輝き続ける髙橋真梨子

   

 2024年2月17日にBSフジで放送された「輝き続ける髙橋真梨子」は、2023年3月にデビュー50周年を迎えた「バラードの女王」髙橋真梨子(たかはしまりこ)さんの名曲を聴きながら、ゆかりのあるゲストたちが座談会形式で彼女の魅力をあれこれと語り合う番組でした。彼女が大切に届けてきた歌は、半世紀もの間、多くのファンや数多くのアーティストに影響を与え、歌い継がれています。そんな歌手・髙橋真梨子の魅力とは?彼女をリスペクトしてやまないゲスト達の視点から、楽曲の素晴らしさ・影響を与え続ける彼女の魅力を余すことなく発信していました。髙橋真梨子の奥深い音楽世界を改めて感じ、未来へと語り継ぐ番組で、大いに反響を呼びました。マイクから半歩離れ、両手を体の前で重ねて直立し、愛情も別れの切なさも、あらゆる感情をその声に乗せ、歌ひとつで自らの世界を作り上げてきた偉大さを、改めて思い知ることになります。

 登場したのは、同い年でプライベートでも親交が深い俳優の市村正親(いちむらまさちか)さん。親友として、長年そばで髙橋真梨子と共に人生を歩んできた俳優の萬田久子(まんだひさこ)さん。20年以上の大ファンと公言しているタレント・友近(ともちか)さん。2010年の全国ツアー「Sing it !」東京公演ではサプライズ出演を果たしました。2020年に発売したカバーアルバムで髙橋真梨子の楽曲「ごめんね…」をカバーした歌手のMs.OOJA(オージェー)さん。母の影響でファンになり、髙橋真梨子のことを「生きるエネルギー」だと語る歌手・おかゆさん。また、髙橋真梨子の夫であり、プロデューサーのヘンリー広瀬さんへのスペシャル・インタビューも実現しました。「桃色吐息」「はがゆい唇」「ごめんね…」といった髙橋真梨子の代表曲のプロデュースも担当したヘンリーさんから見た彼女の音楽性。ニューヨークのカーネギーホールでの公演や、2022年に“最後のコンサートツアー”を行うに至った経緯を振り返り、共に歩んできた心境を伝えます。真梨子さんの人気曲と云えば、「ジョニイへの伝言」「五番街のマリーへ」「for you…」「はがゆい唇」「ごめんね・・」が代表的ですが、ゲストの皆さんは流石にコアな真梨子ファンだけあって、「soy cantante」「虹の水」「テンダンネス」「old time jazz」「涙の街角」等々のシュールな作品を挙げておられました。特に、女性流しとして活躍する、おかゆさんの真梨子推しは半端でないと感じ入りました。

 さらに、番組ではゲストが髙橋真梨子の名曲を熱唱!友近「はがゆい唇」を、Ms.OOJA「あなたの空を翔びたい」をカバー歌唱しました。髙橋真梨子・最後の全国コンサートツアーより「2022 our Days -Last Date-」で披露した「The Road」をテレビ初放送。大人の色気を感じるメロディー、唯一無二の歌声の髙橋真梨子の音楽世界をあらためて感じ、未来へと語り継いでいきます。特別な映像と共に、長きに渡り音楽で彩ってきた彼女の歌手人生を振り返る番組でした。

 萬田さんと真梨子さんは、お二人とも同じ衣装デザイナーに、お世話になっていたので、「いつか引き合わせる」と言われていたものの、なかなか出会うことはありませんでした。それが、偶然、飛行機の中で対面が実現したと言います。1994年、真梨子さんはバミューダ諸島で挙式するため、ニューヨーク往きのフライト。すると、同じ便に萬田さんの姿があったとか。それも、お隣だったそうです。真梨子さんは、萬田さんに気付いて、挨拶しようかどうか躊躇したと言います。しかし、萬田さんが寝てしまったので、真梨子さんも寝てしまったとのこと。暫くして、真梨子さんが、トイレに立つと、萬田さんが偶然、トイレから出て来て、鉢合わせしたそうです。なんとも、逢うべくして逢ったお二人でしょうか。以来、真梨子さんと萬田さんは交流を深め、現在に至ります。萬田さんは、真梨子さんが、重篤な更年期障害に悩んだ時期にも親身に支えてくれ、真梨子さんのお母さんが、がんを患った際にも家族の様に助けてくれたそうです。一方の真梨子さんも、萬田さんが最愛のパートナーを喪った際には、親身に励ましたとか。お二人の関係は、もう友人を超えて家族と言っても良い絆のようです。

 市村さんは、日本を代表するミュージカル・スターですね。真梨子さんと市村さんは、同い年だとか。真梨子さんは、市村さんの前向き思考に会うたびに助けられると言います。市村さんは、胃がんで胃を半分切除した際も、「神様が食べ過ぎない様に胃を小さくしてくれた」と考えた、と言います。真梨子さんは、何か落ち込むことがあると、市村さんに連絡を取ることがあるそうで、市村さんは、いつも、前向きに励ましてくれるそうですよ。

