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プロフィール
八幡成人(やわたしげと)
1955年島根県安来市生まれ。英語教師として島根県公立高等学校に38年間にわたり勤務。2015年3月、島根県立松江北高等学校に10年間勤務したのを最後に退職。在任中は、朝は6時半に登校し、図書館で生徒と一緒に勉強に励む。『ライトハウス英和辞典』『ルミナス英和辞典』(研究社)の編集委員を務める。参考書、問題集など著書・論文多数。趣味はカードマジック・クロースアップマジック。自宅の「蔵」には世界中から収集したマジック・グッズ(特にカード)が多数眠っている。小田和正、さだまさし、一青窈、岡村孝子、辛島美登里、西村由紀江、柴田淳、リチャード・クレーダーマンをこよなく愛する。「好きなことをやり、メシが食えて、人から感謝される」(竹内 均氏)職業として教師を選び、「英語は絶対に裏切らない!」を掲げ、英語・読書の面白さを生徒たちに毎日熱く語った。文房具マニア、プロレスファンでもある。2015年6月松江北高に常勤講師として現場復帰。2017年6月より松江北高非常勤講師。2019年4月より米子「勝田ヶ丘志学館」講師。2024年3月松江北高退職。
讃岐うどんセンター
◎週末はグルメ情報!!今週はうどん
2026年7月23日(木)、JR松江駅直結の商業施設「シャミネ松江」内に、本場・香川県のスタイルで楽しめるうどん店「讃岐うどんセンター」がオープンしました。香川県から直送される小麦粉を使ったコシの強いうどんや、讃岐地方では定番だという高野豆腐の天ぷらなど、本場の味にこだわっています。西日本初出店の注目のお店です。「うどんのだいぜん」の後にオープンしました。うどん屋が潰れてうどん屋がオープンとは、面白いですね。

入り口は屋内と屋外の2か所にあり、駅利用の方もそうでない方も利用しやすいつくりになっています。
注文口で好みのうどんを注文し(写真上)、トレイにお好みのおでんや天ぷらなどを乗せて会計する(写真下)香川県で定番のセルフスタイルです。ついあれもこれも欲しくなってしまいますね。
席数は39席。カウンターとテーブル席が用意されています。前のお店とほぼ同じ配置です。
「讃岐うどんセンター」の自慢は、香川県から直送される小麦粉を100%使用したコシのあるうどんです。最近は香川県でも比較的柔らかめのうどんを提供するお店が増えているそうですが、こちらのお店では、讃岐うどんの王道ともいえる力強いコシにこだわっています。しっかりとした歯ごたえと、ツルツルの舌触りが印象的。山陰にいながら本格的な讃岐うどんを楽しむことができます。
山陰地方では珍しい天ぷらもありました。種類豊富な天ぷらの中から、私がチョイスしたのは2品!「高野豆腐天」(180円)は、讃岐では定番人気のトッピング。今回初めていただきましたが、外はサックリ、中は高野豆腐に染み込んだ出汁がじゅわっと溢れる新感覚がやみつきになりそうです。「かき揚げ」(200円)は、サツマイモや玉ねぎなど野菜の甘みとサクサクの食感を楽しめます。中にネギも入っており、いいアクセントになっています。
11時から22時までの通し営業のため、遅めのランチや夕食に便利。おでんや天ぷらなどの一品料理をお酒と一緒に味わうことも可能です。香川県のスタイルにとことんこだわった「讃岐うどんセンター」。本場さながらの味を、気軽に楽しんでみてください。♥♥♥
ガンジー像
「インド建国の父」として世界中から敬愛されるマハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi、1869~1948年)の胸像が、松江市役所近くの末次公園(すえつぐこうえん)に設置され、6月2日に除幕式がありました。私も早速見に行ってきました。同様の胸像が設置されるのは広島市、長崎市と東京都・江戸川区に次いで国内で4番目です。マハトマ・ガンジーは、「非暴力不服従」の理念を掲げてインドを独立に導いた偉大な指導者で、“インド独立の父”と呼ばれています。2024年に当時の駐日インド大使から寄贈の申し出がありました。両国の貴重な友好な関係を示すモニュメントです。
