は新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、参拝者数を1日2,000人以下に制限し、12日~14日は二月堂周辺への立ち入りを禁止します。練行衆は前行の2週間前から自宅などで隔離生活を送り、PCR検査を受けるなど異例の対策を取りました。その代わりにライブ映像(映画監督河瀬直美さん撮影)を、奈良公園の春日野園地の大型ビジョンで見ることができます。私はユーチューブの東大寺公式チャンネル配信で生で観覧しました。荘厳な行事です。懐かしく思い出します。♥♥♥

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Bucket List

 今年の島根大学の前期試験の英語問題に、Bucket Listが登場しました。

 Imagine, however, you decide to learn a language or a musical instrument. I think it is fairly clear that most people who begin these kinds of activities do not do so with the idea that they are going  to do them until they die or that they are going to devote their lives to it. Even less that what they are doing is going to define them. Moreover, while most of us don’t begin something with a fixed end point in mind, we certainly have a clear idea that we have options. One is that we will stop when we ‘get good’ at something, and perhaps turn our attentions to something else on our Bucket List.

 そして[注]には「Bucket List  生きているうちに達成したいことのリスト 」とありました。 a list of things that you want to do before you die [LDOCE]という意味ですね。実際にそのようなノートも販売されています(写真下)。今日の話題は、このBucket Listです。なぜこのような意味が生まれるに至ったのでしょうか?

 英語では “kick the bucket” というイディオム表現があり、これで「死ぬ」という意味を持ちます。首吊り自殺をしようとする人が、自分の首に縄をかけた後、最後に土台のバケツを足で蹴って自殺をするところから来ています(諸説があるが。cf. Morris Dictionary of Word and Phrase Origin(1988), The Facts on File Encyclopedia of Word and Phrase Origins(1997) )。そこから 、“bucket” という単語が「死ぬこと」と結びつくようになり、 “bucket list” で「死ぬまでにやりたいことリスト」となったようです。つまり “bucket list” =”a wish list of things to do before kicking the bucket” (死ぬまでにしたいことのリスト)ということです。

    この言葉は、ジャスティン・ザッカムJustin Zackham)という脚本家による造語だそうです。彼は、自分のために以前から ” Justin’s List of Things to Do Before I Kick the Bucket ” (ジャスティンの死ぬまでにやりたいことリスト)なるものを作っていましたが、あまりにも長いので省略して”Justin’s Bucket List “(ジャスティンのバケツリスト)と呼んでいたそうです。そのリストの筆頭が、ハリウッド映画の脚本を書き上げることでした。しばらくして、この「バケツリスト」という考え自体が映画の題材になるのでは?と思いつき、その言葉そのものをタイトルにした脚本を書き上げたということです。ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンが主演した映画「最高の人生の見つけ方」(日本では2008年公開)の原題が、 The Bucket  List(2007年) でした。余命宣告された2人の男が死ぬ前にやり残したことを実現するために “bucket list” という「死ぬまでにしたいことのリスト」を作って冒険に出るというストーリーです。映画は大ヒットし、タイトルも世間に広まって、 “bucket list” という奇妙な造語イコール「死ぬまでにやりたいことリスト」として定着したということです。♥♥♥

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「西村京太郎」の名前は?

 90歳になっても創作元気旺盛な西村京太郎先生。人生の目標としておられた635冊(東京スカイツリーの高さより1つだけ上回りたい!)も突破され絶好調です。まだまだ私たちファンを新作で楽しませてもらえそうです。

【今後予定されている新刊】
3月 『十津川警部 四国土讃線を旅する男と女』(小学館)
3月 『十津川警部、廃線に立つ』(KADOKAWA)
4月 『石北本線 殺人の記憶』(文藝春秋)

 先生のご本名は「矢島喜八郎」(やじまきはちろう)といいます。当時、ホテルオークラを作った有名人「大倉喜八郎」から両親がいただいた名前です。当時は、大倉さんのように立派な金持ちになりたい、そんな思いを込めてずいぶんたくさんの人が「喜八郎」という名前をつけたそうですよ。そういえば、西村先生にお会いした時には、豪邸のご自宅の玄関には、「矢島」という表札が出ていましたね(写真上)。

 さて、ペンネーム西村京太郎「西村」は、憧れの先輩でもあり友達でもあった人の名字をいただきました。東京の武蔵小山の出身ということで、東京都の「京」(長年住まれた京都ではないんです!)、「太郎」は長男だからという理由でつけられたペンネームです。そうだったのか!!

