Rainbow Joker

 4枚の青色のジョーカーを示します。裏向きにします。すると、全てのカードが瞬間に裏向きになってしまい、再び1枚のカードを表向きにすると、瞬間に全てのカードが表向きになってしまいます。今度は裏の色が黒、赤、黄、緑の4色に変化してしまいます。しかし、ここでおまじないをかけると、裏の色が再び元の青に全て戻ってしまうのです。そして、またまたま1枚のカードを表向きにすると、全てのカードが瞬間に表向きになってしまいます。これ信じられますか?ハンガリーのクリエーター・ストロ(Astor)さんの作品です。私はトランプのジョーカーを使ったマジックが大好きで、世界中のものをコレクションしているんです。

 4枚のジョーカーの表を観客に示します。1枚のジョーカーを引っ張り出して、裏向きにします。裏の色は全部です。4枚を数えてみると、全てのカードが瞬間に裏向き(青裏)になってしまいます。あれ??再び、1枚のカードを表向きにして数えてみると、今度は瞬間に全てのカードが表向きになってしまいました。観客に表向きのジョーカーを示しながら裏を示すと、今度は裏の色が黒、赤、オレンジ、緑のカラフルな4色に変化してしまいます!もちろん、表は全てジョーカーであることを示します。しかし、裏の色が全部再び元の青色に全て戻ってしまうのです。そして、またまたま1枚のカードを表向きにすると、全てのカードが瞬間に表向きになってしまいます。これ、一体どうなっているんだ??!これがアストロさんの「レインボージョーカー」です。私は気に入ったので、ジャンボ・カード仕様のものと、バイシクルポーカーサイズの両方を買っています。プラスチックコーティングされたとてもきれいな作りのカードです。カードが痛むこともなく長年愛用できるでしょう。アストロさんの作るものにはハズレがなく、いつも大満足しています。演技をご覧ください。実に不思議でしょ?♠♣♥♦

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「保護者三悪」

 これは故・松井悦夫先生(河合塾教育研究開発本部長・全国進学情報センター所長)の講演で教えていただいたもので、今でもネタによく使わせていただいています。駆け出しの若い頃は、河合塾広島校の校舎長をなさっておられた松井先生の追っかけをやっていました。講演会ではいつも一番前の席に陣取って、先生の一言一句をメモしていたものです。何度か通ううちに親しくさせていただくようになって、勤務校にも何度もお招きして、生徒・教員・保護者講演をお願いしたものです。その中でも、特に印象に残っているのが、保護者の役割」についてでした。保護者には、①子供のよき理解者、であり、②経済支援者、の二面があり、に関しては、保護者三悪として、(1)あたまごなし、(2)他人との比較、(3)過度の期待、を戒められた後で、本人と本人のおかれた状況をよく理解する事が大切であると述べられました。受験を迎えた時期には、成績の上がらないあせりや、自分の弱さ・つたなさを露呈したり、結果に対する不安で激しく揺れ動く時期なので、必要に応じて「良き理解者」としての役割を発揮するように、とおっしゃられました。木の上に立って優しく見守る存在が親です。この「保護者三悪」は保護者面談や保護者PTAなどで、私がいつも使わせてもらっていたネタです。 「経済支援者」としての立場は、曖昧にすることなく毅然とした態度で子供に伝えるべきである、とおっしゃいました。

 長生きしていただいて、もっともっと教えていただきたいことが山ほどあったんですが、先に逝ってしまわれました。手術からの退院後、温泉につかってのんびりしたいとおっしゃられていたので、玉造温泉はどうでしょう?と、提案していた矢先の訃報でした。返す返すも残念でした。

 以前に、「ダウンロードサイト」に登録してある、私が作成した「保護者シラバス」(高校1年~高校3年、松江北高での木村達哉先生の講演録も、きっと先生方のお役に立つと思います。のぞいてみてくださいね。♥♥♥

・八幡成人(編)「保護者シラバス」(1年生~3年生)  ⇒コチラで読むことができます

・木村達哉(講演)「勉強に向き合うわが子にどう接するか」      ⇒コチラで読むことができます

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勝田ケ丘志学館の「英語のなぜ?」

 かつて島根県立松江北高等学校では、3月になると「学問探究講座」というものが開講され、それぞれの教科の先生方が自分の得意な分野をちょっと深掘りして取り上げていたんです。「源氏物語を読む」「ビートルズを歌う」「楽器を弾く」「陶芸」  「数学の定理を深掘り」など、実にユニークな講座が開設されていましたね。生徒たちは自分の希望する講座に登録して出かけます。いかにも北高らしい行事だったんですが、受験に関係ないということで、とり潰されてしまいました。長年の伝統がここで消えてしまうことになったんです。私は「英語のなぜ?」と題して、中学校から勉強してきた英語の盲点をさらってみることにしていました。「yをiに変えてedとは?」「mustにはなぜ過去形がない?」「Iはなぜ大文字で書く?」など分からないことだらけです。英語好きなたくさんの生徒が集まってくれ、とても好評でした。今でも受講してくれた卒業生が話題にしてくれることがあります。当時の生徒が書いてくれた感想です。

普段は英語は大嫌いだけど、すごく楽しくて、この時だけは英語を好きになった。/話を聞いて英語っておもしろいなと初めて思った。/すごくタメになりました。/英語の授業では学べないようなことを教えていただきました。とても興味深い内容で、わからないことをはじめて知るワクワクを感じました。/とてもためになり楽しい講座だったので来年の1年生にも受けて欲しい。/とてもいい時間が過ごせました。もっと早い時期にこの授業を受けたいです。/とても有意義な3時間でした。来年の1年生のみでなく、時間が許すのなら2年生も行ってほしいと思います。/とてもためになった3日間だけにすごく残念です。英語が好きになりそうです。/自分の知らなかった英語の不思議をたくさん知ることができ、とても楽しく興味深かった。3日間では短すぎると思った。/普段の授業や勉強で聞くことができなかった興味深い話を知ることができ、これからの学習にも意欲がでた。2年次も実施して欲しい。  (原文ママ)

 こんな気持ちで勉強してもらえれば、どんどんと興味は尽きないですね。私は、「英語の面白さ」を伝えて、ずっと勉強を続けてもらいたいと思っています。私は単に大学入試のために英語を教えているのではありません。大学に行っても、社会人になっても、一生英語を学び続けてもらいたい、そのための土台作りをしていると思って頑張っているんです。当時取り上げた項目と解説は、私の「ダウンロードサイト」に収録してありますので、興味のある先生はご覧ください。

・八幡成人(編)「英語のなぜ?~松江北高学問探究講座」 ⇒コチラで見ることができます 

 今年は、教えに行っている米子東高校の中にある予備校「勝田ケ丘志学館」の生徒たちと一緒に、「英語のなぜ?」を考えてみることにしました。授業の冒頭に、生徒たちが輪番制で自分の疑問を解決していくというコーナーでした。取り上げてくれた項目の一部は次のようなものでした。実に面白かったです。 

●Iはなぜ大文字か?  ●同一人物の最上級にtheがつかない理由は? ●-er/ 
-or/
-istの違いは?  ●this morningにinがつかない理由は?  ●canとbe
able
to の違いは?  ●prefer/ superior/ inferior/ senior/ juniorがto
を取る
理由は?  ●knowやpsychologyに見る黙字の意味は?  ●なぜXmas? 
●wouldと
used toの違いは?  ●breakfastの語源は?  ●単複同形の単語? 
●childの
複数はなぜchildren?  ●三単現の-sとは? ●楽器にはなぜtheがつ
くか?
●a/ an/ theの語源  ●yをiに変える意味は?  ●dogを含む成句は
なぜ悪い意味
が多いか?  ●cut-cut-cutの不思議  ●Long time no seeの
起源 等々
 

 生徒たちが取り上げてくれた全項目は「ダウンロードサイト」に登録しておきましたので、興味のある先生はご覧ください。♥♥♥ 

・八幡成人(編)「勝田ケ丘志学館での「英語のなぜ」?」 ⇒コチラで読むことができます

▲勝田ケ丘志学館で発表する生徒

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西村由紀江さんのスマイルピアノ

 2月19日、早朝のNHKニュースで、震災にあった東方地方の人々に、失われたピアノを届け続けている、ピアニスト・西村由紀江(にしむらゆきえ)さんの活動が取り上げられていました。

 ピアニストの西村由紀江さんは、彼女が音楽大学の可愛らしいお嬢さんだったデビュー当時からの大ファンで、応援を続けてきました。何度も挫折しそうになりながらも(CDが売れない、信じていた人に裏切られる等々)、頑張り続けて、今年デビュー35周年を迎えられました。数々の挫折の詳細は、彼女のエッセイ『あなたが輝くとき』(成美文庫)をご覧ください。これは、素の彼女が垣間見れる素敵な本です。⇒私の紹介記事「なぜ私がこんな目に~西村由紀江」コチラです   彼女の澄みきった美しいピアノの調べに励まされた、私のような人間が全国にいっぱいいます。

 東京・青山のベル・コモンズで、ドラマ「101回目のプロポーズ」の音楽を担当することになった「謝恩会」に出かけた所、一番前の席でケーキを食べながら、生ピアノを聞かせてもらいました。遠く島根県から来たと紹介してもらいました(コンサートが終わってから、松江東高校卒業のピアノ専攻の女の子が話しに来てくれました。彼女、どうしているかな?)。おみやげにいただいたキーホルダーは家宝に、サインをしてもらった楽譜集は当時担任をしていた教え子にわたり、彼女も今ではピアノの先生です。飾らないシンプルなメロディーが何とも心に響きますし、一本芯の通った考え方の持ち主であるところが気に入っています。島根県立大田高等学校でも「学校コンサート」を開いていただきました。今では押しも押されぬ大ピアニストに成長されましたね。これからも応援し続けます。

▲デビュー当時のあどけない西村さん

 その西村由紀江さんが、今被災地のために、「スマイルピアノ500」という運動に取り組んでおられます。⇒「Smile Piano 500」のウェブサイトはコチラ  3/11の震災により、多くのピアノが失われました。失われたピアノの数は500台とも言われています。調律師の方々のネットワークで、失われたピアノが一台ずつ東北地方に届けられているという話を聞き、学校コンサートや病院コンサートでピアノの周りに集まる笑顔を誰よりも知っている西村さんが、立ち上がったのです。「ピアノやピアノの音を届けることで、あの時の笑顔を取り戻してもらいたい」と西村さん。自宅で眠っているピアノを譲ってくれる人を全国から募集し、メンテナンスして被災地に届けようというのが「スマイルピアノ500」プロジェクト(「ピアノとピアノの音を被災地に」)との趣旨です。西村さんがこの活動を始めるきっかけとなったのは、「今取り戻したいものは?」と聞かれた小さな子供が、「ピアノ」と答えたのを聞いたことだったそうです。ご家庭で使われずに眠っているピアノを譲っていただき、ピアノを失ってしまった被災地に届けようと考えてこの活動を始められました。この活動は、ピアノとピアノの音色を届けるための長~い長~い活動です。できるだけ多くの方と手を結び、繋がっていく必要があります。西村さんは500台を目標に頑張っておられます。

 西村由紀江さん、デビュー35周年の記念アルバムが、4月21日に発売されます。通算41枚目のアルバムとなります。8年ぶり全新曲オリジナルアルバムです。『PIANO SWITCH 2 〜PIANO LOVE COLLECTION〜』、私はDVD付きを予約しました。楽しみです。♥♥♥

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『越後・会津殺人ルート』

 大好きな西村京太郎先生の作品に、越後・会津殺人ルート』(講談社、1995年)という作品があります。この原作のあらすじは、以下のようなものです。十津川警部が容疑者として、逮捕・拘留されてしまうという珍しい作品です。


 5月3日の早朝、井の頭公園で若い女性の刺殺体が発見された。被害者は原田みゆき、近くに住むクラブホステスだった。初動捜査を担当した佐伯警部は、被害者の遺留品の中からスペーシアの切符とともにとんでもないものを発見してしまい仰天する。なんと、それは警察学校時代の同期・十津川省三警部の名刺だった。連絡を受けた十津川警部は、自らの名刺とともに発見されたスペーシアの切符に着目。亀井の制止を振り切り、被害者の背後関係を調べるために彼女の乗るはずだったと思われるスペーシアに乗車した。途中で列車を乗り換え、会津若松に差し掛かったころ、十津川のもとに女性の声で「今日は喜多方に泊り、明日は新潟周りで岩室温泉へ向かえ」という電話がかかってくる。被害者であるみゆきと十津川には面識がなく、彼女の捜査を始めた途端に謎の電話がかかってきたことから、十津川はこの殺人事件そのものが自分をおびき出す為に仕組まれた罠であったことを確信した。

 自分を会津におびき出すためだけに、人一人を殺した犯人の残忍性に憤りつつ、取りあえず謎の声の指示に従う事にした十津川警部。その日は東山温泉に一泊し、翌日に喜多方のとあるラーメン店で食事をしていたところ、女性カメラマンを名乗る渡辺ひろみという女性が接近してきた。女性が事件に関係しているのではないかとにらんだ十津川は、女性の行き先が自分と同じ岩室温泉であることを聞き出すとこれに同行。ところが、その夜なんと岩室温泉で渡辺ひろみが殺害されてしまい、その容疑者として十津川自身が身柄を拘束されてしまう。しかも、十津川の荷物の中から見覚えのないフィルムが発見され、それを現像してみたところ十津川が東山温泉付近の神社で一人の女性を絞殺する一部始終が撮影されていたのだ。慌てた福島県警が、渡辺ひろみが殺害された当夜に連絡を取っていた友人に確認してみたところ、なんと友人宅の留守電に「東山温泉で殺人を犯した男と再会した。男の正体は警視庁の十津川という刑事で・・・」というメッセージが残されていたことが判明する。こうして、【東山温泉で女性殺しを撮影された十津川が、口封じの為に目撃者をはるばる新潟まで追いかけてきて殺害した】という構図が完成してしまった。当然、敬愛する上司の連続殺人容疑を信じられない亀井刑事は、十津川班のメンバーを叱咤激励して捜査を開始。やがて、小坂井めぐみの背後関係から、十津川と因縁のある「とある人物」の存在が浮かび上がってくる。


 この作品は、1999年7月5日に、TBSの『月曜ドラマスペシャル』で、2014年3月22日に、テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』で、2017年1月23日に、TBSの『月曜名作劇場』で、三度もドラマ化されています。以下に詳しく述べるように、原作とドラマの脚本は大きく異なり、相当書き換えられていることが分かります。このように、自分の書いた原作と大きく書き換えられてしまうので、西村先生は自分のテレビドラマは見ない、とインタビューに答えておられましたね。

●1999年版

『十津川警部シリーズ17・越後・会津殺人ルート』は、TBS系列の2時間ドラマ『月曜ドラマスペシャル』で、1999年に放送されました。主演は故・渡瀬恒彦さんです。

《原作との相違点》

早見明に相当する人物が、F1レーサーで仙堂肇の実子である仙堂明に変更されています。渡辺ひろみが十津川に接近してきた理由は、「十津川が暴力団と癒着している証拠を提供する」という匿名の告発を受け取ったからに変更。また、彼女は命を狙われるものの、殺害までには至らず十津川の良き協力者となります。一連の殺害の実行犯として、十津川と瓜二つの台北の殺し屋が登場し、十津川役の渡瀬さんが一人二役で演じています。

●2014年版

『西村京太郎トラベルミステリー61・越後・会津殺人ルート〜必ず相席する女!?』は、テレビ朝日系列の2時間ドラマ『土曜ワイド劇場』で、2014年3月22日に放送されました。主演は高橋英樹さんです。

《原作との相違点》

十津川が会津に向かう際の最初の行き先が、猪苗代温泉に変更されています。原田みゆきの名前が「原田由紀」に変更されており、殺害場所は隅田川となっています。渡辺ひろみの名前が「川合ひろみ」に変更されており、早見明と同じ児童養護施設の出身という設定が加えられています。また、渡瀬版の渡辺ひろみと同様、命を狙われるが殺害までには至っていません。小坂井めぐみの名前が「小坂井恵子」に変更されており、早見の起こした事故の目撃者という役割が割り振られています。十津川が福島県警に連行される場面では、十津川の妻直子がその場に居合わせていました。浦辺が「浦部」に変更されており、元刑事ではなく世田谷南署勤務の現職警部補。1999年版や2017年版のように十津川との深い過去の因縁はなく、一年前の交通事故の捜査で知り合っています。

●2017年

『西村京太郎サスペンス・新・十津川警部シリーズ 1「伊豆・下田殺人ルート」』は、TBS系列の2時間ドラマ『月曜名作劇場』で、2017年1月23日に放送されました。主演は内藤剛志さんです。

《原作との相違点》

一連の舞台が伊豆・下田方面に変更。それに合わせて、タイトルも『伊豆・下田殺人ルート』に変更されました。舞台変更により、小坂井めぐみが殺害された現場が東山温泉から、下田の竜宮窟に変更されました。十津川警部を逮捕したのは静岡県警に変更。原田みゆきの名前が、「原田美幸」に変えられており、殺害された現場も「板橋中央公園」となっています。渡辺ひろみが十津川をマークしていた理由が、「警視庁の十津川警部の本性はシリアルキラーだ、その証拠を提供する」という告発メールを受け取ったからに変更。また、原作とは違い、彼女は今回も殺害されておらず、十津川の殺人を目撃した目撃者として事件に関わってゆくことになります。十津川の所持していた、警視庁から貸与されていた携帯に内蔵されていたGPSの記録により、十津川警部の疑いが早い段階で一応は晴れています。小坂井めぐみの職業が、政治家などを相手とする高級コールガールクラブの取締役に設定されています。更に、中国人という設定も加えられています。早見明に相当する人物が登場しません。1999年の渡瀬版と同様に、一連の殺害の実行犯として十津川と瓜二つの殺し屋が登場します。同じく内藤剛志さんの一人二役です。

 このようにドラマ化したものを、原作と比べてみると、少しでも面白くするために制作側が苦心・苦労していることが見えてきて面白いものです。脚本家&プロデューサーが原作と微妙に設定を変えながら、ドラマを構築しているのが、上の3本の作品でハッキリと分かりますね。ドラマ化を許してしまうと、こんな風に原作とは似ても似つかぬ形に作品がねじ曲げられる(?)のを、作者の西村先生はどのようにお感じになっているのか、聞いてみたいところです。以前、西村先生はご自分の作品のテレビドラマはほとんど見ない、とおっしゃっておられました。次のインタビュー(西村先生と奥様)で、小さい頃の「お弁当」になぞらえておられるのが、実に興味深いと思いました。♥♥♥

日垣: 先生は、テレビはお好きですか。
奥様: 自分の作品は一切見ません。
西村: 嫌なんだ。
日垣: どのあたりを見たくないのですか。
奥様: 先生のご本の中には、あまり女性は出ていないんですよね。だけどテレビには 女性を入れないと絵にならないので、女性の刑事や、飲み屋のおかみさんが出るでしょ。だから、自分の作品と違うから見ないと。
日垣: 原作と違うというのは、やはりストレスになりますか。
西村: 小学生のときに、学校でお弁当を食べるでしょう。その時、手で隠しながら食べていたんです。それがずっと続いている。隠れて食べていたから、隠れて見ているんです。 自分の作品のテレビを見ているのを見られるのも恥ずかしいんですよ。見ていない 時の方が多いですけれどもね。なんとなく照れちゃうんだな。      ―日垣 隆「日本一有名な作家直撃・西村京太郎さん公開インタビュー」(2016年)

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プレゼント資料完成!

