「幻覚のESP」

 幻覚を生む幻のパケット・トリック「幻覚のESP」です。まぼろしづくし、と言っても過言ではないすごい現象です。5枚の「赤丸」のカードが、1枚ずつ「緑の四角」のカードに変化していきます。5枚とも「緑の四角」に変わったところで、あら不思議、1枚がなぜか「赤丸」に戻ります。全部が「赤丸」に戻っているのかな?と思いきや、残りのカードをすべて開いてみると、これがなんと、5色色違いのESPのシンボル(丸・十字・波・四角・星)に変化しているではあ~りませんか!なーんだ、ESPカードだったのね、というオチ。私はこのESPカードを使うマジックが大好きで、世界中から集めています。

 これは、ずいぶん前に「トリックス」という会社から、同名で販売されたこともある幻のパケット・トリックで、私も買って持っております(東京へ出る度に、八重洲口からチョット歩いて階段を上り2階にある「トリックス」へ出かけたのも懐かしい想い出です)。考案は南部信昭さん。この度再生産される機会を得て、装いも新たにすっかり生まれ変わりました。手順・構成はほぼ当時のままですが、カードのデザインなどは完全に新しく作り直したものです。カードの素材もプラスチックになって、耐久性が格段に上がりました。カードがへたってしまったり、薄汚れたりすることの多い紙製よりも耐久性に優れており、手触りも悪くありません。末永く使うことができます。マジック愛好家の中には、プラスチックのカードはマジックに適さないという固定概念をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はずいぶん技術が進歩していて、プラスチックでも滑りの良いカードが作れるんだそうです。確実にこのほうが長持ちしますのでおススメです。ただし、今回は数量超限定での生産ということで、なくなるとまた手に入らなくなるようなので、ぜひ早めに買っておくとよいでしょう(monthly magicの販売)。外見上5枚のパケットで、実際にも5枚しかない点が最大の特徴でしょうか。すなわち、ノーエキストラ、ということです。ノーエキストラで、なおかつ一般的な技法のみを使ってこの変化を実現するために、ギリギリのカード構成・面構成となっているところが見所です。5枚の設定のマジックを5枚でやってしまうところが最大の魅力です。

 最初の変化(丸→四角)は1枚ずつゆっくりと起こります。観客の中には、目を丸くして驚き、自分の視覚を疑う人もいるかも知れませんね…四角だけに〔笑〕。一方、最後の変化はほぼ一瞬で、意外性もあります。マニアにも、クライマックス部分が一番の驚きです。解説も、以前は紙の説明書でしたが、今回は考案者の南部さん自身のオンライン動画(日本語)となっています。ハンドリングも前回の解説書からは改良された所もありました。♠♣♥♦

 

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『特急「しおかぜ」殺人事件』

 岡山松山を結んでいる特急列車が、特急「しおかぜ」です。その中の幾つかは「アンパンマン列車」として運行されています。私も何回か乗っています。大好きな西村京太郎先生の少し古い作品に、『特急しおかぜ殺人事件』(1996年)というのがあって、最近、読み返してみました。このように、ご当地を走る特急列車の名前が作品タイトルに入っていると、キオスクや地元書店などでの本の売り上げが全然違うそうですから、出版社では営業的に、意図的に、作品に列車の名前を付けているのだと思います。例えば、やはり西村先生ソニック殺人事件』などは、最初にほんのチョットだけ特急「ソニック」が出てくるだけで、全くこの列車は事件とは関係なく、蚊帳の外です。この疑問については詳しく書いたことがあります。⇒コチラです この作品のあらすじは次の通りです。

 銀座で宝石店を経営する社長・小田冴子が、自宅からお遍路姿で四国に向かい失踪した!一カ月後、松山行の特急「しおかぜ」の車内で、冴子の後を継ぎ社長になった寺沢誠が、何者かに毒殺される。寺沢の手帳には「足摺岬」と書かれたメモが残されていた…。彼らはなぜ四国へ向かったのか?捜査協力の依頼をうけた警視庁の十津川警部は、独自の調査を開始するが、事件は何の手掛かりもみせないまま、新たな犠牲者を生んでしまう。次第に混迷化してゆく一連の事件。遍路巡礼の地、四国で起こる連続殺人事件に、十津川警部が挑む。

 松山-足摺岬-金刀比羅宮と、四国を舞台に連続殺人事件が発生する今回の事件では、裏で暗躍する悪徳金融機関が、自らの金儲けを企み、殺人まで犯してしまう、というストーリー展開かと思いきや、今回はここからさらに一捻りしてあり、読者をアッと驚かせてくれます。その一捻りが今回の事件の盲点であり、面白い点でもありました。

 私も松山・道後温泉今治に行くときには、この特急「しおかぜ」に何度も乗っています。JR四国が開発した振り子式特急電車の8000系ですが、予讃線予讃本線ではない!これについては後日取り上げます)の松山電化に合わせて登場した電車です。車体はステンレス製。冷房装置を床下搭載とし、車体の上部を絞るなどして低重心化を実現しています。車体が傾いた時にも、集電装置が架線中心からずれないように、集電装置と台車をワイヤで結合させた独特のメカニズムを持っています。また、室内は丸みを帯びた天井として、圧迫感を緩和させています。特急「いしづち」(高松~松山)を連結して最大8両で運転しており、先頭車は半室グリーン車(定員18名)となっています。特急「しおかぜ」は、この8000系の他、アンパンマン」の絵柄が 描かれている2000系気動車も運用についています。⇒私の乗車レポートはコチラ

   さて、2014年3月には、この特急「しおかぜ」の新型車両8600系が登場しました(写真下)。先頭車両のスピード感にあふれた独特なフォルムが特徴の8600系です。ステンレス車体の外観は、オレンジとグリーンでデザインされていますが、これはそれぞれ「愛媛」「瀬戸内の温暖な風土」「香川」「穏やかで美しい四国の自然」を表現したものです。また、側面の「SS」などのスピード感あるロゴマークがアクセントとなっています。8000系では制御付き振り子装置を搭載していたのに対して、8600系では、空気バネ式車体傾斜装置に代わっています。室内照明もLED式です。電源コンセントも各座席に備えています。半室構造のグリーン車では、レッグレストは電動式でフットレストも備えています。私は先日初めてこの電車に乗ってきました。実に乗り心地は良かったです。⇒私の乗車レポートはコチラです★★★

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空也

◎週末はグルメ情報!今週は「もなか」

 銀座の老舗和菓子店「空也(くうや)」勝田ケ丘志学館の事務長さんに紹介してもらいました。明治17年の創業後、和菓子の名店として長く愛されているお店です。数ある和菓子の中でも、「空也もなか」は、予約をしないとなかなか手に入れることができないほどの人気商品。1日に7,000個~8,000個製造されるそうですが、あっという間に予約分で売り切れてしまいます。夏目漱石、林 芙美子をはじめ、多くの文豪が愛したお菓子としても知られており、東京の手土産と言えば必ず名前が挙がる名品です。私は電話で2週間前に予約を入れておきました。

 当日、東京駅からタクシーで銀座に向かいます。運転手さんはそんな店知らないと言います。地図を渡しても分からない。ナビを一生懸命いじっていますが、反応がありません。銀座に着いてもあたりをグルグル回っているだけで、一向に着く気配がありません。挙げ句の果てに、車を止めてお店に入っていき聞いておられる。東京のタクシーってこんなものです。今から40年前に初めて東京にやって来て、東京駅から駿河台(株)研究社までタクシーで行こうとしました所、運転手さんはさっぱり分からない。地図も渡しているのに。あの時は、「ここら辺にあるはず…」と、見知らぬ場所で降ろされてしまい途方に暮れたのを思い出します。以来、東京はタクシーは当てにならない、JRと地下鉄を勉強してどこでも行けるようになりました。さすがに、今回は東京のコロナ爆発的感染拡大の中で、移動は全てタクシーを使ったんですが、乗った全ての運転手さんは素人同然で、全く頼りになりませんでした。

 さて、「空也もなか」の一番の特徴は、焦し皮にあります。箱を開けるとふわっと香ばしい香りが漂います。中には、砂糖と小豆だけを丁寧に煮詰めて作ったあんこがたっぷりと。実にシンプルですが、つい2個目に手が伸びてしまうような、あと引く味わいです。この香ばしい皮とあんこの組み合わせは、他にはない「空也もなか」ならではの味。「どうしてもこの味が食べたくなる…」と、定期的に予約をしているファンもいるそうです。サイズは手のひらにすっぽり収まるくらいの小ぶりな大きさ。添加物や保存料は一切使っていないところも嬉しいですね。自宅用のほか化粧箱入りも注文可能です。なかなか手に入らないという希少価値の高さもあり、手土産にも喜ばれますよ。

 とても人気の商品なので、確実に購入するなら予約をおすすめします。電話でも予約はできますが、あまりの人気に電話が繋がらないことも多いみたいです。当日は予約分のみで売り切れてしまっていることがほとんどのようです。私が訪れたこの日もそうでした。ものすごい人気です。島根県から来たと言うと、とても喜んでいただき、親切にもてなしてもらいました。全部売り切れなんですが、予約の商品がうず高くつまれていました(写真下)。

 お値段も実にリーズナブルです。残念ながら通販や発送では買えません。お店に行かないと手に入らないんです。そうまでしても食べたい逸品でした。おみやげにお届けした人たちにも喜んでいただきました。♥♥♥

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保山耕一さん

 大好きな歌手のさだまさしさん(67歳)が、昨年CD『新自分風土記Ⅰ・Ⅱ』を2枚同時に発売しました。そのⅡは「まほろば編」と銘打ち、奈良を舞台とした過去の名曲(「まほろば」「修二会」「生々流転」など)を収めています。このCD初回限定版には、春日大社東大寺で撮影したDVDが付属しているんです。その一部で、がんと闘いながら奈良を撮り続ける映像作家保山耕一(ほざんこういち)さん(55歳)がカメラマンを務めました。両社寺と深い縁を結ぶさださんだからこそ、許された撮影と言っていいでしょうね。保山さんは神仏への深淵な敬意を表すため、深夜にろうそくの明かりの中、たった一人で歌を奉納するさださんの姿を撮りました(下のトレーラー映像の5分24秒あたりをご覧下さい)。完成した作品を一言で表すのならば、「畏(おそろ)しい」という言葉がピッタリです。あえて高画質、高感度のカメラを使わずに挑んだ保山さんの映像は、暗い部分が漆黒の闇(やみ)となります。いにしえより人々は本能的に闇を畏れ、その中に神仏の存在を感じました。きっちりと闇が表現された保山さんの映像も、さださんの歌声とも相まって、見る者に神仏への畏敬の念を抱かせます。暗闇が身近にある奈良は、光にあふれた都会と違い、常に神仏の気配を感じられ、保山さんの美しい映像は、まほろば・奈良の魅力も気付かせてくれました。

 奈良の美しい自然をひたすら撮り続ける、映像作家の保山耕一さん。7年前まで、プロの映像カメラマンとして世界中を飛び回り、さまざまな絶景を撮影していました。しかし突然、病に伏し、末期がんを宣告されます。命を区切られた苦しみの中で「生きる実感を得るために撮りたいものを撮ろう」と決意した保山さんの心をつないだのが、まさに奈良でした。以来、奈良の自然の輝きと、自身の命と向き合いながら、新しい映像の世界を追い求めておられます。⇒保山さんの作品はコチラの公式ホームページで見ることができます  私はこんな美しい写真や映像は見たことがありませんでした。命懸けの映像とはこんなにまで人の心を打つのですね。

     保山さんは、末期がんを抱えながら、毎日、奈良の自然や寺社仏閣を撮影しておられます。その日に撮った映像はすぐさま編集してSNSで発表。奈良の365日の季節のうつろいを写した作品」は「涙が出る」「神さまの気配がする」と、静かな反響を呼んでいます。先日、NHK-Eテレで放送された「こころの時代」では、自らの死と向き合いながら、奈良の風景を写し続ける保山さんが「レンズの先に見つめている世界」についてお話されていました。昨年の秋、奈良国際映画祭で奉納上映された作品「映像詩・春日大社~私の命と春日の神様~」が生まれた背景には、「見えない世界」とつながる心あたたまる交流があったそうです。番組では今回、スペイン在住の音楽家・川上ミネさんがオリジナル曲を演奏。昨年秋、保山さんと同じ時期に 春日大社で奉納演奏をしたことから 、保山さんの映像作品と出会い、この世に紡ぎ出されることとなった音の響き。春日の神さまがとりもつ 不思議なご縁で、こころ とこころ が響き合う交流が広がっています。保山さんの映像に写し出された「光」の輝きと、川上さんのピアノが奏でる「音」。響き合う光と音のコラボレーションでした。保山さんは言います。

「目の前の風景のその奥に思いを馳せることで、被写体の本質を掴み取る。そうすればカメラマンは迷うことなくその正体にレンズを向けられるのだ。まるで被写体と会話するかのように、撮るべきものが明確に見えてくるのである。奈良時代から途切れることなく続いてきた祈りの風景画、この大和にはある」

 1300年の歴史をもつ春日大社」で、長年権宮司を務められた岡本彰夫(おかもとあきお)先生の最新のご著書『日本人よ、かくあれ―大和の森から贈る48の幸せの見つけ方』(ウェッジ、2020年8月発売)では、命懸けで奈良を撮り続けてこられた保山さんの素晴らしい写真が、岡本先生の言葉にぴたりと寄り添うように華を添えています。東海道新幹線グリーン車の車内誌『ひととき』に連載されていた、岡本先生「奈良 その奥から」22編と、新たに書き下ろしの26編のエッセイが、一冊の本になったもので、感動的かつ心を動かす言葉に満ちあふれています。今忘れ去られようとしている、古来日本の美しさを再発見させてもらえた一冊でした。あ、そうそう、さだまさしさんが、この本の書評をしておられましたよ。⇒コチラです ♥♥♥

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オンライン講演

 11月21日(土)14:00~15:40 八幡成人「大学入学共通テストに向けて~求められるチカラとその指導方法~ 英語は絶対に裏切らない!」のZOOMによるオンライン講演が、終わりました。東京の多摩センターにある「ベネッセセンター」からお届けしました。講演前の待ち時間には、最上階から富士山を見ることができました。最上階のプラネタリウム(現在は休館中)=「ベネッセスタードーム」の中も見学させていただき、感激しました。講演は、前日にお隣の「サンリオピューロランド」で購入した、キティちゃんと一緒にお届けしました〔笑〕。

 司会の中野さんの進行で、酒井さんによる「共通テスト」に関する現場への情報提供ならびに教材の紹介から始まりました。私の講演では、(1)「共通テスト」の正体・狙い、(2)そのためにどのような準備・指導をしたらよいか(特に現2年生)、(3)八幡から先生方へのメッセージ、の三点を中心に、詳細な資料と共にお伝えさせていただきました。慣れないオンライン講演ということで、とまどうことも多々ありましたが、ともかく無事に終わってホッとしています。ご参考にしていただれば嬉しく思います。

 松江に新幹線(新型車両N700Sに乗った!)を利用して帰ってきましたので、クタクタで疲労困憊、夜の10時半を回っておりました(大好きな巨人はボロ負けしておりました)。溜まっていたメールボックスをチェックすると、全国のたくさんの先生方からお礼の言葉や、「センター本」&CDのご依頼が寄せられておりました。先生のわかりやすい解説と情熱的なお話に感銘を受けた」「先生の教員人生における丁寧なご指導の様子が参考になった」「日頃の指導を振り返るきっかけになった」「英語のみならず、生徒の学習指導全般、教師としての指導についてもたいへん勉強になった」「受験対策だけでなく、教師として、人生の先輩として、本当に学ぶところが多くて、尊敬しています」「国宝級の貴重なプレゼント」「いつもながらの深い分析と豊富なご経験に基づいた、大変貴重なお話」等々  励みになります。

 今生徒が一番困っている超えなくてはいけないハードルは、その圧倒的な分量です。最後まで読み切れない生徒もたくさんいます。「共通テスト」では従来の「センター試験」よりも1,000語以上も総語数が増える(リスニングも間違いなく聞く量は増える)ので、以前にも増して「語彙力」が重要になってくるというお話をした際に、低学年から「アタマ・オナカ・シッポ」を利用して丸暗記ではない学習法が有効であることに触れました。私なりの解答は、英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ』(自費出版、2011年)ですが、全国多くの先生方からのご要望ですでに在庫はなくなっております。そこで、この本を丸々一冊PDFでCDに収録したものを作りました(写真下。詳しいCDの内容はコチラをご覧ください)。各地の講演でご好評をいただいており、ご希望の先生は私宛に直説お申し込みください、と申し上げたところ、希望される先生方からのご依頼がたくさん届けられておりました。順次発送していきまので、お待ちください。なお、まだご希望の先生方がいらっしゃましたら、直接メールでご連絡ください。

 さてこの講演内容は、後日、録画でラーンズから無料公開され見ることができます(2020年12月3日~2021年3月31日)。講演当日チャットで寄せられましたご質問にも回答することになっております。視聴のお申し込みは、次のサイトで受け付けております。お見逃しされた先生方はどうぞお申し込みください。♥♥♥

 ★お申し込みはラーンズHP コチラからお願いします

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雪吊り

 冬の金沢市内を歩いていると、至るところで目にするのが「雪吊り」です。北陸地方特有の重い雪から木の枝を守るために、枝に縄が施されています。冬の金沢では、企業や一般家庭に至るまで、広くこの「雪吊り」が行われています。街中の「雪吊り」も金沢の冬の名物風景です。中でも代表的なのが、日本三名園の1つ「兼六園」「雪吊り」でしょうね。金沢「雪吊り」はまず、兼六園」からスタートします。毎年11月1日から約1ヵ月ほどかけてその膨大な作業が行われます。

 そもそも兼六園」とは、水戸偕楽園」(かいらくえん)岡山後楽園」(こうらくえん)と並ぶ日本三名園の1つで、江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により長い歳月をかけて形づくられてきました。金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しむことのできる庭園として、多くの県民や日本中・世界各国からの観光客に親しまれています。

 「兼六園」「廻遊式」の要素が取り入れられた庭園。「廻遊式」とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、庭のなかに大きな池を穿ち、築山(つきやま)を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園です。作庭における基本的な思想は「神仙思想」。大きな池を穿って大海に見立て、その中に不老不死の神仙人が住むと言われる島を配します。藩主たちは、長寿と永劫の繁栄を庭園に投影したのですね。最初の作庭者、5代藩主・綱紀(つなのり)は、瓢池に蓬莱(ほうらい)・方丈(ほうじょう)・瀛州(えいしゅう)の三神仙島を築きました。また、13代藩主・斉泰(なりやす)も、霞ヶ池に蓬莱島を浮かばせています。

 「兼六園」「雪吊り」作業は、毎年11月1日に「唐崎松」から始まります。先日もテレビのニュースでやっていました。いよいよ北陸の冬の始まりを告げる風物詩です。高さ9m、枝張り20m、幹周り2.6mという、園内随一の枝ぶりを誇るこの松は、5本の芯柱が建てられ、総数約800本の縄で枝を吊ります。延べ500人の庭師さんが12月頃まで約1ヵ月かけて、唐崎松、巣籠り松など54本、根上松、播州松など60本、ツツジなど700ヵ所に施していきます。

 金沢は藩政時代から造園に対する関心が高く、造園技術が発達。中でも「雪吊り」の技術は「兼六園方式」と呼ばれ、全国の庭師が学びに来るとか。雪吊り」にも種類があり、木の大きさや枝ぶりによって使い分けられるそうです。枝ぶりの大きな高い木に施されるのが「リンゴ吊り。芯柱を立て、その先端から縄を張って枝を支えます。収穫前のリンゴの枝が折れないように支えた形から「リンゴ吊り」と呼ばれるそうです。「兼六園」では「唐崎松「巣籠り松」などに施されます。幹のしっかりした大きな木に施されるのが「幹吊り。幹から縄を張り、枝を支えます。「兼六園」では「根上松」「播州松」に施されます。背の低い木は、形に応じて「小しぼり」「竹ばさみ」「四又しぼり」など様々な吊り方で保護します。雪吊り」の取り外しは、3月15日頃から1週間ほどで行われます。一番最後に「唐崎松」を取り外すと、北陸に待望の春が訪れるのです。

 私は、今年の2月下旬に「兼六園」を訪れ、定期観光バスのガイドさんを独り占めして(新型コロナウィルスの影響で、観光バスは私一人の貸し切り!いつもならここは自由行動なんですが、ガイドさんがついて来て下さって案内してもらいました。ラッキー!)詳しく由来の説明を受けました。以前訪れた時と違い(ソフトテニスのインターハイで生徒引率して観光しました)、観光客もまばらな「兼六園」を十分に堪能することができました、ハイ。♥♥♥

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再びloopy?

