「修二会」(しゅにえ)

 東大寺二月堂で、修二会(しゅにえ)が終わりました。われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔(さんげ)することを意味します。天災や疫病や反乱は国家の病気と考えられ、そうした病気を取り除いて、鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽など、人々の幸福を願う行事とされたのです。この法会は、現在では3月1日より2週間にわたって行われていますが、もとは旧暦の2月1日から行われていたので、二月に修する法会という意味をこめて「修二会」と呼ばれるようになりました。「お水取り」といって、若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式が行われます。また、この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、夜毎、大きな松明(たいまつ)に火が灯され、お松明が次々と上堂、二月堂の欄干に集まった群衆に火の粉を浴びせかけ、天をも焦がす勢いの大松明に歓声だけが夜空に響く最も華やかなシーンです。このため「修二会」は「お水取り」・「お松明」とも呼ばれるようになったんです。

 大好きなさだまさしさんの渾身の名曲に、この行事を唄った「修二会」があります。彼は長年「お水取り」を聴聞し、この曲を書き上げました。東大寺でこの歌を聞いたときには震えがきました。そんなさださんが、東大寺の修二会のたいまつ2本を、東日本大震災から2年を迎える宮城県に届ける、という記事が『朝日新聞』に載りました。奈良時代から連綿と続く行事のたいまつが寺外へ出るのは異例中の異例のことです。「犠牲者の鎮魂と復興の祈願に」と、さださんと東大寺が実現に動きました。1本は気仙沼市立気仙沼中学校体育館でのコンサートで被災者らに披露されます。もう1本は多賀城市の復興イベントでともされます。「お水取りは平和祈願の法会。東北が元気にならないと日本の元気、平和は実現しない。復興祈願の思いが届くとうれしい」とさださん。お披露目を終えたたいまつは箸などに加工して被災者に配られるそうです。

 ではそんな「修二会」をお聞きください。かっこいいさださん、宅間久善さんの姿が躍動します。私の大大好きな曲です。

 さださんの「23時間57分のぬくもり」という感動的なインタビュー記事が、発売中のIMG_1563『PHPアーカイブス』Vol.4に掲載されています。私の大好きな話で、心温まるものです。また健康雑誌『素晴らしい一日』4月号には、世界的な心臓外科の権威南 和友先生との誌上対談が掲載されています。パワーウォーキングをさださんが手ほどきをうけます。来る4月10日には、『40周年記念コンサートさだまつり』という6枚組のCDが発売になります。また5月12日(日)には、本当に久しぶりに松江でコンサート(島根県民会館)です。今から楽しみです。

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