No more blah blah blah

 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんが、イギリスのグラスゴーで始まった「国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議」(COP26)の会場の外で行われた大規模抗議デモに参加し、世界の政治家たちは気候変動危機に真剣に取り組むふりをしているだけ、と激しく批判しました。そこで使われた言葉が、“No more blah blah blah!”(なんちゃらかんちゃらはもうたくさんんだ)です。COP26開催国である、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が4月の演説で用いた表現などに言及し、グレタさんは9月の気候変動に関する若者の国際会議で、「『これは金がかかり、政治的に正しいグリーンなバニーハギング(環境保護活動を指す侮蔑的表現)行為ではない』だの、『よりよく再建する』だの、『グリーン経済』だの、『2050年までのネットゼロ』だの、『気候中立』だの」と列挙。「私たちの指導者とされる人たちから発せられるのは、こうした言葉だけ。聞こえはいいけれど、今のところ何の行動にもつながらず、私たちの希望や夢はこうした空虚な言葉や約束に埋もれている」と批判していました。世界の指導者たちが口約束ばかりで行動を欠いているとの批判です。その際に「より良い再建、何とかかんとか。グリーン経済、何とかかんとか。2050年までの排出ゼロ、何とかかんとか(blah blah blah)」などとジョンソン首相の掲げるスローガンを引用しながら揶揄していました。そしてこれを受けて、今回、“No more blah blah blah!”(たわごとはもういらない)という言葉に込めて怒りを発したのです。これに対して、ジョンソン首相は演説で、「もしわれわれが行動を起こさなければ、気温上昇を1.5度以内に抑えるという約束は、言葉を換えれば、『何とかかんとか』(blah blah blah)以外の何物でもなくなるだろう」と訴え、グレタさんの言葉を借りて反論しました。

  “blah blah blah” の使い方としては、「なんとかかんとか」「なんちゃらかんちゃら」「ほにゃらら」「かくかくしかじか」「どうのこうの」と言いたいときに使えます。また、誰かが話している時に『話が面白くない』『話の中身が特にない』など、聞き手が飽きてしまっている状況にも使えます。「(集中して聞いてないから何を言ってるかわからないけど)なんか言ってる」と、やや皮肉を込めて使うイメージです。誰かのスピーチを聞いた人に、「スピーチどうだった?」と聞いて、”It was blah blah blah“と言ったら、長いだけでつまらなかったということです。「ベラベラ」「ぺちゃくちゃ」と、何かを話している様子を指すときにも “blah blah blah” と表現ができます。内容よりも、何か話していることそのものを表したい時に使えます。

●「なんとかかんとか」「どうのこうの」の意味の blah blah blah  パッと思い出せないことなどを、穴埋めするように言いたい時に使えます。

●話が面白くない、中身が特にない時の blah blah blah 聞き手が話し手の話の内容に飽きている状況で、「なんか話している」を表す時に使えます。

●「ベラベラ」何か話している様子を表す時の blah blah blah 内容は関係なく「ベラベラ」もしくは「ぺチャクチャ」話している様子を指すことができます。「ベラベラ」と “blah blah blah” (ブラブラブラ)の音の響きがよく似ていますね。

 私が初めてこの単語に出会ったのは、学生時代に毎日読んでいたアメリカの悩み相談室の“Ann Landers”(アン・ランダーズ)の中でした。当時は辞典にも手がかりがなく、何となく推測して意味を取っていたように記憶しています。

    I thought Mom and Dad were the squarest people on earth, always on my back about smoking and drinking and drugs and late hours and bad company, blah, blah, blah.  ―”Ann Landers,” March 26, 1980.

   They quibble over, “Was it Tuesday…no, it was Wednesday,” “Yes, it was Tuesday because that’s the day my cousin’s gardener comes…blah, blah, blah.―”Ann Landers,” Feb.25, 1983.

   Worthy and Chase had already said all they would ever say about Charlie Harrod. Good photographer, mother lives alone, girl friend a bit flashy, blah, blah, blah.―Ed McBain, Bread.

 今では、(informal) people say blah, blah, blah, when they do not want to give the exact words that somebody said or wrote because they think they are not important or are boring [OALD] といった辞典の記述が利用できるようになりました。またこの語は、単独で「滅入った;つまらない」という形容詞として使うこともできます。

   Don’t tell me to take hormones because I am already taking them. They’re relieving me out of my hot flashes, but they don’t help at all with the blah feeling and my lack of interest in life.―”Ann Landers,” June 30, 1975. 

 グレタさんの迫力ある演説を聞いて、当時の懐かしい思い出がよみがえってきました。なお、これと同じ意味のアメリカ英語に“yada yada yada”(ヤーダヤーダヤーダ)があります。なんだか日本語っぽいですね。♥♥♥

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