日本で唯一“砂”を素材とした彫刻作品を紹介する「砂の美術館」(入館料600円)では、「砂で世界旅行」を基本コンセプトに、毎回違ったテーマの展示が行われています(主催:鳥取市 共催:鳥取市観光コンベンション協会)。悠久の時を経て形成された「鳥取砂丘」の一角に、砂像展示専門の屋内美術館としてオープンしている「砂の美術館」。私のお気に入りの美術館です。昨年の第8回は「ドイツ編」でした。「ドイツ編」は第7期展示を上回る約48万人の来場者でにぎわい、昨年12月12日には、第1期展示からの累計来場者数が、300万人を突破しました。私も行ってきたんですが、あの崩れやすい砂でよくもこれだけの表現ができるものだと感動して帰ってきた記憶があります。⇒コチラです
第9期となる今回は、リオデジャネイロのオリンピックを控える「砂で世界旅行・南米編」をテーマに、世界から選り抜きの砂の彫刻家が集まって制作をしています。海外の著名彫刻家が総量2966トンの砂を、水だけで固め作り上げたものです。壮大で美しい建造物や彫刻のモチーフを、国内屈指の景勝地「鳥取砂丘」とともに楽しむことができるんです。私は連休を利用して鳥取へ行ってきました。
「砂の美術館」は、2006年に砂像彫刻の展示をスタートさせて以来、毎年テーマを変え、世界トップクラスの砂像彫刻家が繊細で存在感のある作品を創り出し、300万人を超える来場者に衝撃と感動を与えてきました。第9期展示のテーマは「砂で世界旅行・南米編」。世界的にも有名な大自然を有する絶景スポットや、謎を秘めた古代遺跡、情熱的で多様な文化など繁栄の記憶を留める奇蹟の新大陸を砂像で再現します。砂の造形美が生む感動を体験することができる素晴らしい美術館です。過去にはこんな感じの特集で開催されました。
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今回第9期の展示テーマは、「砂で世界旅行・南米編~ 繁栄の記憶を留める奇蹟の新大陸を訪ねて~」です。中でも、今年8・9月にリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックが開催されるブラジルは、日本からの移民も多く、県内からの移住者が発足させたブラジル県人会が、昨年のしゃんしゃん祭りに参加するなど交流があります。幻想的かつ繊細で圧倒的スケールの砂像の世界を楽しむことができました。アマゾンの秘境に生息する数々の動物たち、リオのカーニバルの熱狂、伝説の黄金エルドラド、ガラパゴスの動物たち、インカ帝国、空中都市マチュピチュなど、迫力の砂像です。
中でも中央に鎮座するのは、迫力のコルコバードのキリスト像です。係りの人に教えてもらったところによれば、遠くから正面にこの像を見ると、大きく広げた両手が見えるとのこと。早速移動して眺めてみると、計算された砂像は、視覚的に確かに両手が広がっています。多くの人がキリスト教徒であるリオの人々には、この像に今も深い信仰と親しみが寄せられているのでしょう。コルコバードの丘からリオの街を見守るキリスト像と、その大きく広げられた両手には、人間の心の温かさのようなものを感じます。また、今年の目玉は、滝から水が流れる仕掛けをした像が並んでいます。3階に上がると、バルコニーからこれら展示の全景を見ることができます。
3階の展示室出口を屋外に出て、小道を上がっていくと、所々に砂像を見ながら「展望広場」に出ます。ここからは一面に広がる「鳥取砂丘」が一望できます。「幸せの鐘」というモニュメントもあり、私は心を込めて鳴らしてきました。砂像と砂丘の遠景で、心癒されて帰ってきました。来年の1月3日まで展示されています。


第1
第2期『世界遺産・アジア』
第3期『砂で世界旅行・オーストリア編』
第4期『砂で世界旅行・アフリカ編』
第5期『砂で世界旅行・ギリス編』
第6期『砂で世界旅行・東南アジア編』
第7期『砂で世界旅行・ロシア編』
第8期『砂で世界旅行・ドイツ編』





