リチャード弾!!

 巨人-広島の25回戦(東京ドーム)、セ・リーグ2位の巨人が勝利し、首位阪神と1.5ゲーム差に迫りました。「7番・三塁」で出場したリチャード内野手(27歳)が0―0の四回、決勝の2号2ランを放ちました。「打ったのはフォークです。ツーアウトから(吉川)尚輝さんがつないでくれたので、続けるようにと思い、振り抜きました。勝てるように頑張ります」とコメントしました。“ロマン砲”リチャード選手は、27日に1軍に昇格。28日に参加した1軍練習では「やるべきことをやるだけです。死球でもいいし、四球でもいいし、ヒットでもホームランでも。毎打席『あいつはチームのために何かしたな』って思われるような打席にしたい」と意気込んでいました。一軍昇格&即スタメンの復帰第一戦のヤクルト戦でも死球を二つ、2打点付きのツーベースとチームの勝利に貢献していました。その意気込みが形となって現れたこの一打は、チームにも好影響を及ぼすことが期待されます。リチャード選手は、短期間での活躍を通じてチーム全体の士気を高める貴重な存在となっています。特に、打撃面での影響力は大きく、彼のホームランはチームの勢いを生む要因となり得ます。若手選手の成長はチーム全体に活力をもたらすので、今後の試合展開にも注目です。

 シーズン途中でソフトバンクから加入して11本塁打を打った昨シーズンと異なり、今季は開幕時に負った左手の骨折など故障続き。夏場に二度昇格したものの、クルクルとボール球を振っては三振ばかりで、18打数1安打で鳴かず飛ばず。7月中旬に抹消されてからは、一軍から声もかかりませんでした(二軍では55試合二塁打10本、本塁打12本、長打率5割5分1厘)。クビも覚悟しました。阿部慎之介前監督(47歳)には「パワーがあるのは分かっている。試合で打つために練習しろ」と口を酸っぱくして言われ続けました。フリー打撃で、必要なのは飛距離ではなく、センターから逆方向へ丁寧に打つことを説かれ続けました。前指揮官はリチャードが打撃ケージに入ると、一、二塁間に立ち、無言で目印を作ってくれたと言います。登録抹消されて「クビ」を覚悟してヤケになりかけた時に、奥様が「あした、頭に死球が当たって野球ができなくなっちゃうかもしれないよ。いつ辞めても公開がないように野球を楽しんで」と声をかけられて目が覚めたと言います。やる気が空回りするタイプですが、体が開く悪癖や強引に打ちに行く欲を押さえて我慢を覚え、練習から丁寧に中堅方向へ打ち返すことで結果がついてきました。一皮むけたリチャードが帰ってきました。

 大リーグ並みの驚異の打球速度181.5キロを計測した一打は、角度19度の低弾道ライナーで中堅バックスクリーン右へ飛距離131メートルの豪快な特大弾2号2ランをマークしました。「奇跡だ」と一塁を回って喜びのあまり右腕をぶん回しました。「練習ではあれよりすごい打球も打てている。本当に試合で打つのが難しくて。試合で出たのはうれしい。練習でやっていることは、試合で出るんだなって今日初めて思いました」とはにかみました。ボールに当たったら飛んでいくけど、当たる確率は高くありません。「僕は『宝くじ』。そんなヤバイやつなんで」と自己分析しています。

 衝撃の一発を放った直後、ベンチへ戻ってナインの手荒い祝福に、リチャード選手が時折両耳をふさいで座っている様子がテレビカメラに抜かれて話題になりましたね。この行動の理由について、「みんながあれしよう、これしようって。もう、浮かれてしまったら終わりって分かっているので。耳をふさいで聞こえないようにしていました。やりたい気持ちは山々なんですけど、まだ試合も続いているし、やった後のことを考えて。ちょっとは大人になったのかなと思います。我慢できたんで」と明かしました。独特の“浮かれ防止策”で、喜びをかみしめました。

 お立ち台ではこの一発を「奇跡でしたね」と振り返りつつ「本当に(一軍で)プレーできることはないと思っていた。そのままクビやなと思っていたので本当に良かった。今は楽しめるようになってきているので、度が過ぎないように、いい緊張感で楽しめてると思います」と満面の笑みを浮かべました。「プラスαの効果は非常にある選手だと思います」「彼の性格、明るさというかな。そういったものも今のチームにとって非常に大きなプラスを呼ぶと思いましたのでね」と橋上監督代行。細かいことは気にせずにのびのびとやってもらいたいものです。

 その後ヤクルト戦でも特大の第3号の一発を放ちました。最終戦のDeNA戦でも先制打を打って活躍しています。❤❤❤

【補足】 巨人は最後の二戦をどちらも逆転負けをくらい、阪神に優勝を許してしまいました。しかし、あれだけ阪神に離されながらもよく粘って最後の見せ場を作ったと思います。橋上監督代行、あっぱれです。ただやはり四番・岡本和真選手の抜けた穴は埋めることができませんでした。あの打線でよく頑張ったんじゃないかと思います。投手陣の頑張りですかね。最後の試合では、連戦の疲れでしょうか、今までよく抑えてきたリリーフ陣(森田、平内、中川、堀田、船迫投手)が皆打ち込まれて、頭を抱えました。CSに向けて心配の種です。井上、竹丸、戸郷頼んだぞ!!

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