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プロフィール
八幡成人(やわたしげと)
1955年島根県安来市生まれ。英語教師として島根県公立高等学校に38年間にわたり勤務。2015年3月、島根県立松江北高等学校に10年間勤務したのを最後に退職。在任中は、朝は6時半に登校し、図書館で生徒と一緒に勉強に励む。『ライトハウス英和辞典』『ルミナス英和辞典』(研究社)の編集委員を務める。参考書、問題集など著書・論文多数。趣味はカードマジック・クロースアップマジック。自宅の「蔵」には世界中から収集したマジック・グッズ(特にカード)が多数眠っている。小田和正、さだまさし、一青窈、岡村孝子、辛島美登里、西村由紀江、柴田淳、リチャード・クレーダーマンをこよなく愛する。「好きなことをやり、メシが食えて、人から感謝される」(竹内 均氏)職業として教師を選び、「英語は絶対に裏切らない!」を掲げ、英語・読書の面白さを生徒たちに毎日熱く語った。文房具マニア、プロレスファンでもある。2015年6月松江北高に常勤講師として現場復帰。2017年6月より松江北高非常勤講師。2019年4月より米子「勝田ヶ丘志学館」講師。2024年3月松江北高退職。
「赤福」事件
私が大ファンであった、トラベル・ミステリーで有名な故・西村京太郎(にしむらきょうたろう)先生は、伊勢志摩方面の取材に、計四回行っておられます。もちろん取材の目的は、それぞれに違っていました。第一回目は志摩スペイン村の取材、二回目は円空の絵が賢島近くの寺にあるというのでその取材で、『伊勢志摩殺人迷路~円空の謎』DVDのためでした。三回目は、伊勢志摩にあるミキモトパールアイランドと伊勢神宮近くのおかげ横丁を取材しました。四回目では、神宮式年遷宮の様子を見に行かれておられます。
その三回目に「おかげ横丁」に行かれた時には、ちょっとした事件にぶつかっておられます。取材の後、おかげ横丁にある赤福(あかふく)本店に、お土産の赤福を買いに行かれたのですが、夕方に行かれたので、店の人は東京まで持ち帰るのなら明朝もう一度来てください、と言うのです。理由を聞くと「うちでは冷凍は作っていない。毎日朝早く作るので今から東京まで持ち帰ると味が落ちる。それはうちの誇りが許さない」というのでした。西村先生はいたく感動され、もう一日ホテルの泊まりを延ばして、翌朝再び赤福を買って東京へ持ち帰られたのです。その後友人たちにも、この赤福のお店の哲学を褒めておられたのですが、その半月後に新聞を見てびっくり仰天されます。赤福が冷凍品をその日に作っていると嘘をついたとして逮捕されてしまったのでした。しばらくの間は営業停止だというので、連載を書くのに困ってしまわれます。作品の書き出しで十津川警部が赤福本店の床几に腰を下ろして、前を流れる五十鈴川を眺めている設定にしておられたからです。営業停止がいつまで続くものか分からないのでは、赤福本店の床几に腰を下ろして、五十鈴川を眺めているわけにはいきません。あわてて連載の書き出しを別の場面に書き換えられました。この件を思い出す度に、なぜ赤福が、嘘をついてまで冷凍であることを隠そうとしたのかが不思議で仕方がない、と言っておられました。今、食べ物のお土産はどこも冷凍です。従って冷凍だからといって誰も買わないことはないはずです。多分赤福は、冷凍ではないという「誇り」を守ろうとしたのかもしれない、と回想しておられました。
伊勢の名物「赤福餅」を製造する老舗和菓子店「赤福」(三重県伊勢市)で、2007年10月、消費期限の偽装が発覚しました。店頭に並べていた売れ残りの商品を回収し、冷凍して再包装。解凍した日を新たな製造日として出荷していたことなどが明らかになり、三重県は、食品衛生法に違反したとして同社を営業禁止処分としたのです。日本の食品業界における信頼を大きく揺るがす象徴的な事件の一つとなりました。店頭で売れ残った製品を一度回収し、餅と餡を分離して再利用したり、包装を新しくし直してその日作ったものとして再出荷する「まき直し」や、出荷が追いつかない時のために、あらかじめ製造日を先送りにして印字していた「先付け」や、解凍したした製品の包装を剥ぎ、その日の日付を印字して出荷する「むき直し」などの食品衛生法違反の偽装が、本社工場生産分だけで8月までの2年間に41万箱に上ったことが明らかになりました。約30年前から常態化していた組織ぐるみの行為でした。食品衛生法違反で3カ月の営業禁止処分を受け、当時会長だった浜田益嗣氏は引責辞任し、社長を務めていた典保氏は経営再建のため続投することになりました。
