「模試の見直し」はこれでもかとしつこいくらいに

 「模試の見直し」が大切だということは何度も何度もお話をしましたね。これを実践して、飛躍的に成績の伸びた多くの卒業生たちが、何よりもその生きた証拠です。具体的にどのような「テスト直しノート」を作っているんですか?という質問を、複数の先生方より受けましたので、サンプルをご紹介します。形式はどうでもよろしい。要は、間違えたところを、徹底的に読み込んで理解しておくこと、これが重要なんです。私が昔から生徒達に言っている形式をアップしておきますね。教員は、こまめに点検をして、この見直しを「習慣化」してしまうことです。成績アップの秘訣はこんな所に隠れています。

 ・テスト直しノートの作り方 八幡成人(編)コチラです

 次の文章は、東京大学に合格した女生徒が、後輩達のために書いてくれたものの一部抜粋です。こうやって後輩達に「見直し」の重要性が受け継がれていきました(過去形!)。


 模試は絶対に見直す!  3年後半の模試ラッシュの時はさすがに間違えた問題だけを見直しましたが、比較的時間に余裕のあった時期は正解した問題でも、他の選択肢について調べたり、長文で出てきた知らない単語をピックアップして覚えたりして、模試を有効に活用しました。過去問についても同じです。模試や過去問は、試験自体は慣れるのに必要ですが、実力を上げるのに一番必要なのは見直すことだと思います。


 勝田ケ丘志学館を卒業して鳥取大学・医学部・医学科で学んでいる卒業生が、訪ねて来てくれた時に、ちょうど授業があったので、教室に来てもらって、生徒達に話をしてもらいました。彼女は「去年の今頃は、今までに受けた試験の見直しに一生懸命だった」と語ってくれました。私は、ずーっと12月までの模試ラッシュの時期で、その都度「見直しプリント」を配布して、「模試の見直し」の重要性を説いてきました。それを彼女はこの時期に力を入れてやっていたと、生徒達に語ってくれました。彼女はそうやって、本番の「共通テスト」で自己ベストの得点を叩きだして、第一志望の大学に合格をしてくれました。そうなんです。この時期は今までやったことの確認を徹底する時期で、新しいことに手を出す時期ではありません。当時作っていたテストの「見直しノート」も持って来てくれていたので、教室に置いて生徒達が自由に見ることができるようにしました。みんな参考にしてくれたようです。

 試験を受けてそれで終わり。これでは進歩はありません。私自身も問題を生徒たちと一緒に解きながら、「見直しプリント」を、その日のうちに徹夜してパソコンに打ち込んでいます。それを喫茶店で(気分を変えて)点検・校正をして翌日に配布しています。これがもう私の長年の日課です。かつて、そのプリントの冒頭には、次のように書きました。


「やりっ放し」が一番たちが悪い。「賢者は歴史に学ぶ」のだ。愚者は失敗しないとわからない…。見直しをすることにより間違いなく力がつく、と先輩達は「進路だより」で口を揃えて語っている。どれだけのことが反省できたか?これで次のステップが決まる!まず第一歩を踏み出せ!!何が足りなかったのか、何が理解不足だったのか、等「自分自身との対話」で力がつくのだ。まずは進研の「解答・解説」をじっくり読んでみよう!自分のおかした間違いを有効に活用して、進歩につなげることが大切だ。国公立大学志望者はセンター試験で5倍強の競争にさらされる、ことを忘れないで! ●「したい人10,000人、始める人100人、続ける人1人」(中谷彰宏)


▲「ドトール」で見直しプリントの手直しを

 今回はハウステンボス」に向かう新幹線とホテルの部屋で、10月に実施した進研・駿台の記述模試の「見直しプリント」の校正に励んでおりました。

 私は長年の間こうやって、模試をその都度自分で解き、問題分析をして、生徒達の答案や返却された採点結果と照合することで、生徒たちが一体どこで間違えるのか?、問題の難易度はどうなのか?が、手に取るように分かるようになりました。現場では「やっておきなさい!」で済ませて、自分で問題としっかり向き合おうとしない教師も数多くいます(残念ながら事実です。彼らは「忙しい」と言い訳の言葉を発します)。これでは生徒の力もつきませんし、自身の指導力向上にもつながらないでしょう。「やりっ放し」は、生徒だけでなく教員にも御法度なのです。かつて北高では1回の模擬試験を6度徹底的に活用していたものですが、今ではそれも遠い昔話となってしまいました(私の資料「模試の活用法~1粒で6度美味しい」をご覧ください⇒コチラです) 。毎年志望校に合格した生徒たちが、一番良かった、効果があったこととして、「試験の見直し」を挙げているのは、偽らざる実感だと思います。

