「陽気」再訪

◎週末はグルメ情報!!今週はラーメン

 広島へ行くと私が必ずお邪魔するのが、中華そばの名店「陽気」です。長年通っている大好きな「つばめ」「すずめ」「めじろ」と共に(「小鳥系」と呼ばれています)、広島ラーメン」の代名詞とも呼べる存在のラーメン屋さんですね。全部で中区江波、大手町、西区横川、福山市に4店舗があります。私はいつも広島路面電車の「中電前」で降りて、大手町店でいただいています。陽気」さんのラーメンを食べておくと、広島のいろいろなラーメンを食べ歩く上での「基準」を作り易いので、そういう意味でも一度は食べておくべきラーメンでしょうね。メニューが「中華そば」一本というのが、ストイックで老舗らしい自信を感じさせます。いつ食べても、何度食べても、美味しいです。「陽気」のラーメン(中華そば)は 広島ラーメンの王道の醤油とんこつ。 醤油が少し濃いめのとんこつスープで、臭みはなくやさしい感じで 美味しいんです。年季が入った器がまた、いい味出していますね。モヤシが乗るのが広島ラーメンの特徴です。自動券売機では、この「中華そば」「おにぎり」(1個or2個)のみの扱いです。店内には、カウンター席とテーブル席があります。

 この「陽気」も屋台から始めたラーメン店です。屋台からの叩き上げの店主は、NHKと日本テレビがカラーテレビの実験放送を始めた1957年(昭和32年)に、かつて陸軍射的場や広島陸軍病院が存在し、戦時中、比較的被害を免れた江波(えば)というエリアにお店を開店します。そんなお店の近くには、かつて広島地方気象台として活躍し、広島市への原子爆弾投下にも耐えた、現存する被爆建物である江波山気象館が鎮座しています。そんなお店の周りは住宅街にもかかわらず、タクシーや車での来店客で毎日のように非常に賑わっている繁盛店です。

▲このシンプルな中華そばが絶品!

 昔ながらのこちらのお店、メニューはラーメンのみ。それが「陽気」の流儀であり誇りでもあります。大盛りも無ければ、チャーシュー麺なども存在しない。大盛りが食べたければ1杯食べたあとに、もう一杯ラーメンを注文するシステムです。唯一のトッピングと言えばニンニク。ニンニクを追加してパンチのある味わいを楽しみたい方はオーダー時にニンニク追加、と伝えます。本物の広島ラーメン、それが「陽気」のラーメンです。着丼したら、まずはスープの香りと味わいを堪能。奥行きのある豚骨スープに醤油ダレの味わいが、最高のラーメンタイムの始まりを告げています。あっさりとしていながらウマミたっぷりのチャーシューに、ネギ、そしてシャキシャキとした広島産の細いモヤシ。それぞれの具をスープとともに味わうのもいいかもしれません。もちろん麺も忘れてはいけません。博多ラーメンのような細い麺にはしっかりとコシが残っており、すすり上げるとともに、美味しいスープの香りが口の中に広がっていきます。戦後間もない頃に生まれた、広島ラーメンの完成系とも言える味わいがそこにはあります。♥♥♥


先日たまたま「イオン菅田店」をのぞいたら、「全国ラーメンフェア」というイベントをやっていて、「陽気」のインスタントラーメンも販売されていました(あのおばあちゃんが特徴)。早速買って帰って味見をしました。広島のお店とよく似た味で美味しかったですよ。♥♥♥

▲自宅でも「陽気」のラーメンが!「きたがき」の焼豚と「九条ネギ」を乗せると美味に

 

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