 2月27日(土)の、「共通テスト」に関する「オンライン講演会」が近づいてきました。当日、画面上でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。今回もこの配信をお申し込みいただいた先生方には、私からのおみやげ資料をお届けすることになっています。私なりに今回の「共通テスト」を詳細に分析して、現場で今後の指導に気をつけたいポイントをまとめたものです。一生懸命頑張ってようやく完成しました(カラー版11ページ)。当日の私の話と相補的に活用していただければ、お役に立つのではないでしょうか。当日の資料と共に、ダウンロードしてご利用ください。八幡成人(編)参考資料「共通テスト」の分析」。表紙だけご覧ください。


 当日にご都合が悪い先生方は、後日録画でも見ることができるようになっております。当日生配信、録画も両方とも下記からお申し込み下さい。♥♥♥

★2021年2月27日(土)14時30分~16時10分 

★(オンライン講演)「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(東京多摩センターより)

⇒「生配信」も「録画」もいずれもお申し込みはラーンズのホームページ「研究会情報」から コチラです

 ▲土曜日が、松江北高補習科最後の授業でした。 病院の検査とかぶっていて、検査を終わるとすぐに北高に直行しました。ギリギリ間に合った。「要約」の演習を最後に、今年度の全ての授業を終了しました。終わってから補習科職員室で休んでいると、生徒たちがやって来て、ちょっと廊下まで出てきてくれと言います。何かなと思って出ていくと、今から二次試験に出発するので、強く抱きしめてくれ!」と言います。リクエストにお応えして7人の男子生徒をハグしてやりました〔笑〕。4年前のセンター試験島根大学会場で、ハグしてくれと百人以上の女子・男子生徒たちが次々とやって来て、他校の先生方が笑って見ている中を、しっかりと抱きしめてやりました。この年の松江北高が英語のセンター試験最高平均点を取ったのもいい想い出です。この学年は忘れられない学年でした。入学以来ずっと模擬試験は過去最低と言われ続けた学年でしたから、余計に嬉しかったんです。▲病院の検査結果がちょっと良くなったので、気分良く、駅前のお気に入りのケーキ屋さん「Ciistand」へ直行です。美味しいケーキをゲットしました。▲今日月曜日は、勝田ケ丘志学館が最後の授業です。どちらの学校もしっかりと二次試験で自分のベストを出してきなさい!!♥♥♥

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「つばめグリル」

◎週末はグルメ情報!!今週はハンバーグ

 東京駅「大丸」の最上階レストラン街(12階)にある、1930年創業の日本屈指の欧風レストラン「つばめグリル「つばめ」という名前の由来は「特急つばめ」にちなんでつけられたそうですよ。絶品ハンブルグステーキは必食です。お店の窓からは、東京を象徴するビル群が立ち並ぶ圧巻の眺望が自慢で、駅直結のビル内でアクセス抜群なところが人気です。古きよき味を今に伝える、伝統の技とおもてなしの心が溢れるレストランです。大丸東京」12階にあるお店は、東京駅や高層ビル群など、東京の景色を間近に眺めながらのお食事やお酒を愉しめるテーブル席、ソファー席など多彩な席を用意しています。

 名物のハンバーグ(このお店では「ハンブルグ」と呼びます)は、大人から子供まで楽しめる絶品で、産地指定のお肉を自社工場にてカットし毎日直送しています。お店でその日の分だけを挽き肉にし、手捏ねするのが、美味しさの秘訣とか。伝統の味とは、レトロな味付けや調合の意味ではなく、目指すのは100%手作り!美味しさの為には手間を惜しまない。それが「つばめ」の伝統に基づく選択です。また安心安全のための防腐剤・化学調味料は一切使用していません。

 「ハンブルグステーキ」に使用する肉は牛肉・豚肉ともに一頭丸ごと仕入れ、使用します。肉の鮮度を守るために当社のセントラルキッチンは重要な役割を果たしています。セントラルキッチンにはその日に使用する量だけの肉が納品されます。肉の味や品質を検査し、合格したもののみを受け入れ使用します。肉は不要なスジや脂を取り除き、8cm角程度の大きさにカット、複数頭の肉をブレンドします。セントラルキッチンでの加工はここまで。これには理由があります。それは肉を挽肉にすると鮮度が急速に劣化し、味が落ちてしまうから。挽肉にするのは店舗で行うのが鮮度を保つ上で最もよい条件。だから、店舗で挽肉にしやすい大きさにカットするのがセントラルキッチンの仕事なのです。また、店舗においては、一日に何度も肉を挽いてパテにします。重要なことは、挽肉は時間が経つにつれて味が落ちてしまう、という事です。朝挽いた肉をその日の夜まで使用したのでは何の意味もありません。挽いた肉を出来るだけ早く使いきるため挽いたらすぐにパテにします。そして保存する間もなく焼いてお客様の許へ。つばめグリル」ハンブルグステーキ」は挽きたて・合わせたて・焼きたて。鮮度を保つための努力を日々続けています。こんな美味しいハンバーグは久しぶりでした。♥♥♥

 

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大堀精一さんの想い出

 私が島根県立大田高等学校で進路部長を務めていた頃、西のカリスマを屋木達信(やぎたつのぶ)さん(長く駿台予備校神戸校の校舎長を務め、現在は近畿大学、何度も講演にお呼びして親しくさせていただいています)とするなら、東のカリスマは大堀精一(おおほりせいいち)氏だというもっぱらの噂でした。小論文」の指導では、この人の右に出る人はいないという評判でした。学研に入社以来、高校生を対象にした雑誌・進路情報・小論文などの分野でご活躍されました。月刊情報誌「学研・進学情報」の編集長。小論文入試問題分析プロジェクトチーム編集長を兼務しておられました。以前から人を介して講演をお願いしていたのですが、なかなか忙しい方で日程調整がつかない。ようやく2日ほど空きができたということで、島根県に初めてお呼びすることができました。真夏の盛りに400人が体育館に集まってお話を聞きました。講演後、進路指導室前に長蛇の行列ができました。質問に並ぶ生徒達です。こんな経験は初めてのことでした。生徒の質問に対して、学研の本社へ電話をかけて、関連する資料がすぐにファックスで送られてくる、そんな応対でした。聞くところでは日本一の小論文指導で当時有名だった徳島県の脇町高校で、夜8時から始まる「小論文講演会」の後、夜中の1時、2時まで生徒の質問行列ができると聞いていたので、やはりなるほどな~と感心したものでした。大堀さんとは、これがご縁で、以来数々の有益な情報を届けていただいています。

 出雲空港へお送りする車に、2人の熱心な生徒が乗り込んでまだ質問しました。この意欲!おかげでこの小論文を使った推薦入試では県で最高の記録を樹立しました。もちろん学校始まって以来の合格者数でした。この話を聞きつけて、島根県でもずいぶん多くの学校が、大堀さんを講演会にお呼びすることになったそうです。生徒曰く「思うように上手に小論文が書けないのですが、どうしたらいいですか?」大堀さん曰く「君、勘違いするな!上手く書けないのではなくて、書く内容がないだけだよ。もっと情報を仕込みなさい」と。鋭い切込みでした。本や新聞をしっかり読むことから準備を始めたいものですね。大堀さんは今も精力的に全国を飛び歩いておられます。♥♥♥

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『ZARDよ永遠なれ』

 2007年の5月27日に、3年生の授業を終えて英語研究室に帰ってきたら、机上のパソコンに、同僚の英語科の先生からメールが入っていて先生、ZARDの坂井泉水さんが亡くなりました!!とあり、愕然としました。病気(子宮頸がん)だったことも全く知りませんでした。手すりに乗っていて3メートル下に転落、病棟脇の非常階段で倒れているのが発見されました。脳挫傷でした(自殺説も流れましたが、事故死だったとの疑いが強いです)。まだ40歳の若さでした。ZARDの歌は大好きで、昔はファンクラブにも入って応援していたものです。私は2012年には、東京・鳥居坂で開催された「Zard Gallery」(~5月末)に、お別れに行ってきました。坂井泉水さんが長年愛用したキーボード、ギター、ペン、作詞ノート、直筆原稿、ジーンズやベストショット写真をじっくり眺め、特別上映されていたフィルムを鑑賞して当時を懐かしく思い出していました。入り口のショップで、写真集、ポスター、しおり、ノート、ファイルなどを購入して、名残惜しい会場を後にしたのを覚えています。アシェットから発刊された『ZARD CD&DVD COLLECTION 〜永遠のスタンダード・ナンバー〜』は全部揃えました。昨年は『ZARD 30周年YEAR』企画、『2004年全国ライブツアー映像フルHD化、47都道府県上映』、ZARD初にして、唯一の全国ライブツアー「What a beautiful moment Tour」に映画館まで行ってきました。⇒私のレポートはコチラ

▲東京・鳥井坂で開催された「ZARD GALLERY」

 ZARD坂井泉水の歌はどう生まれたのか?なぜ彼女の言葉は人々の心を捉え続けるのか?を正面から取り上げて、昨年NHK BSプレミアムで放送され、大反響を呼んだZARDスペシャルドキュメンタリー番組「ZARDよ 永遠なれ  坂井泉水の歌はこう生まれた」が(⇒私の紹介はコチラです)、デビュー30周年となる2月10日に、特別編集版で待望のパッケージ化されました。私は会社から発売日に届けていただきました。特典は「A4版特製クリアポスター」でした。

 坂井泉水〈言葉を紡ぎ出す天才〉と語るのは、彼女を見いだし、ZARDとして育て上げてきた長戸大幸プロデューサーその人です。「坂井は思っていることを会話で上手く伝えられるタイプではなく、いつも自分の中に溜めているような人でした。デビューに向け、〈自分の言葉で歌うため、自分で作詞すること〉という僕からの提案を受け入れたその日から、溜め込んだものをコツコツと、猛然と、書き綴るようになりました」と振り返っています。

 1991年2月10日に、「Good-bye My Loneliness」でデビューを果たしてから、今年で30周年を迎えたZARD負けないで」「揺れる想い」「マイ フレンド」など、実に多くのヒット曲を飛ばし、その知名度の高さに関しては疑いようがありません。しかし、テレビなどメディア露出の少なさも影響してか、楽曲以外の話題は神秘のベールに包まれていました。これまでシングル売り上げ1773.3万枚、アルバム売り上げ1990万枚を記録し、1990年代女性ソロアーティストとして最も多くのCD売り上げ枚数を誇り、オリコン平成30年ランキングアーティスト別セールスでは第8位を獲得。坂井さんが、2007年5月27日に逝去した後も、その人気は衰えるところを知りません。それどころか、「親の影響で自分もファンになった」という10代や20代の若いリスナーも増えているようです。それを裏付けるかのように、昨年「NIKKEIプラス」から発表された「10代から60代に聞いた、今こそ聴きたい、元気になれる歌15選」では、数ある名曲の中からZARD「負けないで」が第2位にランクイン。様々な困難に直面する度に、日本中に元気と勇気を与えてきた不朽の名曲の数々は、今もなお、世代を越えて多くの人々の心の支えになっているということでしょう。負けないで」は高校の英語教科書(三省堂)にも載った名曲で、人生の応援歌として理解されることの多い曲ですが、坂井さんの真意はもっと別の所にありました。知らない人が多いので、私は解説しておきました。⇒コチラです

 番組のテーマであった〈なぜこんなにも長きに亘りZARDの楽曲は愛され続けるのか?〉に対する各々の回答は、色鮮やかなメロディー」、「こだわり抜いたサウンド構成」、「唯一無二の歌声」、「心くすぐられるビジュアル」(=美人)などいろいろあることと思います。でも中でも一番なのは、やはり坂井さんがが大切にしてきたと公言している「歌詞」だと思います。では、〈どうして彼女の〈言葉〉はこれほどまでに人々の心を惹き付けて止まないのか? そして、あれほど多くの名曲をZARDはどのようにして生んできたのか?〉その答えを導くために、今回のNHKのドキュメンタリー映像は、坂井さんの生涯を振り返りながら、彼女が17年間どのように楽曲制作と向き合い、ZARDに人生を賭けてきたのかを、様々な側面から探求している。とりわけ、膨大に残された直筆メモから読み解く〈言葉〉へのこだわりは、ZARDファンならずとも見るに値するだろう(DVDの特別冊子には直筆メモの一部が鮮明な写真で掲載されている)。

 また、念願のシンガーになるきっかけとなったB.B.クィーンズのコーラス・オーディションを受けた時の歌唱音源(アンルイスの“六本木心中”)や、製品になっていない“負けないで”の英語バージョン、“揺れる想い”の制作途中の音源(製品とはメロディーが違うヴァージョン)など、初公開を含む音源が次々に登場するのも貴重です。さらに、生前は表に出ることのなかったレコーディングの舞台裏、ロケ現場での素顔などから、坂井さんの人間性にも深く踏み込んでいます。そして関係者の証言では、デビューから3作目までのミュージックビデオを手掛けた岩井俊二、ZARD初期のコーラスを多く担当し、同じ時代を過ごしたレーベルメイトの大黒摩季、坂井への取材経験もある音楽ライターの伊藤博伸、ZARD楽曲に幾度も助けられてきたというお笑い芸人のチャンカワイ、坂井さんと一緒にZARD作品を制作してきた身近なスタッフにより語られるエピソードにも、実に興味深いものがありました。

 ドキュメンタリー映像作品とはいえど、もちろんZARDの楽曲も楽しむことができます。放送ではワンコーラスのみだったミュージックビデオを可能な限りフルサイズで収録し、また特典には、本編でナレーションを担当した山本 彩さんによる「負けないで」の朗読を収録していました。

 2001年2月に体調不良のため約1年間の休養に入った坂井さん。その間、ファンクラブ会員に向けて、どんなときも前向きに考えたいと思っていますので、坂井泉水をどうか見守っていてくださいね」とメッセージを送っています。いかなる状況になっても、自ら選んだ道を後悔することなく、常にポジティブに歩み続けた坂井泉水さん。コロナ禍で塞ぎがちな今、彼女から発せられた〈言葉〉、〈歌〉に勇気づけられる人がたくさんいることだけは間違いありませんね。♥♥♥

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エーッ!!

 私は『賢者は歴史に学ぶ』(ビスマルク)という言葉が大好きです。先生・先輩・両親・知人の何気ない一言から自分の生活へのヒントをつかむということがよくあります。ほんのちょっとしたことで、成績が上がったり、下がったりという実態をたくさん見てきました。ここに面白いデータがありますので、紹介してみたいと思います。若い頃、担任をしていたときにはずいぶん使わせてもらった資料です。松江南高校の補習科という所のデータです。補習科」という言葉に聞き慣れない人も多いと思いますので、ここでちょっと補習科をご説明しておきますね。どういうところか知っておいてください。数字は全て当時のものです。


▲残念ながら受験に失敗したり、合格はしたもののもっと上を目指したいという生徒のために、島根県では「補習科」という浪人生のためのクラスを作っている学校があります。松江北高(2クラス)、松江南高、松江東高、出雲高(2クラス)、浜田高の5つがあります。都会の予備校へ出るとずいぶんお金がかかるので、また現役生徒と同じように早朝から晩まで厳しく鍛えてもらえるので、生徒・保護者にはずいぶん人気があるところです。一年間の経費はどこもわずか約30万円です。予備校では100万円以上かかります。ただし定員が少ないので英・数・国の入学試験があり選抜されます。どうしても他校の生徒は不利です。


 この補習科で、必死に勉強する生徒の成績の一年間の「伸び率」をさまざまな角度か ら分析をしたところ、面白いことがわかってきたのです。ここに紹介された 数字は、何も浪人生だけに当てはまるというのではなく、現役の生徒の皆さんの道しるべにもなるはず、と思っています。日頃のチョットしたことが、いろいろな波及効果を生むことがある、という典型的な例ですネ。まだ5教科800点満点だった頃の数字です。


●体育系部活動の生徒 ⇒ 5教科偏差値の伸び  +34.3点              
●部活動なしの生徒  ⇒ 5教科偏差値の伸び  +29.3点
◆座席の最前列にいた生徒 ⇒5教科偏差値の伸び +32.0点
◆座席の前2列目にいた生徒⇒5教科偏差値の伸び +30.0点
◆座席の最後列にいた生徒 ⇒5教科偏差値の伸び +23.5点
◆座席の後2列目にいた生徒 ⇒5教科偏差値の伸び +23.5点
▲無遅刻の生徒 ⇒ センター試験平均点  568.7点
▲遅刻した生徒 ⇒ センター試験平均点  517.5点


 どうです?面白いでしょ?この数字の裏にも、それぞれもっともな理由が隠れています。それを考えてみてください。♥♥♥

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北高大幅定員割れ!

 先日、島根県の2021年度公立高校一般入試の出願状況が発表になり、衝撃が走りました。県内屈指の進学実績を誇る(?)松江北高普通科(定員240人)に、200人しか志願者が集まらず、競争率が0.83倍とかつてないほどの低倍率に落ち込んだのです。考えられないことです。新聞でも一面で大きく報道されました(写真上)。松江市内の3校(松江北、松江南、松江東)では、長らく「通学区制度(住んでいる住所で出願できる高校が決まってしまう)を維持してきましたが、生徒数減少による学習意欲の低下や、選択の公平性の観点から、今年の入試から廃止が決まっていて、動向が注目されていたんです。市内の3校をガチンコで競争させて、それぞれが特色ある学校づくりを進めて学力の向上につなげようというのが狙いでした。

 ほぼ1クラス分の定員割れです。見たことのない数字です。松江北高の常松 徹(つねまつとおる)校長が、『山陰中央新報』にコメントを寄せておられます:「ショック、びっくり。北高の取り組みや成果を十分伝えきれていなかったと真摯に反省している」 選択の自由度が増して、合格難易度が高まるとの警戒感や、前例のない合格のボーダーラインが読めない情勢が相まって敬遠する動きが強まった、学力にそこまで自信がない受験生が安全策をとったため、というのが報道各社の分析でした。「思ったより北で勝負にいっていない。確実に合格を狙ったのではないか」という松江市中学校長会長の分析や、「難しい進学校に挑戦しようという生徒が減っているのは残念だ」「普通科から実業高校に進路を変えた生徒もいた」「学校も塾も確たる数字が示せなかった」といった塾関係者のコメントも載っていましたね。この後、志望変更もできるので、影響を与えるとして県教育委員会のコメントは出ていません。

 今度の出願自由化に際して、「北高の一人勝ちだろう」という楽観的な見方をする人がほとんどでしたが、私はそれ程事態は安易なものではない、と繰り返してきました。すでにその兆候は、最近の高校入試に現れていました。市内の優秀な生徒が抜けている実態があります。私は最近の北高を見ていて、今から15年前を知る者として物足りなさを感じています。私の教科である英語は抜群の成績だったものが、近年低下の一途をたどっています。進学実績も然りです。もしかすると、北高にNOが突きつけられているのではないか、というのが私の深読みです。かつては100人を超えた松江北高の補習科も今年はたったの14人しかいません(昨年は23人)。私が転勤してきた頃の北高とは全く別の学校になってしまっています。

 北高が国公立大学合格者数で日本一だった頃の校長・鞁嶋弘明(かわしまひろあき)先生の講演記録を、最近二回にわたって公開しました。⇒コチラコチラです  当時は当たり前のことを当たり前にやるという原点が徹底されていました。♥♥♥

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鈴木孝夫先生亡くなる

 言語社会学者の鈴木孝夫先生(すずき・たかお、慶応義塾大学名誉教授)が、2月10日、老衰のため東京都内の施設でお亡くなりになりました。94歳でした。慶応大文学部で言語哲学者の井筒俊彦に師事。米エール大など欧米各国の大学で研究、客員教授を務め、慶応大教授、杏林大教授を歴任。1973年刊行のデビュー作『ことばと文化』(岩波新書)で、言語が文化や社会構造に強く規定されていることを論証、日本語と日本文化の特質を示し、ベストセラー&ロングセラーとなりました。自然環境にも造詣が深く、環境保全を訴え、「日本野鳥の会」の顧問も務められました。また、英語教育について、詰め込み型をやめて発信型の英語が身につく教育に改めるべきだと主張し、こうした考え方を実践しようと慶應大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)の設立に関わったほか、新書『日本人はなぜ英語ができないか』など、英語教育をはじめとしたことばの教育に関する書籍も多数執筆されておられます。言語と文化をめぐる深い洞察に基づき、米国模倣・英語万能のグローバル化を批判。日本語の国際化と日本文化の発信強化を主張されました。環境保全に関心を払い、資源の浪費や物の使い捨てを戒めて「ミニマム生活」を提唱しておられます。

 私が大学生の時に読んだ デビュー作『ことばと文化』(岩波新書)は、日本語が日本の文化や社会構造といかに切り離しがたく結びついているかを、世界の諸言語と比較しながら平易に説いたものでした。ことばの問題を文化と関係づけて幅広く扱うような類書が、それまでありませんでした。ちょうど国際化ということが言われ出した時代状況もあって、需要とうまく合ってベストセラーになったものと思います。今も版を重ねています。私が英語とその文化に興味を抱くきっかけを与えてくださった運命の書でした。虹の色は何色?、太陽の色は?象は物を忘れない?鼻の描写など、ページをめくる度に、興味深い英語の世界へと引き込まれていったものです。みなさんも、是非読まれることをオススメします。鈴木先生は以下のように述べておられます。

この本が出てからもう40年以上になります。日本は、世界で最も恵まれた国の一つになりました。ただ、欧米の文化と何でも同じにしなければと考える人がいまだにいるのは残念なことですね。日本人はもう少し、自分たちは欧米の文化と違う、だからいいんだ、という見方も世界に対して出していくべきだと思います。

 松江北高では、校長先生がご退職になる際には、図書館に多額の寄付をされる伝統があるんですが、それを活用して、鈴木先生の過去の著作を全部購入したのもいい想い出です。言語の勉強に興味を持ってくれる生徒たちには、格好の入門書となりました。合掌。😢😢😢

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「共通テスト分析講演会」のご案内

 びっくりしました。昨日、本日の地震で被害を受けられた方々に、心よりお見舞い申し上げます。10年も経ってから余震ということがあるんですね。

 昨年11月27日(土)、「大学入学共通テスト」における低学年で求められる指導について、私はオンライン講演会を実施しました(ラーンズ主催)。⇒レポートはコチラです  幸い好評だったようで、第2弾が行われることになりました。2月27日(土)「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析のご報告と指導事例のご講演~」の指導方法配信です。この企画は、「Zoomでの配信による具体的な指導方法の解説(講演)を視聴いただける」というもので、来年の「2022年大学入学共通テスト」を見据えた早期からのご指導のヒントにしていただければ幸いです。また、ご質問はチャットでお受けし、私が回答することになっています。

