合格発表

 大学の「合格発表」にまつわる懐かしいエピソードです。今では大学の「合格発表」と言えば、発表と同時にホームページで合格者の受験番号を簡単に見ることができます。しかし私がまだ若かった頃、私が13年間勤めていた島根県立松江南高等学校時代は(「北高に追いつけ、追い越せ!」と頑張っていた時代です)、全国各地に散る卒業生に個人的にお願いして(たくさんの担任した卒業生が全国各地の大学へ進んでいましたから)、発表当日の大学の合格発表掲示板を見に行ってもらい、結果を進路指導部に電話連絡してもらっていました。さらに、夕方、地元の新聞社「山陰中央新報社」に入ってくる合格者の氏名を(当時は翌朝の新聞に全国の国公立大学の合格者の氏名が掲載されていたのです!)、電話で教えてもらってダブルチェックして合否を確認していたものです。合格の連絡を聞いた生徒たちのそれは嬉しそうな声に、一年間の苦労が報われた気がしたものです。当時は大学からの合格通知は2~3日後でないと本人の元に郵送されて来ませんでしたから、少しでも早く結果を知りたい担任団は、こうやってその日のうちに合否を確認し、不安な気持ちで待っている生徒たちに知らせていたものでした。一緒に頑張ってきた生徒たちへの熱い思いが根底にありました。

 ハプニングもありました。合格発表当日は発表掲示板辺りは人でごったがえしますから、番号を見落とすこともまれにあります。「番号がなかった」と連絡があったにもかかわらす、実は合格していたということもありましたっけ。東京大学の合格発表日に昨年の合格者番号がネットに表示されてしまい、「合格しました。お世話になりありがとうございました」とあいさつ回りに来た生徒が、実は不合格だったという気の毒な事例もありました。

 その後新しく転勤したばかりの島根県立大田高等学校の進路指導室で、大学入試の合格発表後、一週間経っても結果が分からないと言われる担任の先生がおられて、啞然としたことがありました。一週間経っても「生徒から連絡がないので結果が分からない」と平気で言われます。私はこういう学校であってはならない!と、強い「危機感」を持って、翌月から私の進路指導部長一年目の挑戦が始まりました。森山校長先生南場教頭先生の卓越したリーダシップと、一新した進路指導部の若い先生方の献身的なご協力をいただき、一年目から学校始まって以来の好結果を残すことができました。全国各地から学校訪問が相次ぎ、嬉しい悲鳴を上げたのも懐かしい思い出です。♥♥♥

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