島根、鳥取両県にまたがる中海・宍道湖周辺の5市(松江市、出雲市、安来市、米子市、境港市)の市長で構成される広域連携組織「中海・宍道湖・大山圏域市長会」(会長・上定昭仁松江市長)とインド南部のケララ州は2015年に、経済交流覚書を締結しました。10年の節目を迎えた2025年10月に関係をより強固なものにするために、山陰インド協会が加わり、覚え書きを再調印しました。10年以上続く経済連携やIT人材の継続的な交流などが高く評価され、胸像は「友好親善の象徴」としてインド政府から市長会に寄贈されました。設置場所は、インド哲学・東洋思想研究の世界的権威で松江市出身の哲学者、故・中村 元氏を顕彰する「中村元記念館」(八束町)など市内10か所の候補地の中から、宍道湖が近く、市民の目に触れやすい場所とのインド政府の要望や、中村博士の出身地が松江市殿町であったことを踏まえて、近くの末次公園に決まったのです。贈られたマハトマ・ガンジーの胸像は、台座を含む高さは約2.17メートル(台座含む)、幅2.0メートル、松江市が約500万円をかけて設置しました。
式には上定会長、中海・宍道湖・大山ブロック経済協議会の田部長右衛門会長、2019年から山陰インド協会会長を務めてきた山陰中央新報社の松尾倫男社長、駐日インド特命全権大使のナグマ・モハメド・マリック氏、島根大のインド人留学生ら約60人が出席し、上定会長は「胸像をインドとわれわれ圏域の友好と親善の証しとして大切に守りたい」とお礼を述べました。
この後、関係者らが除幕し、台座を含めた高さが2メートル以上もある胸像がお披露目されました(写真上)。マリック駐日大使は「中村元記念館を訪れ、インド史学に対する深い尊敬の念を感じた。日印関係の促進を表す胸像が平和の象徴として、末永く愛されることを祈っています。この公園というのはインド、そして松江の友情の象徴の一つとなると感じています」と語りました。美しい宍道湖を背景に佇む、地域の新しいシンボル的なスポットです。♥♥♥
唐池恒二社長の英断
尊敬する現・JR九州相談役&一般社団法人九州観光機構会長の唐池恒二(からいけこうじ)さんの本は全て読んできました。JR九州のトップとして鉄道事業の改革や事業の多角化を推進し、同社を東証一部上場へと導いた人です。数々のユニークなJR九州の観光列車を生みだし、300億円もあったJR九州の赤字を黒字化し、上場まで果たした伝説のリーダーです。前作『ななつ星への道』(PHP出版)で最後とおっしゃっておられましたが、最後の最後に集大成をと、新しい本が出版されました。『夢みる勇気』(リベラル社、2026年)です。
2011年3月12日に、待望の九州新幹線(博多~鹿児島中央間)が全線開業しました。1973年に整備計画が決定され、紆余曲折を経て38年ぶりにようやく全線開業にたどり着いたのです。九州の人たちにとっても、JR九州にとっても悲願の九州新幹線が走り始める記念日でした。ところがその前日、3月11日の14時55分、突然社長室の電話がけたたましく鳴り響きます。「社長、大変なことが起こりました!たった今、東北で大地震が発生しました!!」東日本大震災の第一報です。今まで聞いたこともないような大地震・津波の情報が続々と入ってきます。巨大な津波が走っている車ごと道路を飲み込み、田畑を飲み込み、民家を飲み込み、多くの人が巻き込まれていく、この世のものとは思えない地獄絵図が繰り広げられていました。唐池恒二社長(当時)は、翌12日に控えていた九州新幹線開業のイベントは全て中止にしようと決断しました。「東北で、巨大な地震が発生した。直後に、東北各地を巨大な津波が襲っている。そこで、明日の新幹線の出発式をはじめ全ての開業イベントは中止する。今から、手分けをして各自治体と関係の団体に『イベント中止』の連絡をしてくれ。」
部長たちの一部からは反発がありました。「社長、中止はないですよ。みんな、JR九州だけでなく、九州の人たちも新幹線が走るのを40年近くも待ったのですよ。明日は、各地で盛大な祝賀会やイベントが予定されています。それらも2年前󠄂、3年前からずっと準備をしてきたものです。東北と九州は、1000キロ以上離れているじゃないですか。今のところは九州には直接の影響がありません。規模は縮小してでも、出発式や祝賀会だけはやりましょうよ」彼らの苦労・思いもよく理解できる唐池社長でしたが、断固として言い放ちます。「この大地震は、東北だけの災難ではない。日本全体を襲った“国難”だ。いくら遠く離れているとはいえ、同じ日本に住む者として浮かれた気持ちで祝賀会なんかできない。またやってはいけない。いろいろ言うな。明日のイベントはすべて中止だ」この日の決断は、いつもの「何かを絶対にやる!」という決断ではなく、「絶対にやらない!」という英断でした。