 初めての「共通テスト」を終え、試験問題内容を分析する中で、今後の指導に大きな影響を与えそうなものが幾つか見えてきました。私なりにそれらを整理してお伝えできればと思っています。たくさんの先生方にご視聴いただき、参考にしていただければ嬉しく思います。前回の講演後、先生方から寄せられましたご感想のごく一部を挙げておきますね。先生方のこういった一言一言がとっても励みになります。どうもありがとうございました。極めつきの資料を用意して、先生方のご期待に応えたいと思っています。

【先生方から寄せられたご感想】
●八幡先生の誠実な余すところない教育哲学に基づいた教科指導の素晴らしさが
伝わりました。そして緻密な指導を丹念になさっていること、そしてすべてを伝
えてくださいまして、ありがとうございました。

●英語のみならず、生徒の学習指導全般、教師としての指導についてもご講演い
ただき、たいへん勉強になりました。

●共通テストに向けて、様々な教材の実物を提示して頂きながら、八幡先生がこ
れまでの教員生活で築かれてきた指導方法を知ることができたため。

●本日はありがとうございました。今は高校2年を担当しているのでとても参考
になりました。国宝級の貴重な「プレゼント」、ありがとうございました。いつ
も温かいご講演に感謝でいっぱいです。

●受験対策だけでなく、教師として、人生の先輩として、本当に学ぶところが多
くて、尊敬しています。本日もありがとうございました。おすすめいただいたこ
とを活用していきたいと思います。

●共通テストに変わることで、授業のやり方や、模試への取り組ませ方に迷いが
ありましたが、先生のお話を伺って、今後の進め方がはっきりしましたので。

●八幡先生のお人柄がにじみ出る語り口に引き込まれ、1時間半があっという間
でしたよ。

●気づかずに無意識にやっていることを、意識できるようにする。なんとなく、
というごまかしを排除し、きちんと英語を読むという先生のお考えには毎回新し
い気づきがあり、そして、やる気をいただいています。本日は貴重な講演大変あ
りがとうございました。

●八幡先生には、9年前のセンター試験対策本を使って験指導した時から、様々な
自費出版本やブログを拝見し、勉強させていただいております。数年前に札幌で
の講演会にも出席し、ご挨拶もさせていだきました。今回の講演も、八幡先生の
日頃の研究、分析の成果を惜しみなく紹介していただいて、大変参考になったと
同時に、改めて共通テストに向けた指導の準備をしていかなくてはという危機感
を持ちました。また、八幡先生の英語教育に対する熱い思いも拝聴することがで
き、あっという間の90分でした。今教えている生徒は感覚的に英語を理解し、表
現しようとしている傾向があるので、八幡先生が強調されていた「なぜ」を考え
る指導、根拠を示す指導を根気強く行っていかなくてはならないと感じておりま
す。先生の講演を聴き、元気とやる気がわきました。これからもご指導いただき
たいのと、お体を大切になさって、日々のご指導にあたられることをお祈りいた
します。本日はありがとうございました。

●基本を忠実に繰り返しやることの価値と大切さを改めて再認識しました。先生
のこれまでのご経験と教育の財産を享受させていただく、貴重な時間となりまし
た。札幌はコロナ感染者急増でこの三連休、自宅自粛を余儀なくされる只中です
が、今日、元気と明るい光をいただきました。ありがとうございました。

●具体的なことをたくさん示していただき、大変参考になりました。参照すべき
サイトをご紹介いただけたり、ご自身で作成されたものを惜しみなくご提供いた
だけたりと、大変有り難かったです。

●共通テストに必要な情報が大変まとまって伝えられました。現3年生の今後の授
業に活かせて行けそうです。また情報だけでなく、教育とは、教師としての姿勢
など、立ち止まって再認識する機会にもなりました。「結果で自信をもたせる」
に大いに共感しました。

●八幡先生のお話は数回聞きましたが、毎回新しい発見があります。センター試
験との違いや、共通テストと授業の連携の必要性など、現場では気がつかないこ
とが多数ありました。

●八幡先生の長年の御経験と実績に裏付けされたわかりやすく、温かい語り口が
心に響きました。やる気がでました。

●改めて英語教員としての心構えを意識することができたこと、不易とは何かに
ついて再確認出来たこと、自分のアプローチを振り返ることができたことについ
て大変意義深い時間でした。

●本日はありがとうごさいました。八幡先生のVSOPが満ち溢れているご講演
でした。私はもちろんですが、全国の先生方が、八幡先生からエ-ルをいただい
たのではないかと思います。声のト-ンが優しいので、す-っと素直にお言葉が
入ってきます。しかし、同時にお尻を叩かれたような気もしています(笑)。

●長年の熱心なご指導の経験、深い深い知識・洞察に裏付けられた理論と、日々
の実践のあり様を具体的に教えていただき、ありがとうごさいました。「共通テ
スト」に向けて、目の前の生徒に対し、何をどうしたらいいのか、少し見えてき
ました。先生の資料、是非使わせていただきます。リモ-トで、短い時間でした
が、楽しかったです。ありがとうございました。

●ラーンズ主催の講演会でありながら、ラーンズ以外の商品を推すところは、さ
すが八幡先生というべきか、ラーンズが太っ腹と言うべきか。自社製品の宣伝が
当たり前の昨今で、教師が本当に知りたいことが聞けるのはありがたい事です。

 この講演は、2月27日(土)東京の多摩センターからオンラインで生配信されますが、当日どうしてもご都合の悪い先生方のために、後日、録画配信されることにもなっています。前回も「後日録画が見られるということで、再度確認したい部分を見直すことができてよかった」というお声をいただいています。ぜひご利用ください。

◎前回に続き特製おみやげも!!

 今回もこの配信をお申し込みいただいた先生方には、私からのおみやげ資料をお届けすることになっています。私なりに「共通テスト」を詳細に分析して、現場で今後の指導に気をつけたいポイントをまとめたものです。今一生懸命、突貫工事で作っております〔笑〕。

★2021年2月27日(土)14時30分~16時10分 

★(オンライン講演)「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(東京多摩センターより)

⇒「生配信」も「録画」もいずれもお申し込みはラーンズのホームページ「研究会情報」から コチラです

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8番らーめん

◎週末はグルメ情報!!今週はラーメン

 金沢の有名なラーメンチェーン店「8番ラーメン」金沢駅のお店に入ってみました。石川県内に51店舗、全国には120店舗あまりを展開する「8番らーめん」の中でも、金沢駅構内の「あんと」にある金沢駅店は、観光客にも人気の店舗。一日に600杯を売り上げ、開店を前に行列ができることもあります。「8番らーめん」は、創業からのこだわりの味わいをそのままに守りながら、システム化された効率的な経営を可能にしたフランチャイズ・チェーンです。メニュー構成は、時代の要請とともに変化し、現在ではファミリー・ニーズに対応したメニュー・バリエーションで地域の食文化に貢献しています。

 昭和42年(1967年)2月11日、加賀市国道8号線沿いの田んぼの真ん中に、掘っ建て小屋同然の粗末な店構えのラーメン店が開店しました。炒めた野菜をたっぷりのせたこの店のラーメンの評判はすさまじく、開店当初から大勢のお客様が行列をつくり、25席の店で、1日1,300杯のラーメンを売切るような繁盛ぶりでした。店の名前は、国道8号線にちなんで「8番らーめん」と名付けられました。

 麺へのこだわりは、水へのこだわりから始まります。雪どけ水が地中深く染み込んだ白山連峰からの伏流水。ハチバンフーズパーク(本社工場)で作られる8番の「麺」にはこの水が欠かせません。小麦粉と練り上げて熟成させることによって独特の「コシ」を生み出しています。野菜らーめんには、豊富な野菜と一緒に食べる「食感」とスープがほどよく絡む「ちぢれ」が特徴の「太麺」を使用しています。8番のラーメンにもっとも合うキャベツを常に追い求めています。日本全国の農家の方々と野菜らーめんに合うキャベツをテスト栽培しています。この「8番ラーメン」の特徴は、独特の触感を持つ太麺で、そのスープの味は塩味、味噌味、しょうゆ味と自由に選ぶことができます。加えてどのラーメンにもたっぷりの野菜炒めが上に載っているのが特徴です。独特の触感の太麺と一緒にシャキシャキ感がまだ残るキャベツの触感がぴったりマッチしています。地元で育った人達には、手軽に食べるラーメンで、しかも野菜をたっぷり食べることができる美味しいラーメンです。川北町にある自社工場で作られる麺は、厳選された小麦粉と霊峰白山の伏流水でこね上げられ熟成されることで、独特のコシとシャキシャキの炒め野菜と一緒にほおばっても負けない食感が生み出されるのだそうです。スープの味の決め手である塩は、久米島沖の海洋深層水から生まれた球美の塩に沖縄の塩をブレンドした特製。野菜らーめん塩だけでなく、すべてのメニューを支える立役者です。炒め野菜は100%国産、中でもキャベツは、野菜らーめんの主役のひとつとして、全国各地で農家とテスト栽培を繰り返し選定したものだとのこと。これがなければ「8番らーめん」は完成しないとまで常連客に愛されているのが、丼の中央に鎮座するカマボコ。通称「ハチカマ」。白地に赤い色で8と描かれたハチカマは、創業の翌年からの「8番らーめん」のトレードマークです。材料のスケソウダラは、魚の皮の混入が少ない白い部分を厳選して8の時の赤を際立たせます。赤い色はトマトやパプリカなどの野菜から抽出した天然素材を使っています。2.5㎜に統一された厚みは、ハチカマのぷりぷりした食感を存分に楽しめるように計算されたものだそうですよ。

 チャーハンはいまいちだったかな。「8番らーめん」の創業からの歴史は、次の動画で詳しく知ることができます。♥♥♥

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「キュービック・クイック・チェンジ・バッグ」

 私はルービック・キューブを用いたマジックが大好きで、結構集めています。一番のお気に入りは「Rubik Predicted」です。これは初めて見たときさっぱり分からなかった不思議な演技でした。⇒私の紹介記事はコチラです 今日はちょっと変わったルービック・キューブのマジックです。

 コメディ・マジックとして人気のカメレオンバッグ(私も幾つか持っています)が、ポピュラーなルービック・キューブをイメージに「キュービック・クイックチェンジ・バッグ」(Qubik’s Quick Change Bag by Lee  Alex)として新登場です。バッグの色が、繰り返し繰り返し鮮やかに変わっていきます!最初のバッグの表面・裏面共はキューブが混ざり合ったデザインで、まさしくルービック・キューブをそのままイメージしたカラフルなバッグです。

 キューブマジックを始める前に、冒頭で、バッグを見せて中からルービック・キューブの実物を出すことで、よりキューブをイメージでき親近感を持たせることができますね。さて、本題はこのバックです。キューブの色を最速で揃えますね。先ずは1面ずつ。」と、話して、色の混ざり合ったデザインのバッグの内側を外側にくるっとひっくり返すと、バッグの色は綺麗な赤色になっています。もう一度、バッグの内側をひっくり返すと、今度は綺麗な全面黄色のバッグです。さらにバックを内側からひっくり返すと全面白色のバッグになります。このようにバッグの色が赤→黄→白→青→オレンジ→緑→ミックスカラーの7色のデザインで、都合計6回のチェンジが行われます。繰り返し、バッグの内側をひっくり返すと、その都度異なる色が現れ、バッグは毎回、表面・裏面をクリーンに見せることができるから不思議です。バッグサイズは約25㎝×25㎝の正方形型で、パーティからビッグ・ステージにも使える鮮明な色彩の布バッグです。サイズもルービック・キューブを入れて置くのに十分な大きさを保っています。作りも非常に綺麗です。私のお気に入りの作品です。実際の演技を動画で見てみましょう。♠♣♥♦

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イギリス英語の出題~見事的中!

 私は、昨年8月25日のブログにて、「大学入学共通テスト」における「イギリス英語の出題」の可能性について、次のように書いています。


 8月23日(金)に、「大学入試センター」から「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト英語におけるイギリス英語の使用について」という重要な発表が行われました。⇒全文はコチラです。ぜひお読みください   そこではリスニングのみならず、「リーディング」においてもイギリス英語を取り上げることもある可能性が銘記されました。具体的には次の発表です(下線は大学入試センター)。

共通テストでは現在国際的に広く使用されているアメリカ英語に加えて、場面設定によってイギリス英語を使用することもある。
(補足説明)
○ 高等学校学習指導要領に示された、国際的に広く日常的なコミュニケーションの手段として通用している「現代の標準的な英語」には語彙、綴り、発音、文法などに多様性があることに気付かせる指導を踏まえ、出題の場面や内容にふさわしい英語表記とするため、現在国際的に広く使用されているアメリカ英語に加えて、場面設定に応じてイギリス英語を使用することがある。

 語彙・綴り・発音・文法に関する英米差が、問題に取り上げられる可能性が出てきました。もちろん、日頃の勉強に大きな変更は必要ありませんし、これによってテストの難度が大きく動くこともないでしょうが、指導者が頭に入れておかねばならないポイントです。特に、英米における単語の語尾の綴りの違い、英米で単語の意味の違い、単語そのものが異なる場合など、その都度生徒に注意喚起をすることが必要でしょう。


 「大学入学共通テスト」の「第一日程」が終わり、やはり予告通りイギリス英語」が出題されました。リスニング」では、アメリカ人話者、イギリス人話者、日本人話者が登場しました。リーディング」においても、イギリスを舞台にした第2問・第3問に、語彙・綴り・文法においてイギリス英語が登場しています。第一日程の問題では、次のようなものが目にとまりました(「第二日程」の出題でも、同様の形でイギリス英語が出題されました)。

(1)イギリス英語特有の「語彙」

Posted,  post, Head Student, Head Teacher(校長), underground(地下鉄), brilliant(素晴らしい)

(2)イギリス英語特有の「綴り」

realise, Centre, centre, organise, learnt

(3)イギリス英語特有の「文法」

suggest that ~should V, 15 March 2021

 昨年出版された『直前演習 2021共通テスト 英語(リーディング)』(ラーンズ)別冊付録「攻略BOOK」の最後のページには、「コラム アメリカ英語とイギリス英語」が掲載されていました(写真上)。そこにはアメリカ英語との「語彙の違い」「綴り(スペリング)の違い」「発音の違い」「文法の違い」として、主なポイントが分かりやすく簡潔に解説してあります。この中から、underground, centre, realiseが出題されていました。見事的中です!!

 このような形でイギリス英語の出題が行われましたが、特にそれを意識することなくても、英文の理解に支障を来すことはありませんでした。来年度に向けては、授業の中でこういった教材を使った際に、イギリス英語特有の表現・綴り・文法が出てきたら、チョコット触れておいてやる程度の準備でよさそうです。♥♥♥

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「TONOMACHI63」オ-プン

  松江市殿町63番地にある今井書店の本社社屋1階は、2017年に店じまいして、以降「TONOMACHI63」の名称で山陰の郷土出版物を品揃えの中心とし、それまでの一般的な「新刊書店」とは異なる形態で店舗運営をしてきました。学生時代からこの今井書店を利用してきた者として、ちょっととまどい、そのコンセプトの理解に苦しみ、今までほとんど入ったことはありませんでした。TONOMACHI63」はこれまで以上に、山陰の出版文化に特化した店舗として生まれ変わった、とのことなので(1月30日再オープン)、訪れてみました。

 この度のリニューアルでは、本社1階ロビーという役割はもちろん、地元のみなさんに気軽にスペースをご利用いただけるようイベント等を定期的に開催し、交流拠点としての役割も担うとのことです。郷土関連や小泉八雲の書籍を販売するほか、新たに出雲大社の縮尺25分の1の古代高層神殿の模型を設置し、歴史や文化の発信と交流の拠点とします。また、これまでは主に米子市で行っていた、今井印刷㈱による「自費出版相談コーナー」も設置し、編集スタッフが本づくりのお悩みなどの相談を受け付けます。さらには、これまで以上に山陰の魅力を届けることができるよう、郷土出版物はもちろん、山陰で生産された加工食品や器などのクラフトも展示販売します。2階にある一般社団法人Expe運営の「おせわさんセンター」とも連携し、この地に住む人々、この地を愛する人々の思いが交わる場所として「TONOMACHI63」は生まれ変わりました。

 この新しいお店に入って一番ビックリ圧倒されるのは、中央に配置されている「古代・出雲大社神殿」の復元モデル(1/25)です。この復元模型は、神社づくりのプロたち(石原建設:島根県大田市)の手によるものです。創業以来、中国地方を中心に日本各地の文化財建造物の保存修理、神社仏閣の新築、改修に携わっておられる専門家です。「出雲歴史館」にある1/10模型と大林組のパンフレット資料を元に大きさを決め、作成されました。幅1.5mmで5厘のノミなどを使用し、格子戸は穴をあけてその様に魅せるのでは無く従来通り格子を組んでいます。爪よりも小さい斗束や楔を大量に削り出すなど、小さいながらも本来の社寺建築の技工で施工されています。こりゃ、すごい!!!♥♥♥

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『最新日米口語辞典』

 40年以上にわたるベストセラー、エドワード・G・サイデンステッカー・松本道弘『最新日米口語辞典』(朝日出版社)の待望の改訂版が登場しました(初版は1977年、増補改訂版が1982年に出ています)。この辞典の主な特長は次の通りです。
●表現の羅列ではなく、読んで楽しめる辞典
●堅い書き言葉ではなく、日常使いの口語表現を採用
●使う際の指針となるような、ニュアンスや使い分けを説明
●実際に使いたくなるような例文付き

 この辞典の担当編集者が、辞典の魅力を総括しておられます。

たいへん好評を博した“読む辞典”『日米口語辞典』の最後の改訂から40年近くがたち、私たちを取り巻く社会情勢は大きく変わりました。私たちが日ごろ使う言葉にも浮き沈みがあり、この度、増補改訂版を刊行する運びとなりました。あまり使われなくなった語は思い切ってカットし、逆に、新しく定着した語や、インターネットなど新しい生活様式を反映した語など、300語あまりを加えました。例文も、現代の生活にそぐうよう、徹底的に手を加えました。今、私たちが発信したい言葉が、例文付きで、「これでもか」というくらいたっぷり盛り込まれた辞典です。

 個人的には、「読んで楽しめる辞典」というのが一番の魅力だと感じています。読み物としても面白いんです。例えば、この辞典で「二刀流」を引いてみましょう。


にとうりゅう[二刀流] a two-way player
大谷翔平という野球スターの誕生以降、さまざまな場面で見聞きする機会が増えた「二刀流」という表現。何らかの競技の選手について言う場合は、見出し英語が合う。日本語見出しは元々、両手に刀を持って戦う剣術の流派を指し、宮本武蔵の剣術として有名である。元来の意味での「二刀流」は次のように表現できる。
In kendo, adults are allowed to fight using two bamboo shinai sticks.
(剣道では、成年者には二刀流が認められている)。
また、両手に一つずつ武器を持って戦うスタイル全般をdual wieldingと言う。wieldとは「(剣などを)振るう」の意。手に持つのは刀でも剣でも銃でもよい。なお、最近あまり聞かなくなったが、ひと昔前は酒と甘いものを両方好む人を指して「二刀流」と言ったが、この場合は簡単に次のように表せる。
He likes alcohol and sweets, so he can enjoy both.
(彼は二刀流で、酒も甘いものも両方好きだ)。
◆大谷翔平選手は投打の二刀流で今のところ成功しているが、元祖二刀流はベーブ・ルースだった。
Shohei Ohtani is succeeding as a two-way player who can pitch and hit, but the original two-way player was Babe Ruth.