 松江北高では、【1回目】試験本番(悪戦苦闘!) → 【2回目】解答・解説の配布(出来なかった問題の確認) → 【3回目】見直しプリント(翌日)の配布(難易度・ポイントの再確認) → 【4回目】答案返却(採点ミスはないかチェック) → 【5回目】「テスト直しノート」の作成(間違いに学ぶ) → 【6回目】定期考査・課題テストで再出題(形を変えて再確認)、の6回のサイクルで「見直し」を迫っていました。やりっ放しにしない!!ことが重要です。今担当している浪人生たちに聞いてみると、現役時代に模試はやりっ放しになっていた、と言います。これでは力はつきません。生徒も教師も「やりっ放し」が一番いけません。でもこの「病気」、結構現場に蔓延しているような気がします。

 終わったテストの点はもう変えられません。でもそこから改善点を見つけたり、良かったことを見つけたりすることで、次に生かすことができるのです。解答したけれど間違っていたということは、解くプロセスのどこかが間違って組み立てられていたということを意味します。どこで間違ったのかを徹底的に分析し、正解へのプロセスを再確認します。次に、「正解だったけれど適当に解いた問題」も要注意です。よく分からなかったけれど、偶然○だった問題です。先日教室に来てくれた自治医科大学に通う卒業生が、この手の問題に特に注意をして見直しをしていたと語ってくれました。次に解いた時には間違う可能性が高い問題だからです。一度攻略した問題も時間が経つと、忘れてしまっていることがあります。完全に定着させるために、忘れた頃にもう一度解き直すのが効果的です。成績が上がらないと、つい新しい参考書や問題集に手を伸ばしがちですが、これは御法度。最も効果が期待できるのが「テストの見直し」なんです。「重要項目」「自分の弱点分野」を同時に押さえることができますから。終わったテストを徹底的に見直して、同じ問題が出たら二度と間違わない、というレベルにまで高めておくことが大切です。これらの試験を単なる「慣れ」のための材料だけとして扱うのはあまりにももったいないことです。徹底的に誤答を分析して、「重要項目」「自分の弱点分野」の反省材料として使いこなしましょう。

 講演会で全国の先生方にも何度も強調し、このブログにはもう何回書いたかしれませんが、模擬試験を有効に活用」するだけで、ずいぶん力がつきます。卒業生の合格体験記である松江北高校「進路だより」の中にも、そのような言葉が数多く見られました。いくつかを紹介してみます。

◆そして、受験がいよいよ現実味を帯びてきた三年生の頃に大切していたのは、
模試の見直しです。これも月並みなことですが、受けた模試をそのままにせず、
週末など時間がある時を利用して間違えたところを確認、復習することで少し
ずつ力をつけていけたと思います。 ◆私みたいに、何から手をつけたらいいか分からないと思っている人は、模試
直しが有効だと思います。私自身、週末課題として模試直しが出されると本当
に面倒臭いと感じていましたが、その私でも180度考え方が変わったのだか
ら、模試直しをやらない手はないと思います。 ◆また、模試の見直しはした人だけが本当に得をします。

 

IMG_7214 以前担当した生徒で、模試でも定期考査でもいつも英語は100点(!)を取る女生徒が、ノートが真っ赤になるまでテスト直しをやっていたのを、懐かしく思い出します。もう直すところはないくらいの完璧な答案であるにもかかわらずです。100%の確信を持って答えられなかった問題も結構あったので、というのが理由でした。駿台模試で全国一位を取ったくらい力のある生徒でしたが、徹底して「攻める」見直しをしていましたね。東大に進学しました。センター試験もリスニング試験も満点でした。力がつくわけです。「共通テスト」に変わった今でもこのことに変わりはありません。今年度受験した模擬試験の「見直しプリント」を挙げておきますので、参考にしてください。♥♥♥

▲模試翌日に配布した4ページの見直しプリント

・4月進研模試「見直しプリント」⇒コチラです

・4月全統共通テスト模試 「見直しプリント」コチラです

・6月進研共通テスト模試「見直しプリント」コチラです

・7月進研模試「見直しプリント」コチラです

・8月全統共通テスト模試「見直しプリント」コチラです

・8月全統記述模試「見直しプリント」コチラです

・9月ベネッセ・駿台共通テスト模試「見直しプリント」コチラです

・10月ベネッセ・駿台記述模試「見直しプリント」コチラです

・10月全統記述模試「見直しプリント」コチラです

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す