各駅で予定されていた出発式や記念イベントは全て中止されました。博多駅上空で予定されていた航空自衛隊「ブルーインパルス」の展示飛行なども中止となりました。式典や祝賀行事は一切行われませんでしたが、ダイヤ改正および博多〜鹿児島中央間の全線開業自体は、予定通り3月12日よりスタートしました。開業に合わせ、事前に沿線住民約2万人を集めて撮影された感動的なテレビCM(「祝!九州」)も、大災害直後の配慮から地上波での放映は自粛・見合わせとなりました。自粛により“幻のCM”となった「祝!九州」でしたが、後ほどYouTubeなどの動画共有サイトに公開されると、「九州から日本を元気づける素晴らしいCM」「感動して涙が出る」と大きな話題を呼び、のちに世界の多くの広告賞(カンヌ国際広告祭の金賞など)を受賞しています。優れたものはどのような状況でも評価されるのです。
朝6時の始発の前に予定していた出発式は中止しましたが、唐池社長は博多駅の新幹線ホームに上がっていきました。九州新幹線の一番列車の出発だけは、一人で見送ろうと思いました。集まっていた記者たちには一言もしゃべらずに、軽く頭を下げただけで、出発を待つ新幹線の先頭車両の前まで歩いて行きました。“鼻”と呼ばれる車体の先頭部分をそーっと手でなでながら、「無事に走っておくれ」と小さくつぶやき、運転席の窓越しに運転士に向かって軽く右手を上げ「頼みますよ」と声をかけました。これをそばで見ていた新聞記者が、翌日の朝刊に次のような記事を書きました。感動的な言葉でした。♥♥♥
翌12日午前6時。未曾有の災害に全国を浮き足立った雰囲気が包む中、博多駅で一番列車を見送る唐池さんは、ホームに止まる車両をぽんぽんとなで、運転士に軽く手を上げた。「こんなときだからこそ、しっかり頼む」。そばで様子を見ていた私にも、そんな思いが伝わってきた。
この記事を書き終えた日に、再び熊本を大地震が襲い甚大な被害が出ました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。1日も早くもとの生活に戻れますように。復興を願っています。👊👊
ジョーズ50周年
ユニバーサル・ピクチャーズが製作し、1975年に公開されたスティーヴン・スピルバーグが監督を務めた映画『ジョーズ』は、「ブロックバスター映画」というジャンルを確立し、世界中の人々に衝撃を与え、当時、全世界の興行成績で歴代最高記録を樹立するなど社会現象を巻き起こした先駆的な作品です。『ジョーズ』は映画史上極めて画期的な作品として位置づけられています。それまで存在しなかった「ブロックバスター」という概念を事実上創造し、夏の大作映画という新たなジャンルを確立しました。制作費900万ドル未満という当時としては比較的控えめな予算で、全世界で興収4億7,000万ドル超という驚異的な成功を収め、映画業界のビジネスモデルそのものを変革したのです。この成功により、ハリウッドは夏季に大作映画を集中的に公開する戦略を確立し、現在まで続く映画興行の基本パターンを築きました。その後の映画制作の方向性を決定づけた歴史的な作品でもありました。その公開から50周年になります。

この作品の魅力は、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)においても、開業当時から今もなお大人気アトラクションとして、多くのゲストに興奮と熱狂を届け続けています。人食いザメに襲われるスリルを味わえるボートツアーです。「サメを発見!!」船長が叫ぶと、水面を大きな背ビレが近づいてきて、鋭い歯が並ぶ大きな口を開けて船を一気に飲み込もうとするド迫力のアトラクションです。私も何度も乗ったお気に入りのアトラクションです。映画公開50周年を祝うイベントでは、映画に登場するアメリカののどかな漁村をテーマとしたエリア「アミティ・ビレッジ」のシンボル、迫力満点のハンキング・シャークに、50周年限定のクリスマス・リースが飾られ、「ジョーズ・フォト」では特別デザインのフォト・テンプレートが登場するほか、恐怖のボートツアーはお祝いムード溢れるこの期間だけの特別なアナウンスでスタートします。さらに、「アミティ・ビレッジ」を一望できる造船所をモチーフにした「アミティ・ランディング・レストラン」は、メニューをフルリニューアルし、お客さんを迎えてくれます。
