◎週末はグルメ情報!!今週は鯛めし
松江で明治21年創業の「皆美(みなみ)館」は、島崎藤村らに愛された老舗旅館です。老舗旅館の食事処「庭園茶寮みな美」ではお殿様直伝の「鯛めし」を味わうことができます。私はこの料理が大好きで、お客さんが来られる度に、こちらにご案内しています。

このお店の創業時からの家伝料理「鯛めし」は、そぼろにした鯛の身、茹でた卵の黄身と白身を裏ごししたもの、大根おろし、ねぎ、わさび、海苔をご飯の上にのせ、秘伝のだしをかけて食べるお茶漬け風料理です。だしはかつお節をベースに特注の醤油とみりん、酒で味付け。刺し身にも使える国産鯛の上身を使ってだしの風味を生かすため鯛には味をつけず、卵はブランド卵・ネッカエッグを使います。食欲のない夏の時期や、二日酔いの朝などにお勧めのご飯です。あっさりとして体にすっと入っていく、カツオの本節ベースで松江の醤油を使用した秘伝の出汁が美味しさの秘密です。山陰地方きっての食の都、松江。鯛のそぼろをご飯にのせ、だし汁をかける独特のスタイルはオンリーワンの味わいです。全国に「鯛めし」は数多くありますが、「みな美」のものは少しユニーク。鯛をわざわざ「そぼろ」状にし、たまごの黄身と白身、大根や海苔などと共にご飯にのせます。そしてその上から秘伝の出汁をたっぷりとかけ、お茶漬け風にして頂くという趣向です。

食べ方は次の通りです。
(1)温かいご飯をお茶碗の半分くらいによそいます。
(2)丸皿に盛り合わせた鯛のそぼろ、玉子の白身と黄身、おろし大根、海苔、わさびなどをご飯の上にそれぞれ適量を乗せます。
(3)皆美秘伝の特製出し汁をたっぷりと注いでお茶漬けのようにして食べます。盛り付けの色彩の美感と食べた後の香気を味わいます。雅趣あるあと味を楽しむことができます。
これほど手のこんだ料理の原点は、松江の名君、江戸・文化文政のころ松江藩七代の領主「松平不昧公(ふまいこう)」が考案した御膳料理にあります。公は常に「汁かけご飯」を好まれ、また多くの献立にも消化を促進する「そば具」の調味料を添えて愛用されていたという聞き伝えを基に、明治21年創業、皆美館の初代板前長・西村常太郎が考案し、「鯛めし」として御殿料理に仕立たのが始まりと言われています。以来、家伝料理として後進によって脈々と伝承され今日に及んだもので、「不味公好み皆美家伝鯛めし」と名付け、今では、「皆美」だけの秘伝として松江を代表する郷土食にまでなっています。今日も美味しくいただきました。♥♥♥



