baggageとluggage

 来年から始まる「共通テスト」の英語では、リーディング・リスニング共に「イギリス英語の出題の可能性」が予告されています。⇒私の解説はコチラです  確かに、アメリカ英語イギリス英語の間には、発音・語彙・意味・文法などにおいて相違が見られます。これまで現場ではこうしたことに触れることはほとんどなかったと思われますが、指導者はこれからは頭に入れておく必要があります。ただそれほど目くじらをたてることではありません。今日のテーマは、「荷物」を表すbaggage/ luggageという語です。私が教員になりたての頃は、《米》baggage/《英》luggage」という理解だったと思います。現在でもこの英米差は生きていると思われますが、重要なポイントが抜け落ちていました。

▲P.Y.Su編集長と松江にて 八幡も若い!

 baggageluggageの微妙な語感について、初めて辞典に収録されたのは、私の友人であった米国・ランダムハウス社P.Y.Su編集長による、Random House Dictionary Paperback (Ballantine Books, 1978)でした。私はそれまでは、両者はほぼ同じ意味だと思っていました。来日される度に、定宿の帝国ホテルからお電話をいただき、最新のアメリカ英語事情をお話しいただき、長電話したのも懐かしい思い出です。このコンパクト辞典のluggageの項には、“suitcases, trunks, etc., esp. empty ones as merchandiseと書かれています。一方のbaggageは、“the trunks, suitcases, etc., containing the personal effects of a traveler です。私たちの『ライトハウス英和辞典』の編集顧問のロバート・イルソン博士も、この傾向を認めておられます。大変参考になるコメントです。

 Baggage and luggage are both World English, but not exact synonyms. Baggage focuses on the contents; luggage,  on the containers. When you buy suitcases, you buy luggage. not *baggage. However, luggage can be full as well as empty. So luggage and baggage are often interchangeable in practice.  BrE and AmE have somewhat different preferences when it comes to phrases and collocations with luggage and baggage.

 ここら辺のことを、私たちの『ライトハウス英和辞典』第6版(研究社)では、「【語法】 スーツケース・トランクなどの手荷物類に対しては<米>ではbaggage、<英>では luggageを使うことが多いが、英米ともに、baggageは中身に、luggageは容器自体に重点が置かれる。ただし<英>でも船や航空機の手荷物にはbaggageを使う」と詳しい注記が入っています。それと、もう一つ押さえておいてよいと思われるのは、「《米》ではluggageの方が高級なイメージを与え、広告や店頭などで好まれる」(『アクティブジーニアス英和辞典』)という語法事実です。♥♥♥

カテゴリー: 英語語法

名門高校?

 最近、宝島社から『全国名門高校 人脈と歴史がよくわかる事典』(宝島新書、2020年3月、1200円(税別))という本が出版されました。日本中の「名門高校」(250校)の概要と、著名な卒業生たち(2,000人)を網羅したハンドブックです。連綿と続く「人脈とネットワークがわかる」とのうたい文句です。

 私は、『ライトハウス英和辞典』(研究社)をめぐるいわゆる「宝島事件」で、この会社の杜撰さ、いい加減さには辟易したという自身の経験を持っています。信用がなりません。⇒この「宝島事件」の顛末をご存じないという方はコチラをぜひご覧下さい  他県のことは分からないので、私の住んでいる島根県に関する記述を見て見ることにしましょう(pp.141-144)。取り上げられた「名門高校」は三校です。次の記述の下線部分は誤っています。

・松江北高校(松江市)  公立トップは松江北高校。1876年に教員伝習校内変則中学科として開設され、戦後の1949年に松江高等学校となった。さらに1961年、南北に分離され現在の校名になっている。松江南高校は「兄弟校」のはずだが、いま進学実績で優位にあるのは圧倒的に「北高」だ。

・松江南高校(松江市)  歴史的に見て、松江北の純粋なライバルである松江南高校。だが、両者の実力が拮抗していたのは1980年代ぐらいまでで、90年代以降は「南高」の凋落がはっきりしている。

