「お疲れさま」

 大好きな川北義則(かわきたよしのり)さんの『20代の君たちへ これだけはやっておきなさい』(KADOKAWA、2015年)の中に、こういった下りがあります。

 ご苦労さま」と「お疲れさま」もよく間違える言葉だ。上司が取引先から帰社した。女子社員がいった。「ご苦労さまです。お茶にしますか、コーヒーになさいますか」 これは問題ないだろうか。やはりバツである。「ご苦労さま」は目下にいう言葉で、目上に使ってはいけない。この場合は「お疲れさま」が正しい。「お疲れさま」は目上、目下関係ないから、すべて「お疲れさま」にすれば問題はなくなる(下線は八幡)

 川北さんのこの本が出た日に今井書店・学園店に行って、棚からすぐ取って買って家に帰ってから、昔の川北さんの著書『20代にこれだけはやっておきなさい』(三笠書房、2001年)と間違えて買ってしまったことに気づきました(タイトルがよく似ているでしょ?)。この本は昔読んでいます。最近、こういうそそっかしい間違いが多くなりました。歳のせいですね。さて本題の「お疲れさま」に戻ります。実は、これにも問題があるんです。

タモリ 「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい──タモリさんのこんな発言が大きな波紋を呼びました。事の発端は、2015年7月26日に放送された『ヨルタモリ』(フジテレビ系)です。タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説して、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだ、とまで提言したんです。これに「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代です。

 「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)   「後輩に上から目線でいわれているようで、嫌だ」(40代男性)  「お疲れ様」が悪いのか、気にするほうが悪いのか。日本語教育研究者で、山形大学地域教育文化学部准教授の園田博文氏はこう話します。 「『ご苦労様です』『お疲れ様です』というのは、本来、人をねぎらう言葉。目上の人が使うのが伝統的で、目下の人が目上の人に使うのは失礼にあたります」  一方の若い世代は、タモリさんの指摘にショックを隠せないようです。 「ビジネスマナー講習で『ご苦労様』は失礼だから、『お疲れ様』を使えと教わったのに」(20代男性)   園田氏によれば、こうした世代間ギャップが生じ始めたのは、ここ10年から20年ほどのことだといいます。 「『ご苦労様』は若い人の間でも“上から下”の意識が強いようですが、『お疲れ様』ではその意識が崩れている。その分岐点は40代あたりで、50代、60代以上の人が違和感をおぼえるのは当然でしょう」(園田氏)  「お疲れ様」はいつの間にやら、若い世代の中で挨拶のスタンダードになっています。NHK放送文化研究所・塩田雄大氏のアンケート調査によれば、その日に会った冒頭の挨拶として「お疲れ様です」を使う人は、60歳以上では36%。20代、30代では59%にのぼります。年配者が使う頻度が高いはずの言葉を、逆に若い世代ほど多用しているのが現実なんです。「若い人たちは悪意ではなく、ねぎらいの気持ちで使っているんだから……」(60代男性)と、あえて指摘しない人がほとんどのようですが、社内で軋轢が生じた例もあります。ある広告代理店に勤務する30代女性の話。「50代のワンマン社長が突然『お疲れ様禁止令』を出したんです。『朝出社してすぐ、疲れてもいないのに、お疲れ様です、はおかしいだろ』と。仕方なく社員みんなで『お疲れ様です』に代わる挨拶を考えたんですが、思い浮かばなくて」 結局、「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」と、時間帯によって使い分ける“普通の挨拶”に落ち着いたというが、「なんか、よそよそしい感じで、しっくりこないんですよね」と女性社員は首をかしげます。

 少々古いですが、文化庁のサイト平成17年度版「国語に関する世論調査」によれば(⇒コチラです)、会社で一緒に仕事をした人たちに対して、仕事が終わったときに何という言葉を掛けるかを、自分より職階が上の人の場合に尋ねた結果が次の通りです。約7割が「目上にはお疲れ様を使う」と答えています。近年ビジネスマナーの講習会では、「『御苦労さま』は目上の人から目下の人に使うのに対して、『お疲れさま』は、同僚、目上の人に対して使うもの」と教えられているようです。私の語感でも全く違和感はありません。北高のALTにも着任時にこの挨拶を教えたぐらいですから。

「お疲れ様(でした)」・・・・・・・・・69.2%

「御苦労様(でした)」・・・・・・・・・15.1%

「ありがとう(ございました)」・・・・・11.0%

「どうも」・・・・・・・・・・・・・・・ 0.9%

何も言わない・・・・・・・・・・・・・・ 0.6%

 最近、「文化庁」が発表した令和元年度の「国語に関する世論調査」では(16歳以上の男女3,500人を対象に実施し、約2,000人から回答⇒コチラです )、慣用句の「敷居が高い」「高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい」と捉える人が56.4%にのぼり、辞書で本来の意味とされる「相手に不義理などをして行きにくい」と理解している人は29.0%で、前回2008年度調査よりも13.1ポイント減っています。国語が乱れているか?」との問いに、「思う」と答えた人は66.1%、「思わない」は30.2%でした。約20年前の平成11年度比で、「思う」人は85.8%から大幅に減り、「思わない」人は10.3%から約3倍に増えています。言葉は時代によって変わり、多少の乱れがあっても、根本的には変わっていない、気にはなるが、乱れとまでは捉えていない、というのが今の実態なのでしょう。「敬語の使い方」「若者言葉」「新語・流行語の多様」「あいさつ言葉」などが、乱れの実態として考えられています。♥♥♥

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本が好き!

 めっきり寒くなってきましたが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか?私は「巨人が優勝するまでは半袖で通す!!」と宣言しているものですから、未だに半袖です。寒いです〔笑〕。頼むから早く優勝を決めてくれ~!!

 本が大好きです。このコロナ騒動の期間中も、ほぼ毎日本屋さん(今井書店学園店&今井書店センター店)をのぞいていました。アマゾンもありがたいですが、やはり手に取って品定めをするのが一番ですよ。学生時代から本が大好きで、教員に成り立ての頃は、安月給で月に5,000円本代に使うのがやっとでしたね。ボーナスをもらっては、岡山丸善&紀伊國屋へ洋書を買いに行くのが楽しみでした(今は当時に比べ両書店とも「洋書コーナー」の専門書は淋しい限りです)。辞典の仕事をするようになって、洋書は全部(株)研究社が手配してくれるようになり、ありがたかったですね。時と共に、英語の雑誌も次々と休刊となり、淋しい思いをしています。英語志望の若い人たちは、いったい何で英語研究の情報を仕入れているのでしょうね。

 そういうわけで、今日も今井書店学園店をのぞいてきました。雑誌『ダビンチ』でチェックしていた文庫・新書は、手帳に発売日が記録してあるので、予期してコーナーへ直行します。一般書は、必ず買う好きな作家をネット(e-honアマゾン)で検索して新刊予定の発売日を記録しています。雑誌のコーナーに行って面白そうな雑誌を探します(⇒私の定期購読雑誌・新聞はコチラ)。後は、本屋内をぶらぶら巡りながら、掘り出し物を見つけていきます。今日の収穫は下の写真の通り。

 日曜日には、出雲「BOOK OFF」まで出かけてきました。私の住む松江には「BOOKOFF」のお店は3店舗(黒田店・西川津店・浜乃木店)あって、通りかかった際には必ず寄るようにしています。今までの経験では、出雲店」にはちょっと珍しい掘り出し物が結構いっぱいあるんです。大好きな小田和正さんのコンサート・プログラムもずいぶんここで買いましたし、昨年のぼせて読んだ峰 隆一郎のトラベル・ミステリーは、松江にはほとんどなかったものの、この出雲店にはかなり置いてありました。今は絶版の本ばかりですからずいぶん助かった想い出があるんです。というわけで今日も1時間くらい店内を歩き回って、仕入れてきました。♥♥♥

 そんなわけで、故・渡部昇一先生に憧れて、新築した際に特注で作ってもらった八幡家自慢の書庫(⇒コチラに詳しく紹介しました)も、もういっぱいになって溢れかえっています。対策を講じないといけないと思ってはいるのですが…。♥♥♥

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「居酒屋みか」

◎週末はグルメ情報!今週は居酒屋

 松江市内から、かなり車で行った島根町に、行列のできる「中華料理 美香蘭」(びこうらん)というラーメン屋さんがあります。美人姉妹のお店として、地元のテレビや雑誌で何度も紹介されるほどの有名店で、ラーメン通なら誰でも知っている老舗名店です。松江の田舎のはずれにあって、これだけの人気があるお店も珍しいですね。数年前に、同僚の安原先生に、車で連れて行ってもらいました。私たちが到着したときには、前DSC02705の道路脇の駐車帯には、すでに車がズラリと並んでいます。流行ってますね。玄関先の名簿に名前を書いて呼ばれるのを待ちます。この場所もすぐにいっぱいになります。土・日などはずーっと行列が絶えないと聞きました(今はコロナ騒動のせいで、定員を減らしての営業のためにもっとすごいそうですよ)。期待にたがわず、美味しい醤油ラーメンをいただくことができました。⇒その時のレポートはコチラです

 

 その「美香蘭」のラーメンが食べられる店が市内にある、と聞きつけて、早速出かけてきました。「居酒屋みか」という居酒屋さんで、楽山公園近くの「みしまや」の真ん前にあります。オーナーの高井美香さんは、「美香蘭」三姉妹の御長女。6年前から「美香蘭」を次女と三女に任せて、こちらをを営まれているそうです。お昼はランチのお店、夜は居酒屋(17時~)になります。カウンター席、テーブル席、家族づれでもくつろげる広めの個室もあります。カウンターは木のぬくもりを感じる一枚板、各テーブルも、近年では珍しい大きな松の木を使っています。全て先代より引き継がれたもののようです。

 ラーメンのメニューは、「塩ラーメン」「醤油ラーメン」「野菜パイタン」「ちゃんぽん」「しじみラーメン。新型コロナウィルスの影響もあって「カツライス」も始めておられます。オーナーさんにお薦めを聞くと、塩ラーメン」とのことでしたので、お願いしました。注文の際は「美香蘭」と同じように、「ニンニク」の「あり・なし」を聞かれます。元気を出すために「あり」でお願いしました。鶏ガラベースの綺麗に澄んだスープは、スッキリとした塩味に、鶏出汁の甘い香りとシッカリとした旨味がグイと口に広がりとっても美味です。美香蘭」の豚骨ベースに対してこちらは鶏ガラベースですが、どこか相通じるところもある感じです。老舗の王道の美味さの上に、さらに美香さんのこだわりを加えて進化させたラーメンと言ったところでしょうか?麺は中細ストレート麺。美香蘭」と同じ。トッピングはチャーシュー3枚、モヤシ、青ネギ。チャーシューも脂が甘く、王道の美味さ。ラーメンがメインと言ってもよいハマる美味さで、私はお酒が飲めないのですが、ぜひリピートしたいお店です。

 メニューにあった「半チャーハン」も一緒にお願いしました。私がいつも中華料理屋さんで食べている、中華っぽいチャーハンとは異なり、昔よく母が作ってくれた懐かしい味のチャーハンです。何かクセになりそうな味でした。亡くなった母を思い出しました。

 今日は、「醤油ラーメン」を食べに行ってきました。当時「美香蘭」で食べた「醤油ラーメン」を思い出しながら賞味しました。スープがよりあっさり目です。口当たりがよく、いくらでも食べられる感じです。今日はお昼時にお邪魔したので、たくさんのお客さんで賑わっていました。私が食べているときにも、どんどんお客さんがグループで入って来られます。繁盛していますね。

 コロナの影響もあってか、「テイクアウト」もやっておられるようですよ。詳細はホームページをご覧ください。⇒コチラです  「地産地消」にこだわり、心温まる手料理でもてなしていただくことができます。お嬢さんと二人で営んでおられます。♥♥♥

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特急「踊り子」

 大好きな西村京太郎先生(90歳)の人気ドラマ十津川警部シリーズ「伊豆海岸殺人ルート」「伊豆・踊り子号殺人ルート」「伊豆踊り子号殺人迷路」「伊豆の海に消えた女」には、JRの特急「踊り子」号が出てきます。「踊り子」号は、首都圏と伊豆半島を結んではや40年、首都圏では珍しくなった、旧国鉄型車両で運転される唯一の特急列車です。都心~伊豆ルートは、古くから観光路線としてにぎわってきました。そこで一躍人気者になったのが、この「踊り子」号です。塗装や座席を変えながら続いてきました。1984年に刊行された先生の『L特急踊り子号殺人事件』(講談社ノベルス)に寄せられた先生の「著者のことば」には、次のようにあります。

 東京駅のホームに立っていると、白い車体にグリーンの斜線の入ったスマートな電車が出て行くのが見える。伊豆へ行くL特急「踊り子」号である。いかにも、伊豆の明るさにふさわしい電車である。また、美しい風景こそ、殺人にふさわしいという言葉がある。とすると、L特急「踊り子」号はどうだろうか?

 1981年(昭和56年)10月に、特急「あまぎ」急行「伊豆」を一本化して、列車名も新たに「踊り子」と命名して誕生しました。名称はもちろん、川端康成の小説『伊豆の踊子』から公募により命名されました。1985年(昭和60年)3月からは、当時新鋭の185系電車を投入してイメージを刷新、一躍人気の特急列車となりました。当時の国鉄は財政難に陥っており、車両への投資を抑える狙いがあり、特急形(長距離を移動する列車)と通勤用列車(時に定員の2倍近い乗客を乗せる列車)の両方に使えるように設計したものでした。一つの車両で、二つの異なる需要を実現するのは、国鉄にとっては前代未聞のことでした。ドアの幅は特急形の700mmから、大人二人が並んでも乗り降りできるように1000mmに拡大、座席は回転クロスシートではなく、背もたれを動かして向きを変える転換クロスシートになりました。さらに座席の幅を可能な限り詰めることで、通路の幅660mmを確保して、車内の流動性を良くしています。窓は、定員を大幅に超えて利用することを想定して、換気の観点から開閉可能になっています。白と緑という軽やかなデザインが斬新でした。251系の「スーパービュー踊り子」号という姉妹列車も走っていましたが、2020年3月14日のダイヤ改正で引退をして、最新の「サフィール踊り子」が登場しています(最近の鉄道雑誌が大きく取り上げていて、私もぜひ乗ってみたいと思っています)。私は古き時代を感じさせてくれるこのレトロ感たっぷりの「踊り子」号が大好きです。と同時に、今後の先行きが最も不安視されるようになってきている車両の一つでもあります。確かに、この車両は現役の特急車両の中でも、かなり古参の部類となってきました。もう40年を上回るまでになってきていますから、現在島根県内を走っている「特急やくも」号(⇒私のレポートはコチラ)と同じようなノスタルジックな列車です。「懐かしい雰囲気」「古臭い雰囲気」として、時代を感じることができる伝統車両であることだけは間違いないと思います。私はこのとき湯河原から、東京までこの列車に乗りました。


 さて、この「踊り子」号に使用している国鉄特急型電車185系について、JR東日本は退役させる方針です。理由は老朽化。特急踊り子=185系電車の歴史がいよいよ幕を閉じることとなります。また、これに伴いJR東日本における定期特急列車で運転される形式から、“国鉄型車両”が完全に消滅します。なお、後継の「踊り子」には中央本線特急列車「あずさ」を中心に活躍しているE257系電車が、2020年3月のダイヤ改正から転用され営業運転に就いています。185系「踊り子」の姿を見られるのもあと少しです。381系「やくも」号より早くその命脈は尽きそうです。残念無念!!私はこうやって全国の主な特急列車一つ一つを制覇しているところです。❤❤❤

 昭和56年のダイヤ改正で、国鉄は、伊豆方面のへの列車「あさま」と「伊豆」を廃止し、代わりに、L特急「踊り子」を登場させた。もちろん、川端康成の名作『伊豆の踊子』にちなんだ命名である。このため、国鉄は、新鋭の185系列車を投入した。白い車体に、斜めにグリーンの線が入った185系は、踊り子の旗と、赤い円の中に、白ヌキで、「踊り子」と書いたヘッドマークで有名になった。このL特急「踊り子」は、東京を出発したあと、熱海で、修善寺行と、伊豆急下田行とに分割される。   (西村京太郎『L特急踊り子号殺人事件』(講談社))

【追記】 私の大好きだったシンガー・ソングライターの故・村下孝蔵さんに、これと同じ名前の「踊り子」(1983年)というヒット曲がありました。まだ若くしてお亡くなりになってしまい(享年46歳)、残念でした。まだまだ名曲を書いて聴かせて欲しかった!

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11月講演のご案内

◎プレゼント付き講演のご案内!!

 11月21日(土)「大学入学共通テストに向けて~求められるチカラとその指導方法~」と題して講演を行います。Zoom配信企画です。国語・英語・数学の3教科が予定されており、私の出番は午後2時から約90分です。講演後には、チャットによる質問もお受けすることになっております。ご参加していただいた先生方には、当日の資料だけでなく、私の最新版『「共通テスト」攻略のために~リーディング編』(67ページ)を無料でダウンロードしていただけるというプレゼント付きの講演です。この資料は、私が松江北高補習科・勝田ケ丘志学館で使用した解き方の解説プリントです。そのまま演習にご利用できるようになっています。あれだけ時間不足で点の取れなかった生徒たちが、今では見違えるように8割を超えるようになりましたので、きっとお役に立つと思いますよ。本日中(10月15日)は下記のアドレスからお申し込みください。https://le-s.jp/jy1121      10月16日以降は、(株)ラーンズのホームページ上でもお申し込みいただくことができます。

 対象は、主として2年生を担当しておられる先生方・進路指導担当の先生方です(3年生の先生方にもお役に立つはず)。「共通テスト」に関する、「時間が足りない」「新傾向の問題の解き方を教えて欲しい」「語彙力を鍛えるためにどのような指導をしたらよいか?」「長文を早く読むためにはどうしたらよいか?」「日頃どんな演習をしたらよいか」「リスニング問題の解き方は?」などの疑問にお答えしたいと思っています。プレゼントさせていただく『「共通テスト」攻略のために~リーディング編』(67ページ)は〔写真右〕、私が演習に使った最新版資料です。「試行テスト」問題を材料に、各大問への迫り方を解説したものです。そのまま先生方の演習の材料に使っていただけると思います。ぜひお申し込みいただいて、当日画面でお会いしましょう。♥♥♥

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Oil and Water by TCC

 カードマジックの世界に「オイルアンドウォーター」(水と油)というジャンルがあります。は比重が違うので混ぜてもすぐに分離してしまいます。それをトランプで再現したマジックです。表と裏を交互に混ぜたトランプが指を鳴らすとすぐに分離、そこでトランプを振ると一瞬で元通りに交互に混ざるというもので、実にいろいろなバリエーションが発表されていて、私もたくさん買っています。

 今度売り出された「Oil & Water by TCC」は、 可愛いデザインの「オイル&ウォーター」です。の絵の美しいカードがそれぞれ4枚ずつあります。油と水の絵のカードを、まず1枚だけ入れ替え観客に示します。おまじないをかけると、まるで本当の水と油のように、油のパケットは油だけ、水のパケットは水だけにきれいに分かれてしまっています。今度は、油と水のカードを2枚ずつ入れ替えます。おまじないをかけて再びカードを見てみると、入れ替えたはずのカードが水は水、油は油にきれいに戻ってしまっているのです。さらに今度は、3枚を入れ替えてやります。おまじないをかけてカードを見てみると、やはり油は油、水は水にきれいに分かれてしまうのです。こうやって一枚ずつ入れ替える枚数を増やしていくことで、徐々に盛り上がっていきますね。一切の仕掛けはありませんから。そのまま観客に手渡して、いくらでも調べてもらうことができます。使う技法はエルムズレイカウントだけですから、カードマジックを普段演じている方ならすぐに演じることができます。何よりも、バイシクル版の8枚のレギュラーカード(赤裏)がきれいな作りで、印刷も美しく、私は最近、この作品にはまっています。♠♣♥♦

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「WEST EXPRESS銀河」

◎新たな長距離列車誕生!!

 

▲米子駅の「銀河」歓迎幕

 JR西日本の新しい長距離寝台特急列車「WEST EXPRESS 銀河」(ウェストエクスプレス)が、松江駅3番ホームに入ってきました(朝8時45分)。5月に運行が始まる予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で延期され、9月11日にようやくデビューとなりました。車体カラーの瑠璃紺(るりこん)色は、西日本が誇る美しい海や空を表現しています。ロゴの側面の銀色のストライプの長いラインは、長距離の旅をイメージさせるとともに、誰もが持つ「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現しています。西日本エリアの魅力的な地域を星に見立て、その星々の間を列車が移動する様子を曲線でデザインすることで、WEST EXPRESS 銀河」が魅力的な地域とお客様を結ぶ列車であることを表現しています。往年のブルートレインを彷彿させますね。

    関西圏の新快速などで活躍した「117系を大幅改造した6両編成。えちごトキめき鉄道「雪月花」の設計デザインなどを手がけた川西康之氏がデザインを担当しています。WEST EXPRESS 銀河」は、京阪神~山陰間に設定された夜行特急列車で、世界的観光地の京都と、女性の人気が高い出雲大社を結ぶ。観光目的の列車としては最強の組み合わせですね。東京~出雲市間の夜行特急「サンライズ出雲」も人気が高いですから、近畿圏発の夜行列車も需要は多かったはず。しかし夜行列車廃止施策の影響で1999年に寝台急行「だいせん」が廃止されて以来、ベッド付きの列車は、21年間も空白となっていました。WEST EXPRESS銀河」を短く「銀河」と略したいところですが、岩手県で「SL銀河」が走っていますし、ブルー・トレインブーム時代には東京~大阪間の寝台急行「銀河」もありました。WEST EXPRESS銀河」の列車名も、かつての夜行急行のイメージを継承したものと思われます。

 「WEST EXPRESS銀河」1~6号車のインテリアは全て異なっています。寝台に転換できるファーストシート、往年の開放B寝台のような構造で、ノビノビ座席と同様に指定席特急料金のみで利用できるクシェット、ベッドに転換できる個室のプレミアルーム、リクライニング席を設定しています。4号車はフリースペースの「遊星」で、4席あるボックス席に設けられた大型テーブルには、オセロ、チェス、将棋、囲碁の盤面が刻まれています。⇒内部の詳しいレポートはコチラ に詳しく出ています

 私は観光列車「あめつち」のように(⇒私の紹介記事はコチラです)、松江から出雲まで乗ってやろうと虫のいいことを考えて、松江駅「みどりの窓口」に行きましたが、それはできないそうです〔笑〕。♥♥♥

 

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菅首相の英語レベル低すぎ?