この映画『ジョーズ』50周年を記念して制作されたTheory11の公式ライセンス・デック「Jaws Playing Cards」を手に入れました。“完全オリジナルアートのプレミアムデック” です。 Amity Island の世界観・登場人物・海の緊張感をカード全体に落とし込んだ、コレクター向けの高品質デザインが特徴です。映画50周年記念のデックです。Amity Island の砂浜・海・ボート・ロープ・救命具・サメのフィンなど、映画の雰囲気を全面的に採用。ロゴを貼っただけの “ノベルティデック” ではなく、 Brody、Quint、Hooper など主要キャラクターのイラスト入りコートカードを収録した完全オリジナルのアートワークです。カスタムエース、映画モチーフのバックデザインも搭載しています。特にサメに食いちぎられたようなギミック・カードが私の演技には重宝しそうです。
サスペンスの概念を塗り替えたこの作品を称え、アミティ島の陽光あふれる風景に着想を得たオリジナルアートワークを全面に採用しています。ブロディ、クイント、フーパーをはじめ、お気に入りの登場人物たちを描いた豪華なイラスト入りの絵札で、あの追跡劇を追体験してください。デザインのこだわりや質感が非常に高く、マジシャンやフラリッシャーはもちろん、映画ファンやコレクターからも人気の高いアイテムです。
《主な特徴と魅力》
1. 映画『ジョーズ』の世界観を凝縮したデザイン
映画の舞台である「アミティ島(Amity Island)」の陽光や海、レトロな雰囲気を盛り込んだ完全オリジナルのグラフィックが全面に使用されています。イラスト描き下ろしの絵札(J, Q, K): ブロディ警察署長、クイント、フーパーといった主要キャラクターたちが豪華なイラストで描かれており、カードをめくるたびに名場面や追跡劇が蘇る仕上がりです。スペードのエースやジョーカー、バックデザイン(裏面)にもサメや海、映画を象徴するモチーフが巧みに落とし込まれています。
2. 高級感のあるパッケージ(タックケース)
theory11が得意とするエンボス加工(立体的な浮き彫り)や箔押しが施されており、手にした瞬間からプレミアム感を感じることができます。コレクションとして飾っておくだけでも映えるデザインです。
3. 高い品質と操作性(USPCC製)
米国のトランプ製造会社(USPCC / United States Playing Card Company)製で、定番の Air-Cushion Finish が施されており、滑らかな滑り心地と耐久性を両立したプレミアム紙質です。マジックの技(カードマジック)やフラリッシュ(フラリッシュ技)、日常のゲームプレイまで幅広くストレスなく使えます。実用性とコレクション性の両立を果たしています。こんな人におすすめです!♠♣♥♦
●映画『ジョーズ』やスティーヴン・スピルバーグ作品のファン
●珍しいコラボデザインや高品質なトランプを集めているコレクター
●いつものゲームナイト(ポーカーやトランプゲーム)で周りと差をつけたい方

シティループとポートループ
神戸中心市街の観光に便利な循環バスに、「シティループ」と「ポートループ」の二つがあります。今回神戸を訪れた際に、この二つの循環バスを利用したので、取り上げてみます。緑色のレトロデザインバス「シティループ」と、長い連節バス「ポートループ」。違いと共通点を把握してうまく使いこなし、便利に効率よく神戸観光を楽しむこととしましょう。
「シティループ」と「ポートループ」は、ともに神戸中心部観光に便利な循環バスです。下の表に両者の違いと共通点をまとめておきます。
| シティループ | ポートループ | |
|---|---|---|
| 主な経由地 | 南京町・旧居留地・北野異人館 等 | 神戸駅・ポートオアシス・東遊園地 等 |
