“Children should be seen and not heard.” 日本の英語の先生たちが、明治以来百年分からなかったことわざについて、故・外山滋比古先生がいろいろな所に書いておられました。これを直訳すると「子どもは見られるべきで、聞かれてはいけない」となります。中学生でも知っている単語ばかりが並んでいますが、その言っていることがいまいちよく分かりません。苦し紛れに「子どもは監督しないといけない。言いなりになってはいけない」といった解釈で納得した先生方も多かったようです。ある英語のことわざ辞典は、「こどもはよく監督すべきで、甘く言いなりにしてはいけない」のように解釈してしまいました。しかしながら、これはイギリスの古い習慣や価値観を反映したことわざで、「子どもは見えていればよいが、声を出すべきではない」つまり、「子供は静かにしていなさい」 という古いしつけの価値観を表すイギリスのことわざでした。「大人の前では、よけいなことを言わないで、じっとしていなさい」。「聞かれるべからず」は声を出すな、口をきくな、ということで、だまっていなさいというしつけです。口をきいてはいけない。わかっても、わからなくても、じっとよく聞きなさい、という含みです。
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子供はおとなしくしていなさい。
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大人の会話に割り込むな。
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行儀よく、静かにしているべきだ。
つまり、「子供は存在していてよいが、しゃべるべきではない」という考え方です。 主に以下のようなニュアンスで使われます。
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「子供は大人の前ではおとなしくしているものだ」 大人が集まる場所や静かにすべき場所で、子供が騒いだり、勝手に口を挟んだりすることをたしなめる言葉です。
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「子供は口出しするな」 「大人の会話に割り込むな」「行儀よく黙っていなさい」という、しつけの一環としての教訓です。礼儀として、子どもは控えめに振る舞うべきだということです。
これは特に昔のイギリス社会での、子どもに対して「大人に従い、出しゃばらないように」というしつけの価値観を反映したものです。この言葉は15世紀頃(中世イギリス)までさかのぼると言われており、当時は現代よりもずっと「子供は従順であるべき」という考えが強かったことを示しています。ヴィクトリア朝時代のイギリスでは、子供の教育において非常に重要視された美徳の一つで、子供は従順で、静かに大人を見て学ぶべきとされました。元々は「Young women should be seen and not heard.(若い女性は〜)」という言葉だったという説もあります。時代と共に、対象が子供へと変化していったようです。
ただし、現代では子どもの意見や個性を大切にすべき、という価値観が広まっているために、この考え方はやや古臭い、あるいは厳しすぎるという印象を持たれることが多いようです。次のような使い方が一般的です。♥♥♥
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皮肉・冗談として: 「最近の子供は自由すぎて困る」と嘆く時に冗談めかして使う。
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批判的に: 「そんな古い考えを押し付けるべきではない」と否定的な文脈で引用する。