 その他の取り上げられた新しい項目例としては、次のようなものが挙げられます。

あおり運転/アバウトな/歩きスマホ/安全神話/案の定/いいとこ取り/イクメン/一発屋/インスタ映え/上から目線/裏技/エッジのきいた/おざなりな/落としどころ/オレオレ詐欺/温度差/格差 など


 注目は、この辞典に載せきれなかった、松本先生の「斬れる英語」の補遺を見ることができます。これも大変勉強になりますよ。⇒コチラです

 その昔、松本先生『和英辞典も知らない英単語スピーキング』(ワニの本、1981年)という新書を読んで感銘を受けました。和英辞典にも載っていない「斬れる英語」のオンパレードでした。こんな難しい表現を、英語ではこんなに簡単に表現できるんだということで、ずいぶん英語に対する考えが揺さぶられたのを思い出します。難しい事柄をいかに簡単な英語で表現できるかが、本当の英語の力なのだ、ということを松本先生に教えていただきました。この本には、尊敬する故・渡部昇一先生が推薦の言葉を寄せておられたので、余計に親しみを覚えたものです。


   「しゃべる英語の発想が身につく!」  上智大学教授 渡部昇一

 入学試験によく出る単語・熟語というのがある。入試はいろいろな制限のもとに行われるので、「よく出る」単語や熟語がどうしてもきまってしまう。ところが入学試験によく出るものが、日常の会話によく出るか、というと必ずしもそうではない。

 日常の会話にも便利でよく出る言い方というのがある。しかし、これは入試のものとは重ならないものが多いのだ。入試によく出る単語や熟語を統計的によく整理して教えてくださる先生が、よい入学指導の先生である。

 会話によく出て、しかも有効な言い方を体験的に見つけて教えてくれる人としては、現在の日本では松本道弘氏が第一人者である。

 これからの人生の中で、英語を使う局面に出会うことを予期して努力しようとしている人には、ここにあげられた表現をマスターすることが、絶対に必要である。


 松本先生の若かりし頃の、通訳者としての原点・苦労話を回想しておられる『アメリカ大使館★神といわれた★同時通訳者 英日・日英通訳のカミワザ』(さくら舎、2019年)も面白く読みました。難訳・和英「語感」辞典』(さくら舎、2018年)も、この辞典同様、面白い読み物となっています。♥♥♥

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アマゾン

  欲しい本は何でもすぐに、アマゾンで取り寄せられる時代になりました。先日も亡くなられた外山滋比古先生のこちらの書店ではちょっと入手困難な最新刊『茶ばなし残香』(展望社、2021年1月)を届けてもらいました。さだまさしさんの最新ムック本「Pen+」【完全保存版】全部、さだ。』(メディアハウス)も発売日の1月28日に届きました。送料もかからず、たった1日で欲しい本が届く、本当に便利な時代になりました。私の大学生時代、教員なりたての時代には、松江市内で一番大きかった殿町にあった今井書店で、在庫のない(欲しい本はほとんど在庫が無かった)本を受付で申込用紙に書いて注文して、2週間後にようやく手に入る時代でした。洋書などはほとんど、2週間経って「入手できませんでした」と返事が来てがっくりしたものです。今は本だけでなく、ありとあらゆるものを扱っています。先日は、アイリスオーヤマ「全自動コーヒーメーカー」を届けてもらいました。

 上に掲げたのが、アマゾンの有名なロゴマーク(2000年に制定)です。届いた荷物の箱には必ずいんさつしてありますよね。以前「見えないものは見えない」と題して、関心がなければいくら何万回見てもそのまま素通りで気がつくことはないということを、例を挙げて説明したことがあります(例:セブンイレブンのロゴコチラです  クリアファイルの△の裂け目⇒コチラです)。上のよく見るアマゾンのロゴも興味を持っていないと、見逃してしまうことがあります。amazonの黒いサンセリフの活字に下向きの弧を描くオレンジ色の矢印AからZへ向かって伸びています。さらにZの文字の下の方が少々丸みを帯びていますね。

 あの矢印はA→Zを表していて、「すべての商品をお届けします」「無いものは無い」「何でも揃う」という、アマゾンが自社のプライドをかけた象徴のマークなんです。そして荷物が届いたときにこの矢印のマークを一目見ると、何となく人が笑ったときの口元にも見えませんか?アマゾンを利用した人の満足した笑顔を同時に表現してもいるのです。まさに、企業の自信と顧客の満足という、その両方を表現したロゴなんですよ。♥♥♥

 アマゾンの創業主のジェフ・ペゾス氏は、最初「カダブラ」(Cadabra)という社名を考えておられたようです。しかしこの名前は英語のcadaver(死体)を連想させると弁護士から忠告を受け、アマゾン」にしています。「アマゾン」という単語を選び出したのは、それがエキゾチックで変わった場所であり、自身のインターネット事業のイメージに合致したためです。さらに、アルファベット順に並べた時に一番上に現れる「A」から始まる名称が好ましいという事情もありました。アマゾン川は世界最大の河川であり、自らのオンラインストアを世界最大の商店にする、という夢も込められました。

 ジェフ・ペゾス創業主に関して、面白いことを、尊敬する前刀 禎明(さきとうよしあき、リアルディア代表取締役社長)さんに教えていただきました。⇒前刀さんとの私の出会いはコチラですペゾスさんは、世界でも指折りの億万長者であり、目標を達成するためには情け容赦のないくらい負けず嫌いの性格ですが、独善的なやり方はしません。彼は、「夢を実現するために1つの方法に固執しないよう」に強く釘を刺しているといいます。チャレンジやチャンスに対する彼の柔軟かつ整然としたアプローチが成功をもたらしているのです。ベゾスさんのアドバイスはこうです。

柔軟でなければ、壁にぶつかって頭が粉々になり、問題を解決するための別の方法がわからなくなります。

柔軟なアプローチというのは、環境に合わせて反応を変えたり、途中で獲得した新しい知識やスキルに合わせて、戦略を変更するという意味です。上手くいくこと・いかないことを検討し、進んでやり方を変え、違うアプローチでもう一度トライするということです。ベゾスさんは、「私たちはビジョンにこだわり、細部には柔軟です」と言っています。1つの戦略に固執したりはしないということです。

 そんなジェフ・ベゾスさんが、最近アマゾンのCEOを退任すると発表して衝撃が走りました。売上高・純利益が史上最高を更新する中での発表でした。アマゾンの創業者兼CEO兼社長のベゾスさんは、インターネット時代最大のサクセス・ストーリーの1つとしても知られています。後任のCEOには、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のCEOアンディ・ジャシー(Andy Jassy)氏が就き、ベゾスさんは取締役会長となります。「経営体制を移行するのに最適な時期だ」と一線から退くことを決めました。

▲前刀禎明さん

 世界で最も裕福な人物になる前のベゾスさんは、貧しい家庭に生まれ育ちました。ただ、幼い頃から有望だった。プリンストン大学を卒業し、金融の仕事を辞めた後、ベゾスさんはシアトルの自宅ガレージでアマゾンを立ち上げました。1月12日に誕生日を迎え57歳となったベゾスさんについて、あなたが知らないかもしれない13のことを、これまた先の前刀(さきとう)さんに教えていただきました。貴重な情報をありがとうございます。⇒コチラです ♥♥♥

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さだまさし存在理由コンサート

 2月6日(土)、島根県民会館での「存在理由〜Raison d’être〜さだまさし コンサートツアー2020」に行ってきました。元々は昨年の4月21日に予定されていたものが、新型コロナウィルス拡大の余波で、7月7日に延期になり、さらに再延期となっていたコンサートです。開演は17時5分でした。終演は19時17分。「ショーを止めるな!」を合い言葉に、さださんがガイドラインに沿った形で、採算度外視のコンサートをスタートさせたのは、昨年の9月1日のことでした。ある意味で、命懸けで来て下さったお客さんのために心を尽くし、演奏時間も可能な限り短縮し、殊にトークを削り〔笑〕、心を込めて「音楽が消えた7ヶ月の空白」を埋めるために、感染対策を徹底した上で、精一杯のコンサートを始められました。今日の松江は34ステージ目(まだ1人の感染者も出ていません)、松江には8年ぶりの登場でした。来場者は全員連絡先を記入したカードを提出し、マスク着用、受付で検温してもらい、会場も人数制限をして、換気を徹底しながらの2時間チョットの楽しいコンサートでした。さださんもステージ上で、最前列のお客さんに飛沫が飛ばないように、2メートルの距離を取り、それ以上前に出てしまうと照明が落ちる〔笑〕という工夫の中で、ギャグ全開でトークをかましておられましたよ。私はいつも真っ暗な会場の中で、記録を取りながらコンサートを楽しんでいます〔笑〕。以下はその記録です。いつもなら、コンサート終了後会場入り口には、「曲目リスト」が掲示されるのですが、三密を避けるためでしょうか、今日はありませんでした。記録を基に今日のコンサートを再現してみます。

 ♥♥♥ <コンサートのセットリスト> ♥♥♥
オープニング 17時5分
(1)「銀河鉄道の夜」
(MC)命懸けで来て下さったお客さんのために、今日はトークを削って2時間でや
りますよ〔笑〕。始まったのが17時5分、19時には終わりますからね。覚えてお
いて。
(2)「存在理由」(「存在理由」とは難しい言葉だけれど「生き甲斐」と読み換え
てもらってもよい)
(3)「心かさねて~長崎の空から」
(MC)自粛期間中の過ごし方について語り、さださんが読んだ本を紹介。岡本彰夫
&保山耕一『日本人よ、かくあれ』(ウェッジ出版)を是非読んでいただきたい。い
い本なのでコンサート会場で売りたいと申し出たところ、出版社の社長が「それなら
売り上げを「風に立つライオン基金」に寄付する」と言われた。ぜひとも買うように
〔笑〕。⇒私はすでに感動して読んでいます。私の紹介はコチラをご覧ください。
(4)「まんまる」
(5)「交響楽」(シンフォニー)
(MC)名古屋地区で「精霊流し」が1位になった頃の大量の追っかけファン(「イワ
シの群れ」のようだった)の話。昨年亡くなられた服部克久先生にアレンジしてもら
った思い出(さださん22歳。服部先生37歳の時)ライブアルバム『三年坂』には
指揮をしてくださった先生に「服部さん!」という黄色い歓声がそのまま入っている。
「音楽作品は歌い手が神さまに魂・命を削って捧げる供物」という父・服部良一先生
のお言葉が忘れられない。曲が書けずに煮詰まっていた時、克久先生が曲が書いて
「まさし、これに詩をつけろ」と言われてできたのが「小夜曲」(セレナーデ)とい
う歌。秋には克久先生の音楽葬を大々的にやるぞ、と息子の隆之と話している。最近
コロナ禍でさだのコンサートに異変が起きている。初めてさだのコンサートに来たと
いうお客さんが増えている。ここで、今日さだのコンサートに初めて来て下さった人
のために「私の履歴書」ならぬ「新型コロナの事情」というヒット曲集をぎゅっと詰め
てお届けする。もっと聞きたい人は、4月21日発売の新アルバム『さだ丼』を買う
ように〔笑〕。
(6)「精霊流し」⇒(7)「無縁坂」⇒(8)「雨やどり」⇒(9)「秋桜」
⇒(10)案山子
(MC)これらの曲を聞いてもまだ知らないぞと言う人はさだのファンではありませ
ん。誰か別の人のファンです〔笑〕と。珍しいバンド「さだ工務店」のメンバー紹介。
「ショーを止めるな」というジャニー喜多川さんの好きだった言葉の精神で、コロナ
の最中コンサートをやらせていただいている。命懸けで来てくださったお客さんに感
謝。
(11)「にゃんぱく宣言」
(MC)今度のアルバムの中心曲がこのCM曲〔笑〕。誕生の裏話。元々は「関白宣言」
の替え歌でと依頼のあったものだが、絶対ボツになる企画と思っていた。結構工夫・
苦労してして作ったデモテープを送った所、担当者がいたく喜んでくれ、いつレコー
ディングになるのかなと思っていたら、いつのまにかそのままテレビで流れていた。
これ以来、デモテープは丁寧に作るようになった〔笑〕。
(12)「関白宣言」(エンディングが力が入っていた)
(13)「奇跡」
(MC)今年の紅白の特別枠での歌唱に関する想い出。紅白ではNHKの意向で完全に
は歌うことができなかったので、今日はフルコーラスでお届けした。
(14)「残したい花について」(自分を「生き神様」と慕ってくれる岩崎宏美に書
いた歌。自分のアルバムに入れてもいいかと聞いたら「いいに決まっているわよ。自
分の曲じゃない。バカじゃない」神様に「バカ」という岩崎の男気に惚れる)
(15)「漂流」(リンケンバンドとのやりとり)
(16)「柊の花」(東京藝術大学の澤和樹学長がバイオリンを弾いて下さるとい
うので、編曲者の盟友渡辺俊幸さんが腕によりをかけて難しい譜面を書いてきました。
今日はそれをメンバーが弾いてくれます。「昭和のエレジー」の歌を書いたつもり。)
(MC)亡くなった中村哲医師の思い出。アフガニスタンで1600本の井戸を掘り、
27㎞の水路を作ったまさに「天使」。故・山本健吉さんに「君はいなくなった大切な
人を歌うことが上手いから続けなさい」と言われて今に至っている。
(17)「一粒の麦」 (コンサート終了 メンバー退場)
アンコール(黑のスーツに着替えて再登場)「北の国」からの合唱はこの騒動が落ち
着いてからに取っておく〔笑〕。
(18)「夕凪」(若い頃の曲です)
終演 19時17分(遅くなってごめんね)

 イントロを聞いただけで曲名を書ける自分は、大したもんだなと思いながら記録していました(完全な「ま虫」です)。採算度外視のコンサートで、この日も半分くらい空席が目立ちました。最後にさださんが、空席の目立つコンサートを、神様からの試練だとおっしゃいました。デビューした頃の事を思い出せ、初心を忘れずに頑張るように、との神様のお言葉と受け止めていると。デビューした頃、デパートなどで歌わせてもらって、サイン会をしても誰も来てくれなかった頃の想い出を語りながら、「初心忘るべからず」という言葉をかみしめておられましたよ。 マスクなどせずに、会場いっぱいのお客さんと一緒に「北の国から」が大合唱できる日を楽しみに、また松江に戻ってくる、とおっしゃっておられたのが印象的でした。「コンサートグッズ売り場」(ここも三密を避けた工夫がなされていました)で、コンサートプログラム、フリアファイルセット、キーホルダーを買い求めて会場を後にしました。「元気」と「勇気」をもらってきました。♥♥♥

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「りんごのクラムケーキ」

◎週末はグルメ情報!今週はリンゴケーキ

 広島のタカキベーカリーから出ている「りんごのクラムケーキ」(580円税別)が、最近気に入っています。松江では、黒田町にある「キャスパル」まで買いに行っているんです。どっしりと重量感のある、クラムケーキです。シナモンをほんのり効かせたケーキ生地とケーキクラム、レーズンを混ぜ合わせ、シロップ漬けのりんごを乗せてしっとりと焼き上げています。りんごのフルーティーな甘みに、レーズンの甘酸っぱさがちょうどアクセントになっていてとても美味しい!好みの厚さにスライスして、コーヒーと一緒に食べています。

 お菓子用語で“クラム”というのは、スポンジケーキ生地やパイ生地、クッキー生地などを細かく崩したもので、そのまま混ぜてケーキにしたり、乾燥させてトッピングに使用したりします。上の写真で見る白いスポンジ状の部分が、いわゆる「ケーキクラム」という部分だそうです。生地はみっちりと詰まっており重量感があります。茶色い部分はしっとり、クラムの部分はふんわりと二つの食感を同時に楽しむことができます。味の方はシナモンがかなり強めに利いており、トッピングされたりんごプレザーブはシャキシャキとした食感で、甘さ控えめで実に美味しいんです。ところどころ入っているレーズンもふっくらとしており、いいアクセントになっていました。どちらかといえば大味で、食べ応えがありますね。♥♥♥

 さてこのケーキを売ってくれていた「キャスパル」が、4月18日をもって店を閉める、と生徒から聞きビックリしました。北高にも割と近く、珍しい商品の品ぞろいも多く便利なスーパーだったんですが、残念です。コロナの影響はこんなところにも出てきているんですね。♠♠♠

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さだ前夜&「一太郎2021」

 志学館の授業を終え、松江に帰ってきてから、「きたがき」で焼き豚(私が大好きな)を買って、帰りに島根県民会館の前を通ったら、楽屋口にさだまさしさんのコンサート運搬トラックが2台停まっていました。そう、明日は、昨年の4月から2回も延期になっていた(2020年4月21日⇒7月7日⇒)「存在理由〜Raison d’être〜さだまさし コンサートツアー2020」が、午後5時から開催されるんです。「音楽を止めるな!」を合い言葉に、さださんがガイドラインに沿った形で採算度外視のコンサートをスタートさせたのは昨年の9月1日のことでした。ある意味で、命懸けで来て下さったお客さんのために心を尽くし、演奏時間も可能な限り短縮し、殊にトークを削り〔笑〕、心を込めて「音楽が消えた7ヶ月の空白」を埋めるために精一杯のコンサートを行っておられます。今からワクワクですね。今八幡は仕事で時間に追われているんですが、この時間だけは譲れません。元気と勇気をもらって、仕事に精を出します。あ、そうそう、2月28日(日)にフジテレビTWO(有料チャンネル)22:00~23:50にて、このコンサートの東京公演(2020年12月2日収録)の模様が独占放送されますよ。

 家に帰ってきたら、家の前に今度は、佐川急便のトラックが停まっていました。頼んでいた「一太郎2021プラチナ」が、発売日の2月5日に届けられたのです。私は長年の一太郎ヘビーユーザーで(「ワード」派ではないんです)、どんな手の込んだ文書でも作ることができます。毎年せっせとバージョンアップ版を購入しています。部品も相当数買い揃えています。そんな「一太郎」の1985年誕生以降のヒストリーを振り返ったページが作られました⇒コチラです  今回のバージョンアップ「一太郎2021プラチナ」も、数多くの特徴を盛り込んだものとなっています。最新機能である「花子2021」「フォントワークス厳選17書体」を使用し、進化した最新版一太郎を紹介する「一太郎新聞」が公開されていますのでぜひご覧下さい。⇒コチラです


 これからもっと手の込んだ文書作りに挑戦してみようと、今回はレファレンス本も一緒に購入しました。予約特典として、ロゴの入った「一太郎特製マスク」「専用ケース」がプレゼントに付いてきました〔笑〕。♥♥♥

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「足立美術館」18年連続日本一!!

 横山大観ら、近代日本画のコレクションで知られる足立美術館」(島根県安来市)は1月18日、米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』の2020年の日本庭園ランキングで1位に選ばれました。2003年のランキング開始から18年連続トップの快挙です。すごいことです。

 ランキングは、国内約千カ所の日本庭園が対象で、各国の庭園、造園の専門家たち約30人でつくる委員会が、庭園の質や建物との調和、ホスピタリティなどを基準に選考しました。足立美術館」の庭園は、借景として管理する背後の山も含めて約16万5千平方メートル。枯山水庭や大観の名作をモチーフにした白砂青松庭などがあり、専属の庭師たちが徹底して管理し、四季折々の表情が楽しめます。7人の庭師さんが毎日欠かさず手入れをして、美しさを維持・管理しておられます。 

 国内外の専門家が、日本にある約1,000カ所の庭園を総合評価しました。2位は桂離宮(京都市)、3位は皆美館(松江市)、4位は山本亭(東京・葛飾)、5位は玉堂美術館(東京都青梅市)だった。「足立美術館」にはこれまでに延べ2000万人が足を運んでいて、外国人観光客に人気の観光スポットとなっています。またこのランキングでは、トップ50に島根県内の7か所が選出されていて、松江市の「皆美館」は3年連続の3位となっています。

 足立美術館足立隆則館長は、「この朗報に喜びを新たにしている。こういう時世だからこそ皆様にご満足いただけるよう最善を尽くすのが当館の使命だろうと考えています」「(新型コロナウイルスの感染拡大で)人の往来もままならない厳しい時節だが、一日も早く事態が収束し、一人でも多くの方に日本一の庭園の素晴らしさをご堪能いただきたいと願っている」とのコメントを出しました。

 この美術館の庭園は、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』(改訂第5版)でも、庭園が山陰エリアで唯一となる最高評価の「三つ星★★★」(=わざわざ旅行する価値がある)として掲載されていますね。

 私は疲れた時には、よくここに出かけてボーっと庭や遠くの滝を眺めるのが大好きです。癒やされるんですね。いつ見ても本当に心和む庭園です。18年連続日本一も納得の場所ですね。ここでもう一カ所、私が心惹かれるスポットに「生の掛軸」「生の額絵」があります。床の間の壁をくりぬいて、あたかも一幅の山水画が掛かっているかのように見える、また窓枠がそのまま額縁となって大小の木や石がバランスよく配置され、芝生の稜線が美しい「足立美術館」の名物です。

 そして癒やされた後で、ここの駐車場にある江戸前「両国寿司」で食事をして帰ります。なんと言っても、ここの大将の握ってもらうお寿司は絶品ですから。⇒私のお店の詳細レポートはコチラ  米子の志学館で授業しているときも、お昼にわざわざ買いに行ってもらって食べているくらいの大ファンです。♥♥♥

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A判定?B判定?