     ちなみに、ベストセラー作家伊坂幸太郎さんのペンネームは、西村京太郎を参考にして付けた、とご本人が語っておられます。どのように参考にしたかというと、伊・西は6画、坂・村は7画、幸・太は8画、は10画というように、伊坂幸太郎西村京太郎はすべての画数が同じなんです。あと、伊坂幸太郎をローマ字にすると「ISAKAKOTARO」これを逆から読むと「ORATO KAKASI」、「オラと案山子(かかし)」になります。しかし、これは単なる偶然であり、伊坂幸太郎自身も気づいていなかったそうです。デビュー作の『オーデュボンの祈り』に案山子が登場することなどから、噂が広まったと考えられます。♥♥♥

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『英語解剖図鑑』

 東京・多摩センター「丸善」で、原島広至(はらしまひろし)『英語解剖図鑑』(KADOKAWA、2400円)という面白そうな新刊本を見つけました。 英単語の語源や品詞の成り立ち、英語の歴史的変遷、他言語との比較など、英語という言語を多角的視点から掘り下げていく(=解剖する)本書。多数のビジュアルでまとめられた本書で英語の「骨組み」を知れば、丸暗記なしで語彙力がどんどん高まること必至!英語好きな大人の教養本に、授業の英語では飽き足りない学生の副読本に画期的一冊です!英語の骨組みを、ビジュアル(図版+写真)に読み解くことで、英単語の丸暗記を排除して、楽しみながら語彙力をつけることのできる面白い一冊です。語源、単語の構造、近年の新語、発音、英語の歴史、アルファベットの歴史など、授業の単語の小ネタ集としても実に役立つ本だと思います。ぜひみなさんにご一読をオススメしておきますね。

  新しく始まった「共通テスト」リーディングでは、「センター試験」に比べ、総語数が1200語も増え(長文2題分じゃないですか!)、読みの益々のスピードアップが求められています。一層「語彙力」が重要になってきました。 丸暗記ではすぐ覚えられるものの、すぐに忘れてしまいます。私は英単語を接頭辞・語根・接尾辞に分解して、押さえていくのが長い目で見て一番効果があると信じて、入学時から3年間少しずつ生徒たちに紹介してきました。授業で紹介する代表的なものを50個取り上げてまとめたものが、八幡成人『英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(自費出版、2011年)でした。幸い、全国のたくさんの先生方からお申し込みをいただき、アッというまに品切れになってしまいました(写真下)。感謝です。

 今でも欲しい、と言ってくださる先生方が多いので、センター試験指導の種々の資料と一緒にデータCD集を作る際に、この冊子を丸ごと一冊PDF化して収録しました(写真下)。プリントアウトして使っていただくことができます。昨年11月、今回2月の私の「オンライン講演」でご紹介しましたところ、聞いて下さった多くの先生方からご希望いただき、嬉しく思いました。

 まだ在庫はございますので、ご希望の先生方は、私に直接メールでお申し込み下さい。(1枚200円、送料200円)♥♥♥

 

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英語の諺

 今年の京都大学の前期試験の英作文問題に「転ばぬ先の杖」という諺が出題されました。

 2017年には、「生兵法は大怪我のもと」が出題されています。

  生兵法は大怪我のもとというが、現代のように個人が簡単に発信できる時代には、とくに注意しなければならない。聞きかじった知識を、さも自分で考えたかのように披露すると、後で必ず痛い目にあう。専門家とて油断は禁物、専門外では素人であることを忘れがちだ。さまざまな情報がすぐに手に入る世の中だからこそ、確かな知識を身に付けることの重要性を見直すことが大切である。     (2017年 京都大学)

 もちろんこのような英語の諺(Look before you leap./A little learning is a dangerous thing.)を知らなくても、その意味するところを分かりやすく英語に直せばOKなんです。「転ばぬ先の杖」なら、 You should make every effort to prevent any trouble before you start something new. /You should take precautions to avoid a mistake./ You should do as much as you can in order not to fail./ You should think carefully before doing  something./ You should think about the possible results or dangers of something before doing it.などと表現することができますね。また「生兵法は大怪我のもと」なら、A little bit of knowledge can be dangerous./ Not knowing enough about something can lead you into dangerous situations.といった具合です。 

 私は大学入試(国公立大・私大・短大)に出題される英語の諺を調べて、「英語の諺30」というプリントを毎年配布して、難関大学を受験する生徒たちには覚えてもらっていました。もちろん、ここに出てきた「転ばぬ先の杖」「生兵法は大怪我のもと」も収録されていますよ。だいたいこの30個を覚えておけば大丈夫!というリストになっています。教室で演習にも使えるようにワークシート形式になっています。「ダウンロードサイト」に登録されていますので、教室で使ってみてください。

