執着を捨てる?

 モノに執着すればするほど、それに縛られるようになります。皮肉なことですが、それを手放した途端にどんどん手に入ってくるようになる、という経験を私はずいぶんしてきました。お金を貯めよう貯めよう、と思っていてもなかなか貯まりません。人にごちそうしてあげてごらんなさい。不思議なことに、思わぬところからお金が舞い込んできます。そんな体験、みなさんはありませんか?

 このことに関して、昔、ウェイン・ダイアー『勝ちぐせをつけるクスリ』(知的生き方文庫)を読んでいた時に、印象に残った話がありますので、ご紹介してみたいと思います。この本は単行本でも読み、文庫本でも読み、ずいぶん影響を受けた本です。訳者は尊敬する渡部昇一先生です。

cat,animal 子猫が自分のしっぽを追いかけているのを見て、年取った猫が尋ねた。「どうして自分のしっぽをつかまえようとするの」子猫が答えた。「猫にとって一番大事なのは幸せで、その幸せは僕のしっぽだってことがわかったんだ。だからつかまえようとしてるの。しっぽをつかまえたら、きっと幸せになれるんだ。」するとその年取った猫が言った。「坊や、私もそういうことに関心を持った時があった。私も幸せはしっぽにあると考えた。けれど、気がついたんだよ。しっぽは追いかけると決まって逃げていく。でも、自分の仕事に精を出していると、しっぽは私がどこへ行っても必ずついてくるみたいだよ。」

 この本は毎ページ面白い話が満載で、線を引きながら真っ赤になるまで読みました。こんなはずじゃないのに、という考えは捨てなさい。こんなはずなのだから」「習慣を変えたいと思っているなら、変えるべきはあなた自身だ」「あなたの行為はすべて、あなたがその前に考えていたことの結果である」「好きな人を愛するのはたやすい。好きになれない人を愛することができれば本物だ。あなた自身が大きくなった証拠なのだ!」 みなさんにお薦めしておきます。私は、他のダイアー博士の本も読みふけりました。ずいぶんためになったと感じています。以下は、ダイアー博士の非常に示唆的な講演の一部です。外を見る前に内面を見つめよう。問題は外ではなく、あなた自身の中にあるのです」と語りかけておられます。たとえとして出される例が笑えます。字幕もついていますから、ぜひご覧になってください。

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