水戸岡鋭治先生、都電デザイン

 5月12日(火)にBS日テレで放送された「友近・礼二の妄想トレイン」「水戸岡鋭治×伊藤壮吾 水戸岡デザイン都電車両 貸切乗車SP」を興味深く見ました。水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生(78歳)がデザインした都電にご本人と貸切乗車という、なんとも贅沢な旅でした。山吹色に唐草模様、木の温もりある車内…「これ本当に都電?」と思ってしまいますよね。それにしても水戸岡先生伊藤くんのコンビ、おじいちゃんと孫のような雰囲気でホッコリしました。私もぜひ乗ってみたい電車です。

 全国で人気を博す「観光列車」。その火付け役とも言われる特急「ゆふいんの森」、豪華寝台列車「ななつ星in九州」(JR九州)をはじめ、全国で120以上の名列車を手がけてきたのが鉄道デザイナーの水戸岡鋭治先生です。「お客様を感動させるオンリーワンな列車をデザインしたい」という信念のもと、大胆な色使いの外装や、木材を生かした温もりある内装、緻密な装飾によって列車ごとに異なる世界観を創出し、移動手段であった鉄道をまさに「旅の目的」へと変えてきました。その発想は車両にとどまらず、家具や音響、乗務員の制服に至るまで、全てをトータルでデザインする徹底ぶりにも表れています(そうでないと仕事は引き受けられません)。さらに、車内には沿線の風土や伝統工芸を取り入れることで、地域の魅力そのものを空間に映し出してきました。先生の活動の場は列車にとどまらず、バスや船、駅舎、公園へと広がっています。

都電車両リニューアルプロジェクト 水戸岡鋭治氏 ドーンデザイン研究所 に対する画像結果

 78歳となった今、挑むのは東京都交通局の路面電車である都電荒川線(東京さくらトラム)の既存車両を生まれ変わらせるプロジェクトです。水戸岡先生が少年時代に憧れた都電。そのリニューアルという新たな挑戦に臨みました。集大成ともいえるプロジェクトの舞台裏に、6月6日に放送されたテレビ番組「自分流~知の探求者たち」で密着していました。妥協を許さない名匠の素顔に迫る好番組でした。

 東京都交通局では、東京さくらトラム(都電荒川線)の更なる魅力向上と、沿線の活性化を目的とした「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」として、クラウドファンディングによるご支援をいただきながら、8501号車のリニューアルを実施し、4月16日(木)から運行を開始しました。1990年から35年にわたって地域に親しまれてきた白地に緑線の車両が、JR九州「ななつ星in九州」などで知られるデザイナー・イラストレーター水戸岡鋭治先生株式会社ドーンデザイン研究所)の協力(ボランティアで志願!)により、昔の都電を思わせる懐かしの山吹色を纏った新たな姿へと生まれ変わりました。日々の利用から観光目的まで、誰もが楽しみながら移動できる「楽しい都電」がいよいよ出発進行です。クラウドファンディングを通じて生まれた、全国の都電ファンとの繋がりを大切にしながらこの車両を運行し、地域に根差した路線として走り続けてきた都電の更なる魅力向上と、沿線地域の活性化に取り組んでいきたいとしています。

画像:リニューアル車両外装

画像:リニューアル車両内装

《リニューアル車両(8501号車)の特長》

①外装(エクステリア)

  • 昔の都電を彷彿させる「山吹色」の車体カラーです。

②内装(インテリア)

  • 床・壁・天井・ベンチ・カウンターロールブラインドは全て木製で、床は寄木です。「木の温もり」の感じられる車両です。手すりや下降窓の枠などに天然木が使われています。

  • 運転席後ろの杉材の組子を通して車両の前方の景色がよく見えます。

  • 天井照明・換気口を改めて細かくデザインし直しました。

  • 飲食もできるテーブルをセットできます。(イベント時のみ利用可能)

外装は、かつての都電を思わせる「山吹色」を採用。内装はさらに特徴的で、床・壁・天井・ベンチなどに木材を使用。寄木の床や杉の組子が木の温もりを感じさせてくれ、温かみのある雰囲気です。これが電車?まるでラウンジのようなおしゃれな空間ですね。イベント時にはテーブルを設置して飲食も可能になるとのこと。まさに水戸岡先生らしいデザインです。

 「東京さくらトラム」の愛称で親しまれている都電荒川線の8501号車の車両がリニューアルし、運行を開始しています。車体カラーは、1990年から35年にわたり採用されてきた白地に緑線から、昔の都電を思わせる山吹色へと変わりました。リニューアルは、同路線の魅力向上と沿線活性化を目的とした「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」として、都営交通初のクラウドファンディングの採用により実現したものです。コンセプトは「楽しい都電」で、デザインは、JR九州「ななつ星in九州」などで知られる鉄道デザイナー・イラストレーターの水戸岡鋭治先生(株式会社ドーンデザイン研究所)が手がけました。

 外装の変更のほか、内装は、床・壁・天井・ベンチ・カウンターロールブラインドを全て木製にし、床は寄木としました。杉材の組子を通して車両の前方が見えるようにもなっています。イベント時のみにセットできる飲食用のテーブルも用意しました。懐かしさと新しさが交差する、特別な車両です。日常の移動が、ちょっと楽しくなりそうです。今回リニューアルしたのは、1990(平成2)年に登場した8500形8501号車です。車体色は昔の都電を彷彿(ほうふつ)とさせる山吹色に変わり、内装は木材を豊富に活用して、座席や壁面には様々な模様が入った装飾が施されています。こうした“水戸岡デザイン”の車両には共通点があり、車体には列車や車両などの名前をふんだんに入れ、内装は木目調を基本としています。内装の柄のセンスは、水戸岡先生独自といって良いものです。8501号車は、車体に「TODEN」「TOEI TRANSPORTATION」「TODEN ARAKAWA LINE」といった文字や、都電荒川線の停留所の全ての名前などが入っています。これは水戸岡先生が車両の外観をデザインする時のこだわりで、旅の思い出に車両をバックにして撮影した際、背景に映る車両が何なのかを分かりやすくするためと聞いています。見る人が見れば、座席の形・シートの布地(モケット)の柄や色使いだけで「水戸岡デザイン」と分かります。また、座席壁面の柄も水戸岡先生のデザインの特徴です。壁面の模様は、分割したものを組み合わせていますが、切れ目なくつながるように工夫されているのも水戸岡先生のこだわりです。九州のダイナミックな特急列車のイメージが強い水戸岡先生ですが、東京の下町をのんびり走る路面電車にも、その「乗ること自体が楽しくなる」デザインの魔法がかけられています。

 一つだけ困った点が。東京に出たらぜひ乗ってみたい電車ですが、運行時刻は公表されていないので、そう簡単には乗れません。都電料金(170円)でこんな豪華な電車に乗れるとしたら、大混乱になってしまうでしょうからね。♥♥♥

【補足】 いつも水戸岡先生の斬新なデザインに感心させられ、それを追いかけている八幡ですが、先生の仕事に対する姿勢を語っている映像を見つけました。これだっ!

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す