ラムダッシュ6枚刃!

 電気シェーバーはもう長年、パナソニック「ラムダッシュ(LAMDASH)」と決めて愛用してきました。今日の話題はこの「ラムダッシュ」です。私が以前に買ったのは2016年、夏のボーナスで、最新モデルの「ラムダッシュ5枚刃」を購入しました。それまで使っていた4枚刃に比べて格段の進歩を遂げていたんです。「ヒゲを深くとらえて逃がさない」vs「肌にやさしく」という相反する性能を徹底追求した5枚刃シェーバーでした。パナソニック史上最高峰のラムダッシュ」と宣伝していたので買い換えてみたんですが、その期待は裏切られることはありませんでした。大満足。それから4年後の2020年、再び最新のハイグレード・モデル「ラムダッシュ」に買い換えました。日本のモノづくりの叡智が結集した5枚刃シェーバーでした。

 それがついに2021年6月6日、「未体験シェービング リニアシェーバーラムダッシュ6枚刃―DEBUT」今度は、究極の「6枚刃」になって新登場です!5枚刃でもすごかったのに、とうとう時代は6枚刃になりました。発売初月で1万5,000台を実現し、旧5枚刃初登場時を2割上回るハイペースで売り上げています。剃り性能を最大化させる刃の配置に、進化したチタンコーティングされた「アゴ下トリマー刃」をダブルで(2枚)、「くせヒゲリフト刃」2枚と「フィニッシュ刃」2枚を搭載しています。アゴ下部分などの長いくせヒゲのカット率が、従来モデルの約4倍と大幅に向上しました。肌への接触面積が大きくなったことで、肌への圧力が分散されて、肌への負担が軽くなります。これは実は、島根県とも縁のあるシェ-バーで、素材は日本の刃物の多くで使われている島根県安来市の「安来鋼」(やすきはがね)を採用。これを叩いて、焼いて、研ぐ、という日本刀と同様の製法で加工することで、硬く、丈夫で、サビづらい刃に仕上げています。ラムダッシュのシェーバーは1962年から一貫して、滋賀県の彦根工場で開発から製造まで行っています。

 今からちょうど60年前、高度成長時代に向けて日本が助走を開始した1955年。ちょうど私が生まれた年です。初の国産電気シェーバー『MS10』がパナソニック(当時は松下電工)から発売されました。以来、同社では画期的な防水タイプ(1981年)、カーボンチタン刃の採用(1988年)、世界初のリニアモーター駆動(1995年)など、時代を代表する製品を世に送り出してきたのです。2002年に誕生した「ラムダッシュ」シリーズも大ヒット。2015年発売の『ES-ST39』も“お風呂剃りシェーバー”5世代目として、メンズシェーバーのエントリーモデルではトップシェアを獲得しています。

 では、なぜ「ラムダッシュ」は、かくも売れ続けているのでしょうか?リニアモーターの自社開発に着手した当時、一般的なモーターの回転数は8000回転程度。その時代に1.5倍の1万20000ストロークを実現させました。このスピードに加えて、濃いヒゲを剃ってもストローク数が落ちないこともリニアモーターの特徴です。回転式モーターではヒゲが濃いと8000回転が6000回転前後に落ちる場合がありますが、リニアモーターは変わらない。ですからリニアモーターは、回転数以上に剃り味がアップするのです。そして2002年に「ラムダッシュ」ブランドが誕生します。この時、パナソニックでは「3つの世界初」を掲げました。「30°鋭角内刃」「全方位フロートヘッド」「世界最高速のダイレクトリニアドライブ」です。それまではブラウンのものを使っていた私は、早速購入しました。以来、私はずーっと「ラムダッシュ」の新機種が出るたびに買い換えてきました。

 ここで「ラムダッシュ」の魅力を考えてみましょう。第1に、皮膚にかかる圧力が分散され肌に優しい点があげられます。5枚刃のラムダッシュを使用した人がまず感じることは、肌へのやさしさだといいます。肌への接触面積が拡大することで、肌にかかる圧力が分散されるのです。「5枚刃になって、肌にかかる圧力が分散される効果により、触れた時のソフト感はかなり向上しました。また、密着トレースヘッドの動きがさらになめらかになり、肌に当たればぴたっと密着します。当てた瞬間に“前のと違う”ということを感じた、という声を良く耳にします」さて、6枚刃では?