 二次出願を前にパソコンの判定システムを見せながら、「A判定だから頑張れ!」「B判定だから何とかいけるだろう」「C、Dではチョットきついな」といった生徒面接を見ていると、進路指導に長年関わった人間としては、非常に違和感を感じます。「判定システム」のAだBだは、自己採点時の志望校を基にした分布での数字であって、あれから大きく受験生の志望は間違いなく動いています。A判定でも落ちますし、C、Dでも合格を勝ち取った生徒はたくさんいます。今年は初の「共通テスト」でもあり、新型コロナウィルスの猛威の影響もあり(個別試験を中止した大学、内容を変更した大学、揺れている大学等)、例年以上に動きが大きくなっているものと予想されます。 「二次逆転に向けて頑張れ!」といった言葉もむなしく響きます。私は昨年のちょうど今頃、二次逆転?」と題して、都合の良い安易な信じ込みは危険であることの警鐘を鳴らしています。⇒コチラをご覧ください  「努力はきっと報われる」ということに関しても、努力すれば必ず結果が出る」と勘違いする生徒がずいぶんいます。そこには2つの注意が必要です。それが「正しい努力」であること。間違った努力をいくら積み上げても、目標にはたどり着くことは不可能です。もう一つは「努力に即効性はない」ということ。結果が出るには長い月日が必要なんです。受験では3ヶ月から4ヶ月と思います。

 そもそも、この時期に必要な指導とは何でしょう?初めての「共通テスト」も終わり、自分の持ち点が出ています(自己採点が正確であることが前提です)。自分の志望大学・学部・学科の配点(傾斜配点)に応じて、傾斜得点」が分かります。各大学はそれぞれのホームページでここ数年間の「合格最低点」を学部ごとに公表していますから(ほぼ例年同じ様な点です)、それから自分の「傾斜得点」を引き算します。すると、これから自分が合格を勝ち取るために「二次試験」で取らなければいけない最低得点が出てきます。それを、自分の二次科目の得意・不得意に合わせて、二次配点とにらめっこしながら、どうクリアするのか戦略を立てるのです。過去問をやる際も、きちんと時間を計ってこの目標点に届くかどうかを、その都度確認していきます。かつての松江北高の2日がかりの「最終志望校判定会」では、これを生徒一人一人にやっていましたから、時間がかかり、終わるのは翌日の深夜2時・3時ということもざらでした。自分の得点を活かすために、具体的に志望校と向き合うということが必要です。もうこの時期に精神論は要りません。私にこんな言葉を贈ってくれた教え子がいますが、二次科目とにらめっこして緻密な計算の上に送り出した生徒です。読み通り、逆転合格を果たしてくれました。


 センター試験が終わって先生との進路相談に進路指導室に行ったとき、センターがボーダーにもかかっていなかったのに、「お前は二次の力があるから大丈夫だろ」と一言で終わりました。今では塾で生徒に接する立場にいながら、あの一言が言えるくらいに生徒を育てたことがなく、今もその言葉を追いかけているように思います。直接感謝を述べたいところですが、またの機会を楽しみに、お体を大事にしてくださいね。


 さらにもう一つ。最近は各大学が自分たちの出題した入試問題に関して、その狙い(出題意図)や採点基準・ワンポイントアドバイスを公表しているところがありますから、必ず目を通しておきましょう(これはそう思って探さないと出て来ないことが多いですから、注意して検索したいですね)。以前から東京外国語大学は、詳細な採点基準を公開してくれていて、受験生の準備には非常に大きな意味を持っていることを、私は一昨年のブログで述べています。⇒コチラです   ただ漫然と過去問を解くのではなく、その狙いや出題者が測ろうとしている力を知ったうえで、問題をこなすのです。今私は、もう現役を離れてこの作業をすることもなくなっていますが、「センター試験」が終わってから、生徒一人一人とこの詰めを行っていたので、朝から夕方までの「特別授業」も加わって、滅茶苦茶疲れる毎日でした。でもそれも一ヶ月間だけのこと。全部終われば生徒が必ず嬉しい報告に来てくれ、朝から晩までのんびりとお茶を飲みながら、優雅な時間を過ごすことが出来ることが分かっているので、頑張れたのだと思いますよ。♥♥♥

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The Great Houdini Escape

 歴史上最も有名な「脱出王」が、フーディーニです。彼は、あらゆる種類の鎖、手錠、箱から脱出してみせると豪語し、脱出奇術王」と呼ばれました。本物の刑務所に閉じ込めてもらっては脱出、本職の刑事に手錠をかけてもらって一瞬で脱出、というルパン三世みたいな事を、世界各国で実行していました。マスコミの宣伝力を最大限に活用して、センセーショナルな話題づくりで大衆の心をとらえる才能があり、20世紀初頭のアメリカを代表する奇術師として、一世を風靡したマジシャンです。

 そのフーディーニをモチーフにしたマジックが、世界中でいろいろと考案されています。例えばコチラのものを私はかつて紹介しています。

 このたび私の大好きなクリエーターのポール・ゴードン(Paul Gordon)さんが、このフーディーニを題材にしたに新しい完璧なパケット・トリックを発表しました。「The Great Houdini Escape」です。約20年前にも同名のトリックを発表しておられますが、今回ははるかにハンドリングも分かりやすく改善されています。6枚のフーディニーがデザインされたカードを示します。脱出王フーディーニの話をしながら、この中から観客にサイコロを振って出た目を使って自由に1枚のカードを選んでもらいます。選ばれたカードは机の上に出しておきます。残った5枚のカードの裏面を確認してみましょう。すると全て牢獄の中にフーディニーがいます。しかし、机上にある観客が選んだカードだけは、もぬけの殻の牢獄だけで、フーディニーがいないのです。見事脱出したのです。逃げたフーディーニは思わぬ所から出現します。脱出成功です!!高品質なカードに美しい写真が印刷された、オススメのトリックカードです。♠♣♥♦

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クリアファイルの「裂け止め」

 以前、「見えないものは見えない!」と題して、関心がなければいくら何万回見てもそのまま素通りで気がつくことはないということを、例を挙げて説明したことがあります(例:セブンイレブンのロゴ(SEVEN ELEVEn)コチラです)。私がアメリカからマジック商品を送ってもらうときに利用している「フェデラルエクスプレス」(FedEx)のロゴも、そうしたものの一つです。⇒コチラで説明しました よく行くコンビニの「ローソン」の看板が描ける人がどれくらいいるでしょうね?⇒コチラにその由来を詳しく説明しました

 今日は、職場でも学校でも日頃頻繁に使っている「クリアファイル」について考えて見たいと思います。普段何気なく手にしているクリアファイルの開口部分をよ~く見てみると、半円をした切れ込みと、三角形の切れ込みが入っていることに気がつきます。

クリアファイル 裂け止め

 この三角の切れ込みは「裂け止め」といって、クリアファイルを開く際に、下の溶着されている部分にかかる力を分散させることで、下の部分を破けにくくするものです。これがないと、ファイルを開いたときにかかる力が下の溶着部分の先端一点に集中してしまい、使用していくうちにだんだん溶着が剥がれて、そこから裂けてしまうことが多いんです。ここに三角形の切れ込みを入れることで、底にかかる力をうまく分散して、ファイルが破れてしまうことを防いでくれているのですね。これがあることで耐久性がぐんとアップするんです。

 では、上の方にある半円形の切れ込みは一体なんでしょう?これは簡単ですね。

クリアファイル トーツヤ

 こちらは、「指ぬき」「指かけ」といって、クリアファイルを開く際に、そこに指をひっかけて、中の書類を取り出しやすくするためのものです。つるつるしたファイルでも難なく開くことができますね。一見するとシンプルな構造に見えますが、どうしてどうして、細部へのこだわりが詰まった「クリアファイル」でした。♥♥♥

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「ヨマイの法則」

 第1日程で行われた「共通テスト」を、今一生懸命分析しているところです。作業は、ほとんど夜を徹して行っているのですが、休みの日には、朝から喫茶店に出かけて問題とにらめっこしています。昨日は「コメダ」で、今日は「珈琲館」でやっていました。自宅でやるのとはまた気分が違って、新たな発想も浮かんできます。よく考えられた出題だと感心することしきりです。公表されていた「出題方針」通り、思考力・判断力・推測力などを上手に測ろうとしています。できたと思わせておいて、ワナを仕掛けてあったり、与えられた複数の条件から次の行動を推測させてみたり、イギリス英語のさわりも上手に配置されていますし、読解のための文法の基本もちゃんと盛り込んでありました。「センター試験」の時も感じていたことですが、完成度の高い出題だな~と実感します。

 今までずっと「やりっ放しにしない」ことの重要性を説いてきました。 必ず「見直し」をして振り返りをしておくことで、次に生かしていくことが大切です。私は今までたくさんの学校でいろいろな仕事をしてきましたが、仕事の場面でも、いろいろと設定した目標と結果にズレが生じた場合、その原因を追跡したり、分析したりすることで、次につなげてきました。英語指導のみならず、進路・総務・教務・図書の仕事をする中でも、絶えずこのことは意識して実行してきました。それを述べたのが「ヨマイの法則」です。尊敬する経営コンサルタント・新 将命(あたらしまさみ)さんの造語です。⇒さんの公式ホームページはコチラ

①「ヨ」・・・「読み取り」のことです。事前に設定した目標と実績にズレが生じた場合、その原因を追及したり分析したりすることが大切です。「共通テスト」では、2回の「試行テスト」とはどこが異なり、どこが一緒なのかを読み取っていきます。

②「マ」・・・「学び」のことです。いくら分析してもそこから何も学ばないのでは意味がありません。学習につなげて、反省へ、そして次なる改善へと持っていかねばなりません。今回の「共通テスト」から、何を学び取るのか?

③「イ」・・・「活かし」のことです。じっくりと学んで、反省してもそれを行動につなげて次に活かさなければ、宝の持ち腐れに終わってしまいます。「百聞は一見にしかず。百見は一考にしかず。百考は一行にしかず」と言いますね。「共通テスト」第1日程&第2日程(第2日程の問題が公表されました⇒コチラです)の問題を通して、次なる指導に生かしていかなければなりません。

 「ヨマイ=ミトリ(分析)⇒ナビ(学習)⇒カシ(活用)」の原則に沿った評価を行っていけば、次なる改善につながっていきます。決して「よまいごと」ではありませんよ〔笑〕。失敗することは決して恥ずかしいことではありません。本当に恥ずかしいのは、その失敗から何も学ばずに、同じ過ちを何度も繰り返すことです。今、「共通テスト」を分析しながら、「ヨマイの法則」を実践して、次なる指導・授業へのヒントをもらっているところです。♥♥♥

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麻布かりんと

◎週末はグルメ情報!!今週はかりんとう

 三百年以上の歴史がある商店街と、江戸時代の外国人居住に始まる国際的な香り。そんな麻布十番に、昔なつかし、かりんとうのお店「麻布かんりと」があります。このお店の「かりんとう」は、街の空気を隠し味に、 なんと!五十種類もの味が揃っています。 ひとくちで、それぞれの味わい情緒が広がります。 以前、お土産にここの「かりんとう」をいただいたことがあって、とても美味しかったので、今日は東京駅「大丸」百貨店1階のお店にお邪魔してみました。

 老舗かりんとう専門店。黒糖の香ばしい香りに包まれている店内には、オーソドックスな「麻布かりんと」のほか、黒ゴマ、牛乳、チョコレートがけなど50種類ものかりんとうが揃っています。定番商品である「麻布かりんと」は国内産の黒糖と黒ごまを使用した、ほっこりするやさしい味わいが人気。和紙の個袋も、それぞれ全てデザインが違っていてとっても可愛いんです!

 「麻布かりんと」のお店には、代表する黒糖風味をはじめ、抹茶風味や蜂蜜風味、蜂蜜を生地に練りこんだ白砂糖などの定番メニューに加え、「カレー」や「きんぴらごぼう」といったおつまみにもぴったりのピリ辛風味や、ダージリンやチーズミックスなど珍しいフレーバーも豊富に揃っています。♥♥♥

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「愛の貧乏大脱出作戦」

 その昔、「愛の貧乏大脱出作戦」(テレビ東京で1998年~2002年に 放映)という、みのもんたさんが司会の番組を毎週楽しみに見ていた時期があります(導火線に火が付いて、スパイ大作戦のテーマ音楽が流れてきてスタートする)。一懸命頑張ってはいるのだけれど、どうしても客が入らない、大赤字だ、というお店を、番組がサポートしてよみがえらせようという企画モノ番組でした(「心が豊かな貧乏な店主」を救うという番組で、「心が貧しい貧乏」はダメという趣旨)。大借金を抱え、いい年をしたお店の主人が、背水の陣で一念発起して繁盛店に修行に出て、自分より年下の達人に罵倒されながら必死に教えを請う。もうこれで失敗したら後がないから、死に物狂いです。しかし基礎ができていないから、うまく達人のように作れない。怒鳴られながら、涙をボロボロこぼしながら、くじけそうになりながらも、3日程度の修行(本当にたったこれだけでうまくなれるものか、八幡は大いに疑問でしたが…)を貫く。達人曰く、「いいかジャンプする時には、一度沈まないとできないだろ?今はその時なんだ。しっかり苦労しろ!」 修行を終えて、自分のお店に帰って再オープンします。すると今まで閑古鳥が鳴いていたお店が、ウソのようにお客さんが長蛇の行列。売り上げ目標金額をクリアして万々歳、という筋書きの番組でした。様々な業種のお店が取り上げられました。私がこの番組を見る度に、確信していたことがあります。(1)客が入らない店にはちゃんと原因がある、(2)プロらしい美味しいものを出せば店は絶対に成功する、(3)お客を大事にする心(ハート)のない店は絶対に繁盛しない、の3点でした。そしてこのことは、全ての職業に言えることではないか、とダブらせながらテレビを見ていたのでした。学校も例外ではありません。

 私が以前勤めていた松江南高校も(13年間勤務)、勤め始めた頃は普通進度クラスで10人~15人程度の国立大学合格者しか出せない学校でした。早進度クラスが頑張って、学校全体で150人くらいが(400人中)合格するのでした。果たして、これで中学校から送られた生徒を十分伸ばしきれているのだろうか、という反省を繰り返し(合格者の数だけにこだわって数を増やすための指導ではないか、という的はずれの批判をする教員もずいぶんいましたが)、新しい校長の熱意もあって、学校が少しずつ変わり始めました。「北高に追いつけ、追い越せ!!」を合い言葉に、我々が大切にした原点は、1時間の授業を大切にしよう!』でした。他教科の教師間との連携を計り、担任が部活動の顧問と絶えず情報交換しながら(「部活動なんかやっていては東大に合格できない」というトンチンカンな教師もいましたが)、頑張ったのです。その中でも英語科は、特に気のあった若いスタッフが多かったせいもあって、経験豊富なベテランの先生のご指導の下で(いいか八幡さん、どんなに中学校の英語の成績が悪くても、それを3年かけてトップにするのがあんたの仕事だよ」と言われたM先生が懐かしいぐんぐん成績を上げていきました。英語の南高」という評判をいただくようになったのもこの頃からです。それからは東大・京大を始め、毎年200人以上の国公立大学合格者を出し、「総体」でも成績上位の(3連覇した頃が懐かしい)常連になりました。全国沢山の高等学校から、多くの先生方がその授業やら部活動風景を見学に来られました。私が英語科主任をしていた数年間でも、何度授業を見ていただいたことでしょう。「どうやったらこんなに成績が上がるんですか?」という質問に答える八幡の話を、熱心にメモを取りながら真剣に聞かれた後で、1年~3年の指導教材を全部おみやげに持って帰っていただくことにしていました。雑誌などにもずいぶん取り上げてもらいました。⇒例えば「松南高時代の八幡」コチラです  残念ながら、その南高も今は見る影もないくらいに低迷してしまっています。これにもちゃんと理由があります。あれだけすごかった北高も陰りが見えてきています。そんなことをだぶらせて考えながら、「愛の貧乏大脱出作戦」を見ていた時分を懐かしく思い出しました。♥♥♥

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「防人の詩」誕生秘話

 大好きなさだまさしさんの名曲「防人の詩」(さきもりのうた、1980年発表、12枚目のシングル)を、最近シンガーソング・ライターの琴音(ことね)さんがカバーしています。私はこの歌い手のことは全く知らなかったのですが、歌は実に上手いです。歌に合わせて、老いたバレーダンサーが踊る印象的なミュージック・ビデオが公開されています。

 コーラスに多重録音が用いられ、原曲が持つスケールの大きな世界観が、さらにダイナミックに壮大に表現されています。時をさかのぼるようにクライマックスへ向かって躍動していく映像で、独自の死生観を描いています。

 ご本人の コメントが発表されていました。

先日、年明けも早々新型コロナウイルスの感染拡大により開催中のツアーの再延期が決定し、あろう事か自分の19歳の誕生日にその悲報を発表するという事態になってしまいましたが、そんな二重苦を乗り越え、この度「防人の詩」をリリース致しました。
ツアーの中でも歌っていたので、お越し頂いた方の中には不思議に思われた方もいらっしゃったかもしれません。
この曲は、さだまさしさんの名曲「防人の詩」を現代風なアレンジでカバーさせて頂いたものです。
昨今の様々な風潮を取り入れた作品になったと思います。アレンジや声色の変化にも注目して頂ければ嬉しいです。

 さださんは、精霊流し」「暗い」無縁坂」「マザコン雨やどり」「軟弱関白宣言」「女性蔑視」と批判され叩かれ続けました。この防人の詩」では「右翼」「好戦的」「戦争を賛美している」と言われました。しあわせについて」「左翼」と真反対の批判を受けたこともあります。その他にも、いい子ぶっている」とか、無料コンサート夏・長崎」を始めた時には「選挙に出るのか!」と、さんざん叩かれました。よくもまあこれだけいろんなことを言われたものです〔笑〕。

 「防人の詩、この歌のどこが「戦争を賛美」なんでしょうかね?さださん自身は、「いまの緊迫した世界情勢の中で、日本という国を愛するたった一人の”人間”として『自分の中の万葉集』『自分の中の防人の歌』というつもりでつくりました」と述べています。「いさなとり 海や死にする 山や死にする 死ぬれこそ 海は潮干て 山は枯れすれ」(万葉集)という歌に触発されて作ったと言います。さださんは実によく文学を読んでおられることが、彼の作る詩の美しさに表れています。

 「防人の詩」は、『二百三高地』という東映の戦争映画で、しかも勝利した戦争の主題歌を歌ったことで「右翼的」だというレッテルを貼られました。歌もちゃんと聞かずに、「防人」というタイトルだけに反応して、戦争賛美」「好戦的な右翼思想だ」と短絡的に批判されたのでした。この歌のどこが「戦争を賛美」なんでしょうかね「本当に、ちゃんと聴いてくれたの?こんな反戦歌、他にないでしょう」と思ったさださんでした。さださん自身は、「いまの緊迫した世界情勢の中で、日本という国を愛するたった一人の“人間”として『自分の中の万葉集』『自分の中の防人の歌』というつもりでつくりました」と述べ、いわれのない批判だと思いつつも、これが伝わらないところでやっていてもしょうがない」と、あまりのひどさに同郷の文芸評論家・山本健吉先生に弱音を吐きます。僕なんか、たかが歌だと思っているんですが、人格まで非難されるんですね」― 山本先生は、いや、詩歌というのは、そういうものなんだよ。自分の人生観を賭けて歌を歌ってるわけだから、そういうことを言う人がいるのは当然のこと。ただ君は、もういなくなった人を歌うのが非常に上手だ。「精霊流し」も「無縁坂」にしても、あたかも亡き人を謳っているかのような、そんな印象を受ける。「みるくは風になった」も「防人の詩」にしてもそうだが、いなくなった人の歌を歌うのは、挽歌といって日本の詩歌の伝統であって神髄である。君は知ってか知らずか、心のどこかで日本の詩歌の本道をちゃんととらえている。それでいい。君はまちがっていないんだから、何を言われてもやりつづけなさい。ひるむ必要はない。詩歌に生きた人は、そんなことでひるんだ人は一人もいない」と勇気づけてくださったのです。それを聞いてさださんは、肚をくくります。

 曲の誕生由来はこうです(『やばい老人になろう やんちゃでちょうどいい』(PHP研究所、2017年)に詳しく出ています)。同映画の音楽監督の山本直純(やまもとなおずみ)さんが、同郷のさださんと交流があった縁で、さださんに主題歌の依頼がありました。さださんは映画の主題を知り、「二百三高地の何を描くんですか。要するに“勝った、万歳”を猫くんですか?」と尋ねます。それに対して山本さんは「そうじゃない。戦争の勝った負けた以外の人間の小さな営みを、ちゃんと浮き彫りにしていきたい。そういう映画なんだ」と返答しました。オファーを受けたさださんですが、なかなかか歌ができません。最後には、自身の主演映画『翔べイカロスの翼』の新潟のロケ現場に、山本直純さんの老け顔のマネージャー・斉藤さんが控え室に押しかけ、今日いただかないと私は帰れません」と、切羽詰まった表情で詰め寄られます。慌ててギターを抱えて曲作りに入りました。その場で1番だけ制作、譜面に起こす時間もなかったため、カセットテープに吹き込んでキーを指定して 手渡しました。その間15分です。やはり天才ですね。ありがとうございます。これで私、直純に殺されずにすみます斉藤さん。この映画は185分もの大作で、途中休憩になる前の死屍累々たる戦地で、あおい輝彦さんが血みどろになって呆然と地獄絵図の中を歩く、戦争のむごさ、悲惨さ、生命の尊さを問いかけるシーンがあります。この曲の長さに合わせて、このシーンを足したという秘話があります。♥♥♥

【追記】『「Pen+」【完全保存版】全部、さだ。』(1650円、A4版116頁、メディアハウス)が、1月28日に発売されました。私はアマゾンから当日に届けてもらいました。一冊全部さだまさしを特集したムック本で、さださんの歌作りの方法論や、今の時代への思いを語ったロング・インタビューをはじめ、著名人の愛聴リスト、新進気鋭の落語家との対談、全アルバム紹介などを網羅しています。表情豊かなカラー写真に多彩なテーマを盛り込んだ、隅から隅まで「さだまさし」を堪能できる、ファンには堪らない一冊となっています。「ワクワクする誌上コンサート」の開演です。来たる2月6日(土)には、2度に渡り延期となっていた「さだまさしコンサート~存在理由 ~Raison d’être~」島根県民会館で開催予定です。♦♦♦