 先日、菅 義偉首相の酷評された英文に関して反論した際に(⇒コチラです)、2010年鳩山由紀夫首相(当時)「loopy事件」に触れました。ご存じない方もいらっしゃるので、ここで再び取り上げることにしました。首相を辞めた後にも、国益に反する言動で、たびたびマスコミに取り上げられた政治家です。2010年には『ワシントンポスト』紙で、「ルーピー」(LOOPY)として取り上げられて、その意味するところをめぐって、ちょっとした論争になったことがあります。

 鳩山由紀夫首相を、核安全保障サミットの「最大の敗者」であり、loopyと叩いたのが、米紙『ワシントン・ポスト』の著名コラムニストのアル・カメン氏でした。loopyというのは「クルクルパー」つまり「馬鹿な;狂った」という意味です。その後の電子版で、同記事で首相を批評した際に使用した「ルーピー(loopy)」という言葉は、一般的な「愚か」「変わり者」の意味ではなく、真意は「鳩山首相が現実から遊離している」という意味であると記しました。その一方では、当時の平野博文官房長官が「非礼だ」と不快感を示すなど批判が起こったことに対し、カメン氏が苦し紛れの釈明をしたとの見方もありました。果たして首相は「愚か」なのか、「組織の意思決定の輪から外れている」のか?どちらにせよ、当時の「鳩山元首相の状況を確かに言い表している言葉ではありました。評価されていないことだけは確かなようです。

 カメン氏は、ルーピー」(loopy)の意味について、「組織の意思決定について十分な情報を得ている、つまり輪の中に入っている状態とは正反対の意味」と説明しました。in the loop:必要な全ての情報を踏まえている」という表現の対極にあるとして、「奇妙に現実から遊離した人」というのが真意だと言います。コラムでは、鳩山首相が国会の党首討論でポスト紙の言うように、私は愚かな首相かもしれない」と答弁したことについて触れ、ルーピー」が日本で注目されていることを紹介。この単語を使ったTシャツが、日本で売られていることにも触れていました。カメン氏は、「ルーピー」「輪の中に入れない状態」として使用していると主張しましたが、英米の辞書にはこの意味は出てきません。元々は「輪が多い」です。しかし、その元の意味から派生して出来たのが、現在最も多く使われている「癖がある」、「頭が変」や「正体のない」といった意味です。多くの場合は、少し頭がオカシイ人や癖のある人に対して使われます。英米の辞書の定義を見てみましょう。

crazy or strange [LDOCE]

informal slightly mad, crazy or stupid [CED]

crazy, bizarre [Merriam-Webster]

 大学の恩師・島根大、島根県立大の山田政美(やまだまさよし)名誉教授は、ルーピー」の意味をカメン氏本人にメールで問い合わせました。「さまざまな辞書で調べてみたが、カメン氏の釈明通りの意味は発見できなかったので、新しい意味かも。ルーピーの意味を辞書で引くと、クレージーの意味が多かった。一番新しい辞書ではステューピッド(愚かな)の意味がありました」山田先生は俗語研究の専門家で、英和辞典『リーダーズプラス』(研究社)などの監修にも参加しておられます。loopyは、1925年に初めて文献に登場することを確認。。この新しい解釈を辞書に取り入れ、原稿を書き下ろしてみたい」と話しておられました。先生は大学では英語の社会言語学という講義を受け持っておられ、学生にもこの解釈を紹介するとのコメントを残されました。コラムニストは言葉に敏感な方だと思います。言葉とは常に揺れ動くものであり、改めて難しいものだと思いました。」 山田先生カメン氏に対し好意的でしたが、果たしてloopyの本当の所はどうなのでしょうか。♥♥♥

 

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前田知洋インタビュー

 定期購読しているジャパンタイムズの『alpha』(11月20日付)に、クロースアップ・マジシャンの前田知洋(まえだともひろ)さんのインタビュー記事が掲載されました。前田さんの姿を見るのは本当に久しぶりです。一時は、テレビの特番にひっぱりだこで、時代の寵児となっておられたマジシャンです。クロース・アップマジック」というジャンルを、日本で広めた功労者でもあります。自分のマジックの技術は、人の生活を豊かにし、人々に希望を与えるものでなくてはならない、というのが彼の信条です。

 「人をだます」ことに人生をかけてきた(コチラのインタビューも参照)、マジシャンとしての前田さんの哲学には、「嘘の三原則」というのがあります。

①「嘘はコストがかかる」  嘘をついてそれを本当のように美しく見せるために、前田さんはクラッシックバレーや武道などの勉強もしておられます。ネールサロンに通って商売道具の指を手入れしておられます。英語の勉強も欠かさず、YMCAで英会話を勉強しておられます。

②受け手がその嘘を望んでいること  ミステリーの女王・アガサ・クリスティ「人々はだまされたがっている。だから私がだましてあげましょう、フランスの有名なマジシャンロベール・ウーダン「人は、ただだまされたいのではなく、紳士にだまされたいと思っている」という言葉を残しているように、人はだまされたくないと思いながらも、どこかであえてだまされて感動を体験したいと願っているものなのです。

③嘘には文化と科学の領域がある   世の中で許されるいい嘘はすべて「文化の領域」(芸術・アート、映画、演劇、マジック等)の嘘です。「科学の嘘」は許されない嘘、悪い嘘になります。数年前のSTAP細胞の騒動があれだけのバッシングを受けたのは、「科学の嘘」だったからです。

 ウェブサイトに掲載された拡大版インタビューでは、英語の勉強で、university(大学)という単語がラテン語のuni(「1」) に由来し、union(結合),  unicorn(一角獣)などにつながっていることに気付いたと言います。こうやって英語に興味を持ち、もっと学びたいという気持ちになったと告白しておられました。私は普段の英語の授業の中で、unit(単位), unite(結合する),  unity(単一性), unison(調和), uniform(制服), universal(全世界の), unanimous(満場一致の), unique(独特の),  reunion(同窓会)などと広げていって、生徒の「語彙力」の増強に努めています。そういう英語の「勉強の仕方」を教えてくれるのが、私が勝田ケ丘志学館で採用している、竹岡広信先生『LEAP』(数研出版)であり(最近『LEAP Basic』が出ました)、清水建二先生(シミケン)『英単語の語源図鑑』(かんき出版)です。

 前田知洋さんの公式ウェブサイトはコチラです。前田さんの特番が久しぶりに見たいなあ~。私は前田さんの大ファンで、テレビの特番は全部録画し、DVD集、書籍も全部買っており、建築誌『MODERN LIVING』(ハースト婦人画報社)に掲載されていたエッセイもずっと読んでおりました。♥♥♥

 

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強く願う!

 私の大好きな松下幸之助(まつしたこうのすけ)さんのお話しです(八幡家の電化製品は全てパナソニック製。ただし最近、腹を立てたテレビを除いてはネ⇒コチラです)。まだ戦前の夏の暑い日のことです。天王寺界隈の表通りに共同で使う水道がひいてありました。そこに荷車を引いてきた人が、栓をひねってゴクゴクと水を飲み始めたのを、松下幸之助さんが見かけました。水というものは、人間にとってなくてはならない貴重なものです。それを通りがかりの人が思う存分に飲んでいます。しかしそれを誰一人として泥棒だと責め立てたりはしません。それは水が豊富にあり価格も安いからです「これだ!―いい物をたくさん!これを実現することにより、物質的な豊かさを生み出し、人々の幸福を実現していくお手伝いをすることこそ、自らの使命だ!」松下さんは強く思いました。「水道哲学」の原点がここでした。そしてこれを実践することにより、堰き止めたダムの水によって干ばつがしのげるように、会社経営にも資金や設備あるいは在庫といったさまざまな面に「ダム」があれば余裕のある経営ができる、という松下幸之助さんの「ダム経営理論」が生まれたのでした。。

 昭和40年頃、京都の中小企業経営者たちが集まった講演会に招かれた松下さんは、その日も「ダム経営のすすめ」をテーマに講演をして、終了後、質疑応答の時間となりました。ある経営者が、松下さんに質問します。松下さんの言うように余裕があればそれにこしたことはないが、我々はその余裕がないから困っているのだ。どうしたら余裕が出来るんか、それを教えて欲しい」松下さんは少し考えた後で、こう答えました。そうですなぁ。簡単には答えられませんが、やはり、まずダム経営をやろうと思うことでしょうな」この答えに、会場では聴衆から拍子抜けした失笑がもれます。もっと具体的な回答を期待していた経営者たちには、「な~んだ」ということだったのでしょう。

 しかしそのとき、身体に電流が走り、身の震えるような感動と衝撃を受けた人物が会場にたった一人だけいました。現・京セラ名誉会長稲盛和夫(いなもりかずお)さんです。当時の京セラは、まだ創業から数年しか経っておらず、稲盛さんは、今後の経営に大きな悩みを抱えながらこの講演会に参加していました。そうか、まず思うこと、信じることが何にもまして肝要なのだ。その思いが経営に反映されるのだ。松下さんも今までそうしてきたからこそ、今日の松下電器があるのだ…」稲盛さんは、この松下さんの一言によって、経営に対する信念を根本から思い直したと言います。その後の京セラの飛躍的な発展は、みなさんもご存じの通りです。

 私は、何ごとによらず、それをなし遂げるために最も大切なことは、まずそのことを強く願うというか、心に期することだと思うのです。なんとしてもこれをなし遂げたい、なし遂げなければならないという強い思い、願いがあれば、事はもう半ばなったといってもいいい。そういうものがあれば、そのための手段、方法は必ず考え出されてくると思います。    ―松下幸之助『経営のコツここなりと気づいた価値は百万両』(PHP)

 松下さんは「何としても二階に上がりたい、どうしても二階へ上がろう、この熱意がハシゴを思いつかせ、階段を作り上げる」と、「熱意」の大切さを語っています。今できないものを何としてでも成し遂げようとすることしか、高い目標を達成することはできないのです。

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 生徒:「八幡先生、僕、「共通テスト」で100点を取るにはどうしたらよいでしょうか?」―八幡:「そうですなあ。簡単には答えられませんが、やはり、まず100点を取ろうと思うことでしょうな」〔笑〕♥♥♥

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「兼六カレー」

◎週末はグルメ情報!今週はカレー

 JR金沢駅構内に併設されるショッピングモール「金沢百番街・あんと」「あじわい小路」の中にあるお店「ゴーゴーカレー金沢駅総本山」に入ってみました。お昼時と夕方は多少混雑しています。外に椅子が並べられていますが、結構海外からの観光客も多く、たくさんの方がこちらの駅構内のお店にいらっしゃいました。入り口横には「金沢カレーの総本山」と書かれた看板が。「ゴーゴーカレー」のトレードマークであゴリラがお出迎えです。店内は全面黄色にコーディネイトされており、カレー店のムードがプンプンと漂います。壁にもゴリラのイラストがどーんと描かれています。このゴリラは、元プロ野球選手の松井英喜さんをモチーフにしたとも言われているとのこと。同じく店頭に掲げられた「GO!GO!メニュー」には、「百万石カレー」「兼六カレー」という、いかにも古都・金沢らしい名前を見ることができます。「兼六カレー」(金沢で有名な「兼六園」から来ている)を食べてくるように勧められていたので、早速注文しました。注文してから10分くらいで「兼六カレー」が運ばれて来ました。「…..でかっ!!」トッピングされているのはロースカツ、チキンカツ、ウィンナー2本、えびフライ1本、ゆで玉子。2枚のどでかいカツがぎっしりと表面を覆い、ライスの姿は全く確認することができません。見るからにサクサクのカツの上にはソースがかけられています。ウィンナーはシワっとしたタイプのもの。針金でカットするエッグスライサーに通されたとおぼしきゆで卵が、なんだか懐かしい雰囲気を醸し出していましたね。

「兼六カレー」の中身を確認しておくと、下記の通り。
•ご飯:300g
•ロースカツ:1枚
•チキンカツ:1枚
•エビフライ:1本
•ゆでたまご:1個
•アルトバイエルン:2本

 お皿をぐるりと一周させ、カレーの裏側でようやく発見できたライスの地表。そこにもカレーがかけられており、ライスそのものはついに見つけることができませんでした。表面積の98%はカツやウィンナー、キャベツで占められています。さっそくカレーを味わってみます。金沢カレーと言えば先割れスプーンかフォークを使って食べるものであり、「ゴーゴーカレー」ではフォークが使われているようです。まずはチキンカツをパクリ。ほどよく厚いチキンの身は歯ごたえもたっぷりでボリューム感アリ。表面のソースと、裏面についたカレーのおかげで、味わいが増しているように感じられます。ロースカツもパクリ。薄めにスライスされたお肉のおかげか、歯ごたえはしっかりしていながら食べにくさは感じられず、次々に食べ進めていける仕上がりになっていました。ライスを掘り出して、カレーと一緒に食べてみます。カレーの風味は「濃厚」のひと言。ほどよく辛く、ほどよく甘みのある濃厚なルーに、カレーの風味がギュッと濃縮されています。お店のサイトでは、このルーについて、「55の工程を5時間かけてじっくり煮込んだ特製オリジナル・ルー!それを55時間寝かし旨みを熟成させる!」と解説されており、これがクセになる理由でもあります。

 ウィンナーは身が柔らかいタイプで、肉のうまみを、薫製によって閉じ込めた風味を感じる一品となっていました。特に味付けされていないゆで玉子はプレーンな味わいで、カレーとカツに疲れた口をリセットするのに最適です。えびフライはごく一般的な安心の味。衣の端までしっかり身がつまっていました。ある程度食べ進んだところで、福神漬けを投入。こちらも一般的な安心の福神漬けで、カレーとの相性は申し分なしでした。

一応金沢カレーの特徴としては下記があげられるようです。
•フォークで食べるのが金沢カレーの食し方
•スレンレスの皿に盛られている
•付け合わせとして千切りキャベツが備わっている
•ご飯の上にルーを薄く、その上にカツを乗せてカツの上にはソースがかかっている
•金沢カレーのルーは少なく、どろっとしているのが特徴

 出口のレジの所には、レトルトのおみやげ用カレーが並んでいましたので、買い求めて、家に帰ってから食べてみましたが、やはりお店で食べるのが一番でした。♥♥♥

【追記】 最近ローソンに寄ったら、この「ゴーゴーカレー」監修のカップ麺限定「カレーヌードル」が新発売されて入っていました。コシのある太麺に、ポークエキスや野菜等の旨みをきかせた、黒くスパイシーな濃厚カレースープが特徴です。美味しそうです。「マルちゃん」(東洋水産)から232円(税込)の発売です。パッケージのゴリラのインパクトがすごいですね。家に買って帰って食べてみましたが、そこまで美味しいとは感じませんでしたね。シャキシャキのキャベツがたくさん入っているのがよかったくらい。

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Jupiterのワイルドカード

 もうずいぶん前のことになりますが、東京に来たらちょくちょくお邪魔する茅場町(かやばちょう)のマジック愛好家たちの聖地「マジックランド」で、何か新しいパケットはありませんか?」というパケット好きな私の求めに、ママさんが見せてくださったのが、Jupiterの「ワイルドカード」でした。当時イタリアで求めて来られたそうです。最近、これがひょんなところから、出てきたので、気に入って演じています。自宅で一番気の休まる所は、中2階にある「蔵」で、私が世界中から集めたマジック道具が全部置いてあるんです。ふかふかのじゅうたんの上で、寝そべって作品をいじっていると、時の経つのも忘れてしまいます。最近は忙しさにかまけて、「蔵」に入ることもできないでいます。

 数枚のジャンボ・カードを見せます。トップの「ハートのK」をテーブルに置き、残る4枚は全て、表も裏も何も書いてない真っ白なブランクカードであることを観客に示します。ここでテーブルに置いてあった「ハートK」をパケットに加えて、おまじないをかけると、あら不思議!全部のカードが「ハートK」に変わってしまいます。さらに裏も見てみると、全部真っ白だったのにちゃんと青裏のバックになっているではありませんか!今度は、その「ハートのK」をテーブル上の真っ白なカードと交換してやると、今度は再び裏も表も真っ白なカードに戻って変身してしまうという、とっても面白いパケット・トリックでした。使う技法はエルムズレイ・カウントのみ。当時、ママさん「お値段が高い(3000円)ことがチョット……」と、こぼしておられましたが、専用のパケットケースに入りラミネートされたきれいなジャンボ・ギミックカード(汚れない)に、この摩訶不思議な現象なら、決してお高くはないと思いました。それにしても最近、「マジックランド」に行っていないなあ~。店主小野坂トンさんの新しい作品が出る度に購入はしていますが、やはりママさんにその場で演じてもらって買うのが一番です。♠♣♥♦

▲マジック愛好家・プロマジシャンの聖地「マジックランド」

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「揖屋駅」

 「揖屋駅」(いやえき)は、いつも通勤途中に通過する駅です(松江―東松江―揖屋―荒島―安来―米子―博労町)。松江・安来・米子への通学・通勤客でかなりの人が利用しています。いや」という名前がふるっていますね〔笑〕。その昔、駅に到着の放送が流れていた頃は、いや~、いや~」と、可笑しかった。全国的にも珍しい名前でしょう。最近、浅井建爾『日本の駅名 おもしろ雑学』(知的生きかた文庫、2020年11月)という、全国の面白い駅名ばかりを集めた本が出て、面白く読みました。この本の中にも島根県の「揖屋」(いや)「馬路」(まじ)が紹介されていました。かつては中線のある2面3線の駅でしたが、2001年山陰線高速化の際に、中線が撤去されたために、2面2線で営業されています。ホーム先端から米子方面約2kmの複線化がなされ、走行しながらの行き違いが可能となりました。

    島根県北東部、松江市南東部の一地区で、旧揖屋町(今は松江市と合併)。中海(なかうみ)南岸に位置し、神話の黄泉比良坂(よもつひらさか)の地「伊賦夜(いぶや)坂」が転じて揖屋になったと言われています。国道9号線が通じ、JR山陰本線揖屋駅があります。駅前には、当地区出身の歌舞伎役者6代目市川門之助の銅像が立っています。駅に隣接する「観光案内所」の入り口には、やはりこの役者さんのイラストが描かれていました。

    古くから開けた地で、京羅木山や星上山から流れ出す意東川、意宇川が形成する沖積平野には、条里制の遺構が多く残っています。かまぼこの産地として知られる中心地の揖屋(いや)には農機具メーカーの工場があり、町の主産業となっています。農業では野菜栽培が行われ,特産品に干し柿、苗木などがあります。

 松江北高が3年連続で、国公立大学合格者数日本一を記録した当時の校長・故・鞁嶋弘明(かわしまひろあき)先生は、この揖屋から北高に通われ、定年退職後はこの町(東出雲町)の教育長→町長をお務めになりました。鞁嶋先生についてはコチラをご覧ください。若い頃、教員のイロハを教えていただいた「生徒のためなら何でもする」熱血の先生でした。♥♥♥

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デザインダブルクリップ

▲八幡が仕事で使っているイタリア製「サークルクリップ」

▲私のお気に入りのイタリアアレッシー製の「はりねずみ」

 毎日文書を持ち歩いている私にとって、クリップは必需品です。私の使う書類クリップは人とちょっと違っていて、丸形の「サークルクリップ」を使うんです。以前は、ロフト」が扱っていた光沢のある中国製のものを好んで使っていたんですが、製造中止とかで、もう手に入りません。そこで、東急ハンズ」にしかなかったイタリア製のものを使い始めました。また在庫がなくなるといけないので、大量に買い溜めていたんですが、これも今は製造中止となり、手に入らなくなりました。大量に買っていたので、その在庫を大切に大切に使っていますが、今はもう底をついてきました。書類の落とし物をしても、「丸形クリップのついているものは八幡先生の書類だ」ということで、すぐに戻ってくるので、とても重宝しているんです。

 分厚い書類には「ダブルクリップ」も重宝しています。このクリップのことを「バインダークリップ」と呼ぶ人もいますね。文具王の高畑正幸さんが出された『文房具語辞典』(誠文堂新光社、2020年)には次のようにあります。この辞典、最近の『日本経済新聞』において、第1位に選ばれたとてもユニークな辞典です。

 閉口するコの字型の板バネの口端に針金を曲げたハンドルを取り付けたクリップ。ハンドルを背の方に倒しテコとして開口させ、紙を綴じた後は反転させて閉じる。1915年にアメリカのルイス・エドウィン・バルツレーが発明。保持枚数が多く、把持力がとても強いのにかさばらず安価なため、枚数の多い書類を綴じるクリップとしては最も普及している。「バインダークリップ」とも。(p.109)

 なぜこれを「ダブルクリップ」と呼ぶのか不思議でしょう?クリップの持ち手を折りたたんで横から見るとアルファベットのWの形をしています。このW(ダブリュ)がダブルと変化したものらしいんです。この「ダブルクリップ」はテコの力を利用してレバーでクリップを開くようになっています。結局、横から見た形がアルファベットの「W」に見えるから、ダブルクリップ」ということなんですね。一昨年プラスから「エアかる」という「ダブルクリップ」が出て話題となりました。「てこの原理」を応用した新機構により、開く力を従来品比で最大約50%に削減し、空気のように驚くほど軽く開くことができるダブルクリップです。「エアかる」というのは、空気のように軽く開けられるという意味です。⇒コチラに紹介しました

 さて、100均の「ダイソー」は、「ダブルクリップ」の種類が豊富ですよね。季節やトレンドに合わせて様々なデザインの「ダブルクリップ」が取り揃えてあります。サイズは小さいものと大きいものの2種類あり、挟む紙の種類によって選ぶことができます。今日私が購入したのは、「ダイソー」「デザインダブルクリップ」です。書類を挟む部分に色違いで「GOOD JOB!」「IMPORTANT」「CHEER UP!」「LIKE👍」「THANKS」と5種類のメッセージが印刷されており、各2個ずつ計10個入っています。実に可愛らしいのが気に入りました。「ダブルクリップ」は普段使いでも、仕事用にもよく使う文房具なので、たくさん準備しておきたいアイテムです。これ、おすすめのダイソーアイテムです。♥♥♥

▲さまざまな「デザインクリップ」が取り揃うダイソー文具売り場

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勝田ケ丘志学館が『朝日新聞』に!

