失敗の勧め

 iPS細胞(induced pluripotent stem cell)でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥京都大学教授が、10月12日「次世代へのメッセージ」(東京工業大学)で講演とパネル討論を行いました。その中で山中先生は「失敗すればするほど幸運は来る。若い間に、いっぱい失敗して、挫折してください」「1回成功するには、平均9回くらいは失敗しないと。人生も実験もそうだ。私自身の経験から言える。若い間に、いっぱい失敗するのは恥ずかしいことではない」と、参加した若者たちに語りました。いわば「失敗の勧め」です。短い期間、整形外科医をしておられた山中先生は、不器用で通常なら15分で終わるはずの手術が1時間経ってもまだ終わらない。邪魔で役立たずの「ジャマナカ」と呼ばれていたそうです。

 尊敬するパナソニックの創業者松下幸之助は、「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる」と、「成功の極意」を述べておられます。ケンタッキー・フライド・チキンの生みの親カーネル・サンダースは、融資先となる企業を求めて売り込みを続けますが、どこも相手にしてくれません。断られた企業の数、何と1009社です!画期的なサイクロン掃除機を発明したダイソンさん。試作品が完成するまでにかかった年月は15年。それまでに作った失敗作品の数、5125個。かのエジソンでさえ、発熱電球を発明するとき、フィラメントに適した材料(最後は「京都の竹」に行き着いた)を見つけるために、6000種類もの物質を実験して失敗を繰り返したそうです。彼は「成功するための確実な方法。それはどんなときも”もう一回だけ試してみる”と思い続けること」と言っています。

 失敗を恐れずに、夢に向かって、何事にもトライし続けたいものです。

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