・出雲高校(出雲市)  島根県3番手としてあげられるのは出雲高校ここ10年では県内2番手の進学実績を誇る。松江の2校と比べ、校風はやや保守的と言われる。

 上で述べられた、島根県の進学実績の内容には、大きな誤りがあります。私は松江南高校に13年(写真上は当時の八幡 ⇒松江南高時代の八幡についてはコチラ)、松江北高に15年間勤めていますので、ここら辺の事情はよく分かっているつもりです。私が北高に赴任した当時はここに書いてある通りだったでしょう。でも時は過ぎて、もう完全に島根県の「進学地図」は大きく変わってしまいました。まず、島根県の「公立トップは松江北高」は、「出雲高校」と訂正しなければなりません。現在はダントツで出雲高校が抜きん出ています。かつては、ダントツで松江北高がトップを走っていました。なにせ公立高校で「国公立大学合格者数日本一」を三年連続で記録した学校です。しかし、そのようなすごい学校が、どんどん落ちていき(私に言わせればちゃんと理由があります)、今では信じられないような低落ぶりです。上の記述にもあるように、私が松江南校に在籍していた頃は、「北高に追いつけ、追い越せ!」が標語で、みんなで切磋琢磨して、実際に追い越してトップに立ったのでした。しかし、ある事件をきっかけとして、その特徴がどんどん失われていき、今ではもう当時の勢いはありません。その点では、上の「凋落」という記述は正しいと思います。この間に、どんどん力をつけてきたのが、出雲高校(通称は「山高」)です。この地域の優秀な生徒は全員この学校にやって来るのですから、普通にやれば当然トップになります(松江の場合には、学区制で3校に分かれるために優秀な生徒は分割されてしまいます)。私が知っていた出雲高校は、入学時は優秀だけれども、鍛えることをしないので、卒業時には松江北高に抜かれてしまう、というのが実態でした。最近の出雲高校は、当時の北高の先生方が移り、生徒をしっかりと鍛えるようになりました。また文部科学省より「SSH・スーパー サイエンス ハイスクール」、および、「SGH・スーパー グローバル ハイスクール」の指定を受けるなど、さまざまな先進的な取り組みに真摯に向き合ってきました。今では、進学実績も圧倒的に出雲高校が上です。

■今年度難関大学合格者数(前期発表時点)
         出雲高校     松江北高校     松江南高校
東京大学       3         2         1
京都大学       8         1
北海道大学      3                   2
東北大学       2 
名古屋大学                2         2 
大阪大学       4         5         2
九州大学       7         2         2 
神戸大学       8         2         1 
                  ―『サンデー毎日』3月29日号による

 地域の事情に詳しい専門家にチェックしてもらえば、このような基本的な誤りは避けることができたはずです。「宝島事件」の時にも感じたことですが、「きちんと裏を取る」ことを怠ったために起こる誤りです。「宝島事件」のあの時もひどかった!♠♠♠

【昨日の宿題の解答】

duckの複数形として、duck/ ducksの両方が認められる理由は?

不変化複数にも変化複数にも用いられる。特に狩猟者は不変化複数を用い、一般の人は変化複数を用いるとされる(Web.3:p.26a)が、それは、動物を獲物または食料として量的に(つまり物質名詞的に)見るか、カモに1個の生物として個性を認めるかという、話し手の動物観の差に起因するものと考えられる。 ―安藤貞雄『現代英文法講義』(開拓社、2005年)

 この本を一冊手元に置いておけば、英語の疑問はたいてい氷解します。みなさんにオススメしておきますね。一ページ一ページ読み返してみるたびに、安藤貞雄先生の偉大さを痛感している八幡です。伝統文法から構造言語学生成文法に至るまで、ありとあらゆる理論に精通しておられる先生でした。授業が懐かしく思い出されます。♥♥♥