 私が英語を教えております米子東高校の中にある予備校「勝田ケ丘志学館」(かんだがおかしがくかん)が、『朝日新聞』に取り上げられました。同紙の折り込み教育誌「EduA」(11月8日付)に掲載されました(写真上)。残念ながら、この折り込み誌は発行地域が限られているために、島根・鳥取では読むことができませんでした(発行地域:東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・静岡・愛知・岐阜・三重・大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀・・福岡・山口・札幌)。

 しかし11月17日(火)より、ネット上でこの記事の全文(拡大版)を読むことができます。「公立高の逆襲 注目校③勝田ケ丘志学館◆地元の浪人生を支える、米子東高内のもうひとつの「学校」」というタイトルで掲載されています。「志学館」を立ち上げられた山根孝正館長が、設立に至った思い、その果たすべき役割を語っておられます。卒業生のインタビューも載っています。是非ご覧ください。⇒コチラです

「まるで高校4年生でした」と話すのは、京都大工学部へ進学した吉岡重治さん。生徒の8割が米子東高の卒業生なので、ほとんどが顔見知り。クラスをまとめるために毎朝ホームルームを行い、清掃も生徒たちが行う。学校生活は高校の延長だったという。

驚くのはその勉強量だ。授業は朝8時から夜7時まで、1コマ90分授業を中心に時間割が組まれている。休みは月に1回で、土日・祝日も校外模試や授業を行う。

当初は基礎を徹底的にたたき込み、秋から過去問を中心とした演習に集中する。英語や数学などは、東大の過去問も取り上げて思考力を深めたという。大学入試改革をにらんだ受験対策も講じており、朝の45分間は英語のリスニングが日課で、週4日は小論文を書いて記述力を鍛える。「数学など、興に乗れば2時間や3時間ぶっ続けでやった。熱心な先生ばかりで、勉強に対する熱量がすごかったですね」と吉岡さんは振り返る。(記事より)

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講演内容

◎講演迫る!!

 11月21日(土)14:00~ 八幡成人「大学入学共通テストに向けて~求められるチカラとその指導方法~ 英語は絶対に裏切らない!」のオンライン講演が、いよいよ今週末に近づいてきました。東京の多摩センターからお届けします。講演では、(1)「共通テスト」の正体・狙い、(2)そのためにどのような指導をしたらよいか(特に現2年生)、(3)先生方へのメッセージ、の三つを中心に具体的にお話しさせていただきます。とびきりの資料を用意し、ご指導のご参考になる本や資料もふんだんにご紹介させていただく予定です。ご参加していただいた先生方には、当日のパワーポイント資料に加え、私の最新版冊子『「共通テスト」攻略のために~リーディング編』(カラー版67ページ、写真右)を、無料でダウンロードしていただけるというプレゼント付きの講演です。この資料は、私が松江北高補習科・勝田ケ丘志学館で使用した「解き方・迫り方」の解説プリントです。第2回「試行テスト」を用いて、そのまま演習にご利用できるようになっていますから、「共通テスト」対策に重宝すると思いますよ。あれだけ時間不足で最後までいかずに点の取れなかった生徒たちが、今では見違えるように8割を超えるようになりましたので、効果は実証済みです。まだお申し込みでない先生方は、下記からお申し込み下さい。なお当日ご都合の悪い先生方は、後日録画でご覧いただくこともできます。こちらも、下記からお申し込みいただくことができます。それでは当日、画面でお会いしましょう。♥♥♥

     ▲お申し込みはコチラから

▲私の大好きな「ドトール」で準備中

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funny uncle

   funny uncleという英語表現をご存じでしょうか?大学生の時に、初めてこの表現に出会った時に、さっぱりわからずに困ったことを覚えています。当時、英語辞典・百科事典を見ても、何のヒントもなく途方に暮れました(当時はインターネットなどもありませんから)。毎日、アメリカの悩み相談の“Ann Landers”Asahi Evening Newsで読む中で、そのヒントが分かり、少しずつ実態が見えてきました。決して、志村けんさんのような「変なおじさん」ではありません。私の集めた以下の用例の一部をご覧ください。

     I’m talking about child sexual abuse, incest and rape by their parents, stepparents, “funny” uncles and neighbors.  ―The Akron Beacon Journal, May 17, 1984.

     Most parents are too embarrassed (or uninformed) to deal with subjects like masturbation and “Funny Uncles” Yes, even in these “enlightened” times. ―”Ann Landers,” November 3, 1978.

     A 15-year-old girl is more of a woman than a child. She is old enough to tell a stepfather, a boyfriend or a Funny Uncle to keep his peapickin’ hands off her body―if she really wants them kept off.―”Ann Landers,” September 3, 1974.

     I want to thank you for openly discussing all human problems―homosexuality, masturbation, abortion, infidelity, kinky sex, sadism, shoplifting, teenage pregnancies, venereal disease, alcoholism, medical problems, drug addiction, wife-swapping, child abuse, “funny uncles”―every conceivable aspect of life. ―”Ann Landers,” February 25, 1980.

     We looked in the Ann Landers Encyclopedia for help under “Molest” and “Funny Uncles,” and we couldn’t find anything. ―”Ann Landers,” November 6, 1979.

     You have helped me understand homosexuality, masturbation, obsessive-compulsive behavior, abortion, kinky sex, transvestism, “funny uncles,” medical problems, emotional problems, sibling rivalry, and made it possible for me to get along with my relatives, neighbors and friends. ―”Ann Landers,” November 24, 1983.

     You have printed many letters about child molesting, “Funny uncles,” etc.―”Ann Landers,” January 7, 1984.

     Say nothing until they come to visit. Then, take that funny uncle side and make it abundantly clear that if you catch him looking sideways at your daughter you will tell the entire family  about his attempt to seduce her. ―”Ann Landers,” February 16, 1985.

 ここまで読むと、何となくその正体が見えてきましたね。次のAnn Landers女史の回答を読むと、その正体が一層はっきりと分かります。

 A “Funny Uncle” is NOT A HOMOSEXUAL. He is a relative who sexually abuses young children. Almost always such a person is heterosexual―as any professional who has dealt with these situations will tell you. ―”Ann Landers,” Dec.19, 1978.

 アメリカ人の中には、こんな表現聞いたことがない、という人や、「変人」(eccentric)あるいは「ホモ」(gay)のことではないかと誤解している人もいるみたいですが(そのような定義もないわけではありません cf. Urban Dictionary)、funny uncleというのは通例、a common euphemism used to refer to a male relative who engages in improperly sexual behavior with younger relatives. Often it refers to  behavior that is not overtly sexual, is felt to have sexual undertones or motivation” という意味の婉曲語法です。イギリス英語ではアメリカ英語ほど一般的ではありませんが、使われてはいるようです。恩師の故・安藤貞雄先生には、このように、ある表現の実態を映す良い用例を集めることの大切さを教えていただきました。「良い用例を集めただけでも賞賛に値する」とおっしゃっておられました。

 先日このブログでも紹介した、私が基礎原稿を一人で書き上げた『新リトル英和辞典』(第5版、研究社、1987年)に(⇒コチラです)すでに、funny uncleと成句を見出しに立て、「親類の子どもに性的いたずらをする男」として収録しています。もちろん、上記のような用例の蓄積に基づいて、原稿を書きました。現在の辞典でもこの句を拾っているものはあまりありませんから、33年も前の当時、画期的なことだったことが感じていただけるかと思います。辞典の仕事というのは、かくも大変なことなんです。私は若い頃はほとんど寝ずに、仕事に打ち込んでいました。♥♥♥

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ローソン「坂内食堂」

◎週末はグルメ情報!今週はレンジ麺

 「喜多方ラーメン」は美味しいですよね。大好きです。蔵の街、人口51,000人のこの町に、なんと120 軒ほどのラーメン店がひしめいているそうです。その中でも私の大好きな「坂内食堂」(ばんないしょくどう)は、昭和33年の開店から60年以上を迎えた今も、 喜多方ラーメン「御三家」の一つとして、雑誌やTV等で絶えず取り上げられている人気店です。もちっと食感が決め手の平打ち熟成多加水麺と、あっさりしていながらも、豚の旨みとコクが決め手のスープが特徴です。チャーシュー、ネギ、メンマがトッピングされています。私は以前は、博多・キャナルシティ「ラーメンスタジアム」で、現在は、京都駅「拉麺小路」で、坂内食堂」「肉そば」をいただいています。

 2020年年10月6日に、ローソンが発売したのが、坂内食堂監修 喜多方ラーメン」(税込530円)ローソンでは、全国の人気ラーメン店監修によるレンジ麺シリーズの第1弾として、喜多方ラーメンとともに“日本三大ラーメン”といわれる札幌ラーメン「麺屋彩未監修 札幌味噌ラーメン」(税込530円)博多ラーメン「博多一幸舎監修 博多豚骨ラーメン」(税込530円)の計3品を、各店で専用の売り場を設けて発売しています。ローソンであの喜多方ラーメンが食べられるんです!!“もちっと食感が決め手の平打ち熟成多加水麺と、あっさりながらも、豚のうまみとコクが決め手のスープが特徴”のチルド麺です。名店が監修した商品は、手軽に名店の味を楽しめるのだから、注目度は高まっているようで、「とてもおいしい!」「再現度が高い!」といった高評価コメントをいくつも見ることが出来ます。私も「坂内食堂」のラーメンは何度も食べていますが、まさかローソンで買えるなんて夢のようです! 電子レンジ(500W)で5分加熱する時からいいにおいがします。蓋を開けてみると、透き通ったスープにチャーシューが5枚とメンマとネギが入っているのが分かります。見た目は「坂内食堂」の喜多方ラーメンそのもの。さて、問題は味ですね。スープはあっさりとしたしょうゆ味で、平打ち麺はもっちりとした食感です。チャーシューはとろけるようなやわらかさで、脂身の甘さも◎。見た目も味もお店そのもので、これが530円でいただけるなんて驚きです!別添の「粗挽きブラックペッパー」をかけると、スパイシーさがアクセントになって、また違ったおいしさになりますよ。♥♥♥

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「ダイスやけに逃げやすいだ」

 名クリエーター・菅原 茂(すがはらしげる)さんの最新作(とは言ってもずいぶん前に作られたものですが。平成25年11月発表)ダイスやけに逃げやすいだ」「セオマジック」で手に入れました。タイトルからして、前から読んでも後ろから読んでも同じ「回文」となっている所が面白いですね。箱のなかでサイコロが棒を貫通してしまうという現象です。穴のあいたサイコロに棒を通します。サイコロを指で軽く回転させ、間違いなく穴があいていることを示します。今度は箱を取り上げて、口を観客の方に向けて示し、普通の木箱であることを証明します。箱の底にも両方に横向きに穴があいています。この箱の底に先ほどの穴のあいたサイコロを落とし入れます。箱の側面の穴から、木の棒を通します。そのまま逆さにしても、当然のことながら、棒に貫かれたサイコロは落ちてきません。しかし、おまじないをかけて指で軽く弾くだけで、サイコロは棒をスルッとすり抜けて箱から抜け出てきます!箱から棒を抜き取って終わります。演技動作の中に一切怪しい動きはありませんし、余分な物などは一切使用しません。一見シンプルな現象ですが、効果は絶大です。これぞ、「貫通マジック」を得意とする菅原さんならではのアイディアと感心しました。

 (株)テンヨー時代から「貫通の菅原」として有名だった菅原さんのレクチャーを、岡山駅前の「手品屋」で受けたのが今から5年前。⇒その時のレポートはコチラです 次々と繰り出される不思議な貫通作品にため息の連続でした。以来、新作が出る度に買い求めています。菅原さんはレクチャーの中で、「自分の作品は、東急ハンズに売っているような材料で、みなさんでも簡単に作れるものばかりですよ」とおっしゃっておられましたが、とんでもない、真似など絶対にできません!♠♣♥♦

▲菅原さんと一緒に岡山で

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小田さんのリメイク

 大好きな小田和正さんがかつて、『Looking Back』(1996年), 『Looking Back2』(2001年)で、昔の自分の楽曲をもう一度アレンジし直して発売し、話題になりましたね。このアルバムは単なる「セルフカバー集」とうたった企画盤ではなく、ましてやベスト盤でもありません。このアルバムは小田さんが「オフコース」時代のアレンジに納得いかなかったものを、もう一度自分なりに納得のいく用に手直ししたリメイク・アルバムなのです。タイトルである「Looking Back」(回想)に示されている通り、自らの過去の曲を振り返り、納得のいかない部分・別のアレンジができる部分を、悔いの残らないように修正したのです。実際、リメイクの出来に小田さんも満足していたようですね。「なぜ昔の名曲をあえて作り直すのか?」という質問に対して小田さんは、「純粋に音楽的な問題なんだ。楽器や録音機材の問題とか、まだ音楽的にいろんな方法論を持ってなかったせいで、サウンド面で納得できない部分が出て来ちゃったんだよ。あるいは「なんでこんな歌い方をしたんだろう?」っていうヴォーカル面での後悔とかね。要するに、自分の至らなさへの納得できない気持ちが、時が経つにつれて大きくなっていったってことだな。で、だんだんその納得できない気持ちを、なんとか解消したくなってきたんだよ。」と。例えば、名曲「僕の贈りもの」は、これまでのアレンジとは一転、子供たちの可愛らしいコーラスが印象的でポップなナンバーに仕上がりました。

 名曲として受け止める私たち聴き手と、作り手側である小田さん本人との間にこんな温度差があったとは、ビックリしたものです。ちょうど作家の井伏鱒二(いぶせますじ)が、名作「山根魚」のラストシーンを書き換えたのと似ています(理由は「だってかわいそうじゃない」でした)。あれは自分に対しての言い訳だから。やればもっとできたんじゃないかなっていうね。」「人生はやり直しがきかないけど、やり直せるならそうしたい、という想いから始まったんだよ。」と。高校時代は野球部で外野を守り、東北大学工学部で建築を専攻し、早稲田大学の大学院まで行った、理系の小田さんらしい言葉ですね。

 「もしこれが人生だったら、やり直そうにも、そんなことは不可能だ。昔、好きだった女がいたとしても、再び愛そうとしても、もうその女は、誰かと結婚しているかもしれないし。でも、自分の楽曲なら、誰にも口出しされずに、アレンジはおろか歌詞まで直してしまうことが出来るのだ。そこまでいったら、タイトルを変えたっていい。すごく嫌だな、この歌詞、嫌だな、というのは、あるんだ。あ、あの部分のアレンジ、嫌だな。すごく多い。その時は、それしか浮かばなかった。どう解決していいかわからなかった。でも、今なら…」小田さん。

 「そういや井伏鱒二が、何年か前、『山椒魚』のエンディングを書き直したんだよ。きっと、ずっと気になってたんだ(笑)。それを、批判した奴もいた。”できあがった作品に手を加えるなんて”。でも、作ったほうは自分の作品なんだし、そんな批判、関係ない。そもそも完璧な作品なんて、みんな作っていないんだから、どんな作家だって、”ここは変えたいなぁ”というのが、一つや二つ、あると思うんだ」  ―小貫信昭『Yes-No 小田和正ヒストリー』

 小田さんの気持ちは、本当によく分かります。私もたくさんの物を書いてきましたから、今ならもっとよく書けるのに、こうしたらもっと分かりやすく伝わる、という思いは常にあります。もしチャンスをいただけるのであれば、手直ししたい本もいっぱいありますから。でも全部が全部、リメイクがいいかというと、必ずしもそうでもありません。例えば、私が大好きな名曲「Yes-No」は、断然オリジナルのアレンジが好きですね。

 当時の小田さんの発言で、私がびっくりしたのは、彼の数々の素敵な歌の詩は、なんと「お風呂」で書くというのです。みんな風呂は体を洗ったり、チョット考え事をする場所ぐらいに思って、本格的に創造する場所とは思っていないかもしれないけど、自分が思っている以上に解放されるね。「今回はダメだろうな」と思っても、風呂に入るとなぜかサーッと書ける」とご本人。実は、私も論文や本や教材のアイデアは、お風呂で出すことが多いんです。八幡家自慢のパナソニック製お風呂で、のんびりと「ジャグジー」に当たりながら、ヒーリング・ライト」をつけて、温泉効果の「美泡湯」の中で瞑想にふけることがよくあります。そんなときに、不思議とひらめいたりするんです。私にとってお風呂は、アイデアの宝庫と言ってもいいでしょう。数年前、「ジャグジー」「美泡湯」がスイッチを入れてもウンともスンとも動かなくなり、修理に来てもらいました。ユニットごと交換してもらったので、とても高くつきました。「もうこのお風呂は製造していないので、部品もないから直せない、大切に使ってください」と釘を刺されました。以来、気をつけて優しく使っています。

▲八幡家自慢の「パナソニック」製お風呂

 文章を練るときに、最も名案が浮かぶのは「三上」であると、中国の昔、欧陽脩という人が言っていますね。すなわち、「枕上」(=寝ているとき)「鞍上」(=馬に乗っているとき、現代ならば通勤電車の中)「厠上」(=トイレで用便中)の三つです。これらには、「他にすることがなく体がゆるやかに拘束されている状態」(外山滋比古)という共通点があります。私ならば、これにお風呂で大発見をしたアルキメデスならぬ「湯上」(=お風呂)を付け加えたい気持ちですね。❤❤❤

【追記】 小田さんは去る9月20日に72歳(!)になられました。古希をはるかに過ぎてあの歌声。信じられません。あの高い声については、100年インタビューで「オリジナルに近い感じでファンは聞きたいわけだから、その期待は裏切りたくない」ときっぱり。キーを下げなきゃ歌えなくなったら、潔く身を引くのがいいなって、ぼんやり思っているんだけど」と、こだわりをのぞかせた小田さんです。質問は、引退にも及びましたが「へへへって書いておいてください」と照れ笑いでごまかしました。

