土井画伯の作品

  先日ご案内した土井画伯の卒業制作展(東京藝術大学)が無事終了した、とのメールを受け取りました。当日の作品の写真も送られてきましたので、彼の作品解説と一緒に、改めてみなさんにご紹介する次第です。作品のタイトルは「Spacing」というもので、55×180cmの作品5連作、一番右には30cm×180cmのキャプションが付いています。

土井作品

キャプションには

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文字を「文字」として認識するとき
そこには必ず「空間」が存在している
字間、文字自体の内部空間etc.
文字の伝達機能を限りなく切削
人が無意識に感じ取る余白に
文字とは単位の大きく異なる建築的構造を付加することで
空間の知覚を促す
グラフィックによるアプローチ
EDiFiCE(大建造物)に潜む空間
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という文章がリトグラフで刷ってあります。文字(アルファベット)の空間「例えば “D” の黒い線で囲われた部分の空間」に構造物があったら…と、グラフィックデザイナーがポスター等を作る際に、配置する画像や文字を空間的に(3D的に)捉えているという視点に立ち、グラフィックデザインを制作しました。作品は「EDIFICE」という単語に使われている5文字を元に、左より、C, i, E, D, Fの順に、そのアルファベットの内部空間や余白などをテーマにしています。(文字デザインにおいて「空間」は非常に大きな役目を持っています。文字は、長年のうちに変化を重ねつつも、空間的に大建造物のように大きな存在感をもつものと考えたため、EDIFICEという単語を用いました。)

 作品から「文字」を観覧者に認識してもらうのではなく、グラフィックとして面白く、美しく見える作品となるように試みました。表現方法として、版画の一種であるリトグラフ(作品の青部分)、シルクスクリーン(作品の黒部分、透明部分)を用い、銀箔をそれぞれの画面に施しています。地元島根の和紙を東京で、大学生活の集大成となる作品に使用することができ、また会場では多くの方々とお話しする機会も持つことができ、非常に有意義な期間を過ごすことが出来ました。(北高の同級生も何人か足を運んでくれました。)                 ―土井遼太談

 画伯が、グラフィック・デザイナーとして、さらに大きく飛躍してくれるものと、八幡は期待しています。また会いましょう。

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