 20年以上の大ファンと公言しているタレント・お笑い芸人の友近さんは、かつて、真梨子さんのモノマネでTVの「モノマネ番組」で、チャンピオンになったことがありました。「高橋真梨子の真似は難しい」のですが、当時、友近さんは15年来、真梨子さんの真似を続けていたとか。友近さんは、2010年7月24日東京国際フォーラムでの真梨子さんの全国ツアー「Sing it!」のステージで、真梨子さんと悲願の共演を果たしています。「桃色吐息」のイントロが始まった所で、何の前触れも無く友近さんが登場し、会場は、このサプライズに大きく沸き返りました。友近さんがお笑いのイメージと違った非常に真面目な女性であることを紹介していました。友近さんは長年、真梨子さんが「憧れ」だったと言い、意気投合した二人は、もう一曲「はがゆい唇」をコラボしたのでした。

 ゲスト、Ms.OOJAさんという人は、寡聞にして私は知りませんでした。おかゆさんは、女性ながらギターの流しで修業されたとか。

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▲『読売新聞』5月15日付けに掲載された全国コンサート告知

 「各地を回るのは体力的に厳しい」と、40年以上も続けてきたファイナルツアーに終止符を打ったのが昨年2023年1月のことでした。ツアー活動は封印したものの、2023年末12月開催のディナーショーでは衰えない歌唱力健在を見せつけていました。そんな歌手・髙橋真梨子(75歳)さんが全国ツアー「FINAL」を10月から開催することが突然発表されました(写真上)。昨年5月、40度の高熱が数日続き、病院で「急性腎盂(じんう)炎」と診断されて一週間入院しました。夫のヘンリー広瀬氏(80歳)さんは、「彼女にとって生まれて初めての入院で、コロナ禍で誰とも面会できませんでした。すごく心細かったはず」とおもんぱかります。病気は完治したものの、退院直後に「『もう、私は歌わないのかな…』と口にするなど落ち込んだ瞬間もあった」と言います。このころ、所属事務所には「コンサートをもう1度やってほしい」と多数の声が全国から届いていました。40年以上も続けた全国ツアーは例年なら5月にスタートし、初夏の訪れを髙橋真梨子のライブで感じてきたファンの間では、“真梨子ロス”が広がっていました。病気で初の入院生活を送ったことで人生を見つめ直し、「もう1度ステージに立って」との多くの声にも背中を押されて決断しました。「ファンの皆さんと完全燃焼したい」と思いを明かしています。

 スタッフらが話し合い、東京、大阪、名古屋で単発の公演をやれないかと調整を進めていきました。すると、髙橋さんの故郷・福岡や東北、北海道のイベント関係者から「うちでもやってほしい」との熱いオーダーが舞い込みます。最終的には体への負担を少なくして、ゆっくりと8カ月かけて9都市で21公演を開催することが決まりました。ヘンリーさんは「今回の決定にあたって『ツアーはもうやらない』と言ったのにやることや、真梨子の体力のことなどの葛藤はもちろんありました」と明かす。「でも、最終的にはファンの方からいただいたラブコールにお応えしようと判断しました。やるからには、1年半以上のブランクではなく、復活をしてこんなふうになったという姿をお見せしたい」と、久々のステージに気合を入れ直しています。

 髙橋さんのバックで演奏するバンド・メンバーも、フルート奏者でもあるヘンリーさんを含めて8人全員が揃いました。「1度解散していますが、事情を話したら全員が二つ返事だった。みんなに感謝です」ヘンリーさん。「真梨子が最近言っているのは『75歳になって、歌うのはもういいかな…とも思う。だけど歌手を引退しちゃうと、自分がそれで終わっちゃう。自分の存在意義がなくなっちゃうのが怖いから言わない。でも、今回の21公演については歌い納めの覚悟でやりたい』と」。1993年の結婚以来、30年以上も公私を共にするパートナーだからこそ知りうる髙橋さんの“本音”をヘンリーさんは明かしています。

 髙橋さんはこれまでの取材で、「私はお客さまがいなかったら歌わない。お客さまが来てくださるからこそ歌える。そのことにすごく感謝をしているの」と、強烈なプロ意識を口にしてきました。そんな高橋さんが今ツアーのタイトルを「FINAL」にして「ファンの皆さんの声に押されてもう1回だけ頑張ってみようと思います。ツアーを完全燃焼したい」と強い決意をコメントしています。“歌い納め”の覚悟を見せる髙橋さんのファイナルステージに期待したいと思います。♥♥♥

 歌をやめるわけではないですけど、22年に開催した全国ツアーの時にも言った通り全国を回るのは体力的にもいっぱいいっぱい。でも皆さんの声に押されてもう一回だけ頑張ってみようと思いました。ツアー・タイトルは“Mariko Takahashi concert FINAL 2024-2025 EPILOGUE with Henry Band”。このアンコール・ツアーでファンの皆さんと一緒に“ツアー完全燃焼”したいと思います。(髙橋真梨子) 

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