finger =「指」?

 勝田ケ丘志学館の授業で、生徒たちに次のような質問をしました。

  How many fingers do you have? (fingerを何本持っていますか?) ※答えを次の中から選びなさい。

     ①20  ②18  ③16  ④10  ⑤8

正解は1人だけでした。答えは⑤(8本)です。finger=「指」と考えていると、間違えます。日本語で考えると、手の指と足の指を合わせて20本になりますが、英語では、You have 8 fingers, 2 thumbs, and 10 toes.となります。親指はthumbsであってfingersではなく、足の指はtoesと呼ばれます。そのことは、英語学習辞典LDOCEfingerの定義を読むと分かります:one of the four long thin parts on your hand, not including your thumbs(手の長く細い4つの部分の1つ、親指は除く)   英語では「手の親指」は “finger” には含まず、“thumb” という特別な名前で呼ぶのです。そして、他の4本の指には名前に全て “finger” がついています。

  • 人差し指→ forefinger, index finger, the first finger

  • 中指→ middle finger

  • 薬指→ ring finger

  • 小指→ little finger, pinky/pinkie

なので、上の “finger” の定義の「手から突き出た4つの長細い部分」は、親指以外の4本を指しています。そうすると左右の手を合わせて8本となるので、が正解なのです。これが英語を分かっている人の厳密な正解です。

 と、言いたいところですが、絶対にそうとも限らないんです。ネイティブ・スピーカーの中にはthumbfingerの1つと捉えて10本と答える人もいるんです。そこら辺のことを、OALDにはこんな定義が示されています:one of the four long thin parts that stick out from the hand (or five, if the THUMB is included)   「もし手の親指を含めたら5本」と書かれています。この場合には “finger” は左右で10本(=ten fingers)ということになります。Merriam-Webster’s Advanced Learner’s English Dictionaryには、one of the five long parts of the hand that are used for holding things; especially : one of the four that are not the thumbとあります。大きなくくりとしては “finger” の概念に含まれる、みたいな感覚なのではないかと思います。ここら辺を最新版の『ライトハウス英和辞典』(第7版)は次のように書いています:

fingerは親指(thumb)を含むことも含まないこともある。指を数えるときには親指は含まれず、例えばthird fingerというと薬指のこと。

 ついでながら、「足の指」は “toe(s)” と呼びます。そして、足の「親指」と「小指」は、こんなふうに呼ばれています。

  • 親指→ big toe

  • 小指→ little toe

他の指は、親指の隣が “second toe”、中指が “third toe”、小指の隣が “fourth toe” です。

◎「英語=日本語」は危険!! 

 このように、「英語=日本語」と単純に一対一対応で考えていると、中にはそれぞれの語が指し示す範囲は重なっている部分と重ならない部分があるので、ワナに陥る事になります。このような例は山ほどあるんです。hobby=「趣味」とはならないことは以前に取り上げましたね(⇒コチラです)。初対面の人に向かって“What’s your hobby?”と聞くことの不自然さが分からない人が多くいます。hospital=「病院」もオカシナことになります(⇒コチラです) more than=「~以上」と考えていると、これまた困ったことになります。このことは「共通テスト」でも取り上げられました。relative =「親戚」もマズいことが起こります(⇒コチラです)。midnight=「真夜中」も誤りです:×I always study at midnight. ここら辺をきちんと取り上げた単語集が欲しいところです。♥♥♥

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