 第2に、より深剃りに対応している点があげられます。というのも、5枚刃モデルだけに、高性能なフィニッシュ刃が2枚搭載されるからです。これにより、ラムダッシュの「売り」である深ぞりと、肌への「優しさ」が両立しています。

 第3に、くせ毛により強いと言えます。なぜなら、5枚刃モデルにはアゴ下の毛のそり残しを防ぐための「くせひげリフト刃」が採用されているのです。癖毛については、ブラウンが優れているといわれていましたが、パナソニックも本機能搭載によりこの点でも引けをとらなくなりました。6枚刃ではダブル搭載されました。

 第4に、長いくせ毛に対応する「クイックスリット刃」が搭載されている点です。これは、そり残した長めのヒゲを効果的に剃るための「足の長い」刃です。こういった長い毛の対応は、フィリップス社が上手かったのですが、新技術でパナソニックにもメリット性が生まれています。

 第5に、肌に優しく深剃りできる点があげられます。例えば、2015年夏発売の新モデルから搭載になった3Dアクティブサスペンション機能です。これは、シェーバーのヘッドが上下・左右・前後に稼働する仕組みです。これにより、アゴなどの顔の曲線部分を剃る際に、圧力の分散ができるため、かけ過ぎて肌がヒリヒリする状況を効果的に予防できます。さらに、中央にはスムースローラーも新しく搭載されました。こちらは、ローラーを搭載することで、刃と肌の摩擦を減らす役割で、やはり肌への当たりの優しさが考慮されています。

 第6に、もみあげや眉毛を揃えたりするのに使うシャープトリマーの性能です。こちらは、45度の鋭角の切れ味が良い刃を使うことで、従来の9倍のカット率を達成しました。ブラウンやフィリップス社を含めて、これまでシャープトリマーの機能は重視しておらず、殆ど「おまけ」的な存在でした。そこを工夫してくれたのは喜ばしいところです。

 第7に、ヒゲセンサーの搭載です。こちらは、ヒゲの濃さに合わせて、自動的にパワーをコントロールしてくれる機能です。パナソニックは家電にセンサーを用いることが上手いですが、シェーバにも搭載してきました。これによりさらに肌への負担を減らせます。

 第8に、台座式の充電器(縦置きができる)と、カートリッジを使用した全自動の洗浄システムがついている点です。全自動洗浄充電器で、洗浄・乾燥・充電が一気にでき、スイッチ一つで毎日清潔な状態をキープします。今回の6枚刃では黒のワントーンとなり、さらっとしたマットな質感です。

 5枚刃のラムダッシュはなぜ生まれたのでしょう?「はじめから5枚刃のシェーバーを作ろうという話ではありませんでした。新しい外刃『くせヒゲリフト刃』ができ、それを採用する流れで、5枚刃となりました」初めから“5枚刃ありき”で作られたシェーバーではなく、新しい刃ができたことで5枚刃が採用されました。しかし、その新しい外刃が5枚刃に結びつくというのは、正直あまりイメージしづらいところです。その新しい刃とは一体何なのか。「これまで3、4枚刃のラムダッシュを発売したことで、お客様からはからは、深剃り性能、肌へのやさしさで、かなり高い満足度を頂いていました。次に強化させるべきなのはどこかを考えたところ、剃り時間の短縮や、アゴの下のくせヒゲのカット性能の改善がまだ残っていることに気付きました。電気シェーバーの“くせ毛が剃れない”というイメージを覆すシェーバーを作るために、『くせヒゲリフト刃』の開発が始まりました」どうやら“5枚刃”という答えにたどり着くまでには、もう少しこの「くせヒゲリフト刃」を理解する必要があるようです。この刃の最大の特徴は、従来の外刃では捕えきれなかったヒゲをすくい上げて、しっかりとキャッチする点とのこと。剃り残しが多いのどやアゴ下もしっかりとカットできるという。くせヒゲリフト刃がそのような高いカット性能を備えている理由は、刃の薄さにあります。「従来のラムダッシュの外刃には、厚さ60μm(マイクロメートル。1μmは1/1000mm)と41μmの刃を組み合わせた『フィニッシュ刃』を採用していました。今回のくせヒゲリフト刃では、このフィニッシュ刃に、さらに薄い30μmの刃も組み合わせています。これによって、さらにヒゲを捕える性能が向上しました。特にアゴの下や、首に生えている寝ているヒゲを取り込む性能が大きくアップしています」電気シェーバーは、外刃の穴に入ってきた毛をカットすることでヒゲを剃ります。そのため、外刃が厚いと、その厚み分だけ、短くカットできません。逆に薄ければ、肌に近い所でヒゲがカットできます。これだけを考えると“薄ければ良い”というふうに考えがちだが、薄すぎるのはそれはそれでまた問題のようです。「まず、刃を薄く加工することが難しいです。また、薄くすることで刃の寿命や強度にも影響がでてきます。薄くしすぎると、肌に当てたときに刺激があります。外刃は肌に直接触れるので、なめらかな形状の方が当然肌にやさしくなります。どういう形にするのか、何μmなら問題がないのかなどを検討したうえで30μmとしましたが、これを狙い通りに加工するというのは非常に困難でした」