・八幡成人(編)「英語の諺30」 ⇒コチラで利用できます

 『ライトハウス英和辞典』(研究社)の編集作業をやっていた頃、当時の英和辞典の中には、現在もう使われなくなった古い諺が山のように残っていました。アメリカ人やイギリス人の中で、よく使われるものだけを収録しようという編集方針で、英米の学者・ネイティブの方々に協力してもらって、現代英語の諺の実態を調査したことがあります。それを基にして、古くなった諺は全部削除していきました。昨年末に、奥田隆一先生(関西大学)が、新聞記事のデータベースを用いて、英語の諺の使用の現状と特徴をまとめた画期的な本が出版されました。奥田隆一『英語のことわざ使用の実態』(関西大学出版部、2020年、1900円+税)がそれです。英語学の分析方法や知見を基礎に、諺の表現形式に注目しながら、現代英語で実際に使用されている具体例を検討し、英語の諺の使用の現状とその特徴を明らかにしておられます。諺表現の英米差にまで踏み込んで考察しておられます。

 「英語の諺の使用実態」という、他の学者があまり取り上げなかった分野を開拓されたパイオニア的研究として注目されます。これによって英語の諺の使用実態がかなり明らかになりました。巻末には「使用頻度リスト」まで収録されています。どのような諺が現代英語で頻繁に使われていて、どのような諺がほとんど使われなくなってきているのかが分かるようになっています。御一読をオススメしておきます。♥♥♥

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多摩センターの「丸善」

 新宿から京王線に乗って多摩センターに来るのは、これが二度目です。前回来た時には全く気付かなかったのが、「丸善 多摩センター店」です。前回も宿泊した「京王プラザホテル」の真ん前にある「ココリア」というショッピングセンターの5階に入っています。その広さ(1200坪)と蔵書の多さにたまげました。こんな所にこんな大きな「丸善」があるなんて驚きでした。近隣に大学がたくさんあるからなんでしょうか?聞くところによれば、東京で5番目に大きな書店なんだそうですよ。「丸善 多摩センター店」、いっぺんで気に入りました!!今回の東京遠征の一番の収穫です。

1位.池袋
2位.八重洲(東京駅)
3位.丸の内(東京駅)
4位.新宿
5位.多摩センター

 ウソだろうと思いました。あの店が、同じ「丸善」でも、渋谷吉祥寺より大きいんです。神保町の「三省堂」よりも大きな書店なんです。東京のビッグ5に入り、全国でも第15位に食い込むんだそうですよ。多分 、多摩センターの住人の多くも知らないんじゃないでしょうか?「丸善 多摩センター店」は、「東京」どころか「関東」という括りにしても五本の指に入る大型書店だということです。

 「丸善 多摩センター店」があるのは、「ココリア」というショッピングセンターです。多摩センター駅「パルテノン多摩」の中間にあります。宿泊した「京王プラザホテル」の真ん前です。十数年前は「そごう」でした。そのためか巨大でバブリーな建物です。現在は「新都市センター開発株式会社」というところが運営し、そこに様々なテナントが入っている形です。

▲松江で手に入れるのに苦労していた本が全部ありました!

 洋書は弱いですが、和書に関しては欲しい本は全て手に入りました。すごい品揃いです。ただ一つだけ、辟易したことがあります。多摩センターにいた2日間(金・土)ともお邪魔したんですが、レジ待ちが長すぎる。2日間ともレジカウンターの前には、長蛇の行列ができています。これだけ沢山のお客さんが並んでいるのに、カウンター店員はたったの3人です。長い待ち時間にイラついてしまいます。時間に余裕のない人は困ってしまいます。並ぶ気にもなりません。関東で5番目に大きい書店なら、当然ここら辺はきちんと対策して欲しいですね。♥♥♥

▲この行列がはるか向こうのレジまで続いているんです!!まいりました

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極楽湯

 昨年11月「京王プラザホテル 多摩センター」に宿泊したところ、フロントで、「サンリオピューロランド」に行かれるのでしたら、そのすぐ近くに「極楽湯」という天然温泉がありますので、ぜひ行ってみてください」と招待券をいただきました。東京で温泉とは!と意気込んで訪ねてみました。サンリオピューロランド」のすぐお隣にあるスーパー銭湯「極楽湯 多摩センター店」です。気に入ったので、二度目の訪問になる今回もお邪魔してきました。

 

  お肌がすべすべになる天然温泉を、加水せずに使用しています。これが本当に気持ちイイですね。野趣あふれる露天岩風呂をはじめ、ジェットバス・電気風呂など色々なタイプのお風呂・サウナで日頃の疲れが吹き飛びます。

[ 泉質]  ナトリウム – 塩化物・炭酸水素塩泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
[ PH値 ]  7.9  [ 源泉温度] 43.3℃  [ 湧出量]206L/min
[ 効能]  神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進

