スーちゃん!

 若い頃、キャンディーズの追っかけ(?)をやっていたことがあります。昨年4月21日に55歳という若さで亡くなった“スーちゃん”こと田中好子さんが大好きで、のぼせてレコードを買っていたんです。テレビ局に勤めていた教え子が、最後の解散コンサートのチケットを送ってくれたこともいい思い出です。決して病気を公表することなく、乳ガンで亡くなってしまいましたね。悲しくも、葬儀で流れた彼女の魂のこもった絞り出すような肉声は感動的でありました。

「こんにちは、田中好子です。きょうは3月29日、東日本大震災から2週間が経ちました。被災されたみなさまのことを思うと、心が破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。
 私も一生懸命に病気と闘ってきましたが、もしかしたら負けてしまうかもしれません。でもそのときは、必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めだと思っています。
 きょうお集まりいただいている皆さまにお礼を伝えたくて、このテープを託します。
 キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間お世話になりました。幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝しています。特にランさん、ミキさん、ありがとう。2人が大好きでした。映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。
 お礼の言葉をいつまでもみなさんに伝えたいのですが…、息苦しくなってきました。いつの日か、妹、夏目雅子のように支えてくださった皆さまに、社会に少しでも恩返しができるように復活したいと思います。カズさん、よろしくね。その日まで、さようなら」

 闘病の経緯を、夫の小達一雄氏が初めて『文藝春秋』5月号に語っておられます。葬儀の肉声で語られた「社会への恩返し」が、具体的な形になって実現しました。①病気に負けるようなことがあったら天国で東日本大震災で被災された方のお役に立ちたい、②いつの日にか支えて下さった皆さまに、社会に、少しでも恩返しができるように復活したい、というスーちゃんの遺志を叶えるべく、2012年4月8日に、 「田中好子“いつもいっしょだよ”基金」が設立されました。被災地で仏壇が流されたり、用意できずに亡くなった人を慰霊出来ないご遺族のために、仏壇に替わるような、遺影を飾ることのできるアクリル製の小型モニュメントを届けるという活動です。スーちゃんの描いたひまわりの絵と文字「輝」が刻んであります。拝めるものがあることで、亡くした方と「いつもいっしょ」の感覚を取り戻せるようにとの思いが込められています。詳細はホームページをご覧ください。★田中好子“いつもいっしょだよ”基金ホームページはコチラ

 そんなスーちゃんの追悼番組が、4月20日(金)フジテレビで夜9時から放映されます。ドキュメンタリー「独占秘話!初公開!秘蔵映像 田中好子最後の180日 ~スーちゃんが愛する人に残したメッセージ~」がそれです。多くの芸能人・関係者への取材を基に、親友だった夏目雅子さんとの交流や、19年続いた闘病生活など、知られざる素顔に迫った番組です。新婚旅行のVTRなど、数々の秘蔵映像が初公開されることに加え、告別式で流れた本人による約3分間の肉声メッセージに関するやりとりについて、夫の小達一雄さんが初めてテレビカメラの前で語る姿も収録されているそうです。録画して永久保存することにしようと思います。心からご冥福をお祈りします。

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク