ドトールコーヒーの秘密

 私はずっと昔から「ドトールコーヒー」のファンです。全国どこへ行っても「ドトールコーヒー」のお店を見つけては入ってしまいます。初めて「ドトール」に入ったのは、東京・銀座の文房具店「伊東屋」の裏にあったお店でした。当時180円くらいであんなに美味しいコーヒーが飲めることに感動したものです。私は、ドトールの社長の鳥羽博道(とばひろみち)さんを取り上げて、ドトールの歴史について詳しく述べたことがあります。⇒コチラです 

 最近の八幡は、毎週米子に通勤するために、朝早く、松江駅「ドトール」で、電車待ちの約1時間(7時半~8時半)を、仕事に充てています。ただ最近はこのコロナ騒動で、午前9時からに営業時間が変わっていたために(スターバックスは休業、服部珈琲は潰れたみたいでコーヒーを飲む場所がない!)淋しい思いをしました。ただ、先週から朝の7時に復活オープンしてくれています(ただし平日のみ)。有り難い!!

 ドトールは、鳥羽博道(とばひろみち)前社長が、1962年に24歳の春に起こした会社です。高校中退後、レストランやコーヒー豆焙煎卸営業会社での勤務を経て、ブラジルに単身渡航。創業者の鳥羽さんが、十代の頃下宿していたサンパウロの「ドトール・ピント・フェイラス通り85番地」への思い入れから採られた名前です。ドトールというのはポルトガル語で「医者」の意味で、ブラジルの医療に貢献したピント先生の功績を讃えてつけられたIMG_1368地名だそうですよ。資本金50万円、従業員2名、間口たった二間の事務所兼焙煎所兼倉庫で、焙煎機1台と中古の軽四輪車からのスタートでした。彼の理想は、19歳の時の誠実な思い「一杯のコーヒーを通じて安らぎと活力を提供することこそが喫茶業の使命」でした。「願いが正しければ、時至れば必ず成就する」という徳川家康の言葉、金の貧乏をしても心の貧乏するな」という、お父さんの言葉を座右の銘としながら、どれだけ苦労されたのかは、彼の『想うことが思うようになる努力』(プレジデント社)と、その改訂文庫版『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記』(日経ビジネス文庫)に詳しく出ています。やはり松下幸之助(まつしたこうのすけ)さんの影響がここにも見られました。私は松下幸之助さんの本をむさぼり読んでいますが、生き方・考え方で参考になるところが多いです。八幡家の家電製品は全部パナソニック製です。

 今日も、私は松江駅「ドトールコーヒー」で、仕事に励んでいます。♥♥♥

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ポカ

 毎週金曜日は、「勝田ケ丘志学館」で、午前10時40分から15時30分まで授業をして、米子駅発16:28分の「出雲市駅」行きの普通電車で、松江まで帰ってくるんです。よく東松江を過ぎたあたりでウトウトっとして、気がついたら松江駅を発車しようとしていた、などということが何度もあります。慌てて飛び降りるんですけどね〔笑〕。年ですね。

 先週は、電車内で、今月・来月のスケジュールを、手帳で確認したことまでは覚えているんですが、家に帰ってみるとカバンの中に、その手帳がいくら探しても見つかりません。記憶をたどってみると、間違いなく車内で手帳を開いていました。これはきっと車内に置き忘れたに違いない、と出雲駅に電話をしてみます。事情を説明すると、「お客様遺失物センター」に電話を回してくださいました。「米子駅16:28分発出雲市駅行きの電車の、2両目の先頭の座席に座っていたんですが、黒い手帳を落としたようで、届いていないでしょうか?主な特徴は……。」とお尋ねすると、実に丁寧な応答で、確認を取ってくださいました。しばらくすると、現時点ではまだ届いていないようですが、電車が車庫に入ることもあるので、見つかり次第連絡します、とのこと。「よろしくお願いします!」。この電話の応対は、実に丁寧で誠意あふれるもので、非常に感激しました。JR西日本、素晴らしい!実はあの手帳がないと、私は仕事にならないんです。スケジュール、担当者と仕事の打ち合わせ、仕事の締め切り日、書籍の発売日、旅行の予定、病院の予約、マジック道具、など大切なことは全~部書き込んであるんです。一年間の活動が全て記録されている大切な手帳なんです。もう数十年、ニッコン商事「プランダイアルA」という手帳を、東京から取り寄せて、愛用しています。この手帳を開けば、○年○月○日は何をしていたかが一目瞭然なんです。すると、夜の9時頃、米子駅から電話があり、あの手帳米子駅に戻ってきました、というお知らせが。飛び上がって喜びました。早速、米子駅まで取りに行ってお礼を申し上げてきました。日本は有り難いですね。こうして忘れ物・落とし物をしても、帰ってくることが多い。外国ではまずあり得ないことです。

 尊敬する山岸勝榮名誉教授「山岸勝榮の日英語サロン」5月25日付けの記事「「落とし物」と日本人」に、こんなことを書かれていました。まさにおっしゃる通り!!この山岸先生のサイトは、本当に英語の勉強になります。毎日楽しみに読ませていただいております。4月いっぱいで休筆されるとの宣言でしたが、全国から要望が強く、引き続き読めることとなりました。感謝!!ぜひみなさん、毎日目を通しましょう。⇒コチラで読むことができます

 私は昔、ロンドンのハイドパークで、カメラ(留学前に奮発して‟高価なもの”を買った)のレンズ蓋を落としたことがあるが、そのことをイギリス人の友人に話したら、彼は笑いながら、「某ストリートの  “ドロボー市”に行ってみたら?たぶん君のカメラのレンズ蓋が見つかるよ」と言われたことがある。早速、好奇心も手伝ってそこへ出かけてみた。何と、私のカメラのレンズ蓋に値札が付けられて売られているではないか!値段はよく覚えていないが、たしか50ペンス前後だったように記憶する(もっと高かったかも知れない)。しかたなく、自分が落としたものを”有料”で買い戻した!

 日本人にも悪い人間は少なくない。だが、一般的に言って、落とし物が出て来る確率は、世界中で、おそらく我が国が一番高いのではないだろうか。そういう正直さを培(つちか)い、慈しんで来た我が国の国民性が私は限りなく好きだ。「お天道(てんとう)様が見ていらっしゃるよ」、それが亡き母の口癖だった。

 以前にも、新見方面に行く列車の中に置き忘れたこの手帳が、米子駅に戻ってきたこともありました。日本は実に素晴らしい!!♥♥♥

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さだ・小田「たとえば」がCD化!

 大好きなさだまさしさんの、グレープ時代を含む通算46枚目(47年間の活動で)のオリジナルアルバムとなる『存在理由~Raison d’etre~』が、5月20日(水)に発売になりました。表題曲をはじめ、岩崎宏美「残したい花について」や、関ジャニ∞奇跡の人」など他アーティストへの提供曲のセルフカバーなど13曲が収録されます。さださんが、自身の“存在理由”を問うことをコンセプトに掲げた作品です。ジャケットには、さださんが手がけたイラストが使用されています(上写真)。「存在理由」と読めますか?「五番街」から発売日に届けていただいて、早速全曲聴きました。渾身のアルバムですので、後日詳しく取り上げようと思っています。

    でも、私が最も喜んでいるのは、このアルバムの中に、2007年放送のTBS「クリスマスの約束2007~そして今思うこと~」で、小田和正さんと共作した幻の作品「たとえば」が、初めて音源化されたことなんです。今日「五番街」から届けてもらい早速聞きました。毎年、さださんにこの曲のCD化をお願いしてきた者としては、実現してとても喜んでいます。思い出してみると、かつてグレープ(さだまさし・吉田政美)時代に、オフコース(小田和正・鈴木康博)と一緒に北海道をジョイント・コンサートして回ったとき、小田さんが、キミたちは『精霊流し』のヒット曲があるので、ボクたちが先に(前座で)やるからと言ったことに触れ、そんなことを言っても、ヒット曲ひとつじゃあ自分たちは何もできないからしゃべるしかない、オフコースはうまいから腹が立った〔笑〕、あとはもう笑いをとるしかない、と懐かしい思い出を披露していました。この番組の中では、小田さんの名曲「woh woh」を、さださんと小田さんが、二人でハモリながら歌い上げました。小田さんの追っかけコーラス・ハモリの魅力が、さださんの歌声に見事にはまった素晴らしい共演でした。

 2007年のクリスマスに放送されたTBS「クリスマスの約束」がきっかけで制作された、小田和正さんとの幻のコラボレーション音源(さだまさし作詞・小田和正作曲・TBS番組共演楽曲「たとえば」)です。ファンにとっては夢のようなコラボでした。しかし所属レコード会社の関係もあって、なかなかリリースされることはありませんでした。今回小田さんもさださんもTBSも「この曲をそのままにしておくのはダメだよね」ということになって、当時のテレビの音源を小田さんがリミックスし直し、それをさださんがさらにリミックスを重ねて完成させたのがこの曲です。小田さんにも「もっと良くなったね」と言ってもらいました。

      たとえば」
                 小田和正・さだまさし共作

話したいことが  幾つもある  あの頃の僕に会えたら
たとえば  迷いながら選んだ道の  辿り着く場所について
伝えたいことは  他にもある  あの頃の僕に会えたら
たとえば  信じていたことの正しさと  その過ちについて
それから不安を胸に映し  怯えたあの夜の闇も
たとえば  ありもしない夢に紛れて逃げたことも

あの頃の僕に告げたいのは
ひたすら  そこから  ひたすら  歩き続けること
あの頃の歩幅でいいから
ひたすら  ただ  ひたすら  生きてゆくこと

尋ねたいことが幾つもある  未来の僕に会えたら
たとえば  傷ついたり愛された  この命の重さや
尋ねたいことは他にもある  精一杯生きたかどうか
たとえば  奇跡的にめぐり会えた  愛しい人のことを

ここからの僕に言えることも
ひたすら  このまま  ひたすら  歩き続けること
今のままの歩幅でいいから
ひたすら  ただ  ひたすら  生きてゆくこと

ひとつだけ言えることは  全ては今日のために
たいせつなことはひとつだけ  全ては今日のために

話したいことが幾つもある  あの頃の僕に会えたら
話したいことが幾つもある  未来の僕に会えたら

 「クリスマスの約束」番組中で、2007年10月19日に、さださんが、崇拝する小田さんの事務所に打ち合わせにやって来たところが放送されました。あの頃の若かった自分に向けてメッセージを贈るのはどう?という話になったとき、小田さんがとても興味深いことを言っていました。あの頃の自分に、お前それでいいんだ、そのままでいいんだって声をかけてやりたい」と。出来上がった詞は、作詞家としてのさださんの面目躍如たるすごい詞です。その時の二人のやりとりが実に面白いので、再現してみましょう。

小田: 君は、その、アイディア的に、何か考えた?
さだ: みんな、おじさん達が元気が出るような歌がいいかなぁ、と思ったんですよね。僕らの世代っていうか。
小田: まぁ、結果的にそういう歌、なんだろうね。まぁ、時間無いから、基本的には、今日一日で曲も詩も作っちゃおう。
さだ: おぉー。やるんですかぁ。
小田: そうなんですよ。そうしたときに…。
さだ: 無茶だわ、それぇ。
小田: 結構、無茶だよね。
さだ: いやぁ、ほんとにー?

(作業場に移動)

小田: きっかけだけでも、二人でちょっと考えようか。
さだ: はい。そうしましょうよ。

小田さんギターでCコードを弾く。二人とも悩んだ表情。)

さだ: 誰かに捧げましょうよ。そうしたら、明解になりません?分かった。小田さんさぁ。俺もそうだけど、あの、デビューした頃の、自分に手紙書きません?
小田: あー。あ、いいかも知れないね。
さだ: もし、あの頃の俺に会えたら、伝えたいことがあると。
小田: 確かに、最近、あの頃の自分に会って、その、つっぱてる俺の話を聞いてみたいな、って思うことあるね。
さだ: あ、一つだけ、一つだけ言えること、っていうの探しません?
小田: あるいは、その、お前、そのままでいいと思う。
さだ: あぁ、それいいじゃないですか。

(二人背中を向けて、それぞれ作業。さださんは、ノートPCに向かい詩を、小田さんは、キーボードを弾いてメロディーを紡ぐ。)

【番組開始、制作途中の歌詞が映し出される】
(「たとえば信じたことの 正しさと過ちについて」の歌詞に、小田さんが、「その」を手で追加して、「たとえば 信じていたことの正しさと その過ちについて」
という歌詞に。)

さだ: 未来の自分に会いたくなったよ、みたいな展開にしましょうか。未来の自分と過去の自分をつなぐものじゃないですか。結局ね、今の自分って。

(あっという間に8時間が経っていました。)

小田: これは、逆にさぁ、聞きたいことが幾つかあるにしたら?
さだ: あぁ、いいねぇ、いいねぇ、いいねぇ。

さだ: あー、いいじゃーん。
小田: ちょっと鳥肌もんだね。

(ついに完成。さださんお帰り。小田さんは曲作りに励む。)

2007年11月15日 タッドポウル・スタジオでのリハーサル映像へ。その後、本番「クリスマスの約束」の会場での歌へと、舞台は続きます。

 さださんは高校生のとき、ノイローゼで眠れず、108時間眠らなかったことがありましたし、28歳のときに映画『長江』で28億、金利も入れると35億の借金を背負ったときが「怯えたあの夜の闇」でしょうか?幾度の三叉路を選んで来たさださんですが、ヴァイオリンをやめる決心をして、その後、グレープを経てソロになり、叩かれ続けた紆余曲折ある音楽人生。それが「迷いながら選んだ道の たどり着く場所」ということでしょうか。「あの頃の 歩幅でいいから」とは、走り疲れたら歩き、歩き疲れたら休めばいい、という哲学か。「ただひたすら 生きてゆくこと」とは、あたりまえに、ささやかでいいから、前のめりに生きたい、ということか?そんなことを思いながら、さだ・小田さんの詩、メロディー、歌声に魅せられました。さださんのコメントです。「本作「たとえば」は自分の生命や生きた道へのエールだ。決して後悔ではない」(ライナーズ・ノーツより)♥♥♥ 

 小田さんと初めて会ったのは1974年か75年頃だと記憶してます。僕も小田さんたちが出場したヤマハのライトミュージックコンテ宇土に出たこともあって、オフコースは憧れの存在でしたね。『クリスマスの約束』は何度も観てたので、声をかけてもらった時は“楽しみだなぁ”と思いました。そこで“一緒に曲を作りたい”と言われて、もちろん僕も歌作りをしている人間ですから、小田さんと一緒に歌作りをするのを、とても楽しみにしてました。が、いきなり『今から作ろう!ほれ、とりあえず詞を書いてみろ!』というノリには正直焦りましたね(笑)。いや、でも素晴らしい曲が出来ました。二人寄れば文殊の知恵ですなぁ。アッハハ。次回作は何時やりますか?この調子なら10日もあればアルバムができますなぁ(笑)。 ―小田和正会報「FAR EAST CAFE PRESS」Vol.354(2020年4月)

 

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かやちゃん、可愛すぎ!

 フジテレビ朝の「めざましテレビ」の7代目お天気お姉さん(2016年4月~)として活躍している阿部華也子(あべかやこ)さんが、滅茶苦茶可愛いです。2019年のお天気キャスター人気ランキング第1位でしたね。男性キャスターを含む中で、好感度1位。早稲田大学・文学部出身の23歳。わかりやすい情報読みと、明るくてさわやかな笑顔が人気ですね。笑うと、えくぼが4つもできるところがチャームポイントですかね。私は毎朝6時20分頃、お天気情報の後の、「さて、続いてキャンキャンのスタイリストさんが選んでくれたコーディネイトがコチラです」で始まる、今日のかやちゃんの素敵なファッションを見てから、学校へ向かいます(ロングスカートやパンツ系がほとんどですが、かやちゃんのミニスカート姿も見てみたいですね)。⇒コチラで最近のファッションを見ることができます

 かやちゃんは、高校生(岩田高校―大分で三番目の進学校)の頃は、大分県のご当地アイドルグループの一員でした。趣味はカラオケ。18番は鬼束ちひろ「月光」だそうです。聞いてみたい!家族構成は父・母の一人っ子さんです。

 アイドルには全く興味関心がない私ですが、なんと彼女の写真集『Sweet Journey』が出たときには買ってしまいました〔笑〕。好きなお天気キャスターの女性部門でNo.1を獲得したかやちゃんの記念すべきファースト写真集です。沖縄、北海道、故郷・大分と3か所で、3年をかけて撮影を行いました。彼女の成長する姿を追いながら、女性としての魅力を再確認できます。

 フジテレビューでは、月に1回、阿部華也子さんの「空が好き」という連載を届けてくれています。⇒コチラで読むことができます 最新のメッセージは次のものでした。


 そんな阿部華也子さんへ「100の質問」の映像が公開されました。100%たっぷりと、かやちゃんの魅力を伝えている映像になっています。あざといぶりっ子キャラが嫌いという声も聞きますが、八幡は応援しています。♥♥♥

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水野・小田コラボ

 「いきものがかり」のメンバーであり、たくさんのアーティストへの楽曲提供でも知られるソング・ライターの水野良樹(みずのよしき)さんが、「考えること  つながること  つくること」これらをもっと豊かに楽しむための「場」を、他ならぬ自分自身の手で作りだしたい、そんなコンセプトのもと、立ち上げた新プロジェクト「HIROBA」が、第1弾シングルを昨年4月にリリースしました。音楽作品をはじめ、水野さんが尊敬するアーティストやクリエイターとの対談、テキストコンテンツなど様々な表現活動を模索していくと言います。その第1弾コラボは、小田和正さんとでした。私は全く今まで知らなかったんですが、先週見た小田さんの年間活動記録DVD『LIFE-SIZE 2019』(会員限定)で初めて知り、すぐにアマゾンで取り寄せて聴いてみました。「YOU (with 小田和正)」水野さんと小田さんとが世代の枠を越えて向き合い、長い対話を重ね、約半年間にも及ぶ制作期間を経て完成した珠玉のバラードです。またカップリングには、二人のやりとりのなかで一度は未完成のまま廃案になりかけていた楽曲を、自分の言葉を、自分で歌う経験をしてほしい」という小田さんの思いを受けて、水野さんが最後まで完成させた「I」を収録。まさに決意表明ともとれる歌詞を、水野さんが歌っています。この曲の完成に至るまでの険しい道のりを、水野さん自身が「HIROBA」のウェブサイトの中で、4回に渡り語っていました。ここでは、いろいろな人との対談やエッセイを読むことができます。⇒コチラです

 まずこの曲の始まりは、2017年の冬に遡ります。水野さんが「委員会バンド」の一員として毎年出演している小田さんの音楽特番TBS「クリスマスの約束」の本番日に、無事収録を終え、会場内で行われた小さな打ち上げの席上。乾杯を終え、出演者たちで記念写真。なごやかな空気の中、水野さんは一人だけ、緊張でそわそわとしていました。まるで恋の告白を控える少年のように…。別れ際、覚悟を抱いて、その背中にかけた、ひと声が、「一緒に曲をつくってくれませんか」 一瞬、驚いた顔をしたが、小田さんは即答で「おお、いいですよ」と。

 小田さんに「一緒に曲をつくってくれ」と頼むことは、作品作りという根幹において、小田さんに頼ることにならないか?そこを甘えてしまっては、小田さんに出会ってからこれまで13年間経験させてもらってきたことを、むしろ反故にしてしまう気がすると思って、そのたぐいの話は一度も口にしたことがありませんでした。安易に踏み出してはならない。ゆえに、これを頼むことは水野さんにとって決して小さな出来事ではありませんでした。曲づくりを始めてから完成まで、はたして6カ月もかかってしまった制作期間のなかで、多くの言葉を交わしながらも、小田さんが水野さんに投げかけていたことは、このたったひとつの問いに集約されていました。「理由は、なんだ?」そもそも、ひとりで詞も曲も書いてきたお前が、一緒に曲をつくってくれと言ってくる理由はなんだ。これまでそれを口にしなかったお前が、踏み出した理由はなんだ。「こっちは、(水野のなかにある)その“理由”に応えなきゃいけないんだからな」その“理由”に答えていく旅が、YOU」「I」の曲作りだったのかもしれません。

 以前、藤井フミヤさんが「クリスマスの約束」のテレビ収録現場で、はしゃぐ後輩たちに向かって言ったことがありました。「お前らはさ、小田さんが優しくなってからしか知らないんだよ。昔の小田さん、めちゃくちゃ怖かったんだからな!」もちろん冗談めかして話していましたが、あながち大げさでもなく、小田さんは、少なくとも近寄りやすい存在ではなかったはずです。難攻不落の“オフコース城”」なんても言われていましたね。

 小田さん自身もそう当時を振り返って笑っていましたが、テレビをはじめメディアに出ること自体が少なく、インタビューなどでもあまり多くを語らず、ブレイクしてからも、他のアーティストと交わるようなことも少なかったと思います。孤高という言葉のほうが似合っていたでしょう。それでも、ずっと小田さんはたった一人で旗を振っていました。絶対に弱音は吐かない。人のせいにもしない。言い訳もしない。ただ懸命に、懸命に旗を振っています。そんな小田さんのひたむきな姿から何を受け取るか?それが水野さんの命題でした。

 「歌うと変わらざるを得ないだろうなとは思ったんだよ。そこを通ってほしかったんだよね。一緒に何かをやろうってなったときに、何よりもまずは(水野に)“歌を懸命に歌わせよう”と。それは最初に思ったよね」「もっと歌と近くなって、本人が本人の書いた言葉で、本人の声で歌うっていうことを、ちゃんと体験してほしかった」 これが小田さんの正直な思いでした。

▲実にいいバラードでした

   完成間近まで行って、小田さんの判断もあって、ストップしてボツになりかけた曲があります。あの曲を最後まで書いて、ひとりで歌って、完成させます」  小田さんが経験させようと思ってくれたことに、自分も応えなければならない。自分のために、与えてくれた課題。それには、あの曲で自分なりに答えを出す「でも、この曲は小田さんと向き合うことに意味がある。だから一緒に歌ってください」なかなかにしびれる時間だった。数分の会話でのやりとりだったと思う。小田さんは頷くでもなく、静かに聞いてくれた。そして一言。俺は無し(=水野がひとりで歌う)をおすすめするけどね」と笑って席を立ち、ブースに入っていき、マイクの前に立ってくれました。そこら辺のやりとりが映像として公開されています。小田さんと向き合ってつくった曲のタイトルを「YOU」とし、そして一人で最後まで完成させることを選んだ曲のタイトルを、あえて「I」にすることにしたのです。

 この曲は、「初回生産限定盤」(CD+DVD)と「通常盤」(CDのみ)の2形態でのリリースで、私の買った「初回生産限定盤」の付属DVDには、水野さんと小田さんのスペシャル対談や、緊張感と熱意に満ちた貴重な楽曲制作のやりとりを垣間見ることができるレコーディング・ドキュメンタリー映像が収録されていて、とても面白く観ました。一部は映像として公開されています。小田さん特有の美しいハモリ追っかけコーラス、も健在です。♥♥♥

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加賀屋(その2)~豪勢な食事

◎週末はグルメ情報!今週は「加賀屋」

 ぐるりと海に囲まれた能登は魚介類の宝庫です。加賀野菜や能登野菜など伝統野菜にも恵まれた地でもあります。先日泊まった加賀屋」でいただいた食事は、そんな「豊富な食材に向き合い、四季折々の旬を差し上げたく、今宵、お客様と料理人の一皿一皿の対話」そのものでした。

 夕食は、一皿一皿運ばれてくる度に、係の方から詳しい説明を受けました。その雰囲気が最高でした。いただいた料理は次の通りです。

食前   生姜みつ
先附   ズワイ蟹
前菜   干し口子
     鳥賊海女漬け 長芋
     梅貝旨煮
     なまこ手毬寿司
     金沢一本太ねぎ射込み
     兼六カステラ
     白山堅豆腐サーモン巻き いくら添え
先吸物  加賀丸いもすり流し 白子つみれ
造里   本日のお勧め盛り合わせ
煮物   合鴨治部煮
台物   能登いしる鍋(甘えび 帆立 鳥賊つみれ 餅湯葉 神馬草)
選択料理 牛ロースステーキ
御飯   わくらむすび
留椀   味噌汁 つみれ 岩のり
漬物   盛り合わせ
デザート 能登志賀ころ柿ムース
     金沢純粋はちみつゼリー
     能登大納言蜜煮

 特に美味しかったのは、加賀屋特製の「わくらむすび」で、石川県の代表的な保存食であるふぐの眞子とふぐの実の柏漬けを、おむすび状にした「フグ茶漬け」です。独特な香りと食感のふぐに緑茶に通した鰹だし汁をかけて香り高く仕上げられて一杯でした。目の前で板前さんがお寿司をにぎったり料理を作っておられます。選択料理では、「お寿司」「ステーキ」から選ぶようになっていたんですが、私は当然「ステーキ」ですね。お肉の美味しさもさることながら、地元珠洲の手作り塩を振って程よく仕上げてあり、これに西洋わさびを添えて食べるんですが、辛味がさっぱりとして肉の旨みを引き立てていましたね。絶品!

 朝食も豪勢でした。一番印象に残ったのは、能登ミルク」のおいしさでしたかね。北海道以来です、こんなに牛乳が美味しかったのは。大自然に抱かれたのびのびとした環境、自家牧場で作った牧草、衛生的な飼養管理。健康的に育った牛から生まれた県酪農協の乳質基準をクリアした、搾りたての新鮮な生乳のみを使用しています。松江で私が飲んでいるのは、岸田牧場「牛乳便り」というミルクです。これを飲みつけたらの他社の牛乳は飲めません。(⇒私の詳しい紹介はコチラ

 こんなに美味しい料理をいただいたのは、退職直後のご褒美の旅行で泊まった由布院「玉の湯(⇒コチラ(夕食)とコチラ(朝食))以来でしょうか。さすが日本一の旅館、七尾湾を眺めながらの食事も豪勢でした。♥♥♥

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加賀屋(その1)

◎日本一の旅館「加賀屋」に泊まってきた!!

 石川県・和倉温泉「加賀屋」は創業は明治39年(1906年)。創業112年の歴史ある伝統と格式・心のこもったおもてなしが評価され、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館ランキング100選」36年連続総合1位を獲得している、日本を代表する老舗旅館です。年間宿泊客が20万人を超える歴史ある大規模な和風旅館です。良質な温泉も人気ですが、日本の四季の移ろいを心ゆくまで感じることのできる和風情緒あふれるお宿です。一番人気は、北陸の素材に拘った季節感に溢れる料理だといいます。昨年の「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(旅行新聞新社主催)でも、3年連続、39回目の総合1位に輝きました(2016年に一度だけ3位に転落し、これは事件だと思いましたが、すぐに復活しています)。この100選には、総合、もてなし、料理、施設、企画の5部門があり、全国の旅行会社による投票で選ばれるものです。ぜひ一度泊まってみたいと思っていましたが、予約が取れたので(いつもの「日本旅行」田中さんのお世話です)出かけてきました。楽しみですね。

 石川県は、能登半島のある「能登」と、金沢小松がある「加賀」の二つに大きく分かれます。旅館は、能登半島にあるのになぜ「加賀屋」なのか?が、私の素朴な疑問でした。加賀地域の津幡という地で農業を営んでいた小田與吉郎「一生のうちに、庭を草履ばきで歩いて過ごせる暮らしがしたい。そうできる商売はないか」と考えて、目をつけたのが父がリウマチの湯治で頻繁に訪れていた和倉温泉でした。父が定宿としていた宿の向かい側に、ほぼ営業停止状態であった旅館があったので、それを買い取り、12室で30人収容の旅館を始めたのが最初です。名前は、出身地の加賀にちなんで、「加賀屋」と名付けました。これがルーツです。などを、下の三冊の本で予習をして出かけました。購読している月刊『致知』4月号(2017年)の女将・小田真弓さんのインタビュー記事もチェックしています。何事も予習が大切です〔笑〕。果たして日本一の旅館とはどんな体験を提供してくれるのか?

 和倉温泉駅に、特急「花嫁のれん」号で着き、改札を出ると、「加賀屋」の方がバスでお迎えに来て下さっていました。10分ほどバスを走らせ到着です。バスを降りると、若女将以下、仲居さんたちのお出迎えです。

 素敵なロビーです。フロントで手続きを済ませると、ラウンジに案内されます。お琴の生演奏が響く中で、抹茶と和菓子のサービスです。ここに出された「波の華」(なみのはな)という、加賀屋特選の和倉銘菓が実に美味しかったので、売店でお土産に大量に買って帰りました。波の華」というのは、海岸付近で波が花のように見える現象だと聞きました。ペッチャンコの薄焼きクッキーが 餡子を挟んでいて、実に美味です。日本一の旅館の和菓子はやはり違いますね。ここからすでにファンになっています。係の方がお迎えに来られ、荷物を持ってお部屋まで案内してくださいます。「さっきのお菓子が美味しかったので買って帰ろうと思うが、どこで手に入りますか?」とお尋ねすると、わざわざ売店の売っている場所まで案内してくださいました。その間いろいろな施設を説明してもらいながら歩いて行きます。お部屋に入ると、滅茶苦茶広~い和室です。部屋数が4つも!(和室3洋室1)窓からは雄大な七尾湾が眼下に迫ってきます。この壮大な眺めだけでも泊まる価値のある一級品です。高級そうな輪島塗の素敵なテーブルで、お茶と和菓子をいただきます。係の方と記念撮影、パチリ!

 館内を巡っていると、この旅館そのものが「美術館」です。至る所に、当地の珍しい工芸品や美術品がさりげなく飾られています。「加賀屋」では実際に、「当館の美術品めぐりコース」なる企画も行われていました。私は残念ながらその時間に他に行くところがあったので、参加できませんでしたが、館内をブラブラと歩いているだけでも、十分そのことは伝わってきます。本当にすてきなお宿です。

 振り返って見て、何か特別なことをしてもらったかといえば、特に何もありません。従業員の方々は、みなさりげない笑顔で楽しそうに親切に接してくださいます。あ、そうそう、こんなことがありました。私は心臓の他、持病の「薬」を毎日8種類ほど服用しているんですが、七尾湾の絶景を眺めながら「朝食」をいただいているときに、うっかり薬を飲むのを忘れてテーブルの上に置き忘れたみたいです。食事を終えて、離れたエレベータのところまで歩いてきました。すると若い仲居さんが、全力ダッシュでエレベーターまで追いかけて来られ、笑顔で「お客様、大切なお薬をお忘れでございます」と。この言葉が心にズシンと響きました。帰る時にも、若女将の絵理香(えりか)さんに、このことをお伝えして感謝の気持ちを述べました。喜んでくださって、一緒に写真を撮りましょうということで、パチリ。待たせていたタクシーで、「のとじま水族館」を目指しましたが、ずーっと手を振って送ってくださいました。

 「加賀屋は何が日本一なんですか?」という問いには、こう答えが返ってきます。それは、旅館として当たり前のことを、日々、確実に地道にこなす努力を怠らないことです」 長年十分に経験を積んだ客室係の皆さん一人一人が、それぞれの言葉で心から誠意を尽くし、各の個性を発揮しながら、個々のお客さんの思い出作りを演出してもらいます。宿泊客が求めていることを、求められる前に提供する、そんなさりげない日々の積み重ねの中から、加賀屋」には感動と満足を呼び込む正確なサービスが根付いているのでしょう。私がいつも教室で高校生たちに言っている、「ABC」(たり前のことをカになってゃんとやる)と相通ずるものがあるなあ、と感じていました。非日常性と最高満足度を提供するための努力。自分の家族や親戚、友達が来たような温かい気持ちでお迎えする、お客さまが今どうしてほしいかってことに気づいて、して差し上げる、そうして喜ばれる、その喜びが自分の喜びになる、この繰り返しだと言います。

 徹底していることは、お客様からいただいた意見を「捨て子」にしないということだそうです。客室のテーブルの上には、簡単なアンケート用紙が準備されていて、それをチェックアウトの際に提出すると、加賀屋特製の「クリアファイル」をいただくことができました。さらには帰ってから 詳しい感想を返送する用紙も準備されていて、私も感想を添えて送り返しました。このアンケートを月に一度「アンケート会議」で詳しく分析して、小さな点まで改善の目が行き届くように心掛けているそうですよ。確かに値段は高いんですが、加賀屋にとって、サービスとはお値段を安くすることではないんです。お着きになられてから、お帰りになるまで、気持ちよくお過ごしいただく、その一点に徹することが私たちの宿のサービスです」と。若女将にも申し上げたんですが、また泊まりに来ます。(明日は「加賀屋」の料理をご紹介します)♥♥♥

 「これをすればお客さまは喜ぶに違いない」とか、「これはきっとサプライズだろう」と考えているうちは、「おもてなし」ではありません。そういうある種の「駆け引き」のようなものは「おもてなし」には不要で、極めて普通に、至って自然に、お客さまの希望を叶えることが本当の「おもてなし」なんだと思います。


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散る桜残る桜も散る桜

 「散る桜 残る桜も 散る桜」という言葉を、以前、お寺のお上人さんの法話で伺いました。ああ、いい言葉だなあ~と思って、すぐ手帳にメモしておいたんですが、後で、江戸時代の曹洞宗の僧侶で、歌人でもあった良寛和尚(りょうかんおしょう)の辞世の句と言われている歌であることを知りました。意味は、「今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと」ということです。要するに限られた「いのち」で、等しくやがては死を迎える運命を秘めている、ということですね。散っていく桜の哀れを眺めながら、同じように満開に咲き誇っている桜の中にも、やがて散っていく運命を見る。生命と死の対比を情景の中に感じ取ることにより、いっそう生命の輝き、奥深さを感じることができますね。この言葉は、戦時中の海軍特別攻撃隊、いわゆる神風特攻隊員が遺書に引用したことで有名になりました。特攻隊を語る時にもよく引用された言葉です。昨年のぼせて読んでいた、峰  隆一郎(みねりゅういちろう)さんの作品『上越新幹線あさひ殺人事件』(青樹社、1996年)の最後のシーンにも、この言葉が出てきました。

 「残る桜も散る桜、わしの先輩たちは大勢死んでいった。わしらはそれに続く桜だった。そして、今日、四十二年遅れて、わしはこんな形で散る」(p.227)

 今の世の中には、いろいろと悩み事が多くありますよね。仕事、家庭、対人関係、子育て、自分の将来、健康やお金のこと等々、幸せな事より悩み事の方が多く、重たくのしかかっている毎日ではないでしょうか。限られた「いのち」の中で、その結果に到るまでを如何に充実したものにし、悔いの残らないようにすることが大事だと思います。また、この良寛和尚の句から、親鸞聖人が得度をされる時にお詠みになられたと伝えられる「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌も連想させられます。「明日があると思い込んでいる気持ちは、いつ散るかもしれない儚い桜のようです。夜に嵐が吹こうものならもう見ることはできませんよ。」と、そのような心境で、親鸞聖人は、慈鎮和尚に得度を願われたことと思います。この二つの歌から伺えることは、今生きている命を「如何に生きるか」ということに尽きると思います。自分自身が積み重ねてきた過去の経験(苦しみや楽しみ)を現在に生かし、そして未来につなげていくことができるのは、自分一人の力ではありません。いろいろな人に支えられていて初めて、実現可能になることです。そのことに気付き、そして深い「感謝」の気持ちを持って、日々充実した生活を過ごさせていただくことこそが、私たちの使命なのではないでしょうか?

 誰もが、やがては必ず散っていきます。少々早いか遅いかはあっても、必ず散る。ただ、どう散るかはそれぞれです。できれば、品格ある散り方(老い方)をしたいものです。この句は、「人生のはかなさ」を見事にとらえた素晴らしい句です。明日無事である保証は誰にもありません。人生を豊かに深めていくためには「老いる覚悟」もさることながら、桜花を愛でながら「死ぬ覚悟」を持つことが大事なのかもしれません。散りゆく桜の花びらを眺めていると、死が怖くなくなっている自分の存在に気づきます。桜を観ながら、自身の人生の修め方に想いを馳せる今日この頃です。♥♥♥

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「原因自分論」

 2018年10月にお亡くなりになった、高原慶一朗(たかはらけいいちろう)さん(私の解説は⇒コチラ)の創業された「(株)ユニチャーム」には、「語録手帳」というのがあって、そこには企業活動や毎日の仕事において、社員の行動原則や行動指針となる二百余にのぼるさまざまな言葉が、簡潔に記されています。社員たちは日々の活動心得として活用しています。

 物事の原因と責任は全て自分にある。自分の非力さに原因を求め、他に責任を転嫁しい。原因を自分に求めることにより失敗の教訓を生かす事ができ、人は成長する。     ―「ユニチャーム語録」より

 その中の興味深い一つに、「原因自分論」というのがあって、それはこういうことです。何か物事がうまく運ばない時に、とりあえず条件反射的に人のせいにしてしまう人がいます。「世の中の景気が悪い」「部下がちゃんと働かない」「需要が落ち込んでいる」「上司が認めてくれない」など、自分ではなく全て他に責任を転嫁してしまう人たちです。リーダーたる者は、人を批判したり非難する前に、まず自分の問題として受け止めて、それを解決するために自分としては何を考え、何を行ったらよいのかを考えることが大切です。

 「あなたのせいだ」と相手を責めたくなったときこそ、その指先を自分に向けよう。「原因自分」の考え方が失敗を生かし、人を成長させる。

前を指さす男の子のイラスト

 「こうなったのはおまえのせいだ」と、相手を非難して指さした時の指の形をよ~く見てみて下さい。相手の方に向かっているのは人差し指だけで、残りの中指・薬指・小指はほとんど自分の方を指していますね。残りの親指は天を指して、神様の審判を仰いでいます。他責1に対して自責が3倍大切であることを意味しています。物事がうまく進まなくて人を責めたくなるときでも、その責任は、実は概ね自分にあるものなのです。まず他人ではなく、失敗やトラブルの原因をすべて自分の非力に求めて、その自分を基点にして解決や対処をしていこうという姿勢です。かつて、米国のトルーマン大統領は、「全ての責任はここで止まる」(The buck stops here.)という文字板を、机の上に置いていたそうです。英語には、「問題は自分のもの」(I own the problem.)という言い回しがあります。物事が思った通りに進まなかったり、いろいろなトラブルが起きたりするものですが、その場合に、問題の責任や原因をいきなり人に押しつけるのではなく、自分の問題として考えようという姿勢を言ったものです。「部下が働かないのが悪い」「生徒が勉強しないのが悪い」と他責に走るリーダーが目立ちますが、そこからは何も生まれません。私は生徒の力をつけるために少しでも良い教材をと、自分で開発してきました。自腹を切って生徒たちに届けてきました。The buck stops here.の精神です。

 素直に「自責」の姿勢を心がけて、自ら失敗の要因を改めようとする「原因自分論」。変化した分だけが人生の成長だと評価して日々を送る「変化価値論」。経営の目的は「つねにお客さまに尽くし続けてこそナンバーワン」。以上の三つが、ユニチャームのDNAだと伺いました。いい話でしょ?業界のトップに立つ会社はやはりどこか違いますね。息子さんの現社長・高原豪久(たかはらたかひさ)さんにそのDNAはしっかりと受け継がれているようです。♥♥♥

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「透明人間かな」

 その昔、Mark Setteducatiという人の「Face Off」という作品がありました。上の映像で見ていただきました。この作品をリバイバルとして売り出したのがマジックランドです。「透明人間かな」というタイトルで発売されました。とっても不思議なマジックで、いっぺんで気に入りました。素材に透明な板を使ったことで、公明正大に見え、ひと味違った不思議さが演出されていますね。

 3分割の透明なプラスチック板に、3組のペア、計6人の人物が印刷されています。一度ケースからプラスチック板をそれぞれ取り出し、裏・表で絵が違わないかを確かめてもらいます。この3片をもう一度先ほどと同じ配置で戻すと、なんと6人いたはずの人が5人しかいなくなっているのです。中央のペアの1人が消えて5人になってしまいました。「実は消えた1人は隠見自在の透明人間で、時々透明になって消えてしまうのです」と言って、突如消えた1人が手の中から出現するのです。原理自体はよくあるものですが、他の作品は人数が多く、何かしらぼんやりした印象なのに対して、今回の作品はコンパクトで、6人⇒5人と現象がはっきりしているので、魅力的かなと感じました。最後は、消えた1人が意外な所から出てくるのにビックリです。それではマジックランドの主である「ママさん」の演技(私はママさんが大好きで、東京に出たときにはよくマジックランドに通っています。いつまでもお元気で!⇒コチラです)をご覧下さい。♠♣♥♦

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マスクがない!

 生徒も教員も、学校ではマスクを着用しなさい、と指示が出ています。でも市中ではマスクを買うことはできません。手に入らないんです。ドラッグストアなどでは、入荷した日には、朝から行列してでもマスクを買うと聞きました。そのためかどうかは知りませんが、お店の店頭には「朝から行列されてもマスクを買うことは出来ません」という貼り紙が貼ってあります。松江市内のどのドラッグストアに行っても手に入れることはできません。松江北高の購買でわずかに分けてもらっていたのが底をつき始めたので、勝田ケ丘志学館生田事務長さんにお願いして、手作りマスクを手配してもらいました。何とかこれで洗いながら急場をしのげそうです。授業中必ずつけろというのであれば、学校で準備ぐらいしてくれればいいのに、と思っていたら、松江北高では、一枚だけ保健室からレターケースの中に入っていました〔笑〕。

 今日、田和山に出かけたついでに、今井書店センター店のお隣にある「ココカラファイン」というドラッグストアに入ってみました。するとどうでしょう。立体型マスクが4個並んでいます。「小さめ」が3つと「ふつう」が1個。「小さめ」とあるのは子供用かなと思い、「ふつう」だけを買ってレジに持っていきました。係の人によれば、最近少しずつ入るようになってきたとのこと。30分ほど「みしまや」で買い物をした後、「小さめ」の中身を確かめてみようと、再び「ココカラファイン」に入ってみると、あの3個もすでになくなっていました。あ~、買っておけばよかった、と思ってももう後の祭りです。あの「小さめ」というのは大人用だったのかな?

 夕方、散歩がてらに自転車で今井書店学園店に行った帰り、風々ラーメン」の店先に「マスク50枚入荷しました」という貼り紙を見つけました。「エーッ、ラーメン屋にマスクかよ!」と思ったんですが、手元に残りが少ないので取りあえず買っておこうと思いました。値段を聞いたら、一箱50枚入り(中国製)で、4,400円でした。ぼったくりのような商売ですね。(都会ではすでに値崩れを起こしているようですが…)

◎英米人にマスクの習慣はない!!

 そもそもマスク着用の目的は、①ウィルスや花粉、ガスの取り込みを防止する、②菌やつばを外に飛ばさない、③鼻やのどの粘膜を保湿・保温する、の三つがあります。新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中でマスク姿の人が増えてはいます。しかし、トランプ米大統領など、欧米では「マスクはしない」という人が依然として多いんです。松江北高のALTジーノ先生(ニューヨーク出身)のお話でも、アメリカでは、医療従事者を除いて、マスクをする習慣はない。でも今回の騒動の影響で、マスクを着用するようになってきた。今後もおそらく続くだろう」とのことでした。英国でもようやくマスク姿の英国人を見かけるようになっていますが、まだまだ少数派。その背景には欧米の独特の文化があるのです。

 大部分のイギリス人は、顔の一部、特に口と鼻を隠すのを非常に嫌がります。では、どの部分も絶対に隠さないかと言ったら、そうではありません。多くの人がサングラスをかけますから、目を隠すのはOKのようです。これは欧米に共通する習慣と言えるでしょう。

 これほどマスクを嫌っていたイギリス人ですが、そんな状況が今、少しずつ変わり始めています。新型コロナウイルスが中国で問題化した時点から、イギリスのメディアでは、マスク姿の人々の映像がその象徴として扱われています。しかしイギリスの主要メディアは、依然としてほぼ一貫して、公衆でのマスク着用は不要であるとの意見を貫いています。一般的なサージカルマスクを手にしながら、これは「効果的ではない」「間違った衛生意識を与える」と強調します。「効果なし」と断言しておきながら「医療従事者のために残しておくべき」とも付け加えます。確かにWHOも、医療従事者が使うもので、一般の人々が使うことは不要というスタンスです。ところが、3月末頃からBBCの論調に変化が現れ始めます。一部の米国メディアがマスク着用を肯定的に評価し始めたことが大きく影響していると思われます。日本、中国本土、香港、タイ、台湾ではマスクを着ける方が安全であり、周囲への思いやりだと考えられている」「マスクをしましょうと呼びかける国の方が、もしかすると当を得ているのかもしれない」と問いかけ、マスクの有効性を暗に示唆しています。マスク着用を肯定するだけで、このような慎重な言い回しをせざるを得ないところが面白いところです。イギリスは、とにかくマスクは不要の一点張りで、マスクは一般的に有効とは主張しにくい雰囲気があるのです。故・竹村健一さんの言う、日本の常識は世界の非常識」の一例かもしれません。

 これから暑くなってくるにつれて、汗で蒸れてマスクがうっとうしくなってきますね。休校措置の解除が進む中国では、生徒が体育の授業中にマスクをつけていて死亡したり、けがをしたりする事例が報告されています。いきなり激しい運動をすると、深刻な低酸素状態を引き起こす可能性もありますから、気をつけないといけませんね。注意すべきは次の2つ。(1)マスクをつけっぱなしだと口の中の渇きが緩和されてしまうために、喉の渇きに気づきにくくなる。(2)マスクをつけることで体温が上がりやすくなり、体温調節がしにくくなるリスクが生まれる。♠♠♠

【追記】 今日(5月17日)、上で触れた田和山「ココカラファイン」を再び訪ねたら、マスクが大量に入荷していました。念のために買っておきました。

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「ドンピエール エクスプレスカレー」

◎週末はグルメ情報!!今週はカレー

 東京駅・八重洲北口「キッチンストリート」にある「ドンピエール エクスプレスカレー」は、銀座で30年以上続く「レストラン ドンピエール銀座本店」で人気のビーフカレー等、多くのカレーを楽しめるカレー専門店です。カレーファン・フレンチファンに愛されるお店なんですよね。同店ではアジアの香辛料の活力と、フレンチの洗練されたソースが生かしたカレーで、20年以上かけて辿り着いた味。まさに渾身の一皿です。A5ランクの極上国産ビーフを使ったカレーはまさに絶品。こんなカレーが、さらにカジュアルに楽しめるようになったなんて、幸せですよね。私は二度目の訪問です。

 先生はカレーが好きだから、一度「ドンピエールエクスプレス」のカレーを試してみて、と言われて、ちょうど新幹線の待ち時間があったので、東京駅「キッチンストリート」にあるお店(大丸のちょっと前)に入ってみたのが今から六年前。高級洋食店として名高い「ドンピエール」が初展開するカレー専門店です。ビーフカレーをはじめキーマカレーやホワイトカレーなど、フランス料理の匠が生んだここでしか味わえない究極のカレーが楽しめます。「ドンピエール」のカレーは、香辛料本来の活力風味とフレンチの洗練されたソースが生きています。まさに日本で生まれ二十数年以上かけて辿り着いた渾身の一皿、さらに頂点を極めていく上品な欧風カレーです。 高級ホテルでいただいているような感じがしました。看板の「最高傑作」は決して誇大広告ではありません。

 いやー、「特製ビーフカレー」(1650円)、たしかに美味しかった。なんと言っても、入っているビーフの柔らかいことこの上なし。カレーの辛さも癖になりそうなくらい美味しい。なかなかこんなカレーは、島根県では食べることはできませんね。今まで味わったカレーの中で、ダントツでナンバーワンです。一気にお腹が空いていくような 香辛料の良い香り。付け合わせは、お決まりの「ラッキョウ、福神漬け、レーズン。私はカレーにレーズンが大好きです。肉は 柔らかく煮込まれた牛バラ肉とほほ肉。カレー・ソースはタマネギの上品な甘みと少しの酸味、コクが一体となっていて、口いっぱいに広がります。一口食べてもさほど辛くはありませんが、徐々にジワーッと辛さが出てきます。ビーフがとても柔らかくスジが全くないので、口の中に旨味が広がり、旨味だけを出し切った後に、お肉自体は消えてなくなっちゃうんです。「ミニサラダ」「アイスコーヒー」も一緒にお願いしました(+500円)。

 また来ようと思いました。店内もこんな風にとってもきれいです。♥♥♥

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Emotions Deck

 Nique Tanのユニークなデック「Emotions Deck」をご紹介します。マジシャンは、観客にちょっと変わった一組のデックを示します。そこには一枚一枚人間の異なる「感情」が英語で描かれています。JOY(喜び) FEAR(恐怖) AGONY(苦悩) SADNESS(悲しみ) PASSION(情熱) LOVE(愛) PITY(哀れみ)JEALOUSY(嫉妬)TRUST(信頼) ANGER(怒り) REGRET(後悔)SHAME(恥) ENVY(羨望)などです。マジシャンはこのデックをパラパラとはじいていき、観客に好きなところで自由にストップをかけてもらいます。ちらっと見てもらい、こうして1枚の「感情」カードが選ばれました。さてここで、マジシャンは相手の目をじっと見つめながら集中します。相手の心を読んで、ズバリ、当ててしまいます。観客はビックリ!新子景視(あたらしけいし)さん(⇒彼のショーのレポートはコチラ)が得意とする「ブレインダイブ」と呼ばれる相手の心の中に入り込むマジックです。授業でも、英語の「語彙力」テストにも使う事ができ、私が重宝しているデックです。先日も「勝田ケ丘志学館」の生徒たちに、単語力テストの一環として利用しました。♠♣♥♦

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extend/ expand/ spread

 標題の三語は、どれも「広げる」で、似たような意味を持つ単語ですが、イメージは微妙に異なっています。extendは、「延長する」で主に長さ方向の増大です。一直線に伸びていく感じです。「長さを伸ばす」ことから「時間を延ばす」という方向に広がっていきます。「延長コード」はextention cordと言いますね。なぜそのような意味が出てくるのかは、その語源を考えてみるとよく分かります。ex「外へ」+tend「伸ばす」ですから、期間を延ばすのは時間軸上を一直線に伸びていくイメージで捉えると分かりやすいですね:Would you mind extending the deadline?(締め切りを伸ばしてもらえませんか)それに対してexpandは、大きさや数がふくらむことです。大きさが増大して膨らんでいくイメージですね。一方向だけでなく全方向に膨らむイメージです。語源は、ex「外へ」+pand「広がる」で、360度パノラマビューで広がっていく感じです:Traveling abroad will expand your horizon.(海外旅行は視野を広げてくれる)。一方、spreadは、より大きな面積をカバーするように広げることです。トーストにバターを塗って広げるイメージですね。噂がどんどん広がっていくのにも使われます。

▲ポール・マクベイ先生&大西泰斗先生

 ここで、大西泰斗/ポール・マクベイ/ディビッド・エバンズ『英語表現 WORD SENSE 伝えるための単語力』(桐原書店、2018年、1100円)という本をご紹介します。単語を文に、そしてメッセージに、英語を発信するために必要「動詞」「語法」「接続表現」をまとめた新しいタイプの参考書です。本も面白いですが(p.80)、この本の著者であるポール・クリス・マクベイ先生が、上の三語の違いを詳しく動画で公開解説しておられます。これが実に分かりやすくて参考になるんです。Lesson 9に、この三語の解説があります(桐原書店の「学習支援コンテンツ」⇒コチラです  その他にも、日本人に使い分けるのが難しい基本動詞を、目からウロコの解説動画が用意されていますから、併せて見ると勉強になりますよ。講演会でも感じたことですが、マクベイ先生は、「擬態語」を非常に効果的に使って解説されるところが、実に勉強になります。見習わなくてはいけません。♥♥♥

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三感王?

  プロ野球の世界では、打率・本塁打・打点の三部門のタイトルを取った選手を「三冠王」と呼びます。現在までわずか7人しかいません。平成時代の松中選手以降、もう16年間も「三冠王」は出ていないんです。いかにすごい記録かが分かりますね。それを一人で三回も取った落合博満(おちあいひろみつ)という選手が、いかにすごかったかが分かります。「あいつはすごいぞ。三冠王、3回だぞ」 私が尊敬する故・野村克也監督は、落合さんについて質問されると、いつもそうおっしゃっていました。落合さんは、中日ドラゴンズの監督時代に、ぐだぐだ文句を言う選手に対して「俺の記録を超えてから文句を言え!」と説教したと言います。こう言われては、もうぐうの音も出ませんね。

年    氏名(球団)       打率  本塁打  打点
2004  松中信彦(ダイエー)   .358   44    120
1986  落合博満(ロッテ)    .360   50    116
1986  バース(阪神)      .389   47    109
1985  落合博満(ロッテ)    .367   52    146
1985  バース(阪神)       .350    54      134
1984  ブーマー(阪急)        .355    37      130
1982  落合博満(ロッテ)      .325    32       99
1974  王貞治(巨人)          .332    49      107
1973  王貞治(巨人)          .355    51      114
1965  野村克也(南海)        .320    42      110
1938(秋) 中島治康(巨人)    .361    10      38

 誰にでも真似のできる「三冠王」ではありませんが、今日の話題の「三感王」は、その気になれば、誰にでもできるものです。トイレ掃除で有名な鍵山秀三郎(かぎやまひでさぶろう)さん(「イエローハット」の創業者)がおっしゃっておられました。この話を聞いた時に、あ~そうだなあ」とメモしておいたものです。

 まず物事に「感動」する素直な心を持つことが大切です。そのためには、何にでも「関心」を持たなくてはなりません。深い「関心」を持つことで、深く「感動」できるようになるんです。深い関心を持って、深く感動できる心を持つ。そして三つ目として「感謝」する心を持つことが大切です。例えば、授業であれば、その授業に深い関心を持って、先生の話を深い関心を持って聞く。すると感動する場面も出てくるでしょう。そして先生に「有り難いな」感謝することになります。この三つの「感(関)」の頭文字をとって、鍵山さんは「三感王」と呼んでおられます。このような

  「関心 ⇒ 感動 ⇒ 感謝

ができるようになれば、立派な「三感王」ということになります。これだったらいつでも誰にでもすぐ真似ができますね。私は個人的には、もう何度も何度も、「三感王」を取っています〔笑〕。

「感(関)心」:幾つになっても新しいものに興味を持ち続ける。
「感動」:幾つになっても感動する心を持つ。
「感謝」:幾つになっても感謝の心を忘れない。

 これは、もともとはスーパーのユニーの創業者で社長・会長をされていた西川俊男さん(1925~2015年)という方の言葉だとか。常々「人生の三感王になりなさい」と話しておられたそうです。さらに、「経営の三感王」という言葉もあります。「危機感、責任感、存在感」の三つを合わせた言葉です。西川さんは、「僕は危機感、責任感、存在感を経営の三感王だと思います」とおっしゃられました。なるほど。♥♥♥

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cannot help V-ing

 受験英語でもしょっちゅう出てくる“can’t help V-ing”ですが、これを熟語集や問題集に挙がっているように、機械的に「Vせざるを得ない」と覚えているだけでは、いろいろと問題が起こってきます。(1)なぜそのような意味になるのか?(2)正しい使い方は?の二つに、注意しておく必要があります。

(1)help「助ける」としか覚えていない人は、なぜそのような意味になるのかを理解することができません。覚えてもすぐ忘れてしまいます。helpの元々の意味は「困難を取り除く」です。そこから「助ける」とか「避ける」という意味が出てきます。cannot help V-inghelp「避ける」という意味です。

I can’t help laughing whenever I hear the story.
「その話を聞くたびに笑いがこみあげてきます」

「笑うことを避けることができない」ということで「笑わずにはいられない」というが意味が理解出来るでしょう。こうして、ちょっとしたツボを押さえておくだけで、忘れることはなくなります。結果だけを丸暗記するのではなく、その過程も理解しておくということです。

(2)「~せざるを得ない」という訳語で機械的に覚えていると、次のような誤った使い方をしてしまいます。何でもかんでもcannot help V-ingを使うのが、日本の高校生のよくやる誤りです。

× I couldn’t help going to the office on foot because my car had been broken.
「車が故障していたので歩いて会社へ行かざるを得なかった」

×He gave me a ticket to the concert,  so I couldn’t help going.「彼がコンサートのチケットをくれたので行かざるを得なかった」

 そもそも“can’t help doing”は、自分でコントロールができない無意識下で行われてしまう行為を言うときに使う表現です。(1)で最初に挙げた英文は「その話を聞くと思わずいつも笑ってしまう⇒笑わざるを得ない」という意味で問題はありません。もう一つ見てみましょう。

 I couldn’t help overhearing you.
「ついお話を立ち聞きしてしまいました」

これも「思わずお話を聞いてしまった⇒聞かざるを得なかった」という感じで、正しい文章です。つまり、自分の思いとは裏腹に「~してしまう⇒せざるを得ない」という考え方です。「自分でコントロールできない」というニュアンスですね。したがって、上の二つの誤った英文では、全て意図的な行動を言っていますからオカシナことになるわけです。つまり、日本語の「~せざるを得ない」にとらわれて英文を作ろうとすると、このような不自然な英文を作ってしまうということなんです。上のような「~の行動を余儀なくされる」場合は、単純に、have to V を使うか、have no choice but to Vを使うと良いでしょう。これは多くの日本人に共通するミスだとして、T.D.ミントン先生『日本人の英文法 完全治療クリニック』(アルク、2019年8月)において、取り上げておられました。ミントン先生によれば、cannot help V-ingが適切に使われるにのには、次の全ての条件を満たす必要があると述べておられます。

1.実行を余儀なくされる行動が、①制御・回避することが困難/不可能な、②自発的でない、無意識なものであること(例:爆笑、嗚咽、くしゃみなど)

2.その行動、およびそれに伴う結果が望ましいものでないこと

3.当人がその行動を①実行したくなかった、②実行すべきでなかったと思う、③後悔している、ということ

(3)さらには、三番目の問題があります。現場で使われているほとんどの熟語集や文法・語法問題集では、cannot help V-ing = cannot but Vと示されていますが、これにも大いに問題があります。

(a) I couldn't help laughing when I heard his story.
(b) I couldn't but laugh when I heard his story.
(c) I couldn't help but laugh when I heard his story.

 『旺文社レクシス英和辞典』「プラネットボード」によれば使用率は下記のようです。(c)は、(a)と(b)の混交によってできた形です。

(a)  <米> 98%   <英> 100%
(b)  <米> 18%   <英>  32%
(c)  <米> 90%   <英>  90%

(b)はほとんど使われず、(c)の使用率が非常に高いという点に注目したいと思います。少なくとも、これは現場の理解とはかなり違ったものです。♥♥♥

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小田さんの近況

 私の大好きな小田和正(おだかずまさ)さんから、全国のファンのみなさんにメッセージが届けられました。

お元気ですか

ボクはなんとか元気でやってます。皆さんは大変な毎日でしょう。こんなことが起こるんですね。油断せずちゃんと怖がって stay home です。

ずっと曲を書いていました。が、なかなかまとまらない上に、ついニュースを見たりするので集中出来ずに時間ばかりが過ぎて行きました。

みんな心が元気になるようなことを待っていると思うのでなんとか「何か」届けられたらと思ったりもするのですが ボクの自宅トレーニングを見てもらってもしょうがないし、とにかくみんなに集まってもらってというシステムでずっと音楽をやって来たので、頭を切り換えて何ができるのかスタッフと考えます。うーん、難しい…。アーティストのスケジュールがどうにも合わなくてクリスマスの約束の打ち上げが出来なくなって、会える人だけでもこぢんまりと会いたいなぁと思っていたらこうなって、顔だけでもちょっと見たいという思いも叶わなくなりました。

窓の外をよく見ます。空を見たり、木に飛んで来る鳥を見たり。
スズメ、ハト、ヒヨドリそしてたまにメジロなどです。

みんなホントに気をつけて。ガンバってください。
また会える日を楽しみにしています。

小田和正

 先週、予約していた「LIFE-SIZE 2019」が届きました。これは毎年、小田和正公式ショップ「Far East Cafe」会報「Far East Cafe Press」の会員(定期購読者)限定で発売される、小田和正の1年間の活動を記録したDVDです。今年のものは158分もの過去最大の収録時間のDVDでした。小田さんの一年間の活動を総括し、振り返るのにはうってつけの記録媒体です。今年の冒頭は、2018年に中止となった「クリスマスの約束」の放送局であるTBSとのせめぎ合いの記録から始まっていました。すったもんだの挙げ句に、時期をズラして3月に特番「風のように歌が流れていた」(私のレポートはコチラです)として届けられるまでのドキュメントが実に面白かった。小田さんがコンサート「ENCORE ENCORE」で出かける現地の人々たちとの触れあいを記録した「ご当地紀行」のダイジェストの数々がとっても新鮮でした。そして何よりも、番組やコンサートを作っていく際の、小田さんの自分に対する厳しさ、真摯な練習、チームワーク、音楽を極めようとする伝道師のようなストイックさを感じることのできる映像でした。

 昨年11月に発売になった、小田さんの約7年ぶりとなるライブ映像作品「Encore Encore」を買っておいたんですが、毎日忙しさに紛れて見ることができませんでした。こんな絶好の機会にじっくりと見なければいけません。2018年5月4日(金)の熊本公演からスタートした全国ツアー「明治安田生命Presents ENCORE!! Kazumasa Oda Tour2018」(全国21会場48公演・約40万人動員)の追加公演にあたる「Kazumasa Oda Tour 2019 “ ENCORE!! ENCORE!!“」(トータル全国24会場64公演 約55万人動員)の6月27日「さいたまスーパーアリーナ」の公演の模様を映像化したものです。72歳を迎えた今もなお、パワフルなパーフォーマンスでファンを魅了する小田さんのステージを余すことなく収録していました。10月と12月(再放送)にNHKでこのコンサートの模様は見ていましたが、全編フルで見るとまた違った魅力が発見できますね。特にバンドのみなさんの演奏を細かく記録してあるので、音楽性の高さを感じることができます。オープニング&エンディング、ご当地紀行ダイジェスト、そして、新曲「この道を」、「会いに行く」、「坂道を上って」、「小さな風景」アンコールを含む全30曲、約2時間35分に及ぶ熱気あるステージを堪能できる作品でした。2年前に松江市総合体育館で鑑賞したあのコンサートが蘇ってきました。⇒当日の詳細な私のレポートはコチラです。この日私は、ボードにA4版の紙を挟んで、暗闇の中、コンサート冒頭から細かく記録していました。すると隣にいたご夫婦が終了後声をかけてくださって「何か一生懸命書いておられましたね。」と。私のブログを紹介して別れました。読んでくださいましたか?   生きる世界は違いますが、私はあんなジジイになりたいと心から思っています。♥♥♥

【追記】 今夜たまたま、スカパーの「エムオン」「小田和正コンサート“どーもどーも”その日が来るまで in 東京ドーム」をやっていました。これは2011年から2012年にかけて開催され、74万人を動員した全国ツアーです。時間に余裕があるこんな時期だったので、のんびりと鑑賞していました。その歌声、楽曲、パフォーマンスから、“音楽の力”や“希望”を存分に感じたことでした。👍👍👍

 

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授業始まる!〔実況中継〕

 鳥取県は休校措置が解除され、5月7日(木)から授業が始まっています。私も5月8日(金)から「勝田ケ丘志学館」に、県境をまたいで通勤しています。これってOKですか?〔笑〕2週間ぶりの授業にワクワクです。生徒たちに会いたかった。

 まずは、ALTから質問のあった、「へこむ」「落ち込む」の違いについて考えることから授業を始めました。いろいろとこの語を含んだ日本文を考えてもらって、3分ほど与えて両語の違いを考えてもらいます。「落ち込みの度合いが異なる」という意見が何人かから出てきました。その通り。ではいったいどうしてそのような違いが生まれるんでしょうか?その理由を考えた後で(例えば、台所のスポンジと落とし穴を考えてみましょう)「へこむ」(I’m feeling a little down[blue])「落ち込む」(I’m depressed)という英語に置き換えて、スタイルの違いにも言及しておきました。このように正解のない問題を自分なりに考えて、自分なりの解答を見つける、これが大学でみんなを待ち受けている勉強だということを話しました。では「旅」「旅行」はどう違うでしょうか?宿題です。私は若い頃に、「最近」「近ごろ」を国語辞典で引いたところ、「最近」をひくと「近ごろ」と書いてあり、「近ごろ」を引くと「最近」と書いてあったことから、両語の違いを考えて、そしてそのことが、英語のrecentlylatelyにも当てはまる、ということを明らかにしました。「LATELYとRECENTLYは同義か」『英語教育』2(1980年、大修館)という論文です。⇒詳しくはコチラをご覧ください

 志学館の生徒たちには、すでに「共通テスト」の模擬試験問題、『重要演習』(ラーンズ)の第1問の問題、「試行テスト第2回」をやってもらっていますから、概要は知っています(松江北高の生徒たちは、4月からずっと休校なので、まだ概要すら知らない生徒がいっぱいいそうで不安です)。今日はさらに、B4版3枚のプリントを使って、センター試験とどう違ってくるのか大きな特徴、そのためにはどのような勉強をすればよいのか、絶対にやっていけない勉強法について細かく説明しました。「目と頭が休まる暇のない忙しいテスト」と結論づけています。⏳⏳⏳

 典型的な英語の長文のパラグラフ構成について紹介して、午後からは長文問題集「Reading High-level」(ラーンズ)のLesson 4(早稲田大学)の演習です。まずは音声を聞いてもらい、自分の読めなかった箇所を確認してもらいます。各人の読めなかった箇所を発表してもらい、みんなで共有します。4つの段落を精読していきます。こういった難しい文章をきちんと読むことで、「精読力」だけでなく「速読力」もついていきます。私は今までこうやってセンターレベルの長文をラクラク読めるように指導してきました。全体で疑問点を明らかにしながら、問題を解き終わった後で、もう一度音声を聞いてもらい、どの程度理解できたかを確認します。ここで、全訳と段落構成を記したプリントを配り、再確認をします。さらに、全文のポイントを私なりに細かく書き込んだB4版裏表の解説(写真下)を配り、最初から音声を流して確認してもらいます。生徒たちは音声CDを各自スマホに取り込んでいますから、家庭学習でも繰り返し聞いています。「復習」のための段取りをつけているんです。

 竹岡広信先生の単語集『LEAP』(数研出版)は、今ある単語集の中ではダントツに最も優れたものですが、この単語集に付属している『活用ノート1』の問題演習を始めています(日⇒英、英⇒英、英作文)。これが実に良い構成で、昨年はこの『活用ノート2』『活用ノート3』まで仕上げ、単語力をずいぶんつけることができました。英語の勉強の8割までは単語の学習、というのが私の持論です。毎時間この演習を続けていきます。

 宿題として私のオリジナルの「直前演習」の長文問題プリント(その5)を配り、宿題としました。100枚以上用意してあります。こうやって長文を読むことに慣れていくんです。

 さてここで息抜きに、マジックの世界で言う「サーストンの三原則」を紹介します。①これから起こることの現象を前もって説明しない ②二回繰り返さない ③タネ明かしを絶対にしない それをあえてぶち破ることでスーパースターになったMr.マリックの苦労話を。そして八幡オリジナルの実例を一つ演じました。まずはこれから起こることの封筒に入った「予言」を、すり替えたりしないように、一人の生徒にしっかりと保持しておいてもらいます。デックを取り出し、52枚全て違うカードであることを確認します。、また1枚1枚の裏には、八幡の大好きな歌い手が青のマジックで書かれていることを見てもらいます。小田和正、さだまさし、徳永英明、コブクロ、髙橋真梨子、岡村孝子、一青 窈、辛島美登里、絢香、沢田千可子、中島みゆき、元ちとせ、松山千春、…等々です。ところが生徒たちはこれらの歌い手をほとんど知りません。名前が読めないんです。年齢差を感じることです。とんでもない読み方をして、「そんなヤツはおらん!」八幡に叱られます〔笑〕。ここで52枚の中から、何でも自分の好きなカードを1枚言ってもらいます。「ハートの3!」―「今なら変えても良いいですよ」―「変えません」ここでデックを表向きに広げて最初からカードをくっていきながら、「ハートの3」を抜き出してもらいます。その裏には「一青 窈」と書いてあります。預けておいた「予言」を開けて読み上げてもらいます。そこにはちゃんと「あなたは一青 窈を選ぶ」と書いてあります。これが第一弾の予言的中です!

 続いてカードの裏に書かれたさまざまな歌手の名前を見せながら、生徒に好きなカードに一枚タッチしてもらいます。その名前が書かれたカードを抜き出して、裏返すと、「ハートの10」です。先ほどの予言をもう一度見てもらうと、「あなたはハートの10を選ぶ」とあります。第二弾の予言的中!本当にフリーチョイスで選ばれており、決して物理的、心理的なフォースは一切使っていません。果たしてどうやってこの現象を可能にしているのでしょうか?考えてみて下さい。これが私のhobbyです。生徒たちは安易に、My hobby is reading books./ My hobby is listening to music.などと発言していますが、あれはpastime/interestであってhobbyではありません。⇒詳しくはコチラをご覧下さい 

 最後の締めくくりに、八幡の長年の経験から、成功する生徒と失敗する生徒の間には明らかな態度の違いが見られる(上⇒下と下⇒上!)ことを紹介して、昨年の先輩の例を引き合いにして檄を飛ばしました。久しぶりの授業で(10:40~15:40)、本当に疲れましたが、実に楽しかった。やはり私は根っからの教師なんですね。♥♥♥

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「大力家族亭」

◎週末はグルメ情報!!今週は焼き肉

 「勝田ケ丘志学館」福田先生に、米子市東町にある「大力家族亭」に連れて行ってもらいました。立派な建物です。焼肉屋さんというよりレストランという感じですね。概観は3階建てですが、1,2階が店舗で3階は住まいだそうです。きれいで広々とした店内は席数も多そうです。きれいで広々とした店内は席数も多そうです。お客さんもたくさんです。

 品質・味・価格すべてにおいて納得・満足頂けるよう格付最高A5ランク 黒毛和牛を一頭買いしているお店です。他では味わえない美味しさと、心を満たす最高のひとときを創造する。 変わりゆく時代の中で、進化し且つ原点に忠実なおもてなしを致します。席数は1階(テーブル席・座敷)と2階(テーブル席・座敷・個室)で全300席あります。

 「大力家族亭」は米子駅からほど近いとても便利な場所にあります。A5ランクの黒毛和牛を一頭買いしているという超高級焼肉店で、味は保証付きなのですが、やはりお値段もそれなりのものです。でも確かに美味しい。焼き肉のタレは、特製だれとレモンだれの2種類で気に入ったほうで食べることができます。お腹いっぱい焼き肉を堪能しました。それと〆に頼んだ「冷麺」がとてつもなく美味しいんです(写真上)。これはもうクセになります。

 福田先生から、お昼のランチもオススメと聞いたので、わざわざ開店時刻に合わせて行ってきました。数量限定で、人気なのですぐ売り切れると聞いたからです。開店と同時にすでに並んでいる人もいました。下の写真のようなセットが運ばれてきて、これでお値段750円は格安ですね。人気なわけだ。コーヒーまでついて、お腹いっぱいになりました。メニューも豊富で、焼肉はもちろん、韓国定番セット、和牛シチュー、和牛煮込みハンバーグ、カレーやオムライスもあり、なんとラーメンまであるみたいです。何でもここのラーメンも美味しいと聞いたので、次回に挑戦してみたいと思います。素材の良さ、味の良さ、とても美味しくいただけました。ホテルのレストランで食事しているかのような心地よさ。また、やさしい心遣いもあたたかい店内は、安心して食事を楽しめます。♥♥♥

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露天商が消えた!

 3月中旬に、風情豊かな土蔵が立ち並ぶ西日本屈指の観光地である岡山県・倉敷市「倉敷美観地区」を歩いていて「あれ?」と思ったことが二つありました。一つは新型コロナウィルス感染防止のための自粛で人通りが極めて少なかったこと。いつもなら考えられないくらいの人の少なさです。タクシーの運転手さんのお話しでは、いつもなら夜はライトアップされるのが、人がいないので中止になっているとのことでした。そして二つ目は、かつてここの川沿いの道ばたには、パラソルを立てアクセサリーなどの露天商がずらっと並んで商いをしていましたが、全くその姿が見られなくなっていました。

 「道路交通法77条」では道路に露店、屋台などを出す場合、警察署長の許可が必要と定めています。美観地区で、地代を払わず一等地に居座って営業する露天商に対し、地元商店主らからは「不公平」などとする声が多数寄せられていました。こうした許可を取っていなかった無断営業の露天商について、警察署は、営業をやめるよう指導し、露天商は続々と撤退していったのです。40年以上にわたり、一等地を無断で使用しており、地元では「不公平」と批判が強まっていたほか、具体的な対策をとらず長年黙認放置し続けていた倉敷市への不満の声も聞かれます。一方では、露天商を『風物詩』として認める観光客の声もありました。しかし、地元には不満がたまっていたようです。「露天商たちの吸うたばこの煙が迷惑」「撮影をめぐって、観光客と露天商のけんかが起きている」「景観を損ねている」などのトラブルが報告されていました。地元経済界からも、市側の「ことなかれ主義」への不満の声も漏れ聞こえてきます。

 露天商がいなくなってすっきりとした倉敷川沿いの歩道では、橋を借景に写真を撮る観光客の姿などが多く見られました。美術館や素敵な観光スポットも多く、外国人観光客が増加し、明るい話題の多い美観地区に、無許可露天商は似合いませんね。♥♥♥

▲現在の美観地区  露天商が全くいない それにしても人が少ない!

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「天龍寺」

 京都・嵐山「天龍寺」(てんりゅうじ)は、世界遺産にも登録されている、京都を代表する寺院の一つで、「渡月橋」から「竹林の小径」へと向かう途中にあります。この禅寺の「曹源池庭園(そうげんちていえん)」は、日本初の国の史跡・特別名勝に指定された名庭園として有名です。桜やツツジ、新緑、雪景色など一年を通して風情がありますが、紅葉の美しさも格別です。「天龍寺」は、私は紅葉の真っ最中、このお寺を訪れました。

 何と言っても「天龍寺」の見どころは「曹源池庭園」。優美な王朝文化と禅文化が溶けあい、世界文化遺産に登録されている庭園です。この名園を作ったのは、南北朝時代の臨済宗の僧侶、夢窓疎石(むそうそせき)「天龍寺」の初代住職です。「天龍寺」は不運なことに八度の大火に遭い、大方丈(おおほうじょう)法堂庫裏(くり)小方丈(書院)多宝殿といった建物は明治時代以降に再建されました。しかし、「曹源池庭園」は約700年前の作庭当時の面影をとどめています。「曹源池庭園」は、左に嵐山、正面に亀山・小倉山を借景とした池泉回遊式庭園です。水の流れのような白砂と、芝生の青とのコントラスト、曹源池に映し出される樹々の風景は最高です。紅葉だけでなく、青紅葉や四季折々の花々も美しい場所です。

 今朝たまたま早起きして観たNHKのテレビ番組によれば、毎朝15人の庭師さんが手入れをして整えておられるそうです。庭園の石組みとコケのコントラストが何とも素敵な眺めですが、この石組みを維持するのも大変な作業であることを、NHKが詳しく伝えていました。ここに入れるのは限られた庭師さんのみ。僧侶すらも立ち入ることができないんだそうです。使えるのは手のみ。他の道具は一切使えません。美しさを保つために、足を置く場所まで決められているんだそうですよ。石に張り付いたコケを取り過ぎてもいけなければ、残しすぎてもいけない。ここら辺の案配が分かるようになるのに10年の修行が必要なんだそうですよ。

 「天龍寺」の紅葉は10月から徐々に色づき始め、青葉から赤へと移り変わるグラデーションがひときわ美しいものです。カエデやイロハモミジなどが色鮮やかに赤く染まり、淡いオレンジ色や黄色、青紅葉とのコラボも風情があります。縁側に座って眺めると、とっても素敵な光景です。あー、癒やされる。♥♥♥

 さて、新型コロナウィルス感染防止のために、どこにも旅行に出ることができません。以前、この時期に訪れた「大阪万博公園」ネモフィラの美しさを忘れることができません。常磐線で茨城県にある「国営ひたち海浜公園」の壮大なネモフィラを一度見に行きたいんですが、今は公開されている最新映像だけで我慢しておきます。「みはらしの丘」の一面を青一色に染め上げる約530万本のネモフィラ。 花と空と海の青が溶け合うダイナミックなパノラマ風景に心癒やされますね。♥♥♥

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チンアナゴ

 「東京スカイツリー」のお隣にある「すみだ水族館」へは二度ほど訪れています。私は水族館が大好きで、旅する度に水族館が近くにあれば必ずお邪魔しています。先日は、金沢に行った際に、「のとじま水族館」まで足を伸ばして見てきました。一つ一つ制覇していっています。この騒動が落ち着いたら、香川県・宇多津町に新しくできた「四国水族館」(現在休館中)が次のターゲットです。

 にょろにょろと頭を突き出して水中を漂う「チンアナゴ」は、その「すみだ水族館」で一番人気の生き物です。その愛らしくてひょうきんな姿は、ついつい水槽の前で長い時間立ち止まって眺めてしまうほど強いインパクトを持っていますね。すみだ水族館」の開業時には、スカイツリーの高さ634メートルにちなんで634匹いたそうですが、現在の正確な数は分かっていないとか。なんでも約300匹ほどと聞きました。すみだ水族館」には、チンアナゴ、ニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールの3種類が、一つの水槽で一緒に暮らしています。「チンアナゴ」の名前の由来は、顔が小型犬の「狆(ちん)」に似ているからと言われています。「すみだ水族館」では、「チンアナゴ」が巣穴から体を出している姿が数字の「 1 」に似ていて、 「チンアナゴ」は群れで暮らす習性があることから、一年間で日付に最も「1 」が多い日にち「11 月11 日」を「チンアナゴの日」と記念日登録しています。

 「チンアナゴ」は、縄張り意識が非常に強く、近くにいる者同士がケンカをすることもよくあるそうです。しばらく水槽を観察していると、口を大きく開けて威嚇している様子を見ることができます。彼らは本気で争っているようですが、その姿はかわいいとしか思えません。

 「チンアナゴ」は本来、非常に繊細で警戒心の強い生き物なため、すぐに砂の中に潜って隠れてしまいます。ひとつの水槽で暮らす「すみだ水族館」「チンアナゴ」たちはお客さんがいることが日常なため、人が近づいても潜ることはほとんどありません。ところが、この新型コロナウィルス騒動のせいで、3月1日(日)より「すみだ水族館」は臨時休館に入って以降、館内の「チンアナゴ」たちにある変化が見られるようになりました。‌“人がいない環境”が日常になったことで、人間の存在を忘れ始めてしまったのか、飼育スタッフが通りかかってもすぐに砂に潜って隠れてしまいます。チンアナゴ」たちが姿を見せなくなったことで、飼育スタッフが日頃行っている「元気かどうか?」「痩せ細っていないか?」「病気になっていないか?」などを確認するのが困難になったのです。他にも、普段群れをなして生活する「チンアナゴ」たちが、群れからはぐれてしまったことでストレスになっていないか、喧嘩してキズを負っていないかなど、砂の中に潜ってしまうと確認できないことがたくさんあり、チンアナゴ」たちが快適に過ごせるよう常に気遣っている飼育スタッフにとって、極めて困難な状況となっています。

そこで「緊急開催!チンアナゴ顔見せ祭り!」という企画が始まりました。ビデオ通話アプリで、自宅に居ながら「チンアナゴ」と対面できる企画です。人間の存在を思い出させ、姿を見せるようにするのが目的です。ちょっとだけ顔を出すようになって効果があったようです。「すみだ水族館」としては初めての試みです。♥♥♥‌

「みなさまの顔見せによって、チンアナゴたちが人間の存在を思い出してくれますように。 みなさまのゴールデンウィークのおうち時間に、ほんの少しでもお役立ちできますように。 どうか、ご自宅からご協力お願いします。」(すみだ水族館)

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感謝!

 2月~3月は、左膝に激痛が走り、歩くこともままなりませんでした。米子の「勝田ケ丘志学館」の追い込みの授業では、タクシーで通勤していました。その合間に、「だて整形外科クリニック」に通って、先生に痛み止めの注射を打ってもらっては、だましだまし活動していました。授業中のホワイトボードの移動だけでも、痛くて苦しい思いをしていたんです。歩けることは当たり前と思っていましたが、これほど有り難いことだということを痛感しました。幸い治療の甲斐があって、今では何とか歩くことはできるようになりました(階段の上り下りや屈伸や正座は無理ですが)。日頃、当たり前と思っているものが、無くしてみて初めてその有り難みに気づく、というのはよくあることです。「感謝」の気持ちを忘れてはいけませんね。

 「学校」で授業することも当たり前と思っていましたし、生徒諸君も何だかんだ言いながらも登校していました。それが今回の新型コロナウィルスthe coronavirusと定冠詞付きで使われます)の騒動で、こうして休校が長引くに従い、その有り難みに気がつくようになりました。早く学校へ行って授業がしたいです。鳥取県は、5月7日から再開することをいち早く発表しました。学校に「感謝」ですね。時々松江北高に出かけていますが、学校内は閑散としていますね。生徒は全くいないし、教員も在宅勤務が多く、活気がありません。3年生はただでさえ入試制度が変わり、「共通テスト」で不安だらけの中、これだけ休みですから、堪ったもんではありません。私も松江北高では、まだ3年生・補習科とも1時間しか授業をしていませんから、気が気ではありません。概要すら知らない生徒がたくさんいます。幸い時間はたっぷりあったこの休みの間に、スムーズな演習が開始できるように、「共通テスト」教材を新たに作っているところです。と思っていたら、島根県は、5月31日までの休校が発表になりました。「共通テスト」英語では学力の二極化が間違いなく顕著になるのが、これでますます強まりそうなのが心配です。でも命には替えられませんから仕方がない。

 国会や知事会議では、教育の格差を解消するために「9月入学」の議論で盛り上がっていますね。大半の人が「学びの保障」や「国際化への対応」を根拠に踏みこみたいようです。学事暦(学校日程)の変更はそれだけにとどまらず、社会全体の仕組みの変更にも大きな影響を与えるので、慎重な配慮と詳細な検討が必要です。会計年度とのズレや企業等の就職活動・採用日程とのズレ、公的資格試験の実施日程とのズレ、学費の面、移行期の学校や保護者らの経済的負担、など社会的に大きな影響が見込まれるのです。小池都知事「モメンタム」などというチンプンカンプンな言葉を持ち出して(この人の会見では、以前からこういう訳の分からない「カタカナ語」を得意顔でまくし立てています。「オーバーシュート」「クラスター」「パンデミック」「ロックダウン」等々。なぜもっと分かりやすい言葉を使えないのでしょうか?)、今「勢い」でやらねば実行できない、などという暴論を吐いています。こんな大問題をどさくさに紛れて「勢い」なんかでやられては、現場は堪ったものではありません。現場は、未曾有の厳しい現状の中で、必死でsecond bestを求めて努力しています。あの議員たちの動きは、私に言わせれば、故・野村監督流に「ばっかじゃなかろか、ルンバ!」 野党議員や知事の見識の無さに疑問を感じます。それでも知事の中にも、きちんと分かった上で、慎重な議論の必要性を説き反対する人(例えば愛媛県知事)がわずかにいるのは救いでした。検討するのは結構ですが、今ではありません。今はもっとやるべきことが山ほどあるはずです。

   ジャパネット・メッセージCM「#今だから 伝えたい歌」に、さだまさしさんが出演しました。新アルバム『存在理由~Raison d’etre~』収録曲の「心かさねて~長崎の空から~」を弾き語り熱唱しています。今だから伝えたいメッセージ(命を大切にしよう!)をぜひ受けとめてください。今を乗り越えるチカラになりますように。こうして今自分が生きているということは、1億円の宝くじに100万回連続で当たるくらいの確率なんだそうです。命を大切にしたいですね。♥♥♥

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「共通テスト」対策に

 新型コロナウィルス感染対策のために「ステイホーム週間」「ホーム出ん週間」となり、自宅に居る時間が長くなりましたから、先生方にはぜひ2回の「試行テスト」の問題にあたって、ご自分で解いて、そのエッセンスを体感してもらいたいと思います。従来のセンター試験とは、全く質が異なる問題がかなり出ていることに気づかされると思います。「大学入試センター」のウェブサイトで、問題はダウンロードできます。家に居る時間がたっぷりとあったので、私は休校が明けたら(島根県・鳥取県は5月7日から学校が再開しますが、他県はまだ続くようですね)、スムーズに「共通テスト」の演習に移行できるようにと、極めつけの「演習プリント」(約70枚)のたたき台を作成して、現在それの校正・調整を行って磨きをかけています。

 書店にも、「共通テスト」対策の書籍が並ぶようになってきました。昨年出たものについては、私がコチラで紹介しました。最新のものを紹介しますね。

 『2021年版共通テスト問題研究 英語 リスニング/リーディング』(教学社)がいち早く出版されました。いわゆる赤本です。「共通テスト試行調査」2回分、「共通テスト実戦創作問題」2回分、「センター試験過去問」8年分(本試・追試)計16回分が収録されています。いまさら「センター試験」が?と不思議に思われるかもしれませんが、なんと言っても、共通テスト対策には、良問ぞろいの「センター過去問」が最適なんです。特に第4問、第5問、第6問はそのまま使うことができます。センター試験時代は、私は長年この赤本ではなく、河合塾黒本を勧めてきました(収録回数が最も多い&解説が他社よりも詳しい)。間もなく黒本も出てきますから、つぶさに比べてみたいと思っています。

 水野 卓『大学入試共通テスト実戦対策問題集 英語〔リーディング〕』(旺文社)は、「共通テスト」の傾向を知り、対策を立てるための問題集です。 大学入試センター発表の問題を基に、傾向の分析と対策の解説を行い、傾向に合わせた予想問題を解くことで対策を身につけられます。 本書では、実戦力・即戦力を身につけられるように構成されています。
特長1 英文タイプ別に特徴的な設問・新傾向の設問の練習(模試2回分)
特長2 設問の狙いに応じた,効率的な解き方の解説
特長3 共通テストの模擬試験練習(模試1回分)
巻末には、リーディングの重要語句をまとめた「重要語句の確認テスト」や、到達度が一目で確認できる「到達度確認チャート」も付いています。

 何よりも水野先生の分かりやすい解説が重宝します。「共通テスト」のリーディングでは、制限時間内に総語数5,000語を超える文章を読み解かなければなりません。得点を上げるためには基礎知識だけではなく「効率的な問いへの取り組み方」で臨む必要があります。そのための、問題の正しい眺め方と解答を導くための考え方や必要なプロセスが詳しく解説されています。設問の意図を正しく理解して、適切に対処する力をつけることができます。センター試験時代から、私は水野先生の解説記事が一番と言い続けてきました。

 水野先生といえば、『蛍雪時代』(旺文社)でも「蛍雪合格塾」で、「共通テスト」の対策講座が毎号連載されています。今月5月号は、「大学入学共通テストを解き明かす!」が特集されており、出題&対策の徹底研究が行われています。ぜひ先生方や生徒のみなさんにも読んでいただきたい記事です。さらに付録として「英語リスニング対策スタートアップBOOK」も付いており、リスニング攻略に必要な基本スキルの完全ガイドブックとなっています。この付録(CD付き)だけでも雑誌の値段の元は取れるはずです。オススメしておきます。

 最新刊の石井雅勇『大学入学共通テスト 英語[リーデイング][リスニング]講義の実況中継』(語学春秋社)では、「大学入学共通テスト」第2回試行テストのすべての問題について、出題のねらいや解答のポイントなどを丁寧に解説しています。また、オリジナル予想問題を、リーディング[筆記]・リスニングそれぞれ1回分用意。こちらも解答のポイントなどを詳しく講義しています。この本の「学習の仕方」については、語学春秋社のウェブサイトに詳しく出ています。⇒コチラです

 『重要問題演習 2021共通テスト英語リーディング』(ラーンズ)は全国の先生方で好評のようで、ずいぶんたくさんの学校でご採用いただきました。特に「ナビゲータ」冊子を重宝していただいているようで、嬉しく思っております。私からのメッセージは下の映像をご覧ください。間もなく、ラーンズから『直前問題集』が発刊になります。ここでも私が、『重要』とはちょっと違った観点から、直前の大切なポイントを解説しておりますので、ご期待ください。♥♥♥

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旅と鉄道と

 私の趣味の一つに「全国の特急列車を制覇する!」というものがあります。暇さえあれば、素敵な特急列車に乗って全国各地に旅し、その土地で一番のお宿・ホテルに泊まる、地元の方が勧める美味しいお店を巡る。最高の楽しみです。若い頃は、部活動と校務・進学指導に追われ、個人で楽しい旅行をした想い出がほとんどありません。退職してからは極力出かけるようにしています。「ゴールデン・ウィーク」は絶好の旅行機会で、毎年計画を立てて遠方へ旅してきました。でも今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、旅に出ることが出来ません。そこで、家にある鉄道雑誌などを眺めて、旅したプチ気分を味わっています。

 まずは、2016年2月から2017年2月にかけて毎週刊行された、ビジュアル大百科『週刊鉄道ペディア 国鉄・JR編』(小学館、全50巻)が私の家には全部揃っています。これは、鉄道の魅力を満載した唯一無二の鉄道ビジュアル大百科事典 で、「名列車」「車両」「鉄道全路線」「名駅舎」「鉄道遺産」「鉄道クロニクル」の6ジャンルを、インデックスごとに分類してファイリングしたものです。写真・図解・詳細情報により、鉄道のすべてを網羅しており、これを全冊引っ張り出してきては、ページをめくりながら、全国各地を旅した気分に浸っています。これ、買っておいてよかったな!

 「旅行読売」の臨時増刊号『鉄道の旅2020』(旅行読売出版社、2020年3月)というムックが、アマゾンから届きました。各地で続々登場する、話題の観光列車を紹介したもので、グルメや車内の設備にも注目です。海、山、川、そして秘境や終着駅へ、ローカル線でゆく、のんびり旅が特集されています。また、今もなお愛される廃線跡へ旅を誘います。私は観光列車が大好きで、すでにかなり乗っています。最近では、観光特急「花嫁のれん」に乗ってきました(⇒私のレポートはコチラです)

 毎月購読している『鉄道ジャーナル』(鉄道ジャーナル社)の今月号は、「新しい旅と列車」です。新たに走り始めた名阪特急「ひのとり」や、「サフィール踊り子」が特集されていました。どちらもぜひ乗ってみたい魅力的な特急列車です。常磐線が全線開通して走り出した特急「ひたち」や、山手線に新たに登場した「高輪ゲートウェイ駅」の記事も面白く読みました。私の情報源の雑誌です。

 『旅と鉄道 増刊5月号』「キハ40よ永遠に」の特集でした。ローカル線の象徴、主役ともいうべき車両、普通列車として全国を走った国鉄型気動車キハ40系の廃車が、現在加速しています。2020年3月のダイヤ改正で、キハ40系の象徴的な絶景シーンのひとつであった、JR只見線、JR羽越本線、JR磐越西線から姿を消しました。記憶に残るキハ40系が走った鉄道シーンと、まだ乗れる路線を特集する増刊号でした。私も毎週、ガラガラのキハ47系松江駅から米子駅まで、満員のキハ40系「鬼太郎列車」に乗って米子駅から博労町駅まで通っています。

 毎週「大阪スポーツ」紙に連載されている鉄旅タレント・木村裕子さんの「日本全国おもしろ鉄道」を楽しみに読んでいます。最新の話題は「JR北海道・札沼線」がテーマでした。ラストランとなった北海道医療大学~新十津川間(日本一早い終電列車で有名)が取り上げられていましたね。4月に、この路線をテーマにした西村京太郎先生『札沼線の愛と死 新十津川町を行く』(実業之日本社文庫)が文庫化されて再刊されました。もう一度読み返しています。間もなく十津川警部役髙橋英樹さん主演の最新作「西村京太郎トラベルミステリー72」で、この作品が日曜プライムに登場しますから楽しみですね。この木村裕子さんの『女子鉄ひとりたび』(KKベストセラーズ)も、アマゾンで取り寄せて面白く読みました。


 先週、50代からの旅と暮らし発見マガジン『ノジュール』(JTBパブリッシング)の5月号が届きました。今月の特集は「50代からの“感動”ひとり旅」です。この雑誌は、「旅」「健康」「社会」「暮らし」「趣味」というテーマで、50代からの旅と暮らしを3倍楽しくする、旅と暮らしの発見マガジンです。旅行ガイドブック『るるぶ』でおなじみのJTBパブリッシングが手がけているため、おトクなきっぷを活用したプランや、快適でリーズナブルな宿、気ままなひとり旅の情報など、自由で贅沢な旅の仕方を教えてくれることで重宝しています。書店では買えず、出版社から直接定期購読しているんです。この雑誌、今月号はコチラで立ち読みすることができますから、のぞいてみてください。

 この程度の散財で全国を旅した気分になれるのなら安いものですね。この騒動が収束したら、全国を飛び回ろうと思っています。♥♥♥

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とんかつは「かつふじ」だ

◎週末はグルメ情報!今週はとんかつも

 かつて私の教え子が店長をやっていた当時から、私がもう30年以上通っている松江市・学園のとんかつの名店「かつふじ」です。亡くなった母はお肉が苦手だったんですが、ここのとんかつだけは「美味しい、美味しい」と言って喜んでくれたので、当時は(私が松江南高校に勤務していた頃)、ほぼ毎週タクシーで訪れていました。三越デパートで有名な鹿児島県佐多町南州農場の豚肉と、特選粉と厳選素材で作られた高品質の生パン粉。お米は地元島根県の「仁多米こしひかり」を使用していますから、食が進みます。安心・安全・おいしさにこだわったとんかつです。ご飯・味噌汁・キャベツはおかわり自由!美味しいとんかつを食べることのできるお店ですから、いつ来ても行列・満員ですね。すりごまソースで食べる、見た目には普通のとんかつ定食ですが、肉・卵・パン粉・お米・キャベツ・スープだしにこだわっており、とっても美味しいです!!私はもう長年、「エビロース膳」に、味噌汁を「豚汁」の<中>に変えてもらって食べています。店内はテーブル席8席、小上がり席6席、カウンター6席があります。

 米子「勝田ケ丘志学館」で夜7時まで授業をした帰りに、ガラガラの特急「やくも」松江に帰り、無性にとんかつが食べたくなって、のぞいてみました。ガラガラ状態です。こんなことは今までになかったことです。店長さんに聞いてみますと、やはり新型コロナウィルスの影響で、客足が落ち込んでいるとのことでした。4月16日からは、お昼のランチのみの営業に切り替えるとのことでした。夜の最後のお客さんが私でした。当面1ヶ月ほどこの営業を続ける、とおっしゃっておられました。味わって「エビロース膳」豚汁をいただきました。いつ食べても美味しいですよ。♥♥♥

 

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米子「天心」が

◎週末はグルメ情報!!今週はラーメン

 米子市で、行列のできるラーメン屋さんと言えば、必ず名前が挙がってくる人気店が、ラーメン専門店「天心」(てんしん)です。私が通っている米子東高校の坂を降りて、JRの線路を渡ったすぐのところにあります。先日立ち寄った米子駅前のラーメン屋「ローダン」(ここも美味しいラーメンを食べさせてもらっています)のご主人に、「米子で美味しいラーメン屋さんは?」と聞いたところでも、この「天心」を挙げておられましたね。お店を立ち上げる前は、ずっと通っておられたそうです。2月末に、「志学館」の今年度最後の授業が終わった後に、福田先生と一緒に行ってきました。

 何とお客さんの約8割が注文するというのが、「野菜ラーメン」です。25年以上も前から、地元では愛され続けている人気メニューです。基本となるのは、鶏ガラと野菜に、それぞれ産地の違う数種類の煮干しを大量に加えて、半日かけてことことじっくりと旨味を抽出したスープに、自家製麺をあわせた「醤油ラーメン」です。その上に、地元産の豚バラ肉や、食べやすく細切りにされた地元産のキャベツやニンジン、モヤシなどを、純度の高い厳選されたラードを使い、強火で一気に炒めた野菜が丼の上にはたっぷりと盛られています。しっかりと火は通っているんですが、シャキシャキとした歯ごたえを残した絶妙な炒め加減は、プロの成せる技ですね。良質なラードで炒めることによって、特有の芳ばしさと甘味が増し、クセになる美味しさで、お客さんの心をがっちりと掴みます。ヘルシーで野菜ならではの食感が堪りませんね。

 私はその後、普通の「ラーメン」を食べに行ってきました。これもあっさりと美味しかった。いつ行っても満員のお店です。ラーメン一本で勝負しておられるこだわりのお店です。また、メニューには載っていませんが、裏メニューの「味噌野菜ラーメン」も、常連客には人気です。これは(株)ラーンズの営業・宮次(みやつぐ)さんから教えてもらって食べました。これもクセになる美味しさです。⇒詳しくはコチラです  ♥♥♥

▲大人気「天心」の裏メニュー「味噌野菜」

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「総体」の思い出

 今年の「ゴールデン・ウィーク」(注:golden weekは元々映画興行界の用語が起こりと言われますが、英米にはこのような習慣はありませんから「和製英語」で通じません。説明してあげる必要があります。日本に滞在経験の長い英米人はよくご存じで、私の知り合いのALTなどはよく使っていますが)は、新型コロナウィルス拡散のせいで、ステイホーム週間」「ホーム出ん週間」となり、家でいい子をしています。もっとも私が若かった頃は、ソフトテニス部の監督をしていたこともあって、この期間中に県総体の「地区予選」が組まれるために、休んだ記憶は全くありません。しかもどういうわけか、必ず雨が降って大会が順延になるので、連休は全部つぶれるというのがお決まりのパターンでした。でもシード権を取るためには、予選で勝たないといけないので、生徒と一緒になって頑張っていました。今は「働き方改革」とやらで、部活動も毎週休みを取らねばなりませんが、当時は「休み」などという選択肢はありませんでした。平日も夜の7時過ぎまで練習し、土・日も半日は練習を、試合前になると全日、他校と練習試合などをこなして準備をしていたものです。そうやって毎年、中国大会&インターハイに出場しては、いい思い出を作っていたものです。このときの部活動の取り組みが、その後の進学指導にも生かされたのでした(基礎基本を大切にして、チームみんなで一丸となって、弱点を補強しながら、目標に向かってコツコツと努力を続ける)。

▲1985年石川県・能登町インターハイにて

 1963年から始まった「全国高校総合体育大会(インターハイ)」の史上初の中止が決まりました。新型コロナウィルスの収束が見通せない中、①競技以外にも移動や宿泊による感染リスクが大きく、参加者の安全が確保できない(安全面)、②学校の臨時休校で十分な練習時間を確保できず、負傷や熱中症の発生リスクがある(けがリスク)、③全国の医療機関が新型コロナ対策に追われており、大会中の事故などに対応できない懸念がある(医療体制)、が議決理由でした。部活に頑張った経験のある私も、これを目標に頑張ってきた選手や指導者のみなさんのことを思うと、非常に残念で悔しい思いです。大会の関係者のみなさんたちも、選手の受け入れや大会運営に関して、周到な準備を重ねてこられた苦労がパーになりました。これも実に気の毒です。3年間部活動に打ち込んできて、スポーツ推薦で大学出願を狙っていた生徒の皆さんにも、大打撃を与えました。例えばインターハイで8位以内などといった出願資格が奪われてしまうわけですから。また大学側も推薦枠にふさわしい選手を探すために、大学の部活関係者(顧問・マネージャー)が、自分の目で選手のパーフォーマンスや今後の伸びしろを確認するために、現地の会場に足を運んでいました。この機会も奪われてしまいました。インターハイの中止は、関係者の準備・努力が水疱に期すとともに、選手のみなさんの練習の成果を発揮できないこと、進路決定の場を奪われた点が大きくクローズアップされます。「練習で培った努力や友情は絶対になくならない。これからも強く明るく生きて欲しい」とエールを送られても、当人にとってはむなしく響くだけでしょうね。しかし今は、経験したことのない「見えない戦争」状態です。「命」「健康」に勝る物はありませんから。♦♦♦

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萩原健一の十津川警部

 2003年に、テレビ東京系の新しい2時間ドラマ枠『水曜 女と愛とミステリー』(テレビ東京・BSジャパン共同制作。後の『水曜ミステリー9』『水曜シアター9』『水曜エンタ・水曜ミステリー9』も含む)で、小林稔侍演じる亀井刑事主演の「日本一周『旅号』殺人事件」が放映されました。十津川警部は助演で萩原健一。翌年の第2作「寝台特急「はやぶさ」の女」と第3作「寝台特急八分停車」では十津川警部は神田正輝が演じましたが、この3作で当シリーズは終了となりました。「ステイホーム週間」で時間はたっぷりあるので、もう一度本作を見直してみました。

    日本一周という壮大なスケールで描く西村京太郎ミステリーの傑作をドラマ化したものです。原作では、十日間で日本を一周する夢の特別列車「旅号」の6号車の乗客ばかりが、相次いで不審な死を遂げます。乗り合わせた両親の依頼を受けて、日下刑事がツアーに参加しますが、京都、札幌で、第三、第四の殺人が発生します。政界の大物につながる陰謀の影を、十津川警部の推理が追いつめる、交錯する旅情とサスペンスに溢れる傑作でした。トラベル・ミステリーの記念碑的傑作です。

 日本一周旅行の企画列車「旅号」で連続怪死事件が発生。亀井刑事(小林稔侍)と十津川警部(萩原健一)が、ノンストップ殺人列車の特命捜査に挑む、という筋書きです。本作の主役は、亀井刑事役の小林稔侍のほうで、十津川役の萩原健一は2番手の配役設定です。ドラマ自体はハラハラ、ドキドキとても面白いので、少し詳しく概要をまとめてみます。

    ある夜、純正堂大学病院で薬学部教授・浜野宏が転落死し、遺体で発見される。鑑識の結果、ビルの屋上から飛び降りて自殺を図ったものと見られた。だが、警視庁捜査一課の亀井刑事は、目撃証言や、現場で見つかった七五三姿の女の子の写真の切れ端などから、他殺の疑いを強める。また、死んだ浜野教授のポケットからは、鉄道で日本を一周する“旅号”ツアーへの「招待状」が見つかる。日本中の駅弁と、各地の旨いものを食べながら、9泊10日で日本を一周するというもの。変死した男が参加しようとしていた「日本一周“旅号”ツアー」。そのツアーの裏側に、血と涙と怨念に包まれた驚くべき事実が隠されていたことを、この時点では誰も想像すらできなかった。東京~京都~九州~北海道、6500キロを走る姿なき犯人の目的は?

ツアー1日目
ツアーを企画したナインズトラベルの主任添乗員・赤森陽子と、添乗員・福原雅樹とともに、計45名が“旅号ツアー”に参加。乗客は、カップルの柴田大輔と和田由紀、親子で参加した安藤行雄と健太、同行取材する記者・矢沢和也、酒浸りの居酒屋店員・村木秀夫、川崎聡、西岡洋二、藤井正博、そして3年前に妻を亡くした井上哲郎ら。川崎、西岡、藤井、井上の4人は、ナインズトラベル社からの招待状でツアーに参加していた。

ツアー2日目
列車が山口県下関駅付近にさしかかった時、事件は発生。居酒屋店員の村木秀夫が白目を剥き変死したのだ。急性アルコール中毒による心不全が原因と見られたが、解剖の結果、乗り物酔いの薬「トランベロン」の主成分である物質が大量に検出された。「トランベロン」を製造した白山製薬は、3年半前に倒産し、「トランベロン」は発売中止になっていた。ツアーに絡み、二人の変死者が出たことから、十津川警部の命で、亀井刑事と日下刑事の二人が東京から急遽ツアーに合流した。 鹿児島からツアーに合流した亀井刑事は、昔の恋人で過激派とつながりのあった赤森陽子と18年振りに再会する。 その夜、病院の事務長をしていた川崎聡が海に転落し溺死体となって発見される。

ツアー3日目
3人目の犠牲者が出た旅号ツアーだったが、主任添乗員・赤森陽子の判断でツアーは続行。 その頃、次期総理といわれている国土交通大臣・三田良介のもとに「現金3億円を持って日本一周旅号ツアーに合流して下さい。要求を拒否した場合は、次の犠牲者はあなたの息子です。」という脅迫メールが届く。

ツアー4日目
和田由紀が鳥取砂丘を散歩中、何者かに襲われた。

ツアー5日目
京都に着いた一行は、京都の観光を楽しんでいた。集合時間を過ぎてもバスに戻って来ない西岡を探しに行った亀井刑事らは、木にぶら下がっている西岡の首吊り死体を発見。捜査の結果、西岡は「トラベロン」を製造していた白山製薬の工場長だったことが判明する。

ツアー6日目
列車は京都から新潟へと向かう。新潟港から小樽行きのフェリーに乗り込んだ一行は、約8時間の船旅を楽しんだ。一方、捜査は急展開。村木が3年前まで救急隊員を務めていたことが判明。3年前に発売された「トランベロン」の臨床試験を行っていた浜野教授。3年前まで病院の事務長をしていた川崎。 「トランベロン」を生産していた会社の工場長をしていた西岡。3年前に厚生大臣を辞めていた三田良介。 3年前に事件を解くカギがあると睨んだ捜査本部は、白山製薬の柳沼功一という役員が、使途不明金の発覚で、3年前に解雇されている事実を掴む。柳沼功一は、三田良介国土交通大臣が愛人に産ませた子供で、偽名を使ってツアーに参加していることが判明。そんな中、フェリーの上で日下刑事が何者かに襲われる。

ツアー7日目
一行は小樽港に到着、列車で網走に向かう。 ところが、藤井が一人でフェリーを降りたまま姿を消した。招待状でツアーに参加した5人のうち、姿を消した藤井を除いて生き残ったのは、鉄鋼会社に勤めていた井上だけとなった。そしてついに三田が動き出した。羽田空港から女満別行きの飛行機に乗ったのだ。

ツアー8日目
捜査本部に激震が走った。藤井も、村木と同じ消防署で救急隊員をしていたという事実を掴んだのだ。 そして雑誌記者の矢沢も、3年前にスクープをものにすると言って、「トラベロン」の取材を続けていたものの、ある時期を境に取材をやめていたことが判明。その矢沢も忽然と姿を消した。矢沢は絞殺されていた。一方、網走のサロマ湖畔に現れた三田らしき男は、何物かに刺され現金の入った鞄を奪われた。刺されたのは、三田の秘書である古賀であった。

ツアー9日目
釧路から札幌へと北海道の広大な大地を駆け抜ける列車は、まさに最終章へと突き進んでいた。 ついに亀井刑事らは、乗客全員に対し本人確認を実施。 そんな中、井上が車内のトイレで首吊り自殺を図る。犯人は、一体何を目的として人殺しを続けているのか? トラベロンの臨床実験をしていた浜野教授。 救急隊員だった村木と藤井。病院の事務長だった川崎。トラベロンを生産する工場の責任者だった西岡。スクープを狙いトラベロンを追いかけていた矢沢。「トラベロン」を製造販売していた白山製薬の役員だった柳沼功一。その父親で犯人から脅迫されている三田国土交通大臣。網走で殺された三田大臣の秘書・古賀。陽子は今も昔のように過激派とつるんでいるのか? ひた走る殺人列車の謎に亀井刑事と十津川警部が挑む!

 亡くなった人のことを悪く言いたくはないのですが、この萩原健一演じる十津川警部が、とってもひどかったんです。プロの俳優とはおよそ思えない。セリフは棒読みだわ、演技もぎこちない。仲間とのコミュニケーションも浮いている。こんなひどいレベルの十津川警部は見たことがありませんでした。体調でも悪かったんでしょうか?声のメリハリや強弱もなく、一緒に出ていた小学生の子役と大差なかったですね〔笑〕。後年、俳優としても名優と言われていただけに、残念なドラマ(汚点)でした。一作だけで降板となったのも当然と言えば当然でしょう。😢😢😢

[追記] 原作者の西村京太郎先生も、もう90歳。目標の635冊へ向けて(「東京スカイツリーの634mを1つだけ上回りたい!」)、ひた走っておられます。あともうチョットで目標達成です。最近の雑誌『一個人』3月号(KKベストセラーズ)で、特別寄稿「百歳までにしたいこと」を寄せておられ、そこでは、頭の方は30歳で止まっており、進歩も退歩もしていないが、体の方はガタが来ており、昔のようには早く書けなくなったことをこぼしておられます。「頭の中では、とうにストーリーは出来ているんだが、どうしても、遅くなって申し訳ない」と、編集担当者に頭を下げる日々だとか。西村先生、目標までもうちょっとですね(熱狂的な西村ファンとしては635冊と言わず書き続けていただきたいです)!頑張ってください!!!♦♦♦

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短所を克服せよ!

 「勝田ケ丘志学館」が臨時休校になる直前、2回に渡って「短所の克服」について話しました。最近の教育では、長所を伸ばして短所には目をつぶるという傾向が見られます。私はこれでは絶対に人は育たないと思っています。特に大学受験でこれをやると必ず失敗します。自分の好きな教科だけやって、苦手科目を放置しておけば、センター試験はごまかせても、二次試験で痛い目に遭います。得意科目でいくらいい点を取っても、苦手科目が足を引っ張るのです。東京大学を受験した生徒で、英語抜群の生徒が不合格になりました。これは苦手な数学をほったらかしたのが原因でした。センター試験で楽勝の点を取った生徒が、大阪大学・理学部を不合格になったのは、理科と数学が苦手だったからです。受験の世界では苦手科目を放置したら、必ず失敗するんです。高得点を取れとは言いません。人並みの点が取れるようにしておけば、得意科目が生きてきます。私はこのことを毎年口が酸っぱくなるまで強調しています。英語の苦手な生徒は英語を、理・数が苦手な生徒は理数科目を必死でやらねば、栄冠を勝ち取ることはないでしょう。長所だけを褒めて伸ばそうとする教育をよしとする傾向が見られますが、これは間違っていると感じています。

 「野球の世界でもそうだ」と、尊敬する故・野村克也さんが述べていました。私が野村さんの本をむさぼり読むのは、人生における真理を語っておられるからです。

 人は誰でも、自分の得意な分野は一生懸命練習して磨きをかけるが、不得意な分野はなるべく見ないようにする。改善に取り組んだとしても、長所を伸ばすついでにやるくらいで、しっかり取り組むことは少ない。しかし、それではいつまで経っても成長できない。わたしは、まず短所を徹底的に改善するように試みるべきだと考えている。なぜなら、長所は人からとやかく言われなくても、ある程度放っておいても時間とともに上達していくものだが、短所は意識して矯正や強化に本格的に取り組まなければよくならないからだ。そればかりか、短所が改善されないことで、せっかくの長所が活きてこないことがある。だからこそ、まずは短所の克服が「育てる」ことのスタートラインとなる。―野村克也『野村四録 指導の書』(セブン&アイ出版、2018年10月)

 苦手を克服するより、長所を伸ばすほうに重点を置く教育なども最近では注目されているらしい。しかし、先ほども触れたように、つわものが揃うプロフェッショナルな世界でそれなりにやっていこうと思ったら、長所を伸ばすだけでなく、自分の短所もしっかりと修正していくことが求められる。短所を改めれば、長所を伸ばすより伸びしろは大きくなる。自分を進化させようと思えば、短所を放っておく手はないのだ。―野村克也『生き残る技術』(竹書房、2020年2月)

 人は、得意な分野は放っておいても自ら一生懸命努力するが、苦手な分野は放置・敬遠してしまう。「短所矯正には目をつぶって長所を伸ばせ」とよく言われるが、まずは「短所を鍛える」のが先だ。すると、部下の仕事の幅が広がるようになる。―野村克也『リーダーとして覚えておいてほしいこと』(PHP研究所、2020年2月)

 最近は、短所には目をつぶり、長所を伸ばす指導が支持されているのだという。私はこの考え方には疑問を感じる。なぜなら、短所を放置して長所だけを伸ばそうとすると、遺された短所が影響を与えて、長所が損なわれてしまうことがあるからだ。だから、長所を伸ばしたかったら、短所を克服するのが先であると思う。―野村克也『野村の教え方』(Gakken、2020年4月)

 指導者は、こうしたことを、何度も何度も言葉を変えながら繰り返す必要があります。一回言えば分かるだろう、では絶対に響きません。繰り返し、繰り返し言い続けて、ようやくちょっと生徒が変わってきます。私は今日取り上げた「不得意科目の克服」だけでなく、たり前のことをカになってゃんとやる」(ABC)「正しい努力は絶対に裏切らない」「英語学習の8割までは単語力」「やりっ放しは御法度」「散歩のついでに富士山に登った人はいない」「受験は団体戦だ」「成功の秘訣は成功するまでやること」「強い夢は叶う」などといった持論を、しつこくしつこく反復しては生徒に迫っています。「あー、またか」というぐらいでちょうどいいのです。♥♥♥

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「大山口駅」

 JR山陰線「大山口駅(鳥取県大山町国信)の新しい駅舎が3月に完成しました。鳥取県内産の木材をふんだんに使った山小屋風の建物に生まれ変わり、国立公園・大山の新しい玄関口として親しまれるようにと願いが込められています。地元にお住まいの勝田ケ丘志学館」山根孝正館長さんに、車で連れて行ってもらい、見て来ました。もちろん駅名の由来は、南側にある中国地方一の高峰耆大山」に因んでいます。

 駅名の通り、鳥取県のシンボルとなる名山「大山(だいせん)」へ向かう観光拠点となる駅の一つです。この日は曇っていて大山は見えませんでしたが、山陰エリアのみならず、中国地方としても最高峰となる標高1,729mを誇る「伯耆富士」です。

 老朽化が進み(旧駅舎は昭和28年に建設)、建て替えられました。当初の案では縮小化を図るとのことで、トイレも撤去する予定だったと聞きました。デザイン案は、包括的な連携協定を結んでいる米子高専の建築学科の学生に依頼しました。6チームから1作品ずつが提案され、昨年の3月の審査会で「町の風景となる駅」を基本に置いた、大山の山並みを連想させる屋根と、強度を高めるため部材を斜めに用いたトラス構造の屋根下を組み合わせた山小屋風の外観の案が選ばれました。木造平屋120㎡で、大山の玄関口」を意識し、木材を多用した明るい雰囲気になっています。1時間に1~2本の普通列車が通る無人駅です。

 新駅は土地がJR所有で、新駅舎は町が維持管理。木造平屋約120平方メートルで、「待合室」と多目的も含めた男女トイレが設けられました。事業費3千万円のうち2300万円はJRが負担しました。「待合室」に入ってみると、木の香りがプ~ンと漂い、真新しい駅の雰囲気を味わうことができました。

 かつては、この駅前にはD51形蒸気機関車(デゴイチ)が展示してあったと、山根館長から聞きました。1941年の製造で、1975年に米子―島根・益田間を本州最後のSL列車「石州号」として走った620号機で、1976年から展示されましたが、財政難でさび落としや塗装の補修ができず、運搬費もままならず、引受先がなく、解体されたそうです。

 駅の正面から伸びる県道158号線。このまま道なりに進むと、大山の登山口に行き着きます。正面に中国地方を代表する独立峰・大山の勇姿を望むことができ、大山の中腹に位置する大山寺までは、僅かながらバスの便があります。♥♥♥

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チャギントン電車に乗りたい!

 2019年の3月に、岡山市をイギリス発のテレビアニメから飛び出した「おかでんチャギントン」電車(岡山電気軌道)が走り始めました。3ヶ月前から募集された乗車チケット(3,500円)の申し込みは、定員の8倍を超えたと言います。私も岡山に出る機会が多いので、何度か目撃していますが、「か、か、かわいすぎる…」という印象です。私も一度乗ってみたいと狙っていますが、いつも予約でいっぱいです。アニメでは、車内が一切描かれていないのですが、岡山出身の鉄道デザイナー・水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生が創り上げたチャギントンの内部は、ビックリが詰まったおもちゃ箱みたいだと評判ですよ。ぜひこの目で見てみたい。

 鉄道大好きの私も、ぜひ乗ってみたいと思っています。赤いウィルソンと青いブルースターを連結しており、他の路面電車車両よりも一回り大きく感じられます。「チャギントン」のとびきりの笑顔に、街では誰もが立ち止まって、目が釘付けです。岡山の街が明るくなるみたいです。

 岡山駅を発車してこの電車が向かうのは東山。そこには水戸岡鋭治先生のプロデュースになる「おかでんミュージアム」があって、このチャギントンのコーナーも2階にあります。⇒私のこのミュージアム探訪記はコチラです 私は今までに三回訪ねています。

 ちなみに、雑誌『旅と鉄道』5月号(2019年)の表紙を、この「チャギントン」電車が飾っています。「かわいい鉄道」という特集が組まれており、とても面白く読みました。今は新型コロナウィルス騒動で出かけることはできませんが、落ち着いたら必ず乗ってみたいと思っています。

 現在「おかでん」に乗るには、駅からかなり歩かなければなりません。JR岡山駅前広場には、バス、タクシーなどが乗り入れしているのに対し、路面電車電停は離れた場所にあり、場所が少しわかりにくい、乗換えに時間がかかるなど利便性が低く、また、交差点を横断するため安全性の課題もありました。今、岡山駅前広場への「路面電車乗入れ計画」が動き始めています。現在の岡山駅前停留場から岡山駅前交差点を横断する形で延伸する、平面乗り入れ案で実現する見通しです(2022年完成予定)。岡山駅方向へ100m程度軌道を延伸し、停留場を新設する予定です。岡山駅最寄りに位置する停留所は2面3線となり、岡山駅東口から停留場までの距離は現在より140mほど短縮されるとのことです。これにより、横断歩道を渡ることなく乗換え可能で、乗換え時間は1分30秒から3分ほど短縮されます。便利になりますね。なお、現在の岡山駅前電停は今後も存続される予定です。♥♥♥

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「さだ×よみ音楽会」

 4月25日(土)夜、BS日テレで「さだ×よみ音楽会 ~さだまさし&読響…奇跡の初共演ライブ~」が放送されました(仕事に行かなくてもよいので、テレビを見る時間が増えました)。デビュー47年目を迎え、4400回を超えるソロ・コンサートを行ってきた日本を代表するシンガーソングライター・さだまさしさんと、国内外で高い評価を得る日本屈指のオーケストラ「読売日本交響楽団」による、初のコラボコンサートの模様を2時間にわたって堪能することができました。東京芸術劇場コンサートホールの3階席まで満員の中、ストリングスだけでも50人という14型フル編成、総勢75人の演奏家たちによる読響の音楽性の高い美しくゴージャスな演奏と共に聞くさだまさしさんの歌世界は、まさに感動ものでした。昨年2019年10月28日に収録されたコンサート(チケット12,000円)です。

 さだまさしさんの盟友・渡辺俊幸(わたなべとしゆき)さんの壮大なアレンジで贈る一夜限りのシンフォニック・コンサートです。「主人公」「案山子」「北の国から」などの大ヒット曲、そしてもちろん、「さだまさしのコンサートと言えば…」爆笑トークも健在でした。読響団員によるリクエストに応えて、「エレクトーンハイ事件」が20分近く語られました〔笑〕。

 第二部も後半。オーケストラと共演する際にしか歌わない「青の季節」、春日大社を歌った「おんまつり」、東大寺のお水取りをテーマとした「修二会」、映画にもなった「風に立つライオン」と、怒濤の「さだワールド」です。渡辺俊幸さんも語っておられましたが、コンサートがいつ終わってもよい曲ばかり。全部私の大好きな壮大な曲。最高の選曲でした。

 さださんの歌唱、作品は、オーケストラと共に演奏する事で、特別な光を放ち、この上ない感動を呼び起こします。舞台となった東京芸術劇場の響きもとても素晴らしく、この上ない満足感があります。アンコールが終わってすぐにスタンディング・オベーション、そして拍手が鳴り止まず、カーテンコールを終えてオーケストラの皆さん全員が舞台袖に退出した後も、拍手がずーっと続き、もう一度さださんと渡辺さんが共にカーテンコールをしたほど感動的でした。♥♥♥

 4月になってからさだまさしさんの本が2冊出ました。雑誌『ゲーテ』(幻冬舎)に二年間連載された『酒の渚』(幻冬舎文庫、550円)が1冊。さださんが出会ってきた名酒と名酒場と粋人たちとの思い出を綴る、名エッセイ集です。強い人、優しい人、温かい人、切ない人…。今はもう会えない、懐かしい人たちとの豊かな夜が演出されます。全編が「お酒」にまつわる話で、それぞれに「おいしそうな」お酒のエピソードが出てくるんですが、全くお酒を飲む習慣がない私でも「うわ~、これは確かにおいしそうだ!」と思わせるような描写が何とも最高でした。さださんのエッセイストとしての筆力でしょう。

 もう1冊は、岩波書店の雑誌『図書』に、2018年1月号~2019年12月号まで連載された「さだの辞書」というエッセイ24編に、書き下ろしの1編を加えて一冊にまとめた『さだの辞書』(岩波書店、1500円) 珠玉のエッセイ集です。ひきずり込まれるように読んでしまいます。このうちの1話「飛梅・詩島・伊能忠敬」「ベスト・エッセイ 2019」(日本文藝家協会編・光村図書出版)に採用されました。さださんは長崎新聞社の電話インタビューで、「コロナ禍の影響で外出を自粛している人たちが、この本を読んでほっとした気持ちになってもらえたらうれしい」と話していました。「ステイホーム」週間で、たっぷりと本を読む時間があります。♥♥♥

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「清松庵たちばな」

◎週末はグルメ情報!今週は和菓子

 今日は菓子処「清松庵たちばな」をご紹介いたします。国道9号線沿いの宍道湖畔にある上品な創作和菓子店です。「菓子処 清松庵たちばな」と書いた青色と赤色の看板が目印です。

 上生菓子・お饅頭・最中などの美味しい和菓子が沢山揃っています。素敵なお菓子ばかりですので、選ぶのも楽しくなってしまいます。熟練した職人が一つひとつ丁寧に仕上げる上生菓子は、季節の風物をモチーフにしたものや、涼やかな水菓子などバラエティ豊かです。季節感あふれる逸品にも注目です。その他、あんみつ、ぜんざい、抹茶パフェなど、旬の果物を使った和カフェ・スイーツ・メニューも充実しています。店内には販売だけでなく喫茶室も併設していますので、カフェの利用も可能です。喫茶席からは宍道湖が眺められ、天気の良い日はテラス席も開放されています。日本一の宍道湖の夕陽を間近に眺めながらお茶するのも最高ですね。

 職人さんが丹精込めて手作りする「おはぎ」(各172円)が美味しいです。肝となるあんこには、厳選した上質な小豆を使用し、素材本来の味が楽しめるように製造過程にも工夫を凝らしています。口に運ぶとなめらかな舌触りで、甘さも程よく、さっぱりとした上品な味わいに思わず顔がほころびます。通年で購入できる「おはぎ」は、小豆、栗、抹茶の3色ですが、彼岸近くになると、期間限定で青のり、黒ゴマ、きなこが加わり6色となります。色とりどりの「おはぎ」が華やかに食卓を飾ってくれますよ。私は「桜餅」(1個151円)も気に入っています。薄めの皮はもっちりとした食感で、葉の塩加減は控えめです。「粒あん」「こしあん」の2種類があるんですが、私はこしあん派です。どちらも甘すぎず実に上品な味わいです。♥♥♥

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一太郎プレゼント当選!

 長年、「一太郎」ファンの八幡は、「一太郎2020」を愛用しています(私の紹介記事はコチラ)。ワープロソフトの「一太郎」が世に出てから、もう35年も経つんですね。購入時に「祝35周年!珠玉の逸品プレゼントキャンペーン」に応募していました。このほどジャストシステムから、当選のお知らせと「35周年付箋付きマウスパッド」が送られてきました。「一太郎35th」のロゴが入った豪華なマウスパッドです。マウスパッド付箋を一体化した、便利な2WAY仕様の逸品です。

付箋付き マウスパッド

 シックな色合いのマウスパッドを開くと、中にカラフルな付箋セットが内蔵されている、一石二鳥のアイテムです。デスク回りを実用的かつスッキリとまとめることができますね。これは便利だ!早速自宅のパソコンで使うこととします。♥♥♥

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「Loft にほんの温泉」

 このシリーズの中で私が特に気に入って買い溜めしているのが、「箱根」「湯布院」の二つです。今日も米子・天満屋・4階の「Loft」で沢山買ってきました。豊かな自然と雄大な富士を望める温泉地「箱根」をイメージした入浴剤で、ミルキー・ブルーの湯色になります。もう一つは、由布岳が拝める、静かで田園的な温泉地「湯布院」をイメージした入浴剤。ミルキー・グリーンの湯色です。効能・効果としては、疲労回復・荒れ性・あせも・にきび・しもやけ・しっしん・ひび・あかぎれ・神経痛・リウマチ・肩のこり・腰痛・うちみ・くじき・冷え性・産前産後の冷え症・痔などが挙がっています。八幡家の浴槽の湯(約200リットル)に本品1袋(25g)を入れ、よくかきまぜて入浴します。あ~、ポカポカ、いい気分!!♥♥♥

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「uni ball one」

 (株)三菱鉛筆から、新開発ゲルインクとシンプルでストレートな軸デザインが特徴的な新しいゲルインクボールペン、“ノート、くっきりキマる。”「uni-ball one(ユニボール ワン)」(本体価格120円+消費税/インク色:全20色(0.38mm)、全10色(0.5mm))が発売になりました(2月26日)。重さはわずか10gなので超軽量です。インク色は、黒、赤、青、イエロー、オレンジ、具ルーン、ピンク、スカイブルー、ライトピンク、ブルーブラックの10色が共有。0.38mmは、ロイヤルブルー、ライトブルー、マンダリンオレンジ、ライムグリ-ン、エメラルド、ベビーピンク、バイオレット、ブラウンブラック、ボルドーブラック、グリーンブラックを加えた全20色。最近、私はこのボールペンの0.38mmを愛用しています。

 「uni-ball one(ユニボール ワン)」は、一般的なゲルインクと比べ、黒色は一層濃く、カラーはより鮮やかに発色し、後で見返した時にくっきりキマる、印象的なノートを作ることができます。黒色に関して、立命館大学との共同研究により、認知心理学の知見から、顕在記憶と手書き文字の相関を検証しました。その結果、濃く、くっきりとした文字ほど記憶に残りやすいことが判明しました。そのため、勉学に励む学生の記憶により残りやすい文字が書けるペンとして、暗記用のノートなど記憶に残したい時の学習に最適です。

【 開発の背景 】
ゲルインクボールペンは豊富な色数が特徴で、学生を中心に広く親しまれています。「uni-ball one(ユニボール ワン)」は、学生が勉強するペンに求めていることとして、「濃く書きたい」というニーズが高いことに注目しました。学生が勉強に取り組む意欲が湧いてくるペンとして、黒は一層濃く、カラーはより鮮やかに発色するインクを開発しました。

【商品特長】

 新開発した『uni-ball one(ユニボール ワン)』のインクは、一般的なゲルインクと異なり、色材の紙繊維への浸透を極力抑える、新しい顔料を使用しています。使用している顔料は、従来の色材を粒子中に閉じ込めた独自開発の「ビーズパック顔料」です。インクの色材となる顔料を粒子中に閉じ込め、粒子のサイズを大きくすることで、色材の紙面への浸透を極力抑えます。それにより、紙面上の色材が本来の色を発色し、黒はより濃く、カラーはより鮮やかに発色します。

 ① くっきりは記憶を助ける 
黒は一層濃く、カラーはより鮮やかに発色し、記憶に残りやすい、くっきりキマる文字が書ける一般的なゲルインクと比べて、黒色はより一層濃く発色します。立命館大学との共同研究により、黒色に関して、濃く、くっきりとした文字ほど記憶に残りやすいことがわかりました。一般的なゲルインクよりも濃い『uni-ball one(ユニボール ワン)』を使用することで、ノートを見返した時に印象に残りやすい文字を書くことができます。

<立命館大学との共同研究について>
立命館大学総合心理学部・服部雅史教授監修の下、高校生を対象に認知心理学の実験手法である「記憶再生課題」を行いました。濃淡の違うボールペンで手書き文字の記憶成績を比較したところ、『uni-ball one』の濃い黒インクで書いた文字のほうが一般的なゲルインクと比べて正答率は高く、単語再生率が高いという結果を得ました。この研究結果については、「日本基礎心理学会第38回大会」において報告されました。

 ② にじまず、速乾性の高いインク
一般的な速乾性インクは、紙面へのインクの浸透を速くすることで速乾を実現しています。そのため、インクのにじみや裏抜けが起こることがありました。新開発の「ビーズパック顔料」は、インク内の固形と液体の成分比を変えることで、液体成分を素早く紙面へ浸透させながらも、固形分である色材を紙面に残すことを可能にしています。紙面への浸透が速い速乾性インクでありながら、色材が紙面に吸収されるのを抑えるため、にじまず、裏抜けしません。イメージでいうと、水(インク)が全て紙に浸透せず、水玉状になって耐える感じです。それにとって、紙面上の色材が本来の色を発色し、黒はより黒く、カラーはより鮮やかに発色します。

 ③ 赤シートで隠せるインク色もラインアップ
暗記用赤シートを併用して記憶学習に臨む中・高生向けには、0.38mmでは、オレンジ、ベビーピンク、イエローの3色、0.5mmではオレンジ、イエローの2色が暗記用赤シートで隠すことができます。なお、「ユニボールワン」のリフィル(100円)は「エナージェルインフリー」のインクと互換性があり、入れ替えて使うことができます。

 ④ シンプルでストレートな軸デザイン
軸デザインはシンプルでストレートな形状ですね。黒インクは濃さを強調した黒い軸色、カラーインクは生活空間にとけこむ、オフホワイトの軸色を採用し、落ち着いた印象に仕上げています。本当にシンプルな軸デザインで、ムダを削ぎ落とした感じです。黒はしっかりとした色合いで、白はテカテカしないオフホワイトの落ち着いた色合いです。オーバル形状の「オープンワイヤークリップ」は、スタイリッシュなデザイン性に加え、可動式のバインダー・クリップとなっていて、ノートや手帳に挟みやすい機能性も兼ね備えた仕様です。♥♥♥

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「ウィーンの森殿町店」復活オープン

 以前に「ウィーンの森 殿町店」が閉店したことをお伝えしました(⇒コチラです)。ケーキを買うために仕方なく、私は「ウィーンの森 田和山店」まで出かけていました。昨日「先生、ウィーンの森殿町店が復活していますよ」と、メールでお知らせいただきました。全く知りませんでした。いつも閉まっていたのでノーマークだったんです。早速出かけてきました。パン工房を併設して、この度「ウィーンの森 小麦館」としてリニューアルオープン(2月20日)されたものです。

 「生地から手作りの長期発酵パン」を看板にしているようです。素朴でおいしいライ麦パンを中心に、小麦の美味しさを味わえるハード系パンを揃えて復活です。これまで「ウィーンの森田和山店」で製造していたパンを、さらに材料にこだわって製造・販売です。従来通り、ケーキの販売もカフェの営業もされながら、店舗の一角でパンを販売されていました。残念ながら私はハード系パンにはあまり興味はありません。

 これで私の大好きな「マルキーズ」「セビリア」を買いに、わざわざ田和山まで足を運ばなくてもよくなりました。♥♥♥

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やかん転倒す

◎こ、これは一体何だ!? 

   金沢駅東口(兼六園口)を出て、「スターバックス」金沢フォーラス」の方へ行く途中に、やかんを倒したような珍しいオブジェが目に飛び込んできました。夜だったので、びっくりしました。三枝一将氏の作品による「やかん体、転倒する。」というタイトルのオブジェだそうです。円形の花壇の中に巨大なやかんがひっくり返って半分斜めに埋没しているという斬新なアートです。その大きさに圧倒されます。作者の三枝一将(さえぐさかずまさ)氏は、東京を拠点に鋳金作家として活躍されている方です。この作品は「金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2006」において、470作品の中から最優秀賞に輝いた作品です。何度見ても不思議なモニュメントです。私には制作者の意図や必然性はさっぱり分かりません〔笑〕。

 タイトルのとおり、大きなやかんがひっくり返って地面に埋まっているという斬新なデザインが、行き交う人々の心に潤いを与えてくれますね。やかん体、転倒する。」の気が利いている点は、作品の裏側に回ると「やかん」の蓋が転がっていることです。「フタもちゃんとあるんだ」。この作品は女子高生をはじめとする若い女性にとっては最高の被写体のようで、友達同士で転がった「やかん」をバックに写真を取り合っている姿が見られました。また、地元の方、女性同士の待ち合わせスポットともなっているようです。

 ショッピングビルの「金沢フォーラス」は、金沢駅前が繁華街として発展する契機となった商業施設です。女性向けのブランドショップのみならず、レストランや書店やシネマコンプレックスがテナントとして入っています。小京都、古都としてのイメージの強い金沢ですが、「金沢駅」「金沢21世紀美術館」はじめ、現代アートの町としても新しい魅力を創造し、発信する象徴の1つとなっています。♥♥♥

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ボリンジャー博士との出会い

 平成21年11月、島根県立松江北高等学校の学校だより「あかやま」第210号に、私は次のような一文を寄せています。

   ボリンジャー先生との出会い~一冊の本との巡り会い

                                                                                                  図書部長 八幡成人

 「一冊の本との巡り会いが人の人生を変えてしまう」私もそのような一人である。時は大学二年生の秋、書店で偶然見つけた一冊の洋書Dwight Bolinger, Aspects of Language 2(ドワイト・ボリンジャー『言語の諸相』)との出会いがその後の運命を大きく変えることになる。英語の大好きな若者が、この本を読んで言語観察の緻密さに心を動かされた。そこで、気がついた幾つかの誤植と共に感想やら、オカシナ(!)記述の指摘やらを書き綴って、アメリカの出版社気付けで送った。送ってしまってから、この著者が何とアメリカ言語学会の会長さんであることを知らされる。一介の大学生ふぜいが、時の大学者に失礼な手紙を送ったものである。ところがである。2週間もしないうちに一通の封書が自宅に届く。「数々の指摘をありがとう。ご指摘の点はもっともで次版から訂正する。ついては君は英語にとても興味がある様だから、最近自分が書いた本を別便で送ったから読んで欲しい」とのこと。狂喜乱舞とはこのことである。数日後に届いた薄い(が高価な)書物を角から角まで興奮して読んだのを今でもはっきりと覚えている。以来、分からないことがある度にお手紙して教えを乞うようになった。几帳面な博士は2週間後に必ず詳細な返事が届く。
 その後、「宝島事件」と呼ばれる業界では有名な忌まわしい出来事をきっかけに、私たちの『ライトハウス英和辞典』に顧問としてご参加いただき、語法の記述に一層の正確さを期そうという話が持ち上がり、私がその連絡係を務めることになる。会社に全国の生徒・先生方から寄せられた疑問に対して、ボリンジャー先生に確認を取って、数行の語法注記を私が書く。そしてその記述の後には((Bol.))というマークが入ることとなった。これは日本の学習辞典界では画期的なことであった。西洋の学者は何かをお願いすると必ず謝礼のことを細かく聞いてくるが、ボリンジャー先生はお金のことに触れられることは一切なかった。純粋に英語を愛しておられる先生であった。どの会派にも属さず、一匹狼でご自分のことをdevil’s advocate(この表現分かりますか?)と呼ばれていた。何百通のお手紙を差し上げたことだろう。いつの日か「君の手紙は全てファイルして取ってある。一度見に来ないか」とご招待をいただいたが、それも果たせないまま、お亡くなりになってしまったことが返す返すも残念である。ご病床からの最後のお手紙は「もう手紙も書けなくなった。今病室から代筆の人に頼んで君の質問に答えている」という壮絶なものだった。先生のお書きになった著書、論文は全て私の書斎に揃っている。先生の特集が言語雑誌で組まれると、決まって私の所に写真を貸して欲しいとの依頼が来るのも、息子さんから生前の先生のプライベートなお写真を預かっているからである。ボリンジャー先生の伝記、生前のご活躍、日本での影響力について1冊の本にまとめることを息子さんにお約束し、すでに出版社も決まっているのだが、忙しさにかまけてまだ実現していない。
  高校時代英語を教えて頂いた故大谷静夫先生(東京大学卒)の米子のご自宅には、何度も本を借りにお邪魔した。先生の英語を読まれるスピードは並外れたものだった。エド・マクベイン、ロアルド・ダール、夢野久作を教えていただいたのもこの先生である。お亡くなりになった時に、「英語の本は全て八幡に送ること」とのご遺言で、奥様から英語の本を全てお譲りいただいた。4年前家を新築した時に、特注の書庫にプレートを掲げて全て収めさせていただいている。本との巡り会いに関しては、結構恵まれている八幡である。

 これが私とボリンジャー博士との出会いです。書店で偶然見つけた一冊の言語概論書を、面白くてむさぼるように読んだ後で、気の付いたいくつかの誤植や感想やらを出版社気付けで送ったところ、二週間後にご本人のボリンジャー博士から、上に述べたようなお手紙が届いたのです。さらには、薄い(がとても高価な)創刊されたばかりの書物(Forum Linguisticum)が送られてきて、隅から隅まで興奮しながら読んだのを、今でもはっきり覚えています。以来、博士の書かれた論文・書物をむさぼるように読みふけりました。以来、困った問題点・疑問点が起こる度に、先生のお手を煩わせては、その悩みを解決していただきました。いつも几帳面にタイプされたお手紙の全てはファイルして取ってあります。例の「宝島事件」をきっかけに(この事件をご存じない方はコチラをご覧ください)、主幹の故・竹林 滋先生(東京外国語大学名誉教授)の命で、何とかボリンジャー博士を編集にご参加していただけないか頼んでみてくれとのことで、お願いすると快くお引き受けいただきました。竹林先生から回された語法上の疑問点を、私が英訳してボリンジャー先生に送り、ご回答をまとめて整理するという連絡係を仰せつかります。博士と仕事をご一緒させていただく中で、言語研究に対する変わることのないひたむきな情熱と、体制に流されることのない首尾一貫した研究姿勢を、いつもひしひしと感じていました。

 博士は、1907年にカンザス州に生まれ、1936年ウィスコンシン大学でPh.D.を取得後、多くの大学の教職を経て、1963年より1973年までハーバード大学教授。1972年アメリカ言語学会会長、1975年カナダ・アメリカ言語学会会長を務め、定年後は著作活動に専念されました。ハーバード大学(ロマンス言語文学)スタンフォード大学(言語学)の名誉教授です。骨髄腫(myeloma)との闘病で、1992年2月23日にお亡くなりになりました。博士のお仕事の全貌はコチラで詳しく見ることができます。♥♥♥

▲お孫さんのBruce McClureさんと(1987年10月1日)

 

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「しましまうまうまバー」

◎週末はグルメ情報!今週はアイス

 家の近くの「セブンイレブン」に美味しそうなアイスクリームが入荷していました。「しましまうまうまバー」という、何ともユーモラスな名前です。バニラアイスの中に、しましまの層状になったチョコレートがたっぷり入ったアイスバーで、食感のよいチョコレートと、コクのあるバニラアイスを組み合わせた、とありました。「セブンイレブン」限定販売のアイスで、内容量は70ml、カロリーは234kcal(脂質 16.5g、炭水化物19.3g)。製造は森永製菓です。うん、これ美味い!まさにチョコだらけのアイスです。パッケージの右下にはシマウマのイラスト。シマウマが「しましまうまうまバー」をくわえていますね。パッケージ裏面には、なんとシマウマのイラストを活かしたバーコードとなっています。こういう遊び心は大好きです!

 袋から取り出すと、なんとも強そうな?!ゼブラ柄の「しましまうまうまバー」が登場します。最近のアイスバーとしては比較的小ぶりなサイズです。アイスミルク規格のコクのあるバニラアイス。その中には、しましまの層状になったチョコレートがたっぷり入っています。想像以上にチョコが多いんです!チョコレートのパリパリ食感に、なめらかでコクのあるミルクアイス。このシンプルな組み合わせこそが最強のおいしさです。しかも140円(税込)と値段もお手頃ですから、これは大ヒット間違いなしじゃないでしょうか。この手のアイスって、表面だけコーティング・チョコで覆われているくらいの印象ですけれど、この商品は、内部までパリチョコがびっしり詰まっています。根を張っている感じです。ミルクアイス部分よりもチョコのほうが多いのでは?最後までず〜っとパリパリパリパリ。これはやみつきになるなぁ。ミルクアイス自体は口溶け速攻のチープな味。でも、チョコ味が圧倒的に優勢だし、食感を味わうアイスだから問題ないでしょう。このパリパリ感、ぜひ体感してみてください。「セブンイレブン」の扱うものは、他のコンビニと違い、こういう美味しい物が多いなあ、というのが実感です。♥♥♥

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時計噴水

 最初は気づかなかったんですが、北鉄交通のガイドさんに教えてもらって、もう一度見に行きました。金沢駅東口を出て、「もてなしドーム」から「鼓門」を通り抜けたところに、時計噴水」があります。意識していないと、そのままスルーしてしまう場所です。水が噴水のように出て池のようになっています。無数の小さな噴水が出ているんですが、よーく見てみると、「時刻」の他に、金沢に観光に訪れた観光客を歓迎する「いいね金沢」「WELCOME」「KANAZAWA」「ようこそ金沢へ」などがハイテク表示されているんです。正面から見ないと読めません。横の方から見てもただの噴水です。大きさは約3m×1.5m×1.5mで、道路側には時計表示のためのノズルが129本、駅舎側には文字表示+時計表示のためのノズルが397本あります。他ではあまり見ることの無い噴水ですね。規格商品ではなくフルオーダーメイドの噴水です。大きさ、いろいろな文字表示、夜はライトアップなど様々な演出をすることができます。金沢を訪れる人たちへの噴水の「おもてなし」ですねCNN「世界の美しい噴水トップ15」に選ばれた噴水です。株)ドゥサイエンスのオーダーメイド商品です。

 この水は、犀川から取水された「辰巳用水」から引かれています。「辰巳用水」は、小立野通りを流れる本流から分岐して「兼六園」に入り、霞ヶ池と瓢池を経由して市中に流れ出て、しいのき緑地を小川となって流れた後に再び本流に戻ります。そして、近江町市場の地下あたりからもう一度分岐して金沢駅通りを流れ、「金沢駅」へとたどり着きます。♥♥♥

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明朗であれ~渡部昇一先生

 尊敬する渡部昇一(わたなべしょういち)先生がお亡くなりになったのは、2017年4月17日でした。早いものでもう三年が経とうとしています。⇒私の追悼記事はコチラ  今、私は、先生が若い頃にお書きになったご著書を(私の自宅の「書庫」には先生のほぼ全ての本が並んでいます)、少しずつ読み返しているところなんですが、先生が当時予測しておられたことが、すべて現実になっているのを見ると、改めて先生のご慧眼に感銘を受けることです。私は、あまり知られていない渡部先生のエピソードを、不定期でまとめているところです。現在、(1)~(7)までまとめました。⇒コチラです

 保守論壇を代表する碩学で、「知的正直」をモットーに研鑽を深め、その自宅の蔵書は15万冊にのぼり、個人のライブラリーとしては世界最大と言われています。若き日から、幸田露伴『努力論』を座右の書として、自助努力で言論人となる道を切り拓かれました。私は大学生の時に、先生の『知的生活の方法』(講談社現代新書)〔100万部を超える超ベストセラーとなりました。今でも版を重ねており、若い人たちも薦めている名著です〕を読んで、カルチャー・ショックを受けて以来、ずーっと先生の著書、雑誌を読み続けてきた大ファンなんです。今から30年ぐらい前に、松江市「ホテル一畑」にご講演(「日本の果たしたこと、そして果たすべきこと」)に来られたときに、知人の計らいでお会いすることができ、控え室で握手してもらった感激は忘れることが出来ません。以来、私たちのライトハウス英和辞典』の推薦文を書いていただいたり、折に触れてお手紙をいただいたり、思い出は尽きません。私が退職した時にも、あの達筆の書で、ねぎらいの言葉をいただきました。宝物です。

 「ホテル一畑」で初めて個人的にお会いした時に、ビックリしたことがあります。ホテルのお部屋(控え室)まで行ったところ、部屋の入り口には警備の方が立っておられました。そしてお部屋に入った中にも警備の方がおられました。何て厳重な警備態勢だろうと、正直驚きました。先生は右寄りの思想ということで、敵も多いと聞いていましたが、これほどまでかと感じたことでした。最近、息子さんの渡部玄一(わたなべげんいち)さんが、お父さんの思い出を綴った『明朗であれ~父、渡部昇一が遺した教え』(海竜社、2020年3月)という本を出版されました。その中にこんな記述が出てきて、「そうだったのか!」と膝を打ちました。私たちの知らない渡部先生の家族との思い出話が詰まっていて、涙しながら読みました。ご長男の渡部玄一さんの著作には、『ワタナベ家のちょっと過剰な人びと』(海流社、2013年)、『知的生活の方法・音楽篇』(ワック、2009年)もあり、渡部家の絆を垣間見ることができます。

 父は確かに物議を醸し出す論戦を多く戦ってきた。父が正しかったか、間違っ
ていたか、私は論じる立場にない。だが、戦後にタブーとされた多くの問題や批
判を、マスコミの中ではほぼ最初といっていいくらいに取り上げた果敢な先駆者
であったことは事実だ。そのことが、多くの人が父を尊敬してくれる理由の一つ
になっている。
 しかしその多くの人たちも、父に殺害の脅迫電話があり警察が毎日警邏してい
た時期があったことを知らないであろう
 夜中郵便ポストを見ると「○月○日 午前零時、異常ありませんでした」という
警察からのメモ書きが投函されている日々であったことも知らないであろう
 私たち家族は気が気でなかったが、本人はまったく動じることがなかった
 学生運動盛んな頃、毎日教室にやってくる過激派にもまったく動じず、結局自
己批判も謝罪もせず撃退して、他校の教授から方法を伝授してほしいと頼まれて
いたことも知らないであろう
 こうしたことは、たとえ愚息といえども「信念」がなければできないことぐら
いはわかる。
 父の信念に基づいた強い言説はときに誤解を受け、一部の人々を不愉快にさせ
たであろうことも理解できる。
 ただ、父が個人である他人に、その立場がいかなるものであっても、侮辱的な
態度をとるということはなかった。
 これは父に直接接した人なら、皆知っていることである。   (p.194)

 最近、渡部先生の昭和史の名講義が活字化されて出版されました。『これだけは知っておきたいほんとうの昭和史』(致知出版、2020年3月)です。これは平成19年に致知出版主催で行われた『渡部昇一「歴史講座」子々孫々に伝えたい日本の昭和史』での講演を書籍化したものです。日本の歴史の「虹」を垣間見ることのできる貴重な歴史書です。♥♥♥

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「負けないで」

    「負けないで」     作詞 坂井泉水

ふとした瞬間に 視線がぶつかる
幸運(しあわせ)のときめき 覚えているでしょ
パステルカラーの季節に恋した
あの日のように 輝いてる あなたでいてね

負けないで もう少し 最後まで 走り抜けて
どんなに 離れてても 心は そばにいるわ
追いかけて 遙かな夢を

何が起きたって ヘッチャラな顔して
どうにかなるサと おどけてみせるの
“今宵は私(わたくし)と一緒に踊りましょ”
今も そんなあなたが好きよ 忘れないで

負けないで ほらそこに
ゴールは近づいてる どんなに 
離れてても 心はそばにいるわ
感じてね 見つめる瞳

負けないで もう少し 最後まで
走り抜けて どんなに 離れてても
心は そばにいるわ
追いかけて 遙かな夢を

負けないで ほらそこに
ゴールは近づいてる
どんなに 離れてても
心は そばにいるわ
感じてね 見つめる瞳

 大震災・大災害が起こったときには、よくZARD「負けないで」という歌が応援歌としてかかりますね。「負けるな、頑張れ!」という熱い思いが込められています。元々はフジテレビ系のドラマ「白鳥麗子でございます!」のエンディングテーマとして流れたものです。1994年には春の甲子園、第66回選抜高等学校野球大会の入場行進曲にも採用されたことがありました。日本テレビ系「24時間テレビ「愛は地球を救う」」のチャリティ・マラソンのゴール直前では、出演者全員での大合唱が定番になっていました。これだけ長い間に渡って、この曲が多くの人に愛され、歌い継がれてきた理由は一体何でしょうか?メロディーのポップさ、透明感のある彼女の歌声はもちろんですが、私は、故・坂井泉水(さかいいずみ)さんの書いた詩に、その大きな理由が隠されていると思っています。知らないうちに、“負けない”暗示をかけてもらっている不思議さがあります。彼女は粘って粘って推敲を重ねながら言葉を紡いでいました。私が尊敬している音楽評論家の小貫信昭さんが面白い観察をしておられましたね。

 作詞家・坂井泉水の特色として、流行の言葉や外国語に逃げなかったことが挙げられる。もちろん時には英語のフレーズを使ったが、しかしそのことでワン・クッションを得て、さらに真意を伝わりやすくするための工夫でもあった。推理小説の女王・アガサ・クリスティは登場人物が纏う洋服のモードを、あえて具体的にはしなかったという。なので、彼女の小説は、いまも読み継がれている。坂井泉水の作風にも似たところを感じる。これが“スタンダード性”のひとつの理由かもしれない。

 さて、このZARDの6枚目のシングル名曲「負けないで」が、2014年から高等学校英語の教科書『MY WAY English Communication II』(三省堂発行)に採用されています。初年度でも、全国約400の高等学校で採用されました。教科書の中ではLesson 7 「An Encouraging Song(元気がでる歌)」として、負けないで」を紹介。Sakai became famous as a singer in the early 1990s. と記して、I have always treasured words from the bottom of my heart. I would like to send my messages to others through my music.(私はいつも心の底から歌詞を大切にしてきました。私の音楽を通してメッセージをみなさんに送りたいのです)という坂井さんの生前の言葉を紹介しています。1995年1月の阪神淡路大震災や、2011年3月の東日本大震災の際に多くの人々を励ましたこと、1994年には選抜高等学校野球大会の入場行進曲に採用されたこと、坂井さんが言葉にこだわり、制作にDSC00546全精力を注いだことなどが、何度も何度も書き直された直筆の歌詞とともに伝えられています(写真下)。発行元の三省堂は、題材の採用理由について、「約20年間も色あせることなく、今もって若者の間で、“人生の伴走歌”として歌い継がれてきています」と説明「その秘密は何かと言いますと、坂井泉水さんが何度も何度も繰り返し繰り返し練り直して完成させた歌の歌詞にあります」「“ことば”そのものが持っている大きな計り知れない『魔法の力』に気づいてもらい、この多感で悩み多い高校時代を強く乗り切っていってもらいたい」との編集の思いを込めたとのことです。

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 さて、この「負けないで」という歌は、一般には上の教科書のように、人生の「応援歌」としての位置づけで歌われることが多いのですが、実は、作った坂井さん本人の意図とは全く異なるものでした。ここからが今日の私の課題です。「勝田ケ丘志学館」の生徒たちに、歌を聴いた上で、上の教科書の英文を速読してもらい、要点をまとめてもらいました。新しく始まる「共通テスト」では、特にこのような力が問われます。

負けないで もう少し 最後まで 走り抜けて
どんなに 離れてても 心は そばにいるわ
追いかけて 遙かな夢を

 この歌詞をじっくりと読んでみると、男女の恋愛の世界観」を詠んだ歌であることが一目瞭然です。夢を追い続けている大好きな男性がいて、私が身を引けば、あなたは思う存分夢を追いかけることができる。だから私はあなたを嫌いになったりせずに、離れていてもずっと応援し続けます、ということです。明らかに切なさがにじんだ女性の失恋ソングです。私はZARDの熱狂的なファンで、その全ての曲を聞いていますが、ZARDの楽曲に出てくる女性像はほぼ一貫しています。歌詞の世界は、恋愛で振る、振られるではなくて、愛する男性の夢の実現のために、自分からソッと身を引くスタイルのものが圧倒的に多いのです。坂井さんの歌詞の世界観と、日頃の坂井さんの姿がマッチングしていた」と語るのは、デビュー当時からのディレクター寺尾 広(てらおひろし)さんです。髪型を変えず、ほとんどメイクもしていない。ラフな感じの部屋着を着ている。男性の後ろを3歩下がって歩くような『昭和の女』であろうとしたんです。歌詞に書いたような女性の姿を、彼女自らなりきっていた。それが多くの人の心をつかんだと思う」 

 愛する男の子のために身を引き、遠くで応援し続ける「平成に生きる昭和の女」の歌であることは、最近の坂井泉水『永遠』(幻冬舎)の中で、長戸大幸プロデュサーも語っていました。そんな失恋ソングがなぜ「応援歌」として定着したのか??が大きな「謎」ですね。実は、この曲の発売日は1月末でした。165万枚も売れたこの曲が(ZARD最大のヒットシングル、この曲を収録したアルバム『揺れる想い』は223.9万枚も売れました)、受験シーズンの真っただ中で、そーっと受験生の背中を押すような意味合いの応援歌となっていったものです。後は「負けないで」というメッセージが、自ら独り歩きを始めたというわけです。

 来たる5月2日には、デビュー前から坂井泉水さんと親交があった倉木麻衣をはじめ、作・編曲のみならず、ライブなどZARD/坂井泉水と活動を共にしたミュージシャンや作家陣、楽曲制作に携わった歴代のディレクターやエンジニア、総勢25名のインタビューを収録した『ZARD坂井泉水~Forever You』(Musing、2,200円)が発売になります。坂井泉水との初対面の想い出や最後に交わした言葉、初ツアーのリハや本番直前におけるメンバーとの知られざるエピソード、現場で見せる坂井泉水の驚きの言動やお茶目な一面、後輩へ送ったアドバイスなど、新証言の数々を収録しています。ZARDと現場を共にしたミュージシャンや制作陣の証言により、ZARDを世に送り出し、トップアーティストに育てあげたプロデューサー・長戸大幸氏のプロデュース論やアーティスト論が窺い知れる価値ある一冊です。私は早速出版元に予約しました(書店販売はない予定)。♥♥♥

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観光業は大丈夫?

 新型コロナウィルス感染拡大防止のために打たれたさまざまな施策の影響で、観光産業が立ちゆかなくなっています。ディズニー・USJ・ハウステンボスを始めとする大型施設が休館・休園する中、旅行する人がいなくなっています。ハウステンボスでは、非正規の従業員全員を解雇したという報道も伝わっています。タクシー会社では、運転手を全員解雇したというニュースもありました。アパレル大手のオンワードは700店舗を閉店すると発表しました。私自身も実感することが多々ありました。

 山陰の温泉観光地・皆生温泉玉造温泉もガラガラ状態と聞きました。松江の名所各地を巡る「レイクライン」という観光ループバスがあるんですが、私が出会うここ最近は、誰も乗っていません。「松江城」もガラガラです。出雲~岡山・倉敷方面に往復する特急「やくも」号もガラガラ状態です(盆・暮れ・正月以外はいつも空いているんですが…)。米子の「勝田ケ丘志学館」に通う途中、荒島駅・安来駅ですれ違う「やくも」号には誰も乗っていません。私が最近、京都~金沢間で乗った特急「サンダーバード」は、いつもは満員なんだそうですが、その時はやはりガラガラでした。観光列車はのきなみ運休、特急列車も減便が目立ちます。JRも大打撃ですね。

 楽しみにしていた「金沢21世紀美術館」も休館。金沢の観光をしようと思い、北鉄交通の午後の「金沢半日コース」をお願いしていたんですが、バスが来てみるとお客は私一人だけ。おかげで、大型観光バスとバスガイドさんを半日独り占めという、実にラッキーな(私にとっては)経験をすることができました。全然申し込みがなく、午前の部はゼロだったと言っておられました。金沢の帰りに、京都駅で途中下車して、「京都鉄道博物館」(お目当ては「キティ新幹線」の展示)と「京都水族館」にタクシーを飛ばしましたが、着いてみるとどちらも休館!!勘弁してよ。タクシーの運転手さんの話によれば、「観光客(特に中国からの)がいなくなって、静かで、昔の京都が戻ってきたようで嬉しいです」という、実に皮肉な現象が起こっていました。米子で乗ったタクシーの運転手さんも、めっきりお客さんが減った、大打撃です、とおっしゃっておられました。楽しみしていた4月21日のさだまさしコンサート(島根県民会館)も、7月に延期になりました(7月ならできるんだろうか?不安)。残念です。コンサートが全部中止となり、裏方スタッフさんたちの生活が本当に心配です。

 私も、3月は授業も一切なく、講演はキャンセルとあって、“旅行三昧”と楽しみにしていたんですが、結局どこにも行くことはできませんでした。暇とお金はあっても、行くところがないんです。まあ私などは、こうしてグチをこぼして終わりますが、観光業の人たちは大変です。下手をすると商売が立ちゆかなくなる死活問題ですものね。他県では学校も5月連休明けまで休校とか。予定されていた「進研模試」も中止となりました(理由が分かりますか?)。いや~、えらいことです。

 それでも、私が2月29日に泊まった和倉温泉「加賀屋」は、そんな影響など何処吹く風の満員でした。日本一の宿屋には、コロナウィルスなど関係無いか?昨日お昼を食べに行った、松江で一番とんかつの美味しい「かつふじ」は、開店時間と同時に超満員で、帰る時には長~い行列ができていました。店長さんはほくほく顔でしたよ。突き抜けたお店は、全く関係ないのでしょう。

▲4月28日まで休校になった松江北高

◎ついに松江北高も休校に!

 コロナウィルス感染者がゼロをずっと継続していた島根県(松江市)も、ついにクラスター感染者が出て、松江は大騒動です。152の施設が休館・休業を決めました。松江城天守市立図書館、県立図書館、小泉八雲記念館、堀川遊覧船、市民活動センター(スティックビル)、プラバホール、松江フォーゲルパーク、宍道湖自然観ゴビウス、しまね海洋館アクアスなどが全面休館となりました。ついには松江市内の県立学校も4月15日~4月28日まで休校となりました。私も補習科・理数科の授業がなくなりました。新学年のスタートで一番大切な時期なのに。でも命には替えられません。また、多くのお店は閑古鳥が鳴いています。夜の繁華街は人影もまばらでひっそりと静まりかえっています。松江の夏の風物詩である、8月の一大花火大会「水郷祭」も早々と中止が決定しました。これはまさに「目に見えない戦争」です。一体この騒ぎ、いつになったら「収束」するのでしょうか?(「終息」との違いが分かりますか?アン・クレシーニ先生「アンちゃんから見たニッポン」(⇒コチラです)を読んでいて知りました。このブログ、実に勉強になります)😢😢😢

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せめて桜だけでも

 今日もガラガラの電車に乗って米子に行ってきました。大雨のために特急「やくも」号が大量に運休となっていました。東京から来る「サンライズ出雲」号も雨のために運休です。伯備線(米子~生山)は雨のために不通となり、バスでの代行運転が行われています。私の乗った電車は、定時に安来を出発したと思ったら、トンネルの手前で緊急停車するではありませんか!「一体何が起こったんだ?」と思いました。するとすぐに運転手さんの車内放送があり、「ただいま、トンビが運転席のガラスに激突して、ガラスにヒビが入ったために運転を見合わせております」とのこと。ガラガラの車内を移動して運転席の方へ行ってみると、運転席正面のガラスに大きくヒビが入っていました。しばらくすると再び放送があり、「このままトンネルに入ると風圧でガラスが割れる危険性がありますので、徐行運転で米子まで運転します」でもこうして逐一放送で現状を知らせていただけると、不安感が払拭されてグーでした。こんなわけで、米子までノロノロ運転で遅れてたどり着いたのでした。いやあ、世の中、何が起こるか分かりませんね。

 新型コロナウィルス(現在クラスター感染者8人)で、島根県も大騒ぎです。松江市も152の施設が一斉休館・休業となりました。お店は閑古鳥が鳴いています。テレビ・新聞も嫌なニュースばかりですが、せめて松江市の素敵なでも見ていただき、気持ちを和らげていただきたいと思います。♥♥♥

▲「千手院」のしだれ桜

▲松江城を見上げて

▲奥にあるのが島根県庁

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鼓門・もてなしドーム

 金沢駅「兼六園口」を出ると、すぐに向き合うのが「もてなしドーム」です。金沢は雨や雪が多いため『駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心』をコンセプトに誕生したものです。金沢を訪れた人を幾何学模様のガラスの天井がやさしく迎えてくれます。フォトスポットとして人気なのが、その先にある荘厳な印象の「鼓門」(つづみもん。金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージしています。高さが13.7mもある2本の太い柱に支えられた門構えは圧巻ですね。金沢を訪れた多くの観光客が、まずここで記念写真を撮影しています。金沢駅は、アメリカの旅行雑誌『トラベル&レジャー』web版にて「世界で最も美しい駅」14駅の1つ(第6位)に選出されています。ちなみに1位はベルギーのアントワープ中央駅。2位はイギリスのセント・パンクラス駅。3位はモザンピークのCFMマプト中央駅です。

 近代的なデザインの「もてなしドーム」は、昼には降り注ぐ日の光とともに、夜にはライトアップされた姿で人々を魅了します。まず目を見張るのが、ガラスとアルミ合金からなる巨大な天井ドームです。半径90㍍の巨大な球の一部を、広場中央の歩行者空間の形に合わせ、ちょうど三味線のバチの形に切り出した形状です。使用した強化ガラスは屋根と壁に3,019枚、アルミフレームは6,000本になるそうですよ。その様はまさに巨大なオブジェ!ガラスとアルミ合金の組み合わせはまるでアートのように素晴らしく、太陽の光や夜のライトアップによって様々な表情を見せてくれます。このガラスは180㎝の積雪にも耐える強度を持っているそうです。この天井ドームは、通称「もてなしドーム」と言われ、大きな傘をイメージしているのですね。雨や雪の多い金沢で、駅を降りた人にそーっと傘を差し出す、そんな粋な心意気を表現しているのです。

 ドームの先端で厳かにたたずんでいるのが鼓門」(つづみもん)です。このモチーフとなったのは、金沢で昔から盛んだった能の鼓。プロジェクションマッピングが行われることもあります。高さ13.7mの太い2本の柱に支えられた門は、伝統芸能である能楽・加賀宝生(かがほうしょう)の鼓をイメージしています。この「鼓門」には、米松の構造材が使われており、らせん状に組み上げられた柱と、緩やかにカーブを描く面格子の屋根が一際美しく、風格のなかにある繊細さが、とても素晴らしいです。この「鼓門」「もてなしドーム」が一体となった金沢駅の風景は、観光スポットとしても見応え十分です!そして建築美もさることながら、注目したいのが構造面。「鼓門」の2本の柱の内部には送水管が通っており、もてなしドームの屋根に降り注いだ雨水は、この2本の柱の内にある送水管へと流れ、貯水槽に送られています。雨や雪がとても多い金沢で、大きな傘であるドームの水が柱の下に流れ込んでいく。そんなところにも「おもてなしの心」が表れているのです。

 ではなぜ、能楽の「鼓」が玄関口に選ばれたのでしょうか?金沢は、加賀藩の初代藩主・前田利家の時代から、代々能楽を愛好してきました。能には5つの流派がありますが、5代藩主・綱紀になると、当時の徳川将軍・綱吉にならい宝生流を愛好。綱紀は宝生流をとても手厚く保護し、武家だけでなく庶民にも広がっていきました。
「金沢へ行くと松の上から謡が降ってくる(植木屋)」のたとえもあるほど、暮らしの中に能楽が溶け込み、多くの人々に愛されていたのですね。金沢は今でも、その文化が脈々と受け継がれていて、「石川県立能楽堂」「金沢能楽美術館」という能楽専門の立派な美術館もあります。能楽の鼓をイメージした門構えで、観光客をお出迎えしている理由がよく分かりました。城下町である金沢は、伝統芸能でおもてなしをする文化が息づいているのです。

    2015年「北陸新幹線」も開通して、ホットな街・金沢の新しいシンボルとなった金沢駅。近くから細部をじっくり観察するもよし、遠くから全景をとくと眺めるもよし。ライトアップされた夜景もきれいですよ。♥♥♥

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「YUKIZURI」

◎週末はグルメ情報です!今週はパイ菓子

 世界的パティシエの辻口博啓(つじぐちひろのぶ)さんが、数々の世界大会に挑むとき、新しいお菓子を創作するとき、新たな試みにチャレンジするときには、いつも『和をもって世界を制す』という信念が心の中にありました。奥ゆかしさであったり季節感であったり、自分の中で感じる日本の良さの根底には生まれ育った北陸の原風景がありました。菓子創作の日々の中で、大きな影響を与えてくれた北陸という地に感謝の念を、これまで培ってきた技術で伝えたいと考えた時、頭をよぎったのは幼少期に見た金沢、兼六園「雪吊り」でした。庭園の木々を守る為に、木のてっぺんから放射線状に張られた縄は幾何学的な中に自然との融合を果たした壮大なアートでした。美しさと感動を与えた北陸の冬の風物詩をお菓子で表現出来ないかと考え、生まれたのがこの「YUKIZURI」というパイ焼き菓子です。

 冬の「雪吊り」を表現するためにどんどんイメージを膨らませていった時に、フランスの伝統菓子「サクリスタン」をアレンジ出来ないかと考えました。細長くねじったパイに砂糖をくわえたそのお菓子は、雪の降り積もった縄を連想させ、子供の頃に衝撃を受けた情景と重なりました。その縄に見立てたパイには、加賀藩主前田家家紋「加賀花剣梅鉢紋」をヒントに故郷、能登の梅を使った香り高い真っ白なグラスロワイヤル(砂糖衣)を塗り、縄に降り積もる雪を表現しました。機械を使わず一本、一本丁寧に手塗りする事でしか、感じた縄ごとに異なる趣を表現をすることはできません。さらに能登の卵「セイアグリー健康卵」と能登の「揚浜塩田塩」、米どころ北陸の米粉を使用したサブレをパイに重ね、断層が生みだす食感を追及することで、元となった「サクリスタン」とは全く異なる全く新しいお菓子が生まれました。『和をもって世界を制す』という辻口さんの信条が、また一つ具現化しました。

▲これが金沢「兼六園」の「雪吊り」

 石川の冬の風物詩である“雪吊り”ですが、一般的には「ユキツリ」(YUKITURI)と読みます。もともとこのお菓子は、“石川県をモチーフとしたお土産”をコンセプトから生まれました。金沢の方言では古くから「ユキヅリ」(YUKIDURI)と発音します。金沢でも「ユキヅリ」と言う人は少なくなってきましたが、「雪吊り」の縄を張る職人の方たちは、今でも「ユキヅリ」と発音しています。金沢らしさを強調するために後者の発音を名前に取り入れようと決めました。この発音ですが、“行きずりの恋”や“行きずりの女”といった、艶っぽいニュアンスを含んだ「行きづり」を連想する人がほとんどかと思われます。しかし「行きずり」を『広辞苑』で調べてみると…

ゆきずり【行き摩り・行き摺り】
(1)道ですれ違うこと。また、その時、匂いなどがつくこと。
(2)道を行くついで。通りすがり。「―に立ち寄る」と言う意味が見てとれます。

 お土産にはぴったりの意味合いも、このお菓子には隠されているんです。辻口さんの地元・北陸を尊重する想いや、観光に来られる方々に伝えたい気持ち、様々な想いから行きずりのローマ字表記“YUKIZURI”というネーミングが生まれました。他にも、ネーミングを決める際に、“Z”がカッコイイからとか、金沢(KANAZAWA)に“Z”が含まれているからとか、ネーミングの経緯は(こじつけを含め)多々ありましたが、お客様にとって読みやすく、視認しやすい表記となったわけです。様々な想いがこもったお菓子が「YUKIZURI」です。

 和倉温泉で、辻口さんのカフェ&美術館「ルミュゼドゥアッシュ 辻口博啓美術館」で、コーヒー&ケーキをいただいた時に(⇒私の訪問記事はコチラ)、ケーキ皿にさりげなく1本乗せられていたのが、この「YUKIZURI」でした。あまりに美味しかったので、スタッフさんに聞いて、大量にお土産に買って帰りました。いろいろな味が考案・発売されているようで、「YUKIZURIショコラ」が新しく登場したと聞き、これも買って帰りました。米粉、梅酒を使った「YUKIZURI」にチョコレートとキャラメルを重ねて作られています。梅の爽やかな酸味とショコラの旨味、キャラメルのアクセントを楽しむことができ、これも実に美味しかったんです。♥♥♥

【追記】 この創作菓子「YUKIZZURI」の収益の一部が、未来を担う子どもたちの「夢」を応援する活動「辻口博啓 夢プロジェクト」に生かされています。子どもたちの「夢」について考えるきっかけとなり、こころの豊かさを育む一助になればという辻口さんの願いです。⇒詳しくはコチラをご覧下さい

 

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be surprised by / at

 私が高校時代には、「~に驚く」といえば、be surprised  at~と機械的に覚えていました。熟語として覚えておくように教えてもらいました。大学に進み、英米の小説・雑誌・新聞をむさぼり読んでいると、be surprised by~もたくさん出てくるんです。最初は「えーっ?!」と思いましたが、どんどん用例が溜まっていくと、これはどうもat/ by両方の形があるんだなということが何となく分かってきました。当時の英文法書にも辞典にもこのことに関しては一切書いてありませんでしたし、手がかりすら載っていません。「???!」 それなら自分で納得できるまで用例を集めてやろうと、ひたすら読書に励みました。とんでもない量の用例が集まったところで、意味の違いを整理・分析をして発表しました(確か東京書籍の小冊子だった)。これを読んだ、ランダムハウス社辞書編集長P.Y.Suさんには、「よくもまあこれだけの例を集めたものだ!」と半ばあきれ顔でほめていただきました。高等学校の授業では、なぜ感情を表す動詞がすべて「受け身」となるのかを理解させておくことが重要だと思っています。

▲P.Y.Su編集長 松江にて

 be surprised at~ be surprised by~は、前置詞のatbyの違いだけなんですが、これだけで英文の意味と用法が全く異なります。I was surprised at the news.(私はその知らせに驚いた)は、surprisedは「驚いて」「びっくりして」という意味の形容詞です。またatの意義素は「一点」ですから、知らせの内容一点に意識が集中している状態を表しますね。これに対して、I was surprised by the dog.(私はその犬に驚かされた)は受け身の意味です。犬が突然「ワン!ワン!」と吠えてきたので、「びっくりさせられた」という意味です。byの意義素は「近接」ですから、自分が犬と接近して関わっているというイメージですね。能動態受動態の違いといってもいいかもしれません。I was surprised at/by the dog.(私は犬に驚いた)どちらを使っても成立しますが、あくまでもそのニュアンスは「驚いた」「驚かされた」です。今でも授業で、be surprised at~しか知らない生徒も多く見られます。これはおそらく指導者が一切触れていないため、と推測しています。今日の授業の長文問題(『Reading High-level』(ラーンズ)の第1課、これものすごく力のつく長文問題集です。写真下。私は松江北高補習科・勝田ケ丘志学館で今年も使います)で、早速、be surprised by~が登場しました。♥♥♥

      At first, I was surprised by my professor’s comment. I had always thought that in communication, speaking was more important than listening.

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和倉温泉駅

 能登地方の代表的な温泉である「和倉温泉」への最寄駅です。1925年に鉄道省七尾線が延伸した際に「和倉駅」として開業しました。1980年に「和倉温泉駅」に改称され、1987年からJR西日本の駅となりました。JR西日本管内で最も北に位置する駅でもあります。ホームに降り立つと、上のような歓迎のボードが目に飛び込んできます。駅の構造は、相対式ホーム2面2線です。2本のホームは跨線橋で結ばれています。

 1991年に七尾線が当駅まで電化されるのと同時に、七尾線の一部がのと鉄道に経営移管され、JR七尾線の終点駅は「和倉温泉駅」、のと鉄道七尾線の起点駅は1駅南の七尾駅となり(当駅は国鉄・JRとしては63年ぶりに終点駅に戻ったことになります)、七尾駅 ― 和倉温泉駅間はJRとのと鉄道の共用区間となりました。その際、普通列車は七尾駅を境に系統分離して七尾駅以南はJR、以北はのと鉄道が運行することとし、共用区間ではJRは優等列車のみの運行となったのです

 したがってこの「和倉温泉駅」には、大阪駅・金沢駅から七尾線に直通する当駅発着のJRの特急列車と、七尾駅を起点とするのと鉄道の普通列車のみが乗り入れています。普通列車はのと鉄道のみが運行しています。改札業務はJR西日本の特急列車の発着時にしか行わなれません。のと鉄道を利用者は駅構内に自由に出入できます。JR特急は2015年3月14日以降、3両編成の「しらさぎ」「はくたか」は廃止され、特急「サンダーバード」も1往復のみとなり、代わって金沢駅-和倉温泉駅間の特急「能登かがり火」が4往復乗り入れています。休日にはJRの観光列車「花嫁のれん」(最近私が乗ったこの列車紹介レポートはコチラをご覧ください)と、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」を見ることができます。

 駅の「待合室」の前には、上の写真のような加賀の名物「花嫁のれん」をくぐるようになっています。駅前のロータリーには、和倉温泉の旅館のバスと案内の方が出迎えておられます。

 「和倉温泉駅」には、石川県和倉温泉のPRキャラクター「わくたまくん」がお出迎えしてくれます。和倉温泉を発見したといわれるシラサギが産んだ男の子のたまごです。県内外のイベントに参加して和倉温泉をPRしたり、和倉温泉駅や各旅館でお出迎えをしたりするのが、「わくたまくん」の主なお仕事だそうです。さあ、いよいよ日本一の旅館「加賀屋」へ向かいます。♥♥♥

 

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