 米子に通う電車の中で読んでいた新聞の中に、「菅首相は英文レベル低すぎる」という大きな見出しの衝撃的な記事を見つけました。アメリカのトランプ大統領の新型コロナウィルス感染を受け、ツイッターに投稿したお見舞いメッセージに対して、自民党外交部会で「英文のレベルが低すぎる」と苦言が相次いだというのです。外務省の担当者は、「サポート態勢を組んで対応する」と低姿勢を貫いたとの報道です。「外交部会」「外務省の担当者」が一体誰なのかも示さずに報道するのが、よく使われる手口です。一体何が問題となったのか?興味が湧きました。どんな英語が問題視されているのでしょうか?英語は次のものでした。

Dear President Trump, 
I was very worried about you when I read your tweet saying that you 
and Madam First Lady tested positive for COVID-19. I sincerely pray
for your early recovery and hope that you and Madam First Lady will
return to normal life soon.

 批判されているのは、夫妻の感染を知り「心配した」とする英文がI was worriedと過去形になっており、「今は心配していない、という意味に受け取られる」「日本語を自動翻訳したような文章だ」と出席議員が酷評したというのです。議員の中には、「首相はきちんとした英語を使った方がいい」との助言が米国の友人から寄せられたそうです。外務報道官は「英訳に関しお手伝いすることがあればしていると思うが、経緯は承知していない」「確かにちょっとくだけている。改善した方がいい」との声が省内から漏れたと言います。私には、酷評の意味が理解できません。

 そもそもこの英文を、菅 義偉首相本人が書いたとは思われません。側近の人が英語に訳したはずです。批判されているwas worriedと過去形になっているのは、後の副詞節が過去の事柄を述べているから当然のことです。「今は心配していない、という意味に受け取れる」という批判も、その後の文章で、ちゃんと「早い回復をお祈りする」と添えてあるので、全く問題になりません。1つの文章だけを取り上げてのあげつらいとしか思えません。ちゃんと2つの文章を読めば、きちんと誠意は伝わっています。Madam First Ladyがオカシイとか、tested positive for COVID-19が変な英語だ、early recoveryが不自然だとの指摘もありますが、全く問題のない英語です。

 自国の総理を、ひいては日本を、大々的にキャンペーンを張って貶める自民党内部の風土の方がオカシク思われます。マスコミ報道とは、かくも信用ならない面を持っています。私は「宝島事件」の際に、そのことを十分思い知らされました。「宝島事件の顛末」と題して記録しています。⇒コチラです

     *************************

 「総理大臣と英語」と言えば、思い出す「事件」が二つあります。一つは2000年の森 喜朗総理「Who are you ?事件」です。このブログでも詳しく報じていますし、全くのデマであったことが分かっています。⇒私の記事はコチラです  松江北高の「芸術鑑賞」の落語の席で面白おかしくこのことをネタにするものですから、聞いた教員・生徒たちは信じてしまいます。心ないデマが独り歩きをして、あたかも真実であったかのように受け取られてしまっています。私は翌日に職員朝礼で、ことの真相をフォローしておきました。⇒コチラ「あむーる」をご覧ください

  もう一つは2010年、当時の鳩山由紀夫総理に対して、米紙ワシントンポスト』「ルーピー」(LOOPY)として取り上げられて、その意味するところをめぐってちょっとした論争になったことがあります。loopyというのは「くるくるパー」という意味です。一国の首相を「バカもの呼ばわり」するのは失礼じゃないか、けしからん!という論争です。鳩山由紀夫首相を、核安全保障サミットの「最大の敗者」であると叩いた『ワシントン・ポスト』は、その後、同記事で首相を批評した際に使用した「ルーピー(LOOPY)」という言葉は、一般的な「愚か」「変わり者」の意味ではなく、真意は「鳩山首相が現実から遊離している」という意味である、という苦しい釈明をしました。

 2000年⇒2010年⇒2020年と、10年おきに総理の英語をめぐって論争が沸き起こっている点が面白いと思われます。♠♠♠

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「カイコーン」

 「カイコーン」(オルファ、オープン価格 約200円)は、ありとあらゆる業界の作業場において発生する開梱作業を、より安全なものにしようと開発された安心設計の開梱用カッターです「オルファ」ならではの切れ味に加え、本体の耐久性や形状にもこだわって開発されました。また、替刃交換時のケガや異物混入のリスクも考慮して、替刃交換の必要がない使い切りタイプを採用しました。働きカッター改革」 “ケガをしない、させない”をテーマに作られた製品です。刃にはステンレス鋼を使用し、水洗い可能です。その洗浄性からNSF認証も取得し、衛生面にも配慮しています。年々、国内の作業場にて使用可能なナイフが制限される(例:折る刃式、替刃式は不可)など、安全管理への意識・需要が高まってきている中、「カイコーン」はその要望に応える商品となっています。名前の「カイコーン」は、「開梱」ということでしょう。日本の文房具には、こうした作業名などをストレートに商品名にしたものが多くあります。文房具は品数が多いので、店頭で見かけた時すぐに何ができるかを想起できるように工夫しているのでしょうね。主な特徴を挙げてみましょう(オルファのHPを参考にしました)。

《主な特長》

1. 高い安全性

刃が全体に露出していないので、手や指に触れにくい設計となっています。ケガをする心配が少なく、作業効率の向上が期待できますね。替刃交換を必要としない使い切りタイプなので、交換時に起こりやすい指のケガの心配も全くありません。

2. 高硬度ステンレス刃

サビに強いステンレス刃の硬度をあげることによって、一般的な刃(炭素鋼)に劣らない鋭い切れ味を実現しました。錆びにくく、水洗いも可能なメンテナンス性の高さに加え、作業効率のさらなる向上が期待できます。

3. 切断抵抗を軽減する独自構造

独自の構造によって樹脂の干渉を減らし、刃の厚さのみでの切断を可能にすることで、切断抵抗を軽減しています。作業者の負担も軽くなり、余計な力をかけることによる突発的な怪我の恐れも少なくなります。 ※特許出願中《その他の特長》

本体の剛性・耐摩耗性

本体の材質には、耐摩耗性に優れているナイロン樹脂を使用しており、ガラス繊維を加えることによって、剛性も一層向上させています。

刃が2 箇所使用可能

刃が左右の2 箇所使用できるので経済的です。

落下防止用コード取り付け穴

大きめに設けた穴は、様々な金具に対応します。コードを取り付けることによって、本体の落下や荷物への混入リスクを軽減します。

洗浄性におけるNSF 認証取得
水洗いが可能で、水が溜まりにくい構造になっており、洗浄性においてNSF 認証を取得しています。

 この「カイコーン」は実にユニークな形状をしています。平らなフォルムの先端は尖っていて、その両側は小さな翼のように広がっています。先端にはまさに翼のようなプラスチックのパーツまであって、その根元には小さな刃が見えますね。ちょっと独特な形ですが、これがとってもよく考えられているのです。

 まず、ダンボール箱が届いてまずするのが、箱のフタを閉じているテープを切ることですね。その場合は、先端の尖ったところをブスリとさして、そのままスライドさせます。プラスチックを尖らせただけなんですが、少々力を入れればテープをスイスイ切っていくことができるんです。開けた穴に小さな翼の先端を滑り込ませる。つまり、立てていた「カイコーン」を今度は横に寝かせていくのです。翼の根元には刃があるので、スルスルとスムーズにテープがカットされていきます。ダンボールを留めているフタの長いところの他、その両サイドも留められています。ここをカットする時も、先ほどの小さな翼の突起を引っかけてスライドすると簡単にできます。また、ダンボールにはヒモで結束されている場合もあります。これを切る時も、先ほどの刃を使います。

 こうしたダンボールのテープやヒモを切るには、これまでは、通常のカッターを使っていたものでした。たしかにそれでも十分事足りはします。この「カイコーン」が優れているのは、すぐに使えることです。カチカチと刃を出す必要もなく、刃も尖った先端も予めスタンバイしている。手にした瞬間にすぐに切っていけるのです。それでいて、刃は指に触れづらいよう、上手い具合にガードされているのです。

 リビングルームにこれがひとつあると、これからの通販生活がきっと快適なものになると思いますよ。また、新生活や引っ越しの季節においても、たくさんのダンボールの開梱作業が必要になってきます。そうしたシーンでも活躍してくれること間違いナシの安全・安心の便利道具です。

 以前私は、これと同じ開梱用のアイデアハサミで、コクヨから出ている「ハコアケ」という商品をご紹介して(⇒コチラをご覧ください)、ずっと使ってきましたが、この「カイコーン」の方が手軽で便利だと感じています。♥♥♥

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四万十のり

◎週末はグルメ情報!今週は佃煮

 二十年くらい前のことです。島根県立津和野高等学校で総務部長を務めていたとき、PTAの全国大会が徳島であって、役員の方々と一緒に出かけました。会のことはすっかり忘れてしまいましたが、「大塚美術館」鳴門の渦潮人形浄瑠璃を訪れたことや、徳島一と言われる有名ラーメン屋「いのたに」(あまり美味しいとは思わなかった)のことは今でもはっきり覚えています。どうしても、もう一つ忘れられないことがあります。泊まったホテルの朝食で出てきた「四万十のり」の佃煮が本当に美味しかったんです。ご飯がいくらでも食べられました。もう一度食べてみたいな、とずーっと思っていました。

 先日、たまたまアマゾンでこの「四万十のり佃煮」を見かけたので、注文してみました。日本最後の清流といわれる四万十川産のあおさを100%使用し、小豆島のきれいな水を素材に、小豆島産醤油で炊き上げたのり佃煮です。伝統の製法で作られた味です。「あー、この味、この味!」と、当時のことを思い出しました。ご飯を美味しくいただいています。それにしてもアマゾンは便利ですね。♥♥♥

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「エイロネイアデックR」

 「エイロネイアデック」という、ちょっと変わった昔のカード・マジックが気に入っていました。観客の意表を突く、ギャグマジックです。演者はいくつかのカードマジックを演じ、ついに最後のマジックとなりました。では最後に特別なマジックを一つお見せしましょう。まずどれでも好きなカードを1枚選んで頂けますか?」言われるがままに、観客は1枚のカードを選び、抜き出します。では、まだ表は見ずにそのままで。普通は、このカードをあなたが覚えて…一組に戻して…良く切り混ぜ…そして私(マジシャン)が当てる…という事をするのですが、最後は私がカードを当てるのではなく、あなた自身に当てて頂きます!さぁ、あなたが選んだこのカード・・・一体何だかわかりますか!?」 突然の振りに観客は困惑しながら一言、「…わ、わかりません」観客が至極当然の答えを口にした瞬間、素晴らしい!よくわかりましたね!!」 演者がテーブル上のカードを捲ると、そのカードは間違いなく「わかりません」なのです!観客の心理の隙間を見事に突いた、想定外のクライマックス!現象は一瞬ですが、その効果は絶大です。正に実践向きの道具(アイテム)と言えるでしょう。

 その「エイロネイアデック」が、リニューアルして再登場しました!エイロネイアデックR」です。今回より「予言のカード」が同封される事になりました。さらに今回の製造分より、ラフ加工がされており、デックがより扱い易くなっています。また従来の説明書にプラスして、新手順がオンライン解説にて新しく加わりました。観客ウケ抜群のカードマジックです。私はこういったおとぼけギャグ・マジックが大好きなんです。♠♣♥♦

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大学受験ラジオ講座

 10月3日(土)付の『朝日新聞』が、かつての「大学受験ラジオ講座」(1952年~1995年)を取り上げていて(「元祖リモート教育 DNAは今も」)、 当時を知る私は、懐かしく思い出しました。当時、広瀬町に住んでいた私は、文化放送の電波がよく入らない地域だったもので、雑音だらけの背景の中で、聞こえたり聞こえなかったりする放送に耳を澄ましながら、聞き入ったものでした。ろくな参考書も、まだ予備校の講座もネットもない頃の時代です。受験生の頼りと言えば、この①「大学受験ラジオ講座」、②受験雑誌の『蛍雪時代』(旺文社)、③旺文社模試、の三つでしたね。今は②の『蛍雪時代』を除いてみんな無くなってしまいました。わずかに残っている『蛍雪時代』も当時に比べると、売れ行きは激減しています。当時の私は、今はもうない『高3コース』(学研)を定期購読していました。

 旺文社の創業者・赤尾好夫が、大学受験教育の地域格差を放送を通じて解消していく」という理念を掲げ、自ら設立に関与した日本文化放送協会(現・文化放送)に企画を持ち込んで、1952(昭和27年)3月31日の開局と同時に放送開始したのが、「大学受験ラジオ講座」でした。月刊のテキストを元に、基本的には毎日1講座30分単位で2本放送されていました。講座の始まりには、ブラームスの「大学祝典序曲」がテーマ曲として流れてきたものです。後に、同じく教育の地域格差解消をテーマに「百万人の英語」が立ち上げられました。これも大好きな番組でした。

 月刊のテキストは、各回の放送で扱う過去の入試問題練習問題で構成されており、解説・解答編の別冊が付録についており、放送を聞けなくても、問題集・参考書として使うことができました。結構時間をかけて予習していたのを覚えています。最盛期には50万部にまで達したそうですよ。ここから、1980年代以降の予備校の人気看板講師が登場していくのです。その後、大手予備校の地方進出や、後発の通信添削講座の伸長など、受験産業界も多様化の時代を迎え、テキストの需要も落ち込み、1995年に「ラジオ講座」は43年の幕を閉じました。

 看板講師だった寺田文行先生(数学)や、J.B.ハリス先生(英語)の授業が懐かしく思い出されます。私は、大島好道先生(専修大学)の英語が大好きでしたね。語呂合わせ・ダジャレの大好きな先生でした。『大島式英単語増殖法』(旺文社)としてまとめられました。接頭辞接尾辞などを利用して語彙の増強を図るという、今私が授業で指導していることは、全部大島先生の受け売りです「しょんめんたんす意地悪わい」「ある朝行くわい降るあぶるいぶっていぶる一種類」「ネスに会いていわい」「縁があったらハイいーぜと合図する」「あんみついんですのん」などは、今でもフル活用させていただいています。興味のある先生は、ダウンロードサイト」に公開されている私の資料「単語の効果的な覚え方」の中にある接頭辞・接尾辞の「語呂合わせ」の項を参考にしてください。⇒コチラです  ♥♥♥

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リピーター?

 最近、私が通い続けているお店が、ケーキ屋さんの「Cii stand」(⇒私の紹介文はコチラです)と、とんかつ屋さんの「かつふじ」(⇒私の紹介文はコチラです)です。どちらも松江には珍しく行列のできるお店です。店長さんとも仲良くさせていただいている「常連客」です。日本語では、これを「リピーター」と言いますね。

×In the first quarter, 80% of our sales came from repeaters.
(第1四半期では、売上の80%がリピーターによるものでした。)

 このような英語repeaterの使い方は日本語では普通ですが、英語では誤りです。日本語では、「繰り返し店に来てくれるお客、常連客」のことを「リピーター」と言いますが、実は、和製英語」です。私の知っている英語のrepeaterは、①大学の授業の単位を落として再履修している学生か、②同じ犯罪を繰り返し犯して警察に捕まる人、のことです。③連発銃の意味もあります。気をつけたい単語です。「常連客」なら、regular[repeat] customersが正しい英語です。♥♥♥

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「ネオンピツ」

 蛍光マーカーがにじんだり、裏写りすることが気になる人へ、こんな文房具を紹介したいです。それはクツワ株式会社が、2020年5月に市場に送り込んでいる新感覚ノック式鉛筆の蛍光マーカー「NEONPITSU(ネオンピツ)」です。価格は税抜300円、替芯は2本入りで同180円。

 「ネオンピツ」は、同社の定番商品「鉛筆の蛍光マーカー」の蛍光カラー芯が入ったノック式ホルダー鉛筆です。従来の鉛筆マーカーは鉛筆のように削る必要がありました。鉛筆を削るのは手間もかかるし、ゴミも出るので面倒くささが残ります。そこでクラウドファンディングを行い、ノック式の蛍光マーカー開発に向けて116万円以上の応援があり、予想を上回る大きな反響があったことから、商品化されることになりました。

 鉛筆マーカーはインクではないので、にじまず、紙に裏写りすることもありません。書き心地はクレヨンに近いと感じます。にじむこともないので裏写りもしにくいんです。ペン軸が透明なので、中の芯の量が一目で分かり、事前に替え芯の準備をしておくことができます。繰り返し使えますからエコですね。ペン先にグリップが付けられているのは、持ちやすく長く持っても疲れないための優しい工夫です。マーカーの芯部分は3.8mmですが、持つ角度によって細く書くこともできますし、インクと違い重ねて書いても色むらは出ませんから、いくらでも線を太くすることも可能です。ちょうど色鉛筆と同じ感覚ですね。紙はもちろん、木材や布など色々なところにマーキングすることもできます。蛍光ピンク、蛍光イエロー、蛍光オレンジ、蛍光グリーンの4色が用意されています。大きな魅力を述べれば次の4つでしょう。

・新感覚!蛍光の鉛筆芯を使用

・にじまず、紙の裏写りなし

・インク乾き・インク切れなし

・ノック式で削る必要なし。残量が見てわかる!

 私は「ぶんぶん堂」で、オレンジを買って使ってみましたが、問題点もないわけではありません。使っていると微量ですが、鉛筆カスが出ます。かなり細かいものなので、そんなに気にはなりませんが、間違いなく出ます。発色は日頃使っているマーカーと比べると、イマイチという感じです。さらには、新聞などで、印字した部分を擦ってしまうので、多少黒色が混じってしまうという欠点も見つかります。一回ラインを引いただけでは、文字が全てマーカーに覆われることはないので重ね塗りが必要です。でも、耐候性に優れているはずですので、時間の経過による色抜けは少ないと思います。インクの乾きを心配するとか、重ねたときに他の紙に写ってしまう従来の心配とかは一切ないのが強みでしょう。リフィルの交換も簡単です。

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 私は個人的には、蛍光マーカーの方が好きで、もっぱらぺんてる「ハンディラインS」を大量買いしています。⇒私の紹介記事はコチラです   私の趣味の一つに「文房具」があり、私は「文房具の八ちゃん」と呼ばれています〔笑〕。暇があれば文具店をのぞいています。もっぱら行くのは、米子「ロフト」と、松江・田和山「ぶんぶん堂」の二つ。東京に出れば、銀座の「伊東屋」が私のお気に入りです「伊東屋」は新しくなったんですが(⇒コチラ)、私は昔の品ぞろいが半端でなかった頃の「伊東屋」の方に愛着を覚えています。♥♥♥

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中川皓太

 10月3日の巨人―阪神戦で、実に珍しい珍プレーがありました。巨人が7点リードで迎えた9回裏に、堀岡宮国がだらしなく4点を献上して、3点差に迫られました。ここで投手交代。2死走者なしからリリーフカーに乗って出てきたのは左腕のセットアッパーの中川皓太(なかがわこうた)。場内には「デラロサ」のアナウンスが流れ、電光掲示板にもそのように出ています。原監督は審判には「デラロサ」と伝えていましたが、ブルペンへの伝達の過程でミスが生じて、中川が出てきたのでした。バツの悪い中川は小走りでベンチに下がり、守護神のデラロサが再びリリーフカーに乗って現れました。原監督「僕と宮本(投手チーフコーチ)の間では意思疎通はできていた。その次に送った人は中川って言ったみたいなんだよね。中川に罪はない。むしろベンチが悪い」と受け止めました。助っ人デラロサは、規定により投球練習一切なしで北條を2球で追い込み、3球目で内野フライ。あー、これでゲームセットか、と思いきや、三塁手の田中俊と一塁手ウレーニャが、マウンド付近で交錯して落球しかけました。田中俊が倒れ込みながらも、地面に落とすことなく脇でボールを挟んでおり、これが捕球とみなされ、試合が終了しました。とんだドタバタ劇でしたね。

 熱狂的な巨人ファンである八幡は、中川皓太の大ファンです。今月の『月間ジャイアンツ』11(報知新聞社)は、「行け!皓太」という中川の特集でした。2015年ドラフト7位で巨人に指名され、しばらくは2軍・3軍暮らしでした。2018年、投球内容がふがいないことから、阿部慎之助にフォームを変えてサイドスローから投げてみてはというアドバイスをもらい、試して見ます。以降、見違えるようになった球筋を生かし、2019年には押さえを任されます。そして今年2020年は不動のセットアッパーとして、防御率も0点台と、安定した投球を見せています。特集によれば、東海大学時代は、真面目で謙虚で芯がしっかりしている反面、自信がなく、元気と覇気に欠ける選手だったと言います。2年生が終わる頃に監督室に呼ばれ、「中川、野球をやめてもう帰れ。お前は技術があるのにどうして気付かないんだ。これから一本立ちしていく時に何をグズグズしているんだ!」と本気で怒られたそうです。顔が引きつり、目に涙を浮かべていました。ここから彼の目の色が変わり始めたそうです。今年も菅野をリリーフした際に、打たれて彼の勝ちを消してしまった日、ベンチに帰ると、大変なことをしてしまったと、悔しさと悲しさで目に涙を浮かべながら呆然とした表情が忘れられません。あの目と気持ちがあれば大丈夫です。

