もういいかげんにしてください

 国民に納税していただくことを求める立場にもかかわらず、度重なる税金滞納(4度も!)で財務副大臣を事実上更迭された神田憲次衆院議員。「議員活動が忙しくて書類を見る暇がなかった」?冗談じゃない。うっかりしたのではなく明らかに確信犯です。9月の内閣改造後、教育行政に携わる文科政務官の山田太郎参院議員が女性との不適切な関係で、法整備などをつかさどる法務副大臣の柿沢未途衆院議員は公選法違反事件への関与で辞任したばかりです。3人とも所管に直接かかわる問題で、それぞれの役職には「不適切」との烙印を捺されて退場を余儀なくされた異常事態です。「適材適所」と主張してきた岸田文雄首相の任命責任は極めて重いと言わねばなりません。「任命責任は重く受け止めている。国民におわびを申し上げなければならない」。首相はそう釈明しましたが、辞任ドミノとなった先月来、首相は「任命責任を重く受け止める」と繰り返すばかりです。「不適材不適所」じゃないですか。この人の言うことは口先だけで、全く中身・人間味が感じられません。何かを言えば言うほど、支持率は下がる一方です。お金を配って、減税して支持率が落ちる総理など聞いたことがありません。国民はもうちゃんと見抜いています。今は、政治資金パーティ券の裏金作り、統一教会幹部との面会写真の問題を他人事のようにしらばくれています。「もういいかげんにしてください」と。

 私が教師成り立ての新任校で、生徒が不祥事を起こし、警察に捕まり新聞沙汰になり学校に激震が走った際、時の校長先生は責任を取って辞職されました。私たち教職員は泣きながらお見送りしたことを覚えています。これだけ部下の不祥事が続く岸田総理は、自身の身の処し方を考えるべきです。

 東京五輪の招致をめぐって、国際オリンピック委員会(IOC)の委員に対して内閣官房機密費を使って贈り物をした――、という例の石川県の馳 浩知事の発言です。国会議員時代の2013年、自民党の東京五輪招致推進本部長を務めていた馳知事が、都内の講演で「メモを取らないで」と前置きし、リップサービスをしました。安倍晋三首相(当時)から「(東京五輪を)必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と言われ、開催都市を決める投票権を持つIOC委員100人のために、選手時代の写真アルバムを一冊20万円で作り、全員にお土産として渡したという内容でした。機密費は内閣の仕事を円滑に進めるために使えるとされ、使い道は公開されていません。それが明らかになった点でも注目が集まりました。すると、馳知事は「文科省から指摘があり、私自身の事実誤認に基づく発言であったと確認した」と、「事実誤認」として発言を全面撤回しましたが、何が事実誤認なのか、なぜ撤回するのか(都合の悪いことはすぐに撤回するというのが政治家の常道です)、うやむやにして一切説明しようとしませんでした。内容が事実なら、IOCの倫理規定に触れる恐れもあり、説明責任が問題とされるところです。あの小沢一郎さんが、「悪いことをしても黙っていれば、そのうちみんな忘れてばれない。そういうこと。この知事は元文科大臣であり、それ以前に元高校教諭である。恥ずかしくないのか。子供たちへの悪影響は計り知れない」と訴えました。私は小沢さんの政治姿勢は支持しませんが、この発言は至極もっともです。安倍氏と実現した手柄話として披露したつもりなのでしょうが、期せずして招致段階から、ウソとお金で塗り固めた五輪だったという歴史を明らかにしてくれた貴重な証言となりました。

 腹が立つのは、このことを衆議院文科委員会で聞かれた、盛山正仁文部科学大臣が「当時の資料が残っておらず全く分からない」としらをきったことです。内閣官房の担当者も「当時の事実関係を確認できる資料は残っていない」と述べました。スポーツ庁幹部は馳知事に「(同庁から)撤回を促す指摘はしていない」と述べています。辻褄が合わないどころか、こんな茶番はあり得ません。資料が残っていない?なのに事実誤認があった?こんなまやかしが堂々と行われているのです。自分たちの都合の悪いことは平気でウソをつきます。国民にはもう完全に見抜かれています。ウソは「もういいかげんにしてください」と言いたいですね。マスコミの報道や政治家の発言を鵜呑みにしてはなりません。彼らは、ある意味ではウソつきだと考えていればいいと思います。嘘つきの大ボラに付き合っていては、目が曇ってしまい世の中が正しく見えなくなってしまいますね。♥♥♥

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