県がまとめた調査報告書によると、2005年10月~2007年8月に本社工場で生産された約1,830万箱のうち、同法違反の「先付け」は約32万箱、店頭売れ残りの生製品の「まき直し」は約2,300箱、同じく冷解凍した製品のまき直しは約9万4千箱で、合計41万箱でした。さらに、冷解凍工程を経て出荷された商品のうち、店頭売れ残り品の再出荷分が2005年10月~2006年9月は27.7%、同年10月~07年1月は28.2%に及ぶと推計。同社内では、消費期限を2日間過ぎたものまで再使用することを基準にしており、回収品から再使用する「むきあん」「むき餅」は、ほぼ全てが消費期限切れでした。また、赤福餅の生産量に対する廃棄率が2%台と極めて低いことが分かり、県健康福祉部では「廃棄率を減らすため、会社として完璧(かんぺき)な仕組みができている」とし、一連の偽装について「組織ぐるみと判断せざるを得ない」と断じました。
赤福は、繁忙期(正月や大型連休)の大量需要に応えるために、閑散期に製品を製造してマイナス20度以下で急速冷凍保存していました。本来、冷凍したものを解凍して販売すること自体は、適切な表示があれば法的に全く問題はありません。しかし、赤福は「作りたて」というブランドイメージをあまりにも優先させるあまり、解凍した日を「製造日」として偽り、あたかもその日に作ったかのように装って販売し続けていたのでした。県は赤福が違法行為を繰り返した要因について、(1)法令順守の意識の欠如(2)強すぎる営業優先の姿勢(3)行きすぎた効率性の追求、などの点を挙げました。特に浜田社長の父・益嗣(ますたね)氏が社長だった73年頃に導入した冷解凍設備について、県は「根拠のない消費期限を表示するなどの違反を誘引した」と指摘しました。
しかし、その後の誠実な対応によって、現在は再び「伊勢の顔」として多くの人々に愛される存在に立ち戻っています。「一度失った信頼を取り戻すには、それまでの何倍もの正しい積み重ねが必要である」という教訓を、日本の食品史に刻んだ事件でした。
私もこの「赤福」が大好きで、生徒を伊勢に引率した際に、おかげ横丁の店先で一緒に赤福を食べています。時々、東京駅や大阪駅のお土産店で売れていることもあり、買って帰って楽しんでいます。私の尊敬する故・渡部昇一先生も甘い物が実にお好きで、「赤福」が大の好物であったことが、先生のご長男の渡部玄一さんの著書『明朗であれ~父、渡部昇一が残した教え』(海竜社、2020年3月)に出ていました。晩年の渡部先生のお姿は、涙無しには読めません。♥♥♥
暮れも押し迫ってきたある日、実家を訪れた私は父が食卓の前にぽつんと座っ ているのを見た。 父の目の前には好物の赤福が置かれていたが、父が手をつけた様子はなかった。 私が食べないのかと聞いたら、 「あんなに大好きだったはずのものが、たべられなくなってなあ」と一言私に 言った。 その夜、私は父のことで初めて涙を流した。
関西工機整備
テレビ番組「特大がっちりマンデー」の中で、JR全7社が完全集結&全面協力して、新幹線から地方観光列車まで、その裏側を特集していました。その中でJR西日本に多く見られるラッピング列車を紹介する時に、そのラッピングのほとんどを手掛けている「関西工機整備」さんが登場しました。「パンダくろしお」や「ハローキティ」「鬼太郎列車」も全てこの会社のラッピング車両です。ラッピングは鉄道の車体に広告やデザイン用の特殊なフィルムを貼り付けることで、車両の見た目を大胆に変える手法です。通勤や通学など日常的に利用される車両が、まるで動く広告塔やアート作品のように変身するんです。「見た目を一変させる技術」のプロフェッショナル集団です。ラッピングには主に耐候性に優れた塩ビシートが使われ、これが車体にぴったりとフィットするのがポイント。高度な印刷技術で鮮やかな色や複雑なデザインを再現し、また特殊な接着剤によって長期間剥がれにくくなっています。さらに、空気を入れず、隙間なくピタッと貼る施工には熟練の技術が必要です。テレビでは社員のスゴ腕を実演してくれていました。