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単複同形

 私は、このところもっぱら高校3年生・浪人生ばかりを指導しているので、高校1年生の時に、いったいどのような文法指導が行われているのか不明です。ただ何となく感づいていることは、ルールを教えるのみで、その背景やら理由には全く触れられていないのでは?ということです。いつも思うことですが、「yをiに変えて複数形の-esをつけたり、動詞の過去・過去分詞を作るために -edを付けたりする」ことは知っていても、なぜそうするのかという根本的な理由が分かっていないために、そのまま-es や-edを付ければいいのに、間違ってyをiに変えてしまう、あるいはその逆という誤りが結構見られるんです。「これはどうしてかな?」と疑問に思う姿勢が必要です。⇒解答はコチラをご覧ください  英文法には、こうした「なぜ?」と思わせるものがかなりあるんです。かつての松江北高では、このような問題を集中的に取り上げる「学問探求講座」というものがありました。それぞれ学年担当の先生が得意とする分野を、日頃の授業では経験できないような講座を開講し、生徒が自由に選択して参加するものです。北高の伝統行事となっていました。⇒コチラに紹介記事が  私は毎年「英語のなぜ?」と題して、英語の数々の不思議に迫っていました。生徒たちには好評だったんですが、残念ながら、「受験に関係ないから」という理由で廃止になりました(私は最後まで抵抗しましたが)。目先の利益にとらわれて、北高の先輩たちから長年受け継がれてきたこの伝統をぶち壊したとこら辺から、この学校の迷走が始まったように思われます。この講座で生徒たちに配布した資料が下記のものです。

・「松江北高学問探究講座~英語のなぜ?」 (編)八幡成人⇒コチラで読むことができます

 例を挙げてみましょう。英語の名詞で、魚や鳥や獣を指す単語で、単数形複数形が同形となる「単複同形」の語がありますね。これがなぜそうなるのかを意識している生徒は少ないようです。高校で使っている学習参考書にも、「単複同形」という事実は書いてありますが、その理由を取り上げているものはほとんどありません。私は生徒たちに、該当する語を挙げられるだけ挙げてもらい、それに共通するポイントは一体何か?を考えさせるようにしています。deer(鹿) sheep(羊) salmon(さけ) carp(鯉) trout(ます)などが挙がってきます。

これらの動物は、群をなして生活しているので、集団として、いわば“量的”にとらえられるので複数形をもたないのである。[注]cows, hens, monkeyなどは、“個性”を認められて、-sをとる。  ―安藤貞雄『基礎と完成 新英文法』改訂版(数研出版)p.190.

 上記は、私の恩師の故・安藤貞雄先生(広島大学名誉教授)が、高校生向けの文法参考書として書かれたものですが(若い頃、私も協力させていただきました。詳しくは⇒コチラをご覧ください)、他書にはないキラリと光る説明が随所に見られる、八幡イチオシの文法書です。それでは【宿題】です。複数形単複同形と、-sをつける形の両方を持った名詞があります:duck, ducks(カモ) herring, herrings(ニシン) antelope, antelopes(レイヨウ)これは一体なぜでしょうか?考えてみて下さい。

 「松江北高補習科」でも「勝田ケ丘志学館」でも、疑問に思ったことは分かるまで追求する姿勢を大切に指導しています。答えをすぐに私が言うのではなく、生徒たちに自分で調べてもらって、みんなでそれを共有するように心がけています。♥♥♥

【追記】 その昔、島根県立松江南高校で教えていた頃に、高校1年生の文法教材に「形容詞の並び順」のルール(評価→大小→新旧→色→材料)が書いてあったので、「なぜそんな並べ方をするんだろうね、そこには何か法則のようなものが働いているんだろうかね?」と、疑問を投げかけました。すると次の授業でK君が(今は医者として活躍しています)、「形容詞の並び順」の本質を、前に出て1時間かけて説明してくれたんです。そこで述べられたのは「主観的」「客観的」という概念でした。なんとその問題が、彼らが3年生になった時に、「センター試験」に出題されたのです!平成4年のことでした。

The Browns live in a (       ) house.

① big, white, two-story
② two story, white, big
③ white, big, two-story
 white, two story, big

 これは、全国的に見事に全滅した問題でしたが、私のクラス全員が正解したのは、このK君の3年前の説明をみんな頭に残してくれていたからでした(私がその場で解説していたら、みんな忘れていたことでしょう)。私はこの時以来、上で述べたように、疑問を生徒自身が解決する授業を心がけているんです。♦♦♦

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本屋通い

 3月は授業もなく、頼まれていた「共通テスト」の特別授業も、新型コロナウィルス拡大防止で一斉休校になったために、キャンセルとなりました。頼まれていた原稿も全て手を離れ、本当に完全フリー状態です。5年前に松江北高を定年退職したときに、2ヶ月だけこのような天国の日々を過ごしましたが、それ以来のことです。

