joke town

  みなさんは、joke townという単語をご存じでしょうか?「よくからかわれる町[都市]」(小学館英和中辞典)という意味ですが、今から18年も前『小学館ランダムハウス英和大辞典』が登場した際に、これを「冗談の的になる町 ▲東京でいうと名古屋」と書いたものだから、非難を浴びたんです。名古屋を笑い物にするとは何事だ!ということです。これに対し、小学館側は陳謝し、次版から はこの部分を削除することを決めました。「ジョークタウンは”芸能人がジョークの種 にする町”といった客観的 現象面を指す言葉。主観的な侮辱の意志がこもっ たものではない。しかし、よりよい辞書をつくるた め、こうした指摘は積極的に受け止めたい。」と編集長(何だかよく分かりませんでしたが)。

 実はこのランダムハウス、アメリカでも一悶着あった辞書です。アメリカの辞書の老舗といえばメリアム・ウェブスター、その ウェブスターの名前を自分の辞書の中に使い、ジャケット をウェブスターそっくりの赤に白字でやってしまったか ら、メリアム・ウェブスター側が激怒して訴訟に持ち込んだ。一年ほどすったもんだして、結局他社のものと紛らわしい装丁をし たとして、版権侵害でランダムハウス社が敗訴、20億円の 罰金を取られたという顛末。当時、ランダムハウス社に勤めておられた私の友人P.Y.Su編集長が「八幡さん、この辞典の初版は(定価は20ド ルでした)いずれ高い値がつくから大切に取っておくように」と、2冊プ レゼントして下さったのもいい思い出です。私は封も解かずに大切にし まってあるんですが、さて、いくらの値がついているんでしょうね?今日は「辞書屋」の話題でした。

カテゴリー: 英語語法 パーマリンク