中国の有名なお話です。
兄弟でロバを引いて歩いていたら、「無駄なことをしている」と言われたので、兄が乗ることにした。しばらくして行き違った人から「あの兄は年少者に対する愛情がない」と非難されたので、遠慮する弟を無理矢理馬上に押し上げたら、「礼儀を知らない弟だ」とまた人から叱られた。それではと、二人で仲良く乗ったら、こんどは「動物虐待だ」と騒がれたので、二人でロバを担いで返ってきた。
さて、「この兄弟はなぜこのような無駄な骨折りを続けなければならなかったのだろうか?」と生徒たちに問いかけます。答えは簡単です。この兄弟はロバを利用するのか、ロバを愛するのか、礼儀を守ることを主とするのか、年少者をいたわることを主とするのか、要するに目的が確立していなかったのです。目的(目標)さえ確立しておけば、このように個々の状況判断において右往左往することはなくなります。人生は右往左往しているほど長くはないのですよ。
勉強も同様です。自分の目標を明確に持つ、そしてブレることなくそれに向かって突き進んでいく。12月10日のブログで紹介した、見山 敏(さとし)さんの「やる気の三原則」も、①目標が明確になっていること、②進歩の度合いが分かること、③ほめられ認められること、でしたね。ただし、注意したいことは、「今をしっかりやらず、先ばかり見ても仕方がない」(清宮克幸)ということ。
松江北高では、3月13日~15日の3日間、「学問探究講座」が開かれました。「ディベート」「土佐日記」「孔子」「折り紙数学」「人類が初めて空を飛んだ日」「逆説の日本史」「図書館で地域を調べる」「ピンワーク」「篆刻」などなど19の講座が立ちました。英語では「これを英語で言えますか?」「ひたすらSHADOWING」「声に出して読みたい名言」が開講、私は例によって「英語のなぜ?」と題して、英語のさまざまな疑問や、単語の覚え方などを、一緒に考えてみました。昨年度の講座資料は、12月21日付けのダウンロードサイトに登録してある(「英語のなぜ?~松江北高学問探究講座」) のでご覧ください。全ての講座において、生徒たちは、日頃の授業では味わうことのできない、「知的感動」を味わった3日間ではなかったかと思います。