 気がついてみると、毎日のように本屋通いをしています。近くの「今井書店学園店」に、ちょっと気が向いたら、田和山にある「今井書店センター店」まで遠出したりしています(上の写真はこの3日間で買った本です)。気になったありとあらゆるジャンルの本を、どんどん買って枕元に積んでおくんです。今日は、ジェームズ・M・バーダマン『ネイティブが教える 日本人が絶対間違える英語大全』(KADOKAWA、2020年3月)という面白い新刊書を見つけてきました。この本、先生方に結構勉強になりますよ。帰りには、松江に3店舗ある「BOOKOFF」に立ち寄ったりして、昔の本を漁ったりしています。根っからの本好きなんですね。藤原正彦さんの言う「自ら本に手を伸ばす子」が、私です。“読書三昧”の日々を過ごしています。

 先週は、特急「やくも」号(ガラガラ!)で、岡山「丸善」まで出かけてきました。重宝しているOxford Advanced  Leaner’s Dictionary(Oxford University Press)の最新第10版が出たので(日本での販売権は旺文社)、辞書屋としてはいち早く手に入れておきたかったものですから。第9版から新たに約1,000項目が追加されています。さらに、Collins COBUILD English Usage (Collins) の最新第4版が、桐原書店から発売になりましたので、それも併せて買いに行ったわけです。世界最大45億語のコリンズ・コーパスのデータから実際の用例を紹介したもので、ビジュアルアイコンで分かりやすく掲載しています。新コーナー「Language Change and Society」が目に止まりました。過去10年の英語の語法の変化をまとめた興味あるテーマ(social media, mental health, gender等)の記事を掲載しており、現代英語の研究に参考になります。

▲目標の2冊をゲット!!

 今から40年も前の思い出を少し。島根県立平田高校(初の甲子園出場が決まっていたのに可哀想な結果になりました)で、教員なりたての頃は、8万円ちょっとの月給で、毎月5,000円本を買うのがやっとでした。平田市にある「小村書店」という小さな本屋さんから、毎日学校に配達してもらっていました。ボーナスをもらうと、親戚のあった岡山市「丸善」「紀伊國屋」に出かけて、島根県では手に入らない洋書類をどっさりとまとめ買いして帰ったものです。忘れられない思い出があります。ボーナスを懐に岡山の「丸善」で洋書漁りをしていました。すると棚にR.W.McCoard, The English Perfect : Tense-Choice and Pragmatic Inference. (1978, Amsterdam)という、オランダから出ている面白そうな研究書を見つけました。めちゃくちゃ値段が高くて(当時1万5千円ぐらいした)買おうか買うまいかずいぶん購入を迷いました。何度もレジに持って行こうとし、いや高すぎる、と棚に戻したりを繰り返していました。迷った挙げ句、思い切って買って帰りました。面白くて、なめるように読みました。中でも注意を引いたのが、英語の副詞recently latelyの意味上・統語上の違いについての記述でした。この本で、イリノイ大学R.Stockという教授が、この問題を深く掘り下げておられることを知り、アメリカから同大学の図書館から論文を取り寄せて勉強しました。その成果は、私の「LATELYとRECENTLYは同義か」『英語教育』2(1980年、大修館)という論文にまとめられることになりました。この二つの副詞の使い方は、実にやっかいな問題を含んでいるんです。決して、recently(最近) = lately(最近)などという安易な扱いはできません(現場の単語集の多くがそれで済ませていますが)。興味のある方はご覧ください。♥♥♥

・「LATELYとRECENTLYは同義か」八幡成人 『英語教育』2月号 1980年 ⇒コチラで読むことができます

◎オリンピックはどうなる??

 アメリカの『ワシントン・ポスト』紙が、「東京五輪」の開催にNOを突き付けました。ご紹介しておきます。「予防策を講じるのは良いが、全世界が歴史に残る脅威‥パンデミックと闘う中、五輪と日本の関係者が、東京五輪を開催できるかのように行動していることは、完全にばかげている‥いや、全くの無責任だ。」「(東京五輪は)ウィルスにとってふ化器のようなもの。致命的な広がりをもたらす」「五輪と日本の当局者が現実を認めることを拒否する裏には、危機にひんしている金と名声がある」「日本は建設とインフラ改善に多額の投資を行い、IOCも数十億ドルの放送権を活用している」「五輪の投資は選手の利益を含む他の利益を、最終利益より優先することはなかった。ある時点で大会を続けることができないことに気付くだろう」 ここまで言われて、果たして予定通り実施できるんでしょうかね。

