「のとじま水族館」の被害

▲能登島大橋

 私も訪れたことのある(和倉温泉「加賀屋」からタクシーを飛ばして往復しました)「のとじま水族館」(石川県七尾市能登島)が元日の「令和6年能登半島地震」で莫大な被害を受けました。地震発生当時、館内には1,000人近くの来館者がいて、全員が敷地内の高台に避難しました。「能登島大橋」が通行止めになったために、お客さんたちは足止めをくらい帰ることができず孤立されたと聞き、心配したものです。能登半島の湾、七尾湾に浮かぶ能登島にある「のとじま水族館」は、イルカやアシカのショー、一体型アクリル水槽による海中にいるような展示の「のと海遊回廊」などが人気の水族館です。日本海側の水族館で、ジンベエザメを飼育していた唯一の水族館でした。 今回、断水に加え、複数の水槽でろ過設備の停止や水漏れなどの被害が発生し、生育環境が大きく悪化しました。ジンベエザメ館の水槽は水位・水温が低下して、循環ポンプが水没し、ろ過設備が停止したために、1月9日には人気者だったオスのハチベエが、10日にはメスのハクが死亡しました。残された生物を、スタッフも被災したであろう大変な最中に手配を進め、4日にゴマフアザラシ2頭とコツメカワウソ2頭が「いしかわ動物園」に。6日にカマイルカ2頭とゴマフアザラシ1頭、14日にウミガメ8頭が福井県坂井市にある「越前松島水族館」へ移送されました。また、17日には「富山市ファミリーパーク」がフンボルトペンギン10羽を受け入れています。 動物の命を救うため、県内外の水族館や動物園の9施設が、可能な限りの動物たちをピンチから救うため迅速に尽力して、イルカやペンギンなど9種63匹の受け入れに協力し、のとじま水族館」の再開を待っています。「のとじま水族館」は、当面の間の休館を発表しており、最新情報に関しては公式サイトで発表予定となっています。クラウドファンディングも始まりました。一日も早い再開を祈りたいと思います。

 東京スカイツリーに併設する「すみだ水族館」(東京都墨田区)は、能登半島地震で被災した「のとじま水族館」より、7羽のマゼランペンギンを2月1日に受け入れています。避難中のペンギンたちは、当初は餌をやろうとしても、見知らぬ飼育員に警戒する様子を見せたといいます。3月初旬から館内の散歩を開始しました。初めは恐る恐る歩いていたペンギンたちも、飼育員の誘導でそろり一歩前へ踏み出すと、今では慣れた様子で自由に歩き回っています。様々なものに興味津々だとか。「すみだ水族館」では、「飼育員として、自分の手で世話できない悔しさがあると思う」とおもんばかりました。成長の様子は、現地の飼育員たちに安心してもらうために、動画や写真で情報共有を続けているといいます「能登の子供たちは、きっとペンギンたちに会えるのを楽しみに待っていると思う。避難先でも元気に過ごしているよと伝えたい。一日でも早く復興が進み、元気にのとじま水族館に戻せるように、大切にお世話していきたい」と話しました。

 4月25日は「世界ペンギンの日」でした。南極にあるアメリカ合衆国の観測基地「マクマード」アデリーペンギンが毎年4月25日前後に姿を見せることから、基地のペンギン研究者たちが制定した記念日です。ペンギンに対する理解を深め、保護活動や環境問題についても考えて欲しいという意味があります。

 ちなみに私は「水族館オタク」でして、全国各県に散らばっている水族館を制覇しようと企んでいます。♥♥♥

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