地獄と極楽

 ある日、若い修行僧が老師に「地獄」はどこにありますか?と尋ねます。老師が答えて言うには、直径1メートルの大鍋があって、鍋の中はぐらぐらと沸きたって美味しい麺が煮えていますが、麺を食べるための箸は1メートルも長さがあります。みんながおなかがペコペコで、箸を持って我先にと争って食べようとするのですが、箸が長すぎて麺をつかめても口に入りません。しかし、それぞれがみな真っ先にと食べようとして狂ったように奪い合うので、大混乱になり、ケンカが始まり、結果として麺は地面にこぼれてしまい、誰も食べることが出来なくなります。これが「地獄」です。

 若い僧侶はまた、では「極楽」はどこにあるのでしょうか?、と問います。老師が答えるには、極楽でも、やはり同じ鍋、同じ麺、同じ箸です。そこの人は箸で麺をつかむと、向かいの人に「この麺、美味しいですよ。お先にどうぞ」と言うのです。向かい側の人は気持ちよく食べて、そして「ありがとう。今度は私にお返しをさせてください。」と言って、箸で麺をつかんで相手の口元に持っていくのです。そのようにして、全ての人が愉快に楽しくおいしい麺を味わえるのです。これが「極楽」です。

 この話は稲盛和夫先生(京セラ名誉会長)がよく引き合いに出される例ですが、自分だけのことを考えるか、あるいはお互いに相手のことを思いやるかで、私たちの人生が極楽にもなり、あるいは地獄にもなる、というのです。私がこのサイトで、数多くの資料を提供し、またそれに応えて多くの先生方が自作の資料をお寄せ下さる。河合塾の山下りょうとく先生が、惜しみなく貴重な資料を無償で提供しておられるのも、そんなお気持ちからではないかと思います。いずれは自分に返ってくるものです。この主旨をご理解いただいて、先生方の資料をお寄せいただくと嬉しく思います。多くの先生方にこの「チーム八ちゃん」のダウンロードサイト」(10月現在140本以上の資料が登録されています)を利用していただき、さらにそれを進化させて生徒たちのために指導に役立てていただきたい、そしてその成長を遂げ発展進化した資料を、またこのサイトに寄せていただく、これが私の思い描いている「極楽」です。ぜひ先生方のご協力をお願いします。

資料の送り先はコチラまでyawata@hb.tp1.jp

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