| 共通経由地 | 三宮駅周辺・新神戸駅・メリケンパーク・ポートタワー・かもめりあ・ハーバーランド(モザイク前) | |
| バスの車両 | 中型バス(レトロ調) | 長い連節バス |
| 運賃(均一料金) | 大人300円・小児150円 | 大人230円・小児120円 |
| 運賃支払いのタイミング | 先払い | 後払い |
| 乗降ドア | 前乗り・後降り | 中または後乗り・前降り |
| 運転間隔 | 概ね 15分間隔 | 概ね20分間隔 |
| 一周の所要時間 | 約60分 | 約80分 |
| 支払(決済)方法 | 現金・交通系ICカード・タッチ決済クレジットカード その他 乗り放題乗車券あり(下欄参照) |
|
| 乗り放題乗車券 | 1日乗車券(大人800円 小人400円) 2日乗車券(大人1,200円 小人400円) シティループとポートループのどちらにも乗り放題 |
|
| 運行開始時期 | 1990(平成2)年 | 2021(令和3)年 |
「シティループ」は神戸中心部の観光に便利な循環バスで、1990(平成2)年から運行されています。もう30年以上運行されているので、すっかり神戸の風景の一部となっている感じです。緑色のレトロな外観が目を引く中型バス。「前ドア」から乗って「後ドア」から降りる方式で、運賃(300円)は先払いです。バス停も、バスの車体の雰囲気に合わせたシックなデザインです。観光名所では、案内が放送で流されます。私もずいぶん乗った便利なバスです。
もう一つの 「ポートループ」は、「シティーループ」と同じく 神戸中心部の観光に便利な循環バスで、「ポートループ」の名の通り、主にベイエリアを巡るコースとなっています。まさに「シティ」と「ポート」の違いって感じですね。2021(令和3)年に運行が開始され、2024年11月8日からは 神戸駅(南口)への乗り入れも開始となりました。「ポートループ」の最大の特徴は、長~い「連節バス」で運行されることでしょう。普通のバスを2台連結したような形の長~いバスで、その定員は110人を越えます。デザインコンセプトは「PORT BLUE みなとまち神戸の風景をうつし込む ひと・まちが輝く 新たな公共交通」ですって。長~い車体の後ろには「全長18m追い越し注意」と書いてあります。一般的な路線バスの全長は11m程度ですから、18mってやはりずいぶんと長いですね。また、「シティループ」の車両は中型バスなので、一般的な路線バスより少し短い全長約9m。「ポートループ」は「シティループ」の約2倍の長さということになります。カーブの所では、車体がじゃばら部分でぐにゃりと折れ曲がって進む光景は実に見応えがあります。「神戸ポートタワー」の前󠄂で大きく転回するシーンは一見の価値がありますよ。ちなみに、車体は日野自動車の「ブルーリボンハイブリッド連節バス」です。
「ポートループ」の連節バス車内は、前後車両の連結部のジャバラがとても印象的です。
座席のシート地のデザインは、神戸らしいタータン柄風です。バス後端付近だけですが、向かい合った座席もあります。路線バスでこの座席配置は珍しいですよね。
カーブにさしかかると、車内後部からも 車体がジャバラ部分で曲がる様子がよく分かります。「ポートループ」は「中ドア」(連節バスの前側車両の後ろドア)または「後ろドア」から乗って「前ドア」から降りる方式で、「シティループ」と違い運賃は「後払い」です(230円)。
私は初めて連節バスに乗った時から、興味を持ちましたが、最近、諸井泉『連節バス物語~1台で2台分の活躍 その誕生から現在まで』(交通新聞社新書、2025年8月)という本が出て、その歴史と活躍を面白く読みました。日本で最初に本格実用化されたのは1985(昭和60)年の「つくば科学万博」でした。つまり、立派な “万博レガシー” なのです。当時の運営管理者としての経験を持つ著者がその導入の舞台裏を記すとともに、連節バスのあゆみ、特長、有効性、全国での活躍ぶりを解説した面白い本でした。
「シティループ」・「ポートループ」を運行するのは「神姫バス」。兵庫県姫路市に本社のある1927(昭和2)年設立のバス会社。神戸の「神」と姫路の「姫」を取って「神姫」バス。「しんきバス」と読みます。♥♥♥
father/ mother呼称廃止?
