sham dead ?

 最近、斉藤兆史(よしふみ)先生の新著 『教養の力 東大駒場で学ぶこと』(集英社新書)を面白く読みました。その中に、フランス文学者石井洋二郎先生の言葉が出てきます。まさに同感です。

 よく、「子供は親の背中を見て育つ」といいますが、学生も教師の背中を見て育つんじゃないでしょうか。教室で面と向かって教えることも大事ですけれども、それと同時に、自分が研究者として常に緊張感をもって努力している姿を見せることも同じくらい大事だと思います。学生は想像以上に教師の仕事を見ているし、生き方を見ている。ですから、二十一世紀のエリート教育という以上は、まず教師自身がエリートとしての「背中」をもつことが重要なのではないか、そんなふうに考えております。 (p.98) 

 さて今日の話題です。「死んだふりをする」という意味のsham deadが、かなりの英和辞典の用例として残っていますが、これは果たして望ましいのでしょうか?私たちの『ライトハウス英和辞典』(研究社)の調査では、正しくない、または普通ではない、という調査結果に基づいて、削除したものです。イギリス英語の立場から、イルソン博士は容認できないという判断を下されました。アルジオ博士は、自動詞として、それも進行形で、He was shamming.という形で使うのが最も普通とのこと。形容詞を続けたsham deadという形は、誤りか特異な語法、との判定でした。確かにこの形は、BNCのコーパスには2例ばかり出てきますが(動物に使った例)、普通ではありません。少なくとも学習辞典の用例としてはふさわしくありません。下記の英米の辞典の用例もそのことを裏付けています。

He isn't really upset―he's just shamming. [CALD]
Is he really sick or is he just shamming? [OALD]
She's not ill, she's only shamming. [LDOCE]
Is she really hurt or just shamming? [Penguin]
Is the patient really ill or just shamming? [Bloomsbury]
Was he ill or was he shamming? [OAD]

 今日は湘南白百合学園高等学校秦 健二先生より「SVLレベルチェッカー」という、エクセルファイルをご提供いただきました。これは、アルクが公開しているレベル別語彙リストSVLをデータベースとして、入力した単語が、SVLのどのレベルの単語かをチェックできるファイルです。秦先生有り難うございました。「ダウンロードサイト」に登録させていただきました。

  • 「SVLレベルチェッカー」 湘南白百合学園高等学校 秦 健二先生ご提供

 今日も私のブログをのぞいていただき有り難うございました。先週の検査結果があまりよくなく、チョット打撃を受けておりますが、今日から節制に努めます。美味しいものが食べれないのは辛いものです。

▲広島備北公園のチューリップ畑はきれいだった!

▲広島備北公園のチューリップ畑はきれいだった!

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