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「共通テスト」対策

 来年度から始まる英語の 「共通テスト」松江北高でも、すでに2年生は「進研模試 大学入学共通テスト早期対策模試」(リーディング・リスニング)を実施しました。八幡が以前から恐れていたように、分量が多くて最後の問題まで終わらない生徒たちがたくさん出ました。なにせ、センター試験よりもずいぶん語数が増えていますからね。その大きな特徴については、⇒コチラに八幡が分かりやすくまとめた文書がありますので、ご覧ください。まずは「語彙力」の強化が、そして意外と思われるかもしれませんが、英文を素早く読むために「文法力」の強化が必要だと私は考えています。

 旺文社から毎月発売になっている、日本唯一の受験雑誌『蛍雪時代』の最新4月号が、「共通テスト」の特集を組んでいて、とても勉強になります(私も毎月購読しています)。このテストで何が変わり、どのように勉強したらよいかということが、専門家と、受験を実際に体験した先輩たちの言葉で語られています。この雑誌は八幡が生徒たちに強く勧めているもので、松江北高の図書館でも入り口に置いてあり人気です。従来の「センター試験」対策に引き続いて、尊敬する水野 卓(みずのたかし)先生が、「共通テスト」対策の講座を担当しておられます。今月号の初回講座において、水野先生もやはり「文法力」の重要性を強調しておられましたね。私も同感です。これは毎月目を通しておきたい連載ですよ。

 最近届いた、アルク『英語の先生 応援マガジン』春号(2020年)も、「共通テスト」の概要・要点整理・対策の特集が組まれていて参考になります。リーディングの変更点、リスニングの変更点、共通の変更点別にまとめられています(pp.24-29)。分かりやすいまとめです。

 英語に関しては、4月から八幡は、松江北高補習科勝田ケ丘志学館で、『共通テスト対策実力養成重要問題演習 2021共通テスト 英語リーディング』『2021共通テスト 英語リスニング』(共にラーンズ)の両冊を使って、重点対策を始めます。まずは「勉強の仕方」に焦点を当ててスタートです。♥♥♥

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「金澤ミート」

◎週末はグルメ情報!!今週はハンバーグ

 JR金沢駅」東口から徒歩1分。ショッピング・モール「金沢フォーラス」の6階にある、和牛ハンバーグ専門店「金澤ミート」が、無性に気になり入ってみました。観光で来られたお客様に、金沢は「魚」だけじゃないんだ!金沢発の美味しい和牛ハンバーグを食べて頂きたい、という思いから生まれたという「 金澤ミート」の絶品ハンバーグを堪能してきました。金箔の街らしい店構えです。

 綺麗な店内はテーブル席のみで、2人掛けテーブルが6卓くらいと、4人掛けテーブルが4卓くらいありました。わりと広々としています。夜の7時頃お邪魔したんですが、満員で活気があり繁盛店のようですね。とても雰囲気の良い綺麗なお店です。

 注文したのは「大海老フライと和牛ハンバーグの盛り合わせ膳」(1,580円)です。和牛の旨みが溢れ出る贅沢なハンバーグを、季節の4種類の前菜小鉢と、こだわりの赤出し汁、炊きたての地元石川県産の銀シャリと共に楽しむことができます。大海老フライはホントに大きく、大きいだけで無く箸で持つとその重みが実感できます。かといって衣で膨らませた箇所は全く無く、尻尾の付け根から先までちゃんと海老の身が入っているというシロモノで、これは食べ応えがありましたね。

 肉汁の旨みを逃がさない為、鉄板は保温状態で提供されるので、一口目から最も美味しい状態で食べることができます。熱々な鉄板ではないので、ソースが飛ばないのもGOODポイントですね。日本各地からハンバーグに合う和牛だけを厳選し、試行錯誤を続けてやっとたどり着いたというハンバーグ。和牛の旨みたっぷりの肉汁を閉じ込めるよう、手間ひまかけたタネを時間を惜しまずじっくりと丁寧に手作業でこね、一つ一つ丁寧に作られています。国産の良質な和牛を使っているため、多少赤身を残した状態で提供されます。一口食べると、肉汁はジュッワァ〜だし、お肉も実に美味しい。旨味たっぷりの肉汁が口の中に広がります。そしてこのハンバーグの相棒である「和風ソース」がまたGOOD(「デミグラスソース」「和風ソース」から選ぶようになっていました)。にんじん、セロリなどの香味野菜をふんだんに使用しており、味の奥行