 チェーンのスーパー銭湯のわりには、天然温泉で良いです。やや黄色味の透明なお湯です。サウナやミストサウナもありますよ。内湯(天然温泉、ジェットバス、電気風呂、水風呂)と露天風呂(熱湯、ぬるめの湯、炭酸温泉、寝転び湯)と、お風呂の種類が充実していて、お客さんを楽しませてくれます。浴室はやや狭いけど良いと思います。ホテルの狭いバスルームに比べれば天国です。

 土・日・祝はめちゃ混みだそうです。浴槽はどれもそんなに広くはありません。1階にはレストラン、床屋、マッサージ屋さん、キッズスペースがあってまぁまぁ広く湯上りにゆっくりできます。お風呂は2階です。サンリオピューロランド」帰りに軽く風呂に入って帰るのにちょうどいいです。入口にはなんと野菜まで売っていました。お風呂上がりの畳ばりの休憩スペースには、寝転んでリラックスしている人もおられました。施設は、やや古くなっていますね。♥♥♥

 仕事柄全国を旅することが多くて、ホテルに泊まることが多いんです。実に快適なんですが、一つだけ困ったことに、お風呂が狭くて窮屈なんです。足を伸ばすこともできません。八幡家のお風呂(⇒コチラ)が懐かしくなることも多いんです。ただ、アパホテルの一部や、三井ガーデンホテルには広い大浴場があるので、のんびりと夜だけでなく、朝の一番湯にも浸かってレフレッシュできます。その点、温泉宿に泊まるといいですね。ずっと温泉に浸かっていたいくらいです。あ~~、温泉に行きたいな。♥♥♥

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今日できることを明日に延ばすな

 英語に、Never put off till tomorrow what you can do today. (今日できることを明日に延ばすな)という受験でも頻出の諺があります。「今日の一針、明日の十針」も同様の意味でしょう。つまり「今日できる時に一針でも作業を進めておけば、明日やる十針に匹敵するよ」ということなんですが、真意はもっと深いものがあります。その真意とは「明日という日は、どんな用件が突発するかもしれない。そして、やろうと思っていてもできないかもしれないじゃないか。だったら、やれる時にやっておこう」ということなんです。

 もう少し分かりやすい例を挙げましょう。私がまだ若い頃の大学生によく見られたことなんですが、カセットなどを教室に持ち込んで、教師の講義を録音する学生が結構いました。彼ら日く、「後で聞くためだ」と。だが実際、後で聞いて勉強する学生はなかなかいないものです。自ら講義の時間に出席しているのなら、その場できちっと聞けばいいのです。ところが、こういう学生は、精神の集中力も希薄、というのが通り相場で、講義の時間はコミック雑誌を読んだり、居眠りをしているのです。そして「録音して後で勉強する」と言葉だけは殊勝なことを言います。では本当に後で勉強しているか?検証のために彼の部屋を見てみるといいでしょう。彼の部屋のどこかに録音したテープが山積みされているものです。そして、「聞くつもりだったが、いろいろと事情があって聞くヒマがなかった」と、彼は弁解するのです。こうした学生で、成績のいい者は皆無に近いのが実態でした。こういう口だけの日本人を、海外では、“NATO”(No Action Talking Only)といって揶揄され、皮肉交じりの批判を受けているといいます。

 今からずいぶん前に、当時日本電産社長の永守重信(ながもりしげのぶ)さんの、『人を動かす人になれ!』(三笠書房)を読んだ時のことが忘れられません。印象に残ったり、感銘を受けた箇所だらけで、本が赤ペンで真っ赤になってしまいました。昔から、「情熱、熱意、執念」 ②「知的ハードワーキング」 ③「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」が、同社の三大精神となっています。永守さんはこんなことも述べていましたね。私は永守さんの大ファンで、かつて日本電産が行っていたユニークな入社試験のことを調べたことがありましたっけ。⇒コチラに詳しく書きました

 私は「運」の活かし方には公式があると思っている。その代表的なものが本書で繰り返し述べていこうと思う「先憂後楽」の精神だ。目の前にいくつも仕事が山積みになっている。できれば明日に回してしまいたい。そこで、楽をとればやはり大きなチャンスを逃してしまうことになるだろう。

 そんな永守さんが「日本の大学は50年前の教育をしている!」と断言して、大学まで作ってしまいました。京都先端科学大学」です。2018年に理事長に就任するや、他大学とは段違いのスピードと情熱で、改革を進めておられ注目されます。理事長の永守さんから高校生へ向けてのメッセージです。♥♥♥