アメリカのニューヨーク州で、家族法や児童養育関連など法律の文言から、「母(mother)」や「父(father)」という呼称を排除し、それぞれ、「妊娠・出産する親(gestating parent)」や「妊娠・出産しない親(non-gestating parent)」といったおかしな(?)名称に差し替える法案が州議会を通過したのだそうです。この法案に賛同しているキャシー・ホークル州知事(民主党)の署名があれば成立し、11月にも用語変更が実施される予定です。これは市民が日常生活の日常会話としてこれらの言葉を使ってはいけないという禁止令ではなく、あくまで「州の公式な法律・行政文書の文言を改める」という動きです。リベラルな政治風土の強いニューヨーク州では同性婚や代理出産がすでに合法化されています。例えば、「2人の父親」や「2人の母親」がいる家庭、あるいは遺伝的なつながりのない親が子どもを育てる場合、古い法律の「Father」「Mother」という二元的な表現では、現実を十分反映できず、親権や養育費の法的手続き(書面作成など)で不都合や混乱が生じていました。生物的なつながりや、婚姻状況に関わらず、実際に子どもを育てている親の権利と責任を明確にするために、より包括的な「Parent(親)」をベースにしたジェンダー・ニュートラルな表現に統一しようとする動きです。ニューヨーク州ではすでに、公的な書類(出生証明書など)で、男女以外の第3の性別「X」を選択できるようにしたり、法令でジェンダー中立な代名詞を使用したりする改革を進めており、今回の家族法の改正もその一環です。このことが報じられると、米国のみならず世界中で激しい議論が巻き起こりました。親が同性同士なら父とも母とも表記しがたいのか?変更後の用語はかえって分かりにくいといった印象もあります。
法案は、民主党議員が提出しました。多様な家族形態(同性婚カップルやトランスジェンダーの親など)が増え、「伝統的な家族観に基づいた従来の法令用語「父」「母」は現実を十分に反映できていない」からだといいます。「父」「母」という言葉の排斥は人間が家族を持つようになって以来の常識、伝統的な家族観を傷つけるものです。生殖機能を基準に親を言い表す表現に不快感や疑問を抱く人もいるはずです。異様な愚策と言うほかはないと思うのですが。法案に反対してきた共和党のブレークマン州知事候補は「ニューヨークの家庭への宣戦布告に等しい」「民主党は『ママ』『パパ』という家族の言葉を消している」と批判しています。一部の民主党議員の間にも、用語変更は不要との声があることも事実です。
この法案は、州法の法律文言を書き換えるもので、(1)日常会話で「父」「母」と呼ぶこと、(2)出生証明書や家族内でfather, motherを使うこと、(3)学校や家庭でその呼称を使うこと、が禁止されるわけではありません。法案は、家族形態の多様化(同性カップル、代理出産、養子縁組など)に対応できるよう、法律上の表現をより包括的にすることを目的としています。
◆賛成派の主張 ・同性カップル ・代理出産 ・養子縁組 ・性別に依存しない親子関係 などを法律上分かりやすく扱えるようにするための改正だと説明しています。また parentageという概念に統一することで、家族全体の整合性が高まるとしています。 「現代の多様な家族の実態に法律を合わせるべきだ。誰も排除されない社会を作る ための重要な一環である」 ◆反対派の主張 ・「母」や「父」という言葉を法律から外す必要はない。 ・「gestating(妊娠した親)」などの表現は不自然である。非人間的だ。冷淡な 行政用語だ。 ・母親、父親という伝統的な社会的役割や文化的価値を軽視している。 と強く批判しています。このために、この法案は政治・文化的な論争の対象となって います。
法案は、実父確認手続きを意味する法令用語から、「父」という言葉を削除し「親」と表記することも定めています。しかし、不妊に苦しむ女性も存在します。「妊娠する親」という表現は、望んでも子どもを授かることができない女性たちの心を傷付ける恐れもあります。女性のホークル知事は為政者として、こうした人々に配慮するつもりはあるのでしょうか?ニューヨーク州議会では、生活費の高騰や公共の安全などを巡る重要法案の審議が遅れています。そうした中、「父」「母」という言葉を法令用語から抹殺する法案が優先審議されたことへの強い批判も出ています。このような極端に偏った法令を作ることは、米国内での価値観を巡る分断が一層深まっているのも頷けます。
