relative

 relativeという単語を、『ユメタン』などほとんどの単語集が挙げているように「親戚、親類」という訳語だけ覚えて済ませていると、困ったことになります。 ふつう日本語で「親類」という場合、「家族」に比べるとより距離があり、より広い範囲の人(「おじさん・おばさん」「いとこ」など)を指して使うものではないかと思います。親類」の定義を国語辞典などで見てみると

– 血筋や結婚など婚姻などでつながった人のうち、自分の家族以外の人びと
– おじ・おば、いとこやおい・めいなどの血縁関係や婚姻関係でつながりのある人で、別の世帯に属する人

-血縁や婚姻によって結びつきのある人

 私の大好きな『新明解国語辞典』(三省堂)の「親類」には「おじ・おばやいとこやおい・めいなどの血縁関係や婚姻関係でつながりがある人で、別の世帯に属する人。「親戚」とも。」とあります。ここで「親戚」を引くと、「「親類」のやや改まった表現」と出ていました。

 先日、トランプ大統領が来日した際に、面会した拉致被害者の家族会において、大統領はrelativesという語を、「娘、兄弟、母親」に関して使っていました。

 私が、その語義の正確さに全面的に信頼を置いている英英辞典のLDOCEでその定義を引いてみると、“a member of your family”とあっさりしたものです。「family の一員・構成員」というそのものずばりの説明です。「親類」に限らず、「家族」にも relative が使えるということをはっきりと示しています。 relative=親類・親戚ではないのです。むしろ「親族」の方が近いかもしれません。

 書店に並んでいる英和辞典の relative の項を見比べてみたら、次のような違いが観察されます。

(1)「親類」「親族」「親戚」「身内」と、関係ありそうな訳語を並べた(だけの)もの

(2)「親類」とその同義といえる「親戚」しか書いていない辞書

(3)親・子・兄弟について使えることをしっかりと説明しているもの

(4)「親族」「身内」だけを載せ、家族や肉親について使えることまでは明記していない辞書

 中でも次のものは特筆すべきと思います。

★relativeには家族も含まれる。(『システム英単語Basic』)

(家族も含めて)親戚 a close relative「親、兄弟など」 a dsitant relative「遠い親類(大叔父など)」(『必携英単語LEAP』)

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