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James Bond Deck

 私は諜報員007ジェームズ・ボンドが大好きなんです。今までの作品は全部DVDで持っています。1962年に「Dr. No」で登場して以来、59年が経った今でも、007は大人気のキャラクターです。かつてアシェットから出ていた『ジェームズ・ボンド公式DVDコレクション』(全22巻)は全部揃えましたよ。時間ができれば、第1作目からもう一度順番に振り返ってみたいとは思っていますが…、果たしていつのことになりますやら。楽しみにしていた、ダニエル・クレイブ最後の作品となるボンド映画の最新作『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開日が、2021年10月8日に延期になることになりました。元々は2020年4月10日に公開される予定でしたが、この発表で3度目の延期となってしまいました。60年近い歴史を持つシリーズの25作目となる本作ですが、ボンド自身と同じくらいに「かなり長い執行猶予期間」を挟むことになったわけです。

 みなさんは、イアン・フレミングが創作した、この「ジェームズ・ボンド」という主人公の名前の由来をご存じですか。私は昔、板坂 元(いたさかげん)さんのエッセイを読んでいて知りました(この人も味のあるいいエッセイを書かれる先生で、若い頃ずいぶん読みました)。熱心なバードウォッチャーであるフレミングが小説を構想しているとき、平凡でパッとしない名前を探していました(1961年)。ちょうどその頃、カリブ海の鳥の専門家・鳥類学者のジェームズ・ボンドという人が、西インド諸島の鳥』(James Bond, Birds of the West Indies)という本を出版しました。フレミングは「これがよい!」と即座に主人公の名前に決めたそうです。いかにも簡潔で退屈、アングロサクソン人っぽく、なおかつ非常に男らしく、まさに自分が求めていたものだと思い、これがピッタリだと決めたそうですよ。別の機会にフレミングは、 「私は、最も簡潔で、鈍く、明白な響きの名前が欲しかった。私が見つけた 「ジェームズ・ボンド」は「ペレグリン・カールーザーズ」のような名前よりも面白く、ずっと良かった。エキゾチックなことが彼の周りで起きるが、彼は中立的な人物、つまり政府機関に用いられる、匿名で率直な道具として存在する」 と語っています。

▲ボンドの名前の由来となった鳥類学者のジェームズ・ボンド

 今をときめく世界の大スパイも、こんないきさつで生まれたんですね。そうそう、田窪 寿保さんの『ジェームズ・ボンド「本物の男」25の金言』(講談社α新書、2012年)は面白かったですよ。ボンドの言葉から、彼の人間性、人柄、ひいては哲学までを、明らかにしています。そして私たちに、「生き方」をそーっと伝授してくれていますから。

 その007 シリーズの第25作「No Time To Die(ノータイム・トゥ・ダイ)(2021年10月8日公開予定)を記念して 、Theory 11 がプロデュースしたジェームズ・ボンド 007デック」です。私の趣味の一つに、世界中の珍しいデックを集めるというものがあり、コレクション数も相当なものになっています。このデックも私のコレクションに追加されました。

 エレガンス、気品、洗練といった、ジェームズ・ボンドの世界を表現したデラックス・デックです。ボックスには2層のゴールドホイルが使用され、バックパネルにはジェームズ・ボンド家の紋章が3D エンボス加工されています。ボックスの内側には、ペン型手榴弾、ワルサーPPK、スキーストックガンといった、 ボンド映画に登場する象徴的・印象的な武器やガジェットを見ることができます。カードは、エースもジョーカーも絵札も完全にカスタムアートで、 過去60年間のボンド映画のアイコニックな作品にインスパイアされています。カードの裏には、ボンド家の紋章と、彼の家訓である「Orbis Non Sufficit(この世も足らず)」が書かれています。今私が一番手触りを楽しんでいるデックです。♠♣♥♦

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講演の重要ポイント

 昨日に続いて、2月27日の「オンライン講演」で触れた重要ポイントについて述べておきます。他所ではあまり触れられていない、「共通テスト」に関して重要と思われる点を盛り込んだ講演でした。その主な重要点をここでもう一度取り上げておきますね。


◎「問題作成方針」に準拠して忠実に出題がなされており、これを読まずに問題批判をすることには意味がない。批判の対象はこの方針に向けられるべきである

◎第2日程で新しく出題された「本文のない問題」「要約を完成する問題」は来年度の「共通テスト」に取り上げられる可能性が高い(センター試験の時も追試で出た問題が翌年の本試験に出題された)

◎リスニングの第1問、第2問(2回読み)、第3問(1回読みだが聞きやすい)で100点満点中59点もある。苦手な人はここに全力集中

◎リスニングでの「メモの取り方」の指導が重要になってくる

◎「できた!」と思わせて落とし穴の用意してある問題に注意!

