枕木

 鉄道の線路のレールの下に、一定間隔で木の板が敷かれていますよね。この木は「枕木」(まくらぎ)と呼ばれて、レールの下に等間隔で敷かれています。「枕木」の素材は木なのです。……というのは昔の話で、現在では、「枕木」の素材として木材を使うことはあまりなく、コンクリートを使うことが一般的のようです。もちろん、木の「枕木」が絶滅したわけではありません。田舎のローカル線とかでは、まだまだ利用されています。また、都市部の路線でも、場所によっては木の「枕木」が残っているところもあります。待避線や車両基地内のように、あまりスピードを出さないとか、列車の通過本数が少ないとか、要するに高い負荷が掛からないような場所にです。「枕木」はレールの間隔を一定に保ち、レールを枕木が支え、枕木バラスト(砕石や砂利)が支え、列車の重量を効率良く分散させバラストに伝え、レールが地面にめり込むのを防いでおり、左右のレールの絶縁効果や、クッションの役割を演じています。

▲境線・博労町駅の木の枕木

▲米子駅の枕木は一部コンクリート

 木の「枕木」って、何の木材が使われているか知っていますか?もちろん、使われている木材は一種類だけではありませんが(ヒノキ、ヒバ、ブナ、ニレ、ナラなど)、ここでは代表的な木材を一つ紹介します。栗」です。の木は、「枕木」の主材料の一つなのです。というと食べ物のイメージが強く、木材のイメージはあまりないですよね。しかし、実はは優れた木材。「食べてよし、建ててよし」の便利な植物です。

 「枕木」「道床バラスト」と呼ばれる砂利の上に置かれており、この構造を「バラスト軌道」といいます。電車は1両で何十トンもの重さがあるので、バラストを敷いて線路や枕木が地面にめり込まないようにするクッションの役割を果たしています。また、電車が走るときの騒音を吸収するのにも役立っています。その他、地下鉄などでは「枕木」をコンクリートで固めたものもあります。バラストに用いられる2~7cm程度の硬くとがった砕石は、深くかみ合って「枕木」をしっかりと固定するとともに、列車の走行によって生じる振動を吸収します。雑草が生えず、雨水は石の隙間から排出するため、地盤が緩むこともありません。何よりもバラストは安く、どこでも採取できるため、古くから広く用いられてきました。しかし、石のかみ合わせでレールと枕木を固定するバラスト道床は、列車が何度も走行するうちに砕石が摩耗してかみ合わせが悪くなっていきます。また、列車の重みで少しずつ枕木とレールが沈んでしまうため、定期的にレールの位置を確認して補修をしなくてはなりません。 (1)レールの幅を一定にして、乗り心地をよくする、(2)砂利が走行中の音・衝撃を吸収する、(3)水はけがよい、(4)車両の重さが分散され、レールが地面に沈みにくくなる、(5)低コストで造ることができる、といったメリットがあります。逆に、①強度が低く変形する恐れがある、②メンテナンスに手間がかかる、③自然災害時に壊れやすい、といったデメリットもあります。

▲松江駅の枕木はコンクリート製

 このバラスト軌道」に対して、コンクリートで造られた「スラブ軌道」というものがあります。軌道スラブと呼ばれるコンクリート板を設置し、その上にレールを敷設したものです。コンクリートは耐久性に優れており、他の材質より長持ちするというのが長所ですが、初期コストがかかる上、一度壊れると修理が大変な上、水はけはさほどよくなく、騒音・振動も吸収しづらいという短所があります。松江駅米子駅のホームで毎日枕木を見つめながら、このようなことを考えてみました。♥♥♥

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