 今年のジャイアンツは、中川に加えて、高梨大江と3枚の同じような左の変則投手を抱えており、三人がみないい働きをしています。強いわけだ!♥♥♥

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高島屋「ビリーズマジックショップ」

 東京新宿高島屋」の9階に、「ビリーズマジックショップ」というテンヨーのお店があります。テンヨーの全製品「マジックテイメント」「ワールドグレイテストマジック」シリーズに代表されるクロースアップマジックや、サロン・ステージ系の定番品をはじめとし、ディーラーブース限定品や海外輸入品、可愛いキャラクターマジックから不思議グッズまで…その数、約200点以上!旬のアイテムも続々入荷してきます。私が見ても、かなりの品揃いのお店でした。

 今日初めてお邪魔しましたが、店長のビリーさんは不在でした。残念!目標は、テンヨーの新製品「6カードリターンズ」「驚愕のカード」を買って帰ることでしたが、ついでに「Toy Story 4」「スパイダーマンデック」「タリーホデック」も一緒に買って帰りました。

 「ビリーズマジックショップ」の楽しいホームページはコチラです。

 本日、この「ビリーズマジックショップ」より、一般発売に先駆けて、期間限定・数量限定で、テンヨーの2021年の新製品が送られてきました。①特別価格②景品付き(「二次元なキューブパズル」)の3点セットの先行発売です。一般発売は10月中旬です。いつもは「東急ハンズ」に行くとちょっと早めに入荷しているんですが、今年はビリーさんのお店で求めました。今年も力作揃いです。♠♣♥♦

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「四川担担麺 虎嘯」

◎週末はグルメ情報!今週はラーメン

 5月開店予定だったものがコロナ禍で遅れていた「四川担担麺 虎嘯(こしょう) 松江店」米子店もあり)が、7月2日にオープンしました。大橋川沿いの「スーパー・エブリィ」の横になります。天井が高く、広々とゆとりのある店内は、中国の古風な要素とモダンテイストを掛け合わせた開放感のあるオシャレな空間となっています。カウンターとテーブルのほか座敷席もあり、子ども用椅子も利用できるのでファミリーも気軽に立ち寄れます。店内は光触媒で空間をまるごと除菌していました。コロナ騒動で大変な中、安心してお店に入ることができますね。店内は満員で、次々とお客さんが入ってこられました。

 担々麺の専門店ですから、やはりこれを食べないわけにはいきませんね。オーナーは横浜中華街で腕を振るった経験を持つだけに、味も本格派です。特長はなんといっても、香り高く濃厚な味を持つ「金ゴマ」を焙煎して使用している点。うま味たっぷりの白湯スープに金ゴマを加えた担担スープは、ゴマの風味が豊かで、濃厚かつマイルドな仕上がりに。辛さは0(普通)から5(激辛)まで6段階でオーダーできるようになっていますが、私は0(普通)でお願いしました。芝麻醤の黄金色のスープに赤くラー油が浮かび、センターにボール状のミンチ。基本のスープはすっきりとして、胡麻の芳ばしさにややピリッと辣が感じられます。麺は食感の良いストレート中細麺。ややすっきりとし過ぎかと感じた旨味も、センターのミンチを崩していくと旨味が広がって良い感じとなってきます。でも、やはり私は田尾山「壱龍」担々麺の方が、はるかに美味しいと思いました。

 日を改めてお邪魔して、「生揚醤油拉麺」をオーダーしました。先ずはスープから、「米子の創業130年の老舗、須山醤油」さんより一般流通しない醤油を絞って熱処理を施してない状態の「生きた醤油(生揚・きあげ)」を使用」だそうで、スキッとキレがありながら、香りよく芳醇な醤油が口に広がります。そして淡麗系でクリアーだが、ボディのしっかりとベーススープの旨味が追いかけてきます。鶏ガラと思われるんですが、シンプルでスッキリとしながらも、その実は旨味がギュッと圧縮された強くて奥深い美味さがありますね。芳醇な生揚醤油とシッカリボディスープのバランスが素晴らしい。ちょっと心に残るスープでした。麺は口触り滑らかで、シッカリとした食感の多加水ストレート細麺が、パツっとした噛みごたえが心地よく、のど越し良し。トッピングは軽く炙ったチャーシュー、やや厚切りのメンマ、根切など下処理されたモヤシ、青ネギ。スープは美味しいんですが、全体的なバランスがちょっと物足りません。ギョーザも一緒に頼みましたが、ごく普通のものでした。♥♥♥

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anyDATE

 実にシンプルですが、とっても不思議な月・日を当てるマジックです!5枚のカードを示します。ラミネートされた実にきれいな作りのカードです。5枚のカードの片面には月の名前が、反対面には日付のカレンダーがデザインされています。観客に全く自由に、自分にとって一番大切に思っている月・日を心に思ってもらいます。この5枚のカードにその月・日付があるかどうかだけを質問します。準備はこれだけです。マジシャンは観客が心に思った月・日を、念を集中して、完璧に言い当ててしまいます。実に簡単にできます。フリーチョイスです。この5枚のカードをポケットに入れて置くだけで、いつでもできる便利な道具です。初心者からプロまで対応します。使っている原理は古くからあるものですが、これをカレンダーに応用したところがミソです。当て方はいろいろな工夫ができるでしょう。何よりもきれいなカードが気に入りました。演技をご覧ください。♠♣♥♦

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「案山子」の原風景

      案山子              作詞・作曲 さだ まさし

元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

城跡から見下ろせば 蒼く細い河
橋のたもとに 造り酒屋のレンガ煙突
この街を綿菓子に 染め抜いた雪が
消えればお前が ここから出て
初めての春

手紙が無理なら 電話でもいい
金頼むの 一言でもいい
お前の笑顔を 待ちわびる
お袋に聴かせてやってくれ

元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

山の麓煙はいて 列車が走る
木枯しが雑木林を 転げ落ちてくる
銀色の毛布つけた 田圃にぽつり
置き去られて 雪をかぶった
案山子がひとり

お前も都会の 雪景色の中で
ちょうどあの案山子の様に
寂しい思い してはいないか
体をこわしてはいないか

手紙が無理なら 電話でもいい
金頼むの 一言でもいい
お前の笑顔を 待ちわびる
お袋に聴かせてやってくれ

 以前、NHKの「今夜は生でさだまさし」は、日本を飛び出し、南米・エクアドルの首都キト市からの中継でした。外交関係樹立100周年の日本祭り会場で、さださんが歌った生歌は名曲「案山子」(かかし)さだまさしコンサートのツアーメンバー(ピアノニスト・倉田信雄、ギタリスト・田代耕一郎、パーカッション・木村キムチ誠)の演奏で歌いました。今から19年前、島根県の西の端津和野高校に転勤したとき、同僚から、「この歌は、さだまさしさんが津和野城跡から町を見下ろして作った曲だよ」ということを教えてもらいました。そうだったんだ!知りませんでした。

 さださんによれば、この曲のきっかけは、大分から福岡へ弟の佐田繁理(さだしげり)さんと共に移動する際に、列車の窓から見た景色だといいます。その日は雪が降っており、車窓から雪の中に案山子がぽつん立っているのを見たさださんは、「かわいそうにな、雪の中に立ってて」と話しかけた。繁理さんは鈍い反応しかしなかったが、さださんはその風景と、自身が経験した都会での一人暮らし、そして弟の台湾留学中の思い出などが重なり、この曲を思いついた、とのことです。

 都会で一人暮らしをする弟(妹)を案じる兄からのメッセージである、とさださん自身が語っています。地元に残った兄からの手紙、と考えると、この雪に埋もれた『案山子』の姿は、都会で奮闘する兄弟だけでなく、田舎に取り残された兄自身のようにも見えませんか?母は遠く離れた兄弟を案じ、日がな連絡を待っている。対して自分は何かを成し遂げたくてもこの田舎からは離れられない。この場所から動けない『案山子』の姿は、田舎から出ることができない兄の姿に重なるようにも感じます。さださん自身はそこまでは明言していませんが、残された者の孤独も共に歌われた歌のように感じたのは私だけではないと思います。

 さださん曰く、曲の原風景は、島根県・鹿足郡・津和野町にある、三本松城の石垣の上に腰掛けて作った歌です。切り立った山上の津和野城跡に立つと、歌詞通りの箱庭のような町が見下ろせます。鉢を伏せたような青野山を正面に見据え山壁が東西に走り、南北の狭い谷の間をS字を描くように津和野川が蛇行しています。山の斜面に段々畑、赤い屋根瓦を連ねた風景、煉瓦北煙突の造り酒屋、田んぼに案山子が立っている、「山の麓煙はいて列車が走る」という歌詞は、まさに津和野町の景色そのものです。私は松江北高に帰ってくる前は、三年間、津和野城跡の真下にある島根県立津和野高等学校で教えていましたので、この景色には見覚えがあるんです。

 なお、この歌の歌詞にある「淋しくないか お金はあるか 今度いつ帰る」という言葉は、さださんが中学・高校と一人で東京で下宿していたときに、一週間に一、二通来ていたお母さんからの手紙に必ずそう書いてあったのだといいます。おんなじ言葉が何回も何回も繰り返してあったんで、覚えてしまったと、さださんは回想しています「『金頼む』の一言でもいい」という歌詩も、親からの仕送りだけが頼りだった、さださん自身の経験が基になっているんですね。この体験を、日本のふるさと像の原風景とかぶらせて作った曲がこの「案山子」なんです。このことは、彼のエッセイ集『噺歌集』(はなしかしゅう)(文春文庫)に詳しく書いてあります。

 さださんが音楽への道に入るきっかけを作ったのは、あの加山雄三さんです。中学生のとき映画「エレキの若大将」を観て、加山さんへの憧れからヴィオリンからギターに変わりました。この「案山子」という曲には、加山夫妻にとっても涙なしには語れないエピソードがあります。長男が海外生活をするため、夫婦で成田まで見送った帰りのできごとでした。運転する加山さんも、横に座る奥様の松本めぐみさんも無言でした。車内の雰囲気をちょっとでも変えようと、加山さんがラジオを付けると、案山子」が流れてきます。元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る」先ほど見送ったばかりなのに、我が子を心配するまさに親心そのままの歌詞が続きます。手紙が無理なら 電話でもいい 金頼むの一言でもいい お前の笑顔を待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ」 加山さんは、胸が一杯になりました。横の夫人を見ると、ハンカチを目に当てて嗚咽をこらえていたそうです。二番の歌詞にも「お前も都会の雪景色の中で あの案山子のように 寂しい思いしてはいないか 体を壊してはいないか」とあります。最後は再び「寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る」と希望を託して終わっています。我が子を切に思う親心の強さは、時代を問わずに存在していますね。

 ちょっとここで、津和野の思い出を。津和野といえば、明治維新後の日本の近代化を担う偉人を輩出しています。「哲学」「倫理学」「感性」など、概念的な新しい日本語を次々と生み出した西 周(にしあまね)、彼の縁戚にあたる大文豪森 鴎外(もりおうがい)も津和野の「養老館」に学んだ人物です。西 周の家は津和野川河畔にあり、川を挟んで森 鴎外の生家があり、共に一般公開されていて、私も何度も訪ねました。「養老館」は町の中心の殿町通りにあり、その堀割には、群れて泳ぐまるまると太った鯉が観光客に人気です。時折、鯉がピシャっとはねる水音が響くんです。殿町通りには、武家屋敷や白壁に赤い瓦の豪奢な商家が立ち並んでいます。津和野では、小さい頃から「郷土の偉人と鯉を大切にする」ことを教わります。しかし、私が津和野高校に赴任した時に聞いた「津和野は教育の街」という言葉は、全くナンセンスな机上の言葉であったことを、ここで体験することになります。町は何にもしてくれませんでした。中学校も、これまたひどい状態でした。これに関してはまた日を改めて。♠♠♠

〔追記〕 さださんのコンサートは、4月に島根県民会館で久しぶりに予定されていましたが、コロナ騒動で7月に延期、さらに再び来年の2月に再延期となりました。9月からコンサート活動を無事再開されたようで、嬉しく思っています。コチラに最新の市川コンサートの詳細なレポートがあります。最新アルバムの映像が公開されました。私は「柊の花」が気にいっています。♥♥♥

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「共通テスト」の講演

 先生方の日頃のご指導のご参考に、大学入学共通テストに向けて ~考えうる指導事例を通して、新入試に備える~」と題した指導方法配信が、ラーンズで企画され、私の音声解説入りのPowerPoint資料が、去る7月3日(金)から10月30日(金)まで公開されています。まだご覧になっておられない先生方は、ぜひご覧ください。ご利用には「パスワード」が必要です。ラーンズのホームページから、必要事項を記入してお申し込みいただくと、専用パスワード」がすぐに届きます。ダウンロードしてご視聴ください。ラーンズのホームページの視聴申し込みフォームはコチラです。

講演「「共通テスト」にどう取り組むか?~英語は絶対に裏切らない!~」  

  島根県立松江北高等学校・勝田ケ丘志学館  八幡成人

第1部 「共通テスト」の概要

第2部  特徴的な新傾向問題  

第3部  どのような指導が望まれるか?

 「共通テスト」はどのような特徴を持った試験なのか、を第1部で、第2部では、生徒たちが苦手とする「新傾向問題、例えば、「意見」と「事実」を区別する、複数解答、時系列に並べる、複数の英文を横断して解答を推測する、などの問題に、どのように迫ったらよいかのヒントを提示しました。そして最後の第3部では、そのような問題に対応するために、日頃授業でどのような指導をしたらよいかを、私の経験からお話しさせていただきました。先生方、ぜひ、ご覧ください。ダウンロードされたら、パワーポイント「スライドショー」に設定してご視聴ください。

◎予告です!

 「共通テスト」に関して、これに続く第2弾の講演を近くご案内できると思います。今度はオンラインの生配信です。プレゼント企画も予定。お楽しみに。♥♥♥

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全国の特急列車

 仕事柄、全国を旅することが多いんです。そんな中で、全国を走っている特急列車を制覇しようと目論んでいます。雑誌『鉄道ファン』先月号(10月号・前編)今月号(11月号・後編)が、国鉄系を含め現在全国で営業運転をしている全特急列車(JR+私鉄)の特集を組んでいます。私には最高の贈り物です。1ページ1ページなめるように読みました。「あ、これは乗った乗った!」「これ、絶対に乗りたいな!」と思いながら眺めておりました。

 私の大好きな推理小説家・西村京太郎先生は、全国各地を走る特急列車を題材に取り上げて多数の作品を書いておられますが、そんな先生が最も好きな特急列車が「雷鳥9号」でした。西村京太郎先生湯河原にお訪ねした際に、「先生の今までに乗られた列車の中で一番印象深いお好きな列車はどれですか?」とお尋ねしました。すると先生は、間髪を入れずに、「やはり「雷鳥」ですね。あれ好きなんだよ。今は全部「サンダーバード」になっているでしょ。あれはちょっとね。残念だね。」と答えられました。以前の先生のファンクラブ会報(年二回発行)には、「『雷鳥九号』というタイトルが好きなんです。何号でもいいわけじゃない。なんとなく語呂がよくありませんか?」 「私は雷鳥という名前が好きだが、それを直訳したようなサンダーバードという名前は、どうしても好きになれなかった。もう少し細かくいうと、雷鳥の中でも、雷鳥九号という名前が好きだった。九という数字に、別に縁起をかついでいるわけではなくて、雷鳥九号という音が好きなのである。それが今は、なぜか雷鳥という名前が消えてしまって、サンダーバードだけになってしまった。残念で仕方がない。何とかならないものか」というインタビューが載っていました。私は最近、その特急「サンダーバード」に三回続けて乗りましたが、結構気に入ったんですけどね〔笑〕。⇒コチラです

 私の推す全国の「特急列車ベスト3」を挙げておきますね。

第1位 特急「ゆふいんの森」(博多~由布院~別府)  

 特急「ゆふいんの森」号は、何度乗っても飽きない素敵な観光列車(全席指定)です。私の中ではダントツの列車です。あの鉄道デザイナー・水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんがデザインし、グッドデザイン賞をいただいた観光列車の草分けともいうべき傑作車両で、水戸岡さんの作品らしくいたるところに木が使われています。床も板張りです。ゴージャスな気分と美しい景色を楽しめる「高原のリゾートエクスプレス」といった感じですね。ヨーロピアン調のハイデッカー車ですから、一段高いところから絶景を眺めることが可能です。連結部でもフロアレベルが変わらない「谷間のない構造」の画期的な連結ブリッDSC00223ジです。車両間のスペースも壁が木目になっているので高級感が漂います。ゴミかごが木で編んであったり、木をふんだんに使ったナチュラルなインテリアの車内は森の別荘にでもいるかのような自然あふれる空間を演出しています。木の温もりあふれるモダンなインテリアで、列車に乗った瞬間からリゾート気分を満喫できる観光特急といってよいでしょう。各名所では詳しい観光案内もあります。私の詳しい紹介記事はコチラをご覧ください。

第2位 特急「ソニック」 (博多~大分)  

 九州の東海岸をイメージしたまばゆいばかりのメタリックブルーに統一された車両は「青いソニック」と呼ばれています。列車に 乗り込むと、アルミの床に、グリーンとブルーのメタリックカラーの壁、その向こうに客室を仕切る曇りガラスが見えます。向こう側にある座席が微かにに見えるガラスの仕切りとアルミの壁が構成する空間は、まるでDSC01310宇宙船といった感じです。横になれるマルチスペースや、立っていても楽しいコモンスペースまであります。キャビンに一歩入ると、どこか知らない不思議の国の広場に紛れ込んだような世界に引き込まれていきます。先頭車両1号車のグリーン車には、運転室のすぐ後ろに、展望スペースの「パノラマキャビン」が設置されています。鉄道好きには堪らないスペースですね。パイロット気分を疑似体験できるこの場所は、コックピットの中できびきびと動くかっこいい運転士と、前方の景色を独り占めすることができます。デザインにも大きなこだわりがあり、弧を描く木製のベンチシートに腰掛ければ、さらなる不思議の国への扉が開かれます。シートとそDSC01323の上部のヘッドレストは全て本革製で、まるで小グマの耳をイメージしたかのようなそのデザインはミッキーマウスの耳を彷彿させます。色や形だけでなくエルゴニミクス(人間工学)に基づいた設計によって、長旅でも疲れにくいこだわりの椅子だそうです。確かに頭がホールドされて快適に座れる座席です。座席にはコンセントもついていてビジネスマンDSC01346にはありがたい環境です。シートもスイッチ一つの電動リクライニングで座り心地は抜群でした。車内にはいたるところに木の香り漂う装備が見られます。床にはにぎやかなモザイク模様のカーペットが敷かれています。荷物を置く座席の上の棚も、飛行機のようなハットラック式を採用しています。このように、水戸岡先生のデザインしたJR九州の特急列車はすべてが(例:かもめ」「ハウステンボス」「ゆふいんの森」「つばめ」など)特徴のある顔をしています。山陰を走る特急列車とはえらい違いです。

第3位  特急「丹後の海」 <京都丹後鉄道> (京都~豊岡)

 海の京都をイメージした藍色のメタリックカラーは、海原のように日差しを受けてキラキラと光る調色になっています。外観についてデザイナーの水戸岡先生「元々の車両は、大きなおでこ、丸い形で不細工に見えた。逆にそのおでこを活かすデザインをし、藍色のメタリックカラーにすることで空が映り込み、なかなか高級感を出せた」と、デザインのポイントを語りました。車内は、外観のクールなイメージとはうってかわり、床、天井、窓枠、座席の背面、テーブル、肘掛けなど、ありとあらゆる部分に素材としてを採用した温かみのある空間となっています。木に囲まれ、森の中にいる感じを演出していますね。これは、リビングルームや書斎、レストランをイメージしたものだとのことです。天井に採用したのは、自然の木目や木肌を活かし、特殊塗装仕上げを施した特殊積層シートで、アルミ材に0.2mmの薄い木(ツキ板)を貼った不燃材。天井表面のドット柄は、パターンや色を数種類使うことで、広い面積の中に変化を付けていました。また、各窓の周りも木枠でまるで額縁のようになっていました。照明も温かみのある電球色で落ち着いた空間を演出しています。運転室後ろには「のれん」を発見しました。のれんをくぐると、そこはフリースペースになっています。運転室横は隣の車両へ通り抜けられるようになっていました。フリースペースにはソファが並び、列車の中であることを忘れてしまいそうです。座席は車両・場所によってオリジナルのモケット(パイル織物)は色を変えています。芸が細かいですね。⇒詳しくはコチラです  生地も厚く高級感が漂っていました。窓枠と窓枠の間にはちょっとした飾り絵も。ここら辺が水戸岡先生のこだわりなんでしょう。木製のセンター肘掛けは、形とサイズが違う2種類が存在します。これは、当初大きめの肘掛けを作ったが、体の大きな人が使いにくいということで、小さいサイズも作ったとのこと。2種類の肘掛けがあるため、自分の体型から席を選んで座って欲しいとのことです。隣の車両へ移動します。出入口デッキ周りはシックなデザインです。

 

 奇しくも、私が選んだベスト3の特急列車は、いずれも鉄道デザイナーの水戸岡鋭治先生の手になるものという共通点がありました。どれも素敵な車両で、またもう一度乗りたくなりますね。♥♥♥