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虹の色

 早朝に、松江大橋を自転車で渡っていると、きれいな虹がかかっていました。美しい!久しぶりに見た虹の想い出を今日は取り上げます。

 学生時代に鈴木孝夫(すずきたかお)教授(慶應義塾大学)『ことばと文化』(岩波書店、1973年)を読んでいて、虹にはいくつの色があるかと日本人に聞けば、7に決まっているという答えが返ってくるが、世界のいろいろな言語を視野におくと、虹の色の数は必ずしも7色とは限らないことを知り、衝撃を受けました。空にかかる美しい虹の色の数が、言語により異なるというのは、私には意外な事実でした。アメリカでは6色だとのことでした。そしてこういった事に関しては、英語の辞典や百科事典はあまり役に立たないことを指摘しておられました。この薄~い新書は、私のその後の英語の勉強にいろいろと影響を与えた「恩書」です。生徒諸君や若い先生方にも、ぜひ読むように薦めている一冊です。そんなこともあって、松江北高の図書館には、鈴木孝夫先生の本は全て入れてあります。その後も、『日本語と外国語』(岩波新書、1990年)の第二章は、「虹は七色か」と題して、詳しくこの問題を取り上げておられます。大学時代に言語学の授業で習った「サピア=ウォーフの仮説」を思い出します。

 外国語の学習というものは、一般に考えられているような、単に同一の対象(もの、こと)に恣意的につけられた異なる名称(シノニム)を覚えるという作業以上のものなのであり、難しく言えば、与えられた世界を人がどう認識するのかという深い問題につながる側面を持っている。  ―鈴木孝夫『日本語と外国語』 

 虹の色を覚えるのに、日本語では「赤橙黄緑青藍紫」(せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し)と言っています。英語圏では頭文字をとって、VIBGYOR(ヴィブジャー)と覚えることも、鈴木先生の著書から学びました。

 violet indigo blue green yellow orange red

綴りを逆にして 「Roy G. Biv」 ということもあるようです。また Richard of York gave battle in vain.(ヨーク公は戦いに負けた) という覚え方も聞きました。それぞれの単語の頭文字を色の名称の頭文字と結びつけるものですね。こういった覚え方のことを、英語では、mnemonics”(記憶術)と呼んでいます。♥♥♥

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「共通テスト」で生徒が苦手な問題

 先週、11月進研駿台共通テスト模試」が終わりました。私が指導している3クラスのリーディングの平均点は、83点(最高点100点)、83点(最高点98点)、87点(最高点100点)でした。当たり前のことをバカになってちゃんとやる」(ABC)、英語は絶対に裏切らない!」という私の信条を裏打ちする結果でした。高得点に満足せずに、翌日には「見直しプリント」(B4版6枚)を配布して、すぐさま「見直し」をしてもらいました。こうやって「やりっ放し」にせずに反復することで、さらに力をつけることができます。

 ここまで指導してきて、毎回「誤答分析」をする中で、生徒たちが特に苦手にしている問題があることが見えてきます。

(1)「事実」と「意見」を区別する問題(第2問A、第2問B)

(2)「感情の推移」や「出来事」を時系列に並べる問題(第3問B、第5問)

(3)正解選択肢が1つとは限らない問題(第4問、第5問、第6問B)

(4)複数の文書を比較しながら読む問題(第4問)

(5)概要・要旨・タイトル付けの問題(第3問B、第4問、第5問、第6問A、第6問B)

 これらは全て新しく始まる「共通テスト」特有の「思考力・判断力・表現力」を求める新しいタイプの問題ですから、ある程度慣れが必要です。そして「解答への迫り方」を習得しておくことが求められます。「問題の解き方」をきちんと解説した上で、演習に取り組めば、かなりの得点アップが望める事は、私のこれまでの経験や、今年度の取り組みからも明らかです。

 ラーンズの編集部が、第1回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試」の分析結果から、「実施結果を踏まえた共通テスト対策指導のご提案」というレポートを公開しておられます。先生方の具体的なご指導のご参考になると思いますので、ぜひご覧になってください。リーディングコチラ   リスニングコチラ で読むことができます。

◎オンライン講演会近づく! 

 さて、11月21日(土)の私のオンライン講演会「大学共通テストに向けて~求められるチカラとその指導方法 英語は絶対に裏切らない!」(ラーンズ主催)が近づいてきました。特に、現在2年生を担当しておられれる先生方に向けて(もちろん3年生、1年生担当の先生方もですが)、新しく始まる「共通テスト」への取り組み方をお話させていただきます。ここ数週間この講演会の資料作りに、いろいろなお店で気分を変えながら、精力的に頑張ってきました。ようやく完成しました!!当日は、この資料を基に(ダウンロードしていただきます)、私の日頃やっていることを中心に、お話をさせていただきます。またこの会に参加していただいた先生方には、私の最新の『「共通テスト」攻略のために』(カラー版、67ページ)という、松江北高補習科勝田ケ丘志学館で演習・解説に用いた冊子を無料でプレゼントさせていただきます。これは間違いなくお役に立つはずです。まだご存じない先生方もいらっしゃいますので、お近くの先生方にお声かけをしていただいて、ぜひお申し込みください。⇒ラーンズのHPのコチラから申し込むことができます  また当日ご都合の悪い先生方には、後日録画を見ていただくサービスも受付中です。こちらもよろしくお願いいたします。それでは当日お目にかかれるのを楽しみにしております。♥♥♥

▲八幡からの特別プレゼント。現物はカラー版となります。

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八幡の「浮気」?

▲14年間お世話になったパナソニックプラズマテレビ

 今から14年前、自宅を新築した際に、その当時で最も大きなテレビを持って来て、とお願いしてパナソニック「ハイビジョンプラズマテレビ ビエラ」の65インチを求めました。当時160万円支払いました。まだ出たばかりの頃で、ずいぶんと高かったんです。まだ珍しかった時代ですので、沢山の先生方が見せて欲しいと家に訪ねて来られました。その愛着あるテレビが、リモコンで電源を入れても、起動しようとするとプッツンと電源が落ちてしまい、画像が映らなくなってしまいました。長い間親しんだテレビで愛着もあったので、パナソニックのサービスに電話で相談してみました。「それは古いテレビで、もう部品も製造していませんので、買い換えてください!」と、にべもない回答。事情は分かってはいるんですが、もうちょっと物の言いようというものがあるだろう!(「長い間お使いいただいてありがとうございました」「詳しく症状をお聞かせください」「一度見せていただけますか?」「今後ともビエラをよろしくお願いいたします」等)頭にきました。私は家の家電製品は全てパナソニックで揃えている熱狂的な松下幸之助ファンなんですが、あまりにも腹が立ったので、義理立ては止めて、新しいテレビは初めての「浮気」をすることにしました。お店を回ってみて、今は、大型テレビも安いものもいろいろと出ていることが分かり勉強になりました。「エディオン」では10万円台(!)で65インチが出ていたので、店員さんに聞いてみると、中国製とのこと。「これは止めておいた方がいいです」と、正直な店員さん〔笑〕。結局、丁寧に説明をしてくださった「ヤマダ電機」で買うことにしました。もうはなから頭にきたパナソニックは外して探しました。こうやって心ない店員の対応のせいで、お客さんが逃げていくんです。このヤマダ電機の店員さんは、途中別の人から「一番詳しい者を呼んできます」ということで、対応していただきました。正直に各メーカーの強み・弱みを分かりやすく説明してもらい、好感が持てました。この人から買おうと思いました。最初はハードディスク内蔵のテレビをと思っていたんですが、相談すると、やはり画像の美しさを優先した方がよいということで、選んだのは「東芝」「レグザ」の65インチです。しかも帰り際には、4万円の商品券までプレゼントしていただきました。ラッキー!!

 先ほどの店員さんから、前日に、丁重な御礼の言葉と配達時間の電話連絡がありました。配達の当日、2人で新しいテレビを持って来ていただきました。ところが、私の家の壊れたプラズマテレビがあまりに重すぎて、ボードから持ち上がらないんです(14年前、設置の時にもすったもんだして据え付けてもらったのを思い出しました)。四苦八苦、何とかボードから降ろして、毛布の上に置いて毛布ごと滑らせて玄関まで運んだのはいいのですが、そこからが持ち上げられない。まるで、長年親しんだ家を出て行くのが忍びない、とテレビが嫌がっているようにも思えました。結局、応援の人にもう二人来てもらって、四人がかりで何とか軽トラックの荷台までたどりつきました。さようなら!!

▲新しい東芝「レグザ」

 新しく設置してもらった65インチの東芝「レグザ」は、4K画像でめちゃ美しい!!14年間の技術の格段の進歩を感じる映像の美しさです。ブルーレイ・レコーダーにつないでもらい、録画用にハードディスクも付けてもらって、これでスタンバイです。4Kで風景画像を見ていると、あまりの美しさにテレビに癒やされることです。八幡、初めての「浮気」でした。♥♥♥

【追記】 最近、通販の「ショップジャパン」に、1年も経たずに壊れてしまった商品(「ターボスクラブ・デラックス」)の相談に電話したところ、この対応してもらった会社の女性オペレーターが感じのいい方で、ものすごく丁寧に、誠心誠意受け答えをしてもらい感激しました。さらには保証期間の1年以内ということで、最新バージョンモデルを無料で届けていただきました。電話応対のアンケートをお願いしたいということだったので、全部満点を差し上げました。ちょっとした違いなんですが、パナソニックとえらい違いでした。これだけのことで、お客さんが逃げてしまったり、またリピーターになったりと、現実は厳しいんですよ。😠😠😠

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「Numbers」

 以前このブログで、「anyDATE」という実に巧妙な月・日当てマジックを紹介しました。⇒コチラです  作者はダミアン・ヴァッペロー(Damien VAPPEREAU)というフランス人クリエーターです。使うカード5枚の作りが実にきれいなのと、昔からある原理をカレンダーに応用した巧妙な数字トリックが気に入っていました。最近、同じ作者による「Numbers」というトリックが日本にも入ってきたので、大阪にある「マジックオフレコ」というマジック輸入販売店から取り寄せるついでに、この作者の在庫している作品を全部注文して入手しました。私は本でもそうですが、気に入った作者があると全て制覇するという悪い(?お金がかかります)習慣を持っているんです〔笑〕。でも実に勉強になります。

 さて、この「Numbers」という作品も、期待にたがわぬいい作品でした。裏表にランダムな二桁の数字が書かれた8枚のカードをテーブル上に並べます。今回も実に美しい作りのカードです。各カードの表面と裏面には全く別の数字が書かれています。マジシャンが後ろを向いている間に、観客は自由にカードを裏返すことができます。裏表バラバラにしてもらいます。観客にスマホの電卓を開いてもらい、表向きになっている数字を全部足してもらいます。マジシャンは「私の目は、物を一瞬見ただけで網膜に焼き付けることができ、誰よりも早く計算することができるんです」と言って、振り返るや否や、電卓よりも速く計算してしまうのです!!秒速で行います。

 全くテクニック不要で、何の暗記するものもなしに、大変簡単に合計の数字を出すことができるんです。とても簡単なので、演者はひたすらプレゼンテーションだけに集中することができます。いろいろと面白い演出を考えることもできるでしょう。このカード8枚を財布(あるいはパケットケース)に入れておけば、いつでもどこでもすぐに演じることができます。ビギナーにも、演出次第ではプロマジシャンにも適しているでしょう。この作者の頭の良さには脱帽です。

 今回手に入れたこの作者のトリックは、この他に、「NUMEROLOGY」「United anyStates」「Your Card」(写真下)どれも数理を巧妙に使ったよくできた手順でした。いっぺんでファンになりました。他の作品もまだあるようですから、手に入れてみます。♠♣♥♦

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「KARLY」のカレー

◎週末はグルメ情報!今週はカレー 

▲本日11月8日(日)の行列

 松江市殿町にあるカレー専門店「KARLY」は、旧今井書店・殿町店(今は店じまいされてしまいましたが)の隣に、2013年にオープンした小さなお店です。当時は、今井書店で本を見ていると、お隣からカレーのいい匂いがプーンと流れてきて、食欲をそそられたものです。このお店、休日のお昼時などには、観光客で行列ができているお店です。松江で行列というのはごく珍しい光景なんです。

 インディゴカラーの暖簾に【KARLY】の文字が目印です。お店の前に立つと、カレーのいい匂いが漂い、みんな大好きなカレーの香りで食べるのが待ち遠しい、ワクワクの気持ちが先走ります。しっかり煮込まれた旨味と美味しさがぎゅっと凝縮されたルーは、20種類以上のスパイスをふんだんに使用し、使用するお米は 四季に応じて島根県産米のブレンドを変え、カレーに合うように固めに炊き上げておられます。カレーの量や辛さ(7段階)の調整ができ、トッピングも出来ますので、お客さんそれぞれのカスタマイズによりカレーを楽しむことができるようになっています。化学調味料、小麦粉は一切使っておられないそうですよ。さらっとしているので食べやすく、ルーと相性の良い白米がどんどんなくなっていきます。毎日飽きずに食べられるカレー」とオーナーは言っておられましたが、まったくもう、飽きるどころかドハマりですよ。テイクアウトも可能です。

 以前来たときには、「ポークカレー」「野菜サラダ」を注文しました。豚肉がゴロゴロと入ったスープカレーです。薬膳カレーですね。⇒私の訪問記はコチラ  今日は美しい宍道湖の夕陽を見た帰りに、立ち寄ってみました。とんかつカレー」「野菜サラダ」を注文。出てくるまでに15分近く待ちました。ここら辺が「CoCo壱」のカレーとの違いですかね。手間をかけて一杯一杯丁寧に作っておられます。カレーが美味しいのはいつもの通りですが、今回の新発見は、中のとんかつの柔らかくて美味しいこと、まるでとんかつ屋さんのとんかつのようです。これなら何分待っても平気です。ご主人にも帰り際にこのことをお伝えすると、喜んでいただきました。またこの「とんかつカレー」を食べに来よう!!♥♥♥

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お宮の松

  熱海市東海岸町の国道135号下り車線沿いにある親水公園に「お宮の松  貫一お宮の像」は、尾崎紅葉(おざきこうよう)による明治の大人気小説『金色夜叉(こんじき やしゃ)』の主人公である貫一を模した銅像です。銅像は昭和61年に作られ、美しく整備され、今も観光客が絶えない写真スポットですね。この2人が別れの場面を迎える海辺に、心変わりの許しを請うお宮と、それを足蹴にする貫一の姿の銅像が立っています。この愛憎物語の舞台は、今や恋人たちのラブラブスポットとなっています。この「貫一お宮の像」は、ある意味聖地巡礼の場所となっているんです。私も熱海市内観光のトップバッターに、この地を訪ねました。 観光タクシーを予約して、熱海の名所をぐるっーと回っていただいたんです。

 『金色夜叉(こんじきやしゃ)』は、尾崎紅葉が書いた明治時代の代表的な小説。『読売新聞』に、1897年(明治30年)1月1日~1902年(明治35年)5月11日まで連載されました。

 

 この『金色夜叉』は当時の大ベストセラーだったようで、ある重病の令嬢は、自分の死後、お墓に花や水を供えるより『金色夜叉』の連載されている『読売新聞』を毎朝供えて、と遺言したほどであったらしいのです。前編、中編、後編、続金色夜叉、続続金色夜叉、新続金色夜叉の6編からなる小説です。作者の尾崎紅葉が胃癌で逝去したために未完で終わっていますが、後にに門人である小栗風葉が続編を完結させています。昭和に入って、たびたび、映画化、ドラマ化されるようになりました。中でも、追いかけて許しを乞うお宮を貫一が蹴り飛ばす、熱海での場面は有名ですね。貫一と結婚を約束した許嫁でしたが、お宮の裏切りによって破局を迎えるという悲恋物語です。グレる貫一と、玉の輿に乗ったものの、貫一への未練を断ち切れず過去を悔いるの心の葛藤を描きます。「お宮の松 貫一お宮の像」は、まさに二人の破局のシーンです。そんな歴史に思いをはせながら、カメラのシャッターを切りました。♥♥♥

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「雪の朝」

 1952年、長崎県長崎市に、佐田家3人兄弟の長男として生まれたさだまさしさんが3歳のときに、「我が子に音楽をやらせたい」と、お父さんが買ってきたものがバイオリン(ピアノは20万円と高くバイオリンは3000円だった)でした。さだ少年は、熱心にバイオリンの稽古に励み、数々のコンクールで入賞、将来の夢はクラシック・バイオリニストで、中学1年生のときに故郷を離れ、単身上京、朝から晩までバイオリン漬けの毎日でした。ここら辺の修行の詳細に関しては、11月2日から『読売新聞』紙上で始まった「時代の証言者」の④(11月5日)に詳しく出ていました。

 中学2年生のときに加山雄三さんの「君といつまでも」に出会い、バイオリンからギターに持ち替えて曲作りに没頭、友人とバンドを結成しました。その後、バイオリン修行に挫折して辞めてしまったさださんは、後ろめたさから親からの仕送りを断り、アルバイト三昧の毎日を送ります。その無理な生活がたたり、肝炎を発症。故郷の長崎に帰り、しばらく長崎の実家で静養することになりました。 

 そんなある日、高校時代の友人・吉田政美(よしだまさみ)さんがまさしさんの元を訪れます。久しぶりに再会した二人は意気投合し、まさしさんの実家に居候することになります。そして2人はフォークデュオ「グレープ」を結成、1973年「雪の朝」でレコード・デビューを果たしたのです。そして翌年「精霊流し」が大ヒット、さらに翌年の「無縁坂」もヒットし、グレープ」は一躍人気アーティストになりました(当時はアイドルです!)。しかし、デビューから2年半で「グレープ」は解散、まさしさんは、1976年にソロ歌手として再出発。2枚目に出した「雨やどり」で初のオリコン1位を獲得、そして1979年に「関白宣言」が160万枚の大ヒットとなり、社会現象となったというわけです。

 さてこれが、さださんのブレイクまでの道のりですが、今日はデビュー曲の「雪の朝」についてのお話です。先日のNHKの深夜人気番組「今夜も生でさだまさし~長崎は今日もさだだった」(2020年10月25日放送)で、この歌を久しぶりに熱唱しておられましたね。抒情派詩人らしくしっとりとしたいい曲です。1973年の真夏に、この歌のレコーディングをしておられます。真夏に汗をかきながら「雪の〔笑〕。そして発売は10月25日。さっぱり売れませんでした。全国で3,700枚ぽっきりです。そのうちの2,000枚は地元の長崎で売れたものですから、全国的にはみごとなくらいほとんど売れていません。出だしから、さださんらしい暗~い曲です。普通デビュー曲といったら、明るめでもっと派手なものにするはずです。そりゃー、売れないわけだ。

 その「雪の朝」のレコード・キャンペーンで、大阪にやって来た時、マネージャーが取ってくれたホテルが「大阪ステーションホテル」。聞いたことないなと思っていると、案の定、ラブホテルでした〔笑〕。吉田さんと二人でダブルベッドに。枕元にいろんなスイッチがあるので、触っていると、パッと部屋が暗くなって、ミラーボールがクルクルと回り出しました。ピンクのスポットが当たる。急にゴーッと音を出してベッドが回り始めます。思わず吐きそうになったと回想しておられます。慌ててもう一つ部屋を取ってもらい、無事別々に寝ることができたという、忘れられない事件がありました〔笑〕。下の「グレープ」当時の映像を見ると、吉田さんのギター・テクニックが光っていますね。吉田さんも少しは暇ができたでしょうから、グレープ」あるいは「レーズン」を再結成してもらえないかなあ~。♥♥♥

 

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「ゴビウス縁結び水族館」

 すぐ近くに住んでいながら、島根県立宍道湖自然館「ゴビウス」はまだ行ったことがありませんでした(島根県には浜田・波子「アクアス」という大きな水族館があります)。今年のお正月に出雲大社に初詣に行った帰りに、一畑電車の「湖遊館新駅」で途中下車して訪問してみました。駅から10分ほど、一本道をテクテクと歩いて行きます。全国有数の汽水湖である「宍道湖」をメインテーマにした体験学習型水族館(入館料500円)です。ラムサール条約登録地「宍道湖」「中海」は、ともに斐伊川水系の下流にある湖で海水と淡水が混じり合う「汽水湖」です。宍道湖は日本で7番目に大きい湖で、水深はほぼ一定で5mほどです。「中海」は全国で5番目に大きな湖で、2つの湖を合わせると日本最大級の汽水域になります。水族館としては珍しく汽水域の魚がメインの展示となっています。島根県の川や湖に生息する生きもの約180種類9,000点を展示しています。「遊び、学ぶ、いやし」をテーマに、子どもから大人までが楽しめ、様々な湖の不思議に遭遇することができます。ちなみに愛称の「ゴビウス」とは、ラテン語で「小魚」という意味。学名では「ハゼ科」の総称として用いられています。だからハゼの展示が充実しているんですね。

 また、海水と淡水が混じりあう「汽水域」にすむ魚たちをダイビング気分で味わえるヘルメット水槽や、宍道湖周辺の鳥や昆虫たちの姿を季節ごとに楽しめるジオラマを展示。また、映像やクイズで楽しんだ後に、学習カウンターで生き物の秘密をさぐることも。屋外には、樹木、小川、それらを見渡せる観察デッキや広場のあるビオトープも用意されています。宍道湖でとれる代表的な魚介類「宍道湖七珍」を通年展示しているのも「ゴビウス」の魅力です。⇒宍道湖七珍」についてはコチラに書きました

 入り口正面には大型の円形水槽。ここが旅の始まりです。館内へと進む渡り廊下の床には丸い窓があり、日本産のカメや淡水に住む魚たちの姿を観察することができます。宍道湖・中海を再現した「ジオラマ水槽」は迫力のあるジオラマです。ヘルメット水槽の窓からは、まるで水の中にもぐっているような感覚で魚たちの様子を見ることが出来ます。全長18メートルの「河川ジオラマ水槽」では、島根の川の上流域・中下流域を再現していて、ゴギやヤマメ、カワムツ、オイカワなどを紹介しています。特別展示スペースやタッチプール、学習カウンターなどが続きます。最後に大型水槽があり、悠然と泳ぐ大物の姿を堪能することができます。

 私が日頃訪れている全国の水族館とは比べものにならないぐらい小さな水族館で、若干物足りなさは残るんですが、それでも地元の生物に触れることが出来るという点で貴重な施設ですね。家族連れを中心に賑わっていました。昨年から「サンシャイン水族館」「アクアパーク品川」「ゴビウス」「海響館」「海遊館」「のとじま水族館」「四国水族館」と七つの水族館を制覇しました。私は全国の水族館(100以上あります)を全部巡ろうという壮大な野望を持っているんですが、果たしていつのことになりますやら。それに向けて、一つ一つ回っていこうと考えています。やはり成功の秘訣は「コツコツ」しかありませんね。♥♥♥

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あと70日!

