若い頃、当時河合塾広島校舎長だった松井悦夫氏のおっかけをやっていたことは、以前(12月17日)のブログでも書きました。氏が来られる講演は全て聞きに行きました。派手さはないけれども、理路整然と問題点を整理され、端的な形で示して下さるのが何よりも好きでした。本当に頭の切れる先生でした。
たとえば、保護者の役割について、①子供のよき理解者、であり、②経済支援者、の二面を指摘される。①に関しては、「保護者三悪」(あたまごなし、他人との比較、過度の期待)を戒められた後で、本人と本人のおかれた状況をよく理解する事が大切であると述べられる。受験を迎えた時期には、成績の上がらないあせりや、自分の弱さ・つたなさを露呈したり、結果に対する不安で揺れ動く時期なので、必要に応じて「良き理解者」としての役割を発揮するように、と。②の「経済支援者」としての立場は、曖昧にすることなく毅然とした態度で子供に伝えるべきである、とおっしゃった。こうやって細かく当時を思い出せるのも、メモを取りながら聞いていたからです。
松井氏のお話に触発されて作ったのが、「保護者シラバス」(1年生~3年生)。これは保護者のみなさんにずいぶん喜んでもらった。12月17日付の「会員専用サイト」に登録してあるので、ご参考にしていただきたい。河合塾の本部長になられてからも、なにかにつけてご指導をいただいた(センター試験にリスニング導入の年に、模試の練習でプレーヤーが各校で取り合いになり、全く在庫がないというピンチにも、電話一本かけただけで、すぐ本部から手配していただきお送りいただいたのもいい思い出だ)。同じ時期に入院をし、病気こそ違えど、「病気と闘いましょう」と約束しあったけれども、先に逝ってしまわれた。悔しい。


