私は「奈良公園」を散策するのが大好きです。大好きなシンガーソングライター・さだまさしさんの多くの歌(例えば、「まほろば」「修二会」など)の舞台となっている奈良の都が大好きなんです。公園の南側、飛火野や片岡梅林にほど近い位置には、春日山を源流とし、奈良町エリアを暗渠として潜り抜ける「率川」水系の一部として「鷺池(さぎいけ)」が水をたたえています。また、その池の中央部には「浮見堂」(うきみどう)と呼ばれる八角堂形式(六角形)で檜皮葺き(ひわだぶき)の立派なお堂が浮かんでいます(湖面に浮いているかのように見えることから「浮見堂」と呼ばれます)。鷺池及びそれに浮かぶ「浮見堂」の風景は、奈良公園内の代表的な「水辺の風景」として季節ごとの彩りを見せ、観光シーズンには「浮見堂」の上はカメラを抱えた大勢の観光客でにぎわいます。奈良の風景の定番として受け入れられている「浮見堂」ですが、その歴史はそう古いものではなく、大正5年(1916年)に建てられましたが、老朽化したために昭和41年(1966年)には修復作業が実施され、平成3年から平成6年(1994年)にかけての3年間の修復工事によって、新たな「浮見堂」が再建され、現在に至っています。私はここからの眺めがいたく気に入っているんです。
季節ごとの風景、ライトアップなど「いつ来ても美しい」水辺です。春には周辺に咲く桜、また夏には池の周囲に咲く百日紅(サルスベリ)との共演が、また秋は全体に広がる紅葉の色彩が池の水面に照り映える姿が非常に美しく、冬は朝方になると池が結氷する風景が見られるなど、いつ来ても飽きることのない風景が広がります。また、冬にまれにみられる雪景色は、背景となる春日山、高円山の姿も含め絵葉書に描かれるような風景を生み出します。その他の見どころとしては、夜間にも「ライトアップ」が行われており、静かな雰囲気の中で「浮見堂」だけが存在感をもって立ち現れる、実に幻想的な光景を楽しむことができます。また、鷺池脇には観光客向けに貸しボートがあり、観光シーズンにはカップルや家族連れが「浮見堂」の間近で貸しボートを漕ぐ姿も見られます。「浮見堂」周辺は、名実ともに奈良を代表する「水辺」の風景となっています。
「浮見堂」へは橋が架けられており、歩いて渡ることができます。建物は特徴的な六角形をしていて、天井の美しさも必見です。