 模試のラッシュが始まりましたね。毎週のように模試が続きますから、「知力」だけでなく、「体力」勝負となってきます。忙しいので、この時期は模試も「やりっ放し」になりがちですが、そこで頑張った人とそうでない人との間には大きな差がついてしまいます。次に挙げるのは、松江北高で合格した生徒たちが語っていた言葉です。

◆そして、受験がいよいよ現実味を帯びてきた三年生の頃に大切していたのは、模試 の見直しです。これも月並みなことですが、受けた模試をそのままにせず、週末など時間がある時を利用して間違えたところを確認、復習することで少しずつ 力をつけていけたと思います。

◆私みたいに、何から手をつけたらいいか分からないと思っている人は、模試直しが 有効だと思います。私自身、週末課題として模試直しが出されると本当に面倒臭い と感じていましたが、その私でも180度考え方が変わったのだから、模試直しを やらない手はないと思います。

◆また、模試の見直しはした人だけが本当に得をします。

 私が現役時代の松江北高では、模試に関しては、【1回目】 試験本番(悪戦苦闘!) → 【2回目】 解答・解説の配布(出来なかった問題の確認) → 【3回目】 見直しプリント(翌日)の配布(難易度・ポイントの再確認) → 【4回目】 答案返却(採点ミスはないかチェック) → 【5回目】「テスト直しノート」の作成(間違いに学ぶ) → 【6回目】 定期考査・課題テストで再出題(形を変えて再確認)、の6回のサイクル「見直し」を迫っていました。⇒詳しくは「一粒で6度美味しい?!~模試の活用法」コチラをご覧ください。  やりっ放しにしない!!ことが重要です。生徒も教師も「やりっ放し」が一番いけません。でもこの「病気」、今でも結構現場に蔓延している気がしています。「やっておきなさい」で終わってしまっては、伸びることはまず期待できないでしょう。最近行われた模試の「見直しプリント」「ダウンロードサイト」に登録しておきましたので、参考にしてください。

・2020年9月「進研・駿台共通テスト」見直しプリント (編)八幡成人 ⇒コチラで見ることができます

・2020年10月「進研・駿台記述模試」見直しプリント (編)八幡成人 ⇒コチラで見ることができます

・2020年10月「全統記述模試」見直しプリント (編)八幡成人 ⇒コチラで見ることができます

    「見直し」が重要なことは言うまでもありませんが、もう一つ「共通テスト」模試では、自己採点の正確性が求められます。しかし実際には自己採点がデタラメです。私が指導している浪人生(松江北高補習科・勝田ケ丘志学館)でもそうですから、現役生はなおさらのことです。二桁違っている生徒もかなりいます。これも「やりっ放し」にされてしまうと、本番でとんでもないことになります。単なる数字と数字の照合だけですからきちんとやれば、誤差は0点が当たり前です。それなのに、一体なぜ「自己採点ミス」が起こるのか?私の考える主な原因は次の通りです。いずれも2回点検することで防げる凡ミスばかりです。

(1)問題を解く際に、自分の解答をきちんと問題用紙に転写していない。問題番号をずらしてしまう。不鮮明でどれにマークしたのかが読めない。消しゴムできちんと消していない。その結果、自己採点当日に自分の答案が再現できなくなる。

(2)問題用紙の解答を「自己採点用紙」に転記する際に写し間違える。もう1回点検することで防げるミス。

(3)正解と自分の解答を照合する際にうっかり○×を間違える。もう1回点検することで防げるミス。

(4)得点を小計、合計する際に手計算や暗算でやって間違える。電卓を使って、2回計算することで正確に合計できる。自己採点当日、電卓を忘れ手計算でいい加減にやっている生徒も目につく。

(5)解答用紙にマークする際に、決められたようにマークしていないので(形、濃さ、消し忘れ)機械が読み取れない。

 某予備校のデータによれば、自己採点と実際の得点が一致しない生徒の割合は82%もあります。模試会社の公表によれば85%とも言われています。「横断歩道、みんなで渡れば怖くない」であってはなりません。成績が悪いことよりも、自己採点がデタラメなことの方が問題ですが、もっと問題なのは、それをきちんと理解してミスをなくす努力をきちんとしている生徒が非常に少ないという点です。学校も「きちんとしなさい!」とは言うけれど(そもそも自己採点の時は教員は教室にいません)、それ以上の手立てを講じようとはしません。いかに正確な自己採点が重要かは、受験指導を長年やった先生なら、よくよく分かっておられることでしょう。英語の「センター本試験」の分布で、平均点付近で2点違うとどのくらいの順位が違ってくるのかを、同僚の正村 修先生に計算してもらったことがあります。それによれば9,504人です。長文問題1問6点違うと、28,621人です。どうです?馬鹿にならないことが一目瞭然でしょう?たった1問でこれだけ順位が異なってくるのです。模試の判定でも、自己採点がデタラメ状態では、デタラメな志望校判定結果しか返って来ません。ましてやこれが本番となると…?この恐ろしさを生徒にきちんと伝えて、毎回追跡をかけて、限りなく自己採点ミスを0点に近づけていく努力を怠ってはなりません。たり前のことをカになってゃんとやる」(ABC)ということです。現場では「忙しい」と称して、こうした努力を行っていない学校が数多くあります。私には本末転倒の「言い訳」としか思えません。生徒の自己採点を信じて、二次出願を行う訳ですから、そこをきちんとしておかないと、ボロボロと取りこぼしが出てくるでしょう。まず「自己採点」の意義とやり方をきちんと生徒に伝え、教員がきちんとついて自己採点を行う。結果が返却された時には、追跡をかけてその精度を高めていく。長年、担任&進路部長を務め、毎年校内データ追跡をしながら痛感したことです。

 今からもう20年も前に、島根県立大田高等学校で、私が進路部長を拝命し(2000年~2002年)、上で述べたような「見直し」「自己採点」などの「当たり前」を徹底したところ、国公立大学合格者が飛躍的に伸びたことからも、その重要性がお分かりいただけることと思います。当時は全国各地の高等学校から学校訪問が相次ぎ、毎日対応に追われてめちゃ忙しかったことを覚えています。♥♥♥

■国公立大学合格者数の推移(島根県立大田高等学校)
1998年   68人 
1999年   66人 
2000年  94人 
2001年 103人
2002年  96人 
2003年   88人 
2004年   92人
2005年   66人 
2006年   92人
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「Lip Power」

 ハンガリーのクリエーター・マジシャンであるアストロ(Astor)さんのプロデュースするマジックにはいつも感心させられます。Hank Moorehouse(1934―2011)考案の「Lip Power」もそんな作品の一つです。同じ マークの13枚(A~K)の表向きのカードの中から、 観客に一枚のカードを自由に選んでもらい、 観客の掌に乗せてもらいます。 残りのカードを裏返して広げると、何のマークも付いていません。ここで 選ばれたカードを観客が裏返すと、 そのカードの裏にのみキスマークが付いているのです!もう一度確認しますが、その他のカードの裏を全部示しても、何もついていません。観客が選んだ一枚だけに、キスマークがついているんです!難しいテクニックは何も必要ありません。めちゃ簡単にできます。でも効果は抜群。 女性を誘惑するのにも効果抜群ですよ〔笑〕。♠♣♥♦




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由志園のダリア

 松江市八束町波入の日本庭園「由志園」(入園料1,000円)で、ダリア10万輪を池や園内に敷き詰めた展示を見てきました。赤、白、黄、紫色とりどりのダリアが、庭園内を明るく彩って来園者を楽しませていました。ダリアは秋が見頃の多年草で、和名が「天竺牡丹(てんじくぼたん)」と言います。ボタンより小ぶりですが、色鮮やかな花を咲かせます。松江市と姉妹都市の宝塚市は、ダリアの苗生産量が日本一で、ボタンの生産量日本一を誇る八束町との縁を感じた同園が企画し、今年で2回目の催しとなります。11月3日までの展示です。

 大根島は日本一のボタンの産地として知られ、「由志園」では、毎年5月の大型連休に、ボタン約3万輪を池に浮かべています。こちらもすごい人気で、私も毎年出かけて鑑賞しています。⇒私のレポートはコチラをご覧ください  今回は和名に「牡丹」が付くダリアの花を浮かべる企画です。夜はライトアップもされるそうですよ。これだけのダリアの絶景を維持するために、係の人が池の中に入って懸命に作業をしておられる姿が印象的でした。

 ここ「由志園」は、「とっとり花回廊」「足立美術館」と並んで、八幡の「三大癒やしスポット」です。仕事に疲れた時には、ここに来てボーッと眺めているだけで疲れが取れる気がしてくるから不思議です。今日もしっかり癒やされて、帰りのバス(境港~松江)に乗り込みました。車窓に映る「大根島」の絶景も素敵でした。♥♥♥

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「かつや」アゲイン

◎週末はグルメ情報!今週はとんかつだ 

 出雲イオンモールをちょっと行ったところにある、全国チェーンのとんかつやさん「かつや」に再訪しました。「丸源ラーメン」の隣です。前回は、オープンしたばかりの時に訪れています。当時、お店の印象を私はブログでこんな風に書いていました。

バラエティ豊かなメニューの中から「ロースとんかつ定食」を頼みました。豚汁は+40円で「大」にしてもらいました。お店のHPによれば、お肉はアメリカ・カナダ産の指定農場より40日間2℃で管理し柔らかさを追求しているとのこと。長時間熟成発酵を分単位で管理し、湿度・温度・焼き方にこだわり、サクサクになるように仕上げているそうです。お米も色・艶・粘り・甘みにこだわって100%国産米を使っています。キャベツも、熟練職人が温度、長さ、サイズにこだわって柔らかい千切りキャベツに仕上げています。さて、やって来ました。からしをたっぷり付けて、とんかつソースをかけて、一口かぶります。「ふーーん」  私は口の中でとろけるような名店のとんかつに慣れているので(「まい泉」など)、柔らかいとは思いませんでした。まあお値段が安いので仕方ありませんね。豚汁キャベツ(ごまドレッシング)ご飯はまずまずといったところかな。食べている最中に、アルバイト店員がぺちゃくちゃとおしゃべりをしているのは実に感じが悪い。一流店はこういった指導がきちんとなされています。といった訳で、2切れほど残してお店を出ました。リピーターにはならないでしょう。

 今日は、午後2時前にお邪魔したんですが、超満員でした。私が食事をしている最中も、次々とお客さんが入って来られる繁盛ぶりです。前回と同じものを頼んでみたんですが、お肉は分厚いんだけれども、以前と違いとっても柔らかくなっていました。前回同様40円増しで豚汁を(大)にしてもらいましたが、美味しかったです。キャベツにかけるごまドレッシングも良い味です。従業員も満員だったせいか、熱心に接客にあたっておられましたね。あのオープン当時の印象とはずいぶん変わっていましたね。改善されたのでしょう。この「ロースカツ定食」が690円(税別)という安さで(普通のとんかつ屋さんのおよそ半額)、あれだけ分厚いのに柔らかくて美味しいお肉を提供されれば繁盛するのは当然でしょう。反省を加えて企業努力をされたんでしょうね。これなら、出雲に出かけた時には、また行ってみようと思いました。

 さてこの全国チェーンの「かつや」が、米子市・皆生にも最近オープンしました。「勝田ケ丘志学館」のお昼で、とんかつ弁当」をテイクアウトで買ってきていただいて食べました。お味は?サクサク揚げたてあつあつの分厚いとんかつでした。ちょうど出雲で食べたのと同じで、分厚く柔らかく美味しかったです。買いに行っていただいた館長さんによれば、お店は満席で、テイクアウトも多かったそうですから、繁盛間違いなしですね。店内が満席でも売り上げを作ることができるのが、テークアウト&デリバリー店舗の強みです。

 最近、「かつや」が一人勝ち状態であることを報じたネット記事を見ました。店内だけでなく、テークアウト&デリバリーという複数のオーダーをこなしていくためには、高い調理オペレーション力が必要となります。しかし、同社ではほぼアルバイトスタッフのみで調理を行っています。この作業を実現しているのが「かつや」特注のオートフライヤーです。このオートフライヤーは改良を積み重ね、当初は4分近くかかっていた揚げ時間を、現在では2分台にまで短縮することに成功しているそうです。この特注オートフライヤーにより、本来は高い技術が必要な、とんかつを揚げる工程の「職人レス」化に成功しました。

 ちょっと店内のメニューを見てみましょう。まず感じるのは、その「安さ」ですね。一般的なとんかつ専門店の価格帯は1,200〜1,500円程度なのに対して、「かつや」の最下限価格は「カツ丼(梅)」(税別490円)です。そして、メインカテゴリーとなる「とんかつ定食」も650円〜790円の価格帯におさめています。同社の実施したアンケート調査では、実際に同店を利用しているお客さんの79%が、「かつや」のメニューに対して「安い」と答えています。

 高いオペレーション能力と安さ、商品力を武器に467店舗を全国展開する「かつや」ですが、急成長の要因は間違いなくここにありました。確かに以前より、美味しくなっています。♥♥♥

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ハロウィーンとFreeze

 ハロウィンの時期になると必ず思い出すのが、1992年10月に起こった痛ましい事件、愛知県名古屋市の服部剛丈(はっとりよしひろ)くんの射殺事件です。お母さんが英語教師だった影響で、幼い頃からアメリカに強い興味を持っていた服部くんは、スポーツ万能・成績優秀で、愛知県トップクラスの進学校から、高校2年生の夏、アメリカ留学へと旅立ちました。AFSの留学生としてアメリカ・ルイジアナ州バトンルージュ市に暮らしていたいた服部くんは、ホストブラザーのウェブ・ヘイメイカーと一緒に、10月17日、日本人留学生を招いて開かれるやや早めのハロウィン・パーティーに出かけました。パーティーの会場である友人宅に着いたのですが、そこは番地が似ていた別の家でした。そのことに気づかずに、二人は敷地内に入り正面玄関のドアベルを鳴らしますが、応答はありません。裏手にあるカーポートのドアの方へ行きますが、二人は家を間違ったかもしれないと思い、車道の方へ戻ります。しばらく立っていると、カーポートのドアが開きました。服部くんは「パーティーに来たんです」と言いながらドアの方へ歩いて行きます。ドアのすぐ近くでは、この家の主人であるロドニー・ピアーズが銃を構えていました。ウェブは「ヨシ、だめだ、戻ってこい!」と叫びます。服部くんを強盗だと思ったピアーズは、“Freeze!”(動くな)と言いますが、服部くんはその言葉の意味が分からず“Please”と聞き違え、「パーティーに来たんです」と、家に入ろうとした直後に撃たれてしまいました。マグナム44口径の弾丸が胸を貫通し、出血がひどく救急車の中で死亡しました。

 その後の動きは、あまり報道されていません。刑事裁判では、陪審員の全員一致で、正当防衛が認められ、無罪が確定します。社会的弱者の側に立ち、数々の訴訟に勝利してきた民事訴訟のエキスパートであるチャールズ・ムーア弁護士により、遺族側の民事訴訟が始まります。裁判の結果、服部さんの完全勝訴。ピアーズ家が複数の銃を所有していたこと、過去に敷地内に入った犬などを射殺したことがあること、家の主人が妻の前夫ともめた結果。事件の前に顔を合わせたときに「殺してやる」と言っていた、などの理由によって有罪とされたのでした。ピアーズ夫妻には65万3000ドル(約7,000万円)の支払いが命じられました。その後、ピアーズ夫妻は10万ドルを支払いましたが自己破産して、行方不明。残りのお金は支払われませんでした。このあたりの事情は、主任弁護人のチャールズ・ムーア「「服部君裁判」勝利の瞬間」という独占手記を『文藝春秋』1994年11月号に寄せています。この事件の全貌がよく分かる資料でした。そしてこの後、アメリカでもさまざまな銃規制の運動へとつながっていくのです。服部くんの死を無駄にしないためにも、ご遺族の方々も貴重な取り組みをしておられます。ビル・クリントン大統領の下で、「ブレイディ拳銃管理法」(銃の販売店に対し、購入者の身元調査を義務づけるもの。これにより重罪の前科がある者、麻薬中毒者、未成年であることが明らかになった場合、その者たちへの銃の販売は禁止となる)が可決されましたが、現在ではこの法律も失効しています。

 さて、当時はまだこのFreeze!” the gunman said.(「動くな!」と殺し屋は言った)という表現が、日本ではほとんど知られていませんでした。当時、辞典にも収録はなかったんです。ただ私が協力した『ライトハウス英和辞典』(研究社)『新リトル英和辞典』(研究社)けは、この口語表現を載せていたのを覚えています。というのも、当時警察小説(しょっちゅう出てくる表現です)をたくさん読んでいた私が、原稿の中に書き入れたものです。この表現を服部くんが知っていたら…、と悔しく思ったのを、今でも思い出します。♥♥♥

【追記】 祝・巨人優勝!巨人が優勝するまではと、寒さに震えながらずっと半袖で通しておりました。私は言ったことは必ず実行する人間です。ようやく長袖を着ることができます。あー、寒かった!!〔笑〕

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秋桜~コスモス

 「鳥取花回廊」「コスモス」を見に行ってきました。花回廊」は、由志園」「足立美術館」と並んで、私の三大癒やしスポットなんです。疲れが溜まってくると、ここに来て心を癒やしています。

 この時期を代表する花「コスモス」の和名は「秋桜(あきざくら)」という、いかにも日本らしい名前ですが、この花、実は明治の初め頃に渡来した、りっぱな外来種の花です。容易に栽培ができ、丈夫で手間がかからないので、明治の末には全国的に広まったようです。原産地はメキシコなので、栄養分が少ない乾燥した土地を好み、水やりや施肥をする必要がないので、園芸初心者でも簡単に育てることができます。在来種は白、ピンク、赤の3種類ですが、今では品種改良により、黄色や黒(チョコレート色)など、さまざまな種類のコスモスも増えています。夏の早咲きから秋の遅咲きまで、咲く時期もいろいろです。花言葉は、「調和」「謙虚」「美麗」

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In the Visible Deck

◎大進化を遂げた「インビジブルデック」!