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「荒島駅」

 学生時代は、自宅のあった広瀬町から一畑バス「荒島駅」まで出て、ここから山陰線の列車で、毎日松江まで四年間大学に通っていました。当時と外観はほとんど変わっていない懐かしい想い出の駅です。今はもうそのバスも走っておらず、安来市広域生活バス(イエローバス)が駅前から出ています。私が子どもの頃は、広瀬から荒島まで、一畑電気鉄道広瀬線が走っていました。この鉄道も1960年に廃止となりました。現在JR荒島駅の1日の乗降客数は、約400人ぐらいです。

 米子に通勤列車で、今日は列車待ちの時間に(特急「やくも」寝台特急「サンライズ出雲」を二本待ち合わせるために朝13分も停車するんです)、懐かしの駅にふらっと降りてみました。単式・島式の複合型2面3線のホームを持ち、列車交換や退避が可能な地上駅です。単式の1番乗り場側に駅舎があり、2・3番乗り場へは跨線橋で連絡しています。時代を感じさせる木造の駅舎です。構内・裏手にある生コン工場の大きなプラントが目をひきますね。少し離れていますが、世界一の日本庭園で知られる「足立美術館」もあります。駅内には「荒島駅ふれあい館」が併設されており、地域の書籍や写真・資料が展示されていました。主に学生(情報科学高校)が利用する駅ということで、大きな駐輪場も駅の隣にありました。♥♥♥

 

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小説と観光地

 新大阪17時05分発、天橋立行きの特急「文殊1号」が、途中の大江駅を発車してすぐ爆発を起こし、脱線転覆した。何者かがプラスチック爆弾をしかけていたのだ。狙われたと思われる乗客の弁護士夫妻が死亡し(裁判で原告に有利な証言をしてくれる人に会いに行く途中だった)、多くの負傷者が出た。十津川警部は、その事件の一ヶ月前にも、箱根湯本で車が爆破され、男が殺されるという似た爆破事件があったことを知る。プロの殺し屋=爆弾魔による殺人事件の可能性が……。犯罪の影に女あり、と言うが、東京・巣鴨のバーのママが犯人と何らかの関係があるのではないか、と見た十津川警部が動き出す。ママの郷里は「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず」と歌われた若狭の天橋立だった。殺し屋への依頼人は誰か? 正体を現さない犯人の影を、十津川班の捜査陣が追う 長編トラベルミステリーです。

 大好きな西村京太郎先生の、「天橋立」「城崎温泉」を舞台にした推理小説『若狭・城崎殺人ルート』(実業之日本社文庫、2019年)なんですが、私はどちらも訪問して、よく知っているので、余計に感情移入して読むことができました。やはりその土地を知っていると、なぜか親近感が湧いてきますね。こうやって旅行していた当時を振り返ることもできますからね。♥♥♥

 定刻の午前十一時二三分に、「はしだて一号」は、天橋立駅に着いた。とにかく、十津川たちは、列車を降りると、駅の改札口を出た。洒落た造りの、明るい感じの駅である。駅前には、文殊の知恵を表した、丸い輪の記念碑が建っている。(p.102)

 私が最近のぼせて読んでいる梓 林太郎(あずさりんたろう)さんの『姫路・城崎温泉殺人街道』(ジョイノベルス、2015年)にも、城崎温泉の描写が出てきます(下線は八幡)。駅前の風景です。

 城崎温泉の駅舎は瓦葺きの和風だ。観光客らしいカップルが、バッグを床に置いてスマホを見ながら話し合っている。目当ての場所を地図でさがしているのだろう。駅の横には城崎温泉の旅館が奉納した名入りの下駄がずらりと並んでいた。(p.57)

 小仏と御堂が乗った電車は、城崎温泉に着いた。旅行鞄を提げた人たちが駅舎を出ていった。冷たい風が頬を撫でた。御堂は、駅前の下駄奉納の棚に見とれていた。七、八十足はあるのだろう。どれにも城崎温泉の旅館名が入っている。どれにも城崎温泉の旅館名が入っている。近寄ってみると鼻緒の色が黒、茶、白と異なっており、ひとまわり小さい女性用は赤やピンクだった。(p.244)

▲私が泊まった旅館です

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お母さん食堂「純連チャーハン」

◎週末はグルメ情報!今週はチャーハン 

 ファミリーマートから、9月22日に、オリジナル総菜・冷凍食品ブランド「お母さん食堂」「さっぽろ純連監修チャーハン」(税込278円)が発売されると聞き、「さっぽろ純連」の大ファンの私としては心ウキウキ!22日に当日早速ファミリーマートに出かけてきました。ありました、ありました!!「さっぽろ純連」は、札幌市内で営業するラーメン専門店です。お母さん食堂」ブランドでの“名店コラボ”は初となります。

 「さっぽろ純連」は1964年創業の老舗ラーメン店です。現店主である村中教愛さんの母親が作り出した「みそラーメン」「チャーハン」が看板商品です。「お母さんが苦労して真心こめて大切につくった味」という点が、ファミリーマート「お母さん食堂」の方向性と一致したため、コラボが実現したそうです。昭和39年創業当時から変わっていないチャーハンのレシピを継承した味に仕上がっています。55年以上経った今でも絶大な支持を受けているチャーハンを、「ファミリーマート」と半年以上の歳月と労力をかけ共同開発した一品です。店で提供する味を、真似ではなく忠実に再現した「純連のチャーハン」冷凍版になります。

 「あ、この味、この味!!」 東京・札幌で食べた味を思い出しました。美味しいですよ。この商品は「さっぽろ純連」の味を再現するため、ラードでコクを出し、高温でパラッと炒めることで香ばしさを追求しました。具は、「焼き豚」「玉子」という王道のシンプルな組み合わせとなっています。焼き豚は、豚肉に醤油ダレをよく浸み込ませて仕上げました。私は「純連」に行くと必ず「しょう油ラーメン」「チャーハン」をいただきます。初めて食べたのは、東京・高田馬場にあった「さっぽろ純連」でした。あのチャーハンの味は忘れられません。残念なことに、このお店は閉店してしまい、「さっぽろ羅偉伝」と名前を変えて営業しておられます(私のレポートはコチラです)。その後、札幌に講演会で行った時には、地下鉄に乗って「澄川駅」の近くにある「さっぽろ純連」の本店を体験してきました(私のレポートはコチラです)。

▲「さっぽろ純連」本店のチャーハン

▲お母さん食堂のチャーハン

 ファミマのマーケティング担当者によると、冷凍チャーハンは20~50代の男性に特に支持されているとのことです。通常のチャーハンは1人前が200~250グラムとされていますが、この新商品は300グラムとし、量の多さをアピールするために、パッケージデザインではチャーハンの存在感を大きく打ち出しています。

 「お母さん食堂」のブランドは、2020年9月で3周年を迎えました。ファミマはこれを機に「安心・安全」をより強く打ち出した商品開発を進めると言います。冷凍チャーハンだけでなく、ハンバーグや、マーボー豆腐などもリニューアルし、コロナ禍で増加する中食需要に対応していく方針だとか。♥♥♥

【さっぽろ純連からのコメント】
 「さっぽろ純連監修チャーハン」は、ラーメン専門店である『純連』が創業当初からのメニューで55年以上経った今でもお客様に絶大な支持を頂いているチャーハンを、「ファミリーマート」さんと半年以上の歳月と労力をかけ共同開発した一品であります。店で提供する味を、真似ではなく忠実に再現した「純連のチャーハン」冷凍版をお楽しみください。

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Rubik’s Rumba & Rubik Solved

 最近は、ルービック・キューブのトリックが流行のようで沢山リリースされていますが、ルービック・キューブを題材にした数枚のカードで演じるパケット・トリックもリリースされています。今までに私が一番愛着を覚えたルービック・キューブのパケット・マジックは、Alakazamから出ている「Rubik Predicted」というマジックでした。これ、大傑作です。⇒コチラです   今回ご紹介する2つのものも、そんな最新パケット・トリックです。どちらもTony Gardnerの作品。Merlinsから発売されました($25)。バラバラのキューブが揃ってそして相手の手から移動してきます。複数の仕掛けが施されたカードのおかげで、比較的簡単に演じることが可能です。まずは「ルービック・ルンバ」(Rubik’s Rumba)から。まずは動画をどうぞ!!

 マジシャンは4枚のカードを示します。裏面ルービック・キューブが隠し絵のようになっているデザインで、表面にはバラバラに混ざっている状態のキューブが描かれています。4枚のバラバラ面を示しておまじないをかけて軽く振り、表を見てみると、4枚とも完全にキューブが揃った状態になっています。そして、そのうちの2枚を観客に渡して、裏向きに持ってもらいます。演者は残った2枚を、表を合わせるようにして持ち、相手のカードを軽くタップします。すると、相手のカードからはキューブが消えてしまい。演者の手元のカードに移動をしてきているんです!!難しいテクニックを使うことなく現象を達成しています。余分なカードを隠しておくために、テクニックを使わないような構成になっているため、焦る部分もなく、全体としてゆっくりと演じた方がいいでしょう。なじみのある道具を題材にした、ビジュアルな変化現象のパケットですので、観客のウケもいいでしょう。

 さて、2次元の絵が変化してしまうというのは、なかなかに衝撃的な現象です。ルービック・キューブのパケットシリーズの第2弾です。今度は相手の手の中にあるカードのキューブが揃います。このパケットでは、よく混ざっているルービック・キューブのカードを相手の手に置くと、それらが揃ってしまい、演者の持っているカードのキューブもそろってしまうというもの。

  2つ目はその最新続編「ルービック・ソルブド」(Rubik Solved)。まずは動画をどうぞ。

 手順の流れは動画の通りで、4枚のカードを示します。それそれぞれのカードには、バラバラにまざった状態のキューブが描かれています。4枚中の2枚を相手に渡して、残りのカードを演者が持ち、フェイスを合わせた状態でおまじないをかけると、なんとカードの中のキューブが揃います。そして、さらに観客の持っているカードにさらにおまじないをかけると、観客のカードのキューブもそろってしまいます。非常にシンプルなパケットで、難しい部分はありません。仕掛けのしてあるカードですので、それらが現象を作り出したり、ハンドリングの手助けをしてくれます。商品にはパケットが1セットと英文解説書。セットもリセットも非常に簡単ですぐに演じることが可能です。例えば、通常ならキューブを揃えることができないような子供を相手にして、渡したキューブが揃ったことを一緒に喜ぶ、のような使い方もできると思います。または、キューブのマジックにおいてオープニングに演じてみる、なんていう手もあるでしょう。現象としては、4枚のカードのフェイスの変化ということで実にシンプルですが、十分に効果のあるトリックだと思います。♠♣♥♦

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be willing toの誤解

 このbe willing to Vという成句の誤解については、私はここで何度も述べてきました。⇒「be willing to の語感」⇒コチラをご覧ください 「再びbe willing toを考える」⇒コチラをご覧ください  決して、私が高校時代に習ったような「喜んで~する」という意味ではありません。この成句は、やってもいい、異存はない、いとわない」程度の意味で、積極性は含まれず「本当はやりたくないけれど…」という気持ちを暗に示していますデイビッド・セイン先生は、be willing to …ifと、後ろにifの条件文がついていると考えるとよい、と的確なアドバイスをしておられました。

 ただ残念ながら、まだこの成句を「喜んで~する」意味だと誤解しておられる現場の先生方がたくさんおられます。自分が高校時代に習ったことを、何の疑問も抱かずにそのまま生徒に伝えてしまっています。ちょっと気をつけて英文を読めば、間違いに気がつくはずなのですが…。このような誤解はまだかなり現場に蔓延しているように感じています。in fact, be familiar with, after all などはその代表選手です。

 勝田ケ丘志学館では、英作文の授業に『アップリフト英作文 入試標準』(Z会出版)を使って指導しています。これは現場目線で、なかなかよくできたテキストで、基礎的なことから応用に至るまで、順序よく学んでいけるように配列がされています。ポイントの整理(POINTS)⇒並べ替え問題で確認(Step 1)⇒基本問題で確認(Step 2)⇒中級問題で演習(Step 3)⇒上級入試問題で仕上げ(Challenge)、と進んでいきます。昨年までは『システム英作文』(桐原書店)を使って指導していましたが(これも基礎から完成まで順序よく指導できる優れたテキストです)、今年はこのテキストに乗り換えました。英作文の指導で、私がいつも強調しているコツは、コチラに書きましたのでご覧ください。1回り目の演習が今日で終わり、次回からはまた始めに戻って、応用編へと演習開始です。今日の最後の課の頻出構文の問題の中に、大事なのは、君が喜んでその計画に参加してくれるかどうかだ」(立命館大学・改題)という問題があります。複数の生徒たちにこの問題に対する自分の解答を板書してもらうのですが、生徒たちは私の失敗談から何度もこのことについては注意を受けているので、What is important is whether you will be happy to join the plan/ whether you will participate in the plan happilyなどと書いてきます。しかし、問題集の「解答・解説」の模範解答では、「「The important thing is whether (or not) you are willing to take part in the plan.  ▲「喜んで…する」はbe willing to do…を用いる」とあります。誤解の典型的な解答です(先日はrespectableに関して問題点を取り上げました⇒コチラです)。現場で使われている数多くの参考書、熟語集が、未だに同様の誤りを繰り返しています。

 私が読書の際に集めた数々の用例からも感じられることですが、ネイティブ・スピーカーたちがこの表現にどのような感じを抱いているかは、次の証言からも明らかでしょう。

 I’m willing to help. willingも多くの日本人に誤解されている言葉です。辞書にもwillingの項には“喜んで、快く~する」という意味だけが掲載されていることが多いのですが、これでは説明不足というしかありません。be willing to…というフレーズが出てきたら、be willing to…ifと、後ろにifの条件文がついていると考えてください。例えば、I’m willing to help.の場合には、I’m willing to help if you let me use your car.(自動車を貸してくれるのなら、喜んで手伝いますよ)といった何らかの条件をネイティブは想定しながら話をしているのです。   ―デイビッド・セイン『ネイティブに嫌われる英語』(アスコム)

 辞書や参考書の中には、”be willing to do”は「喜んで~する」と書いてあるものがありますが、この表現にはそうした能動的な積極性はなく、「~するのは苦ではない」というニュアンスで用いられるのがふつうです。古い日本語に「~するのもやぶさかではない」という表現がありますが、それにぴったりなのが”be willing to do”なのです。 ―キャサリン・クラフト『先生、その英語使いません!』(DHC)

 私は、『ライトハウス英和辞典』(研究社)の編集作業の中で、M.アルトハウス先生(津田塾大学)の指摘で、このことに改めて気づかされました。そこで私は、『ライトハウス英和辞典』、「語法 be ready to…ほど積極的な気持ちはない:If you’d like me to go with you, I’m quite willing. (もしいっしょに行ってほしいのならお供してもいいですよ)/We were disappointed by the outcome of the election, but we’re willing to accept it.(我々は選挙の結果に失望したがそれを受け入れる気だ)」のような記述を残しました。be ready to と違い、自分から積極的にしたいというのではなく、特に反対する理由もないので同調の態度をとる時に用いる。ただしwillingが名詞を修飾する場合は積極的な意味を持つ」(『ジーニアス英和辞典』)中でも最も丁寧な記述は、尊敬する山岸勝榮先生の『スーパーアンカー英和辞典』(学研)に見られます。「(1)be willing to doは通例必要なこと・頼まれたことなどを他人の希望に添うようにするときに「してもかまわない」という意味合いで用い、積極的な気持ちは希薄。(2)be ready to doはそのような場合にも、自発的に快くやる場合にも用いる」という語法記事だけでなく、コラム英作の落とし穴  喜んで…します」として「喜んでお手伝いします」を(×)I’m willing to help you.という人がいる。willing は積極的な気持ちは表さず、手を貸すのが務めだから手伝う、くらいのニュアンスになる。ほんとうに「喜んで」という気持ちであれば、I’d be glad to help you.とする。」と懇切丁寧な注記が添えられています。

 さて、意味に関してはそれぐらいにしておいて、最近、赤野一郎先生古希記念論文集編集委員会(編)による『言語分析のフロンティア』(金星堂、2019年)という論文集を読みました。英語学、語法研究、辞書学、コーパス言語学など、学会を多岐にわたり牽引してこられた赤野一郎(あかのいちろう)先生の古希をお祝いするために編まれた論文集です。巻頭には、赤野先生の英語研究の歴史が「私の英語への旅路」というエッセイ(実は論文!)にまとめられており、面白く読みました。私も赤野先生の論文には若い頃からお世話になって、勉強させていただいております。その論文集の中に、衛藤圭一先生「Be willing toに関する意味論的・語用論的一考察」という実に面白い論文が掲載されています。みなさんにもぜひご一読をお薦めします。willとの意味的差異がwillingnessにあることを提示した上で、話し手の意思に積極性が見られないことを示しておられます。この成句の意味論を論じたものは幾つかありますが、「語用論」にまで踏み込んだ考察というところが、この論文の優れた点です。(1)交渉を有利に進める条件はif節と共起して表す、(2)全面的に納得できない要因はbut節と共起して表す、(3)疑問文の場合、控えめな依頼の意味はWould you be willing toという形式を通じて表す、という語法上の特徴が3点観察された、と結論づけておられました。これで、意味だけでなく、実際の場面での使われ方が明らかとなりました。

 ついでですが、willingly副詞になると、喜んで」という意味になることには注意しておきたいと思います。英語は一筋縄ではいかない、実に奥が深い。♥♥♥

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走り湯

 静岡県にある熱海温泉と言えば日本でも有数の温泉地ですが、熱海市・伊豆山には源 頼朝も源氏復興を願って入浴したと言われる「横穴式の源泉」「走り湯」があります。別名「出世の湯」とも呼ばれていて、何かを新たに始める時や再出発する際に御利益があると言われています。洞窟の奥から源泉が湧き出すというダイナミックな光景を見られる自然体験スポットで、まるで地球の鼓動を直に感じることのできる洞窟です。またすぐそばの足湯では、潮風にあたりながらその源泉を楽しむ事も出来ます。全国的にも珍しい史跡「走り湯」をご紹介します。 

   日本でも珍しい横穴式源泉の熱海の「走り湯」。今から約1300年前の養老年間(717~724年)に修験道の行者役小角(えんのおづぬ)が発見し、山中から湧き出した湯が、海岸に飛ぶように走り落ちるさまから「走り湯」と名づけられました。ここ熱海伊豆山走り湯温泉」は、四国松山道後温泉」神戸六甲山有馬温泉」と並ぶ「日本三大古泉」のひとつなんです。

 伊能忠敬御一行も滞在した記録が資料館にあります。現在は市内周遊の湯~遊~バス」で、一番人気の場所です。

 下の写真は、「走り湯」温泉の横穴の入り口です。洞窟の奥行きは8mほど。まさにものすごい蒸気がモクモクと立ち込め、サウナ状態の熱気です。「ボコ、ボコ、グツ、グツ、ゴボ、ゴボ」と、沸騰した地獄絵図のような勢いで源泉が湧き出ています。汗がすぐに吹き出てきました。

  この洞窟内の源泉は、まるで地球の内部を覗いているような景観を見せてくれます。まさにジオパーク(地球を感じるエリア)です。

 洞窟内には自由に入る事が出来ますが、1m50cmほどの高さしかありませんので、大人は少し腰をかがめた状態で歩くことになります。しかも先が見えないほどの湯けむりです!でも少しかがむと、下部は視界がありますので、ゆっくりですが歩くことができます。洞窟の中ほどでは、源泉の湯気の温かさで、まるで温泉サウナに入っているように汗ばみます。

 そして右手には源泉用の側溝があり、70度程の温泉水が流れています。温泉の成分で岩が変色していますが、これも地底の世界への入り口のようで、異様な雰囲気を感じさせてくれます。恐る恐る奥に進みますと、さらに幻想的な空間が目に入ります。湯気でほとんど何も見えない状態ですが、岩の中を覗くと池からボコボコと音を出して源泉が吹きあげています。現在は自噴ではなく、源泉から引き込んだ湯が、毎分170リットルほど噴出しています。昔は湯量も多く洞窟を通って滝のように海へ落ちていたのですから、本当に驚きですね。♥♥♥

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「博労町駅」

 私が週に3回通っている米子東高校の「神田ケ丘志学館」の最寄り駅が、境線「博労町駅」(ばくろうまちえき)です。博労町」という駅名の由来は、江戸時代かつてこの地に、牛や馬の売買を営んでいた「博労」(「馬喰」とも書く)が多く住んでいたことに因みます。今では、妖怪の名前から取られた愛称で「コロポックル駅」と呼ばれています(境線の全ての駅にこのような愛称名がつけられているんです)。最近、駅名標が新しいものと取り替えられました(写真上)。周辺に多くの高校があるために、ホームを降りた狭い道路には、自転車が山のように駐輪されています(中には駐輪マナーの悪いものも)。隣駅の「富士見町駅」との駅間距離はわずか約420メートルしかなく、JR全路線の中で実質的な最短駅間距離です。博労町駅」から奥に見える高架橋の手前、線路の左側に見えるのが「富士見町駅」です。

 境港方面に向かって、右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅で、駅舎はなく、階段から直接ホームに入る形です。ここは、米子駅から分岐したカーブの途中にあるために、直線区間の多い「境線」としては珍しい曲線ホームです。ホーム入り口に設置された「待合所」の中に、新しい「自動券売機」が配置されていて、私はいつもここで510円の切符を買って、「鬼太郎列車」(⇒コチラに詳しく書きました)に乗り込みます。乗客は高校生が多いですね。

 商店や住宅、学校に囲まれた賑やかな立地で、出雲大社米子分院」が目の前にあり、「かんださん」として地元の人たちに親しまれている「勝田神社」(かんだじんじゃ)まで徒歩で数分です。そして少し歩いた所に私の通う米子東高校があります。♥♥♥

 