JR西日本グループの100%出資子会社として、JR西日本の総合車両所における鉄道車両部品の検査や修繕などのメンテナンス業務、資材管理や場内運搬などの役務業務を通じて総合車両所の安定操業を支えるとともに、「安全・安心・快適」な車両の提供を担っている会社です。JR西日本の後ろに「関西工機整備」あり、ですね。また印刷事業として「グラフィックサインセンター」を構え、鉄道車両の各種サインや車体ラッピング、駅の案内標識などの企画の提案からデザイン、製作、施工までワンストップで行っており、車両の外装を彩るラッピング施行においては、国内でもトップクラスの実績を誇ります。「お客様と鉄道会社を結ぶコミュニケーションデザイン」を大切な価値観として、JR西日本グループをはじめ、多くの鉄道事業者、鉄道車両メーカーに採用されています。また近年では、これまで培ってきた「デザイン力」と「印刷技術」、そして「高い品質」を活かして、グッズ類の製作などにも注力しています。
印刷事業はこれまで、鉄道車両のラッピングをはじめ、駅や工場などの案内サインなど、鉄道関連製品のデザインや地域プロジェクトへの参画を通じて成長してきました。その中で、「デザインを通じて、人と人、地域や社会との新しい繋がりを生み出すこと」こそが会社の使命であると強く考えるようになりました。その想いを具現化する新たな挑戦として、デザインの力で新しい価値を提案するブランド「TRANGIS←」を立ち上げました。「TRANGIS←」は、この会社が展開する公共サインシステムをアレンジした製品・デザインの商標で、デザインするサインやアート製品をより身近に感じていただくための文字・ロゴマークです。その意味するところは、
TRAN: |
Train、TRAM(列車) |
|---|---|
G: |
Graphic、Geographic(地図) |
I: |
Information(情報) |
S: |
System、Sign(サイン、案内) |
←: |
進む、案内する |
それぞれ、上記の文字を組み合わせた造語となっており、鉄道の標識案内や路線図、情報を連想させるワードを並べたものです。「←」(矢印)にも大きな意味があり、TRANGISを矢印の方向から逆に読むと「SIGN ART」(サインアート)となり、ブランド名にも遊び心を持たせています。サインをアートとして楽しめるようにとの思いが込められています。カラーは路線図のような識別性の高い彩りとし、丸印は路線図上の駅を表しています。丸みを持たせたデザインは、レールが延々と続いていく「永久路線図」を意味しています。
鉄道車両という、全長20メートル近くあり、かつ凹凸や曲面だらけの巨大な構造物にシワ一つなくラッピングを施すのは、まさに「職人技」と「科学」の結晶です。「関西工機整備」のようなプロがどのように「魔法」をかけているのか、その裏側にある3つの主要なテクニックを紹介しましょう。
1. フィルムの「熱可塑性」と「形状記憶」を操る
ラッピングに使われる塩化ビニル製のフィルムには、「熱を加えると柔らかくなり、冷えると固まる(熱可塑性)」という性質があります。
ヒートガンの魔術: 複雑なカーブ曲面や凹凸(へこみ)がある場所では、数百度の熱風を出すヒートガンでフィルムを温めます。するとフィルムが「のし餅」のように伸びるようになり、車両の形にぴったり吸い付かせることができます。
ポストヒーティング: 貼り終わった後、さらに高温で温める工程です。これによりフィルムが「今の形」を新しい基準として記憶し、時間が経ってから元の平らな形に戻ろうとして浮き上がってくるのを防ぎます。
2. 「空気」を逃がす特殊な構造
初心者がシールを貼ると必ず入ってしまう「気泡」。プロがこれに悩まされないのは、フィルムの裏側に秘密があります。
◎エア抜き溝(マイクロチャネル): 高性能なフィルム(3M社製など)の接着面には、目に見えないほど微細な「空気の通り道」が格子状に彫られています。
◎スキージーの技: 「スキージー」という専用のヘラを使い、中心から外側へ一定の圧力をかけて滑らせることで、空気をこの溝から外へ完全に押し出します。これで、あの滑らかな表面が生まれます。
3. 「水」または「ドライ」の使い分け
施工方法には大きく分けて2種類あり、状況に応じて使い分けられます。