 カード・マジックを始めたばかりの若い頃、特に好んで演じていたのが、トリック・デックの「インビジブル・デック」でした。ここに見えないトランプがあります。」 そう言ってあなたはポケットから一組のトランプ(?)を取り出します〔笑〕。一枚好きなカードを抜いて覚えて下さい。」 相手がカードを抜き、覚えるジェスチャーをします。覚えたらそのカードを裏返しにして戻して下さい。」「それではこのトランプをよく切り混ぜます。あ、念の為にあなたにも切り混ぜてもらいましょう。」そう言って見えないトランプを相手に手渡し、しっかりと切り混ぜてもらいます〔笑〕。トランプを返してもらい、ポケットにしまいます。さて、それでは今のトランプを、みんなにも見えるように魔法をかけましょう。」そう言ってポケットに向かって魔法をかけます。すると、トランプは見えるようになって出てきます!ほら見えるようになったでしょ?」「ところであなたの覚えたカードは何でしたか?」 「…え?…ハートの7…?」相手が覚えた(?)カードを言います。トランプをケースから出して広げていくと・・・ん? 一枚だけ裏返っているカードがあるではありませんか!?そう!そのカードは、ハートの7!さっき、あなたが覚えて裏向きに入れたカードです。」間違いなく、最初の見えないトランプは、このトランプであったわけです!そんなことって信じられますか!?フォースもしなければ、マジシャンズ・チョイスでもありません。これはカード・マジック界の伝説のナンバーワントリック・デックでした。手軽さと強力さの両面で、なかなかこれを超えるものはありません。

 そんな大好きなトリック・デックなんですが、このデックには致命的な欠陥が2つありました。1)手にしたデックの反対側を見せることができない(私の経験では裏を見せてくれと言われたことは一度もありませんが、マジシャン心理として裏も見せたいのです)、(2)なかなか1枚だけ裏向きのカードをスムーズに広げることができない、ぎこちなくなる(加工が全面にしてあるためにそれが逆に仇になり四苦八苦した経験をみなさんお持ちでしょう)、の2点です。これは従来のものでは、どうしても避けることができない欠点でした。これらを、2つの原理を上手く組み合わせることによって解決した極めつけの「インビジブル・デック」が発売になりました。In the Visible Deck」という、Victory Hwanさんのスペシャル・デックです。

 デックを、スムーズにスプレッドしながら、ごく自然に、1枚だけ唯一裏向きのカードを示すことができます。カードの扱いが実に楽になった、この点が一番の優れている点です。ここですぐにカードの裏面も検めて見せることができますから、マニアをだますのにも一層不思議な仕掛けですね。私は裏面を示すことができるという機能よりも、むしろカードの扱いが桁違いに楽になった部分の方を、実用性としては高く評価したいと思います。

 この「イン・ザ・ビジブル・デック」は、考案者のVictory Hwanさんが、長年使用してきたもので、たいへん自然なハンドリングでカードを示すことができます。誰でも、実演動画にあるようにナチュラルなハンドリングが可能です。この1デックだけで、観客が自由に選んだどのカードにも対応できます。すべてのデックは、Victory Hwanさんが、自身でチェックの上で出荷されています(これを示す特製シールが貼られています)。これでこそインビジブル・デック」現象が、文字通りカードマジックNo.1となり得ます!八幡お勧めのギミック・デックです。これでより自然なハンドリングで、このマジックを行うことができるようになりました。とってもスムーズに演じることができますよ。ぜひ動画でその魅力を確認してください(解説は韓国語で行われていますが、併せて英語の字幕が出るので動きを見ていればよく分かります)。♠♣♥♦

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渡部昇一先生のエピソード(8)

※私の尊敬する故・渡部昇一先生のエピソードを紹介しています。前回(7)はコチラです

 渡部昇一先生が、初めて限界というか壁に突き当たったのは、大学生時代でした。18歳で上智大学に進学した先生でしたが、今と違い、当時の上智大学は全く無名の大学で、学生数も1,000人もいませんでした。高校卒業の際には総代になった渡部先生は、成績が良かったにもかかわらず、東大京大に行った仲間たちとは一線を画し、先生だけがなぜか誰も知らない大学に行ったんですね。自分の信念で大学を選んだにもかかわらず(先生は将来英語の先生になる夢を実現するために、外国人がいっぱいいて本物の外国文化に直接触れることのできる上智大学を選んだのです)、やはりカクッとくることが何度もありました。田舎に帰省したときに、仲間たちと会うと、お前どこ行ってんだ?」ということになり、上智だ」と言うと、それどこにあるのかな。京都あたりのお寺さんか?」などと言われるのです。好んで有名でない大学を選び、自らに問いかけ、考え抜いて入学したつもりでも、実際には若い青年ですから、クソッ!」と思って、憂鬱になったといいます。青年時代は、やはりなるべく有名な大学に入りたいと、誰でも心のどこかには思っています。

 そこで先生はどうしたか?そういうことは一切無視して、今自分がやるべきことは、自分なりに一番無駄のない勉強をするしかない、そこだけしか生きる道はないと思ったのです。人の言うことなど気にせずに、自分の納得できる勉強さえしていればよいのだという思いです。当然成績は一番でした。

 大学2,3年の頃に、アメリカ留学の話しが持ち上がります。成績の良かった渡部先生は、自分が選ばれるものと思っていました。ところが実際には、「渡部は社交性がない」という理由で、自分より成績の下の人が選ばれました。いかにも「お前は駄目だ」という烙印を押されたような気がしたと言います。貧乏学生で服装はいつも着た切り雀、喫茶店などに入る余裕もなく、勉強勉強の生活です。遊んでいる暇などありませんからね。そんな様子を、アメリカ人教授は「非社交的」と判断したのでした。それでも先生は腐ることなく、ひたすら全科目百点を目指して勉強を続けます。先生の専攻する英語学はイギリスよりもドイツが進んでいると聞き、ドイツ語の勉強も怠りませんでした。誰だって意気消沈しますね。しかし先生はこの時点でも、自分でできることは何かと考えてみます。自分はこの学校を選んで全力をあげてやってきたのだから、それでいいんだと考えました。勉強するしかないんだ、と。留学させてくれるのはアチラ様なんだから、ばたばたしたってはじまらない。他人が行こうがどうしようがそんなことに惑わされずに、自分の初心を貫いていくという姿勢をくずすまい、と。その結果、その後ヨーロッパ(ドイツ・イギリス)へ留学させてもらい、博士論文を書かせてもらい、1発でOKとなり、この分野では日本人で初めてヨーロッパで出版することになったのです。

 限界にぶつかって暗礁に乗り上げた時も、焦らず、初心に向かって確実に邁進したことがよかった、と渡部先生は回想しておられます。気付かないようでも、誰かがどこかで必ず見てくれています。❤❤❤

「がんばっても がんばっても うまくいかない でも気づかないところで 誰かが きっと見てる」(小田和正 「東京の空」) 詳しくはコチラをご覧ください

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快速「ことぶき」

 津山~岡山を、津山線経由で結ぶ快速列車「ことぶきに乗ってきました。実におめでたい名前の列車ですね。レトロな旧国鉄系キハ47系気動車です。1997年11月29日のダイヤ改正で、それまで同路線経由で鳥取まで達していた急行「砂丘」号の廃止に伴う受け皿列車として登場しました。当初の予定では、この路線での速達列車はすべてこの快速「ことぶき」号に統一される予定だったものが、一往復のみ急行として残り、急行「つやま」号となりました。設定当初は座席指定があり、各列車に1号から12号までの付番がなされていました。しかし自由席と何らグレードの変わらない席であったことからひんしゅくを買い、2001年に指定席は廃止され、同時に号名も取りやめています。この「ことぶき」という名称は、公募によるそうですが、沿線に「金川」(かながわ)「福渡」(ふくわたり)「神目」(こうめ)「誕生寺」(たんじょうじ)「弓削」(ゆげ)「亀甲」(かめのこう)などの、実に縁起のいい駅名がたくさんあることから、この名称になったようです。基本的には、キハ47系の2連が使用されます。2009年3月13日のダイヤ改正時の急行「つやま」号の廃止により、現在は、津山線唯一の速達列車となっています。停車駅によって3タイプの運行が行われているようです。車内はボックス形状となっており、ワンマン運転です。基本的には駅で切符を回収する都市型ワンマンですが、よく見てみると「福渡」「亀甲」ではワンマン扱い(車内で運賃きっぷを収受)でした。

 津山線は、津山岡山を結んでいます。都市型近郊路線として1時間に約1本の便があり、いくつかは快速列車で所要時間は約1時間、最速で66分です。2両編成のディーゼル・カーが使われています。私が乗ったのは土曜日のお昼過ぎでしたが、津山駅を発車する時点では、それほど座席が埋まってもいませんでしたが、岡山に近づくにつれてどんどん乗客が増えて、最後の方はぎゅーぎゅー詰めの状態で立ち客もいました。平日は通勤・通学客でもっともっと混み合うんでしょうね。沿線風景を見ると、快速停車駅付近は新しい住宅も多い感じでした。♥♥♥

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『新リトル英和辞典』

 『新リトル英和辞典』(第5版、1987年、研究社、1,300円)という小型ポケット英和辞典をご存じでしょうか?今からもう33年前に出た辞典です。故・竹林 滋先生(東京外国語大学名誉教授)のご指名で、私がA~Zまで一人で基礎原稿を書き上げた、想い出のいっぱい詰まった辞典です。真冬の寒い日に、研究社の責任編集者の方が、東京からわざわざ当時勤めていた島根県立松江南高等学校へお見えになり、正式に依頼を受けました。私も当時は元気でしたので、夜を徹して作業に没頭しました。

 当時、海外旅行者・出張者、日本で働く外国人が増え続けており、あらゆる分野で外国との交渉が密になってきており、この種の小型辞典のニーズが益々高まっていたのでした。「最小のスペースに最大の情報を盛る」という編集方針の下に、時代の変化に即応することを目指し、携帯用小型辞典として最新の英語を可能な限り採録するように心がけました。三省堂『コンサイス英和辞典』を抜くことを目標に、ずいぶん頑張ったことを思い出します。それまでの4版の全ての記述を総点検して、やや古くなった見出し語・語義を削除してスペースを確保して、33ページ増やしました。そして何と言っても、サンセリフの美しい大型活字を見出し語に採用したことが、紙面の見やすさという評判につながりました。

 現代の国際情勢・社会情勢と共に生まれて定着した新語や新語儀を丁寧に拾っています。私の「用例カード」を基にして、できる限り盛り込むようにしました。例えば、上の写真で、nervous Nellie「臆病な人」という語句が収録されていますが、当時これを取り上げている英和辞典は少なかったと思います。“Ann Landers”の悩み相談欄に頻繁に登場していた語句で、かなりの用例が溜まっていたので、取り上げた記憶があります。

 今日、「勝田ケ丘志学館」で、その話をして紹介したついでに、アマゾンを見てみました。新品は7,297円で出ていました。中古品は何と1円!!その他40円から50円の値が付いていました。ショックです。私の青春を捧げた辞典が1円かよ!〔笑〕興味のある方は、買ってみてはどうでしょうか?♠♠♠

 

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行列のできるケーキ屋さん!

◎週末はグルメ情報!今週はケーキ

 私が今はまっているケーキ屋さんが、松江駅の裏手にある「cii stand」(シースタンド 11時~20時 売り切れ次第終了)です。松江駅南口から徒歩1分の所にある、昨年の4月22日にオープンしたばかりのまだ新しい洋菓子店です。食パンの「乃が美」「NOVA」のちょうど裏手にあたる場所です。若い女性パティシエ店長・講武千晶(こうぶちあき)さん(27歳)が1人で切り盛りしておられます。大阪の名店「プレヴェール」と、神戸の最高峰「パティスリーアキト」で、修行を積んだ、若い店長さんです。ここが、松江では珍しく行列のできるおしゃれなお店なんです。

 昨年開店した際に、「cii stand」(シースタンド)というお店の名前の由来を教えてもらったことがあります。店主のお名前が「ちあき」さんで、その名前をとって「cii」とのこと。ケーキの「c」でもあります。この音を出すときには口角が上がって笑顔になるところから、お客様を笑顔にするという意味も込められているそうですよ。「パティスリー」ではなく「スタンド」としたのは、いろいろなことに挑戦するお店でありたいという思いからだそうです。松江ではなかなか味わうことのできない、都会の洗練された上品なケーキを提供しておられる八幡オススメのお店です。

 何よりもケーキが美味しいのが、このお店一番の魅力ですが、他にもいっぱいイチオシのサービスがあるんです。それらも惹きつけられる大きな魅力となっていますので、それをちょっと挙げてみますね。

(1)箱詰めする際に、ズレないよう動かないようにきちんと固定してもらえる

私は自転車で訪れることがほとんどなので、これは実に有り難いサービスです。他のケーキ屋さんでは、そのまま箱に入れてしまわれるので、箱の上下左右にケーキがぶつかって、家に帰るともうグチャグチャ状態になっていることも多いんです。ケーキ同士が、あるいはケーキが箱にあたって原形をとどめなくなっていることも度々。このお店はその点、厚紙の仕切り版で1個1個固定してあるので、家に持ち帰っても、そのままきれいな姿のままです。実に気持ちいい。私が津和野高校時代に通っていた博多のケーキ屋さん(エクラタン」「ジャック」「ブルーフォンセ」等)では、きちんと固定してもらえたので、新幹線・特急で何時間かかって家に帰っても、ショーウィンドウに飾られていたのと同じ形のケーキを食べることができ、気持ちよかったです。関西博多では当たり前のサービスのようですが、松江ではまだ珍しいお店です。

(2)箱を開けやすくシール角が折ってある

他のお店では箱にそのままペタッとシールを貼ってあるので、なかなか開けられなくて、爪を立てて剥がすのが一苦労ということも多いんです。その点、こうして折ってあると、その部分からペロッとスムーズに剥がすことができるんです。ちょっとしたことですが、これも実に有り難いサービスですね。この点を一度聞いたことがあるんですが、店長さんが関西で食べ歩きをしている中で、出くわしたサービスに感動して、取り入れておられるんだそうですよ。

(3)ケーキを包んでいるセロファンの切れ目がスグ分かる

ケーキを包んでいるセロファンがありますね。あれを剥がして食べるんですが、松江の他店のケーキでは、あれの継ぎ目が分からずに苦労して探すんです。結局見つけられずに上に引っ張ってしまいケーキが崩れてしまった経験はありませんか?私はしょっちゅうでした〔笑〕。「cii stand」のケーキの包み紙は、切れ目の所にこうしてはっきりと直線が見えます。あ、ここが切れ目だな、とすぐに分かるんです。ちょっとしたことなんですが、お客さんに優しい配慮です。

(4)買ったケーキをお客さんのところまで出てきて渡してもらえる

 松江のケーキ屋さんのほとんどが、レジのところでお金を払い、そこでカウンター越しにそのまま手渡してもらうのがほとんどです。写真のようにこうやって、こちらまでカウンターから出てきて手渡してもらえるのは、私の知る限り、松江では田和山「ウィーンの森」ぐらいでしょうか(出口まで持って来て渡してもらえます)。お客さん目線で大事にしてもらっているみたいで、なんだか嬉しいですよね。実に丁寧な接客をしてもらえます。

 ここで、開店時のエピソードを。『山陰中央新報』(2019年5月11日付)の記事に、感動的な話が載っていました。

 若い店長の講武千晶(こうぶちあき、25歳)さんは、小学生の頃からパティシエになることを夢見て、辻調理師専門学校の製菓部門で学び、卒業後は大阪市内の洋菓子店で3年、神戸市で1年半修行を重ねました。修行を始めて1年目の秋に、指導のあまりの厳しさに耐えきれず、帰郷した際に、祖父の故・礼次さんに、思わず弱音を吐いたそうです。すると返ってきた言葉は「3年も持たん者が店をだせるものか!」と突き放されたと言います。頑固な祖父の愛のこもった激励の言葉に背中を押され、技術を磨いて必ず松江に帰って来る、と固く約束を交わしたそうです。2017年クリスマス直前、礼次さんがお亡くなりになります(享年86歳)。約束したパティシエとして独り立ちする姿を祖父に見せられなかった悲しみの中で、「家族のそばで働きたい」との思いが一層強くなったと言います。帰郷を決めて、親族の家の1階部分を改装して構えたお店が、今の「cii stand」です。このお店の中には、生前祖父の礼次さんの焼かれた陶器がたくさん置いてあります。その想い出の品の数々を、店長さんに見せていただいたことがあります。

▲ケーキ「禮」

 「cii stand」の定番ケーキの中に、「禮」(れい)というケーキがあるんですが、これは祖父の礼次さんに捧げたケーキなんです。祖父が好物だったというブランデーとピーナッツを練り込んだ、実に美味しいケーキです。私は個人的には、「メリメロ」というフルーツの入ったケーキのファンです。この時期はやはり栗の「モンブラン」が美味しいですね。ダクワーズの白いビジュアルの生地の中から、赤い実のソースとピスタチオクルスティアンの「しろ」というケーキも最近美味しかったです。なお、このお店の新作ケーキの情報は、インスタグラムで随時公開しておられます。⇒コチラです  最新作は、青森紅玉を使ったリンゴのタルト「タルトタタン」で、これが絶品です。こんな美味しいタルト食べたことない!!限定生産だそうです。

▲今一番人気の「モンブラン」すぐ売り切れる

▲最新作「タルトタタン」絶品です!

