「まごの足」

 昨年の7月から原因不明で右の股関節が痛み出し、痛む足を引きずりながら歩いていました。本来ならば、夏休みに手術をしてもらうつもりでいたんですが、松江市は当時コロナが大爆発流行していまして、入院するはずの「日赤」病院で、「緊急を要する手術、命に係わる手術以外は全面禁止」の通達が出て、12月まで延び延びになってしまいました。この間、股関節が痛くて前傾姿勢がとれないものですから、ズボンを履いたり、靴下を履いたりすることができません。これは本当に辛かった!7月から4ヶ月間、両脚とも裸足、あるいは靴下は左足のみで、右足は裸足という珍妙な格好で授業に出かけておりました。生徒たちに「靴下を履くいい方法はないのかな?」と相談すると、ある生徒から「100均のマジックハンドで靴下をひっかけて足に入れるのはどうか?」との提案がありました。やってみましたが、全然ダメ、ひっかかってもくれません。仕方なしに左足のみの靴下、右足は裸足、という奇抜な「八幡ファッション」で通しました。

 日赤に入院して手術を受け、毎日病室に、理学療法士さんと作業療法士さんが入れ替わり立ち替わりリハビリにやって来られます。全く動かない右足を、マッサージをしてもらったり、屈伸したりを繰り返しながら、少しずつ足が動くようになり、何とか車椅子に乗れるようになり、やがて杖をついて歩くことができるようになりました。その際リハビリの過程で、作業療法士さんに、いろいろと便利な介護用品を紹介していただきました(お風呂の椅子・踏み台・杖・マジックハンドなどを購入)。その中の一つに、靴下を簡単に履くことのできる「まごの足」という商品がありました。こんな便利な道具があるなら、もっと早く知りたかったですね。退院してからもまだリハビリの最中で、右足の靴下を履くのが不自由でしたが、何とか手だけはギリギリ届くので苦労しながら履いています。

 「まごの足」は、かがむ姿勢がつらいお年寄りや妊婦さん、握力がない人でも一人で靴下が履ける自助具(ソックスエイド)です。「まごの足」をたたんで先の部分に指を入れ、靴下のつま先まで挿入、ヒモを手に巻いて足先を入れ、交互にゆっくり引き上げるだけです。転倒予防靴下のメーカーさんが作ったやさしい靴下履き器です。布製なので、コンパクトで持ち運びの邪魔にならず、プラスチック製のものと比べると、寒い季節でも冷たくないというのも嬉しいですね。自分一人の力で靴下をはきたい人のために考案された 「まごの足」、どんな風に履くかを動画でご覧ください。

 「ご自分では靴下を履くことができない人たちに楽に履くことのできる道具はできないものか?」「リハビリ室に来られる半分近くの患者さんはご自分で靴下が履けない」そして、「旅行に行きたくても自分で靴下が履けないのであきらめている」「病院で靴下を履かしてもらう自分が情けない」「入浴サービスに行って靴下を履かしてくださる職員さんに申し訳ない」といった意見が多数寄せられたそうです。「明日はわが身、全員が知恵を絞って考えてほしい。但しバッグに入る 、ポケットに入る自分で靴下を履く補助具を」と社員に投げかけました。これを商品化したものが「まごの足」でした。

 1作目、2作目、3作目と試作を重ねる毎に商品が改良されていき、8作目の試作品でモニター開始。「他社品に比べコンパクトになる発想いいですねぇー」「5回に1回の成功率です。もう少し改良が必要ですね」15作目の試作で、「バッチリです」「転倒予防靴下は勿論ですが、他の靴下でも楽々使える靴下補助具ですね」

 「皆さんのお陰で大変いい商品ができました」「ついでに名前の募集をします。皆さんで考えてください」そして、社員全員が名付け親で「まごの足」に決定しました。♥♥♥

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