米国の政策を真似しがちなわが国も、決して人ごとではありません。父性や母性など男女の社会的役割を否定するジェンダーフリー(性差否定)の考え方は米国などから広まり、日本の学校現場などでも問題になってきました。現に日本にもおかしな動きが見られます。立憲民主党は昨年6月、同性婚を認める婚姻平等法案を国会提出しており、この法案も「父」「母」「夫婦」という言葉を排斥し、「親」「婚姻の当事者」へ置き換えていました。幸いなことに、同法案は1月の衆議院解散で廃案となりました。それでも左派イデオロギーに凝り固まった偏向が日本を襲う危機は続くことでしょう。良識ある政党や国民は、家族や社会を守るために警戒を怠るべきではないと思います。
いわゆるLGBTQ+などの多様性を強く推し進めるカルフォルニア州やコロラド州もこれに追随する動きを見せているようで、どこも民主党が強い地域ですね。日常の会話まで禁止されるわけではないようですが、公的な法律文書から普通の家族の言葉が消えていくというのは、なかなかに衝撃的ですし、いずれ日常会話まで変わっていくのではないかと怖くなります。こういう極端な流れが日本に上陸しないことを切に願うばかりですね。ところで、私がこのニュースを見ていてそれ以上に気になったのは、こうした“新しい価値観”とされることを巡る議論の中で、少しでも慎重な意見や批判的な声をあげる人たちを、「時代遅れ」の一言で一蹴してしまう世間の風潮です。
この「妊娠親」や「非妊娠親」の法制化も、もしかしたら、私たちにとって大切な文化が崩壊する入り口なのかもしれません。「みんなが言っているから」「時代だから」という言葉に流されてしまうのは簡単です。 ですが、ガソリンエンジンや石炭発電の技術が今なお現場を支えているように、古くからあるもの、続いてきたものや文化、風習にはそれだけの強固な理由と合理性があります。新しい変化をすべて拒絶する必要はありませんが、それが本当に「進歩」なのか、それともただの「錯覚」なのか。時代の勢いに流されず、自分の頭で一歩立ち止まってしっかりと判断できる力を、常に持っていたいものですね。♥♥♥
House of Burberry
日本の有名デパートで、私の大好きなイギリスのブランド「バーバリー」の商品が手に入らなくなってからもう長くなります。私とバーバリーとの出会いは、もうずいぶん前に(9・11同時多発テロの時期)イギリスにいた時にさかのぼります。ブランド物などに全く興味のなかった私ですが、20人ほどの小・中・高の先生方と一緒に、通訳としてイギリスに行ったんです。自由時間にロンドンの町で買い物をしようということになり、女性陣はブランド・ショップ街(グッチ、シャネル、等)に消えてなかなか帰ってきません。なんでも税金がかからないので、日本よりずいぶん安いんだそうで、まとめ買いをしておられたんですね。いつまでたっても待ちぼうけなので、仕方なしに時間つぶしに偶然入ったお店がバーバリーだったんです。そこで見つけたちょっと素敵なセカンドバッグ(今でも大事に使っています)と、姪におみやげでマフラーを買ったのが初めてでした。日本に帰って、その同じバッグが2倍以上の値段がついているのを、岡山の天満屋で見つけ、ぼったくりじゃないかと思ったことがありました(関税や送料でこんなことになるんですね)。以来、品質の高さに惚れ込んで、ネクタイやバンドや財布やマフラーなど、小物はすべてバーバリーと決めて買ってきました。年数が経っても傷まないんですね。やはりいいものはいいですね。一流品はこんなところが違います。目に見えないところまで手が行き届いているんです。
「House of Burberry」とは、1856年に英国で創業した歴史あるラグジュアリーブランドです。社名に用いられるHouseは、ブランドを格式高くする目的で好まれます。Burberry(バーバリー)のブランドの伝統・デザイン哲学・歴史を表す言葉です。王室や軍隊、探検家との関わりを通じて発展してきた、英国を代表するファッションハウスの一つです。「農民が着用していた上着の揮発性」に着目した一人の青年トーマス・バーバリー(Thomas Burberry)の工夫から始まり、極限状態に耐える機能性と洗練されたデザインで世界中に広まりました。
主な歴史を時系列で見てみましょう。
◎1856年:創業・・・21歳だった創業者 Thomas Burberry がイングランド・ハンプシャー州ベイジングストークで小さな洋服店を開業しました。当初から「悪天候から人々を守る実用的な衣服」を理念としていました。