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「津山まなびの鉄道館」

 私は、全国各地に点在する鉄道博物館」を全て制覇したい、という願いを持っていましてね、機会があると、旅の途中にわざわざ寄り道してでも、訪れるようにしています。最近で印象深かったのは、埼玉・大宮「鉄道博物館」と、門司港「九州鉄道記念館(⇒コチラ)と、「京都鉄道博物館(⇒コチラ)でしょうか。 今日ご紹介する、岡山県・津山市にある「津山まなびの鉄道館」(9:00~16:00)は、日本に現存する12カ所の扇形機関車庫の中で、京都の「梅小路蒸気機関車庫」に次ぐ、日本で二番目に大きい「旧津山扇形機関車庫」(1936年)や、収蔵車両を中心とするさまざまな展示と、憩いの施設で構成されています。その希少性ゆえ、現在は経済産業省の「近代化産業遺産」にも選定。地域・鉄道のことを、見て、さわって、楽しく学べる鉄道館です。2016年4月2日にリニューアル・オープンして、常時の公開を始めています。これまでに20万人以上が訪れたとか。幸い、 岡山に講演会の用事があったので、伯備線の特急「やくも」号を新見で途中下車して、姫新線で(私が訪れた2018年11月に豪雨による不通が全面開通していました!)津山に向かいました。小さい頃、途中の「中国勝山」に叔母・叔父が住んでいたので、よくこの鈍行列車に揺られてここまで来たな、と懐かしく思い出して、この駅のホームにふらっと降りたって、昔の想い出にふけっていました。

 津山駅に着くと、タクシーを飛ばして行きましたが(運転手が場所も名前も分からない、そんな程度の施設なのか?)、実は、歩いて行ける距離でした。全体的に綺麗に整備してあり、こんな安い入場料(わずか300円!私は津山城」との共通券で240円ぽっきり)で、施設を維持出来るのか心配になってしまいます。展示スペースや、津山駅周辺の鉄道模型ジオラマ、休憩スペースもあり、大人から子供まで楽しむことができます。扇形車庫の目の前には、1930年に建設された年代物の「転車台」があります。列車の方向転換をするための回転台で、決まった時間には「転車台」を実際に動かしてくれます。せっかくの扇形車庫、その全貌を俯瞰出来る、小さなタワーでもあれば(京都のような)また楽しいだろうな、とそんなことを考えてしまいました。鉄道好きならマスト!な、施設です。帰りは、津山駅へ歩いて10分もかからない場所。線路沿いの駅構内なので、電車の中からも建物がすぐそばに見えました。

 

 「受付」で記念スタンプを押して、まずは入り口の所に、津山城(鶴山公園)津山駅周辺の街並みを巨大ジオラマで再現した「まちなみルーム」があります。線路上を走るNゲージの模型もあり、津山を中心とした美作エリアの鉄道に関する歴史も学ぶことが出来る部屋です。敷地の中央に配置された大きな「転車台」をぐるっと囲むように、歴代の13両の列車が「旧津山扇形機関車庫」に収蔵されています。旧国鉄時代のディーゼル機関車やクリーム色にエンジ色を組み合わせた懐かしの「国鉄色」の気動車など、壮観でした。1936年に建てられた蒸気機関車黄金時代を象徴する当時のままの扇形機関車庫の一つで、機関車収容線数17は、国内に現存する扇形機関車庫の中で、「梅小路機関車庫」に次ぐ二番目の規模です。「デゴイチ」(D51形蒸気機関車)や、特急「やくも」の旧車両など懐かしい列車に見とれていました。「DD51」形1187号機は、私もよく利用した、山陰本線・寝台特急「出雲」けん引機でした。寝台特急「出雲」は2006年3月まで、東京から東海道・山陰本線経由で出雲市まで結んでいました。山陰本線は城崎温泉~伯耆大山(ほうき・だいせん)間が非電化のため、ディーゼル機関車が必要だったんですね。今も走る寝台特急「サンライズ出雲」は電化された伯備線経由なので「電車」で出雲市まで来ることが出来るわけです。1970年に国内でわずか1両だけ製造された貴重な「DE50形ディーゼル機関車」もありました(伯備線の試運転時に急な下り坂にブレーキが効かずに危うく大事故になるところでした。投入予定だった路線の電化が決まって量産化されなかったのです)。これはDD51形より車体は小さいですが、パワーは同じ2000馬力で、最大の引っ張る力が21トン(DD51形は18.6トン)という国鉄最強のディーゼル機関車でした。ここはディーゼル機関車が多いのが特徴です。

 「いこいの広場」の前には、岡山の鉄道の歴史を知る「あゆみルーム」と、鉄道の構造や列車のしくみが理解できる「しくみルーム」が。岡山の鉄道の歴史にスポットを当てながら、日本における鉄道の始まりから今日に至るまでを、当時の出来事とともに紹介する展示です。安全で快適な鉄道。どのようにして正確な運行が行われているのか、技術や工夫について体験設備も交えて紹介していました。ポイントの切り替えを体験したり、鉄道クイズに答えたりしながら、楽しく学ぶことのできる施設です。「タブレット閉塞」の現物展示もありました。これは同じ線路に2つ以上の列車が走って衝突する事を防ぐために、金属製の円盤(タブレット)を持った列車だけが線路を走る仕組みです。つまり「タブレット」とは「通行手形」のようなものと考えると分かりやすいかもしれません。当時の因美線で、実際に使われていた「タブレット閉塞」の機械が「津山まなびの鉄道館」には展示されています。館内ではこうした展示物を、JRのOBの方がボランティアとして丁寧に説明してくれることもあり、鉄道の仕組みと共に、昔のご苦労なども伺うこともできます。ジオラマや、昔の津山駅の切符売り場を再現したもの、昔の懐かしい駅看板などの展示もあって、これで入場料300円ぽっきりは安いと思います。昔懐かしいタイプの厚紙でできた硬~い切符が「入場券」となっていて、館内に入場する際は、駅員さんが改札して入る時のように、カチャッとハサミを入れてくれるのも、鉄道ファンにはレトロ感いっぱいで嬉しいですね(写真右)。

 入場料が300円とかなり手頃なお値段のうえ、「京都鉄道博物館」のような「扇形機関車庫」には、重厚感あふれる動態保存の鉄道車両が数多く見られます。ほんのちょっぴり鉄道遺産を味わいたい場合は、京都よりもこちらの方がさらっと観光できてお勧めかもしれません。土曜日ということもあって遠方からたくさんのお客さんが来ておられました。一緒に写真を撮り合ったりして楽しかったです。入り口には「グッズショップ」も開いていて、数々の鉄道グッズが販売されていました。京都でないと手に入らないものまで、特別にセールをやっていました。私は記念ファイルを買って帰りました。

 この機関車庫は今でも現役なんだそうで、中央寄りのスペースは、整備や点検が必要な車両を収めるために普段は空けているとのことです。大切に使われ続け、2009年には国の「近代化産業遺産、一昨年にはJR西日本の鉄道記念物」となりました。私の最新訪問は、昨年夏の埼玉・大宮「鉄道博物館」ですが、そのレポートはまた日を改めて。❤❤❤

 

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「城崎文芸館」

 城崎温泉街の真ん中に建ち、城崎温泉ゆかりの作家(志賀直哉、島崎藤村、与謝野晶子、有島武郎、徳富蘇峰、斎藤茂吉、泉鏡花、柳田国男など)に関する展示を行う「豊岡市立城崎文芸館」(入館料500円)は1996年に開館しました。オープンから20周年を迎えた2016年秋には、展示内容を大幅にリニューアルして、城崎を訪ねる旅人や地元の方に、より深く愉しく文学に親しんでもらえる施設へと生まれ変わりました。

 小説家志賀直哉が、湯治のため城崎温泉を初めて訪れたのが1913年。滞在中の出来事を書いた『城の崎にて』(1917年発刊)は、志賀作品を代表する短編として今なお多くの人に読み継がれています。日本有数の温泉地・城崎。実は温泉だけでなく、数々の文豪が愛した町として有名です。「常設展」では、志賀直哉や彼と共に近大文学を担った白樺派の作家たちが、どのように城崎の町や人と関わったのかを、本や書簡を通じて紹介しています。直筆の掛け軸や発行部数限定の本、雑誌白樺など、志賀直哉と白樺派の作家たちの貴重な資料が展示されています(常設展示室①)。『山陰土産』を書いた島崎藤村の直筆原稿や、城崎に潜伏していた桂小五郎の書、城崎ゆかりの文人・墨客の来歴、作品を展示しています(常設展示室②)。

 1階には、KINOBUNオリジナルグッズや城崎ゆかりの書き手にまつわる本を取り扱う「SHOP&SALON KINOBUN」が。本を片手にゆったりとした時間を愉しめるように飲み物も用意されていました。私はここでしか買えない本、湊かなえ『城崎へかえる』(1200円)オリジナル・コーヒーを買って帰りました。

 城崎は温泉街なので、5カ所に足湯があり、いずれも無料で楽しむことができます。その中の一つが、「城崎文芸館」の入り口横にあります。珍しい手・足湯です。開館中は誰でも自由に愉しむことができます。多くの人がくつろいで気持ちよさそうでしたよ。城崎温泉で今、必ず訪れたいスポットです。最近のぼせて読んでいる、梓 林太郎さんの『姫路・城崎温泉殺人街道』(ジョイノベルス、2015年)にも、この文芸館が登場します。♥♥♥

 城崎文芸館は駅通りから少し引っ込んでいた。そこには歴代の文学者ゆかりの品々が収められているという。重厚な造りの二階建てだが、湯の町だからか入口にはのれんが下がり、赤い人力車が置かれている。石の志賀直哉文学碑には、〔当城崎温泉に湯治療養中の著作 城の崎にて 暗夜行路 は 城崎のたたずまいをよく表現した名作として知られ、氏自身、城崎の印象去りがたいせいか“直哉”と署名を寄せられたので建立した〕とある。

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「友達のポテサラ」

◎週末はグルメ情報!今週はポテトサラダ

 松江市の片原町、老舗「西洋軒」のすぐそばにある居酒屋「だんだん」。ここの名物料理が「友達のポテサラ」です。テレビで紹介されたこともあって、一躍人気となりました。私はポテトサラダには目がなくて、美味しいポテトサラダを求めていろいろなお店を回りました。「Big Boy」ポテトサラダは結構いけたんですが、最近はちょっと味が落ちました。一畑百貨店地下の「六花亭」ポテトサラダはよく買って帰ります。「CoCo壱」ポテトサラダもいけます。最近では、「みしまや」殿町店ポテトサラダが美味しいと思っています。

 でもやはりナンバーワンは、「だんだん」「友達のポテサラ」です。東京にもお店があってファンは多いみたいですよ。円錐上にうず高く盛られた形状と、黄みがかった色相、がっつり振られている黒こしょう、白こしょうのインパクトに食欲をそそられますね。見た目は塩辛そうに見えるんですが、こしょうはあくまで香りづけで、食べてみると意外とまろやかな味で美味しいんです。たまごの風味がよく、もっちりとした「ポテトサラダ」です。ハムとジャガイモ、玉子のつぶしかたのバランスが絶妙。味付けも食材の風味を生かしたものです。こしょうがアクセントとなっていますね。先週、米子の帰りに予約に行った際に、「お持ち帰り」(テイクアウト、660円)もできることを教えてもらって、買って帰って家で堪能しました。最高!!♥♥♥

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祝・原 辰徳監督!

 私の大好きな巨人軍が9月11日、ヤクルト14回戦(東京ドーム)に2-1で勝ち、原 辰徳監督(62歳)が、球団単独最多となる監督通算1067勝目を挙げました。巨人歴代1位の通算1067勝を達成した試合後にはお祝いのセレモニーが行われ、オーロラビジョンには、長嶋茂雄終身名誉監督(84歳王貞治ソフトバンク球団会長(80歳、そしてジョー・トーリ元ヤンキース監督(80歳)からのビデオ・メッセージが流され祝福を受けました。監督としての通算勝利数を1067勝(798敗62分け)とし、川上哲治元監督の1066勝を上回る球団最多勝利を達成しました。プロ野球全体では11位。原監督は試合後のインタビューで「先輩として燦然さんぜんと輝く神様・川上監督を超えられたのは信じられない。心の中の宝物にして、さらに精進、そして挑戦していきたい」と語りました。本当におめでとうございました!!

 川上監督時代は、「ONがいれば誰が監督をやっても勝てる」などと、嫉妬交じりの皮肉を言われましたが、決して油断・慢心することなく補強を続けていました。人間教育」を第1に掲げた川上監督でなければ、V9なんて達成できなかったでしょう。⇒コチラ「川上哲治監督の偉大さ」と題して詳しく偉業を書きました   原監督も、第2次政権では、阿部慎之助という不動の捕手がいるにもかかわらず、實松一成鶴岡一成という他球団の2番手捕手をトレードで獲得しました。これは、阿部にアクシデントがあった場合のバックアップ要員でしたが、昨年は小林誠司大城卓三宇佐見真吾という伸び盛りの選手がいる中で、炭谷銀治郎を獲得。批判の声もありましたが、若手投手の成長にもつながり、戸郷翔征など、若い投手陣の潜在能力を引き出す役割も果たしました。まるで川上監督を彷彿とさせる補強が功を奏しています。1シーズンあたりの平均勝利数を出してみると、実は、原監督が第1位なんですよ(78勝)。

・原 辰徳/1シーズンあたり平均78勝/1063勝798敗61分(14シーズン目途中)
・鶴岡一人/1シーズンあたり平均77勝/1773勝1140敗81分(23シーズン)
・川上哲治/1シーズンあたり平均76勝/1066勝739敗61分(14シーズン)
・水原 茂/1シーズンあたり平均75勝/1586勝1123敗73分(21シーズン) 
・西本幸雄/1シーズンあたり平均69勝/1384勝1163敗118分(20シーズン)
・王 貞治/1シーズンあたり平均69勝/1315勝1118敗74分(19シーズン) 
・星野仙一/1シーズンあたり平均69勝/1181勝1043敗53分(17シーズン)
・長嶋茂雄/1シーズンあたり平均68勝/1034勝889敗59分(15シーズン)
・上田利治/1シーズンあたり平均66勝/1322勝1136敗116分(20シーズン)
・野村克也/1シーズンあたり平均65勝/1565勝1563敗76分(24シーズン) 
・三原 脩/1シーズンあたり平均64勝/1687勝1453敗108分(26シーズン)
・別当 薫/1シーズンあたり平均61勝/1237勝1156敗104分(20シーズン) 
・藤本定義/1シーズンあたり平均53勝/1657勝1450敗93分(31シーズン)

 今年のジャイアンツは、今日現在で貯金25、2位に11.5ゲーム差をつけてマジック35まで点灯し、ぶっちぎりの独走状態です。原監督の操縦は見事という他ありません。私は仕事をしながら、毎晩のナイター観戦が楽しくてしょうがないのですが、八幡なりに、今シーズン好調の要因を考えてみたいと思います。

①サカ・マル・オカの復調

やはり今の巨人軍を支えているのは坂本、丸、岡本、この3人です。一時不調な時期もありましたが、この3人の誰かが打線を支え続けました。下位打線の中島、大城、吉川尚の好調も機能しています。

②盤石の投手陣

先発の菅野(11連勝中)、戸郷が好調なのに加えて、残りの投手陣もチーム内での競争に勝ちながら、9月の防護率はリーグ1位の2.23です。リリーフ陣も、新戦力の高梨、大江鍵谷や、配置転換で活躍を始めた大竹、万全のストッパー中川デラロサと、チームの勝利を支えています。

③鉄壁の守備陣

今年のジャイアンツは失策が本当に少ない。岡本、坂本、吉川尚の内野陣を始め、今季71試合で総失策数がリーグ最小の16です。この三人の守備は安心して見ていられます。投手も含めて、守りがしっかりしていることを見逃すわけにはいきません。さらに、ジャイアンツは、12球団で唯一キャッチャーのパスボールがないんです。安心感というところでは、ピッチャー心理としては大きいですよね。こんなところにも巨人軍の強さが見られるんです。

 ▼ 9月12日終了時点の12球団の捕逸数 
【セ・リーグ】 
0 巨人 
2 阪神 
3 ヤクルト 
4 広島 
6 DeNA 
6 中日 

【パ・リーグ】 
2 ソフトバンク 
2 ロッテ 
2 オリックス 
5 楽天 
6 西武 
7 日本ハム

④選手のマネジメント

今年のジャイアンツのブルペンは無理をさせません。今季は特殊な日程で連戦も多く、コンディションを維持するのは大変なことです。目先の勝利にとらわれず、3連投をさせることはありません。先発投手もまだ余力がある段階で代えて、必要以上に選手に無理をさせない方針で一貫しています。体調の悪い主力選手も早め早めに代えて休ませています。ナイターから翌日のデーゲームでは、連戦の疲労を考えて試合前の全体練習を行わないなどして、過密日程を乗り切りました(13連戦を10勝1敗1分け1試合中止)。

 9月15日(火)の『読売新聞』には、原監督×島耕作の対談が掲載され、そこで原監督は、監督としてのマネジメントに関して、次のように述べておられました。なるほど!

監督として、選手の起用に関しては実力至上主義を貫いています。力のある選手を選び、スターティングメンバー、1軍メンバーに起用する。私情は一切はさまず、物差しは「実力」だけだと、選手に伝えています。この原則がないとチームの輪というものは守れません。

組織が同じ目標に向かう中で、監督、コーチはチームを勝たせる、プレーヤーはいい成績を残す。裏方やフロントの人たちにも、それぞれの役割があります。その役割に対して汗をかこうという人が集まらないと、いいチーム、強いチームにはなりません。ジャイアンツという組織は、全員でも200人程度のメンバーですが、やっていることは大きいという自負はあります。

 『日刊スポーツ』の9月18日付けには、原巨人の強さを深掘りした特集記事が組まれました。そこにはこんな言葉が載っています。まさに名言です。

 原監督は言う。「チームの“和”を保つには絶対的な実力至上主義が必要」。能力はもちろん、練習態度やチームへの献身を重視し起用する。当たり前のようだが、この見極めが難しい。チームの細部まで見極め、決断する。「責任はすべて監督にある」という言葉は、どのチームの監督も使うが「本当にそう思っているの?」と勘ぐりたくなる監督は多い。実績がなければ言葉の重みも違ってくる。20年の巨人は、だから強い。

◎指揮官は選手の「負けざま」を見ている!

 これだけの実績を残しながら、その手腕については、名将」と讃えられた先人に比べ、なぜかイマイチ評価が低いのが気になります。「各チームの主力をFAで引き抜ける、金満球団だから勝てているだけだ」と、必ず枕詞がついて語られます。果たしてそうでしょうか?そうした世間の評価に対して真っ向から異を唱えるのが、2020年7月に、『監督 原辰徳研究』(徳間書店)を上梓した、野球解説者の江本孟紀(73歳)さんです。実に面白く読みました。その中で、江本さんの「若い選手を一軍で起用するうえで、最も大切していることは?」と聴かれた原監督は、こんなことを言っておられました。ここら辺の「愛情」と「厳しさ」が、原監督の快進撃を支えています。♥♥♥

 「目」ですね。ギラギラしている「目」をしているかどうか。ここは常にチェックしています。投手であれ、野手であれ、うまくいくときもあれば、失敗するときもある。投手であれば打たれてノックアウトを食らうこともあるでしょうし、野手ならばエラーをしたり、三振をしてしまうことだってあるでしょう。ある意味、それは仕方のない部分もあるので、そのことだけで私は選手をとがめるようなことはしません。問題はその後、ベンチに戻ってきたときの表情です。「今にみていろ」とリベンジに燃える目をしているかどうか。ここがあるのかどうかが大切です。失敗したときの、「選手の負けざま」というのは常に目を光らせて見ています。もし失敗したときに、魚の死んだような目をしているようであれば、「もう一度、ファームで鍛え直してこい」と言います。その点は、「容赦ないな」と言われても、仕方のないことかもしれませんが、私はそのことを徹底しています。

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文科省の杜撰さ

 来年から始まる新しい「共通テスト」の要項が、こんな箱に入って松江北高に送られてきて、笑ってしまいました。国の組織としてはあり得ないような笑い話です。ちょっと見れば、誰でも気づくじゃないですか。チェック機能が働いていないのが、今の文科省なのか?!「願書」の中身に関しても、現場にいっさい丸投げしている箇所もあり、批判が強まっています。

 「共通テスト」の細部に関しても、大枠が発表されて以降、小出しに小出しに、次々と変更が加えられていきます。外部試験」実施の延期に始まり、複数解答」の設問の変更リーディングにもイギリス英語出題の可能性リスニングの第3問の1回読みへの変更、と。これだけの大きな試験を実施するにあたり、このような後出し変更はちょっと考えられません。その度に、現場が大混乱します。勘弁してほしい。現在行われている模擬試験も、対応が追いついていません。

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 最近、松江北高でも実施された、「大学入学共通テスト第1回ベネッセ・駿台マーク模試 英語(リーディング)」の第5問の問4(めちゃくちゃ難しい)において、与えられた選択肢A~Fを選ぶ解答の正しい組み合わせの中に、なぜか選択肢のEがいっさい漏れてしまっているのは一体どういうことでしょう?(気づいた生徒もいます。「Eを読まなくていい、ラッキー!」と言っていました)Eが可哀想!〔笑〕数十万人が受験するこの模擬試験でも、このありさま。チェック機能が働いていないのは、文科省と同じですかね〔笑〕。♠♠♠

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『LEAP』の素晴らしさ

 竹岡広信先生の英単語集『必携英単語 LEAP』(数研出版)が素晴らしい出来映えの書物であることは、もう何度も述べてきました。私は発刊時から、米子東高校に新たにできた浪人生クラス「神田ケ丘志学館」ですぐに採用して、今日に至っています。毎時間演習に使っているんですが、毎回新発見があります。竹岡先生の頭脳がぎっしりと詰まった、まさに学術的な単語集ですね。最近このブログでも取り上げたrespectableを引いてみると、「(人・家庭などが)ちゃんとした」となっています。さすがですね。この単語集、米子東高校の現役生も、今年から採用となっています。⇒私の解説はコチラコチラにあります

 出版社によれば、この本の主な特徴は次の通りです。私のコメントを付しました。

1.Active Vocabulary(発信語彙)とPassive Vocabulary(受信語彙)の分類
1,935の英単語をwritingやspeakingで「使いこなせる」ようにするActive Vocabulary と、readingやlisteningで「意味がわかる」ようにするPassive Vocabulary
に分類しました.※この重要性がお分かりですか?

