「黒の助バス」

 路面電車やバスを運行する岡山電気軌道(岡山市)では、大正ロマンの美人画で知られる竹久夢二(たけひさゆめじ)の生誕100周年を記念して、1984年に建てられた美術館「夢二郷土美術館」で(写真上)、“お庭番”として飼っている猫「黒(くろ)の助」のキャラクターをラッピングした中型バス「夢二 黒の助バス」を、2018年3月から走らせ始めています。夢二の作品に黒ネコが登場することが縁で、一昨年にスタッフが近くで保護していた黒い子猫を引き取り、「黒の助」と命名。約1年前からキャラクター化してPRに役立てていました。奇しくも夢二の命日となる2016年9月1日の朝、信号待ち中だった車の左後輪にしがみついているところを出勤中の職員が見つけ、とっさに救い出されました。首輪もなく飼い主が分からないまま、美術館に連れて帰ると、中庭に住み着きます。夢二の絵に登場する黒ネコにそっくりなので、夢二の生誕日の9月16日に、館長が美術館に迎え入れることを決めました。第5展示室に「執務室」(木製で高さ165センチ、幅80センチ、奥行き53センチ)も作ってもらい、週に2、3回の気まぐれ出勤で来訪者をもてなしています。

 「夢二 黒の助バス」は、岡山駅後楽園前夢二郷土美術館前正式には蓬萊橋・夢二郷土美術館前)の約2キロをノンストップで結ぶ路線の一部の便で運用されています(平日上下線合わせて計26便のうち14便が「黒の助」バス)。「バス停」のデザインも実に可愛いですね。37人乗りバスを約900万円かけて改造しました。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生によるデザインで、白が基調の車体外部に、さまざまなポーズの「黒の助」が49匹、内装に38匹のキャラクターをあしらっています。バスの前面にはちゃんと「耳」!もついていますよ。座席シートの合成皮革にも、同キャラクターが無数にプリントされています。「降車ボタン」を押すと普通は「ブー」ですが、このバスは「ニャー」と猫の鳴き声がする仕掛けも施しています。ボタンにはなんと「お降りの方はこの肉球を押してニャー」とあります〔笑〕。普通のバスなら「つぎ・とまります」ですが、このバスは肉球イラスト部分を押すと「つぎ・とまるにゃー」です。運賃は通常のバスと同額で、大人140円です。両備グループの小嶋光信社長は、「乗るだけで笑顔になる仕掛けを目指した。」と話しました。

 バスの外観も猫だらけ。車内に入ると、側面にも無数の黒猫が描かれ圧巻です。さらには、座席にも多くの黒猫が描かれています。夢二の絵に似ているとして、美術館のお庭番を務める「黒の助。猫らしく気まぐれ出勤ですが、バスは毎日走っています。猫みたいな寄り道もしません」と美術館〔笑〕。お披露目式では、子どもたちに加えて、猫の人気が高い台湾などからのインバウンド(訪日外国人)客に乗ってもらい、岡山のカルチャーゾーンの一角を楽しんでほしい」と社長さんが述べていました。私は時刻表を細かく予習して、岡山駅から美術館に行く時も乗ろうと思っていましたが、やって来たバスはごく普通のバスでがっかりしました。帰りだけは絶対にこのバスに乗るんだと、手ぐすね引いて待っていました〔笑〕。それで乗ることのできたのが、このバスでした。

 岡電電車の中には、期間限定で「KURO」も走っています。私は昨年乗りました。今日も走っている姿を、車内から目撃しました。これも素敵な電車です。⇒私の乗車レポートはコチラです  岡電は実に楽しい電車やバスが目白押しです。来年からは「チャギントン電車」も走るとのことです。❤❤❤

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