第1問題の「お色直し」

  いろいろな場所でお話ししていることですが、英語センター試験の第1問「発音・アクセント問題」(配点14点)は、成績上位の生徒も結構点を落としている分野です。私のところにも、現場の先生方だけでなく、受験生を抱えておられる保護者の方からも、数多く相談が寄せられています。「発音・アクセント」に関する私のブログ記事のアクセス数も、半端でなく多いんです。それは、苦手にしている人が多いことの裏返しですね。原因は、準備・対策不足につきます。ここは何もしなかったら絶対に取れない分野なんです。かくいう私も高校時代は全くできませんでした。何もしていないからです。高校時代の私のような受験生が、全国にはうようよいるんですよ。

 私は、以前から、「この分野の勉強法は二つしかない!!」と力説しています。(1)基本となるルールを勉強する(発音問題は綴りに対する主な発音、アクセント問題の場合は語尾から押さえる基本ルール)、(2)頻出語を音読練習する、この二つです。このことをきちんとやった人は、満点を取ることができます。なぜかというと、狙われる単語は決まっている!」からです。私は、生徒たちに、センター試験の発音・アクセント問題に出た「過去の出題単語」を一覧で押さえています。すると、最近実施している模擬試験にも相当数出題されていることが分かります。「第1問は必ずこの中から出題されるので、要注意だよ!」という話を繰り返し強調しているんです。

 私たちの世界では、これを「先祖がえり」とか「お色直し」と呼んでいます。過去に出題された単語が、装いも新たに再出題されるのです。そもそも、センター試験「問題作成部会」の「日常的なコミュニケーションの場面で使用頻度の高い基本的な単語」について問う、という出題の意図を考えれば、この「先祖返り」傾向は納得のできるものと言えます(そんな単語はそう多くはありませんからね)。その意味で、センター試験の過去問を演習しておくことは、大きな意味があると言えましょう。試みに、この3年間の本試験・追試験に出題された語が、どの程度過去(1990年~)に出題されているか見てみましょう。毎年かなりの単語が再出題されていることが一目瞭然ですね。

●2017年度本試験の「お色直し」
【発音問題に出題された語】 なし

【アクセント問題に出題された語】
rapid 1992追
unique 1994本
typical 2000本
distinguish 1993本

●2017年度追試験の「お色直し」 
【発音問題に出題された語】
crowd 2008追
bother 2000追

【アクセント問題に出題された語】
sacred 1992本
indicate 1992追
industry 1990追 1991追 2007追
ceremony 1994本
necessity 1992本

●2016年度本試験の「お色直し」 
【発音問題に出題された語】
occur 1997本

【アクセント問題に出題された語】
purchase 1993追
unite 1999本
politics 1996追 2007追
demonstrate 2003追 2015追
opponent 2007追
discovery 2005追 
material 2007本
philosophy 1990追 1991追 2007本

●2016年度追試験の「お色直し」 
【発音問題に出題された語】
signature 2009追

【アクセント問題に出題された語】
obvious 1990本
recognize 2007本
memorial 2007追
accuracy 1990追 1991追 1993本
psychology 2007本

●2015年度本試験の「お色直し」 
【発音問題に出題された語】
ancestor 1991本
ancient 1993本
flood 1993本
wooden 1999本

【アクセント問題に出題された語】
admire 1993追 2006追
success 1992追 2013本
appropriate 1996本
complicated 1996本

●2015年度追試験の「お色直し」 
【発音問題に出題された語】
breathe 2007追
technology 1996追 2006本 2013追

【アクセント問題に出題された語】
account 1994追
confident 1996本
circumstance 1995本
demonstrate 2003追 2016本
ambassador 1996追
fascinating 2004本

 この3年間の本試験・追試験に出題された168語中、「お色直し」で再出題された語が42語あります。率にして25%です。なんと、1/4が過去問から再出題されているのです。【アクセント問題】に限定してカウントしてみると、全645出題語中268語が再出題されています。過去問をやれ!」と言う私の姿勢が理解できるでしょう?「同じ問題なんか出ないのだから、過去問なんかやっても意味がない」などとデマを飛ばす予備校講師がいますが、全くナンセンスな発言です。

 私は授業で、第1問題の対策として、次の4つをやるように生徒に指示しています。これだけで満点を狙うことができます。この分野は短期間で集中してやることができますから、この冬休みなどを利用して万全の体制を整えたいですね。♥♥♥

(1)センター試験(1990年~)本試験・追試験の第1問に出た単語を総ざらいしておく(一覧表配布)。

(2)八幡『2017年センター英語対策本』に出ている4種類の「頻出語リスト」を、チェルシー先生のCD(2枚組)について音読する。

(3『重要問題演習』『直前演習』(ともにラーンズ)の別冊の巻末に掲載されている頻出語を、QRコードを使って音声をダウンロードしてチェックしておく。

(4)『蛍雪時代』12月号(2017年)に挙げられた水野 卓先生の「鉄人厳選!発音問題頻出単語BEST100」&「鉄人厳選!アクセント問題頻出単語BEST90+9」を音読しておく。

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