2.Active Vocabulary (Part 1, 2) には「使うための情報」が満載
「英語での発信」に必要な「熟語」や「定型表現」を[頻出]として,「発信の際に間違えやすいポイント」を[注意]として掲載しました. ※英作文に重宝する情報です。

3.見出語の難易度をCEFRレベルで表記
見出語にCEFRレベル(A1~B2)を表記し,「どのくらい使われる語なのか」「どのくらい重要な語なのか」を明示しました※私はこれは画期的な試みだと思っていますが、その意味はお分かりですか?

4. 「グルーピング」と「語のニュアンス」で「語の使い分け」が可能
「グルーピング」によって意味の似た語を並べ,適宜,「ニュアンス」を簡潔に解説することで,類義語との違いを理解し,使い分けができるようになります※英作文の指導に極めて有用です。

5. 語源や語呂合わせなどで,英単語の「丸暗記」を打破
語源や語呂合わせなど,覚える手がかりとなる情報を提示し,英単語学習が「丸暗記」にならないように工夫しています.語源は,その連想の過程をかみ砕いて示し,さらに同語源の単語も提示することで理解を深められます.また,「語呂合わせ」なども掲載していますので,楽しく英単語学習ができます.思わず吹き出しそうな竹岡ギャグ満載です〔笑〕。サラッと書いてある語源情報は、清水建二『英単語の語源図鑑』(かんき出版)や、『ライトハウス英和辞典』(研究社)の「単語の記憶」欄を参照することでさらに広がっていきます(勝田ケ丘志學館ではこの二冊も全員が持って勉強しています)。新しく始まる「共通テスト」で益々高まる「語彙力」の増強にはありがたい情報ですね。 

6. 「発信」に役立つ42の基本動詞
巻頭にて「基本動詞」を解説しています.42語の基本動詞を厳選し,その中心となるイメージを解説し,activeな用法,間違えやすい注意点,[比較]]として類義語との違いなどを精選して掲載しています.※基礎・基本の大切さを徹底したいですね。

7. 充実したコラム
「語源(主に接頭辞・接尾辞)」の理解を助け,「発信」に役立つ「発音とアクセント」の基本的なルールを学べるコラムを用意しました.
①「語源の捉え方」(Ⅰ. 語源について Ⅱ. 覚えておきたい接頭辞・接尾辞)
②「発音・アクセントのルール」(Ⅰ. 発音編 Ⅱ. アクセント編) ※類書にはない情報です。

8.4種類のダウンロード用音声でさまざまな音声活動が可能
4種類のダウンロード用音声で4技能を見据えたさまざまな音声活動ができます.
① 見出語+語の意味
② 用例(日→英):口頭英作文用 ⇒ 英語で「話す」トレーニング
③ 用例(英→日):英文解釈用 ⇒ 英語を「聞く」トレーニング
④ 用例(英文のみ):ディクテーション・シャドウイング用   ※貴重な音声ファイルですが、ちょっと重すぎるのと、使い勝手には工夫の余地はあります。

▲これも効果的

 案外知られていないのが、この単語集をさらに定着アップさせるために考案された付属の『活用ノート1・2・3』(別売)です。これが実によくできているんです。私は『LEAP』を生徒たちに与えて、学習してもらいながら、『活用ノート』1→2→3を毎時間使って、定着度を確認しています。受動用の語彙はサラッと、能動用の語彙は英作文に使えるまで徹底的に書き込み式で答えていきます。昨年1~3まで使ってみて、ものすごくよくできた演習ノートであることを実感し、ずいぶん力をつけることができました。今日は著者の竹岡先生が、全国の指導者のみなさんに、この本の効果的な使いどころを発信しておられますので、ご覧いただきましょう。サラッと述べられていますが、実に示唆に富んだ、内容の深いメッセージですよ。まもなくこの『LEAP』の「入門編」が発刊されると聞きました。楽しみです。♥♥♥

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『京都に女王と呼ばれた作家がいた』

 西日本出版社が、7月14日、ベストセラー作家・山村美紗の生涯を描いた花房観音『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』(初刷7000部)を発刊しました。存命中は、他の作家に京都を舞台にしたミステリーを書くことを絶対に許さなかった、新聞広告で自分より名前が大きく掲載された作家がいると、編集者を呼び出しては激怒、謝罪させた…。数々の伝説に彩られた女王・山村美紗さんの生涯を、「ふたりの男」との関係を軸に描いた作品です。

 山村美紗さんは、出版市場がピークを迎えた1996年に人気絶頂の中、帝国ホテルの一室で執筆中に急逝しました。まだ出版業界の華やかなりし時代と共に、女王はこの世を去りました。生前200冊以上の本を出して、その数多くの作品がテレビドラマ化され、華やかなキャラクターでも多くの人に知られるその一方で、文学賞とは縁がなかったことへのコンプレックス、拠りどころを持てなかった不安感を内に秘め、数多くのプロットを残しながらお亡くなりになりました。その思いや、存命中はほとんど表舞台に出なかった夫・山村 巍(やまむらたかし)さん、「同志」とも「パートナー」とも言われたミステリー作家・西村京太郎先生との関係、没後も二人の男性を執着させる作家としての存在感をまとめたのが、この一冊です。私は西村京太郎先生の大ファンなので、この本、とても興味深く読了しました。

 西村先生は、美紗さんの死後4年後の平成12年(2000年)に、二人の恋と葛藤を描いた小説『女流作家(続編の『華の棺』は2006年刊)を刊行されました。⇒詳細はコチラに書きました  自分の手に入らなかった女への「執着」、男と女の「狂気」、世間の常識とはかけ離れた二人の異常な関係性が描かれていました。この二冊の本の中にも、私たちは山村美紗さんの人となりをはっきりと垣間見ることができます。

 作者は、京都在住で「山村美紗以来の京都を描く女流作家」といわれる花房観音(はなふさかんのん)さん。山村さんの作品は、あれだけのベストセラー作家であったにもかかわらず、もう現在書店には並んでいません。これだけの人気作家でさえ、死後20年で書店で入手しにくい。流行作家の悲しさ、山村美紗という作家がいたことを残しておきたい」と、執筆に至りました。事前注文は好調だったそうで、発刊前からこれほどマスコミ取材が重なったことはなかったそうです。死後20年経過して、山村美紗を知らない人も増えているので、まずは書店員さんに読んでほしい、文芸・京都本コーナーなどで展開を勧めたい、と出版元の社長さんは言われます。当初、この本を出したいと、花房さんが出版社の人たちに話したとき、皆さんが「美紗さんのことを書くとなると、西村京太郎さんに触れないわけにはいかないでしょ。だからダメです」と言われたそうです。90歳の現役で今でも活躍する大物ベストセラー作家のタブーに触れることは、著者の花房さんが仕事を失う不安と恐怖に立ち向かうことでもありました。

 さて、副題の「ふたりの男」とは、ベストセラー作家の西村京太郎氏と、夫の山村巍(やまむらたかし)氏です。まだ美紗さんが無名時代にファンレターを送り、それをきっかけに才能と美貌に惚れ込んだ西村先生が京都に移り住み、やがて美紗さんの隣の家に住むようになります。⇒コチラに詳しく書きました  二人の家は地下でつながっていました。山村さんの方から西村さんの家には行くことができるけれども、西村さんの方からは山村さんの家には入ることができません。西村氏との関係は広く知られましたが、夫の存在はほとんど表に出ませんでした。しかし決して不仲だったわけではありません。元旅館を改装した豪邸の本館と別館に、美紗さんと西村氏が住み、夫は向かいのマンションから妻のもとに通う。3人の関係は、まさに「事実は小説より奇なり」です。

 本書で何より印象的な描写は、女王と呼ばれ、派手好き、勝ち気な性格で知られた山村美紗さんが、実は病弱な体に苦しみ、主要な文学賞の受賞歴の無いことに深いコンプレックスを抱えていたことでしょう。だからこそ、流行作家であることにこだわり、自身に関するうわさやスキャンダルも宣伝に利用した。夫はそんな妻をそっと陰で支え、ベストセラー作家は同志として男社会の出版社と戦う盾になったのです。

 山村美紗さんは京都に根づき、京都であることをこれ以上ないほど意識して作家として活動した人、著者の花房観音も京都在住の女性作家で、京都の女たちの微妙な内面を描きまくっている人です。

 編集者を叱り付けたり、新聞広告での自分の扱いに怒ったりする反面、ベストセラー作家になった後でさえ、売れなくなったらどうしよう、もっと書かなくては、もっと頑張らなくては、と自分を追い込んでいたといいます。文学賞を取らずにデビューしたコンプレックスや玄人受けしない大衆性に、最後までコンプレックスを持っている人だった。身体が弱いのに、命がけで大量の本を送り出し、長者番付に載り続けるために節税は一切しない。昼と夜とを完全に逆転させ、1日20時間を執筆にあてる生活を30年ほど続けました。年齢も偽っていました。公式プロフィールによれば、1934年に京都で出生となっていますが、実際は1931年生まれです。京都に生まれ、少女時代を戦前の日本統治下の朝鮮漢城(ソウル)で育ち、敗戦による引き揚げ者でした。幼い頃から体が弱く、ほぼ寝たきりの少女時代を過ごし、作家になってからも、喘息や慢性盲腸炎に悩まされ、苦しみながらの執筆でした。満身創痍の体を華やかなドレスで包み、お姫様のようなヘアスタイルをウィッグで保ちながら、締め切りに次ぐ締め切りをこなしていました。生前は他の作家が「京都のミステリー」を書くことを絶対に許さなかったといいます。ずっと体調が悪く、東京まで移動する体力がないので、ベンツのキャンピングカーで横になったまま上京し、帝国ホテルのスイートルームで執筆中に心臓発作で壮絶な急死(62歳)を遂げておられます。

 新しい電化製品や機械が大好きで、テレビを自作したこともあったそうです。幼い頃、娘の紅葉(もみじ)さんが外で遊んでいて、転んだりするとすぐに美紗さんが駆けつけてきてくれました。何かあるとすぐに来てくれるものだから、紅葉さんは「ママはスーパーマンなのかな」と思っていたら、実はワイヤレスマイクを仕掛けていて、小説を書きながら娘の様子を気にかけていた、というエピソードも面白く読みました。生い立ちや作家として活躍しだす前のエピソードも面白いけど、何より大物作家たちを次々虜にして、西村京太郎と並びの邸宅に住み、向かいのマンションに夫を住まわせていた、その女性としての魔性に強く惹かれます。

 本の中では、影の存在であり続けた夫・山村巍(たかし)さんの存在が際立っています。美紗さんの生きているうちは、表に出ることはなく、かといって経済的に依存するわけでも、マネージャーのようになるわけでもなく、数学の教師の仕事を続け、ひたすら家庭内のサポートと身体のサポートをしながら、日陰の存在であり続けました。そうして彼女が他界するまでその位置に留まり続け、亡くなってから初めて、思いを抱えて彼女の絵を描くことを決め、その絵画を発表しました。とても穏やかな紳士的な方で、ただひたすら美紗さんを献身的に支え、「陰の存在」に徹しておられました。花房さんは、温かい理解と細やかな分析で、「他の男とパートナーだった亡き妻をモデルに絵を描き続ける夫」としての巍さんの真実に迫り、「美紗が作家になった時に、陰の存在になると決めていて、自分はずっと二人の間で、美紗のためだと思って存在を消して陰の存在として生きてきた」という夫の生き様を描いておられます。お互いに決して愉快な存在ではなかったことでしょう。そこに繰り広げられる喜び」「悲しみ」「怒り」「嘆き」「悔しさ」「憎悪」「後悔」を拾い上げて執筆しておられます。

 美紗さんが小説家になるため苦節10年の努力をし続けられたのも、さんが「女は家にいるものだ」という価値観の持ち主ではなかったこと、良妻賢母として生きることをしない彼女を理解し続け、一切束縛をしなかったことが大きいと思われます。デビューが決まった時は誰よりも喜んで、作品を学校の生徒に配りました。そして「美紗が売れっ子になるにつれ、『夫』の存在が消されていった」のです。

 よくぞ文壇のタブーにひるまずに、執筆・出版されたと思います。巻末に収められている「山村美紗年表」「山村美紗著書リスト」も労作です。♥♥♥

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「Boggle Flash」

▲専用の辞書と併用すると効果的

 先週、このブログで英単語ゲーム「Boggle Flash」にちょっと触れたところ、詳しく教えてほしいという質問を受けましたので、ご説明しますね。「Scrabble Flash」という全米の小学校などでも単語学習教材として使われていた商品で、「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、本当にスグレモノ電子玩具です。全ブロックの側面を合わせて、各ブロックのボタンスイッチを押すと、電源が入り、1、2、3の数字が現れます。ここで1を押すと(2,3では別の遊び方が)、液晶画面(ディスプレイ)付きの5つのブロックにランダムにアルファベットが表示されます。これを自由に組み合わせて、3文字以上でできる限りの英単語を作っていきます。作った単語のスペルが正しければ、瞬時に光と音「ピー」で反応してくれます。間違った組み合わせでは一切反応しません。約1分の制限時間に何個単語が作れるかを競うのです。制限時間終了後は、自分の正解数(スコア)と、そのアルファベットから作ることができた英単語の最大可能組み合わせ数が画面に表示されます(最初のうちはその多さにショックを受けます〔笑〕)。私は現職教員時代には、ESS部を指導する中で、このゲームをアメリカから購入して、生徒達には10個以上をノルマに課していました。非常にスリリングで、かつ語彙力の研鑽には有用なゲームです。生徒たちは緊張感の中で、知る限りの単語を作っては一喜一憂しながら、単語ゲームを楽しんでいました。制限時間が近づくと「ピッピッピッ」と電子音で迫られるので、最後のひとあがきと頑張ります。Scrabble専用の辞典も出ていますので参考にします(写真上)。懐かしい想い出です!!

 これを、日本の(株)タカラトミーが、英単語パズルゲーム「ボグルフラッシュ」(Boggle Flash)として国内で発売しました。5個のデジタルブロックに表示されるアルファベットを使い、並べかえて英単語を作ります。上の写真の場合は、 A – P – N – S – T がお題として与えられていますから、PANTS とか ANT とか NAP とかPANとかTANといった英単語を思いつく限り作っていくことになります。ここで「語彙力」が発揮されます。英単語を形成するアルファベットに、一定の規則的な法則を見出すこともできます。タカラトミーに言わせれば、「グローバル化が進行する社会背景を踏まえ」た製品ということでした。当時、価格は4,515円でした(電池別)。持ち運びが便利な専用ケースも付いています。手のひらサイズに収まるので、どこにでも持ち運んで遊べます。その後、これはいい、使える、ということで、英語科で大量に購入し、単語定着の小道具として活用したものですが、最近は誰も使う人がいないようで、お蔵入りして遊んでいます。残念なことです。今はもう売れていないようですね(アマゾンではまだ在庫があるようですが)。勝田ケ丘志学館の教室には、これが置いてあって、休み時間などに生徒が単語練習に使っています。

 当時は海外仕様のままで売られていたんですが、日本バージョンとして、高等学校で出てくる英単語に限定するとか、MAXの語数を示すだけでなく、その解答をも併せて表示するとか、レベルに応じて制限時間をもうちょっと長く設定するか複数選択できるようにするとか、さらなる工夫の余地はあったと思いました。♥♥♥

 

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大学の英語名

 再来年(令和4年)の4月に、大阪府立大学大阪市立大学が統合して「大阪公立大学」となることが決まっています。今、その新しい大学の英語名をめぐって大騒ぎが起こっています。新大学側は、University of Osakaとすることを発表しました。すると大阪大学が、自分たちが長く使って来た商標名Osaka Universityと酷似しており、非常に紛らわしいと強く反発、クレームをつけたのです。外国人にとっては同じ大学と受けとられかねませんからね。受験生や大阪大学の学生・卒業生、一般市民、海外の研究者・学生などに大きな混乱を招き、両大学の未来にとって大きな障害となることがが必至」だと訴えます。最近では、大阪大学の学長が、ホームページで四度にわたり抗議をして、ますます騒動が激化しています。⇒コチラの大阪大学のホームページでは、この英語名の問題点が詳細に綴られて再考を求めています    大阪大学側の主な反対の論点は、次の4つです。 ①「University of Osaka」は、大阪大学(Osaka University)と同義であるとすでに認知されており、これまでにも海外で広く使われてきた、②「University of Osaka」は学術論文や学術書においても、大阪大学の英語名として長期間使われてきた、③英語圏以外でも、「Osaka University」と「University of Osaka」を区別できない例がある、④一般市民が大学についての情報を得る際には、インターネットが極めて大きな役割を果たすが、ネット上では「Osaka University」、「University of Osaka」はリンクされ、常に相互参照可能となっている。

 この騒ぎに関連して、今日は、大学名の英語問題を考えてみようと思います。理屈として押さえておきたいのは、 University of XXX は、XXX が地名であれば問題ありませんが、例えば明治大学のように地名でないものに University of Meiji としてしまうと、英語としては間違いです(of は所有や直接的な関連を表すため)。一方 YYY University は地名であろうがなかろうが使える万能型です。結局、東京も京都も地名なので、University of XXX スタイルでも YYY University でもどちらでも正しいことになります。しかし慣例で、東京大学はthe University of Tokyo、京都大学はKyoto Universityと言っているようです。

 まず、ここに使われているof をどう理解すればよいかですが、「何かから出ると同時にその何かに帰属するという関係」を表すと考えるといいと思います(学生時代、恩師の安藤貞雄先生「意義素」と呼んでおられました。当時、これを入試問題と絡めながら解説した先生の『前置詞のポイント』(研究社)は画期的な受験参考書でした)。「帰属の部分」と「出所の部分」の双方が含まれるところにofの特徴があり、そのどちらに強調点が置かれるかによって、ofの異なった意味合いの用法が生まれているのです。具体例を見てみましょう。the top of the mountain (山の頂上)の頂上は山の一部ですが、the top of the mountain と表現することで、the top に話題としての注目が行きます。しかし、話題化された頂上は、山に帰属するという関係になることには変わりません。同様に、the bottom of a bottle(ビンの底)のように「部分-全体」の関係を表す場合にはofを使います。一方、「ビンのラベル」や「ドアの鍵」におけるラベルや鍵は、ビンやドアを構成する一部ではありませんからofは使わず、それぞれthe label on the bottle(ビンに貼ったラベル)、the key to the door (ドアの鍵)のように表現します。ここら辺は、高校生が英作文の時によく間違える点ですから、注意を喚起しておきたいところです。

 「オックスフォード大学」と「ハーバード大学」を英語で正式に表すと 、the University of Oxford と Harvard University となります。これは、オックスフォードが地名であることに関係します。地名だからそこに帰属する(代表的な)大学として the University of Oxford といえるのです(BBC放送では、Oxford UniversityとUniversity of Oxfordの両方を使っているようですが)。一方、ハーバードは地名でないので、the University of Harvard とは言いせん。シカゴ大学はthe University of Chicago で、ニューヨークのコロンビア大学は Columbia University というのも理解ができますね。

岩手大学 Iwate University 岩手県立大学 Iwate Prefectural University

秋田大学 Akita University 秋田県立大学 Akita Prefectural University

埼玉大学 Saitama University 埼玉県立大学 Saitama Prefectural University

東京大学 The University of Tokyo 東京都立大学 Tokyo Metropolitan University

新潟大学 Niigata University 新潟県立大学 UNIVERSITY OF NIIGATA PREFECTURE

富山大学 University of Toyama富山県立大学 Toyama Prefectural University

福井大学 University of Fukui 福井県立大学 Fukui Prefectural University

山梨大学 University of Yamanashi 山梨県立大学 Yamanashi Prefectural University

★静岡大学 Shizuoka University 静岡県立大学 University of Shizuoka

滋賀大学  Shiga University     滋賀県立大学 University of Shiga Prefecture

京都大学 Kyoto University 京都府立大学 Kyoto Prefectural University

★島根大学 Shimane University 島根県立大学 University of Shimane

岡山大学 Okayama University 岡山県立大学 Okayama Prefectural University

広島大学 Hiroshima University 県立広島大学 Prefectural University of Hiroshima

山口大学 Yamaguchi University 山口県立大学 Yamaguchi Prefectural University

★高知大学 Kochi University 高知県立大学 University of Kochi

★長崎大学 Nagasaki University 長崎県立大学 University of Nagasaki

熊本大学 Kumamoto University 熊本県立大学 Prefectural University of Kumamoto

 全国的に見た大学名は上記のようです。私の住んでいる島根県にも「島根大学」(Shimane University)と「島根県立大学」(University of Shimane)があって、上記同様の英語名問題が観察されますが(全国で4大学★)、島根大学の話によれば、年に数件間違えた照会が入ることがある程度だそうですよ。これはおそらく両大学の学部が全く異なっており、ダブりが見られないことにも起因するのだと推察されます。地名を冠した大学の場合は、英語表記はどうしても似てしまう避けられない問題を抱えているのです。現状でも、大阪経済大学(Osaka University of Economics)、大阪商業大学(Osaka University of Commerce)、大阪体育大学(Osaka University of Health and Sport Sciences)などの私立大学とも混同しそうですね。文科省はあたりさわりのないコメントを発しています。♥♥♥