◎1879年:ギャバジンの発明・・・トーマス・バーバリーは、防水性と通気性と耐久性を兼ね備えた革新的な生地「ギャバジン(Gabardine)」を発明し、1888年に特許を取得しました。それまでの防水衣料はゴム引きで重く蒸れやすいものが一般的でしたが、ギャバジンは軽量で快適だったため、アウトドアや軍用衣料として広く採用されました。現在でもバーバリーのトレンチコートに使用される代表的な素材です。
◎1891年:ロンドン進出・・・ロンドン・ヘイマーケットに初の店舗をオープンし、ブランドは英国全土へと拡大していきました。後に約1世紀にわたりフラッグシップとなる店舗へと発展しました。
◎1901年:「馬上の騎士」ロゴ・・・現在でもブランドの象徴として知られる「Equestrian Knight(馬上の騎士)」のデザインが公募で誕生しました。騎士が掲げる旗にはラテン語の “Prorsum”(前進)という言葉が記されています。
◎第一次世界大戦(1914~1918年):トレンチコート誕生・・・英国陸軍の要請を受け、将校向けに開発されたのがトレンチコートです。特徴的なディテールにはそれぞれ実用的な意味があります。
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エポレット(階級章)・・・肩につける飾り布で階級や役職を示す。
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Dリング(装備品を吊るす)
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ストームフラップ・・・雨風の侵入を防ぐためにファスナーや肩・背中部分などの上に重ねて付けられた当て布の覆い布。
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ガンフラップ・・・銃を撃つ時の衝撃を防ぐために右肩から胸にかけて付けられた布。
戦争中には50万着以上が軍に供給されました。戦後は民間にも広まり、今日ではファッションアイコンとなっています。またシャクルトン、アムンセンなどが南極探検でギャバジンが愛用されました。
◎1919年:王室御用達・・・George V より王室御用達(Royal Warrant)を授与されました。その後も英国王室との関係は続き、バーバリーは英国を代表するブランドとしての地位を確立しました。
◎1920年代:バーバリーチェック誕生・・・現在ではブランドの代名詞となっている「Burberry Check(ハウスチェック)」は、もともとトレンチコートの裏地として採用されました。ベージュ地に黒・白・赤のラインを配した幾何学模様のデザインは、世界で最も認知度の高いチェック柄の一つとなっています。
◎戦後~1960年代・・・第二次世界大戦中も英国軍へ制服やコートを供給しました。1960年代には英国から輸出されるコートの約20%がバーバリー製だったとされ、ブランドは国際的な成功を収めました。1967年にはチェック柄をバッグや傘などのアクセサリーにも展開し、ファッションブランドとしての存在感をさらに高めました。
◎現代のバーバリー・・・1999年にはブランド表記を従来の “Burberry’s” から現在の “Burberry” に変更しました。その後、クリエイティブディレクターたちがブランドを再構築し、伝統と現代性を融合させたコレクションを展開しています。近年は創業以来の強みであるトレンチコートやアウターウェアを軸に、英国らしいクラフトマンシップと革新性を打ち出しています。
《House of Burberryを象徴する3つの要素》
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トレンチコート:軍用由来の機能美を備えたブランドの象徴。
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ギャバジン:バーバリーが発明した、防水性と通気性を兼ね備える革新的な素材。
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バーバリーチェック:1920年代に裏地として生まれ、現在は世界的なアイコンとなったチェック柄。























