足立美術館

IMG_2965 無性に日本庭園が見たくなって、安来市の足立美術館に出かけてきました。私の故郷(広瀬町)のすぐそばにある、「日本一の庭園」を持つ美術館です。⇒コチラ 地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう)さんが1970年、71歳のときに安来市・古川町に開館したものです。私が幼いころにオープンしたもので、よく覚えているのですが、その当時は、まだ田舎の小さな美術館といった感じのものでした。足立全康さんは裸一貫から事業を起こし、一代で大コレクションをつくりあげた苦労人ですが、その絵画収集にかける情熱は並外れたものであったそうです。質量ともに日本一として知られる横山大観の作品総数は130点にものぼり、足立コレクションの柱となっています。私が行ったときには、川合玉堂・河井寛次郎の展示をやっていました。

IMG_2988 足立美術館のもう一つの大きな目玉は、その広大な日本庭園です。庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ、面積は5万坪に及び、全康さん自らが、全国を歩いて庭石や松の木などを捜してきたと言われています。専属の庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っていて、「庭園もまた一幅の絵画である」というIMG_2978全康さんの言葉通りの実践が行われている場所です(館内の窓がそのまま額縁として自然の絵画に、床の間の壁をくりぬいて山水画がかかっているような生の掛軸)。絵画のように美しい庭園は、国内はもとより海外でも高く評価されています。日本庭園における造園技法のひとつである「借景」の手法が採られ、彼方の山や木々までも取り込んで織り成す造形美は秀逸そのものです。アメリカの日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブジャパニーズ・ガーデニング』が行っIMG_2973ている日本庭園ランキングでは、初回の2003年から2012年まで、10年連続で庭園日本一に選出されています。ランキングは日本国内約900箇所の名所・旧跡を対象にしたもので、「庭そのものの質の高さ」「建物との調和」「利用者への対応」などが総合的に判断され、とくに細部まで行き届いた維持・管理が評価されているようです。「国内外の専門家30人が計900か所以上の庭園を訪れ、規模や知名度だけではなく、美しさや質の高さで庭園を順位付けする。順位をもとに庭園に0―100の点数をつけ、2人以上の得点の平均から最終順位を決める」(朝日新聞)第2位は京都の桂離宮でした。また、フランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』や『Guide Bleu Japon』にて、それぞれ三つ星(最高評価)を獲得しています。

 私が行った日も、関西方面からの観光バスが数十台駐まっており、団体客であふれIMG_2967かえっていました。すごい人気ですね。チケットをゲートにかざして入館すると、私はお目当ての庭園に直行し、椅子に腰掛け、ボーッと壮大な眺めを堪能していました。遠方の15メートルの亀鶴の滝の流れに目をやると、心が洗われるようでした。このゆるやかな時間にいろいろなアイデアが浮かんで来て、いい充電タイムになったようです。まだご覧になったことのない先生方、ぜひ一度お越しになって、この壮大な日本一の名園と名画の絶妙な調和を味わってみてください。入館料は2200円です。⇒足立美術館のホームページはコチラ

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