単語・熟語の覚え方

 高校生が一番苦労しているのが、単語・熟語を覚えることです。丸暗記で覚えている人は、大学に入った途端に全部忘れてしまいます。これでは何のために高校で勉強したのか、ということになってしまいます。私は大学・社会でも一生英語と付きあってもらいたいという強い願いを持っていますので、何とかずっと勉強が続けられるような語彙指導を心がけています。

 company「仲間」「会社」「同伴」といった意味のある多義語ですが、これを丸暗記してもあまり意味がありません。すぐ忘れてしまいます。panが「パン」を、comが「一緒に」という意味であることを押さえておけば、「一緒にパンを食べる仲間⇒仲間、友達」「一緒にパンを食べる仲間の集まり⇒会社」「一緒にパンを食べること⇒同伴、同席」と芋づる式に頭に入ってきますね。accompany「同伴する」が出てきた時にも応用ができます。このような語彙イメージを、松江北高で毎日1枚ずつプリントにして昼休みに配布したところ、プリントを求めて大行列ができたのは数年前のことでした。これを一冊の冊子『英単語はアタマ・オナカシッポで攻略だ!』(自費出版)にまとめてみました。全国の先生方からも入手希望が多く、喜んでもらっています。

 meanという形容詞には「平均の」「劣った」「みすぼらしい」「卑しい」「卑劣な」「意地の悪い」「けちな」などさまざまな意味があり、受験にもよく出題されるIMG_1264単語です。さらには名詞になると、「中間」複数形で「手段」「財産」などの意味も頻出です。これらを一つ一つ覚えていくとしたら大変ですね。イメージを使って、実に簡単にアタマに入れる方法があります。詳しくは山下りょうとく先生のメールマガジン(10月18日付け)をご覧ください。⇒コチラからバックナンバーを見ることができます。 山下りょうとく先生の『語感で覚える重要英単語』(青灯社)を読むと、今までゴチャゴチャしていた英単語の意味が、イメージからスーーッと入ってくるから不思議です。この本お薦めしておきます。

 熟語も同様です。昨年度も出題され、センター試験に頻出のcarry outも、「実行する」と丸暗記するのではなくて、outの基本イメージ「外」を押さえて、「外に運び出す」と考えるのです。ある事柄を外へ出すことで、それに取り組める状況に移す、つまり「実行する」という意味になるのです。こうして押さえておくと、break out「勃発する」も、壊IMG_1265すことによって中に封じられていたものが外へ放出され「突然起こる」という意味がよく分かります。set out「出発する」も用意して(set)外へ出れば「出発する」だし、実行するために用意して外へ出れば「着手する」という意味になるでしょう。こういうとらえ方をしておくとずいぶん応用が効くんです。興味のある人は、中川右也・土屋知洋『「なぜ」がわかる動詞+前置詞』(ベレ出版)という素晴らしい参考書がありますので、ご参照ください。この本の中では、分かりやすいイラストをふんだんに用いて、みなさんのアタマの中にイメージが湧くように構成されているのが、お勧めする大きな理由です。

  以前、上揭書の著者のお一人の中川右也先生から、このような「句動詞のイメージ」をイラスト漫画で描いたものを多数ダウンロードサイトにご提供頂きました。とても分かりやすいイラストで、全国の先生方にずいぶん喜んで頂きました。今回もその続きの資料をお寄せ頂きましたので、「ダウンロードサイト」(会員専用)に登録させていただきました。会員の先生方は拡大コピーをしてお使い下さい。改めて中川先生に感謝いたします。今日も私のブログをのぞいてくださり有り難うございました。年末の検査結果が最悪で、クリスマスも正月もなく節制の毎日です。ぼちぼちと二次対策の準備を始めたところです。

*なおイラストは、平成23年度~24年度科学研究費補助金・若手研究(B)「句動詞をイメージを使って効果的に習得するための教材開発」(課題番号:23720307、研究代表者:中川右也)の助成を得て作成されたものです。

  • 句動詞のイラスト(5)~(7)米子工業高等専門学校 中川右也先生ご提供

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