長崎市内を走る路面電車の車内アナウンス(一部)に、デビュー40周年の感謝を込めて、さだまさし(長崎市出身)さんが登場しています。アナウンスが流れるのは、築町を発車して出島に向かう間と、西浜町(アーケード入り口)を発車して賑橋に向かう間の2カ所。「がんばらんば」の曲に乗せて、さださんが「長崎の人たちに支えられてデビュー40周年を迎えることができました。ありがとう」と礼を述べる、「ご乗車ありがとうございます。さだまさしです。次は○○です。」と。
さらに、故郷・長崎への感謝を込めて、還暦を迎えたさださん直筆の「ありがとう!長崎」の字が車体の両側面に描かれた、白を基調とした路面電車が6月末日まで走っています。ファンたちの追っかけの的になっているそうです。
また、私の大好きなナガサキ・ピースミュージアムでは、歌手生活40周年を記念したパネル展「40年の軌跡」と題する企画展が、森田研作さんの未公開写真なども含めて公開されています。「歌えることそのものが平和だと訴え続けるさださんの思いを感じ取ってほしい」と専務理事。これはもう、特急「かもめ」(私の大好きな列車です。どうして九州の特急列車はあんなゴージャスな車両が多いんでしょうね)という素敵な列車に乗って長崎に行くしかありませんね。
長崎・ブリックホールから始まった今年のコンサート・ツアー「さだまつり~40周年記念コンサートツアー」。2夜連続で(共に3時間を超える)、1日目は前夜祭と銘打ち「トーク」のみ、歌うのはわずか5曲程度。2日目は後夜祭で「歌」のみを聞かせる。30曲ぶっ通しで歌うとか。前代未聞のコンサート、さださんだからできる芸当ですね。9月末(広島)が楽しみです。
新しいアルバムが2枚届きました。1枚は年一度恒例の『もう来る頃…』。震災の苦悩の中で「自分の中に釣り糸を垂らし、心にあるものを素直に歌いました」とさださん。「被災地に行くと、復旧すら全然進んでいない。腹が立つんですよ。変なものは変じゃないかと声を上げたい。あと、時流から取りこぼされていくものに目を向けた。結果として家族の歌が多くなったかな」(朝日新聞インタビュー)と。「被災地で有名な曲を歌うと、みんなニコニコする。こういう時のためにヒット曲ってあるんだなって思った」(読売新聞)とも。同時発売のもう1枚の『大変なンすからもォ。』は、架空のラジオ番組で、オンエアされる曲やDJのおしゃべり、CMまでを収録した全編パロディーの作りで、オリジナルの倍以上のお金がかかっているという。「不真面目な音楽をやるということは、こんなに真面目なことなんだ、ということをキッチリ伝えたい」と言う。売れるといいですね。
歌なんて何の役にもたたないと絶望していたんです。まず人手だ、お金だよって。でも実際に顔を向かい合わせて、歌ったり、しゃべったりすると、みんなが笑ったり、泣いたりするの。それを見た時に、何かが動いた。心が動いたと思った。微力だけど無力ではない。音楽にもやることがあるって、ほっとした。(「読売新聞」6月14日夕刊)