◎ウェット施工(水貼り): 霧吹きで専用の液をかけてから貼る方法です。液がある間はフィルムが滑るので、ミリ単位の位置調整が可能です。JRのような巨大なロゴや複雑な絵柄を合わせる際に重宝されます。
◎ドライ施工: 先述の「空気逃がし構造」を活かし、そのまま貼る方法です。最近の主流で、スピードが求められる現場(検査期間中の短い作業など)で威力を発揮します。
プロならではの「隠し技」もあります。
◎ナイフレステープ: 車体に直接カッターを当てると傷がついてしまいます。そこで、あらかじめカットしたいラインに「ワイヤー入りのテープ」を仕込んでおき、上からラッピングを貼った後にそのワイヤーを引き抜くことで、フィルムだけを鮮やかに切り裂きます。
◎環境管理: 小さなホコリ一つが命取りになるため、施工する車庫の温度管理や清掃は徹底されています。
「関西工機整備」のような会社は、これらの技術を「巨大なキャンバス(電車)」に対して、数十人のチームで一糸乱れぬ連携で行います。複雑な227系の顔立ち(前面)にシワ一つないのは、フィルムを「どこまで伸ばしていいか、どこで熱を止めるか」を熟知した職人の指先の感覚があるからこそなのです。次にラッピング列車を見かけたときは、ぜひ車両の「角(コーナー)」や「ドアの溝」を近くで見てみてください。シワが全くないその精度に、改めて驚かされるはずですよ。♥♥♥
ロボット審判
アメリカのメジャーリーグの試合を見ていると、時々選手が突然自身の帽子やヘルメットをポンポンと叩くジェスチャーを見かけることがありますね。マイナー3Aリーグで2022年からのテスト期間を経て、今シーズン(2026年)からMLBのレギュラーシーズンに正式導入されたのが、通称「ロボット審判」ことABS(Automated Ball-Strike System)です。ポストシーズンを含めた全試合に適用されます。長年議論されてきた「審判の判定のばらつき」という課題を最新のテクノロジーで解決する画期的なシステムですが、実は「全ての投球を機械が判定している」わけではありません。MLBが採用したのは、人間の審判と機械判定を絶妙に組み合わせた「チャレンジシステム」です。伝統的なゲームのテンポを守りつつ、正確性を担保する仕組みになっています。判定には、テニスやサッカーのビデオ判定でもおなじみの「ホークアイ(Hawk-Eye)」技術が使われています。球場に設置された複数の高性能カメラが投球の軌道をトラッキングし、極めて高い精度で判定を行います。 ベースの中間地点(ホームベースの先端から8.5インチの場所)を通過した際の位置で判定されます。その誤差はわずか数ミリ(約4mm程度)と言われています。これまで通り、球審がホームベースの後ろに立ち、ストライク・ボールの判定を下します。 球審の判定に納得がいかない場合に、打者、投手、捕手のいずれかが自分の頭(ヘルメットや帽子)をポンポンと叩くジェスチャーをします。これが機械判定への「チャレンジ(異議申し立て)」の合図です。各チーム、1試合につき各チーム2回のチャレンジ権を持ちます。チャレンジが成功して判定が覆った場合には権利は減らず、失敗した場合のみ1回消費されることになります。この一連の流れにかかる時間は約15秒。監督やコーチが映像を見てから指示を出すことはできません。グラウンド上にいる選手が、判定直後に瞬時に判断してアピールする必要があるのです。
高低のゾーンは、選手ごとの「直立した際の身長」に基づいてシステムが個別に設定します。 上限は身長の53.3%、下限は27%と厳密に定められており、打席で極端にかがむような構え方をしても、ストライクゾーンが狭くなることはありません。
今季のオープン戦では1800を超えるチャレンジ数に対して判定が覆ったのは53%というデータがあります。メジャー公式サイトによると、4月15日までの時点で1,082回のチャレンジがあり、582回判定が覆って成功率は54%でした。投手の成功率が48%、打者は47%でしたが、捕手は精度が頭一つ抜けて高く60%でした。このシステムの導入は、単なるルールの変更ということにとどまらず、各選手の今後のプレースタイルや観客の楽しみ方にも大きな変化を与えています。
① キャッチャーの「フレーミング」の価値が変わる