◎総語数が大幅増加したため、今まで以上に「素早く」「正確に」読むことが求められる。そのために「語彙力」の重要性が益々高まった

◎リーディング・リスニングともに「場面設定」をキチンと把握すること

◎多種多様な資料(図・表・グラフ)に慣れておくこと

◎「事実」と「意見」の峻別方法と、その境界線は微妙であること

◎与えられた情報を基に、その「先」を推測する問題が多数出題された

◎概要・要点を把握する問題、タイトル付け問題では段落ごとの「一言メモ」が有益

◎イギリス英語の出題にはそれほどこだわる必要はないし、特別の勉強も不要

◎「英文を正しく読み解くための文法」は依然として重要である

◎リーディングとリスニングの相互乗り入れの授業が効果的

◎「VSOP」な教師を目指したい


 当日の講演に寄せられたご感想の続き(一部)です。ありがとうございました。

●共通テストの全体像を把握することができました。共通テストの分析だけでな
く、ふだんの授業で可能な活動を紹介していただいたこともよかった。
●これまでの経験からお話しいただき、わかりやすかった。また、役に立つサイ
トの紹介があり、ぜひ利用したいと思った。
●共通テストの特徴とその対策、指導法がさらに明確になりました。生徒の興味
関心を広げるような指導も心掛け、自分自身もさらに英語力、指導力を磨いて
いかなければならないと強く感じました。
●先生がどのようなことを大切にされてご指導されていらっしゃるかがよくわか
り,自分自身の今後の参考になることがたくさんありました。
●低学年からの指導方法も具体的に説明があり、自分自身の指導を振り返る良い
機会となった。
●八幡先生のお話を伺うのは、2回目でした。今回も共通テストの解き方や解説
だけでなく、教師としてどうあるべきかといことを考えさせられる内容でした。
ありがとうございました。コロナ禍で、オンラインの研修が増えた中でも、や
はり八幡先生のご講演は明日から、いや今から頑張っていこうと思える内容で
した。
●先生の愛情あふれたお人柄がよくわかりました。
●長年のご経験やご実践から、共通テスト対策において教員が生徒に対してどん
なことをどのように指導すればよいのかお示しいただきありがとうございまし
た。今後の指導にむけて大いに参考にさせていただきたく思います。八幡先生
のHPもぜひ活用させていただきたいと思います。
●八幡先生の40年以上の経験に基づく指導理論や教師観は大変参考になりまし
た。来年度、高2の授業を担当する予定なので、様々な場面で今日学んだことを
生かしたいと思います。ご紹介くださった教材やウェブサイトもチェックしたい
と思います。
●いつもながら八幡先生の高い見識には敬服いたします。今回の講演から新たな
発見と学びがあり共通テストの本質理解へさらに近づくことができました。本
当の理解にするためには、今回発見し学んだことを生徒の英語力向上に繋げら
れることだと感じています。私に生徒の心に火をつけられるのか分かりません
が、試行錯誤しながら日々努力し取り組んでいこうと思います。どうもありが
とうございました。
●ラーンズさんの分析、八幡先生の分析とも、詳しく、新たな切り口でのお話を
伺うことができたこと、共通テストにとどまらない解説がきけた。
●わざわざ、太っ腹に資料を送ってくださったのもありますが、八幡先生の話が、
分析もしっかりしながら、面白かった。
●共通テストの問題作成方針が、どの大問に、どのように反映されているかにつ
いての分析が大変分かりやすく、ありがたかった。
●これまで2つの共通テスト対策を受講しました。今回が3回目ですが、一番良か
ったです。各内容が整理されていて、わかりやすかったです。
●八幡先生はいつも自分の知らない有益な情報を提供してくださるから。八幡先
生の共通テスト分析はどこの情報よりも的確で自分の授業改善に役立つから。
●他のどの講演会よりも、資料・解説ともに素晴らしいと思います。毎回、新た
な発見がありとても勉強になります。

    この「オンライン講演」は、後日(2021年3月10日(水)~2021年5月23日(日))、録画でもご覧いただくことができます。「共通テスト」の対策に苦慮しておられる先生方は、ぜひお申し込みいただきご覧ください。

★(オンライン講演)「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(東京多摩センターより)

⇒「録画」視聴のお申し込みはラーンズのホームページ「研究会情報」から コチラです

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オンライン講演会第2弾!!

 2月27日(土)14時30分~16時10分において、オンライン講演「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」を、東京多摩センターベネッセ東京本部より行ってきました。開始直前の準備で緊張している姿が映っていますね。私の隣にある似顔絵は、前日にお隣の「サンリオピューロランド」で描いてもらったものです〔笑〕。