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安野光雅先生ご逝去

    独創的な絵本や風景画で人気を集めた、島根県鹿足郡津和野町出身の画家・安野光雅(あんの・みつまさ)先生が、昨年12月24日午前8時20分、肝硬変のため死去されました。94歳でした。

 1926年島根県津和野町の旅館に生まれ、13歳まで過ごしました。学校が嫌でいわゆる不登校児でしたが、文学や自然科学など幅広い分野への関心は尽きませんでした。戦後、復員して山口県で代用教員になり、上京後、小学校の美術教員を経て、1961年に画家として独立。美術学校に通ったわけでも、誰かに師事したわけでもなく独学でした。1968年、当時は珍しかった文章のない絵本『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビューしました(42歳)。階段や水の流れの先を目で追っていくと、さかさまになったり、元に戻ったりと、楽しさにあふれぐいぐい引き込まれていきます。空想を膨らませることが、先生の作品の源泉だったに違いありません。エッシャーのだまし絵や心理学の図案に影響を受けて視覚的トリックを用いてアルファベットを描いた『ABCの本』、想像力を刺激する『さかさま』など、遊び心に富んだ独自の作風を確立し、多くのファンを獲得。『旅の絵本』は世界各地を舞台に、繊細な筆遣いで旅の楽しさを描いてシリーズ化されました。その作品は海外でも高く評価され、1977年『あいうえおの本』で「BIB金のりんご賞、1978年『安野光雅の画集』で「ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞、1984年には「児童文学のノーベル賞」といわれる「国際アンデルセン賞画家賞」を受賞しました。1983年には「サンケイ児童出版文化賞」も受賞しておられます。温かみのある淡い水彩画でも知られ、司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」の装画や、多くの風景画を生み出しています。古典にも題材を求め、『繪本 平家物語』『繪本 三國志』を残しました。科学・数学・文学など幅広い分野に造詣が深く、森鴎外訳『即興詩人』の口語訳やユーモラスなエッセーなど多岐にわたる文筆活動でも多くの世代に支持されました。1988年に「紫綬褒章、2008年には「菊池寛賞」を受賞。2012年に「文化功労者」に選ばれました。

 安野さんにとって絵とは何ですか、と尋ねられた時の答えが実に先生らしい。「生活の手段としか言いようがないです。芸術です、なんて美化するとウソになっちゃう。でも、最後に残るのは誇りだと思います。プライドが許さないという言葉は間違っていて、プライドさえあれば多くのことは許せると思うんです」 安野先生の心にはいつも故郷・津和野がありました。「あの山と川と道はいつも私の中にあるんです。故郷に帰るとすぐ津和野弁になる。津和野へ帰るのは、いまでも子どものころに帰る旅です」

 私は安野先生の出身地津和野町で、三年間、津和野高校の教壇に立っていました。JR津和野駅の正面には、先生が75歳の誕生日を迎えた2001年3月20日、赤い石州瓦(せきしゅうがわら)にしっくいの白壁の「町立安野光雅美術館」がオープンしました。今年で開館20年を迎えます。私は疲れた時には、ここへ出かけ(町民は当時無料、途中から財政難で半額)、先生の温かい作品や、子どもが書いたような習字作品を飾った昔ながらの木の教室、プラネタリウムなどで癒されたものです。安野先生の遊び心が満載の仕掛けに富んだ美術館で、当時親交のあった皇后・美智子さまも来訪されました。2017年には京丹後市久美浜町に、建築家・安藤忠雄さんの手になる「森の中の家 安野光雅館」が建てられ、私は大雪の中を訪れて安野ワールドを堪能しました。⇒私の訪問レポートはコチラ    産経新聞』で2018年12月まで連載されていた、「安野光雅が描く 洛中洛外」は毎週楽しみにしていたものです。安野先生はエッセイを書かせても一流の文筆家でした。昨年の『私捨悟入』(朝日新聞出版)が遺作となりました。合掌。♦♦♦

▲「森の中の家 安野光雅館」(京丹後市)

▲「津和野町立安野光雅美術館」

 

 

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鞁島弘明先生の講演(2)

 
 昨日に続き、鞁嶋弘明(かわしまひろあき)先生の講演記録第2弾です。2004年6月7日(月)に島根県立津和野高等学校3年生に、「進路別講演会」を実施しました。その中で進学者対象に、元松江北高校校長であり、当時東出雲町教育長であった鞁嶋弘明先生に講演をして頂きました。その内容をできるだけ忠実に文章化したものです。是非一字一句をかみしめて読んで頂きたいと思います。この日は三年生だけでなく、保護者も三十人ほど参加されました。 


             東出雲町教育長 鞁嶋弘明

 自分は「成せば成る」という考え方でやってきた。しかし、昨年の入試結果を見てみると島根県の進学状況は下がってきた。島根の勢いがなくなってきたと思われる。最近は、他県の高校からの講演依頼が非常に多い。何故かと言うと、どこの県も学校再編が進められており、全県一区制になり、生徒は県内どこの高校へ行ってもよい、というようになってきた。そのために生徒が集まらない学校は統廃合の対象とされていくからだ。
 総体が終わって受験勉強が始まるわけだが、これからの生活には2つの生活の仕方がある。一つは入試の生活、それはすなわち「間違った生活」である。土・日に模試があり、補習もあり、朝早く出て来なければならない。もう一つの「正しい生活」はキチンと授業を受けて、夜家でのんびりする。テレビも楽しんだ生活。どちらに徹底するかという点で、少し島根県は弛んできている。間違った生活をすれば、必ず成果は得られる。正しい生活をしていれば、その成果は得られない。それだけははっきりしている。高校生がどちらを選ぶのか。教員集団も「正しい生活」を望むのか、「間違った生活」を選ぶのか、幾分甘くなってきている。入試という過酷な生活は、実は教員にとっても大変な負担である。教員も生徒が楽しい生活を考えてくれていたほうが楽なのだ。だんだんそういう意識が強くなってきている。議論すると正しい生活が勝つ。だがこれらのことをどのように意識するかで、その年の入試結果が表れてくる。「成せば成る」という信念も生徒、教員ともに「間違った生活」を望むことが前提にある。
 センター試験で勝負、勝負というが、実は勝負は12月までに決まっている。総体が終わってから12月までどのように過ごしてきたか、そこに尽きる。キチンとやってきた人は、センター試験当日、少々熱があってもやれる。やっていない人は結果が先に不安になる。「ダメだったらどうしよう」と。やってきた人は結果よりも、「最後に自分の力を発揮しなければ」という心境になる。すると当日の心境に大きな差が出る。入試というのは、日々の生活そのものであり、博打性のないものである。総体が終わったが、自分が苦労したり、やればやるほど試合に対する思いが強くなる。「何のためにやってきたか」ということになる。それと同じである。12月までのところで特に重視するのは6、7月である。6月は今までの生活とは異なり、放課後部活もなく明るいうちに家に着く。勉強する気にならない。体がのらない。そのうち暑くなってくる。大概の生徒は「7月の期末試験が終わってから」とか、「夏休みになったら始めよう」と遊ぶ。だらだら過ごす。そういう人は夏休みになってもできないのだ。人間の体は頭と一致しないものである。夏休みが終わると、学園祭になり、すぐに秋になる。秋口まで勉強がのってないと、今度はあせりにつながる。浮ついてしまう。それでは今日から何をやればいいか。まず体を作らなければならない。家に帰って夕方勉強できない人は学校に残って勉強する。入試というのは人との戦いではない。結果的には自分との戦い。だから今後自分がどのような体を作っていくか、まずは明日の予習だけは、今日学校で終えて帰るとか、2時間集中してやる、ということができたら、来週は3時間やろう。そのようにしてやらないと、いきなり5時間やって、バテて二晩くらい寝てしまうと、もう崩れてしまう。「明日から頑張ろう」とする人は絶対ダメ。明日勉強できる人と言うのは、やはり今夜やった人である。明日の予習、総体期間の勉強内容の見直しとか、期末試験の勉強を早目に取り掛かるとか、身近なことから体作りをやっていく。1週間だらだら過ごすと、勉強できるまでもう一週間かかる。頭で考えたことが体で動くということまでに時間がかかる。また、ワーワー騒いだクラスでは教員も気持ちが締まらない。生徒がどれだけ本気になるかで、教師集団も奮い上がる。お互いの相乗効果がある。そういう雰囲気にしなければならないし、生徒自身が作っていかなければならない。さらに、遅刻を注意されて、腹が立つようではダメである。自分自身のためにやってはならない。遅刻というのは「みんなで8時25分に集まって学校生活をはじめよう」という人間としての約束を破ることである。人との約束を簡単に破れる人は、自分との約束を簡単に破る人である。例えば、「今晩は12時まで勉強しよう」と自分で決めたことを直ぐに諦めて、自分との約束を破ってしまう。本来遅刻というのは学校のため、クラスのためとかではなく、自分自身のために体を作り、生活を作り、間違った生活のためにしてはならないものだ。そういう一つ一つのことがキチンとできるようになったら、必ずみんな通ります。
 私が平田高校で担任をしていたとき、八幡先生が新規採用で来られ、副担任をしてもらったが、その年の夏休み毎日補習をしていた。まさに1日も休むことなく40日続けた。その結果ほとんどの生徒が通った。そういうことを皆さんができたら必ず通る。勉強の計画は移り気ではダメだ。早く結果を出したいがために、あっちこっち目が移る。これでは伸びない。1学期の模試の成績は参考にならない。暑い時期を乗り切って、勝負は秋以降を目指してやらなければならい。その間に、土日には単元別に自分で勉強するとか、添削をお願いするなどをして、長い期間で見て確実な力をつけなければならない。たまたまできたことはその人の本当の力ではない。               
 次に志望校についてだが、志望校を意識しながら、冷静に勉強していくことは非常に難しい。判定もD、Eばかりで悲観的な声が多く、精神的なざわめきと常に背中あわせでやっていかなければならない。補習科生ならば、前年に痛みを味わっているだけに精神的に強い。「秋までは見ておいてくれ」と淡々と言える。一方、現役生はうわずってきたとき、私立に絞りたがる。精神的に追い込まれてきて、5教科7科目を勉強するのが辛くなるからだ。そのうちこんなことを言い出す「7科目なら1日7時間勉強しても、それぞれ1時間しかできない。それを3科目にすると、2時間ずつできる。」そういう生徒はそのうち「2科目なら3時間、1科目なら7時間できる」と言い出すが、ついには「試験のないところはないでしょうか?」と言い出すようになる。私は国公立大を受験させることにこだわってきた。そのことに批判を受けた時代もあるが、私は「私立大学がいけない」と言った事は1度もない。私が国公立大にこだわった理由は2つある。1つは、学費の問題である。家庭の負担を減らすことになるのだ。国公立大と私立大の4年間で学費にどれだけの差が生じるのか。もう1つは、都会の高校生には勝てないということ。科目を絞れば、自分にも有利になるかもしれないが、他の人も有利になる。都会の私立高校などは科目を絞ったカリキュラムを組み対応しているので、こちらの生徒が科目を絞っても、とても太刀打ちできるものではない。
 話は変わるが、「相談したがる」人がいる。色々な先生の所へ言って「僕は大丈夫でしょうか?」と聞いて回る。「ダメだ」と言う先生はいないから、「大丈夫」といわれて、安心してその晩ぐっすり寝る。翌日また違う先生のところに行って、同じことを聞いている。私はそういう生徒に対してこう言った。「レースに例えると、みんなが第4コーナーを回ったところで、お前は観客席にいて、自分は何番になるのか見ているようなものだ」。また、志望校を巡って家庭内でも対立した末、勝ち誇ったような顔をしている人もいる。志望校を話し合うということも大切ではあるが、毎晩親と対立する暇があれば力をつけよ。いずれにしても自分との戦いの不安な中で毎日どれだけキチンと勉強できるか、その精神力が大切である。みなさんの人生の中でこれだけのことができるのは今しかない。浪人も2年もすると「間違った生活」ができなくなる。私自身も50歳代のとき「もう自分は進路指導をできない」と感じることがあった。私は20歳代のころから補習を断わったことは一度もない。子ども達とともに「間違った生活」ができなくなったときに、もう自分は進路指導をできないと信じ込んでいたからだ。しかし、50歳代のとき、生徒が「補習をやってくれ」という要求を断わるときに、自分自身が罪悪感を感じなくなった。50を過ぎてから体が続かなくなった。そこでもう自分は進路指導をできないと感じたのだ。
 来年国公立大入試で一番易しいのは、後期である。松江北高校のとき、後期で120、130人を狙え、と言っていた。そして現に合格者を出した。なぜかというと、後期日程というのは出願時には非常に高倍率である。しかし、多くの生徒はだいたい前期が終わると遊び出す。予備校生は特に顕著である。卒業式が終わるとお別れ会と称して、家に帰ってこない。そういう状態では受験はできない。それに都会では後期まで受けない。近年、中堅以下の私大は受かり易くなってきている。自分の家から近い大学の合格通知がくれば、わざわざ親元を離れて地方の国立大学まで受験に来ない。もともと敗者復活戦の後期には、前期の合格者は受験しないわけだから、上に述べたように受験者はかなり減り実質倍率は低くなる。6、7、9月、センター試験後の1週間、卒業式後にも補習をしろと言ってきた。これで通る。結構通る。これらをキチンと心掛けておれば後期でかなりの合格者が出るのだ。
 保護者の方に対して、長年受験をしてきて感じたことをお話します。入試が迫ってくると子どもに「大丈夫か」と聞く親がいる。大丈夫かどうか一番知りたいのは本人自身である。親も心配なのは分かるが、「大丈夫か」と責めあげると、結果的にかえって不安感を与えることになるのだが、親は気づいていない。2つ目に母親に多いのが「小言」である。学校で「勉強しろ」とさんざん言われて、家に帰って来てから、一番精神的に安らぐ夕食時にまた親から小言を言われる。子どもの顔を見るたびに小言を言う。母親自身が不安だから子どもにぶつけている。子どもが弛んでいれば、怒るべき時にはキチンと怒るべきだが、温かく見守る時とのバランスをとってやる必要がある。子どもは生活が面白くないときは、つい親に愚痴を言う。ときにはこれらのことを聞いてやる。それを親が叩き伏せるようなことがあると、どうにもならないことがある。入試の最大の功労者は母親であり、家族である。決して腫れ物に触るわけではないが、叱るときには叱り、メリハリをつける必要がある。
 これらの事をもとにして3月まで精一杯頑張っていくわけだが、最後にまとめて大事なことがあるとすれば、センター試験が終わって帰るとき、充実感があるかどうかだ。何点とれたか知らないけど、「あれが俺の全てだった」というものがあるか、ないかだ。「いくらあれ以上のものを要求されてもそれ以上はできなかった」と言い切れるかだ。これからの日々の生活で甘さを無くしていく。少しでも空いた時間に、単語の1つでも覚えようとする姿勢か大事である。最後に皆さんの目の輝き、先生方の姿勢をみると、この学年は粘りを感じる。「これは成るな」という予感がする。入試というものは粘りがないとダメである。もちろん今の成績は傷だらけだが、そのうちいいものが加わってくるような気がする。まず7月の1ヶ月間勉強を続けることである。どう体をのせるかが最大のテーマになる。いま判定がE、Dばかりでも何とかなる。合格判定Dは30%の合格率だが、要は10人中3人にはいればいいわけである。Eの20%でも10人中2人にはいればいいのである。だから絶対に気分を弛めてはいけない、諦めてはいけない。入試というのは恐くて、面白くなくて、じっと我慢していれば必ず生き残れるゲームだ。まずは第一歩の今夜からどうするのか、明日から遅刻をして平気で来るような人はダメです。生活を律しながら、家庭もそれを応援してあげる。そうすれば2、3月には「よかったな」ということが起きてきます。それを信じて頑張って下さい。


 ごくごく当たり前のことをお話ししておられますね。でもこの当たり前を当たり前のようにすることが極めて難しいのです。尊敬するパナソニック創業主の松下幸之助さんは「当たり前のことを当たり前にやっていけば、商売は必ず成功するようになっている」と喝破されましたが、まさにその通りです。私はいつも生徒たちにたり前のことをカになってャンとやろう!」(ABC)と呼びかけています。♥♥♥

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鞁島弘明先生の講演(1)

 島根県立松江北高等学校の元校長で東出雲町長を務められた鞁嶋弘明(かわしまひろあき)先生がお亡くなりになってもう10年になろうとしています。先生の思い出はコチラにまとめています。私が新規採用教員としてスタートを切ったのも、鞁嶋先生のクラスの副担任(2年6組)としてでした。私が島根県の西の端・島根県立津和野高等学校に勤めているときも、何度も教員研修、生徒講演にお呼びして、助けていただきました。私を松江北高に戻って来い、と呼んでくださったのも鞁嶋先生です。鞁嶋先生が校長時代の三年間、松江北高は全国の公立高等学校で国公立大学の合格者数が、373人→355人→362人と、3年連続日本一!」を記録しておられます(3年目御勇退の年に21世紀枠で甲子園出場)。今の北高からすると、とうてい考えられないようなすごい数字ですが、偶然実現できた数字ではありません。ちゃんとやるべきことを積み上げて、精緻な計算と綿密な指導の基に可能となった記録です。そのエッセンスを、北高の「進路だより」に、鞁嶋先生ご自身がまとめておられますので、若い先生方はぜひご覧ください。⇒コチラから読むことができます  当時の北高の進路部長・柴田 博先生(島根県立益田高等学校長)鞁嶋先生の対談志がかけがえのない出会いを生み 時を濃密にした」ベネッセ『VIEW21』(高校版)2008年6月号に掲載され、全国の注目を集めました。⇒コチラで読むことができます

 そんな先生のお知恵をお借りしたいと思い、私が当時勤務していた津和野高校へ、2003年10月8日(水)に「進路講演会」(2年生対象)にお越しいただいて、お話しを伺いました。その時の講演をまとめた記録です。当時は東出雲町長になられる前で、東出雲町教育長を務めておられました。若い先生方にはご参考になると思い、昔の文書をOCRソフト「読取革命16」(ソースネクスト)を使って復元したものが次の文章です。当時の「松江北高の進路指導」の真髄が全部詰まっています。♥♥♥


  前松江北高校校長・現東出雲町教育長  鞁嶋弘明
①成せば成る!

 自分の目標を持って頑張ろうとしているあなたたちには、「成せば成る」という言葉を贈りましょう。それはこういうことです。あなたが本気になったとき、あなた一人がどんなに頑張ってもその力は小さなものですが、そのあなたの姿をみてまわりの人が助けてくれるようになります。まず自分の進路目標を実現しようと頑張っているあなたの本気の姿にご両親が気づかれます。その次にあなたの担任が気づきます。クラスのひとりひとりがそのような気持ちで学校生活を送っていると、そのクラスに勢いが出てきます。その勢いによってひとりひとりの教科担任がさらに本気になってきます。自分の目的を一つにして、自分を磨くことによって「集団の力」が生まれます。この力が不可能を可能にするものなのです。

②受験は長い長い距離の徒競走です!

 今ここでみんな校庭に出て、100mの競争をするとしましょう。結果は分かっています。足の速い人が勝つに決まっています。でも今から走っでもいい、歩いてもいい、自分の足だけで誰が早く広島まで着くかという競争をするとしましょう。この競争は足の速い人が勝つとは限りません。この競争は、コツコツと頑張った人が勝つのです。受験もこれといっしょです。今、足が速<なくても(今、成績が良くなくても)、誰にでもがんばれば勝つチャンスがあるのです。ただし、この競争は見た目に派手でもないし、かっこよくもないし、毎日コツコツ頑張ることはそんなに楽しいことでもありません。注意しましょう。今日した努力はすぐには結果に結びつきません。もし今日頑張ったことが、明日すぐ結果になって現れるのであればみんなもっと努力しているはずです。そうならないところが受験のおもしろくないところであり、受験のおもしろいところなのです。今日がんばり、明日がんばり、がんばり続けたことが結果になってあらわれるのは半年後です。

③頭と体が一致するには一週間かかる!

 私が担任をしていた頃、私の受け持ったクラスは他のクラスよりいつも定期テストの成績が良かったものでした。それにはわけがあります。私はクラスの生徒に二週間前から勉強する気持ちにさせていました。普通、試験の一週間前になると部活動もなくなり、さあ勉強しようかなという気持ちになります。しかし一週間前では遅いのです。頭(勉強しようとする気持ち)と体(実際に勉強する行動)が一致するには一週間かかります。やっと調子がでて来た頃には試験がおわってしまっているのです。また一度良い成績をとると、もう一度良い成績をとりたくなります。成績を悪くしたくないと誰でも思います。クラス全体をこの気持ちにさせることが大切です。

④人がやらないときにやる!