 ラムダッシュにはこのほかにも、他社のシェーバーにはない特徴的な機能や機構を備えています。まずは、リニアモーターの左右の動きが、毎分14,000ストロークと高速な点です。同社では“世界最高速”を謳っています。しかし、内刃の動きが速いことで、どんなメリットがあるのでしょうか?「電気シェーバーは、外刃の穴に入った毛を切るわけですが、毛が入った瞬間に刃が来ないと、毛はそのまますり抜けてしまいます。ストロークが早ければ早いほど、一度捕えたヒゲが逃さずカットできる、つまり、確実に剃り時間が短くできます」内刃のストロークを高速化するメリットは、時短だけではなく、カットするパワーもより強くなるのです。「例えば、木を斧で切る場合、早く斧を動かしたほうが、切断のエネルギーは高くなります。ヒゲも同じで、太くて堅いヒゲが入ってきた時、ゆっくりだと刃が途中で止まり、ブレーキがかかることになります。こうなると、ヒゲが刃に挟まって、肌が引っ張られ、グイッと抜かれるような痛さを感じることがあります。しかし、ストロークが速ければ、一気にスパッと切れるので、なめらかに剃れる、ということになります」同社が初めてリニアモーターを搭載したのが、1995年の「リニアスムーサー ES881」。この当時は毎分12,000ストロークだったが、1998年の「リニアスムーサー3D ES8003」で毎分13,000ストロークにスピードアップ。現在の14,000ストロークになったのは、2008年の「ラムダッシュ ES-LA90」からです。

 ラムダッシュの特徴としては、内刃の角度が30度と鋭角な点もあります。ラムダッシュでは、シリーズが始まった2002年以来、ずっと30度を維持している。「ずいぶん昔の製品になると、内刃が90度近いものもありますが、これはヒゲを引きちぎるようなイメージですね。刃の切断の断面を見ても、“スパッ”というよりも“ブチブチッ”というような感じです。剃り後肌触りもザラザラとしたものになると思います」

 やっぱり気になるのが、5枚刃を実現した当時、次の進化がどうなるのか、という点でした。やはり、次は「6枚刃」になるのだろうか?「“次は6枚刃か”、“その次は7枚刃か”という声を、社内外からよくいただきます。ラムダッシュが4枚刃になったのは2007年ですが、その後は他社からも4枚刃があまり出ていないのに、何で5枚刃なのか、という声はやはりあります」しかし、問題なのは刃の枚数ではありません。パナソニックのシェーバーが目指しているものは、あくまでもシェーバーの本質であるシェービング性能です。「当社では、理想のシェーバーの在り方として“ワンシェーブ・フィニッシュ”というのをずっと掲げています。これは、“どんなヒゲでも一発で剃れる”ということを表します。これを実現するために、日々開発を進めていまして、今回の5枚刃も、“ワンシェーブ・フィニッシュ”に向かっての技術になります。当面のところは、今回発売した5枚刃モデルが、パナソニックとして現時点で最善のもの、ユーザーのニーズに対してお答えできるベストな形です。もちろん、将来お客様のニーズが変化し、それを実現するための手段が『6枚刃』ということや、新しく開発された技術を搭載するのに『6枚刃』がベストとなれば、その可能性もあるかもしれませんね」 そしてとうとう、今回の6枚刃が実現しました。コロナ禍による外出自粛で在宅時間が増え、ニューノーマルな新しい生活様式の浸透により、ヒゲ剃りも2,3日間隔になるなど、従来のスタイルが変わりつつあります。

▲八幡が購入した6枚刃のラムダッシュ

 従来はシルバーカラーやメタリック調のボディが多かったのですが、今回は男前ボディの「クラフトブラック」を採用しています。新しい黒の世界観を基調にデザインが一新され、よりモダンな印象になりました。消灯状態から本体を手に持つと前面パネルに自動で充電残量がふわっと数秒間浮き上がるスマートLED表示ライトが点灯します。充電残量の表示が大きく、20段階と細かい(5枚刃モデルでは5段階表示)表示です。本体は手にしっくりとなじむボディラインの洗練された「スカルプチャーデザイン」を採用しています。シェーバーヘッドを外すと、「6枚刃」に内刃はありません。5枚刃には本体側に内刃が付いていましたが、「6枚刃」は一体型セット刃で、一度に内・外刃を交換することができます。6枚刃は最上位モデルだけに、なかなかのお値段の高級品です(66,000円、55,000円、44,000円)。しかし、それぞれ1万円の価格差のついた3モデルがラインアップされている点は嬉しいですね。私は早速エディオン」で、5,5000円のハイグレードモデル(ES-CLS9N)を購入しました。めちゃめちゃ滑らかに剃れます。アゴ下やエラといった顔周りの凹凸のある部分への吸い付きが段違いに良く、一度でしっかりと剃ることができます。大満足しているんですが、一つだけ不満を挙げるとすれば、6枚で刃の幅が大きくなった分だけ、鼻の下などの面積の少ない所の小回りが、5枚刃に比べるとやや当てにくくなった感じですかね。成約記念に豪華な「今治タオルボディソープセット」をいただきました。そしてレシートとメーカー保証書のコピーをパナソニックに送ると、10,000円がキャッシュバックされるというキャンペーンをやっていました。♥♥♥

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