大阪公立大学の設置を認可するか議論する審議会でも英語の名称は議論の対象にはなる。あくまでも両大学で話し合っていただきたく、経緯を注視したい。双方が納得する形での決着を期待している。

【追記】 大学名に関して、こんな騒動も起こっています。「京都造形芸術大学」が来年の開学30年を前に、今年4月に校名を「京都芸術大学」に変更しました。これに「京都市立芸術大学」が、類似し混乱を招くとして提訴しました。「京都芸術大」や「京都芸大」「京芸」「市芸」は市立芸大の略称として親しまれ定着していると主張し、類似した名称の大学が存在することは、関係者の誤認や混乱を招く、として提訴していました。8月27日、大阪地裁は、「名称は『市立』の有無で明らかに異なり、類似するとはいえない」などとして訴えを棄却、新名称の使用を認めました。しかし、市立芸大側は、郵便物の混同なども起き、混乱が続いているとして、「一審判決は承服しかねる」と控訴を決断しました。この問題はまだまだ続きそうです。♠♠♠

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「ラーメン841」

◎週末はグルメ情報!今週はラーメン

 勝田ケ丘志学館山根館長・生田事務長さんに、鳥取県・大山町の田んぼの中にある「ラーメン841」に連れて行ってもらいました。わりと派手なオレンジ色の外観と看板が目印です。自然豊かな田園地帯にある地元民がこぞって訪れる人気ラーメン店だそうです。一体なんて読むんでしょうか?「はしい」かな?素直に「はちよんいち」が正解だそうです。元々は店長さんの名前「橋井(はしい)さん」からきているみたいです。小さなお店ですが、お客さんで満員です。 「醤油ラーメン」をいただきます。

 4人テーブル×2席、3人テーブル×1席、カウンター席×10のこじんまりとした田舎のラーメン店です。平日の13時頃に行きましたが、満席に近い人気ぶりでしたね。メニューは、ダイレクトに分けられたしょうゆ・みそのほか、担々麺、ホルモンらーめん、丸かじりチャーシュー麺など、個性的なものまであります。トッピングやセットメニューも充実していました。ラーメンには欠かせないサイドメニューも豊富。テイクアウトもできるみたいです。野菜たっぷりのあっさりしょうゆラーメン+餃子を注文。しょうゆラーメンなのに、野菜がたっぷり盛られていました。ちょっとしたサービス感もあり、得した気分になりますね。鶏ガラ、昆布、魚介からダシをとった、濃厚な深みのあるスープ。地元産の白髪ネギ、たまねぎ、もやしなどの野菜がたっぷり入っているので、甘みも感じられましたね。ツルツルでのどごし抜群のちぢれ麺。スープがしっかり染みてますね。いや〜これは美味しかったです!食べ応え抜群の餃子も、あんがぎっしり詰まっていて美味しかった。噛んだ瞬間、肉汁がジュワ〜っと染み出てきます。ラーメンにピッタリなのはもちろんですが、これならごはんも進みますね。ラーメンのスープは飲み干してはならないという指導を受けているんですが、これは堪らず美味しかったので、飲み干しかけましたが、「待て、待て」と思い直しました〔笑〕。♥♥♥

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ペンギンミュージアム

 宍道湖自然館「ゴビウス」のお隣の「宍道湖グリーンパーク」の一角に、「ペンギンミュージアム」があります。同僚の先生からぜひにと勧められていたので、のぞいてみました。「ペンギンミュージアム」とは、ホシザキグリーン財団の理事長であり、ホシザキ電機(株)会長の坂本精志氏の寄贈による 「ペンギングッズ コレクション」を一般公開したものです。坂本氏が約40年かけて、国内外から収集した様々なお子様が喜ぶような、ペンギンおもちゃから 大人まで見て楽しめるペンギンファッション(ネクタイ、ハンカチ)、または、ペンギンインテリアペンギン文具・日用品、 ペンギンアクセサリー、ペンギン書籍・印刷物、 ペンギンシルエットなど約2,000点の展示物があるそうですよ。ペンギン大好きな私はちょっと心が癒やされた感じです。

 ミュージアムの入り口にはまず、ペンギンの人形・ポストがお出迎えしてくれます。中に入るとたくさんのぬいぐるみやグッズ・おもちゃがぎっしり並んでいましたよ。ペンギンの可愛らしいインテリア・文具・おもちゃ(玩具やパズル)・アクセサリー(ネックレス・リング・ピアス・ブローチ)などがたくさん展示されていました。ぬいぐるみやいろいろな素材(ガラス・陶器・金属・木材)でつくられたペンギンや世界中の珍しいペンギンインテリアが大集合していました。中には「懐かし~」と思うものや、おしゃれなペンギンの洋服などのペンギンファッション(Tシャツ・ネクタイ・帽子・ハンカチ・タオル)、文具や日用品(キッチン用品・浴室用具)など珍しいものもたくさん置いてありましたよ。ペンギン絵本や写真集、切手やカード・シールなどさまざまな印刷物も。まあ、よくぞこれだけのものが集められたな、と執念を感じたことです。家族連れが目立ちましたが、楽しさいっぱい、癒されること間違いなしです。たくさんの子供たちもペンギンの数々に見入ってはしゃいでいました。

 入場料は無料なので、宍道湖自然館「ゴビウス」に行かれた際には、是非「宍道湖グリーンパーク」へも行ってみられてはいかがでしょう。「公益財団法人ホシザキグリーン財団」は、野生生物の保護繁殖に関する事業を通じて、人と自然の調和した自然環境の保全に役立つことを目的としており、宍道湖の西岸に野生生物が生息する環境を維持し、訪れた人たちがこの地域の自然を気軽に楽しめるようにと、平成8年6月にこの「宍道湖グリーンパーク」をオープンしました。自然保護の普及啓発の場です。ここでは野鳥観察もできるので、宍道湖にどんな野鳥が飛来するのか見てみるのもいいですね。観察場所もちゃんと設けてありました。♥♥♥

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リスニングの実験

 今日は、共通テストのリスニング演習で、こんな実験をしてみます。ある公開模擬試験のリスニング共通テストの問題を、音源を一切聴かせずに選択肢だけで解答してもらいます。印刷されている選択肢をよ~く観察し、放送原稿の内容を予測しながら正解を推理していきます。与える時間は20分です。「狙い」は後で述べます。生徒たちはどよめいています。「一体何が始まるんだ?!」20分間で解答してもらい、マークの解答用紙は取りあえず机の中にしまって、今度は音声をしっかり聴いて、いつものように解答してもらいます。はい、終わりました。

 まずは、先ほどの選択肢だけで解答したものを、自己採点してもらいます。一切音声も聴かずに選択肢だけで解答したものです。平均点は38.0点。なんと50点以上取った生徒が3人いました(57点、50点、50点)。すごいことです。50点を取った生徒は、「私、コワイ!!」と感想を述べていました〔笑〕。傾向としては、ある程度理詰めで解答できる第5問(20点満点)は正答率が高かったようです。私はこの部分16点でした。これで、音声を聴いて解答した方の点がより悪かったらえらいことですね。恐怖の罰ゲームが待っています(私は「Boggle Flash」を前に出てプレイして英単語が10個以上答えることができるまで、止めさせないという「公開処刑」罰ゲームをやっています⇒このスグレモノ教材についてはコチラに書きました )。自己採点の結果、全体の平均点は84点でした(最高100点、最低67点)。いつもよりも全員に高得点が出ています。

 このことは一体何を意味するのでしょうか?生徒たちに、これに気づいてもらうことが、今日の目標でした。リスニングは、選択肢の内容をある程度頭に入れて聞くのと、白紙で聞くのとでは、理解度が全然違うんです(これの最たるものが東京大学のリスニング試験です。事前に選択肢を「先読み」しておかないと手も足も出ません)。だから2回読みのところで1回で解答できた場合には、次の問題の選択肢を「先読み」にいきます。ポーズの時間も無駄にせずに、少しでも先の問題の選択肢を読むようにします。これだけでずいぶんと正答率が変わってくるんです。「何とかして選択肢を先に読むことを心がける」、このことが実感されたことでした。リスニング問題解答の鉄則は

 「前へ、前へ、先へ、先へ!!」

です。この実験、みなさんもぜひ一度試してみてください。♥♥♥

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「御来屋駅」

▼山陰最古の駅舎へ行ってきた!

 山陰地方で最古の鉄道駅である「御来屋駅」(みくりやえき)に、志学館山根館長さんに連れて行ってもらいました。鉄道雑誌・本などで、この駅のユニークさは聞いていましたが、訪れるのは今日が初めてです。

 ここ山陰地方で初めての鉄道が開通したのは、明治35年11日1日のことでした。物資の陸揚げ地である境港から、陸軍軍馬補充部のあった富長村(現・大山町富長)にも近い御来屋の区間でした。ここから山陰の鉄道時代が幕を開けたのですね。御来屋駅」は、その当時の駅舎が現存しており、山陰鉄道発祥当時の面影を色濃く残す山陰最古の駅です。当時、国内に広がり始めた西洋建築を取り入れ、地元の大工さんが創意工夫して洋風に近づけて建築しました。鉄道を通じた地方の近代化を表す建築として、高く評価されました。平成14年には、山陰鉄道発祥100周年」を記念して、旧駅舎の改修も行われました。アンティークな駅舎内の出札窓口跡や小荷物扱い窓口・荷置き台などは100年前のものがそのまま残っています。このJR「御来屋駅」の駅舎とプラットホームの屋根が国登録文化財」として登録されています。

 この駅はホーム2面3線で、1番線を本線、2・3番線は副本線となっています、2・3番乗り場の島式ホームには、かつて貨物列車に直結されていた「ヨ5000形」車掌車を実験的に改造した「待合所」が設置されていて、懐かしい雰囲気を味わうことができました。残念ながら、これは北海道を除いてほとんど普及せず、今では希少な施設となっています。1番線ホームには、どこか懐かしさを誘う、木組みに付けられた回転灯スピーカーが。駅舎待合室には古い「小荷物運賃表」もそのまま残っています。最古の駅舎を思わせる数々です。

 駅舎の中には、駅事務室跡に、地採れの農海産物など、とことん町内産にこだわった地元産品の直売所「みくりや市」が毎日開かれ、地域のお宝が集まるふるさと市には、笑顔が溢れます。お隣では、特産の陣構紅茶(じんがまえこうちゃ)の入れ立てが味わえるミニ喫茶も併設しています。

 「御来屋駅」のホームからは、お天気の良い日には、大山がくっきりと雄大な姿を見せ、四季折々の大山と山陰最古の駅舎の両方を楽しむことができます。♥♥♥

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「桃太郎のからくり博物館」

 平成19年(2007年)3月、岡山県を代表するおとぎ話「桃太郎」の伝説と軌跡が楽しく体験できる博物館が、倉敷市美観地区にオープンしました。「桃太郎からくり博物館」(入館料600円)です。桃太郎のゆかりの地とされる場所は全国にありますが、中でも岡山県は有力とされる説が幾つかあります。例えば、岡山は古代「吉備の国」と呼ばれていましたが、桃太郎が家来に分け与えた「黍団子(きびだんご)」が岡山の地元産品の「吉備団子」と同音であること。桃太郎や鬼のモデルが存在し、温羅(うら:鬼)を退治した吉備津彦命(きびつひこのみこと:桃太郎のモデル)が陣を構えた吉備津神社には、矢置石も残っていることなどがあります。そんな神話とおとぎ話とからくりを「桃太郎のからくり博物館」では、楽しみながら実体験することができます。以前倉敷に来たときに、ここを通りかかった時には、ちょっと気になっていたんですが、急いでいたので入ることはありませんでした。今日はちょっと時間的な余裕があったので、お邪魔してみました。手作り感いっぱいの小さな博物館です。

 「桃太郎のからくり博物館」では、古くから語り継がれている桃太郎伝説の歴史や私たちの暮らしとの関わりを、様々な展示物を元に紹介しています。例えば、各地で語り継がれている伝説や、1770年代、嘉永6年(1853年)に作られた錦絵を見ることができ、さらに、昔絵図の中から「イケメン」桃太郎を見つけることもできます。また、桃太郎をモチーフにした玩具や絵本、菓子箱などの、私たちの暮らしの中にある桃太郎に触れることもできます。

 まず入り口を入ったところに、内庭があって桃太郎が犬とサルと一緒に出迎えてくれます。キジ、サル、鬼などの人形や置物が所々に展示してあります。ここから1階を見て回るのですが、スタッフの人が親切にガイドをしてくださるんです。桃太郎の歴史や、展示物の説明など、丁寧に教えてくださいました。さらに、桃太郎をテーマにしたアート&からくりコーナーや、鬼ヶ島の体験ができるアトラクションもあります。「からくりコーナー」では、不思議な鏡や、目の錯覚、光の残像を使ったからくりを、童心に帰って楽しむことができます。正面から見ると空っぽの桃が、横から見ると桃太郎が生まれます。回るうずまきを20秒見た後に、花を見ると動いているように見える魔法のうずまきも。洞窟探検「鬼ヶ島」では、暗闇の洞窟を手探りで進むと、風がヒューと吹いたり、次々に「ガタッ」という音と共に、鬼の人形が飛び出して来ます。思わず声を上げてしまうドッキリ感を味わえる、スリル満点の「お化け屋敷」アトラクションです。

 2階に上がると、桃太郎資料館が広がっています。紙芝居コーナー、レトロな桃太郎グッズ、紙芝居風の桃太郎ビデオ、戦時中に上映されていたという「桃太郎海の神兵」という漫画映画は、海軍省の後援作品だそうで、考えさせる内容でした。桃太郎の歴史や由来も詳しく紹介されています。「桃太郎=岡山」が定着していますが、香川や愛知にも桃太郎伝説があるんですね。

 今回のコロナ騒動を受けて、疫病退散の御利益があるという「アマビエ」の巨大張り子がお目見えしたそうです。新型コロナウィルスの収束を祈願し、スタッフが休館期間に4ヶ月かけて手作りしたもので、来館者の目を楽しませたそうですよ。♥♥♥

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『学びて厭わず、教えて倦まず』

 「知の巨人」と呼ばれた、言論人であり、博覧強記の知識人、英文学者・歴史家でもあった、私の尊敬する渡部昇一(わたなべしょういち)先生がお亡くなりになってはや3年。没後も先生に関わる出版物の再版・復刻版、生前の講演を収録した本、対談本等の刊行が数多く、後を絶ちません。そんな中にあって、最近刊行された『学びて厭わず、教えて倦まず』(辰巳出版、2020年8月)は、渡部先生の謦咳に接した門下生5名(現・大学教授ほかの教育者)と、氏の旧友であり現・大学名誉教授による、「素顔の渡部昇一」を語ったアンソロジーです。

 タイトルの「学びて厭わず教えて倦まず」とは、学ぶことも教えることも嫌になる事がないということです。論語では,「子曰、黙而識之、学而不厭、誨人不倦、何有於我哉」と書かれているようです。孔子の教育者としての思想をうたっているもので、黙って知識を蓄え学ぶことを厭わず、人に教えることを嫌にならず、それが私にとってたいしたことではないという意味です。この書名はまさに渡部先生のお姿をそのまま表したものとなっていますね。

    本書の主人公とも言うべき渡部昇一先生は、大ベストセラー知的生活の方法』(講談社現代新書)の著者として知られ(私の人生に大きな影響を与えたこの本が「ブックオフ」では100円で売られているのを見るとちょっと悲しくなりますね)、私は先生の言われる「知的生活」に憧れ、読書生活や、生き方そのものにもずいぶん影響を受けてきました。本書は、渡部先生が長く教鞭を執られた上智大学文学部出身の教え子たちが中心となり、在りし日の先生の一言一言を思い出しながら、身近に接した恩師の振る舞いや、内外に多端であった戦後日本において、渡部先生が文科の国、日本に対してもたらした多くの業績について、エッセイや対談といった形でまとめておられます。本書は、600冊を超える渡部先生の著作の中から、時代にコミットしたと思われる多くの本の内容に触れた文章も多く、いわば渡部本の紹介プロジェクトの感もあります。ことに第1章「アウトプットの質と量が大事 ・渡部昇一先生の「原点」(『文科の時代』を読む)は、渡部先生が論壇デビューを果たした著書『文科の時代』について、掲載されたエッセイの一つ一つについて、その意味するところに説き及び、改めて時代に先駆けた渡部先生の本質を見る思いにさせられます。文科の時代』には、その後に幅広く展開される先生の歴史を中心にした文科への展開の方向が示されていて、本書はいわば先生再発見の羅針盤とも言ってよいものでないかと思われます。ただし、執筆陣の先生方は、多く英語教育関係の方々であり、渡部先生が数多く執筆され、様々な場面で主張されていた歴史や教育、古典文芸、政治的な関心等々についての記述は必ずしも多くはありません。

 先生の本業は、英語学者(英文法史)でした。しかし、世間では日本史の学者かと思われるくらい、日本史に関する著作を数多く残されています。先生は「自分の趣味は、専門外のことを勉強して、発表することです」とおっしゃっておられました。 そのどれもが、およそ素人の領域を超えたもので、それを支えたのが、先生独自の歴史観と、専門家も及ばないくらいの資料蒐集力でした。あるとき、お弟子さんが「なんで先生、英語についての本を書いてくださらないのですか?なんで歴史の本ばかり書くんですか?」と尋ねたときに、渡部先生「言わずにはおれんのですよ」と即答されたそうです。日本を真に愛する者として生きたい渡部先生の魂の叫びが、数々の著作になって結実したものだと思います。

▲渡部先生最新刊!

 先生が文壇デビューされた『文化の時代』(1974年)『腐敗の時代』(1975年)『正義の時代』(1977年)〔共に文藝春秋社〕より必読の12編が、この度、渡部昇一『「時代」を見抜く力 渡部昇一的思考で現代を斬る』(育鵬社、2020年9月)として時空を越えて蘇りました。盟友の故・谷沢永一さんが「極上酒」として絶賛されたエッセイです。知の巨人の三部作が今蘇りました。

 最新の『英語教育』9月号(大修館書店)には、教え子の池田 真教授(上智大学)の感動的な追悼文が掲載されており、その中で「オロナミンC」をこよなく愛された先生のお姿が出てきます。私も若い頃は毎日のように飲んでいました〔笑〕。先生は甘い物も実にお好きで、赤福」が大の好物であったことが、先生のご長男の渡部玄一さんの著書『明朗であれ~父、渡部昇一が残した教え』(海竜社、2020年3月)に出ていました。⇒詳しくはコチラに書きました  晩年の渡部先生のお姿は、涙無しには読めません。♥♥♥

 暮れも押し迫ってきたある日、実家を訪れた私は父が食卓の前にぽつんと座っ
ているのを見た。
 父の目の前には好物の赤福が置かれていたが、父が手をつけた様子はなかった。
 私が食べないのかと聞いたら、
 「あんなに大好きだったはずのものが、たべられなくなってなあ」と一言私に
言った。
 その夜、私は父のことで初めて涙を流した。

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西村京太郎先生誕生日!