▲4種類の前菜小鉢

き、広がりがたまらなくGOODでした。ソースの絶妙な甘味が和牛の美味しさを一層引き立てており、ご飯との相性もバッチリで、ご飯が進みます。ご飯のお替わりも無料でできます(店内奥のジャーからセルフで)。さすがハンバーグ専門店という、納得のクオリティでした。私が松江で時々食べる、「ガスト」「ビッグボーイ」のハンバーグとは訳が違います〔笑〕。これで食後にコーヒーが付いていれば最高だったんですが。ということで、「金沢フォーラス」に隣接する「スターバックス」で、コーヒーを飲んでホテルに帰りました。いや~、あのお肉の味が忘れられません。実に美味しかった!!♥♥♥

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特急「サンダーバード」

 全国の特急列車を制覇する、という壮大な目標を持っている私の今回のお目当ては、特急「サンダーバード」です。都合三回乗りました。京都~金沢の往復に、そして和倉温泉から金沢に戻る時です。西日本の特急列車として、利用者数が多いことでも有名な列車です。観光目的だけでなく、通勤に利用する人も多いと聞きました。1時間に2本くらい出ています。ただ、今回の新型コロナウィルス感染拡大の影響で、乗客は少なかったですね。貫通型非貫通流線形の2タイプの車両があります。詳しく列車内を観察した報告記です。

 今回はグリーン車を利用しました。グリーン車は、西日本ではお馴染みの2列+1列の3列シートです(指定席・自由席は2+2列)。ワインレッドのダークな色調の中に、赤の華やかさが生かされていますね。2015年から2018年に「サンダーバード」用のリニュアルが行われ、普通車の座席モケットはブルー柄で統一されました。女性専用席も設けられました。照明もやや薄暗い感じで、落ち着いた雰囲気となっています。座席上部には読書灯も付いているので、本を読むのにも便利ですし、手元が暗いと感じた時には利用しましょう(自由席、指定席にもありました)。座席の幅はかなりゆったりしています。座り心地も非常に良く、グリーン車に相応しい座席です。高級化溢れるシートになっていますので、乗り心地もいいと評判ですし、長時間座っていても疲れないと話題になっています。ゆったりと座ることができるシートになっていますので、隣の方とぶつかってしまう心配なども軽減することができます。また体の大きめの方(誰だ?)でもゆったり座ることができるのも、サンダーバードグリーン車の魅力になっています。中でも特に、座席についているネックピロー(写真上)が、ふかふかで心地よいことこの上ありません。リクライニングすれば眠ることもできそうです。私が松江でよく利用する特急「やくも」ネックピローとは雲泥の差です〔笑〕。2人掛けの座席も各座席に肘掛けがあるので、肘掛けの取り合いで気まずくなることもありませんね。グリーン車の座席には肘掛けの側面に、一つの席につきコンセントも1つずつ用意されています。列車内でパソコンなどを使いたい!という方にもおススメになっています。移動しながら仕事を進めることなどもできますし、より時間を有効に使うことができますね。またパソコンだけではなく携帯電話などの充電なども気軽にできるようになっていますので、長時間の移動の際などでも携帯などで暇つぶしすることもできますし、ゆっくりくつろぐこともできます。ぜひみなさんも席に一つ用意されているコンセントを利用して、快適な列車の旅をサンダーバードのグリーン車で満喫してみてください。私はデジタル一丸レフカメラの充電に充てました。座席の足もとにはフットレストがあります。テーブルは座席の肘掛けの中に収納されています。反対側にはドリンクホルダーも付いています。通路には自販機も用意されていました。窓も大きくて、北陸の車窓を大いに楽しむことが出来ます。快適性が高く最高の乗り心地でした。あ、それからリニューアル時に、JR西日本の在来線車両としては初となる温水洗浄機能付き暖房便座が導入されています。現在は、特急「しらさぎ」や、特急「能登かがり火」(金沢~和倉温泉)にも転用されています。