これまで捕手には、際どいボール球をミットを巧みに動かしてストライクに見せる「フレーミング」という技術が強く求められてきました。しかし、チャレンジシステムによって実際のボールの通過点が正確に暴かれるため、審判を騙す技術の重要性は以前よりは低下しています。今後は、純粋なブロッキング(後逸を防ぐ技術)や、盗塁を刺す送球技術が再び高く評価される時代になるでしょう。オリオールズの捕手ラッチマンは新たな制度に関して、「試合に新たな面をもたらした。それを理解しようとしているところだ。いつチャレンジすべきか、どの程度確信があるか、考えなければならない」と話しました。
② 「低めの変化球」への判定がより厳密に
2026年の開幕以降、特に多く見られるのが「低めの変化球」に対するチャレンジです。球審からは見えにくく、ボールと判定されがちなコースですが、チャレンジによってストライクに覆るケースが頻発しています。これにより、投手と打者の駆け引きがよりフェアなものになっていきます。
③ 球場が沸く!新たなエンターテインメント性
選手がチャレンジを要求すると、球場の大型スクリーンに投球軌道の3DCGが映し出され、大観衆の前で最終判定が発表されます。ボールとストライクゾーンのコントラストが実にきれいで、この「答え合わせ」の瞬間は非常にドラマチックです。ファンにとっても新たな見どころとなり、球場が大きく盛り上がるエンターテインメント要素の一つとして定着していくことでしょう。
MLBに導入されたABSは、人間の審判の権威や野球本来の面白さを残しつつ、テクノロジーの力でより公平なジャッジを実現する素晴らしいシステムです。次にMLBの中継を見る際は、選手たちの「頭ポンポン」ジェスチャーや、大型ビジョンでの判定結果にぜひ注目してみてください!試合観戦がさらに面白くなるはずです。
スポーツの判定で今や欠かせない存在となっている「ホークアイ(Hawk-Eye)」技術。MLBのロボット審判(ABS)だけでなく、テニスやサッカーなど、さまざまな競技で「神の目」として活躍しています。ホークアイ技術を展開しているのは、イギリスに本社を置く「Hawk-Eye Innovations(ホークアイ・イノベーションズ)」という企業です。1999年、イギリスのAI研究者であるポール・ホーキンス博士(Dr. Paul Hawkins)によって開発されました。もともとはクリケットのテレビ中継における弾道シミュレーション技術としてスタートしました。2011年、日本のソニーグループ(Sony Group Corporation)がこのホークアイ社を買収しました。現在、ホークアイ社はソニーの完全子会社として、ソニーの持つ高度な映像処理技術やカメラ技術と融合し、さらなる進化を遂げています。ホークアイは、単なる「録画映像の再生」ではありません。複数のカメラの映像から瞬時に空間を計算する「光学式トラッキング(追跡)システム」です。競技場の屋根やスタンドなど、さまざまな角度に複数の専用カメラ(通常6〜12台程度)を設置します。これらのカメラは、1秒間に数百コマという超高速でボールや選手を撮影し続けます。複数のカメラが捉えた2D(平面)映像のデータをコンピュータに集約し、カメラ間の視差を利用した「三角測量」の原理で、ボールの正確な3D(立体)空間座標(X, Y, Z軸)をミリ単位で割り出します。取得した位置データを時系列で繋ぎ合わせることで、ボールが「どこから飛んできて、どこへ向かっているのか」という軌道を正確に描画します。さらに、風の影響やボールの回転数、重力などを考慮した物理演算を加え、選手に当たった後やベースを通過した際の軌道も予測・再現し、分かりやすい3DCGとして瞬時にビジョンに映し出します。
ホークアイ技術は、スポーツごとにカスタマイズされて世界中で導入されています。野球、テニス、サッカー、クリケット、バドミントン、ラグビー、バレーボールなど、20種類以上の競技で公式採用されています。単に「審判の代わり」をするだけでなく、肉眼では捉えきれない高度なデータを収集・可視化することで、スポーツの公平性を保ち、ファンの視聴体験を劇的に進化させています。♥♥♥
「大亀像」倒壊の危機
明治の文豪・小泉八雲と妻セツをモデルにしたNHKの朝ドラ「ばけばけ」のオープニング映像にも登場した月照寺(1664年~)の大亀像がピンチです。江戸時代後期の建立から250年近く風雨にさらされた大亀は、至るところに大きなひび割れが見え、甲羅の一部は割れ落ち、上に置かれた石碑はわずかに傾いています。シンボルの「大亀像」が、いま倒壊の危機に瀕しているのです。月照寺では、クラウドファンディングで広く修復の協力を呼びかけています。
