二つの時計

clock,alarm,time,history,alarm clock アメリカの田舎の駅に時計が二つありました。だが、その二つの時計は同じ時刻を示していませんでした。乗客が駅長に食ってかかります。「二つの時計が別々の時刻を示している。これでは困るではないか!どうして合わせないのだ!」すると、駅長はこう答えました。「二つの時計が同じ時刻をさしているのであれば時計は二つもいりません。一つで十分です。」と。

 もちろん、ジョークです。みなさんは、この「二つの時計」が何を指しているのか、考えてみてください。

 日本人は見知らぬ相手と出会った時に、相手が自分の意見とどの点が一致しているかを確かめて、同じ意見を持っていると安心する国民性です。一方、欧米人は両者にどれだけの意見の差があるかを確かめると言います。意見や考えが同じ人間同士であればお互いに話し合っても大して面白くもない。意見が違うからこそ話し合う価値があるし、会話がはずむ、と考えているようです。この様な文化の違いは、しばしば誤解を生むことも多く、注意が必要です。鈴木孝夫さんの『ことばと文化』(岩波新書)を大学生の時に読んだことで、この種の問題に興味を持つようになりました。

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