 私は、米子「勝田ケ丘志学館」の電車帰りに、午後5時半頃、お店に立ち寄ることが多いんですが、人気店でショーケースにはいつももうほとんどケーキが残っていません。完売してお店が閉まっていることも度々!それではと、開店時間(午前11時)に勇んで行くと、お店の前には長蛇の行列ができています。店長さんが一人で接客・箱詰めをしておられるので時間がかかり大変です。季節季節の旬な果実を用いた実に上品な味で、ちょっと松江で味わったことがないケーキばかりで気に入っています。各所に差し入れすることもあるんですが、みなさん喜んでもらっているようです。祖父の面影を色濃く残す店内で、若い店長さんが目を輝かせながらケーキを焼いておられます。今はクリスマスケーキの準備に余念がありません。ぜひみなさん、一度足を運んでみて下さいね。応援したいと思います。❤❤❤

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「眼鏡橋」

 長崎は大好きな町で、よく訪れます。「眼鏡橋」(めがねばし)はお気に入りのスポットです。17世紀、長崎の町並みは拡大され護岸を構築し、ほぼ現在の中島川が形づくられました。このころは、キリスト教禁教の時代であり、唐文化の導入により「興福寺」などの仏寺が次々と建立されました。寛永11年(1634)、興福寺の二代目住職、中国江西省出身の黙子如定(もくすにょじょう)禅師が架設したと伝わる、欄干の近くには彼の像が立っていました。この「眼鏡橋」は、長さ22m、幅3.65m、川面までの高さ5.46mで日本初のアーチ式石橋として有名です。当時は仏寺が次々と建立されていた時代で、眼鏡橋」も興福寺の参道の一部とされていました。川面に映った影が双円を描き、ちょうど「メガネ」に見えることから、この名前がついたと言われており、「日本橋」「錦帯橋」と並び、日本三名橋に数えられます。昭和57年(1982)の長崎大水害で一部崩壊しましたが、翌年復元され、国の重要文化財に指定されています。あまり知られていませんが、この「眼鏡橋、なんと!皇居・二重橋のモデルでもあります。

 近年では、眼鏡橋」をはじめとする中島川護岸には、恋心をかなえるというハートストーンが、20個前後埋め込まれていて、愛を願うパワースポットとして人気を集めているそうです。私は滞在時間がなくて、まだこれを見つけていません。

 長崎出身のシンガーソングライター・さだまさしさんの、グレープ時代の初期の歌「紫陽花の詩」(あじさいのうた)の二番に、この建築的にも有名な、二重アーチの石橋「眼鏡橋」が登場します(1分38秒あたり)。橋の向こうに「遊郭」がありました。長崎市の中心にあるこの二つの場所へ行くには、下記の三つの道筋があります。❤❤❤

思案橋から眼鏡橋
今日は寺町 廻ってゆこうか
それとも中通りを抜けてゆこうか
雨が降るから久し振り
賑橋からのぞいてみようか

 

 

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サンセットカフェ

  今日は午前中に、松江北高補習科3年生理数科の授業を終えて、黒田町のだて整形」にお邪魔して、膝の水を抜いてもらい、痛み止めの注射を打ってもらいました。もうずっと左膝が痛くて歩くのもままならない状態が続いているんです。先生が「ちょっと痛いですよ」と注射針を刺されるときに言われるんですが、これが痛いなんていうレベルを超えています。でもこれを辛抱すると、膝の痛みがウソのように楽になるので、辛抱、辛抱!治療を終えて、松江市の外れの「ニトリ」まで電動自転車で向かいます。ベッドの敷きカバーが痛んだので交換用を買い求めに行きました。途中、私の行きつけの「谷屋ん」で昼食に「醤油ラーメン」をネギまし、煮卵のトッピングでお願いしました。昔私が通った松江の老舗名店「花さか」のラーメンが食べられるお店です。自転車には慣れているとは言え、さすがに「ニトリ」までこいで行くとお尻が疲れます。市内に戻って心臓外科・内科の「須山医院」で、心電図・エコー検査・胸部レントゲン検査が待っていました。「何ら心配ない!」と先生に太鼓判を押していただいたことで元気をもらい、午後5時前で天気もすごく良かったので、宍道湖の夕陽を見に行こうと思い立って、宍道湖大橋」を渡って「島根県立美術館」へ向かいました。秋晴れで、とってもきれいな夕陽を見ることができました。美術館の外れに、面白いものができていましたので、今日はそれをご紹介しますね。

 県立美術館脇の宍道湖の夕日鑑賞スポット(岸公園)に、市民・観光客向けのおしゃれな「サンセットカフェ(Sunset Cafe)」が登場していました。7月にオープンしたばかりの小さなテイクアウト専用のポータブルキャビンのお店です。カフェを通じて、「日本夕日百選」に選ばれる「宍道湖」のブランディングを高めていくのが目標とか。多くの市民のみなさんが、夕暮れ時にたそがれたり、くつろいだりと個人が自由なスタイルで楽しんでおられました。夕日の鑑賞できる日(不定休)のみに、17時から日没までオープンしておられます。市内珈琲店の協力のもと、宍道湖の夕日の鑑賞時のシチュエーションに合わせた「宍道湖たそがれ珈琲」や、“宍道湖夕日”をテーマにしたドリンク「サンセットマンゴーティーソーダ」などテイクアウト用ドリンクを提供しておられました。“夕日がきれいな日”という特別な時間だけオープンというのが実に面白くてインパクトがありますね。宍道湖の夕日を効果的に活用したコンテンツを、サンセットカフェ公式インスタグラムにて発信しておられます。美味しいコーヒーを飲みながら、美しい宍道湖の夕陽に見入りました。

 1年間限定の仮設建築物で、1年経過後にはユニッククレーン車で移動、再設置することを予定しているため、約2m×2mの平面とすることが要求条件となりました。建物自体は極小となってしまいますが、建物の周囲のスペースも含めて利用者に活用してもらうことを意図して、平面の条件に合う鉄骨フレームによる家形のユニットを3棟分散して配置しています。3棟はそれぞれ、夕日が見える日の日没前後限定でオープンするカフェのための「店舗棟」、地元の各種団体による水辺の活用イベント利用の拠点となる「事務所棟」、公園を利用する人に自由に使ってもらえる半屋外の「あずまや」としました。店舗棟と事務所棟は妻側2面を、あずまやは屋根をそれぞれ色ガラスによるステンドグラスとし、透過性のある建物が風景を引き立てるだけでなく、夕日がステンドグラスを介して周囲の地面に落とす色彩豊かな影が、新たな観光資源となることを目論んでいます。♥♥♥

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『札幌着23時25分』

 大好きな西村京太郎先生の1983年の作品に、『札幌着23時25分』(角川書店)という作品があります。大雑破なあらすじは次のようなものです。


 法の網を潜り抜けてきた暴力団川田組。そのトップである川田組長を有罪に追い込む重要な証人を警察捜査陣はやっと手に入れることができた。ところが東京から札幌地裁まで証人を連れて行かなければならないのに航空ストが発生。タイムリミットは深夜零時。それを超えると川田組長を釈放せざるを得ず、国外逃亡を許してしまうことに。証人を連れて東京を出発した十津川警部の行く手には、それを阻止せんとする川田組弁護士佐伯の手の者が…。チャーター機、列車、東北新幹線、車、船と互いにあらゆる交通機関に人員を配置し、狙う側と守る側の死力を尽くした戦い・知恵比べが始まる―という話。


 悪徳弁護士(狙う側)十津川警部(守る側)の華麗なゲームが展開するのですが、これがハラハラ・ドキドキ、息も吐かせず最後まで読ませてくれます。いつものトラベル・ミステリーではなく、トラベル・サスペンスとなっています。いつもなら十津川警部が犯人を追い詰めていく展開なのですが、今回だけはそれが逆転、追われる立場となる点が斬新です。そのことは著者の西村先生の最初からの狙いであったことが、初版本のカバーにある「作者のことば」にもはっきり書かれています。


 限られた時間の中での追いかけっこを書きたいと思っていた。それも、追われるのが警察で、追いかけるのが犯人側という、逆の立場の追いかけである。いつも追いかける側の警察が、追われる側に立った時、果たして、上手く行動できるのか?この作品で、捜査一課の十津川警部たちは、守る側、追われる立場に立たされて、悪戦苦闘する。果たして、勝てるかどうか、見守っていただきたい。(西村京太郎)


◎なぜ戦争を書くのか? ?

 スリルとサスペンスに富んだ一進一退の攻防に読み応えがあります。西村先生の古い作品には、このようにぐいぐい読ませるような作品が多いんです。特急列車に仕掛けられた大胆なトリックも、大きな魅力の一つでした。ところが、西村先生の近年の作品はどうも趣が異なってきたんです。トリックは影を潜め、別の要素「戦争」が色濃く描かれ出したのです。殺人の動機や背景にしばしば顔を出し、十津川警部たち戦争を知らない若い世代の刑事たちが捜査を進めていく中で、今なお人々の心に影を落とす戦争の不条理といったものに触れていくのです。この傾向が顕著に見え出したのは、太平洋戦争終結から70年を迎えた2015年でした。実業之日本社文庫『十津川警部 八月十四日の殺人』(2015年)や、十津川警部 北陸新幹線殺人事件』(2016年)や実業之日本社創業120周年を記念して書き下ろされた『二つの首相暗殺計画』(2017年)などで、精力的に戦争を背景にした長編を発表しておられます。先生によれば、時代の流れが戦争に向かっているようで、実際に戦争の時代を生き抜いた人間がどう考えていたのかを書いておこうと思ったそうです。西村先生は14歳で陸軍幼年学校に入学、戦争には行きませんでしたが、すでに配色濃厚で、本土決戦が近づいて死を覚悟しておられます。当時の心境や戦争観は、『十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」』(2017年)に詳しく語られています。

 では西村先生は、それまでなぜ戦争を正面から取り上げることがなかったのでしょうか?中国新聞』の2020年8月20日付けのコラムで、論説委員の森田裕美さんがインタビューを試みておられました。戦闘を経験した上の世代と違い、自分には戦闘の経験がないことに気が引けていたといいます。戦闘を直接経験した人たちが戦争を書くべきだと思っていました。しかしそうした世代は次々と世を去り、当時の記憶はどんどん失われていきます。西村先生世代が戦争を知る最年長者となり、私たちが戦争を書いていかなければならないと覚悟を決めるようになりました」と。戦闘は分からなくても、銃後は分かる。戦地に赴いた人と過ごした経験もあり、闇市や進駐軍といった戦後も知っている。そんな視点からなら、自分にも書けるのではないのかと思ったと言います。あくまでフィクションですが、戦争を知らない世代が、敗戦後に生きた人たちの暮らしぶりや心情へと想像を広げ、あの戦争とは一体何だったんだろう?に思いを致す手助けになればと思って、西村先生は娯楽を通じて戦争を描いておられるのです。戦争や被爆の体験はなくても、自分が聞いたり受け止めたりした記憶を、文字に、絵に、音楽にすることで、見る側は心揺さぶられるのです。自分なりの表現で伝えていくことが重要なのだと思います。

 最新刊『二つの首相暗殺計画』(実業之日本社、2020年10月)の解説で、西村先生の一番の理解者・山前 譲(やままえゆずる)氏が、『対談 戦争とこの国の150年』(山川出版社)の中で、西村先生保坂正康氏との対談で、このように述べておられたことに触れておられます。

 国民が戦場に行くわけじゃないけど、次第にその気になってくるというか、
国民全般に何となく「戦争やむなし」という気分が醸成されつつあるんじゃな
いかと思うんです。
 昭和16年に日米が開戦する前だって、やっぱり似たような雰囲気だったん
です。「日米いざ闘わば」みたいな架空戦記ものがすごく流行っていまして、
『少年倶楽部』の「見えない飛行機」(山本峯太郎)なんか読んで、子どもは
みんなアメリカなんか新兵器でやっつけちゃえーなんて。僕らも当時、戦争が
どんなものが知らないもんだから、恐ろしさも何もないんですよ。
 今の日本も、もう戦争を知っている世代はほとんどいませんから、それなら
自分なりに作家として少しでも伝えたいと思いまして。

 さて話は戻って『札幌着23時15分』(1983年)ですが、読んでいると、悪徳弁護士・佐伯の言葉を借りて、戦争に対するショッキングな思いが語られます。すでにこの時期から、西村先生の心の中には、「戦争」が色濃く影を落としていたんですね。引用しておきます。

 佐伯は、戦争を知らないが、戦争のために、被害を受けた世代である。
 戦争の悲惨さだけを知らされて育った。それを、佐伯は不公平だと、いつも
思っていた、
 今度の戦争で、何百万人もの日本人が死んだ。彼等は、一様に、戦争の犠牲
者だといい、戦争の悲惨さを口にする。
 しかし、佐伯は、その言葉を信じないのだ。
 戦争がただ悲惨なだけなら、なぜ、懲りもせずに、人間は、戦争をやるのか?
 ひたすら、戦争の犠牲者面をしている老人たちの顔に、佐伯は嘘を見るのだ。
 弁護士という仕事がら、佐伯は、さまざまな人間に会うが、その中には、今
度の戦争で、中国や、南方で戦った男も、何人かいた。
 彼等は、素面のときは、戦争は悲惨だし、二度と、ごめんだという。
 だが彼等は、酒に酔うと、少数の例外をのぞいて、戦争中の自慢話を始める
のだ。
 どんなに、戦争というのは、楽しいかを、とくとくと喋る。
 あの教科書問題の最中に、佐伯は、六十歳の男と知り合った。川田組の人間
ではなく、平凡なトラック運転手である。
 戦争中、中国戦線で、下士官として戦っていた男だった。
 彼は、戦争は、もうこりごりだといい、中国で悪いことをしたのは、謝罪し
なければならないと、佐伯にいった。だが、彼は、酔い出すと、今度は、中国
で、中国人の娘を、いかにして、暴行し、殺したかを、得意気に喋り始めたの
だ。そこに、反省の色など、みじんも感じられなかった。
 彼にとって、戦争は、悲惨どころか、華やかで、素敵な経験だったのだ。も
し、戦争がなかったら、彼は、多分、平凡で、面白くも何にもない生活を送っ
ただろう、ところが、戦争で、彼は、ただで船に乗って、中国へ渡り、何人も
人殺しをして英雄になり、中国の娘を暴行することも許された。口では、中国
人に対して、申しわけないことをしたといいながら、あの戦争の何年間は、も
っとも、楽しく、充実した時期ではなかったのか。
 佐伯は、日本人の反省など、インチキだと思っていた。特に、戦争へ行った
男たちの反省はである。彼等は、最後には、戦争の悲惨さを味わったかもしれな
いが、その前には、戦争の楽しさを味わっていたに違いないからである。
 そのくせ、口を開けば、「戦争は悲惨なものだ」と、くり返す。嘘をつけと、
佐伯は思う。  (pp.140-141)
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予習をお願いします!

◎オンライン講演のご案内

 11月21日(土)の「大学入学共通テストに向けて~求められるチカラとその指導方法~」(午後2時~3時40分、Zoom配信)は、すでにお申し込みいただいたでしょうか?チャットによる質問もお受けすることになっております。ご参加していただいた先生方には、当日のパワーポイント資料だけでなく、私の最新版冊子『「共通テスト」攻略のために~リーディング編』(67ページ)を、無料でダウンロードしていただけるというプレゼント付きの講演です。この資料は、私が松江北高補習科・勝田ケ丘志学館で使用した解き方・迫り方の解説プリントです。そのまま演習にご利用できるようになっていますから「共通テスト」に重宝すると思いますよ。あれだけ時間不足で点の取れなかった生徒たちが、今では見違えるように8割を超えるようになりましたので、効果はお墨付きです。ぜひ当日、画面でお会いしましょう。当日ご都合の悪い先生方には、後ほど映像で観ていただくことも可能です。ZOOMLIVE視聴録画映像も、どちらもお申し込みは(株)ラーンズのホームページからお願いします。⇒コチラです

▲お申し込みいただいた先生方にプレゼントさせていただく冊子

 「共通テスト」に関しては第1弾の講演として、7月から「大学入学共通テストに向けて ~考えうる指導事例を通して、新入試に備える~」というラーンズの企画で「「共通テスト」にどう取り組むか?~英語は絶対に裏切らない!~」というパワーポイントの私の音声解説付きの資料が公開されています。もうご覧になっていただけたでしょうか?10月30日まで公開されていますので、ぜひご覧になってください。お申し込みはコチラからお願いします。

 さらに、2018年6月に、東京・市ヶ谷土浦【英語】研究会レポート「不易な英語指導と徹底的な分析で英語力を~英語は絶対に裏切らない!」と題した私の講演を、ラーンズでレポートとしてまとめていただいています。松江北高の卒業生の小川綾音(おがわあやね)さん(現・早稲田大学四回生)に、「時間の効果的な使い方」に関して特別ゲストで話してもらい、非常に好評だったものです。こちらもぜひお読み下さい。⇒コチラで読むことができます

 これらを予習としてご覧・お読みいただいて、当日の私のオンライン講演をお聴き頂くと、効果倍増かと思います。よろしくお願いいたします。当日お会いできるのを楽しみにしております。♥♥♥

 

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「お疲れさま」

 大好きな川北義則(かわきたよしのり)さんの『20代の君たちへ これだけはやっておきなさい』(KADOKAWA、2015年)の中に、こういった下りがあります。

 ご苦労さま」と「お疲れさま」もよく間違える言葉だ。上司が取引先から帰社した。女子社員がいった。「ご苦労さまです。お茶にしますか、コーヒーになさいますか」 これは問題ないだろうか。やはりバツである。「ご苦労さま」は目下にいう言葉で、目上に使ってはいけない。この場合は「お疲れさま」が正しい。「お疲れさま」は目上、目下関係ないから、すべて「お疲れさま」にすれば問題はなくなる(下線は八幡)

 川北さんのこの本が出た日に今井書店・学園店に行って、棚からすぐ取って買って家に帰ってから、昔の川北さんの著書『20代にこれだけはやっておきなさい』(三笠書房、2001年)と間違えて買ってしまったことに気づきました(タイトルがよく似ているでしょ?)。この本は昔読んでいます。最近、こういうそそっかしい間違いが多くなりました。歳のせいですね。さて本題の「お疲れさま」に戻ります。実は、これにも問題があるんです。

タモリ 「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい──タモリさんのこんな発言が大きな波紋を呼びました。事の発端は、2015年7月26日に放送された『ヨルタモリ』(フジテレビ系)です。タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説して、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだ、とまで提言したんです。これに「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代です。

 「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)   「後輩に上から目線でいわれているようで、嫌だ」(40代男性)  「お疲れ様」が悪いのか、気にするほうが悪いのか。日本語教育研究者で、山形大学地域教育文化学部准教授の園田博文氏はこう話します。 「『ご苦労様です』『お疲れ様です』というのは、本来、人をねぎらう言葉。目上の人が使うのが伝統的で、目下の人が目上の人に使うのは失礼にあたります」  一方の若い世代は、タモリさんの指摘にショックを隠せないようです。 「ビジネスマナー講習で『ご苦労様』は失礼だから、『お疲れ様』を使えと教わったのに」(20代男性)   園田氏によれば、こうした世代間ギャップが生じ始めたのは、ここ10年から20年ほどのことだといいます。 「『ご苦労様』は若い人の間でも“上から下”の意識が強いようですが、『お疲れ様』ではその意識が崩れている。その分岐点は40代あたりで、50代、60代以上の人が違和感をおぼえるのは当然でしょう」(園田氏)  「お疲れ様」はいつの間にやら、若い世代の中で挨拶のスタンダードになっています。NHK放送文化研究所・塩田雄大氏のアンケート調査によれば、その日に会った冒頭の挨拶として「お疲れ様です」を使う人は、60歳以上では36%。20代、30代では59%にのぼります。年配者が使う頻度が高いはずの言葉を、逆に若い世代ほど多用しているのが現実なんです。「若い人たちは悪意ではなく、ねぎらいの気持ちで使っているんだから……」(60代男性)と、あえて指摘しない人がほとんどのようですが、社内で軋轢が生じた例もあります。ある広告代理店に勤務する30代女性の話。「50代のワンマン社長が突然『お疲れ様禁止令』を出したんです。『朝出社してすぐ、疲れてもいないのに、お疲れ様です、はおかしいだろ』と。仕方なく社員みんなで『お疲れ様です』に代わる挨拶を考えたんですが、思い浮かばなくて」 結局、「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」と、時間帯によって使い分ける“普通の挨拶”に落ち着いたというが、「なんか、よそよそしい感じで、しっくりこないんですよね」と女性社員は首をかしげます。

 少々古いですが、文化庁のサイト平成17年度版「国語に関する世論調査」によれば(⇒コチラです)、会社で一緒に仕事をした人たちに対して、仕事が終わったときに何という言葉を掛けるかを、自分より職階が上の人の場合に尋ねた結果が次の通りです。約7割が「目上にはお疲れ様を使う」と答えています。近年ビジネスマナーの講習会では、「『御苦労さま』は目上の人から目下の人に使うのに対して、『お疲れさま』は、同僚、目上の人に対して使うもの」と教えられているようです。私の語感でも全く違和感はありません。北高のALTにも着任時にこの挨拶を教えたぐらいですから。

「お疲れ様(でした)」・・・・・・・・・69.2%

「御苦労様(でした)」・・・・・・・・・15.1%

「ありがとう(ございました)」・・・・・11.0%

「どうも」・・・・・・・・・・・・・・・ 0.9%

何も言わない・・・・・・・・・・・・・・ 0.6%

 最近、「文化庁」が発表した令和元年度の「国語に関する世論調査」では(16歳以上の男女3,500人を対象に実施し、約2,000人から回答⇒コチラです )、慣用句の「敷居が高い」「高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい」と捉える人が56.4%にのぼり、辞書で本来の意味とされる「相手に不義理などをして行きにくい」と理解している人は29.0%で、前回2008年度調査よりも13.1ポイント減っています。国語が乱れているか?」との問いに、「思う」と答えた人は66.1%、「思わない」は30.2%でした。約20年前の平成11年度比で、「思う」人は85.8%から大幅に減り、「思わない」人は10.3%から約3倍に増えています。言葉は時代によって変わり、多少の乱れがあっても、根本的には変わっていない、気にはなるが、乱れとまでは捉えていない、というのが今の実態なのでしょう。「敬語の使い方」「若者言葉」「新語・流行語の多様」「あいさつ言葉」などが、乱れの実態として考えられています。♥♥♥

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本が好き!

 めっきり寒くなってきましたが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか?私は「巨人が優勝するまでは半袖で通す!!」と宣言しているものですから、未だに半袖です。寒いです〔笑〕。頼むから早く優勝を決めてくれ~!!