▲緊張の本番直前。手前は総合司会の中野さん

 前回の11月には慣れないオンラインということで、反省するところも多々あったので、今回はぜひリベンジしたいと意気込んで臨みました。全国でたくさんの先生方がご覧いただいていると思うと、力が入ります。東京の会場に行くまでは、90分の準備をしていたのですが(前日のホテルで深夜まで何度も何度もプレゼンの練習を繰り返し、87分で収めていました)、私の勘違いで80分ということが判明し、急遽大急ぎで内容をカットをしたりで大変でした。パソコンの脇にタイマーを置いて、経過時間を確認しながら進めていきました。担当の方からも「あと10分」→「あと3分」のカンペを出してもらい、何とか1分余しで終わることができ、ホッとしました。ご覧いただいた先生方にプレゼントさせていただいた、「参考資料 「共通テスト」の分析」(写真右)というレポートをお読みいただくと、私のお話の理解が一層深まるものと思います。

▲有益な「共通テスト」情報をお届けしようと思わず力がこもる

 この「オンライン講演」は、後日(2021年3月10日(水)~2021年5月23日(日))、録画でもご覧いただくことができます。「共通テスト」の対策に苦慮しておられる先生方はぜひご覧ください。当日いただきました先生方からの感想の一部を掲載させていただきましたので、ご参考になさってくださいね。下線部分を読んでいただければ、私がどんな話をしたのかが伺えると思います。

★(オンライン講演)「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(東京多摩センターより)

⇒「録画」視聴のお申し込みはラーンズのホームページ「研究会情報」から コチラです

【寄せられた感想の一部】

◎丁寧で分かりやすく、大変勉強になりました。共通テストの特徴と、それに対
する具体的戦略、具体的な指導方法、効果的な英語の教材など、さまざまなこと
についてご紹介いただいたので、早速試していきたいと考えております。ホーム
ページを拝見して、ダウンロードして使うことができるファイルがたくさんある
ことに大変感激いたしました。参考にさせていただきます。ありがとうござます。

◎本日は大変勉強になるお話をありがとうございました。今回、初めて八幡先生
のお話を伺いました。先生の今までのご経験から得られた様々な指導法や教材を
惜しみもなくご紹介くださったので、来年度(高2・高3を担当予定です)の授
業に存分に生かしたいと思います。

◎共通テストの指導方法だけでなく、教師としての姿勢を見直し、背中を押して
いただける大変分かりやすいお話でした。

◎今後の指導の励みになる内容がたくさんありよかったです。

◎わかりやすく、共通テストの特徴と対策方法を解説していただきました。また、
いろいろな活用できる資料やサイトを紹介していただいたので、今後の勉強に活
かせます。それ以外にも英語教師としての在り方やプラスαの知識も教えていた
だき、共通テスト対策以上の勉強になりました。刺激になりました。

◎八幡先生のわかりやすい解説がとてもよかったです。共通テストの問題分析だ
けでなく、日頃どのように指導するとよいかや、参考になるサイトの紹介なども
あり、とてもためになる情報満載の講義でした。

◎初めて八幡先生のお話を初めて聞きました。内容の豊かさに加えて、教師とし
ての姿勢にも感銘を受けました。

◎自分だけでは到底できないような、幅広い視野における共通テスト分析報告を
聞くことができ、うまく整理することができました。また、八幡先生の講演では、
今後の指導のヒントをたくさん得ることができ、大変有意義な時間となったから
です。

◎共通テストにおいて、解く際には具体的に何に注意すればよいのか、普段の授
業から何を意識すればよいのか、具体的な指導手順等、細かく丁寧に問題ごとに
教えてくださったので、とてもありがたく思いました。大変勉強になりました。
また、指導に使える教材やサイトの紹介をしていただいたので、ぜひ活用してみ
たいと思いました。

◎正答率が低いところに対し何を気を付けたらよいかを、言っていただけたのが
よかったと思います。正解の数だけを気にしがちですが、その対策の重要性を改
めて認識できたと思います。聞くたびに、同じことでも鼓舞されることが多いで
す。生徒だけでなく教員も火がつけられます。ありがとうございました。

◎いつもありがとうございます。八幡先生の分析や実践を改めて伺うことができ、
有意義な時間でした。具体的な教材や、八幡先生が指導されている生徒さんの声
を聴くことができ、明日からの指導の参考にさせていただければと思いました。

◎八幡先生の綿密な分析力に大変刺激を受けました。センター試験の追試験問題
が翌年度のリハーサルとも受け取ることができるという点は、これまで思いつき
ませんでした。今後も共通テスト直後の時期はもちろん、年間を通じて定期的に
ご講演いただけますと幸いです。本日はありがとうございました。

◎いつもながら八幡先生の高い見識には敬服いたします。今回の講演から新たな
発見と学びがあり共通テストの本質理解へさらに近づくことができました。本当
の理解にするためには、今回発見し学んだことを生徒の英語力向上に繋げられる
ことだと感じています。私に生徒の心に火をつけられるのか分かりませんが、試
行錯誤しながら日々努力し取り組んでいこうと思います。どうもありがとうござ
いました。

