flu-「流れる」

 補習科の特別授業で、慶應大学の英文和訳の入試問題を解いていたところ、superfluous(余分の、余計な、不必要な)という単語がキーワードで出てきました。上級者の単語ですから、発音もさることながら、意味もなかなか定着しない単語です。でも、この単語の真ん中に含まれているflu-(流れる)という語根に注目すると、「あふれて流れている」というイメージでunnecessaryの意味になることがよく分かりますね。affluent(豊富な)もやはり難しい単語ですが、同様にflu-に注目して「流れ込んでいる」イメージをつかめば忘れません。実は、すでにこのflu-を含んだ単語は、生徒たちにとって既習単語がかなり多いんです。flow(流れる) flood(洪水) fluid(液体) fluent(流ちょうな) flush(水をどっと流す)influence(影響) influenza(インフルエンザ)などです。全部「流れ込む」というイメージをつかんでおけば忘れないはずです。influence については、元来「天体から人の心の中に流れ込むもの」という意味で、昔占星術で天体から雲海が流れてきて、それが人の性格・運命などに影響を与えると考えられていたことから生まれた単語です。influenzaは、16世紀にイタリアで流行した風邪で、死者が多数出たのは天体の影響だ、と信じられたことから生まれました。そんな話をして、今日のsuperfluousを押さえておきました。大学に行って、その他にもflux(流れ), influx(流入), fluctuate(変動する)などが出てきても、このような勉強をしておけば大丈夫ですね。ライトハウス英和辞典』(研究社)の「単語の記憶」欄をご覧ください。

 最新刊で、佐藤誠司・小池直己『つながる英単語』(ジャパンタイムズ、2014年)を見つけてIMG_3361きました。非常に分かりやすく、接頭辞・語幹・接尾辞をまとめていて、みなさんも手元に置いておかれると重宝する本だと思います。赤シートも付いて確認できるようになっています。読み物として楽しめる「mini知識」も面白くためになります。バラバラだった単語が、語根でつながってきて、イッキに覚えられるという効果があります。このような勉強は、たくさんの単語を効率的に覚えられ、忘れにくいという大きなメリットがあります。また知らない単語に出会っても、意味を何とか類推できるというオマケもついてきます。高校現場では、私の『英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(自費出版、400円)を手元に置かれるとよいと思います。大学受験に必要な単語はほぼ網羅されています。レイアウトも見やすく分かりやすい、といろいろな先生方から言っていただいている冊子です。高校1IMG_2746年生のときから計画的に、チョットずつ語根を紹介していくと、ずいぶんと語彙力が違ってきますよ。意味の基本となる語根に、その前後に接頭辞(意味を添加したり変化させるパーツ)と接尾辞(品詞を変化させるパーツ)を加えることで多くの単語が出来上がっているんです。私は音読」語源指導」の両輪で、生徒の語彙力を鍛えています。

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