▲2019年に刊行された西村先生の新刊12冊

 9月6日(日)は、私の大好きな西村京太郎先生90歳の誕生日でした。6月に出た『京都魔界放浪記』(カッパノベルス)が、西村先生631冊目の著書でした。7月には『十津川警部 愛憎の行方』(徳間書店)という短編集が632冊目として刊行されました。8月15日に出た『平戸から来た男』(徳間文庫)の巻末には、推理小説研究家の山前 譲(やままえゆずる)先生の手になる「西村京太郎全著作リスト」(2020年6月30日現在)が載っています。山前先生は、以前から、西村京太郎先生の研究家として、最も西村先生を知る評論家です。私が西村先生の以前の文庫化された作品を全部買うのは、巻末に掲載されることの多い、山前先生「解説」を読むためでした。西村先生は、私のかつてのインタビューに答えて、次のようにおっしゃっておられました。⇒コチラです

 「私ね、635冊書いたらスパッと書くのを辞めようと思っているの。東京スカイツリーが「ムサシ」(634m)でしょ。だからそれよりも1つだけ高いところを狙っているの。でも、まだまだ時間がかかるね。」

 もうあとちょっとで、大記録達成です。今年度中には、大きな目標・偉業が達成されます。嬉しい限りです。635冊と言わず、いつまでもお元気でどんどん新作を届けていただきたいと願っております。そんなことを思っていたとき、西村先生から直筆のお葉書が届きました。「コロナに酷暑が重なった今、いかがお暮らしですか。心配しております。私の方は、外出もままならず、ひたすら部屋に籠もって原稿を書いております。今秋末には何とか記念館を、再開したいと思っており、その時は、真っ先にお知らせ致します。」

 そうか、「西村京太郎記念館」は休館しているのか。再開したら、先生のお祝いに行ってこないといけませんね。私が把握している今後の先生の新刊発売予定は、次の通りです。もちろん全部買い揃えます。♥♥♥

●9月9日  『十津川警部 西伊豆変死事件』(光文社文庫)〔再文庫化〕
●9月11日 『十津川警部 南紀・陽光の下の死者』(双葉文庫)〔再文庫化〕
●9月11日 『十津川警部 予土線に殺意が走る』(祥伝社文庫)〔初文庫化〕
●9月24日 『青梅線レポートの謎』(角川文庫)〔初文庫化〕
●9月29日 『赤穂バイパス線の死角』(新潮文庫)〔再文庫化〕
●10月5日 『私を愛して下さい』(集英社)〔新刊〕
●10月8日 『二つの首相暗殺計画』(実業之日本社文庫)〔初文庫化〕
●10月9日 『日本遺産に消えた女』(徳間文庫)〔初文庫化〕
●10月15日『十津川警部 山手線の恋人』(講談社文庫)〔初文庫化〕


 コロナ渦における西村先生「Day to Day」のエッセイを、次のサイトで読むことができます。⇒コチラです  先生の誕生日を記念して、先月より実施されていました読者による「好きな長編小説アンケート」の結果が公表されました。ベスト3の結果は下記の通りでしたが、私のランキングとはずいぶん違います。♠♠♠

1位 「寝台特急殺人事件」
2位 「終着駅殺人事件」
3位 「消えたタンカー」

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グリコ「SUNAO」

◎週末はグルメ情報!今週はアイス

 もう9月だというのに、うだるような暑さが続いていますが、お元気ですか?暑い夏はアイスクリームですね。最近、ローソンで見つけたのが、SUNAO マカダミア&アーモンド」(グリコ)です。糖質50%オフ・糖質10g以下、豆乳使用、食物繊維たっぷり、にこだわって作られたアイスです。香ばしいマカダミアナッツとアーモンドと、奥深いバニラ風味のアイスの味わいが楽しめます。豆乳、トウモロコシ由来の食物繊維といったこだわりの素材を使って糖質をコントロールしたアイスなので、からだと向き合いながら、おいしいものが食べたい気分にぴったりですね。ナッツの好きな私にはまさにピッタリのアイスクリームでした。

 今回原材料の1番目に食物繊維(ポリデキストロース)と書いてありました。「ポリデキストロース(polydextrose)」とは、人工的に合成された水溶性食物繊維で、ヒトの消化酵素では分解されず、グルコース、ソルビトール、クエン酸を混合し高温で重合させたものでです。 低カロリー、低粘性で整腸作用があり、健康食品に添加されています。 ポリデキストロースを摂取することにより、便が柔らかくなることがわかっています。トウモロコシが原料として使われており、元は医療用としてアメリカで開発されたんですって。アメリカ食品医薬品局(FDA)でも認可されているものなので安心して食べて良さそうです。もともとSUNAOシリーズは糖質が少ないのがコンセプトでもありますが、こんなに食物繊維が入っていたらお通じも良くなる上に、血糖値の上昇を抑えてくれそうでありがたい限りですね。

 めちゃくちゃあっさりしています。バニラアイスなんだけれど豆乳で作っているからとってもさっぱりと食べられます。夜に食べても罪悪感なさそうで、いくらでも食べられてしまいます。アイスの種別も乳脂肪分も少なめのラクトアイスなので、コクのある「ハーゲンダッツ」よりもすっきりあっさりとした「爽」(ロッテ)とかの方が好み!という方向けですね。「ひろがる甘さとコク」とキャッチコピーがありました。ナッツ2種はローストされている香ばしさがあります。サイズはハーゲンダッツのマカダミアナッツとかと同じ感じで、大きいものは7~8ミリ角といったところでしっかりと食感が残っています。♥♥♥

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高崎山のサル

 大分市「高崎山自然動物園」で、餌をやる「寄せ場」にサルが現れなくなっていることが一昨年報道されましたね。サルの数を抑制しようと、餌の量を年々減らしてきた園に対し、不満を募らせた(?)サルが山奥に引きこもり、“ストライキ”(?)に打って出たのが原因で、群れの力関係も影響しているとみられます。結果、書き入れ時の7、8月の来園者は、例年より計1万人以上も減り、普段は穏やかな動物園で緊張感が高まっているとのことでした。私も以前お邪魔して、愛くるしいサルたちを目撃しています。⇒私の訪問レポートはコチラです  サルもストライキをする時代になったんですね〔笑〕。

 高崎山はもともと農作物を荒らす野生のニホンザルを餌付けして、観光資源とした施設です。山にはB群(約640匹)とC群(約590匹)が生息し、寄せ場には午前にC群、午後にB群が現れるのが一般的でした。異変が顕著になったのは春以降で、C群は毎月10日ほどの“欠勤”(?)が続き、9月は連続11日を含む22日間、10月も12日間、姿を見せませんでした。B群も来ない日があるほか、わずかな時間で山に帰っていくなど、不安定な状態が続いていました。

 園では、一時期2千匹を超えたサルの数を800匹まで減らそうと、約30年前から1匹あたりの餌を少しずつ減量していました。B群で「餌への不満が爆発した」(職員)ため、餌が豊富な夏から秋にかけて、山奥に引きこもるようになったと推察しています。さらに餌場を広げようと、山の外に出る様子も目撃され、寄せ場に来た時に木の実をたくさん頬張っているサルも確認されています。C群は、かつてのリーダー格が恋人を求めて次々にB群に入ったため、急激に弱体化。2016年以降、山の木の実などが減る冬場は、B群が寄せ場を占拠するようになりました。このようなサルの減少に伴い来場者は大幅減。7月は1万4166人(前年同月比4573人減)、8月は3万1290人(同6758人減)、9月は1万3421人(同4059人減)となっていました。園は今夏、デザートの芋を「紅あずま」などのブランド芋に変え、「スイーツの魅力」(?)でサルを誘ってきましたが、結果には結びついていないそうです。さらに園が懸念するのはC群の消滅です。今の群れの様子は、覇権争いに敗れて寄せ場に来なくなり、2002年に消滅を確認したA群と似ていると言います。C群には、英国の王女と同名で有名になり、「選抜総選挙」で連覇した人気者のシャーロットもいます。A群が消滅した直後には、園を去ったサルが付近の畑などで農作物を食べる「猿害」が多発しており、同様の事態も心配なことです。

 このように餌をやる寄せ場に、サルが現れなくなっていた高崎山自然動物園に、最近では、サルの姿が戻ってきたそうです。山から下りてこない“ストライキ”から一転、1月は皆勤賞。冬場になって木の実など、山中の餌が減った上、職員が群れの力関係に配慮して、B群とC群の 寄せ場の「すみ分け」に努めたことが功を奏し、攻撃を受けていた群れのトラウマも癒え、寄せ場でくつろげているとのことです。B群からの攻撃を恐れるC群は当初、寄せ場の手前で山に引き返していたらしいのですが、職員が連日「フォーイ」と声を上げるなどしてサルを誘導。すると昨年末から少しずつ寄せ場に現れるようになったそうです。B群のサルがC群へ挑発に行くそぶりを見せると、すぐさま職員が制止に入って保護を徹底。手厚い見守りでC群の心の傷も徐々に癒えたのか、1月には職員の誘導がなくても毎日、姿を見せるようになりました。C群に所属し、今年1月の「選抜総選挙」雌部門で3度目の第1位に輝いたシャーロット(3歳)も元気に餌を頬張っています。減少していた来場者も回復傾向にあるようです(入園者は昨年12月の1万5107人から、今年1月には2千人増の1万7387人に増加)。ただ、山に餌が増える春はもうすぐですから、予断は許しません。園側は「慎重に経過を観察しながら対策を考えるしかない」と気をもんでいるそうですよ。それにしても職員たちの努力でサルが戻ってきたことは素晴らしいですよね。なお、最近の報道によれば、C群にいたサルの一部が周辺の他の群れのサルと、新しいグループを形成して分派し、半世紀ぶりに本格的な新しい群れの誕生となるか、注目が集まっているようです。♥♥♥

【追記】 高崎山自然動物園で、サルに餌をやる寄せ場と入園口を結ぶモノレール「さるっこレール」が、老朽化に伴ってリニューアルされたようです。旧車両には私も乗っていますが、車内では、大分出身の元AKB指原莉乃さんの広告が印象的でした。市観光課によると、新車両は定員40人で、車いすやベビーカーでも乗車でき、従来の車両より30秒以上短い約3分半で寄せ場と入園口を往来します。外観には園のキャラクターの「たかもん」や、昨年誕生したサルのぬいぐるみ「もっちぃ」などが描かれています。窓が広くなり、山や別府湾の景色がこれまで以上に楽しめる。急な斜面を登るのが大変な人も、気軽にサルに会いに来てほしい」とPRしていました。

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「あめつち」

 2017年6月に運行を開始して以来、全国の鉄道ファンに大好評を博している「トワイライトエクスプレス瑞風」に続き(極めて高額!)、もっと手頃に、身近に感じられつつ、山陰を満喫できる列車として計画・製造された観光列車「あめつち」(2両編成、59席)が、2018年7月より鳥取~出雲市間で運行を開始しました(1日1往復)。紺碧色と銀色を基調とした神秘的な佇まいが超人気で、なかなかチケットを取るのも困難な観光列車です。土曜・日曜・月曜に走っています。運賃と指定席グリーン料金で、停車駅から乗車できます。運行開始以降、西日本豪雨の被害による影響も出ましたが、月平均80%以上の乗車率で、昨年12月末現在で個人・団体で延べ約9千人が利用したといいます。残念ながら新型コロナウィルスの影響で、長い間運行休止が続いていましたが、最近ようやく運行が再開されたようです。

 列車愛称の「あめつち」は、山陰地方が舞台の神話が多く収録されている「古事記」の書き出し「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき」に由来しています。山陰地方は、豊かな自然はもちろんのこと、神社、お酒、歌舞伎、相撲など、日本文化の様々なルーツがあるとされ、また多くの神話が誕生した地でもあります。この自然や日本のルーツを、「ネイティブ・ジャパニーズ」というコンセプトで車両にデザインし、山陰ならではの「古くて新しい日本」を発見する旅を演出しています。

 車両の前面・側面に取り付けられたエンブレムは、「太陽」「神々」「白ウサギ」などがモチーフとなっており、製造は出雲市の㈱吉川製作所です。車体全体の「紺碧(こんぺき)色」は、山陰の美しい空や海を表現しています。全体をメタリックな色彩で仕上げ、神々しい雰囲気を表現しています。車体側面下部に「見られる「銀色」の帯模様は、山陰の美しい山並みと、たたら製鉄に因み、日本刀の刃文(はもん)を表現しています。

 1号車が島根、2号車が鳥取をイメージした内装となっています。車内は、木目調のパネルを多用して、白木の質感を表現。 壁面や床の色は山陰の山や日本海を表現しています。地元山陰の職人たちの工芸品が車内を彩ります。白木の質感を表現した木目調の空間(智頭杉、隠岐の黒松)、そして各所にある山陰の工芸品が目を引きます。天井に因州和紙(鳥取県)を使った照明が優しく光り、テーブルは石州瓦(島根県)の装飾がアクセントに。また出入り口付近では、鳥取県の弓浜絣倉吉絣、島根県の安来織出雲織が乗客を出迎えてくれました。車内では、山陰の豊かな自然の中で育まれた地産品や地元に因んだお食事、お飲物などが提供されます。物販カウンターでは浜田の神楽衣装の飾り付けも。神話のエッセンスが散りばめられた内装です。大山、宍道湖、斐伊川などの見どころや、雄大な日本海を望む車窓では徐行運転を行い、山陰ならではの美しい風景をゆっくりと楽しむことができるように工夫されています。眺望がよいとされる乃木~玉造温泉間と直江~出雲市間(ヤマタノオロチ伝説の元ともされる斐伊川)、名和~大山口間(日本海と大山)で徐行、乗客を楽しませてくれます。あめつち」の車両をイメージした制服に身を包んだアテンダントさんが、食事の提供や車内販売を通してサービスをしてくださいます「天地御膳 世明」(2500円)、「大江ノ郷スイーツセット」(2000円)、「山陰の酒と肴の里」(2000円)、「松江の和菓子詰め合わせ」(2000円)が予約で求めることができます。車内では、あめつち」をイメージしたテーマソングを、松江市在住のシンガーソングライター浜田真理子さんが作って流れています。

 車両前面の“おでこ”と、中央、車両側面に輝く立体的な「あめつち」エンブレムをよく見てみましょう。そのマークには、「天つ神々・太陽」「七つの八雲」「金鵄(日本神話に登場する金色のトンビ)」「山」「海」「白兎」「ワニ(サメ)」が描かれており、「神話の地を行く観光列車」らしいものになっています。「天」に対して光の放射状の縦ライン、「地」に対して海の横ラインを対照的に見せるデザインです。モチーフには天つ神々・太陽、七つの八雲、金鵄(日本神話に登場する金色のトンビ)、山・海、白兎、ワニ(鮫)を使用していますね。

 ちなみに、観光列車「あめつち」には、映画『RAILWAYS―49歳で電車の運転士になった男の物語』の脚本・監督などを務めた錦織良成(にしこおりよしなり)さん、映画『崖の上のポニョ』などの美術監督を務めた吉田 昇(よしだのぼる)さんが監修、デザイン協力をしています(ともに島根県出身)。松江駅では、列車歓迎のセレモニーが行われていました。❤❤❤

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修復された門司港駅

◎100年の時を超え大正時代の駅が復活!

  JR九州・鹿児島本線の起点となる門司港駅は、明治年間の1891年に開業しました。本州との往来は当時はまだ船だったので、23年後の1914年2月1日に連絡線との接続に適した岸壁側の現在地に移転され、二代目駅舎の使用が始まりました。その美しさと豪華さで、JR発足直後の1988年(昭和63年)には、駅として初めて「重要文化財」に指定されています。そもそも駅舎で、我が国の「重要文化財」に指定されているのは、ここ門司港駅東京駅、それに旧・大社駅(今は使われていません)の三つだけなんです。東京駅の指定よりも15年も早いんですよ。前回、私がここを訪問したときには、残念なことに、長期間の補修工事中のために、駅舎全面に覆いがかかっていて、駅の姿を全く見ることができませんでした。2012年から保存修理工事が始まり、昨年3月に、約6年半の保存修理工事を経て、門司港駅がレトロな趣きある大正時代の創建時の姿を蘇らせてグランドオープンした、と聞いていたので、あの10連休にどこも行けなかったリベンジとして出かけてきました。松江から始発の特急「やくも」で岡山へ、新幹線「さくら」で小倉で下車、普通列車に乗り換えて、すぐに門司港駅に到着です。この門司港駅駅舎は、門司」「門」をデザインしていて、左右対称のネオ・ルネッサンス様式だそうです。駅前の噴水広場も憩いの場となっており、中央に向かって噴水が出る(1時間おきに20分間稼働)など、親子連れにとっては素敵な公園となっていました。

 降り立った門司港駅のホーム部分には、ベンチなどが一切ありません。一直線に抜けたホームと、「もじこう」の駅名表示が、観光客に大人気のフォト・スポットとなっていますね。細かに見ると、柱や屋根の内側は木製、屋根を支える梁には古くなった線路のレール材と、レトロ感満点です。駅員のレトロな制服は、門司港駅だけで使われているオリジナル品。三本線の帽子が駅長です。また、アナウンス(日本語)はすべて肉声。他の駅でお馴染みの自動(機械)音声は使われていません。トイレは駅舎の横。独立した建物で誰でも自由に利用できます。

 創建された大正3年の面影を再現した門司港駅。外壁は石貼り風にモルタルを塗り、屋根には天然の石盤をふきました。また、失われた屋根まわりの飾りを復原しました。正面の大時計は大正7年に取り付けられたものですが、その歴史的価値から残すこととなりました。到着した日に、駅舎にたたずんで大正時代の雰囲気を味わっただけでなく、翌朝も散歩を兼ねて、早朝の人の誰もいない駅舎を堪能してきました。駅舎だけでなく、周辺の建物も大正ロマンを感じさせるものが多く、風情ある街並みが特徴的ですね(その代表が「門司港レトロ)。駅構内は木目を基調としたレトロ調で統一されています。切符売り場も昔の風情が残っていました。自動券売機のそばに、人の手で切符を売っていた時の窓口が再現され、「みどりの窓口」「観光案内所」にある暖炉も往時の装いになるなど、1914(大正3)年の創建時の姿に復元されています。

 「待合室」も渋い雰囲気です。中は広くて落ち着きますね。奥の方には、門司港駅の歴史が数々の古い資料や、調度品・駅の部材とともに展示されていました。漫画家・わたせせいぞうさん(高校時代まで小倉で過ごす)の描く、門司港のイラスト展もパネル展示されていました。駅構内には、スターバックス」がありますが、看板もレトロ調のお店となっています(⇒私のスタバ店解説はコチラ)。

 構内には「幸福の鐘」もあり、中国人観光客が群がって写真撮影に興じていました(これについては近く取り上げる予定)。その奥には鹿児島本線の起点駅を示す「0マイル」の碑もあります。駅の外にある独立した建物にあるトイレには、青銅製の「幸運の手水鉢」(ちょうずはち)が創建当時のまま残っています。太平洋戦争中の貴金属回収も免れ、今に残っています。大正時代の水洗トイレも残っています。

 門司港駅の2階には、旧貴賓室、旧次室、屋根裏が覗ける小窓などがあり、自由に見学することができます。また、世界のベストレストランの常連、2018年には22位に輝いた東京「NARISAWA」成澤由浩(なりさわよしひろ)シェフが監修する「みかど食堂 by NARISAWA」があります。門司港駅が開業した当時に、高級洋食屋として同じ場所で営業をしていた「みかど食堂」の当時の資料をもとに、メニューはもちろん、インテリアから壁紙まで、その当時の雰囲気を取り入れながら、モダンなレストランとして蘇らせました。成澤シェフは、あのJR九州の人気観光列車「或る列車」のスイーツを演出される方ですね。今回の訪問の目的の一つが、ここで美味しいフレンチをいただくことでした(この素敵な食堂は、以前コチラで紹介しましたのでご覧ください)。♥♥♥

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「東京の空」

 「東京」をキーワードに、この街に生きる人たちを、独自の目線で取材して、日本の今を見つめ直す1時間の人気ドキュメンタリー番組「東京の空」が、TBS系で深夜に放送されています。この番組の主題歌「東京の空」を歌っているのが小田和正さん(72歳)です。フジテレビ系列「それでも生きてゆく」の主題歌です。KAT-TUNの楽曲としても提供されたものです。初披露は「クリスマスの約束2006」2006年12月28日放送)で、その後、小田さんのアルバム『どーも』(2011年4月)に収録されました。どーも」というのは、小田さんがコンサートでファンに向かって叫ぶ、恒例の挨拶言葉です。

 私は最近、この「東京の空」という歌を、そこらじゅうでPRして回っているんです。講演会やら、県外の特別授業でもよく紹介させてもらっています。若い頃から小田さんを追いかけてきた私は、この歌詞に書かれた中身は、ご自身の実体験だと思っています。

         東京の空                           作曲︰小田和正        作詞︰小田和正

自分の生き方で   自分を生きて
多くの間違いを   繰り返してきた

時の流れに乗って   走ったことも
振り返れば すべてが   同じに見える

あの頃みたいに 君に   優しくできているかな 今も
いちばん大切なのは   その笑顔 あの頃と 同じ

東京の空は今日も   高く すんでいる
君の住んでいる街は   冬の色ですか

がんばっても  がんばっても  うまくいかない
でも気づかない ところで  誰かがきっと 見てる

あの頃みたいに君に   優しくできているかな 今も
いちばん大切なのは   その笑顔 あの頃と 同じ

あの頃みたいに 君に   優しくできているかな 今も
いちばん大切なのはその笑顔   あの頃と 同じ

あの頃と同じ

 この歌の中に、こんな言葉が出てきます。小田さんが弾き語りで聞かせてくれる、下線部分「がんばっても がんばっても うまくいかない でも気づかないところで 誰かが きっと見てる」という歌詞がとっても気に入って、紹介させてもらっているんです。決してあきらめない心構えの大切さを力説しています。いますぐに結果が出なくても、必ずどこかで見てくれている人がいて、助けてもらえるのです。小田さんは、オフコース時代、10年間辛抱しました。コツコツと「正しい努力」を続けていれば、どこかで誰かが見ていてくれて、救いの手が差し伸べられてくる、ということを、私も何度も経験してきました。これを、尊敬する故・渡部昇一先生は、「天から助けのロープが降りてくる」と呼んでおられましたね。❤❤❤

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「坊ちゃんカラクリ時計」

 愛読している『日本経済新聞』の土曜版には、「何でもランキング」というページが掲載されていて、旅好きの私は毎週楽しみにしているんです。今週(8月29日)は、「歴史を刻むからくり時計」の特集でした。その中で、栄えある第1位に輝いたのは、松山市の伊予鉄道「道後温泉駅」の近くにある「坊ちゃんカラクリ時計」でした。名湯・道後温泉を象徴する看板時計となっています。ランキングでは、「世界観、地域観、愛着感、優しさの点で群を抜いている」という高評価でした。私もここは大好きなスポットです。

 1994年、道後温泉の本館百周年を記念し、道後温泉駅前の「放生園」に作られました。8:00~22:00までの1時間ごと(土曜・日曜・祝日及び特別期は30分ごと)に、カラクリ時計本体が音楽に合わせてせり上がり、松山を舞台に描かれ、道後温泉も登場する夏目漱石の小説「坊っちゃん」の登場人物が姿を現します。外観は道後温泉本館の「振鷺閣」をモチーフにしています。

 通常は2段ですが、笛や太鼓などのおはやしと共に、屋根が上に伸びて内部から太鼓をたたく人形の階がせり上がってきます。土台からも、湯あみ客を再現した階が出てきて、計4段になるんです。中央の2段では、「マドンナ」「坊ちゃん」など小説に出てくる主要人物が民謡調の調べに乗って登場し、温泉郷の旅情を掻き立ててくれます。全体がせりあがってくる演出には、ダイナミックさを感じますね。私も定時に何度も宿から足を運び、見とれていたものです。ライトアップされた夜のカラクリ時計もまた味わい深く素敵でした。♥♥♥

 ちなみに、このランキングの第9位に、島根県・浜田駅前「どんちっち神楽時計」が取り上げられました。これについては、また改めて取り上げようと思います。

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