特急やくも「ブルーリボン賞」に!

 「鉄道友の会」が主催する2025年「ブルーリボン賞・ローレル賞」の選考結果として、JR西日本の2024年4月にデビューした273系「特急やくも」新型車両「ブルーリボン賞」に選定されました。特急「やくも」として、国鉄時代から活躍してきた経年40年を超えた振子式特急形電車381系の後継車として開発された最新形式車輌です。鉄道デザイナーの川西康之(かわにしやすゆき)さんと近畿車輛株式会社デザイン室が監修し、デザイナーとJR西日本社員を交えたワークショップでデザインを構築し、既存特急形車両とは異なる独自性が特徴です。

▲雲のデザインがいいですね

 「ブルーリボン賞」というのは、我が国の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、「鉄道友の会」が毎年1 回、日本国内で営業運転を正式に開始した新造および改造車両から、技術やデザインを審査して(今年は11車輌が選出)選定している賞です。「鉄道友の会」の会員約3,000人の投票結果を基に、選考委員会が利便性や快適性・環境対応・新技術の有効活用などを評価し、“最優秀”と認めた車両に「ブルーリボン賞」を授与します。得票率では49%超の断トツだったそうです。今回の新型特急「やくも」に関しては「安全性と信頼性が確保された先進の機器構成を基本に、地域の特性を踏まえた独自デザインが高く評価されており、会員からも候補車両の他形式を大きく上回る支持を得たことから最優秀賞であるブルーリボン賞に選定」としています。たたら製鉄の炎や宍道湖の夕日などを連想させる「やくもブロンズ」と呼ばれる外装、カーブでの揺れを抑える新システムなどが高く評価されたものです。安全性と信頼性が確保された先進の機器構成を基本に、地域の特性を踏まえた独自のデザインが高く評価されており、会員からも候補車両の他形式を大きく上回る支持を得たことから最優秀賞である「ブルーリボン賞」に選定されました。JR西日本の車輌では、「SLやまぐち号」の客車(35系)が2018年に受賞して以来で、6度目のブルーリボン賞受賞となりました。

◎「『担(27)う山(3)陰』に期待」

 鳥取県の平井伸治知事は、いつものダジャレを交え、「受賞を実現していただき、ご慧眼に敬意を表したい。273系は『担(2・7)う山(3)陰』。受賞で『乗ってみたい』という客が必ず出てくる。蟹取県(かにとりけん)にもお越しいただければ」と笑顔を見せました。この一年半で180万人の方々に利用されているそうです。

 特急「やくも」の外装は「沿線の自然・景観・文化・歴史を尊び、お客様と交感する色」としてオリジナル色の「やくもブロンズ」を採用。「モダンに八雲立つ、伝統を継承」するシンボルマークを配置しました。内装は「山陰の我が家のようにくつろげる、温もりのある車内」のため、グリーン車は積石亀甲模様で暖色系の、普通車は麻の葉模様で寒色系の座席とし、木目調の壁に間接照明を配しています。車内は歴史・文化を感じさせる内装になっています。さらに普通車の座席間隔は新幹線と同じ1040mmとし、新たに2・4人用セミコンパートメントやフリースペースを設け、車椅子スペースは最新の移動円滑化基準に対応しました。編成構成は片台車駆動の電動車4両です。車体はアルミダブルスキンで、各部の衝突対策は既存車を踏襲し、車体断面は車体傾斜と重心低下への対応で屋根は低く、側面の上下を絞り込んだ形状で、貫通形高運転台の先頭部は、271系を基本に断面に合わせて少し形状が変わり、灯具の配置や塗色で新しい印象です。鉄道総研川崎車両と新たに開発した振子制御装置は、線路形状を登録したマップデータと、走行速度やジャイロセンサーの測定値から高精度の位置認識を行い、応答性を向上させた車体傾斜用アクチュエータとともに、線路形状に合わせた最適な傾斜制御で乗心地を格段に向上させています。乗り物酔い評価指数は最大で23%改善しました(「特急はくも」と揶揄された〔笑〕以前に比べたら格段に揺れは改善しましたが、それでも座席のテーブルを出して書き仕事をしているとやはり揺れを感じて気分が悪くなってきます。伯備線はそれぐらいに難所・カーブが多い路線なんです)。伯備線のカーブの多い路線を新技術でクリアし、山陰の自然を楽しみながらぜいたくな旅のできる乗り物です。この他、脱線などを検知する車両異常挙動検知システムなどにより安全性と信頼性も向上しています。

 それにしても、この車輌、「日本鉄道大賞」「ブルネル賞」「ブルーリボン賞」と矢継ぎ早に受賞し、今年の鉄道車両NO.1は「特急やくも」で決まりですね。実に誇らしい!地域に愛され、親しまれ、活性化につながるといいですね。私は昨年からもう20回以上乗っています。♥♥♥

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