「ばけばけ」効果で、観光客が急増し、平日でも大亀像のもとには次々と人々が訪れています。しかしその大亀像をよく見ると、至るところに走る大きなひび割れ、割れ落ちた甲羅の一部、そして傾いた石碑…状況はかなり深刻です。
手当を急ぐ必要があり、修復作業は2027年度から約3年かけて実施される計画で、総費用は約6,500万円にのぼります。国・県・市からの補助金が充てられるものの、月照寺の自己負担額は1,000万円を超える見込みです。松平家の月照寺には、檀家がなく、拝観料だけで維持管理をまかなっています。1,000万円超の自己負担は、寺にとっては決して小さくない重荷です。そこで月照寺が打ち出したのが、クラウドファンディングによる資金調達でした。
高梨博昭住職は「この度この修復にあたり、修復の一部をクラウドファンディングで募らせていただいて、次の世代に(大亀像を)引き継ぎたい」「大亀を通じて(松江の)歴史・文化を知っていただき、しっかりとつないでいきたいと思っています。250年ぶりの修復にご協力いただきたい」と語ります。寄付へのお礼・返礼品には特別な御朱印などが用意されており、自己負担分を十分にまかなえる1,300万円を目標額に設定しています。松江が誇る歴史的シンボルを未来へつなぐ取り組みが注目されています。
私もこのお寺に来ると必ず立ち寄るのが、六代廟門の中にある大亀の石像の所です。松江をこよなく愛した明治の文豪・小泉八雲の随筆、『知られざる日本の面影』にも登場する奇妙な「月照寺の大亀」伝説でも知られていますね。松平家の藩主がお亡くなりになった後、亀を愛でていた藩主を偲んで大亀の石像を造りました。ところが、その大亀は夜になると動きだし、夜な夜な蓮池の水を飲んだり、城下町を徘徊し、暴れ回っては人を食らうようになったのです。困り果てた寺の住職は、深夜、大亀に仏の説法を施しました。すると大亀は、「私にもこの奇行を止めることはできません。あなたにお任せいたします」と、大粒の涙をポロリポロリと流しながら懇願したといいます。そこで、亡くなった藩主の功績を彫り込んだ石碑(高さ3.6m 幅・奥行き1.1m)を大亀(高さ1.5m 幅2.3m 奥行き2.8m)の背中に背負わせて、この地にしっかりと封じ込めたといいます。大亀を封印している石碑は、不昧公として知られる7代目治郷(はるさと)が、父である6代目宗衍(むねのぶ)の長寿を祈願して奉納したものです。この大亀の迫力、すごいでしょ(写真上)。必死に首を持ち上げる大亀の表情を見ていると、まるで今にも動き出しそうな感じです。石碑に使われた石は出雲市平田の山奥から伐り出し、イカダに乗せて宍道湖と堀川経由で運んだそうです。父の長寿を願う息子の祈念を宿したものですから、今では、この大亀の頭をなでると長生きできるという言い伝えがあるので、私もなで、なでしてきました。参拝者はみなさん長寿を願って、頭をなでなでしておられます。♥♥♥
「御厨」
◎週末はグルメ情報!!今週はフレンチ
鳥取県大山町の御来屋(みくりや)にある「御厨(みくり)」(Mikuri)。元造り酒屋をリフォームした古民家カフェです。2024年6月24日にオープンし、レトロな空間広がる古民家で美味しい珈琲をいただくことができます。御来屋の旧街道、明治時代に建てられたという造り酒屋を改装したレストランです。店内は当時の面影を残す柱や梁に、モダンな家具が調和する洗練された空間です。古民家の中は見学することもでき、とても懐かしく、そして新鮮な気持ちになりました。ゆったりとした時間を過ごすのにおすすめです。今は予約制でフレンチをいただくことができます。今日初めて訪問してきました。満席の大盛況でした。
暖簾をくぐると、天気の良い日は扉が全開になっていて、良い風が通ります。
突き抜けてそのまま外に出ると、芝生が広がっていて、井戸の小屋もありました。1番奥には海も広がっており、とても清々しい雰囲気です。この芝生の場所を使って、ビアガーデン等イベントも考えているとのことです。古来から「神の居ます山」名峰・大山の恵みである雪解け水が湧き出る水源の井戸があります。水質検査で良質と認められたこの水を大切にし、水源に祠を建てて「神の水」と名付けました。「御厨」の料理には全てこの神の水を使用しています。ここで飲むコーヒーが評判なのはこの水で入れているからです。