 大好きな西村京太郎先生の作品に、『裏切りの特急サンダーバード』(祥伝社文庫)というのがあります。西村先生は、この列車の前身の特急「雷鳥」がお気に入りで、私がお尋ねした時も、「サンダーバードはちょっと…」とおっしゃっておられました。⇒コチラです  先生を湯河原にお訪ねした際に、先生の今までに乗られた列車の中で一番印象深いお好きな列車はどれですか?」とお尋ねしました。すると先生は、間髪を入れずに「やはり「雷鳥」ですね。あれ好きなんだよ。今は全部「サンダーバード」になっているでしょ。あれはちょっとね。残念だね。」と答えられました。以前の先生のファンクラブ会報には、「『雷鳥九号』というタイトルが好きなんです。何号でもいいわけじゃない。なんとなく語呂がよくありませんか?」 「私は雷鳥という名前が好きだが、それを直訳したようなサンダーバードという名前は、どうしても好きになれなかった。もう少し細かくいうと、雷鳥の中でも、雷鳥九号という名前が好きだった。九という数字に、別に縁起をかついでいるわけではなくて、雷鳥九号という音が好きなのである。それが今は、なぜか雷鳥という名前が消えてしまって、サンダーバードだけになってしまった。残念で仕方がない。何とかならないものか」というインタビューが載っていました。

 それでかどうか知りませんが、この物語ではサンダーバードを爆破するという物騒な設定となっています。あらすじは、次の通りですが、作品中には先生がこの特急列車にずいぶん思い入れを持っておられることが感じとれます。♥♥♥

    大阪から北陸本線をひた走る特急サンダーバード。ある日、この列車が400人以上の乗員・乗客とともにジャックされ人質となった。犯人グループの要求は身代金なんと11億円。拒否した場合は列車サンダーバードを爆破するという。偶然車内に居合わせた北条刑事の協力を得て車内の様子を探る十津川警部。途中駅を通過し走り続けるサンダーバードの異変に気付き騒ぐマスコミ。犯人からの指示で11億円のうち3億円はヘリからばらまかれてしまう。和倉温泉駅に列車が着き、5分後に爆破されると知り、慌てて逃げる乗客たち。犯人グループはところどころで爆弾を使用しながら、まんまと身代金をせしめる。冷静にグループを率いているのは誰なのか?十津川は犯人たちがもう一度同じ手口で犯行を行うと予測するのだが―という話。

 もう一つ、原口がこの北陸本線が好きなのは、列車が気に入っていることも
あった。
 前の特急雷鳥も好きだったが、683系と呼ばれる、最近モデルチェンジし
たサンダーバードも好きで、気に入っている。(p.7)

<私は、毎日のように、特急サンダーバードのグリーン車を利用しているもの
です。
 私は、昔からサンダーバード(その前は雷鳥)が好きなので、この際、注文
を出させて貰いたい。
 これからの特急の乗客は、二つに分かれると思っています。ある区間を、と
にかく移動できればいいという客は、安く早くの二つだけで満足するでしょう。
もう片方は、とにかく車内での何時間かを楽しみたいという客です。
 時間も金もある客にとって、料金が今の二倍になっても構わないのです。
 特にサンダーバードの乗客は、北陸の温泉郷へ遊びに行く客が大半だから、
そこへ着くまでの車内でも、ゆったりと過ごしたい。途中がみみっちければ、
温泉三昧の楽しさあ半減してしまいます。
 特にグリーン車内では、酒も楽しみたい。それも自動販売機で買って持ち込
むなどというのは興ざめです。
 美しいサンダーバードガールが注文を聞きに来て、夏なら冷えたビール、冬
なら熱カンを運んで来て、お酌をしてくれる。そんな嬉しいサービスをしてく
れたら、私は喜んでご祝儀をはずみますよ。
 どうか、こんなサービスを考えてください。
 JR西日本様
                       特急サンダーバードを愛する者>
                                 (pp.8-9)

 1号グリーン車から、2号車(指定)に入ると、座席の色が変わる。サンダ
ーバードでは、シートの色が、一両ごとに赤とグレーになっているのだ。
 グリーン車だけが薄紅色だが、それでも枕の部分は赤である。(p.13)
 
 だから、車内を見て歩くのが楽しい。一番新しい683系の車両にも満足し
ていた。
 前部の形状は前の681系に似ているが、前照灯部分が違っている。原口は
隠れた鉄道ファンでもあるのだ。(p.14)
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