 私が校長をしていた頃、学校全体の成績を良くするために、ここで勉強をきちんとさせようとしていた時期があります。それは期末テストから長期休暇までの間の時期です。例えば、1学期の期末テストが終わりました。生徒は「夏休みになったら頑張ろう。」と思います。「でも夏休みまで時間があるので‥・」と考えて気を緩めてしまいます。これが問題なのです。実際に夏休みに頑張れるのは、夏休みまでに頑張ってきた人なのです。だから、期末テストから長期休暇までの間の時期が大切なのです。人がやらないときに頑張ることが大切です。3年生になると目標も定まって、誰も勉強に勢いがついてきます。誰もが頑張る中、相対的な値である偏差値を上げるのはとても難しいことです。自分の点数が上がっても、他の人の点数も上がれば偏差値は上がらないわけですから。だから2年の今から頑張ることが大切です。部活動も一緒です。勝とうと思ったら、試合のない冬に頑張ることが大切です。試験も試験の日で合否が決まるわけではありません。部活動も試合の日で勝ち負けが決まるわけではありません。そこまでにどんな努力をしてきたかで決まるのです、試験の日。試合の日の前に結果はもう決まっているのです。

⑤どんな予習をしていますか?考える予習をしましょう!

 まずは普段の授業を大切にしましょう。授業のための予習がきちんとしてできているか、どのような予習をするかが問題になります。私が以前、成績がずば抜けて良かった生徒の何人かにどんな勉強方法をしているかを聞いたことがあります。その方法を紹介しましょう。例えば英語です。まず英文を辞書を使わずに、分からない単語があっても考えながら訳します。次に辞書を引いてわからなかったところ、間違ったところを直します。分からない単語を辞書で引いて、教科書に書き込んだだけでは考える予習をしたことにはなりません。時間は1時間30分くらい予習に使いましょう。次に数学です。授業が黒板の人の答えを写すだけで終わっていませんか。それでもかまいません。ただし、授業で写したノートを家に帰って必ず見てください。そしてもう一度自分で問題を解いてみましょう。ただ作業するだけでなく、自分で考える学習をしましょう。

⑥一番の進路指導は生活指導です!

 挨拶・服裝・掃除・時間を守ることなど、普段の生活で「当たり前のことを当たり前のようにできること。」ができた高校は、進学の実績もすぱらしいものになります。それはなぜでしょうか。私はまず、遅刻の数を減らすことから取り組みました。遅刻にはいろいろな理由があるでしょうが、しかし、その大半は怠け心からくるものです。人との約束(集団のなかでのルール)が守れない人が、自分との約束(例えば今日は12時まで勉強しよう)を守ることができるでしょうか。自分の中のあきらめない精神、粘り強く頑張る精神は自分との約束を守ることから養われます。次に服装です。私は制服はスポーツのユニフォーム、学校は道場だと考えます。スポーツの強いチームに、ユニフォームをだらしなく着ているチームがあるでしょうか。ユニフォームは「集団の力」を生み出すものです。しかし一人の乱れた服装が「集団の力」を弱めてしまいます。良い雰囲気を台無しにしてしまいます。「私の服装で誰にも迷惑をかけていない。」などと思っていたら大間違いです。「あなた一人がみんなを崩しているのです。」また、「あの先生は…だから。」と教員の批判をする人がいます。しかしそれは、自分が努力をしていないため、その言い訳のための逃げ場を作っているに過ぎません。自分の行動によって得をするのも、損をするのも、実は生徒自分自身なのですけれど。「当たり前のことを当たり前のようにできること」は自分の逃げ道を作らず、目標に向かってひたむきに努力することにつながります。そして試験においても、部活動での大会でも「本番での勝負強さ」につながるのです。


 明日は、鞁嶋先生の講演記録・第2弾をお送りしますのでお楽しみに。♥♥♥

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「受験勉強」の意味

 映画にもなった『リング』『らせん』などの大ベストセラーで知られる作家の鈴木光司(慶応大学文学部仏文科卒)さんのインタビュー記事の中で、「受験勉強」の意義について娘さんに語って聞かせる部分があり、納得しかつ、うなずくところが多かったので、以前勤めていた島根県立津和野高等学校の学級通信で紹介したことがあります。参考になるところが多いので、再掲してみます。出典は『中学教育』11月号(2001年、小学館)です。


 「なぜ受験勉強が大切なのか」と子どもから問われ、ちゃんと答えられるような親でなければ、子どもに向かって「勉強しろ」という資格がない。「一生懸命勉強すれば、一流大学から一流企業に入れて、出世できるからよ」などと平凡なことを言っているようではさらにその資格はない。「だって、数学なんか勉強して、将来どんな役に立つっていうのよ」子どもは必ずこう返してくる。簡単な算術ならまだしも、高校に入ってからの微分積分になると、勉強をする意味がまったくわからなくなってしまうと言う。そのたびにぼくは娘に説明する。「数学は脳の基礎トレーニングなんだよ。ある論理にしたがって問題を考え、筋道を立てて解いていく訓練は、それ自体役に立だなくても、必ず人生を力強く乗り切るための能力へと発展してゆく。おまえがこれから先、生きてゆく中で、どんな困難にぶつからないとも限らない。難問にぶつかれば、よりよく解決して克服していかなければならないだろう。そんなとき数学を勉強してきた頭は、論理的に、よりよい解決策へと導いてくれる。だから、直接の役に立たないからという理由で、勉強を軽視しないように。知識は、理科系のものであれ、文科系のものであれ、複雑に絡まり合って、よりよい効果を発揮する。だから、自分の受験する学校の試験科目に的を絞り込んで、勉強する範囲を最初から小さくしてしまわないように。そして受験勉強は、自分が打ち立てた目標に到達し、ハードル
をクリアするための一種のトレーニングでもあるんだ。成功しても失敗しても、いいトレーニングになる。将来就くことになる仕事もこれと似たりよったりだ。ぼくは期限までに小説やエッセイを書き上げたりするが、中学生の頃に、中間試験や期末試験を乗り切っていた頃のやり方とそう変わりはない。さらに、自分の経験で言えば、受験勉強は全部役に立った。英語の勉強は、大学時代の英米文学原書講読の解釈へとつながったし、世界史の勉強は、ヨーロッパ文学や日本文学への理解へとつながった。数学の勉強は、さっきも言ったとおり、筋道をたてて物事を考え、表現していく訓練になった。幾何の証明問題なんか、決められた字数以内で文章を書く作業と、結構似ているんだぜ。いいかい。難解な数学や、受験のための勉強を無意味なものにするか、あるいは役に立つものにするかは、勉強する人間の心掛け次第なんだ。」


 自信を持ってこれぐらいのことが言える教師・親がどれだけいるだろう?と思って、切り抜いていた言葉です。最近は、「子供が勉強しないのは、大人(あなた)が勉強していないから。」と断言する森 博嗣『勉強の価値』(幻冬舎新書、2020年11月)を読んでいるところです。♥♥♥

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「まい泉」

◎週末はグルメ情報!今週はトンカツ

 私はトンカツが何よりも好きなんですが、中でも一番のお気に入りのお店は「まい泉」です(松江でのお気に入りは学園の「かつふじ」です)。青山にある本店(⇒私の紹介はコチラ)にも行くんですが、今日は東京駅「大丸」12階のレストラン街にある「まい泉」にお邪魔しています。明るく清潔感のある店内は、カウンター席と、テーブル席を合わせ48席ほど。今回お邪魔したときには、コロナ禍で「三密(昨年の流行語大賞)にならないように、席の間隔をとって、お客さんを案内しておられました。

 ここのトンカツのお肉のまあ柔らか~いこと、口の中でとろけてきます。このお肉だけはどこにも真似できませんね。140円追加すると味噌汁を「豚汁」に変えてもらうことができます。野菜がたっぷりでいい味してます。キャベツにかける「ゆずドレッシング」も脇役ながらいい仕事をしていますし、お肉にかける「黒豚ソース」もお肉の味を引き立ててくれます。実にレベルの高いトンカツです。私の中ではここが断然ナンバーワンです。お昼時は超人気で、すぐに満席になります。♥♥♥

 

 あ、そうそう、デパート地下の「まい泉」の惣菜コーナーも美味しいんです。エビカツやコロッケも最高ですよ。岡山に出たときには、高島屋」の地下でよく買って帰ります。♥♥♥

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「読取革命16」

 まだ若い頃の話です。市販されている英語教材では満足できなかった当時、私は入試問題を自分で手打ちして、改題をして自作の教材を作っていました。結構手間と時間がかかって、自転車操業を繰り返していました。懐かしい。その後、便利なOCR(Optical Character Recognition) ソフトが登場して、これを使って加工ができるようになったのは嬉しかったですね。私は「読んでココ」を使って、入試問題を加工していました。現在使っている「直前演習」「要約演習」「東大・京大演習」など膨大な量の教材は、こうやって手作りしたものがベースとなっています。いったん作っておけば、多少の手直しを加えながら毎年使い回すことができます。今ならJC教育研究所から出ている「センター10」「イグザム」などのソフトを使えば、何の苦労もなくコピー&ペーストするだけで教材が作れる便利な時代となりました。有り難いことです。市販の参考書や問題集では、自分のクラスのレベルに応じた指導・解説が難しいので、手作りにこだわっていた時代が懐かしいです。当時、要約問題を扱った問題集は皆無でしたからね。

 昔、進路部長時代に作った資料のデータが見つからないので、読み取ろうと思い、「読んでココ」を起動したところ、調子が悪く動いてくれません。もうずいぶん前のバージョンなので、ここは新しい版を購入して、最新版にしようと思ったところ、もうこのソフトは製造販売していないことを知りました。お気に入りのソフトだったんですけどね。また再び全部手打ちする気力も時間もないので、現在手に入るただ一つのOCRソフト「読取革命16」最新版(ソースネクスト)を取り寄せて、試してみました。若干の誤変換はありますが、まずまず読み取ることができます。横書きだけでなく縦書きの文書も読み取れます。図表も。これで私が大昔に作った資料などを、「チーム八ちゃん」でもご紹介できることと思います。お楽しみに。今せっせと昔の資料を読み取らせているところです。第1弾は故・鞁嶋弘明先生(元松江北高校長・東出雲町長)の進路講演会の記録です。♥♥♥

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「ダラリの法則」

 「ダラリの法則」をご存じですか?何事も「ム・ム・ムは禁物です。自分で声に出して読まずにいくら英単語を目だけで覚えようとしても、それはムダな間違った努力です。覚えてもすぐに忘れてしまいます。日頃の勉強を疎かにして、試験前だけいくら一夜漬けで頑張ってみても、それはムラのある勉強にすぎず本当の力はつきません。島根県で最も成績の悪い普通高校が、1年生入学時から『ジーニアス英和辞典』(大修館)を使っていて驚きました。基礎基本もできない生徒がこんなムリな辞典を使っても力はつかないでしょう。力相応に背伸びをせずに教材は選ばなければいけません。当時島根県で最も英語の成績が良かった(過去形)のは松江北高ですが、ここでは1年生に入学してから5月までは教科書は一切使わずに、中学校の復習をしっかりやっていました。そして使う教科書は難しいものではなく、簡単な基礎的なものを何度も繰り返して反復学習をしていました。上で紹介した学校では、そんなことはおかまいなしに、入学式が終わるとすぐに教科書をやっていました。ムリがありました。ここら辺から変えていこうというのが「ダラリの法則」です。

 「大学入学共通テスト」が終わり、いよいよ国公立大学の二次試験&私立大学の試験が始まります。この期間に、自分の力をはるかに超えた全く解けもしないような志望校の問題をいくら一生懸命やり続けても、それはムダな努力でしかありません。志望校の設定にムリがあります。体のことを考えもせずにムリをすると病気になります。無茶はいけません。1日に10時間くらい勉強して、次の日は疲れて休んでしまう。このようなムラのある勉強を繰り返しても力はつかないでしょう。、ム、ムを排除する、「ダラリの法則」、心に留めておきたい名言です。♥♥♥

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「共通テスト」不正行為

 毎年この時期のテストになると不正行為が発覚します。かつてはこういったことは闇の中で、我々が知る由もなかったのですが、「センター試験」の不正行為を、馳 浩(はせひろし)文部科学大臣の時から、全部情報公開されるようになりました。⇒詳細はコチラ

  今年の「大学入学共通テスト」の第一日程で、失格となった不正行為は4件(4人)でした。

鳥取県の受験生が、数学の試験終了後にマークシートに記入し、やめるように指示されても応じなかった。不正行為で一番多いのがこれです。

静岡県の受験生が、国語で定規を当てて文章を読んでいた。持ち込み禁止です。

茨城県の受験生は、数学で参考書を縮小コピーしたカンニングペーパーを使っていた。論外!

東京都の49歳男性は地歴・公民の試験中に、特別申請をしていないにもかかわらずマスクから鼻が出ていたので、監督が覆うように求めたが応じず、計7回注意を受けた。「次に注意を受けると失格になる」と伝えたが、7回目も従わなかった。不正行為と認定されて別室への移動を求められた後も、「これが自分の正しいマスクの着用である」(マスクで鼻を覆うとメガネが曇る)などと主張し退去に応じなかったため、他の受験生たちが別室に移動して受験をしました。その後も大学内のトイレ約3時間立てこもり出てこなかったので、通報を受けて駆けつけた警察官が連行・逮捕しました。他の受験生にもずいぶん迷惑でした。♠♠♠

▲「大学入学共通テスト」島根大学会場

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誕生日

 去る1月15日(金)に、○○歳(?)の誕生日を迎えました。たくさんの方々からお祝いのメッセージを頂戴して嬉しく思いました。もっとも、もうこの歳になるとあまり感慨はないんですけどね。昔は「成人の日」として、国民のみなさんが一斉に休んで私をお祝いして下さっていたんですが、最近は別の日が祝日になることが多くて〔笑〕。亡くなった母から聞いた話では、「成人の日」に生まれたので「成人」と名付けたとか(手抜きじゃないか!!)。最初は「せいじん」ちゃんと呼ばれていた。次に「なるひと」ちゃんと呼ばれ、最後に「しげと」ちゃんに落ち着いたそうです。

 大好きなシンガーソング・ライターのさだまさしさんが、コンサートで、時々「誕生日」のことを語られます。誕生日」は自分がお祝いしてもらうものと勘違いしている人が多いが、これは大間違いである、と。この日は命がけで自分を生んでくれた母に、感謝する日であると。本当にそう思います。「鼻からスイカが出てくるよう」な痛み(?)に何時間も耐え、生死をかけて闘った苦難の日=「誕生日」だったことを、絶対に忘れてはなりません。報恩感謝です。この話、映画評論家の故・淀川長治さんからの受け売りだそうです。淀川さんと故・永六輔さんは、誕生日が同じ4月10日です。芸能界で同じ誕生日の人を集めて、一緒に食事をしようと淀川さんに持ちかけた所、淀川さんは、「誕生日は、母が陣痛の痛みに耐えて私を産んでくれた日です。私を産んでくれた母に感謝する日なので、母といっしょに過ごしたい」と断ったのだそうですよ。大きくなると、人は、自分が一人で育ったように思いがちです。けれど、親に育ててもらったんですね。年に一度、5月の「母の日」だけでなく、せめてもう一日、「自分の誕生日」にも、生み育ててくれたお母さんのことを思い出してもいいのかもしれません。

 ちなみに、1月15日「いちごの日」だそうです。全国いちご消費拡大協議会」が制定したもので、由来は「いい(1)いち(1)ご(5)」(いい苺)と読む語呂合わせからだそうです。こうやって何でもかんでもこじつけて記念日を作るんですね。ハウス栽培や品種改良によって、イチゴは一年中簡単に手に入るようになりましたが、1月中旬はイチゴの収穫・出荷が本格化する時期にあたるそうです。ということで、この日は佐賀県産のイチゴをスーパーで買ってきて食べました。美味しかった。ついでながら、毎月22日は「ショートケーキの日」となっています。この記念日はカレンダーにおいて、22日の真上には15日があり、ショートケーキの上には苺が載っていることに由来するそうです。いい加減にせい!!♥♥♥

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目標設定と「SMARTの法則」

 「共通テスト」も終わり、これから国公立大学・私立大学に向けて準備をする時期となりました。この一ヶ月ヤル気を起こして頑張り通すためにも、「生きた目標」を設定することが大切です。同じ目標でも、人に押しつけられた目標と、自分で納得した目標とでは「ヤッタルでー!!」という達成意欲に2.6倍ものひらきが出ると言われています。妥当な目標でも一方的に押しつけられた目標では、84%の人がとりあえず拒否反応を示すという心理学者の調査もあります。どんな目標でも与えさえすれば人はヤル気になるのでしょうか?否です。そこで、自分なりに納得できる生きた目標を立てるときのコツを表したものに「SMARTの法則」があります。目標の立て方の要諦を述べたものです。SMART」とは、

  • Specific:「具体的、分かりやすい」を意味

  • Measurable:「計測可能、数字になっている」を意味

  • Achievable:「同意して、達成可能な」を意味

  • Relevant:「関連性」を意味

  • Timed:「期限が明確、今日やる」を意味

 それぞれの頭文字を取った言葉で、これら5つの要素は、目標を達成し成功をつかむための5因子とされているのです。SMARTの法則」は、目標達成の精度を格段に高めてくれる力を持っています。これを知っておくと、あらゆる場面での目標設定や目標達成に活用できるでしょう。

Specific・・・「具体的」ということです。「一生懸命頑張る」では単なる精神論で終わってしまいます。5W1H(誰が。いつまでに、なぜ、何を、どこで、どのように)の原則を生かした目標でありたいですね。誰が読んでも分かる明確で具体的な表現や言葉で書き表します。「とにかく一生懸命に仕事に励む」「現在の仕事を継続的に行う」「優秀な部下を育てる」「得点アップを目指す」といった目標は、単に「努力します」と言っているだけで、目標達成にはほど遠くなります。

Measurable・・・「測定可能」ということです。数値で示すことができれば、結果の客観的な評価も可能になってきます。

Attainable・・・「達成可能」ということです。「やってやれないことはない」程度の難易度にしないと、途方もなく力量と極端にかけ離れた目標では、現実味がありません。初めからあきらめてしまいがちになります。逆にあまりにも容易な目標だと、チャレンジ精神は起きませんし、仮に達成できたところで喜びはのあまり生まれないでしょう。希望や願望ではなく、現実的な内容でないといけませんね。自分の力をちょっとだけ(10%~20%)上回ったくらいの目標が望ましいところです。

Relevant・・・「関連性・意味がある」ということです。それを達成することで自分に大きな成長が期待できる、意義を感じることができるものでなければなりません。目標を達成した先には何があるのか、何のために目標を達成するのかが明確に見えていれば、モチベーションも高まります。

Timed・・・「時間設定がある」ということです。そのうちに、では単なる願望に終わってしまいます。「いつまでに実現する」という時間設定・期限があってはじめて目標と言えます。

 この「SMARTの法則」に従って、現在の目標を立ててみましょう。①「○○大学△△学部」に合格する ⇒②「二次試験で60点以上取る」 ⇒③今の自分の力では無理だが、みっちり頑張ればなんとか合格圏内に滑り込める ⇒④ここに進学することで将来の自分の夢に近づくことが可能になる ⇒⑤期限は2月25日までの約1ヶ月  こんな感じで目標を立てるのです。

 この考え方の始まりは、ジョージ・T・ドラン(George T. Doran)が提唱したとされています。ワシントン水道会社・元企業計画担当ディレクターが、1981年の論文の中ではじめて「SMART」という言葉を用いました。「生きた目標」とはスマート(SMART)でなければならないのです。♥♥♥

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またalmostが出た!!