 本が大好きです。このコロナ騒動の期間中も、ほぼ毎日本屋さん(今井書店学園店&今井書店センター店)をのぞいていました。アマゾンもありがたいですが、やはり手に取って品定めをするのが一番ですよ。学生時代から本が大好きで、教員に成り立ての頃は、安月給で月に5,000円本代に使うのがやっとでしたね。ボーナスをもらっては、岡山丸善&紀伊國屋へ洋書を買いに行くのが楽しみでした(今は当時に比べ両書店とも「洋書コーナー」の専門書は淋しい限りです)。辞典の仕事をするようになって、洋書は全部(株)研究社が手配してくれるようになり、ありがたかったですね。時と共に、英語の雑誌も次々と休刊となり、淋しい思いをしています。英語志望の若い人たちは、いったい何で英語研究の情報を仕入れているのでしょうね。

 そういうわけで、今日も今井書店学園店をのぞいてきました。雑誌『ダビンチ』でチェックしていた文庫・新書は、手帳に発売日が記録してあるので、予期してコーナーへ直行します。一般書は、必ず買う好きな作家をネット(e-honアマゾン)で検索して新刊予定の発売日を記録しています。雑誌のコーナーに行って面白そうな雑誌を探します(⇒私の定期購読雑誌・新聞はコチラ)。後は、本屋内をぶらぶら巡りながら、掘り出し物を見つけていきます。今日の収穫は下の写真の通り。

 日曜日には、出雲「BOOK OFF」まで出かけてきました。私の住む松江には「BOOKOFF」のお店は3店舗(黒田店・西川津店・浜乃木店)あって、通りかかった際には必ず寄るようにしています。今までの経験では、出雲店」にはちょっと珍しい掘り出し物が結構いっぱいあるんです。大好きな小田和正さんのコンサート・プログラムもずいぶんここで買いましたし、昨年のぼせて読んだ峰 隆一郎のトラベル・ミステリーは、松江にはほとんどなかったものの、この出雲店にはかなり置いてありました。今は絶版の本ばかりですからずいぶん助かった想い出があるんです。というわけで今日も1時間くらい店内を歩き回って、仕入れてきました。♥♥♥

 そんなわけで、故・渡部昇一先生に憧れて、新築した際に特注で作ってもらった八幡家自慢の書庫(⇒コチラに詳しく紹介しました)も、もういっぱいになって溢れかえっています。対策を講じないといけないと思ってはいるのですが…。♥♥♥

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「居酒屋みか」

◎週末はグルメ情報!今週は居酒屋

 松江市内から、かなり車で行った島根町に、行列のできる「中華料理 美香蘭」(びこうらん)というラーメン屋さんがあります。美人姉妹のお店として、地元のテレビや雑誌で何度も紹介されるほどの有名店で、ラーメン通なら誰でも知っている老舗名店です。松江の田舎のはずれにあって、これだけの人気があるお店も珍しいですね。数年前に、同僚の安原先生に、車で連れて行ってもらいました。私たちが到着したときには、前DSC02705の道路脇の駐車帯には、すでに車がズラリと並んでいます。流行ってますね。玄関先の名簿に名前を書いて呼ばれるのを待ちます。この場所もすぐにいっぱいになります。土・日などはずーっと行列が絶えないと聞きました(今はコロナ騒動のせいで、定員を減らしての営業のためにもっとすごいそうですよ)。期待にたがわず、美味しい醤油ラーメンをいただくことができました。⇒その時のレポートはコチラです

 

 その「美香蘭」のラーメンが食べられる店が市内にある、と聞きつけて、早速出かけてきました。「居酒屋みか」という居酒屋さんで、楽山公園近くの「みしまや」の真ん前にあります。オーナーの高井美香さんは、「美香蘭」三姉妹の御長女。6年前から「美香蘭」を次女と三女に任せて、こちらをを営まれているそうです。お昼はランチのお店、夜は居酒屋(17時~)になります。カウンター席、テーブル席、家族づれでもくつろげる広めの個室もあります。カウンターは木のぬくもりを感じる一枚板、各テーブルも、近年では珍しい大きな松の木を使っています。全て先代より引き継がれたもののようです。

 ラーメンのメニューは、「塩ラーメン」「醤油ラーメン」「野菜パイタン」「ちゃんぽん」「しじみラーメン。新型コロナウィルスの影響もあって「カツライス」も始めておられます。オーナーさんにお薦めを聞くと、塩ラーメン」とのことでしたので、お願いしました。注文の際は「美香蘭」と同じように、「ニンニク」の「あり・なし」を聞かれます。元気を出すために「あり」でお願いしました。鶏ガラベースの綺麗に澄んだスープは、スッキリとした塩味に、鶏出汁の甘い香りとシッカリとした旨味がグイと口に広がりとっても美味です。美香蘭」の豚骨ベースに対してこちらは鶏ガラベースですが、どこか相通じるところもある感じです。老舗の王道の美味さの上に、さらに美香さんのこだわりを加えて進化させたラーメンと言ったところでしょうか?麺は中細ストレート麺。美香蘭」と同じ。トッピングはチャーシュー3枚、モヤシ、青ネギ。チャーシューも脂が甘く、王道の美味さ。ラーメンがメインと言ってもよいハマる美味さで、私はお酒が飲めないのですが、ぜひリピートしたいお店です。

 メニューにあった「半チャーハン」も一緒にお願いしました。私がいつも中華料理屋さんで食べている、中華っぽいチャーハンとは異なり、昔よく母が作ってくれた懐かしい味のチャーハンです。何かクセになりそうな味でした。亡くなった母を思い出しました。

 今日は、「醤油ラーメン」を食べに行ってきました。当時「美香蘭」で食べた「醤油ラーメン」を思い出しながら賞味しました。スープがよりあっさり目です。口当たりがよく、いくらでも食べられる感じです。今日はお昼時にお邪魔したので、たくさんのお客さんで賑わっていました。私が食べているときにも、どんどんお客さんがグループで入って来られます。繁盛していますね。

 コロナの影響もあってか、「テイクアウト」もやっておられるようですよ。詳細はホームページをご覧ください。⇒コチラです  「地産地消」にこだわり、心温まる手料理でもてなしていただくことができます。お嬢さんと二人で営んでおられます。♥♥♥

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特急「踊り子」

 大好きな西村京太郎先生(90歳)の人気ドラマ十津川警部シリーズ「伊豆海岸殺人ルート」「伊豆・踊り子号殺人ルート」「伊豆踊り子号殺人迷路」「伊豆の海に消えた女」には、JRの特急「踊り子」号が出てきます。「踊り子」号は、首都圏と伊豆半島を結んではや40年、首都圏では珍しくなった、旧国鉄型車両で運転される唯一の特急列車です。都心~伊豆ルートは、古くから観光路線としてにぎわってきました。そこで一躍人気者になったのが、この「踊り子」号です。塗装や座席を変えながら続いてきました。1984年に刊行された先生の『L特急踊り子号殺人事件』(講談社ノベルス)に寄せられた先生の「著者のことば」には、次のようにあります。

 東京駅のホームに立っていると、白い車体にグリーンの斜線の入ったスマートな電車が出て行くのが見える。伊豆へ行くL特急「踊り子」号である。いかにも、伊豆の明るさにふさわしい電車である。また、美しい風景こそ、殺人にふさわしいという言葉がある。とすると、L特急「踊り子」号はどうだろうか?

 1981年(昭和56年)10月に、特急「あまぎ」急行「伊豆」を一本化して、列車名も新たに「踊り子」と命名して誕生しました。名称はもちろん、川端康成の小説『伊豆の踊子』から公募により命名されました。1985年(昭和60年)3月からは、当時新鋭の185系電車を投入してイメージを刷新、一躍人気の特急列車となりました。当時の国鉄は財政難に陥っており、車両への投資を抑える狙いがあり、特急形(長距離を移動する列車)と通勤用列車(時に定員の2倍近い乗客を乗せる列車)の両方に使えるように設計したものでした。一つの車両で、二つの異なる需要を実現するのは、国鉄にとっては前代未聞のことでした。ドアの幅は特急形の700mmから、大人二人が並んでも乗り降りできるように1000mmに拡大、座席は回転クロスシートではなく、背もたれを動かして向きを変える転換クロスシートになりました。さらに座席の幅を可能な限り詰めることで、通路の幅660mmを確保して、車内の流動性を良くしています。窓は、定員を大幅に超えて利用することを想定して、換気の観点から開閉可能になっています。白と緑という軽やかなデザインが斬新でした。251系の「スーパービュー踊り子」号という姉妹列車も走っていましたが、2020年3月14日のダイヤ改正で引退をして、最新の「サフィール踊り子」が登場しています(最近の鉄道雑誌が大きく取り上げていて、私もぜひ乗ってみたいと思っています)。私は古き時代を感じさせてくれるこのレトロ感たっぷりの「踊り子」号が大好きです。と同時に、今後の先行きが最も不安視されるようになってきている車両の一つでもあります。確かに、この車両は現役の特急車両の中でも、かなり古参の部類となってきました。もう40年を上回るまでになってきていますから、現在島根県内を走っている「特急やくも」号(⇒私のレポートはコチラ)と同じようなノスタルジックな列車です。「懐かしい雰囲気」「古臭い雰囲気」として、時代を感じることができる伝統車両であることだけは間違いないと思います。私はこのとき湯河原から、東京までこの列車に乗りました。


 さて、この「踊り子」号に使用している国鉄特急型電車185系について、JR東日本は退役させる方針です。理由は老朽化。特急踊り子=185系電車の歴史がいよいよ幕を閉じることとなります。また、これに伴いJR東日本における定期特急列車で運転される形式から、“国鉄型車両”が完全に消滅します。なお、後継の「踊り子」には中央本線特急列車「あずさ」を中心に活躍しているE257系電車が、2020年3月のダイヤ改正から転用され営業運転に就いています。185系「踊り子」の姿を見られるのもあと少しです。381系「やくも」号より早くその命脈は尽きそうです。残念無念!!私はこうやって全国の主な特急列車一つ一つを制覇しているところです。❤❤❤

 昭和56年のダイヤ改正で、国鉄は、伊豆方面のへの列車「あさま」と「伊豆」を廃止し、代わりに、L特急「踊り子」を登場させた。もちろん、川端康成の名作『伊豆の踊子』にちなんだ命名である。このため、国鉄は、新鋭の185系列車を投入した。白い車体に、斜めにグリーンの線が入った185系は、踊り子の旗と、赤い円の中に、白ヌキで、「踊り子」と書いたヘッドマークで有名になった。このL特急「踊り子」は、東京を出発したあと、熱海で、修善寺行と、伊豆急下田行とに分割される。   (西村京太郎『L特急踊り子号殺人事件』(講談社))

【追記】 私の大好きだったシンガー・ソングライターの故・村下孝蔵さんに、これと同じ名前の「踊り子」(1983年)というヒット曲がありました。まだ若くしてお亡くなりになってしまい(享年46歳)、残念でした。まだまだ名曲を書いて聴かせて欲しかった!

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11月講演のご案内

◎プレゼント付き講演のご案内!!

 11月21日(土)「大学入学共通テストに向けて~求められるチカラとその指導方法~」と題して講演を行います。Zoom配信企画です。国語・英語・数学の3教科が予定されており、私の出番は午後2時から約90分です。講演後には、チャットによる質問もお受けすることになっております。ご参加していただいた先生方には、当日の資料だけでなく、私の最新版『「共通テスト」攻略のために~リーディング編』(67ページ)を無料でダウンロードしていただけるというプレゼント付きの講演です。この資料は、私が松江北高補習科・勝田ケ丘志学館で使用した解き方の解説プリントです。そのまま演習にご利用できるようになっています。あれだけ時間不足で点の取れなかった生徒たちが、今では見違えるように8割を超えるようになりましたので、きっとお役に立つと思いますよ。本日中(10月15日)は下記のアドレスからお申し込みください。https://le-s.jp/jy1121      10月16日以降は、(株)ラーンズのホームページ上でもお申し込みいただくことができます。

 対象は、主として2年生を担当しておられる先生方・進路指導担当の先生方です(3年生の先生方にもお役に立つはず)。「共通テスト」に関する、「時間が足りない」「新傾向の問題の解き方を教えて欲しい」「語彙力を鍛えるためにどのような指導をしたらよいか?」「長文を早く読むためにはどうしたらよいか?」「日頃どんな演習をしたらよいか」「リスニング問題の解き方は?」などの疑問にお答えしたいと思っています。プレゼントさせていただく『「共通テスト」攻略のために~リーディング編』(67ページ)は〔写真右〕、私が演習に使った最新版資料です。「試行テスト」問題を材料に、各大問への迫り方を解説したものです。そのまま先生方の演習の材料に使っていただけると思います。ぜひお申し込みいただいて、当日画面でお会いしましょう。♥♥♥

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Oil and Water by TCC

 カードマジックの世界に「オイルアンドウォーター」(水と油)というジャンルがあります。は比重が違うので混ぜてもすぐに分離してしまいます。それをトランプで再現したマジックです。表と裏を交互に混ぜたトランプが指を鳴らすとすぐに分離、そこでトランプを振ると一瞬で元通りに交互に混ざるというもので、実にいろいろなバリエーションが発表されていて、私もたくさん買っています。

 今度売り出された「Oil & Water by TCC」は、 可愛いデザインの「オイル&ウォーター」です。の絵の美しいカードがそれぞれ4枚ずつあります。油と水の絵のカードを、まず1枚だけ入れ替え観客に示します。おまじないをかけると、まるで本当の水と油のように、油のパケットは油だけ、水のパケットは水だけにきれいに分かれてしまっています。今度は、油と水のカードを2枚ずつ入れ替えます。おまじないをかけて再びカードを見てみると、入れ替えたはずのカードが水は水、油は油にきれいに戻ってしまっているのです。さらに今度は、3枚を入れ替えてやります。おまじないをかけてカードを見てみると、やはり油は油、水は水にきれいに分かれてしまうのです。こうやって一枚ずつ入れ替える枚数を増やしていくことで、徐々に盛り上がっていきますね。一切の仕掛けはありませんから。そのまま観客に手渡して、いくらでも調べてもらうことができます。使う技法はエルムズレイカウントだけですから、カードマジックを普段演じている方ならすぐに演じることができます。何よりも、バイシクル版の8枚のレギュラーカード(赤裏)がきれいな作りで、印刷も美しく、私は最近、この作品にはまっています。♠♣♥♦

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「WEST EXPRESS銀河」

◎新たな長距離列車誕生!!

 

▲米子駅の「銀河」歓迎幕

 JR西日本の新しい長距離寝台特急列車「WEST EXPRESS 銀河」(ウェストエクスプレス)が、松江駅3番ホームに入ってきました(朝8時45分)。5月に運行が始まる予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で延期され、9月11日にようやくデビューとなりました。車体カラーの瑠璃紺(るりこん)色は、西日本が誇る美しい海や空を表現しています。ロゴの側面の銀色のストライプの長いラインは、長距離の旅をイメージさせるとともに、誰もが持つ「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現しています。西日本エリアの魅力的な地域を星に見立て、その星々の間を列車が移動する様子を曲線でデザインすることで、WEST EXPRESS 銀河」が魅力的な地域とお客様を結ぶ列車であることを表現しています。往年のブルートレインを彷彿させますね。

    関西圏の新快速などで活躍した「117系を大幅改造した6両編成。えちごトキめき鉄道「雪月花」の設計デザインなどを手がけた川西康之氏がデザインを担当しています。WEST EXPRESS 銀河」は、京阪神~山陰間に設定された夜行特急列車で、世界的観光地の京都と、女性の人気が高い出雲大社を結ぶ。観光目的の列車としては最強の組み合わせですね。東京~出雲市間の夜行特急「サンライズ出雲」も人気が高いですから、近畿圏発の夜行列車も需要は多かったはず。しかし夜行列車廃止施策の影響で1999年に寝台急行「だいせん」が廃止されて以来、ベッド付きの列車は、21年間も空白となっていました。WEST EXPRESS銀河」を短く「銀河」と略したいところですが、岩手県で「SL銀河」が走っていますし、ブルー・トレインブーム時代には東京~大阪間の寝台急行「銀河」もありました。WEST EXPRESS銀河」の列車名も、かつての夜行急行のイメージを継承したものと思われます。

 「WEST EXPRESS銀河」1~6号車のインテリアは全て異なっています。寝台に転換できるファーストシート、往年の開放B寝台のような構造で、ノビノビ座席と同様に指定席特急料金のみで利用できるクシェット、ベッドに転換できる個室のプレミアルーム、リクライニング席を設定しています。4号車はフリースペースの「遊星」で、4席あるボックス席に設けられた大型テーブルには、オセロ、チェス、将棋、囲碁の盤面が刻まれています。⇒内部の詳しいレポートはコチラ に詳しく出ています

 私は観光列車「あめつち」のように(⇒私の紹介記事はコチラです)、松江から出雲まで乗ってやろうと虫のいいことを考えて、松江駅「みどりの窓口」に行きましたが、それはできないそうです〔笑〕。♥♥♥

 

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菅首相の英語レベル低すぎ?

 米子に通う電車の中で読んでいた新聞の中に、「菅首相は英文レベル低すぎる」という大きな見出しの衝撃的な記事を見つけました。アメリカのトランプ大統領の新型コロナウィルス感染を受け、ツイッターに投稿したお見舞いメッセージに対して、自民党外交部会で「英文のレベルが低すぎる」と苦言が相次いだというのです。外務省の担当者は、「サポート態勢を組んで対応する」と低姿勢を貫いたとの報道です。「外交部会」「外務省の担当者」が一体誰なのかも示さずに報道するのが、よく使われる手口です。一体何が問題となったのか?興味が湧きました。どんな英語が問題視されているのでしょうか?英語は次のものでした。

Dear President Trump, 
I was very worried about you when I read your tweet saying that you 
and Madam First Lady tested positive for COVID-19. I sincerely pray
for your early recovery and hope that you and Madam First Lady will
return to normal life soon.

 批判されているのは、夫妻の感染を知り「心配した」とする英文がI was worriedと過去形になっており、「今は心配していない、という意味に受け取られる」「日本語を自動翻訳したような文章だ」と出席議員が酷評したというのです。議員の中には、「首相はきちんとした英語を使った方がいい」との助言が米国の友人から寄せられたそうです。外務報道官は「英訳に関しお手伝いすることがあればしていると思うが、経緯は承知していない」「確かにちょっとくだけている。改善した方がいい」との声が省内から漏れたと言います。私には、酷評の意味が理解できません。

 そもそもこの英文を、菅 義偉首相本人が書いたとは思われません。側近の人が英語に訳したはずです。批判されているwas worriedと過去形になっているのは、後の副詞節が過去の事柄を述べているから当然のことです。「今は心配していない、という意味に受け取れる」という批判も、その後の文章で、ちゃんと「早い回復をお祈りする」と添えてあるので、全く問題になりません。1つの文章だけを取り上げてのあげつらいとしか思えません。ちゃんと2つの文章を読めば、きちんと誠意は伝わっています。Madam First Ladyがオカシイとか、tested positive for COVID-19が変な英語だ、early recoveryが不自然だとの指摘もありますが、全く問題のない英語です。

 自国の総理を、ひいては日本を、大々的にキャンペーンを張って貶める自民党内部の風土の方がオカシク思われます。マスコミ報道とは、かくも信用ならない面を持っています。私は「宝島事件」の際に、そのことを十分思い知らされました。「宝島事件の顛末」と題して記録しています。⇒コチラです

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 「総理大臣と英語」と言えば、思い出す「事件」が二つあります。一つは2000年の森 喜朗総理「Who are you ?事件」です。このブログでも詳しく報じていますし、全くのデマであったことが分かっています。⇒私の記事はコチラです  松江北高の「芸術鑑賞」の落語の席で面白おかしくこのことをネタにするものですから、聞いた教員・生徒たちは信じてしまいます。心ないデマが独り歩きをして、あたかも真実であったかのように受け取られてしまっています。私は翌日に職員朝礼で、ことの真相をフォローしておきました。⇒コチラ「あむーる」をご覧ください

  もう一つは2010年、当時の鳩山由紀夫総理に対して、米紙ワシントンポスト』「ルーピー」(LOOPY)として取り上げられて、その意味するところをめぐってちょっとした論争になったことがあります。loopyというのは「くるくるパー」という意味です。一国の首相を「バカもの呼ばわり」するのは失礼じゃないか、けしからん!という論争です。鳩山由紀夫首相を、核安全保障サミットの「最大の敗者」であると叩いた『ワシントン・ポスト』は、その後、同記事で首相を批評した際に使用した「ルーピー(LOOPY)」という言葉は、一般的な「愚か」「変わり者」の意味ではなく、真意は「鳩山首相が現実から遊離している」という意味である、という苦しい釈明をしました。

 2000年⇒2010年⇒2020年と、10年おきに総理の英語をめぐって論争が沸き起こっている点が面白いと思われます。♠♠♠

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