◎文法など、これまで教えてきたことが無駄じゃなかったことを分析の上、ご指
摘しただいたことで、落ち込むことなく、前向きに新たな局面に立ち向かえる気
がしました。

◎特に最後の教師としての心構えや、生徒さんたちへの真摯な態度とご努力に、
とても共感し、また頭が下がる思いでした。

リーディングとリスニングの「相互乗り入れ」を取り入れた指導が、今後の鍵
を握ることが分かった。
①内容がわかりやすく整理されていたこと ②ポイントが明示されていたこと
③先生の実践を通しての実感がこもっていたこと ④指導方法など参考になる点、
納得がいく点が多かった ⑤先生のお人柄が感じられる内容だったこと ⑥利他
の姿勢に深く共感したこと など良かった点です。今後も先生のお話を聞く機会
があれば、参加させていただきたいと思いました。

◎いろいろと有益な情報を教えてくださりありがとうございました。Readingと
Listeningの相互乗り入れの授業が効果的など今後の指導の参考になることが多
く,また共通テストの分析はどこの情報よりも的確で考えることが多く,とても
感謝しております。今後の指導をどうすべきかまだ迷いがありますが,先生の教
えを参考にして考えていきたいと思っております。ありがとうございました。

◎今回の講演会も、前回と同様にとても勉強になりました。八幡先生の分析は、
他のどの先生方のものよりも詳しく参考になります
◎八幡先生の40年以上の経験に基づく指導理論や教師観は大変参考になりま
した。

◎八幡先生の分かり易い共通テストの解説だけでなく、大学合格後も生徒が学び
続けるアドバイスをされている教育者としての姿勢に共感させていただきました。
教師の情熱が共感できましたし、その言葉に励まされました。

 いただいたご感想の中に、「もう少し共通テストの問題についてお話しいただきたかったと感じました」というお言葉がありました。講演では「共通テスト」の大問に特徴的な、あるいは共通するポイントに絞って解説したために、個々の問題については触れる余裕がありませんでした。すみません。全問解説(リーディング&リスニング)は、尊敬する竹岡広信先生が、学研プライムゼミで公開しておられますので、こちらをご覧ください。

 各設問に関しましては、『2022重要問題演習リーディング』(ラーンズ)をご採用いただいた学校様には、最新の「共通テスト」の全ての問題を解説した「ナビゲータ&チェック」の冊子ならびに追加問題・解説冊子の2冊を、5月中旬以降順次、無料でお届けすることになっておりますので、お楽しみにお待ちくださいね。♥♥♥

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東京駅の「ブルックスブラザーズ」

 私は昔から「ブルックスブラザーズ」の大ファンでしてね、品質の良さに惹かれています。東京・青山の本店だけでなく、博多・広島・岡山のお店にもよく出かけました。⇒私のブルックス愛コチラです  最近では、倉敷のアウトレット・モールにあるお店にはしょっちゅうのぞいています。そのアメリカの「ブルックスブラザーズ」が経営破綻したという驚きのニュースが飛び込んできたのが昨年夏のことでした。たまげましたね。伝統にあぐらをかいていてはいけないことを実感させてくれた出来事でした。⇒詳しくはコチラです  なにせ「ブルックス ブラザーズ」は、1818年にニューヨークで誕生し、2018年には200周年を迎えたアメリカを代表するブランドの一つです。ビジネス用のスーツやシャツ、ネクタイを主力とした、品のある“アメリカントラッド”が持ち味なんですが、近年はオフィス・ファッションのカジュアル化によるスーツ離れを背景に、業績が低迷していました。経営破綻後、米アパレル運営会社のスパーク・グループ(SPARC GROUP)が、経営破綻した米「ブルックス ブラザーズ」(BROOKS BROTHERS)を3億2500万ドル(約344億円)で買収しています。お店では、日本の会社は別組織なので心配ないと聞いたので、ホッと胸をなで下ろしましたが、最近、倉敷のお店を見ているに、新商品の入りが鈍っているような気がしています。

 先週、東京に出た時に、東京駅大丸デパート」の8階に「ブルックスブラザーズ」のお店があることを初めて知りました。東京にはしょっちゅう来ているのに、全く知りませんでした。お店の人に聞いてみると、5年前から営業しているとのこと。気がつきませんでしたね。やはりコロナや経営破綻の影響は若干ある、とお店の人が言っておられました。⇒コチラをご覧ください  アメリカの工場が稼働していないんだそうです。ここにあるのなら、わざわざ青山の本店まで行かなくてもOKです。気に入ったセーターを4枚ほど購入して帰りました。収穫でしたね。帰り際に「使ってください」「ブルックスブラザーズ」特製のマスクをいただきました。ロゴの入った素敵なマスクです。♥♥♥

▲ぶら下がっているセーターは私の大好きな色で飛びつきました

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