 「大学入学共通テスト」(リーディング・リスニング)が終わりました。終わった途端からデマが飛び交うのがこの時期の特徴です。「責任者出てこい!」と題して昨年書きました。⇒コチラをご覧ください  こういった無責任なデマを信用してはいけません。私は今年もじっくり解いて分析を終わりましたが、この問題を「易化」と談ずる人の神経を疑います。

 さて今回、「リスニング」第1問 Question No.5に、Almost everyone at the bus stop is wearing a hat.という英文を聞いて、それを正しく描いた絵を選ぶ問題が出題されました(写真上)。実は、2019年のセンター試験、第1回試行テスト、第2回試行テストにおいて、計4回もこのalmost~(もうちょっとで~になる)の用法が出題されていました。このことをブログにて、「「文法はやらなくてよい」か?!」と題して問題提起をしました。コチラです

 私はこのことを、「文法のための文法」は出題されないが、「英文を正しく読み解くための文法」は必要だ、という大学入試センターからのメッセージだと受け取って、注意喚起をしてきました。『ライトハウス英和辞典』(研究社)の販売促進パンフレット(2019年)にも、「この1年でalmostが4回も出題された!!」と題して論考を寄せています(写真下)。

 授業でも何度も取り上げて、生徒たちに注意喚起を図ってきました。きっと「やったー!」と思っているはずです。このパンフレットの全文をお読みになりたい先生方は、ぜひ「ダウンロードサイト」でご覧ください。ここら辺の語の使い方に関する細かい注記が、分かりやすい形で『ライトハウス英和辞典』(第6版、研究社)にはびっしり詰まっていますよ。❤❤❤

・「この1年でalmostが4回も出題された!!」『ライトハウス英和辞典』(第6版)パンフレット  2019年11月 ⇒コチラで読むことができます 外面  内面

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「萬福軒」

◎週末はグルメ情報!今週はラーメン

 ラーメン大好きな私に、「宇野に行ったら、駅前の「萬福軒」が一番美味しいよ!と教えてくれた人がいます。玉野市の中心部宇野の港町にある「萬福軒(まんぷくけん)」は、JR宇野線宇野駅から歩いて約5分ほどのところにある今年で創業26年目を迎える老舗店です。とにかくメニューが豊富で、アットホームな雰囲気で、港町の元気食堂といった感じですね。昔ながらの庶民的な佇まい、しかしその印象とは裏腹に、「常に攻めたラーメンを開発し続ける店」と、ラーメン・マニアの間では一目置かれている存在です。曜日限定でその日限りのラーメンを提供する「一期一会デー」や、SNSで突如発信される新メニュー、定番品のアレンジなど独創的なアイデアでメニューを量産しておられます。特にラーメンの味を決める「素材」へのこだわりがハンパなく、どれもが美味しいという完成度の高さ。いわゆる「店主の気まぐれメニュー」、その気まぐれが本気すぎるお店のようです。とにかくラーメンだけでも、ものすごい種類がメニューに載っていて驚かされます。電話番号も「31-9151」(サー、クイニコイ)です〔笑〕。芸能人もよく訪れる人気店のようで、店内には有名人のサインが所狭しとたくさん貼られていました。

 早速、定番の「しょうゆラーメン」「チャーハン」を注文します。

 具材にはチャーシュー、ネギ、ナルト、モヤシをトッピング。シンプルなしょうゆラーメンですが、香ばしい風味が感じられます。ダシの風味を存分に楽しめます。「ラーメン作りで大事にしているのは、スープが主役となるバランス感」と語る店主。麺はスープとよく絡む細麺を使用し、スープを持ち上げる縁の下の力持ち的役割に。チャーシューは繊維感の残る食感に茹で上げ、スープの味を変えないあっさり風味にしています。ラーメンもチャーハンも食べれば食べるほどその美味しさに引き込まれていくようです。個性豊かなメニューをシンプルに表現し、独自のラーメン道をひた走る「萬福軒」。宇野に行かれる方はぜひお立ち寄り下さい。美味しいお店です。オススメ!!♥♥♥

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頑張れ!

 木曜日は、松江北高補習科最後の授業でした。授業終了後、男子生徒たちがハグしてくれと言うので、全員強く抱きしめてやりました。四年前も、沢山の生徒たちが島根大学の会場で熱き抱擁をしてくれ、というリクエストにお応えして、強くハグしたことを思い出します。他校の先生方は笑っておられましたが、北高の英語のセンター平均点の最高点を取った学年です。

 今日金曜日は、「勝田ケ丘志学館」最後の授業でした。学校に行く前に途中の「勝田神社」にお参りして、生徒たちの健闘を祈りました。授業後、壮行式で、山根館長生田事務長福田副館長から激励のメッセージとキットカット・チョコレートの差し入れが。水曜日には、私の授業の休憩中に、昨年度担任された先生方全員が激励に来てくださり、やはりキットカット・チョコレートの有り難い差し入れを頂戴しました。今日は、中島みゆきの名曲「ファイト」で生徒たちを送り出しました。

 頑張れ!受験生たち!!自分の100%のパーフォーマンスを発揮しておいで!♥♥♥

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「人材」の5つのタイプ

 ひとことで「じんざい」と言いますが、じんざい」には5つのタイプがあることをご存じですか?

■「 人財」

自分の仕事について、自らビジョンと目標を明確に設定して、達成のための戦略を考え、周りの人を指導したり動機付けをしながら、グイグイと目標達成に立ち向かう率先垂範の人です。自ら進んで何事にも取り組む人で、組織にとって、なくてはならない人でもあります。仕事の能力も高く、自ら燃えることのできる「自燃型」人間です。リーダーにはうってつけの人物と言うことができです。こういうタイプの「人財」が一人でも多い集団は間違いなく伸びます。しかし、残念ながらわずか3%~5%の人たちです。

■「人在」

人から言われればやるという人です。朝は遅れずに出社し、残業も嫌な顔をせずにやり、上司の言うことを理解し、実行に移すこともでき、結果も残せる。結構なことなんですが、一つだけ問題があります。それは、「言われなければやらない」という点です。命令を受けるまでは、とりあえずそこに存在しているだけの人で、80%以上がこのタイプです。

■「人材」

無害だが、無益、平均的な仕事しかしない人、無難に働いて給料がもらえさえしたら、それでいいという人。教育・訓練・経験次第で、将来は「人財」の仲間入りをする可能性は秘めているけれども、今の所は未知数の原材料であるビギナーです。

■ 「人済」

組織に必要がなく、すでに用済みの人で、組織のお荷物になっている人です。今後組織への貢献は全く期待できません。

■ 「人罪」

「あいつがいると組織のためにならない。できれば辞めてもらいたい」という人物で、考えること・言うこと・やることがいつも否定的・消極的・懐疑的・皮肉的・退嬰的で、組織の成長の足を引っ張る。貢献するどころか、存在自体が成長の邪魔になる人のことです。仕事を何もしない給料泥棒とか、横領などの悪事を働いて組織に損害を与える人たちがこれにあたります。

 私はいつぞやこのブログや講演で、日頃のろうどう」にも「牢働」「労働」「朗働」の3つがあることをお話ししました。⇒コチラです  集団の中で「朗働」に励みながら、目標を達成するための努力を惜しまない「人財」がどれだけいるのか?全ては「人」で決まります。このことは教育現場の学校にも当てはまるというのが私の実感です。学校は人なり」と思います。♠♠♠

【追記】 先日1月11日(祝)、米子東高校内の志学館で授業をしていると(年間を通じて土曜・日曜・祝日も授業をしています)、2階の窓から一生懸命学校敷地の除雪をしておられる校務技術員さんの姿が目に飛び込んできました。お休みの日なのに、朝早くから出て翌日の始業式(先週は大雪のためにずっと休校になっていたんです)に備えて午前中ずっと雪かきをしておられました。こんな仕事熱心な校務技術員さんもおられるんですね。まさに「人財」です。♥♥♥

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text

  大好きな読売ジャイアンツの菅野智之投手の巨人軍残留を報じた『日刊スポーツ』(1月10日付け)の記事に次のようなものがありました:

交渉中は同氏を代理人とするダルビッシュ有(パドレス)、前田健太(ツインズ)の両投手らが電話やテキストなどで助言し、菅野をサポート。

 一般読者は、この記事中の「テキスト」という言葉に「はてな?」とひっかると思います。テキスト」?(『新明解国語辞典』によれば①本文、原文 ②教科書) 実は、英語ではtextという単語は、携帯電話でテキストメッセージを送る(動詞)(to send somebody a written message using a mobile/ cell phone)または「携帯電話で送られたテキストメッセージ(名詞)(text message)そのものを指して使われます。いわゆるSMS/ショートメッセージのようなものを指して使われていました。1990年代から使われだし、すでに定着しています。text me(私にメッセージを送って)のような動詞で使う形や、send a textのように名詞で使う形があります。

I got a text from my mom, and I have to go home now. お母さんから携帯メッセージがきた。さぁ、家に帰らなきゃ。

I texted my mother that I would be late for the party.  母親にパーティーに遅れるとメッセージを送った。

texting

 海外ではSMS(ショートメッセージ/テキストメッセージ)が主流でした。メールといえばパソコンのE-Mailを指していた時代の話です。スマホの時代になってアプリに連絡手段が移り変わりましたが、これらで連絡する場合でも、textで表現するケースが多いです。♥♥♥

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東京ギフトパレット

 東京駅八重洲北口に広がる「東京一番街」の新スポット「東京ギフトパレット」が2020年8月5日(水)にオープンしました。お土産激戦区である東京駅で、シーンや気分に合わせて選べる全33ブランド(約160商品)が出店しています。新幹線改札からほど近く、アクセス抜群です。

 お土産激戦区・東京駅の中で、定番のお土産をはじめ、東京駅初出店となる店舗や、全国でココでしか買えない新ブランドの”進化系”スイーツなどバラエティに富んだ注目店が目白押し。新幹線八重洲北口改札の外にあり、改札内に入らず手軽に立ち寄れる立地も嬉しいポイントです。

 「東京ギフトパレット」でしか買えない限定商品をはじめ、貰って嬉しいおすすめのお土産が目白押しです。帰省や取引先への手土産、友達へのプチギフト、自分へのちょっとしたご褒美に、プライベートのみならずビジネスシーンでも喜ばれる便利なお土産をいっぱい取りそろえていますよ。

 「東京ギフトパレット」は、彩り豊かなギフトが揃う東京駅八重洲北口の新スポット。シチュエーションや気分に合わせて選べるスイーツなど、全33ブランドが出店しています。その内、新ブランドや新業態、東京駅初出店のブランドは21店舗にものぼります。私はここで、東京バナナ」「ぬれ納豆福砂屋の「カステラ」「オランダケーキ」「手作り最中」を求めました。♥♥♥

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ラ・マル・ド・ボア

旅。まだ見ぬ土地に思いを馳せ、あんなこと、こんなことに備えて、様々なモノやコトを準備する。旅へと向かう楽しさは、期待を膨らませて計画し、旅支度をする時間。列車の中は、旅の計画を巡らす特別な瞬間。観光列車「La Malle de Bois」(ラ・マル・ド・ボア)は、旅に必要なモノとコトが揃った特別な列車。旅の道具箱。 

 岡山から宇野へ向かう観光列車「ラ・マル・ド・ボア」(La Malle de Bois)に乗ってきました。2016年に登場した岡山地区の観光列車です。私は全国の特急列車・観光列車を全部制覇したいという途方もない夢を持っていて、せっせと乗っています。最近乗った観光列車は、「あめつち」「花嫁のれん」です。JR岡山駅の5番ホームからの発車です。中央改札を出て、6番線・8番線ホームを北側にどんどん進んでいくと、5番線があります。一応、案内が出ていますが、結構奥なので少しわかりにくいです。5番線に到着すると、ウッドデッキのような自転車組立場が目に留まります。「La Malle de Bois」は自転車を解体しない状態で積み込むことができるんです。列車名の「ラ・マル・ド・ボア」というのはフランス語で「木製の旅行鞄」という意味です。旅支度ならではのワクワク感が楽しめる『旅の道具箱』がコンセプト。車両は213系7000番代による2両編成で、全席グリーン車指定席です。岡山地区で使用されている車両を改造したもので、外観は白を基調として、窓を「旅行かばん」に見立てて黒い縁で覆っています。「瀬戸の花嫁」のメロディに乗って入線してきます。乗車口も、旅行鞄でデザインされています。旅行鞄の中に入るという設定なのでしょう。「ラ・マル・ド・ボア」専用の制服を着た駅員さんが「八点鐘」を鳴らして出発です!「八点鐘」とは、船乗りが時を告げるために鳴らす鐘のことです。この鐘の音と共に、このホームから瀬戸内海へと向かう旅が始まります。このモニュメントは、「瀬戸内の海風」を感じられるように、船の帆に使う素材「帆布」を使用し、そして放射状にひだを取ったアーチは「瀬戸内の太陽」を象徴しています。帆布は岡山県倉敷市の「倉敷帆布」を使用し、木製部分には岡山県産の栗材を使用しました。また、周りに配置した青い波は、日本の伝統文様「青海波」をモチーフにして、瀬戸内の穏やかな海を表現しています。そして青海波の中の模様は、「水」という文字の篆書体を用いてデザインされています。日本の伝統と産業とアートが一体となったモニュメントで旅の始まりをお祝いしていますね。

 フローリングデッキはサクラ材を使っており高級感があり、車窓から差し込む光も最高です。内装は漆喰塗装の天井・壁として間接照明の効果を高めており、妻面や窓下、テーブルなどは木目調です。緑色の回転リクライニング席と、窓側に向けたカウンター席の組み合わせです。座り心地の良さそうなリクライニング座席とは一転、硬そうな木製の背当てがあるハイチェアになっています。カウンター席は、窓向きに固定されていますが、座面下にあるレバーを操作すると、90度向きを変えることができます(最初はこれが分からず回転することができず、カウンターと椅子にはさまれて出ることができずにあずっていました〔笑〕)。椅子に座るというより、椅子に上るという感じの高さがありますので、お子様やご高齢の方にはお勧めできません。車窓に広がる野山と瀬戸内海を背景に、一人ひとりの素敵な時間をのせて走ります。車内にはサイクルスペースを設けて自転車の持ち込みを可能としています。至るところに角 文平さんのアート作品が散りばめられ、また、カウンター上の本棚には瀬戸内にまつわる書籍がセレクトされているので、旅先の知識を支度できますよ。しまなみ海道、直島、自転車など瀬戸内になじみのある書籍のほか、フランスのデザインに関する書籍も揃っていました。

 記念にスタンプを押してみます。絵葉書は無料で持って帰ってOK。コンセントは、カウンター席には概ね2席に1つ、リクライニング席は窓側席にのみあります。蓮沼昌宏さんの手になる帆船模型も置かれていておしゃれですね。1号車にはアート作品の展示スペースとトイレを、2号車には瀬戸内の特産品・オリジナル記念品等を販売する「車内販売カウンター」が設けられています。私は事前に「旅するせとうちスイーツBOX」(1500円)を予約しておきました。岡山発のフレッシュタルトのお店STYLEがせとうちの旬の果物を使用して作るこの車内でしか味わうことのできない贅沢なミニタルト5個セットです。列車そっくりの「ラ・マル・ド・ボア」型の可愛らしいオリジナル・ボックスに入れられて出てきますので、旅の記念にもなりますね。私は持ち帰りました。せとうちの魅力が詰まった逸品で、車内でペロッといただきました。

 途中八広駅(やつひろえき)では、7分間停車してくれ、駅のアートをゆっくりと眺めることができます。記念撮影タイムでもあります。アテンダントさんは快くシャッターを押してくださいます。

▲八広駅の装飾

 JR岡山駅を起点に、岡山県の宇野「ラ・マル せとうち」、広島県の尾道「ラマルしまなみ」、香川県の琴平「ラマルことひら」として、瀬戸内エリアを走っています。♥♥♥

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「賢者は歴史に学ぶ」

 私の大好きな言葉「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」、これはドイツ帝国の宰相ビスマルクの言葉といわれています。よく授業でも、過去の歴史に学べ、として紹介する言葉でもあります。私の尊敬する故・渡部昇一先生のお気に入りの名言でもあり、『日本の指導者たち』(2005年、日本経営合理化協会)の副題に選ばれたほどです。1997年には、岡崎久彦氏との共著で『賢者は歴史に学ぶ―日本が「尊敬される国」となるために』(クレスト社)という本を出してもおられました。「歴史」を単なる過去の事実と考えるのではなく、偉人の生き方や偉業など、人間としての「経験」をも含んだ生きた歴史、他者が歴史に刻んだ足跡からも学びなさい、ということなんでしょう。

 「共通テスト」を今週末に控え、コロナ禍にあって、受験生たちは、例年以上に気を遣いながら本番を迎えようとしています。私は毎年センター試験が終わった翌日に、受験を終えたばかりの生徒たちに、試験会場で感じたことやアドバイスなどを、後に続く後輩たちに書いてもらうことにしています。それを「賢者は歴史に学ぶ」というタイトルでまとめて、翌年の受験生たちにこの時期に配布してきました。昨年も松江北高補習科勝田ケ丘志学館の生徒たちが、後輩のために膨大なメッセージ・注意事項を残してくれていました。忙しさにかまけてそのままにしていたんですが、年末から大雪で「巣ごもり」を強いられたので、この膨大な量の覚え書きを1枚1枚丁寧にパソコンに打ち込んでいきました。いつもなら、B4版1枚の多いときで裏表となるんですが、今年の場合は残してくれたメッセージの量が膨大だったもので、まとめてみたらB4版3枚にもなりました。それに私からの最終メッセージを加えて、B4版4枚にまとめたのが、今年の「賢者は歴史に学ぶ 2021年版~センター試験先輩からのアドバイス」です。先週の授業で配布して、みんなで読み合わせました。経験した者でないと分からない細かな有益なアドバイスで満ちあふれています。中には思わず笑ってしまうものもありました。

 今年は新型コロナウィルスの急激な拡大の中、各大学が感染症予防の観点から、本番当日も、休憩時間や昼食時間等に他者との会話・交流・接触を極力控えるような注意が行われるものと推察しています。試験時間中も換気の重視から寒暖差が拡大することも予想され、着ていく物にも気を遣わねばなりません。待機室や学生食堂の開放は行われないのではないかとも思っています。ここら辺を事前に生徒たちに周知徹底して送り出してやることも大切なことだと思います。特に私の住んでおります松江市の島根大学では、教員は一切学内に立ち入ることは禁じられていますので、いつものように休憩時間に生徒たちの顔を見ることもできません。余計に子どもたちには細心の注意が求められます。この資料を「ダウンロードサイト」に登録しておきますので、ダウンロードして参考にしてください。♥♥♥

・「賢者は歴史に学ぶ2021年版~センター試験先輩からのアドバイス」 (編)八幡成人 ⇒コチラから読むことができます

 

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「もう言葉がでません」

◎週末はグルメ情報!今週は食パン

 「もう言葉がでません」ユニークな店名の高級食パン専門店松江駅に進出してきました。開店前(11月28日オープン)から松江では話題になっていました。個性的なネーミングの看板が目を引きます。鳥取県内に続いて、初めて島根にもオープンです。松江駅構内「シャミネ松江」の、以前ケーキ屋さんの「シェブラン」があった場所です。ひときわ目立つ派手な外観、そして「もう言葉がでません」というインパクトの強い店舗名、絶品」といった強烈な言葉。全国各地で高級食パン店をプロデュースし、国内外で147店舗を展開するジャパンベーカリー・マーケテイングのお店です。鳥取県内では鳥取市に去年11月初オープンし、今でも開店30分ほどで売り切れるほどの人気だそうですよ。お客さんが駅の構内は多いので、いろいろな人に見てもらって食べてもらいたいという思いで出店した」と責任者。一日約200本の販売を予定しているそうです。ふわふわでくちどけが良いです。しっかりとした甘さがあるんですが小麦粉の豊かな香りも楽しめます。もう言葉がでませんとPRしています。

 パン屋さんとは思えないくらいのド派手な目を引くピンクのお店。開店日には長蛇の行列が出来ていました。販売するのは「プレーン」(800円税別)「幻のレーズン」(980円税別)。広島に同系列のお店がオープンして話題になったことがあり(これ考えた人すごいわ広島店」の宝石箱)、「行こうかな」と思った事もあったので、レーズン大好きな八幡は、9時に開店するということで、9時前に松江駅に行ってみました。すると駅の中央に大行列。幻のレーズン」は1日20本だけの限定品とのことで、手に入りそうにありません。日を改めて翌日、日曜日8時半から引換券を配布するとのことだったので、8時15分頃に松江駅に出かけました。もうすでに長蛇の列です。行列に並んで、しばらく待っていると、係の方から「レーズンは全部売り切れました!」とアナウンスが。がっかりです。もうこうなったら、意地でも食べてやる!執念です。翌月曜日、米子に行く前に朝の8時から行列に並びました。さすがにまだ4人だけの行列でしたから、8時半の引換券をゲットして「夕方5時過ぎに取りに来ます」とお願いして、米子行きの列車に乗りました。さて夕方、米子帰りにお店に立ち寄って、ついに「幻のレーズン」をゲットしました。期待に胸が膨らみます。 家に持ち帰ってスライスしてみます。そんなに柔らかくはありません。私は「乃が美はなれ」以上のフワフワの食パンを期待していたものですから、正直期待外れでした。ほんのり甘さがあり確かに美味しい食パンではあります。しかし言葉が出ないほど旨いわけではないのは確かです。前宣伝も、店舗名も、紙袋もインパクトが凄すぎたという感じですかね。少なくても、乃が美はなれ」の食パンの方が圧倒的に美味しいです。がっかりでした。その意味で、「もう言葉がでません」〔笑〕。最近も米子の行き帰りにお店の前を通るんですが、もう誰も並んでいません。お客さんは皆ちゃんと知っていますね。

【追記】 「レーズンパン」と言えば、その昔、松江市学園通りの「みしまや」の入り口に入っておられた「ククー」というお店が美味しかったですね。私の今までの「パン歴」の中で、最高位に君臨するお店でした。松江駅前のデパート「ピノ」で営業しておられた時分からのお付き合いで、亡くなった母親も大好きで、何度も買ってきてもらったものです。あのお店の「レーズン」「アップルチーズ」は絶品でした。あの味が今でも忘れられません。残念なことに、ご主人が高齢になられたこともあり、閉店してしまわれました。⇒お別れのご挨拶にも行ってきました。コチラです  今は松江米子「イオン」に入っている「ベーカーシェフ」というお店で、「レーズン」をまるごと1本買っています。♥♥♥

▲閉店された「ククー」のご主人一家

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