暖簾をくぐると左手に喫茶室があります。カウンターとテーブル席があり、壁際に飾られたレトロで珍しい小物が面白いです。
こんな昔の切符やお金も!今ではとても珍しく貴重なものですね。さらに靴を脱いで上がると、お部屋が広がっています。かなり広いです!お食事処は広々として素敵な空間でした。
隠し扉の先には急な階段があり、2階に上がることができます。自由に見てもらって良いとのことで、上がらせていただきました。
2階も広いお部屋が広がっていました。お掃除が大変そう!でもいろいろと活用できそうですね。
古いミシンは戸棚と一体型で、こちらも珍しいですね。レトロなものがたくさんあるので、いろいろと楽しめます。昔懐かしい切符の数々も見せていただきました。
「御厨」のこだわりは、出汁マイスターが手がける美しく透き通った出汁。手間を惜しまず丁寧に獲った旨味の出汁がお食事の始まりに出てきました。この出汁を機転に生み出される料理には大山の豊かな自然に育まれたこの地ならではの食材を使用して、素材の持つ旨味を掛け合わせて、なつかしくも新しい味わいに仕上げられていました。いただいた創作料理「香りの重なり」(2,750円)は次の通りです。ここでしか味わえない料理でした。
●枝豆とミントの白和え~鮮魚のタルタルと共に~ ●冷製とうもろこしのすり流し~スープドマイス風~ ●鮮魚の香ばし焼き 出汁ブールプラン ●根野菜とフロマージュブラン タルティーヌ風 ●焼きなすとトマト ●サフランと夏野菜の出汁ピラフ仕立て ●クリームダンジュ~ブルーベリーと豆乳の和ソースで~
ピラフ、スープ、デザートは特に美味しかったですね。最後のほうじ茶もいい味でした。昔懐かしい、風情あふれるかなり広い空間の古民家でいただく料理は、とっても落ち着いてなんだか懐かしい気持ちに。建物の中もゆっくり眺めながら、昔の方の生活を思い浮かべられます。充実したお食事の時間でした。♥♥♥
「キングミニ~ミニカラーベース」
「文房具の八ちゃん」情報です。オフィスの事務用品といえば、定番商品の(株)キングジムの「キングファイル」ですね。メーカー名を知らなくても、会社やテレビで一度は目にしたことがあるという人も多いはずです。そんなキングファイルやボックスファイルを、デザインはそのままにぎゅっと小型化したのが「キングミニ」シリーズです。ミニチュアならではのかわいらしさと、実用性を兼ね備えたシリーズで、2022年の登場以来、人気を集めています。キングジムの定番商品が小さくなったミニチュア文具シリーズに、新ラインアップが追加されました。

▲「ミニカラーベース」 ちっちゃくなっちゃった!
2025年7月18日にキングジムより新しく発売になった「ミニカラーベース」(550円税込)は、キングジムの定番クリアファイルを、カードサイズ(約W78×H100×D12mm)に小型化したアイテムで、実に可愛らしく手のひらに収まるコンパクトなサイズ感で、持ち運びにも実に便利です。私は米子・天満屋4階のLoftで買い求めてきました。キングジムの定番のロングセラー製品「クリアーファイル カラーベース」をモチーフにした、カードサイズのクリアーファイルです。カラーは全12色展開で(写真上)、推し活にも使いやすいラインアップとなっています。ポケットには表紙と同系色の台紙が入り、外側だけでなく、中身も推し色にできる仕様です。透明度の高いポケットを採用しているので、収納物の色味を損なわずに閲覧することができます。片手に収まるサイズのため持ち運びにも便利です。背見出し紙の裏面は書き込み可能になっており、好きなタイトルを付けて楽しむこともできます。カード・診察券などの収納に便利です。
ポケット部分には本物と同様に、透明度の高い素材を採用しており、収納したアイテムの色味を損なうことなく、そのまま閲覧することができます。また、背見出しに挿入する紙には書き込みも可能で、タイトルを入れるなど、自分なりに整理しやすい仕様になっています。背見出し紙には直接書き込めるほか、4mm方眼のガイドに沿って「テプラ」のラベルを貼ることもでき、用途に合わせた整理が可能です。

▲比較するとどれだけミニサイズかが分かるでしょ


































