鈴木敏文さん

 最近、アエラムックの企業研究として、セブン・イレブンが取り上げられましIMG_3270た。『強さの法則 勝ち続ける7つの理由』(朝日新聞出版)がそれです。コンビニ業界で独り勝ちを続け、躍進著しいセブン・イレブンを解剖した本です。私は中身はもちろんのことですが、付録についていた「鈴木敏文会長の名言集」が気に入りました。成長を続けるには変化を恐れるな」「変化があるからチャンスがある」「「できない」という前に「できない理由」になっていないか考える」「皆が反対することはたいてい成功し、良いということは概して失敗する」などは、コンビニ業界だけでなく、教育現場の世界でも十分通用する法則です。今日は、私が知る鈴木会長の哲学を考えます。毎日教室で、生徒たちに訴えていることでもあります(下線は八幡)。

 「私はいまコンビニをめぐる環境が非常に厳しくなっていると危機感を持っています。必要なのは、部分的な”改善”ではなく”改革”です」と鈴木会長はおっしゃいます。世の中はどんどん変化する。しかも真っ直ぐな道ばかりではないんですね。経営とは、アクセルとブレーキの繰り返し操作のようなもので、無理をしてスピードを出したり、脇見をしてうっかり踏み間違えれば重大事故につながる。必ず階段には踊り場があるように、経営も次のステップを踏み出す前に息切れしないように立ち止まれる踊り場が必要だということです」「安くすれば売れると考える人は恐らく過去の成功体験に縛られているんでしょうが、それこそ一番楽なやり方です。お客様は質を求めているのです」総括して「成功する秘訣は、簡単にいえば、皆がやろうとすることをやると失敗する、逆に皆が無理だということをやれば成功する、ということです。セブン・イレブンを立ち上げた時もそうです。周囲の人たちは『日本では絶対に成功しない』といって猛反対しました。それでも私は事業化に踏み切った。皆がダメだといって参入しないことに挑戦することに意義がある。それを実現させれば、他社が簡単に追随できない独自のビジネスモデルを作ることができるわけですからね」「まずは視点を変え、挑戦する価値があるかどうかを考える。そして、自分の中で6~7割、実現できる可能性が出てきたら挑戦する」

 セブン・イレブンの強さの秘密を問われて、鈴木会長「仕事に「これでいい」という、終わりなんてありません。奇をてらわず、やるべきことをコツコツ地道にやっていれば、結果は後からついてくる。継続は力なり。人生挑戦あるのみです」と答えました。なるほど。

 私の住む松江市には、セブン・イレブンのお店はないんですが、いろいろな人から、7-11ここのコーヒーは抜群に美味しいからぜひ飲んでごらん、と言われています。コーヒー党の私としてはそそられるところです。なんでも、コーヒーも同社の一人勝ち状態だとか。一度飲んでみたいものです。

 ところで、セブン・イレブンのロゴをよーく観察すると、最後のnだけが小文字なんですね。これには「数字だけの登録商標登録はできない。また、大文字のみ、小文字のみで数字を英語表記した登録商標もNGである。そのため、大文字・小文字とりまぜた数字表記にした」という説。また、全部大文字だと見栄えが美しくないのではないか、最後のNは小文字にしたらどうかということで、最後のNは滑らかな曲線美を描く小文字の「n」になったという、デザイン上の必要からという説。セブン・イレブン・ジャパンの広報室によれば、実は、私どもでも『わからない』というのが実情です。といいますのも、1973年にアメリカのサウスランド社(現セブン-イレブンインク)と、日本のヨークセブン(現セブン-イレブン・ジャパン)との間でロゴの使用契約を結びました。その契約を継続してロゴを使用しているのですが、こちらからもアメリカの担当者に『なぜ最後だけ小文字なのか』を問い合わせたところ、『ロゴの担当者はすでに辞めているのでわからない』という正式回答が返ってまいりました。社内の憶測では『デザイン性によるもの』だと言われておりますが、本当のところは私どももわかりません」というのが、実情のようです。

 このようなロゴに関しては、例えば 「キノン」や「キーピー」はなぜ大文字なのか、など面白い謎がいっぱい隠れていますよ。調べてみたらどうでしょう。有名企業者名とマークの秘密』(学研、2008年)と、『思わず話したくなる ロゴの秘密』(髙橋書店、2013年)『ロゴの秘密』(高橋書店)などが参考になるでしょう。

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